ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
スマホを機種変更したらスクフェスに不向きすぎる機種で凹んでいるQooオレンジでございます。
さて、今回はのんたん生誕祭の6回目になります。
それでは 2017 東條希生誕祭特別編「Early Days ~もしもから、きっと~ ⑥」 始まります。
[[ア~ラ♪坊や♪下品な配色のウミヘビちゃんとアッハン♪ウッフン♪楽しく緊縛プレイ?アナタ、1週間見ないうちに随分と変わった趣味を持ったのね?ダメよ?お子様が緊縛プレイなんて?]]
あのこの頃のウチとあの子の乗っとる“ザク・ディープダイバー”が“ウミヘビ”に巻き巻きされて、そのまま絞め潰されそうになっとたら、コクピットにオネェ言葉が突然響いてきたんよ。
その声にとっさに反応して、あの頃のウチは任されとったレーダー反応を確認すると、そこにはあの頃のウチらの“ザク・ディープダイバー”とウチらに巻き付いとった“ウミヘビ”の少し後ろから、こちらへ向かってスゴいスピードで追いかけてくる機影が映し出されていたんよ。
「ふざけんな!誰が緊縛プレイなんかするかよ!!!って!その声!クソカマ野郎か!テメェ!ナニしてやがったんだ!来んのが遅えーんだよ!このクソカマ教師が!こっちはクソヘビなんぞに巻き付かれて喜ぶドMじゃねぇーんだ!わかったらさっさとこのウミヘビを何とかしろよ!ボケが!」
[[キィィィィ!!!アンタ!またアタシの事をクソカマ野郎って言ったわね!アタシはオカマでもボケでもないわよ!!!クラウディアよ!クラウディア!今日はクラウディアってお呼びなさい!まったく!職員会議で遅れて来てみれば真海ちゃん達以外の味方はほとんどヤれてるし!坊やはウミヘビと緊縛プレイしながらキレてるし!ホントにやれやれね!相変わらず坊やはキレると口が悪くなるからイヤになるわ!フン!まぁいいわ!素敵な教師のアタシとしては子供を見殺しには出来ないから口の悪い坊やでも助けてあげるわ!特別にね!]]
こんときウチらを助けに来たんは、日替わりでファイターネーム(女性の名前だけやねん。)を変更しとったオネェ言葉の変態教師で、通称“サニー”こと“旭 実朝(あさひ さねとも)”センセーと、彼の愛機で“HGIB-O レギンレイズ・ジュリア”をベースに改造した白と青のとっても綺麗な高機動型MS“ヴィクトリア・ブルー”。
[[挂ちゃん!一気に“ウミヘビ”野郎に追い付くわ!ヴィクトリア・トルピードを寄越しなさい!]]
[[なんですか!その妙な名前は!勝手に武装に可笑しな名前を付けないで下さい!僕の品性が疑われます!]]
そしてもう1機。
サニーセンセーの相棒で高いビルダー能力を持っとったやっぱり教師(こっちは普通の先生さんやねん。似非オネェ教師とコンビ組んどるからって、挂ちゃん先生にホモって言うとガチでキレするんで気を付けてな?)の七塚原 挂(ななつかはら けい)先生と、彼の愛機で“HGUCボール”をコアに使って、あちこち徹底的な魔改造が施された結果、一人乗りながらもMS(1機だけ。)を収容できるまでに巨大な潜水艦になってしまった戦闘潜水母艦“シルバーン”。
[[お黙りなさい!なんでもいいから早く射出しなさい!]]
[[あぁ!もう!わかりましたよ!射出すればいいんでしょ!射出すれば!ステルスコート解除!システムを戦闘モードに移行!行きますよ!先輩!推進ユニット1番!2番!射出します!!!]]
[[オーライ!]]
[[っ!レーダー上にデカイ反応が急に!いつの間に“サンターソニア”のレーダー圏内に侵入して来やがったんだ!!!イヤ!違う!これは…ステルスシステムを搭載した戦闘潜水艦か!]]
そんなちょい不思議な教師コンビがウチらを助けに来てくれたんよ!
[[なんだアレは?!魚雷か?!]]
[[魚雷?フン!違うわ!コイツはね!!!]]
サニーセンセーの要望に応じて、戦闘潜水母艦“シルバーン”から“ヴィクトリア・ブルー”に向けて射出された魚雷の様なモノ。
あんな?それはな?
[[推進ユニット付きのこの子(ヴィクトリア・ブルー)の専用武装“ヴィクトリア・トルピード”よ!さぁ!行くわよ!ウミヘビちゃん!うちのやんちゃな坊やを離して貰おうかしら!]]
圧縮空気を利用したビームライフルくらいの大きさの水中銃に、小型のスクリューモジュールを取り付けて推進補助ユニットの役割も持たせた“ヴィクトリア・ブルー”の専用武装“ヴィクトリア・トルピード”やったんよ。
「さっさとしろ!カマ教師!もうディープダイバーの耐久値がヤバいんだよ!げっ!レッドアラート?!マジかよ!オイ!カマ教師!急げぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
こんとき、最初は助けが間に合った!って思ったんやけど、そのすぐ直後に機体の危険を告げるレッドアラートがコクピットに灯り、一緒にうるさいくらいにビービーと警告音が鳴り響いたんよ。
[[オーッホホホホホホホ!!!せっかく助けが来てくれたのに残念ね♪坊や!お嬢ちゃん!私の事をクソババァとかおばさんとか抜かしやがった報いを受けなさい!]]
「ねぇ!ミシミシって音がボキボキって音に変わったよぉ?!なんか明かりも真っ赤になったよ!なんかビービー音がなってるよ!なんか怖いよ!」
[[オーッホホホホホホ!!!良いわよ!お嬢ちゃん!もっと怯えなさい!もっと可愛い悲鳴を聞かせて頂戴!もっと!もっとよぉぉぉ!!!]]
「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!なんかわかんないけど怖いよぉぉぉぉ!!!」
[[ウフフフフフ♪ゾクゾクしちゃうわぁ!さぁ!それじゃ悪い子の坊やとお嬢ちゃんにはお姉さんがとっておきのプレゼントをあげちゃうわぁ♪ゲームオーバーって素敵なプレゼントをね!!!ホォーラ!折れちゃうわよ!壊れちゃうわよ!死んじゃうわよ!ボキッと逝っちゃうわも!私も一緒にイクわぁぁぁぁぁぁ!!!アァァァァァァン♪イイのぉぉぉぉ!!!子供の泣き叫ぶ声で私もイッちゃうわぁぁぁぁぁぁん♪♪♪]]
[[オイ!ギアルギーナ!止めろ!バカ!]]
[[イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♪♪♪]]
「黙れよ!ド変態!ドム子もクソババァもギャーギャーとウルセェんだよ!チッ!耐久値がもう限界かよ!クソが!ここまでかよ?!」
[[アラ?助けに来るのがちょ~っと遅かったかしら?いや~ん♪ごめんね~♪坊や♪]]
「ウルセェ!クソカマ野郎!なにがいやーんだ!なにがごめんねーだ!ウミヘビババァも!クソカマ野郎も!テメェら!味方でも敵でも関係ねぇ!来週のラストステージで絶対にまとめて墜としてやるからな!!!」
「ヤダよぉ!!!死にたくないよぉぉぉぉぉ!!!」
「死ぬか!オイ!ドム子!さっきからガンプラバトルで人は死なねぇーって言ってんだろ!」
「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!絶対に嘘だぁぁぁぁぁ!!!私はここで死んじゃうんだぁぁぁぁ!!!だから死んじゃう前に責任とってケッコンしてよねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「だからなんで結婚なんだよ!こんの!ド畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
[[なんだこのカオスは?はぁ……結婚、か。なぁ坊主?その年で結婚だとか、これから色々と大変だろうが頑張れよ。愛の形は人それぞれだからな。人生の先輩として俺はお前達の結婚を応援するぞ?あぁ、そうだ、坊主?ご祝儀っているか?]]
うっはは♪今さらながこんときはほんまにカオスやったねぇ~♪
可愛いロリっ子なあの頃のウチをいぢめて楽しむお姉さんに、高笑いして“ざまぁ♪”とか抜かしてるオネェ教師に、ウチにド畜生とか言うあの子。
みんな酷いやろ?
そんな中でヘイジーさんだけがご祝儀いるか?って優しい言葉をかけてくれたんよ。
こんときはまだ敵やったヘイジーさんが1番優しかったなんて、皮肉やね。
「ご祝儀なんぞいるか!ボケ!テメェもウルセェんだよ!ウミヘビ野郎!クソ!お前ら!マジで覚えてろよ!!!」
「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!死んじゃぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
[[はぁはぁはぁ…ふぅ…。良かったわよ?お嬢ちゃん♪それじゃ♪お別れね♪フルパワーで…ポキッっと♪ウフフフフフ♪Good bye♪坊や♪お嬢ちゃん♪]]
と、言うわけで“ウミヘビ”に絞め潰されて、ウチの初めてのガンプラバトルは終了したんよ。
こんときは悔しい、ちゅうよりも、怖すぎて泣きそうやったんよ。
ウチらが撃墜されたあとは、助けに来てくれたオネェ言葉の変態教師&地味教師の桂ちゃん先生が、“ウミヘビ”とタイムアップまで激闘を繰り広げてやんけど…。
こんときのウチにはハイレベルな戦闘すぎて何が何やら、正直サッパリやったんや。
ゲームオーバーになってコクピットから出てきたあの子は、大型モニターに映し出されておったその戦闘をじっと見とっなぁ…。
初めてのガンプラバトルだったあの頃のウチと違って、あの子は…うん。やっぱり悔しかったんやろなぁ。
大型モニターを見上ながらが、血が出そうなくらいにぎゅって両手を握りしめていたんよ。
ゴメンな?あの頃のウチがアホなミスしてしもうたせいで、せっかくのバトルを台無しにしてしもうて…。
今のウチなら…関西で心形流のアホな連中に揉まれてきた(揉まれたんはおっぱいやないで!あんなアホ共にウチのボインちゃんを揉ませてなんかやらんよ!絶対に!ウチのおっぱいはもう予約済みやねん!)今のウチならきっと、キミの力になれるんやけど……あの頃のウチは無力すぎやねん。
ビルダーとしても、もちろんファイターとしても……一人の恋する女の子としても……。
あのこの頃のウチは何にもできん……無力やねん……。
「もう!なんなの!あのウミヘビ野郎は!女の方は変態だし!男の方もなんか上から目線で頭に来ちゃうし!」
先にヤられたモブのおっちゃん達やウチらは、大型モニターで“ウミヘビ”と“ヴィクトリア・ブルー”の戦闘を見守っていたんやけと、結局は時間切れ…タイムアップになってしまったんよ。
タイムアップで“大海戦ミッション”が終了して、生き残っとったみんながコクピットから降りてきたときに、1番最初にウチの目に飛び込んできたんは、宝塚の人達が舞台で着るようなド派手な衣装を身に纏った金髪の男の人…サニーセンセーやったんよ。
「そんなカッコしてそんな話し方してるサニーだって変態でしょ!なんで学校にいるときみたいに普通の格好で普通の話し方できないのよ!」
次にコクピットから降りてきたんはマヒねーちゃん。
似非オネェ教師のサニーセンセーは、そんなマヒねーちゃんの担任さんなんよ?
この頃は教師と生徒…と言うよりも仲のえぇ兄妹みたいな関係やったんやけど、この二人はマヒねーちゃんが高校を卒業してから色々とあって、ついには結婚してもうたんよ。
いやぁ~、マヒねーちゃんからサニーセンセーと結婚するって聞かされた時はほんまにビックリやったなぁ…。
驚天動地、晴天の霹靂ちゅ~やつやね。
ウチにもマヒねーちゃんが招待状を送ってくれたんで、式にも披露宴にもちゃんと出席したんやで♪
マヒねーちゃんのウェディングドレス姿…綺麗やったわぁ…。
いつかはウチもあんな綺麗なウェディングドレス着て…みんなに祝福されて…。
ウェディングドレスって言えば、あんときはサニーセンセーがウェディングドレス着て出てきたらどないしよ。って思ってたんやけど、出てきたサニーセンセーは普通にタキシードやったからほっとしたんやったなぁ。
あとな?披露宴が規模も内容もお料理も引出物も!何かもがヤバかったんよ!
流石は貝原財閥♪日本四大富豪の跡取り娘の披露宴やねん♪
めっちゃ豪華やったわぁ♪♪♪
でもマヒねーちゃん?なんでウチの引出物にだけガンプラ詰め合わせも付いてきてたんや?
いや、まぁガンプラ詰め合わせは嬉しいんやけど…。
デンドロビウムとネオ・ジオングが3つとか、ぶっちゃけそんなにはいらんよ。
1つで十分やないかな?
あれって箱がデカ過ぎて邪魔やねん。
せっかく引出物で貰ったもんを売るわけにもいかんし、お父さんの方の実家の倉庫に預けっぱなしやねん。
ウチんとこは転勤族やから、あんまり荷物多くするとあかんからね。
そう言えば海未ちゃんがネオ・ジオングにハイ・モック乗っけて、床の間に飾りたいとか言っとったなぁ?
今度おじいちゃんにお願いして、一個こっちに送って貰おうかな?
ウチの席にだけそんなデカい箱が積まれておった披露宴のときは、ウチは黒澤のおっちゃん達と同じテーブルやったから、ほんまにうるさくてしゃ~なかったんやけどね。
黒澤のおっちゃん。お酒呑んでべろんべろんやったんよ。
お酒かぁ…。美味しいんかなぁ?
おうどんさん作るときには料理酒なら使うんやけどね?
二十歳になってお酒が解禁されたら、ちょい呑んでみようかなぁ?
そんときはえりちとにこっちも誘って♪やね♪
おおっと。そう言えばにこっちはお父さんが飲酒運転に巻き込まれてお亡くなりになっとるから、お酒は絶対に呑まんか。
危なく空気読まんとにこっちも誘ってしまうとこやったわぁ…。
うん。二十歳になってお酒解禁はえりちと二人きりでやね。
「んまぁ!ちょっと真海ちゃん!私のどこが変態なのよ!失礼しちゃうわね!それに!私はサニーじゃないわよ!今日のアタシはクラウディアよ!クラウディア!」
「おっ!今日のセンセーはクラウディアちゅーんか!日替わりで名前変えて出撃するなんざ、相変わらず変わっとるのぉ!」
「えぇ、おやっさん。まったくでさぁ。」
話がまたそれてしもうたなぁ。
堪忍してや♪
そんな未来の夫婦のサニーセンセー&マヒねーちゃんのちょいあとからは、黒澤のおっちゃんとマサさんの漁師コンビがコクピットから降りて来て、大きな声で騒いでいたんよ。
「ヤクザ顔の漁師とグラサンアフロの漁師に変わってるなんて言われたくないわ!アンタ達の方がよっぽど変わってるでしょうが!」
「はぁ…。僕はどうして変態が盛り沢山のこちら側のアミュセンから出撃しているんでしょうか?」
最後にため息をつきながらコクピットから降りてきたんは疲れた顔の挂ちゃん先生。
う~ん?なぁ?挂ちゃん先生?
ウチはあの頃のメンバーで変態なんは、基本的にサニーセンセーだけやったと思うんやけど?
それにな?迂闊に変態盛り沢山とか言ってしまったら…
「ちょっと挂ちゃん!失礼ね!私は変態じゃないわよ!」
「はぁ?!待ちなさいよ!私をこの変態教師と一緒にしないでよね!私は普通の女子高生よ!変態じゃないわ!」
「誰が変態じゃ!ボケェェェェェ!!!ドタマかち割ってやろか!ワレェェェ!!!」
「挂さん。あっしは至って普通の、しがないただの漁師でさぁ。決して変態なんてそんな御大層なもんじゃありやせんぜぇ?」
「「「「「「「「「「オイ!ゴルゥラァァァ!!!俺達モブをそんな変態なんかと一緒にするんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!モブ舐めんなよ!モブを!!!」」」」」」」」」」
ホレ?見てみぃ?みんなから大ブーイングになってしまうんよ?
ご覧の通りに沿岸沿いのボロい方のアミュセンに集まったみんなは挂ちゃん先生の迂闊な一言で大炎上やねん。
「うわっ?!ちょっ!すいません!訂正します!訂正しますから詰め寄らないで下さい!!!」
「……挂さん。もしかして僕もその変態共にカウントされているのですか?余りふざけた事を抜かしやがりますと……ころし…失礼。言葉が過ぎましたね。では改めて。殺しますよ?」
「はっ?!待って下さい!今なんで言い直したんですか!言い直しても結局は“殺しますよ”じゃないですか!」
「わ、私は変態さんじゃないよ!私は普通のお嫁さんだもん!あ!そうだ!早く市役所に行って婚姻届を貰ってこないとね!」
「アレ?そう言えばいつの間にか増えていた貴女は誰ですか?!って!婚姻届?!イヤイヤイヤイヤイヤ!ちょっと待って下さい!貴女の年齢はどう見ても16歳以下ですよね!それじゃ婚姻届なんて出しても却下されますからね!そもそも!もう市役所の窓口は営業時間が午後5時まで (※皆様のお住まいの地域によって市役所の営業時間は異なります。詳しくは皆様のお住まいの地域の市役所にお尋ね下さい。今回は暫定で5時までとさせて頂きました。) なのでもう閉まっていますよ!婚姻届を貰うなら明日にして下さい!」
「むぅ…。今日中にケッコンできると思ったんだけど…残念だなぁ…。」
むふふ♪周りがボケまみれの挂ちゃん先生には悪いんやけど、やっぱりツッコミが一人おるとなんや色々と楽やなぁ♪
今のウチら…“μ's”では基本的には海未ちゃんと真姫ちゃんがツッコミのツートップやね♪
あとはそらっちとにこっちの二人もツッコミに回ることもあるんよ♪
他のメンバーは…穂乃果ちゃんはみんなも知っての通りに究極完全体なアホ神様やし、ことりちゃんはなんや色々と真っ黒で真っ白で狂っとるし、凛ちゃんは頭ん中が空っぽの2代目穂乃果ちゃん襲名しました(?)なアホネコさんやし、花陽ちゃんは食欲魔神な機動精米ガンダムオコメスキーZやし、えりちは安心安定の愛と低温蝋燭と毎度お馴染みの荒縄の使徒なドMさんやし。
えっ?ウチ?
むっふふ~♪あんな?ウチは…なんとビックリ!ボケとツッコミ!両方できハイブリッドなボケ&ツッコミなんよ!
まぁそらっちと海未ちゃんとにこっちも、ウチと同じボケとツッコミのハイブリッドなんやけどね。
むぅ…。こうして考えてみると、ウチら“μ's”で純粋なツッコミ要員は真姫ちゃんだけやなぁ…。
………ん?あれ?ちょい待ってや?そう言えば真姫ちゃんもたまに性教育とか言って、エロ本片手に真顔で穂乃果ちゃんとか凛ちゃんを相手に授業しとらんかったっけ?
教科書があきらかに18歳以下はお断りなエロ本やねんけど、授業の内容はめっちゃ真面目な性教育やし……判断に困るとこやけど、あれは一応は天然なボケなんやろか?
天然ボケは1番タチが悪いわぁ…。
ツッコミ側の予想の斜め360度なボケをしてきやがるんよ。
天然ボケはウチらツッコミ職人殺しみたいなもんやから、ほんまに困ったちゃんやねん。
「はぁ…「ため息は禁止だよ!幸せが逃げちゃうんだよ!」……僕に逃げる幸せなんて「私と結婚したら幸せになるんだからため息は禁止だもん!」……僕はドム子と結婚なんてしませんからね?」
「むぅ!なんで!さっきはあとでお付き合いでもド突き合いでもケッコンでもなんでもしてくれるって言ってたのに!やっぱり私とは遊びだったんだね!酷いよ!お腹の中の子供の責任はちゃんと取ってよ!女の子なら名前は“かなえちゃん”にしようね!男の子だったらキミが決めてね!」
そうやったなぁ…この頃からいつかウチに娘が産まれたら、“叶(かなえ)ちゃん”ちゅう名前を付けてあげようって考えておったんやったなぁ。
“叶(かなえ)”ちゅう名前はな?今でも子供が女の子やったら付けたいって思ってるんよ♪
どうして“叶(かなえ)”かっていうとな?あんな?ウチの名前が“希(のぞみ)”やろ?
ウチの“希(のぞみ)”は…いつか幸せな家庭を築いて、ウチと旦那様と子供と…ずっと一緒に幸せに暮らしたいって“希(のぞみ)”なんよ。
せやから“希(のぞみ)”が“叶(かなえ)”た夢ちゅう意味で、子供が女の子やったら“叶(かなえ)”にしたいって思ってるんよ♪
どうかな?“叶(かなえ)”ちゃんって可愛いお名前やないかな?
「………めんどう「めんどう禁止!」…一つお聞きしますが、どうして貴女は僕なんかと結婚したがるのですか?僕には全くもって意味がわかりません。」
キミと結婚したい理由、ねぇ…。
そんなん簡単やねん。
好きになるって理由はないんよ?
まぁ強いてキミと結婚したい理由を挙げるとしたら……。
「むぅ?あれ?そう言えば私ってなんでキミと結婚するんだろ?うーん……あっ!わかった!キミが私と一緒でなんか寂しそうだったからだよ!」
キミがウチとおんなじ瞳をしとったから、やねん。
寂しくて、寂しくて、寂しくて、寂しくて…。
誰かに助けて欲しいんやけど、誰にも“助けて”なんて、そんなことは言えなくて。
結局は一人で居ることに妥協して。
それでもやっぱり寂しくて。
そんな寂しさに慣れてしまった瞳。
一人ぼっちの寂しい瞳。
ウチはそんな寂しい瞳のキミを助けてあげたかったんや。
そして…一人ぼっちのウチのことも助けて欲しかったんや。
ウチは一人ぼっちから二人ぼっちになりたかったんや。
二人ぼっちなら、一人やないなら寂しくないから。
キミと二人ぼっちになりたかったんや。
あはは……そうやねん…結局は自分の為やねん……。
「…僕が寂しそうだから…ですか?」
「うん!一人は寂しいもんね!でも二人なら寂しくないよ!私と結婚すれば!ずっと二人でいられるんだよ!お得だよ!」
「二人なら寂しくない…ですか。全く…本当に意味がわかりませんね…でも…一人じゃなくなる…ですか…。何故でしょうか…一人じゃなくなるなんて…そんなことはどうでもいい筈なのに…とてもくだらない事の筈なのに……貴女の提案は………てとも魅力的な提案に聞こえます…。」
「うん!うん!魅力的な提案なんたよ!だから私と結婚しよ!」
「やれやれ、ですね。結婚…ですか…。そうですね…………では…何時か僕が…いえ、僕達が大人なって…それでもまだ貴女がもしも………僕みたいな屑と結婚したいなんて思っていたら…その時は喜んで貴女と結婚しましょう。その時は…どうか僕の“家族”になって下さい。僕の側にずっと一緒に居て下さい。」
これがウチのプロポーズモドキに対して、あの子が出してくれた答え…。
ほんまに懐かしいなぁ…。
互いの寂しさを埋めるために、ウチがあの子の“家族”になる。
あの子がウチの“家族”になる。
それが今のウチを形作った、1番深い根っこの部分にある大切な約束やねん。
お母さんもお父さんも、大親友のえりちも、大切な“μ's”の仲間達も。
今のウチのすぐ側におる人達は、一人を除いて誰も知らないウチの大切な約束…。
「うん!私はずっとキミの側にいるよ!約束だよ!きっと!大人になったら結婚しようね!“家族”になろうね!」
そう…大切な約束。
……ウソつき……
大切な約束の筈やったのに…。
何が“大人になってもまだ貴女が僕と結婚したいと思っていたら”…やねん。
ウチはまだ、キミと“家族”になりたいって思っとるよ?
今でもまだキミの側に一緒に居たいって思っとるよ?
それなのに…再会したときにキミはウチのことなんてこれっぽっちも覚えておらんかったやないか…。
キミもあれから色々とあったのは知っとるよ。
沢山の悪意に晒され続けて、心が粉々に壊れそうになってたことも知っとったよ。
キミが苦しんでいるときに…1番“家族”の支えが必要な大事な時に…ウチがキミの側におれんかったのはほんまに悪いと思っとるよ?
せやねどな?なんで夢にまで見ておった再会の第一声が“デケェ乳……で?誰だよ…アンタは?”やねん。
ずっと恋い焦がれて待ちに待った再会であれはないんやないかな?
希さんはちょい…怒っとるんよ?
ウチはキミのこと、忘れたことなんてなかったのに…。
………まぁ…そんなこと言っても今さらやねん。
「「「「「「「「「「「「おぉ!プロポーズ成立だぞ!坊主!やったな!ドム子の嬢ちゃん!なんかわからんが婚約おめでとうございます!!!」」」」」」」」」」」」
「わぁ!ありがとうございます!」
「ねぇ?真海ちゃん?どうなってるの?コレ?ってか挂ちゃんも言ってたけど、プロポーズみたいなこと言われたあのドムっぽい女の子って誰よ?」
「ドム子ちゃんはドム子ちゃんよ!もう!今いいとこなんだからサニーはちょっと黙ってて!サニーが喋るとせっかくのいい場面が色々と台無しになるから!ドム子ちゃん!婚約おめでとう!」
「ガハハハハ!!!良かったのう!坊主!お前さんにも立派な“家族”が出来たじゃねぇか!安心せい!後継人と仲人はワシがやってやるぞい!」
「いいか、坊主。幸せってぇのは誰にでも平等に与えられるもんでさぁ。これまでの人生が辛いもんだったんなら、坊主のこれからの人生は幸せで満ち溢れていやすぜぇ。おっと、あっしとしたことがらしくねぇ事を言ってしまいやしたね。とにもかくにも、坊主。婚約おめでとうごぜぇやす。幸せになってくだせぇ。」
「「「「「「「「「「おぉ!マサのアニキ!良いこと言った!そうだぜ!坊主!オメェさんのこれから人生は幸せでイッパイだぜ!!!」」」」」」」」」」
「幸せですか…?ではとりあえずは目先の幸せでも勝ち取りましょうか?先程、僕達を絞め潰してくれやがったあのクソ“ウミヘビ”野郎を来週のラストステージで墜として、稼いだGPを僕の糖分補給の足しにしますので……オッサン共…アンタら全員!いらねぇパーツもいるパーツも!残らず全部出しやがれ!!!来週までに俺のディープダイバーを今回の簡易複座コクピットモジュール何かじゃなく!あの“ウミヘビ”野郎に負けねぇ位に徹底的に改造してやる!!!首洗って待ってろよ!クソ“ウミヘビ”野郎が!」
「アラ?ウミヘビを倒す前にヤフヘビが出てきちゃったわね♪」
「サニー…それ全然おもしろくないわ。」
「ドム子!お前にはサポートを任せてやる!だからこれから一週間でキッチリとガンプラバトルのイロハを叩き込んでヤるからな!容赦も遠慮も躊躇もしねぇ!覚悟しろよ!」
「うん!よくわかんないけど私に任せて!旦那様を支えるのはお嫁さんのお仕事だもんね!絶対に私とキミの愛の力であの“ウミヘビ”さんをやっつけてやるんだから!」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
のんたん生誕祭も気付けば六話目…。
にこちゃん生誕祭は一話で終わらせられたら…いいなぁ…。
次回は月曜日に本編の更新を、金曜日にのんたん生誕祭特別編の更新を予定しております。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。