ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

グラブルの新ジョブ“ランバージャック”でのフルオート戦闘が楽しいQooオレンジでございます。
Twitterで誰かが雑に強いと言っておりましたが、うん。ホントに雑に強いですね。
これで古戦場もさらに楽になりますね。





今回も絵里さんsideのお話となります。
続戦闘回。









それでは 第8話A「夢の欠片」そのなな⑥ 始まります。























第8話A「夢の欠片」そのなな⑥

広域レーダー上に表示されているソラのザク・リヴァイブを示す赤い光点。

 

その赤い光点は相変わらずただひたすらに私へ向かって真っ直ぐに突き進んで来ていたわ。

 

気合いを入れ直した私ももちろん自慢の槍と盾を構えて、ソラへ向かって真っ直ぐに進撃真っ最中♪

 

レーダー上の表示だとそろそろメインモニターにソラのザク・リヴァイブが見えて来る頃だと思うんだけど……と、思った矢先。

 

「っ!見えた!」

 

私の予想通り、トールギス・ヴァルキュリアのメインモニターには真っ正面から突っ込んで来ているソラのザク・リヴァイブが写し出されたわ。

 

ダークグリーンに染め上げられたF2ザクベースの高機動型MS“ザク・リヴァイブ”。

 

そのザク・リヴァイブは背中の大出力バックパックブースターを盛大に、これでもかと噴射させて、物凄いスピードで脇目もふらずに突き進んで来るわ。

 

あちらはそろそろ射撃武装の射程内のハズだけど、右手に握られている大型ビームマシンガンをこちらへ向ける素振りすら見せないのはどうしてかしら?

 

そう思いながらも私は直進を続けるわ。

 

そしてソラも私へ向けて直進を続けているわ。

 

やっぱり変よね?もう完全にあちらの射程内なのに未だに攻撃が来ない…?

 

ザク・リヴァイブの射撃武装じゃ私のトールギス・ヴァルキュリアにまともなダメージを与えられないからムダな攻撃はしないってところなのかしら?

 

うーん…。

 

それはちょっと考えられないかな?

 

ソラなら例え相手が堅すぎてダメージが与えられなかったとしても、嫌がらせのようにしつこく牽制射撃を繰り返して無理矢理にでもスキを作ろうとすると思うのよね。

 

それどころかこの距離でまだ私のランスチャージの進路上を進んで来ているってコトも不自然だわ。

 

このままお互い避けないで進んだらぶつかっちゃうわよ。

 

とは言え、私から避けるのは何だか釈然としないから絶対に避けてあげたりはしないけど♪

 

それはきっとソラだって同じハズだわ。

 

んふふ♪チキンレースをお望みならとことん付き合ってあげるわ♪

 

そんなコトを考えた私はランスチャージのために構えていた大型ランスとシールドをおろし、ソラのザク・リヴァイブと同じように無防備にただ直進をするコトにしたの。

 

チキンレースをするならランスチャージは無粋だもん。

 

その私の態度を見たソラは…

 

[[槍を下げてそっちから避けるつもりはありませんってか!!!相変わらずイイ根性してやがる!そっちがその気ならこっちだって徹底的にぶちかましてやるってんだよ!!!]]

 

ザクタイプ…この場合はジオン系?特有のピンク色のモノアイをぐぽーん♪と光らせて、さらに速度を上げて突っ込んで来たわ。

 

やっぱりソラも自分からは避けるつもりはないみたいね。

 

それじゃちょっと意地の張り合いと行きましょうか♪

 

「ぶちかます?冗談言わないで!徹底的にぶちかますのは…私の方よ!!!」

 

私もソラの叫びに呼応するように叫び返すと、そのままスーパーバーニアの出力を上昇させて速度を上げ、眼前のザク・リヴァイブ目掛けて直進するわ。

 

[[上等だ!ヤれるもんなら…ヤってみやがれ!!!]]

 

「言われるまでもなくヤってヤるわよ!!!」

 

あぁ♪ダメだわ♪えりーちか、何だかとってもテンションが上がって来ちゃった♪

 

[[逝くぞ!ゴルゥラァァァァァァァァァァァ!!!!!!]]

 

「シュトゥールムゥゥゥゥゥ!!!!!!」

 

そんなワケでテンションあげあげ♪なえりーちかは道を譲るつもりはこれっぽっちも無いソラのザク・リヴァイブ目掛けておもいっきり突っ込んだわ。

 

もちろんソラも私のトールギス・ヴァルキュリア目掛けておもいっきり突っ込んで来てるから…

 

[[んがぁ?!]]

 

「うきゃ?!」

 

頭と頭がごっつんこ♪

 

まぁ実際にはものすごーーーく重い金属の塊同士が猛スピードで大激突したんだからごっつんこ♪なんて可愛らしいモノじゃないんだけどね。

 

青い空に響いたのは大型トラック同士が衝突事故を起こしちゃった時よりもよっぽど酷い激しい衝突音。

 

そんな激しい衝突音を発生させた元凶の中に居る私たちはそりゃもう酷い状況になっちゃったわ。

 

小学校低学年のお子様でもプレイ可能な世界的大人気ゲームとしてムダに再現されているこのヤバい感じの衝突時の衝撃は色々と大丈夫なの?と昨今うるさいコンプライアンス的に問い質してみたくなる程度にはコクピットの中はスゴいシェイク状態だったわ。

 

コレ、三半規管が弱い人はコクピットの中で戻しちゃうんじゃないかしら?

 

あ♪ちなみにえりーちか的にはこの身体にシートベルトがいい感じに食い込んで激しく揺さぶれるコクピットの状況はとーーーってもごほうびだったりなかったり♪っとか言ってる場合じゃないわね。

 

どうしてそんな場合じゃないわねって思ったのかと言うと、私が絶賛シェイク状態のコクピットの中で変なコトを考え出していたら、チラリとモニターにソラのザク・リヴァイブが体勢を立て直している姿が見えちゃったよ。

 

私のトールギス・ヴァルキュリアと大激突して、やっぱり私と同じようにコクピットの中がシェイク状態のハズなのによくもまぁこれだけ短時間で機体の体勢を建て直せるわね…って感心してるヒマはないわね。

 

両肩のアクティブスラスターと脚のスラスターを駆使して体勢を建て直しつつあるソラのザク・リヴァイブ。

 

その操作技術に舌を巻きつつ私もソラに負けじと、トールギス・ヴァルキュリアの両肩のスーパーバーニアや太ももの補助バーニアを細かく動かしながら何度も噴射させて、機体の体勢を建て直すべく行動を開始したわ。

 

一方でモニターの先に写るソラのザク・リヴァイブは私よりも先に体勢を素早く立て直していて…

 

[[痛ぇーじゃねぇーか!このクソアマがぁぁ!!!]]

 

とかLIKEじゃなくてLOVEの方の好きだって言った女の子相手にその物言いはどーなの?って問い質したくなる暴言と共に、右手に握っていたザク・リヴァイブのメインの射撃武装である大型ビームマシンガンの銃口を私のトールギス・ヴァルキュリアへと向けて…

 

[[コレでも喰らっとけ!!!!!]]

 

発射したわ。

 

トールギス・ヴァルキュリアへと向けられた銃口の先から絶え間なく放たれる黄緑色のビーム弾。

 

そのソラのザク・リヴァイブから放たれた黄緑色のビーム弾は、未だに体勢を建て直している最中の私のトールギス・ヴァルキュリアに容赦なく襲い掛かって来たわ。

 

普通のMSならこの状況は大ピンチ♪なんだけど…

 

「その程度のビームで私と私のヴァルキュリアを墜とそうだなんて100年早いわよ!!!」

 

ところがぎっちょん。

 

残念ながら私のトールギス・ヴァルキュリアは“普通”のMSじゃないのよね♪

 

私のトールギス・ヴァルキュリアは…

 

[[チッ!やっぱりダメか!わかっちゃいたけど相変わらずクソ硬いなぁ!オイ!]]

 

ビーム弾なんてかるーーーく弾いちゃう程度にはカッチンカッチンなのよ♪

 

「んっふふ♪きっと他の子達が柔らかすぎるのよ♪」

 

[[イヤ!ソレは絶対に違う!激しく違う!確実に違う!他が柔らかいんじゃなくて絵里さんがクソ硬すぎるだけだ!]]

 

そうかしら?

 

まぁ他の子が柔らかくても私が硬くても今はどうでもいいわ。

 

今は楽しいバトルの真っ最中なんですもの♪

 

そんなやり取りをしながらもソラのザク・リヴァイブが私のトールギス・ヴァルキュリアへ向けて大型ビームマシンガンを連射し続けている一方で、私もようやく正面衝突で派手に乱れた体勢を建て直し終えていたわ。

 

姿勢制御用のスラスターを軽く噴かして機体正面をソラのザク・リヴァイブの方へと向け、大型ランスと大型シールドを構えてさぁ♪突撃よ♪と両肩のスーパーバーニアを点火しようとしたその時…

 

[[っ!ソコだ!!!]]

 

そんなソラの声と共に“ドン!”と言う爆発音が辺りに鳴り響いたわ。

 

そして目の前から突如として消えちゃうソラのザク・リヴァイブ。

 

ソレってつまりは…

 

「“soar(ソア)”ってコトよね!!!」

 

ソラの得意とする高速空間機動戦術“soar”。

 

おおざっぱに言っちゃえばスラスターやバーニア、ブースターの噴射タイミングと踏み込みで爆発的な加速力を生み出す移動方法ね。

 

ソラは早速その“soar”で仕掛けて来たのよ。

 

私はソラが“soar”を使ったと思ったその瞬間、咄嗟に太ももの補助バーニアをそれぞれ左右逆の方向に噴射させ、無理矢理気味に機体を半身にさせて、さっきまでソラのザク・リヴァイブが位置していた直線上から僅かにだけど機体を抜け出させたわ。

 

トールギス・ヴァルキュリアが真横を向いたその瞬間…

 

[[オルゥラァァァァ!!!]]

 

先端部分に高出力ビームサーベルの発振器を内蔵したシールド“ピアッシングシールド”が、さっきまで私のトールギス・ヴァルキュリアのコクピット部分が位置していた場所を通り過ぎて行ったの。

 

ソラのザク・リヴァイブの大半の武装は素受けしてもダメージはほとんど無いから特に問題は無いんだけど、あのピアッシングシールドだけは確実にこっちの装甲を貫通出きる威力があるから絶対に受けちゃダメなのよ。

 

そのピアッシングシールドがさっきまでコクピット部分があった場所を狙って来ていたってコトは、咄嗟に機体を反らさなかったら今ので決まっちゃっていたわね。

 

危ない♪危ない♪

 

せっかく楽しいバトル何だからそんな簡単にヤられちゃったら残念だもんね♪

 

[[チッ!外したか!]]

 

「ふふん♪残念だったわね♪」

 

[[全くだってんだよ!今ので大人しく逝っとけば楽だったんだがなぁ!]]

 

「あら?そんな簡単にイッちゃってイイの?せっかく“イイ女”との逢瀬なのに♪」

 

[[ハン!テメェでテメェをイイ女とか良く言いやがる!まぁ絵里さんがイイ女ってのは認めるけどなぁ!]]

 

「ありがと♪素直に嬉しいわ♪なら…もっと楽しみましょ♪“イイ女”との楽しい楽しいガンプラバトルを!!!」

 

さぁーて♪次はえりーちかの反撃の始まりよ♪

 

目の前に居るピアッシングシールドを空振りした状態のソラのザク・リヴァイブ。

 

そのザク・リヴァイブに対して私は軽口を叩きながらも、左腕に取り付けてある大型シールドを横凪に振り払ったわ。

 

シールドはね♪防ぐだけじゃなくてこうして鈍器としても使えちゃうのよ♪

 

ましてソレがトールギス・ヴァルキュリアご自慢の堅牢な大型シールドならなおさらよ♪

 

“soar”での突撃を空振った状態の無防備なソラのザク・リヴァイブは、私の放ったこの横凪の大型シールドの振り払いに対してなす術もなく直撃しちゃって、あれ~♪って感じで盛大に地平の彼方へと吹き飛んで行ったの♪ってなったら良かったんだけど…

 

[[イイ女との楽しい楽しいバトルでもなァ!!!そんな大振りに何か当たってやれるかってんだよ!!!]]

 

残念ながら結果は空振り。

 

ソラのザク・リヴァイブは私のトールギス・ヴァルキュリアが横凪に振り払った大型シールドの一撃を“soar”を発動させて一気に加速する事で簡単に避けちゃったのよ。

 

そりゃあのソラ相手にそう簡単に攻撃が当たるとは思ってはいなかったけど、あぁも簡単に避けちゃうとえりーちか凹んじゃうわ。

 

でもえりーちか、負けない♪

 

だってえりーちかはかしこくてかわいいえりーちかなんだもん♪

 

「もう!女の子からのプレゼント何だからありがたく喰らっておけばイイのに!」

 

[[けっ!そんな貰えば痛いだけのプレゼントなんざ絶対にゴメンだね!]]

 

「あら?痛いだけのプレゼントだなんて最高じゃない♪」

 

[[は?痛いだけのプレゼントが最高?]]

 

「あ。」

 

[[オイ!あ。って何だよ!あ。って!]]

 

「お、乙女の秘密よ!!!」

 

[[誤魔化すな!]]

 

「誤魔化して何かないわよ!」

 

[[いーや!絶対にナニか誤魔化したね!]]

 

“soar”で大型シールドの横凪の一撃から見事に離脱したソラのザク・リヴァイブは、私と軽口を叩き合いながらも素早く機体を反転させて、再び右手に持った大型ビームマシンガンをトールギス・ヴァルキュリアへ向けて放って来たわ。

 

対する私は振り抜いた大型シールドを戻して構え直し、同時に右手に握る大型ランスを前方のソラのザク・リヴァイブへと向け…

 

「誤魔化してないったら誤魔化してないもん!!!」

 

両肩のスーパーバーニアを点火させると、必殺のランスチャージを開始したわ。

 

大出力のスーパーバーニアが生み出す爆発的な加速力。

 

その爆発的な加速力の代償として身体に襲い掛かる殺人的なGを一身に受けながら、私は後退しながらもこちらへ向けて大型ビームマシンガンを放ち続けるソラのザク・リヴァイブへと突撃したわ。

 

「シュトゥールム!!!!!」

 

トールギス・ヴァルキュリアが放つ必殺のランスチャージ。

 

その結果は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

私の語彙やその他諸々が足りないせいで頭の中で描いているシーンが上手く書けないのが辛いです。


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“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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