ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
夏は苦手なQooオレンジでございます。
引き続きMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズとコラボ中でございます。
こちら側でも投稿が開始されておりますので、よろしければMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズと合わせてご覧下さいませ。
今回も海未さんsideのお話となります。
ようやくソラと希さん率いる前衛組との戦端が開かれます。
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのなな⑦ 始まります。
[[んっふふ♪当たるも八卦♪当たらぬも八卦♪とりま結果を御覧じろ♪ってヤツやね♪それじゃお言葉に甘えて…サテライトリボルバー!ふぁいやー!!!]]
凶悪且つ理不尽な破壊力を持つサテライトリボルバーなる超兵器を有する東條先輩の乗機“ドム・ハーミット”。
その凶悪且つ理不尽な一撃か東條先輩曰くカードが示したとかなんとか言って青空のいるらしい方向へと放たれました。
前回のお話で凛が言っていましたが、占いと言っても東條先輩のソレは恐らくは素人の占いです。
国会議事堂の地下に居られる先見の姫様を始めとした所謂本物の占い師の方々の様に、所詮は素人の占いなんて当たる訳が無いと私も凛と同じ様に高を括っていました。
いたのですが…
[[あっ!今なんかピカピカッって光った!]]
驚くべき事に、東條先輩の放ったサテライトリボルバーの一撃を避ける様にひとつの光が素早く動いたのが望遠モードに設定してあるメインモニターに映ったのです。
このバトルフィールドに現在出撃しているのは私のジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)、穂乃果のエールストライクガンダム、真姫の百式、凛のベニャッガイ、花陽のジム・カーバンクル、東條先輩のドム・ハーミット、そして青空のザク・リヴァイブの合計七機。
そのうち青空のザク・リヴァイブを除いた六機がここに集まっています。
と、言う事は、自然と先程のサテライトリボルバーの一撃を避ける様に動いてみせた人工的な光は残る一機…青空のザク・リヴァイブと言う事になります。
[[はひ!今のってスラスター光です!そら先輩!マジであっちに居やがりましたよ!]]
[[う"ぇぇぇぇぇ?!マジであっちに居たの?!冗談でしょ!]]
[[ほへー。巨乳先輩の占いって当たるんだにゃー。けっこースゲーにゃ。]]
これにはまきりんぱなの一年生トリオもびっくり。
勿論…
「は?えっ?ちょっ?!」
私もびっくり。
ですがびっくりはそれだけではありませんでした。
[[んっふふ♪うちの占いはよ~当たるんよ♪流石に先見のおひいさんみたいにはいかんけどね♪]]
あろう事か東條先輩は国家機密級の存在であらせられる先見の姫様の事を言い出しやがったのです。
普通の一般人は知り得ない事を抜かしやがった東條先輩。
ちなみに私が件の姫様の存在を知っているのは、我が家が代々この国を守護して来た家系だからです。
まぁそこら辺の事はいつか閑話か本編か特別編で語る日が来るかもしれません。
その時までは秘密と言う事で…。
そんな国家機密級の秘密を知っていると匂わせた東條先輩に対して、私は穂乃果達極普通の一般人が聞いているにも関わらず思わず反応してしまいました。
「っ!東條先輩?!先見のおひいさんって!」
[[園田さんみたいに護国の家系やなくっても、あの人の存在は知っとる人は知っているんよ。とりま今は高坂さん達もおるん、ソレ以上はヒ♪ミ♪ツ♪やね♪]]
私の思わず取った反応に、東條先輩はまるで悪戯が成功した子供の様に無邪気な笑顔を見せながらそう言ってきました。
この人は一体なんなのでしょうか…。
この時、私は脅威の胸囲を持つこの先輩に若干の不気味さを感じてしまいました。
そんな事とは露知らず、穂乃果達は相も変わらずに隙あればグダり出そうと好き勝手に喋りまくっていきます。
[[ねぇ!ピカッってヤツがこっちに向かってきたよ!アレってそら君のザクなんだよね!ならこっちも早く行こ!]]
[[んにゃ!げーげきだにゃ!囲んでボコってリンチの刑だにゃ!]]
[[ねぇ凛?ソレって凛だけにリンチとか上手いコト言ったつもり?]]
[[は?凛だけにリンチとかにゃんのコト言ってんにゃ?]]
[[あー、真姫ちゃん?残念だけど凛ちゃんにそんなコト考える知能は搭載されてないからたぶん偶然だよ?]]
[[う"ぇ?]]
[[ほらほら♪おしゃべりしとらんでサクッと迎撃に行かんと♪の前に装填した分のサテライトリボルバーはぶっぱ~やけどね♪そんなワケで続けてふぁいやー♪♪♪]]
何時ものノリで延々とグダり出す…かと思われましたが、今回は東條先輩がグダり出す前に待ったをかけてくれました。
そしてそのまま未だに遥か遠くに光るザク・リヴァイブのスラスター光に向けて、連続でサテライトリボルバーを放ち始めたのでした。
東條先輩曰く、高圧縮エネルギーカートリッジ一発で以前に私達は壊滅させやがりましたサテライトリボルバーの一撃を最大六連射まで可能との事でしたね。
そんな事を考えている内に、東條先輩のドム・ハーミットからは次々と凶悪且つ理不尽な破壊の光芒が解き放たれていきます。
一発。
二発。
三発。
四発。
五発。
先程の始めの一撃と合わせて合計六発。
私達の見ている前で、東條先輩のドム・ハーミットは本当にあの凶悪且つ理不尽な一撃を合計で六回ぶっぱなしやがりました。
この世界を滅ぼしかねない恐ろしい光景…青空、にこ先輩、忌々しい以下略な生徒会長が東條先輩を凶悪だと言っていた意味がよぉぉぉぉぉく理解出来てしまいますね。
そんな凶悪且つ理不尽なサテライトリボルバーの五連射に晒された青空のザク・リヴァイブはと言うと…
[[はひー。まだピカピカ♪ってスラスター光が元気に跳ね回ってますねー。ってコトはそら先輩は元気全開ガン○ルガー的に元気にこっちに向かってきてるってコトですねー。あ。そら先輩のリヴァイブがレーダー圏内に入りましたねー。]]
その全てを見事に回避し、こちらへとグングンと近付いて来ていました。
[[アレを全部避けたんだ…わかってはいたけどあの人も相当なバケモノよね…。]]
[[バケモノでもモケモケでもにゃんでもいーにゃ!今日こそこそぬっこぬっこにれっつらごーにゃ!]]
[[ (星空さん。モケモケってたぶんモノノケって言いたかったんやろなぁ…) ん。そやね♪ぬっこぬっこでれっつらごーやね♪それじゃ隊列はさっき話した通りに星空さんが先頭でその次に高坂さんと西木野さん。で、お後でうちと小泉さんやね。園田さんは…]]
「はい。少し離れた位置で待機しています。」
[[ん。味方を巻き込んでも構わんからブシュッと1発よろしゅ~ね♪]]
「了承です。」
さて。
いよいよここからが今回の作戦の本番です。
本番なのですが…残念ながら私の出番はまだ少しに先になりそうですね。
まずは東條先輩が率いる前衛部隊のお手並み拝見と行きましょう。
そして青空は穂乃果達五機を相手にどう立ち回るのでしょうかね?
私が狙撃ホジションを定め、花陽から貸して貰ったレーダーを遮断すると言うステルスマントを羽織っているその頃、青空へと果敢に挑んで行った前衛組は…
[[まずは凛のデカネコ!テメェからだ!!!アイリ!]]
<<各部スラスター異常無し。それでは…Are you ready?>>
[[おうよ!逝くぞゴルゥラァァァ!!!“Rrapid acceleration(ラピッドアクセラレーション)”!!!!!]]
東條先輩が語っていた自分のサテライトリボルバーよりも青空の方が理不尽な存在だと言う事を実感していました。
先程の五連射の他に、その後の接敵までに合計十二発のサテライトリボルバーが放たれたましたが、青空はその全てを軽く避けてしまっていました。
それだけでも理不尽な存在と言うにはもう十分な気もしますが、本当の理不尽はここからが本番でした。
前衛組の盾として先頭を進んでいた凛のベニャッガイがザク・リヴァイブを射程内に捉えるか捉えないかの間際で、青空は漆黒の宇宙空間にドン!と言う爆発音を響かせて“soar”を発動させたのです。
その瞬間、視界からまるで消えてしまった様に急加速を始める青空のザク・リヴァイブ。
そしてドン!と言う“soar”の発動を告げる爆発音は一度だけでは終わりませんでした。
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!と、“soar”の発動を告げる爆発音はまるで凛のベニャッガイをぐるりと取り囲む様に四方八方から響き始めます。
この事態に真っ先に反応したのは青空を理不尽な存在と言っていた東條先輩でした。
[[アカン!星空さん!身体を丸めて防御体勢や!!!]]
東條先輩は“soar”の発動音に囲まれてしまった凛に対し、ベニャッガイの身体を丸めて防御体勢を取る様に呼び掛けます。
[[にゃにゃ?!にゃんかわからんちんだけどりょーかいにゃ!!!まるっとだにゃ!]]
凛は何が起こっているのかを理解してはいませんでしたが、短い付き合いの中で何時も飄々としていた東條先輩が珍しく慌てている様子を見て事態の深刻さを理解した様で、東條先輩の指示に従ってベニャッガイの身体を丸めて防御の姿勢を取ったのでした。
ですが…
[[ハン!んなコトしてもムダってんだよ!!!!!]]
その努力は実りませんでした。
凛のベニャッガイが身体を丸めたその次の瞬間…
[[オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オルゥラァァァァァ!!!!!!]]
超高速の剣戟の嵐がベニャッガイを襲ったのでした。
“soar”での急加速からの斬撃。
斬り終えると再び“soar”で離脱し、そして再び“soar”を使って急接近しての斬撃。
加速、斬撃、加速、斬撃、加速、斬撃のとても単純な連続攻撃。
そう。
それは酷く単純な攻撃の繰り返しでした。
単純な攻撃の繰り返しですが、それは全て目に見えない程に超高速で行われる連続攻撃。
まさに果てぬ剣戟の嵐。
これが青空の“Rrapid acceleration”…。
剣戟の嵐が止んだその時…
[[ぎにゃぁ…まじかにゃ……。]]
そこにあったのは四肢と頭をを断たれ残った胴体すらもずたぼろに斬り刻まれた凛のベニャッガイの成れの果てでした。
[[デカネコの乱切り、一丁あがりってな!]]
[[う"ぇぇ?!ちょっと!凛!ナニ簡単にヤられてんのよ!!!]]
[[ぎゃー!!!凛ちゃんがぬっこぬっこにされちゃったー!!!]]
無惨に斬り刻まれた凛のベニャッガイ亡骸を目の当たりにした真姫と穂乃果は、その有り様に一瞬怯んで加速を緩めてしまいました。
その隙に…
[[次は真姫か?それともアホ乃果か?まぁどっちでもいいか…とりま逝っとけよ!]]
<<目標捕捉。マスター、派手にどうぞ。>>
[[おうよ!“Accel”!!!]]
青空は再びドン!と言う爆発音を響かせて“soar”を発動させたのでした。
[[ちょっ?!高坂さん!西木野さん!止まったらアカン!!!ってもう遅いやん!なら!!!!!]]
この時、またもや真っ先に反応したのは東條先輩でした。
穂乃果と真姫へと止まるなと言いながら、自身は背中のヤドカリから巨大な鋏を左右それぞれから展開させ機体を一気に加速させると、加速を止めてしまった穂乃果のエールストライクガンダムと真姫の百式の前へと躍り出たのです。
そして…
[[ (さっきまでのそらっちのリヴァイブの向きから考えると…)たぶんそこら辺やん!うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
右側の巨大な鋏を前方の空間へ向けて振り抜きました。
一見、何も無いかに思われた空間。
ですが…
[[よっしゃ!ドンピシャやん!!!]]
[[チッ!相変わらずデタラメな勘してやがんなぁ!オイ!!!]]
振り抜かれた巨大な鋏の先には単発の“soar”で加速した青空のザク・リヴァイブのビームブレードの一振が現れたのでした。
東條先輩は“soar”発動前の青空のザク・リヴァイブの向きから、次に何処へ斬り掛かってくるかを予測し先んじて行動したのです。
“soar”の出鼻を挫く事で見事に防いでみせた東條先輩。
そんな東條先輩は…
[[高坂さん!西木野さん!ゴー!!!]]
凛のベニャッガイの無惨な最期を目の当たりにして思わず怯んでしまった穂乃果と真姫へと発破をかけます。
[[っ!は、はい!!!]]
[[臆してる場合じゃないわね!ヤってやろうじゃない!!!]]
東條先輩の発破により、ようやく再び動き出した穂乃果と真姫。
二人は未だに東條先輩のドム・ハーミットの巨大な鋏と鍔迫り合いを演じている青空のザク・リヴァイブへ、それぞれ左右からほぼ同時に斬り掛かって行きました。
穂乃果は背中のエールストライカーからビームサーベルを引き抜いて。
真姫は手にした鞘から刀を抜き放って。
穂乃果と真姫の意外にも息の合った左右から同時攻撃。
さらには…
[[真下ががら空きでっす!なーんて♪行きますよ!さーちゃん!!!]]
<<たーげっと、ろっくおーん。>>
[[うりゃ!うりゃ!うりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
青空の真下から花陽のジム・カーバンクルがビームマシンガンを乱射して接近して行ったのでした。
足を止めた状態での三方向からの同時攻撃。
これならば流石の青空でも…と、思いましたが…
[[クソウゼェ!!!!!]]
[[うげっ?!]]
鍔迫り合いの状態から急に力を抜いて東條先輩のドム・ハーミットの巨大な鋏を軽くいなすと…
<<Are you ready?>>
[[“Rrapid acceleration”!!!!!]]
再び“soar”を連続で使用する青空の得意技“Rrapid acceleration”を発動させたのでした。
そして再び鳴り響く“soar”の発動音と共に消えた様に加速状態へと入ってしまう青空のザク・リヴァイブ。
青空の振るう凶刃の次なる標的となったのは……
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
最初の犠牲者は凛ちゃんでございました。
次回も海未さんsideのお話となります。
次の犠牲者は…?
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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