ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
スクフェスのにこちゃん生誕勧誘でURが来てくれて一安心したQooオレンジでございます。
貯めに貯めた石を大放出しての海未ちゃん生誕勧誘(110連勧誘)での大爆死はなんだったのでしょうか…。
さて、本日7月22日は我等が大銀河宇宙No.1アイドル、矢澤 にこちゃんの生誕祭でございます。
本日はにこちゃんの生誕祭をお祝いし予てより予定しておりましたにこちゃん生誕祭特別編をお送りいたします。
時間軸は現在の本編から少し未来の…2学期くらいのお話となっております。
そして1話で終わる筈が、結局はまた…。
それでは 2017 矢澤にこ生誕祭特別編「ニコデレラ ①」 はじまります。
『むかしむかし。あるところに“ニコデレラ”と言う名前のにこちゃんがいました。』
は~い♪みんな~♪おはようございますぅ~♪こんにちわぁ~♪こんばんわぁ~♪
にこに~のメイン回はちょっとお久しぶりだけど、みんなは元気にしてたかなぁ~♪
にっこにっこに~♪いつもニコニコあなたのハートに笑顔を届ける♪矢澤にこにこ~♪で、お馴染みの♪矢澤にこに~(18才♪)で~す♪
きょ~わぁ~…えっ?そーゆーのめんどくさいから地の文のときは素の方でやって欲しい?
………仕方ないわね。
まぁぶっちゃけた話、私も素の方がヤりやすいちゃヤりやすいのよ。
ゴホン。
それじゃ改めまして、おはよう、こんにちは、こんばんは。
国立音ノ木坂学院ガンプラバトル部部長。チーム“μ's”の矢澤 にこよ。
はじめまして。の人は気軽ににこに~って呼んでね。
さて。今回のお話はとある日の部室での会話から始まったの。
発端は私の大切な双子の妹と弟が通っているタービン幼稚園で、いつもお世話になってる保母さんのラフタさんからある頼まれ事をされたのがきっかけだったわ。
ラフタさんから私が頼まれたこと…それは………
「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ?!幼稚園でやる劇を手伝って欲しい?!」」」」」」」」」
私が頼まれたのは幼稚園のお楽しみ会で園児のみんなに見せる劇を手伝って欲しいってことだったの。
まぁ便宜上は手伝って、って言ってたけど、ラフタさんはこっちに丸投げしてきたのよね。
私一人で劇を…なんて、絶対に無理よ…。
そこで困り果てた私は“μ's”のみんなにも手伝ってもらおうって思って、放課後の部室でみんなにお願いをすることにしたの。
恥ずかしいから絶対に口には出さないけど、“μ's”のみんなは頼りになるからね。
………穂乃果とか穂乃果とか穂乃果とかは正直微妙だけど。
「そ。劇をやるには私だけじゃ人手が足りなすぎるのよ。だからみんなに色々とお願いしたいんだけど…ダメかしら?」
「イヤ…ダメじゃねぇけど…なぁ?」
「はい。駄目ではありませんけど…。」
ちょっと戸惑ってるみたいだけど、そらも海未もその口ぶりなら私のこと手伝ってくれるみたいね。
基本スペックが振り切ってるそらなら、劇だろうがなんだろうが大抵のことはそつなくこなしちゃいそうだけど、この子は人前に出るのはあんまり好きじゃないから戸惑っちゃうのは仕方ないわね。
人前に出る。と、言う点では海未もあまり目立つことは苦手なのよね。
でも海未…アンタって確か日舞の家元の跡取り娘よね?
日舞…日本舞踊の家元を継ぐなら、いつまでも人前に出るのは苦手とか言ってられないわよ?
って。私が心配することじゃないわね。
それに海未は強い子だから、どんな困難でも克服して乗り越えていけるわ。
でもね?海未。
アンタがナニか困ったときは私を…ううん。“私達”を頼りなさいね?
一人じゃ無理だとしても、二人なら。
二人でも無理なら三人で。
三人でも無理…私達全員で。
今までみたいにみんなで力を合わせて色々なことを乗り越えて行きましょ。
ね?
「劇!うん!おもしろそう!穂乃果はやりたい!あのね!穂乃果!小学校のときに木の役をやったことあるんだよ!あのときね!おとーさんは穂乃果はかんぺきな木だったってほめてくれたんだ!劇なら穂乃果にお任せ!うん!にこちゃん!穂乃果にまるっとお任せだよ!」
ごめん、穂乃果。
はりきってるところ悪いんだけど、アホなアンタにだけは任せたくないわ。
しかもセリフもなくてただ動かないでじっとしてるだけの木の役をやっただけで、“劇ならお任せ!”とかって…。
そんなアホなことばっかり言ってるから、アンタに任せると不安しかないのよ。
「でも穂乃果ちゃん…あのとき緊張しすぎて本番でお手洗い………うん。やっぱりなんでもない。あれは話しちゃダメなヤツだもんね♪うふふ♪」
「あ、あのとき?なんですか?!あのときって!緊張しすぎて本番でお手洗いってなんなんですか?!ことりちゃん!気になるんで教えてください!お願いだからそこまで話して止めないでください!あのときの続きをぷりーずです!」
どうせ緊張しすぎて本番中にトイレに行きたくなったけど劇が終わるまで我慢できなくて…とかってオチでしょ?
ことりもお漏らしプレイとかソッチ系の少し特殊なプレイ、結構好きよね。
でも流石のことりでもお漏らしプレイからもう1段階上のプレイ…○○○○プレイにはまだ手は出してないみたいだけど。
私も○○○○プレイはイヤね。
ナニが悲しくて他人の○○○を○○り○○だりしなきゃダメなのよ…。
いくら好きな人の○○○でも、○○したり○○○に○○したりするなんて絶対に無理よ。
そんなプレイ、ドMの絵里でもヤらない……ヤらないわよね?
なんかチカァァ!チカァァ!いってどんどんポンコツ変態化が進んでる絵里なら、いつかは○○○○プレイでもヤりそうな気がするのは……気のせいよね?
「花陽、そこまでよ。確かに小学生の頃の穂乃果達の劇でナニがあったのか気になるけど、まずはにこのお願いをどうするかを決めちゃいましょう?ねっ?」
そんな将来が不安な絵里。
今みたいに普通のエリーチカ状態ならならまともなんだけどね。
これにドMとかバカとか幼女化とか、頭の痛くなるポンコツ属性が付与させれて“○○ーちか”になると、一気にダメになるのよ。
ホント、どうしてこうなったのよ?
このバカはどこで道を踏み外したのよ?
「そうやね。とりあえずはみんなにこっちのお手伝いをする方向でえぇ~んやね?」
「はーい!凛はお手伝いする方向でオッケーだにゃ!ねっ!かよちん!真姫ちゃん!」
「はい!色々と気になりますけど花陽!幼女のためにがんばります!」
花陽…幼女のために頑張るのはいいけど、タービン幼稚園には幼女だけじゃなく、うちの虎太郎みたいな幼児もいるんだからね?
幼女だけにサービスとか、某幼女の夢の国の白い猫みたいなアホなことはやめてよね。
それとアンタ…タービン幼稚園の子達に変なちょっかいだすんじゃないわよ?
あそこの園長って元ヤ○ザで今でも裏社会で顔が効くから、タービン幼稚園の子達にナニかしようものならコロッとされるか金持ちの変態爺に売られるか…とにかくろくでもない目に遇うわよ?
ホント、マジで止めときなさいね…。
「ねぇみんな?私達“μ's”でにこちゃんの劇のお手伝いをするのはいいんだけど、劇って一体なんの劇をヤるのよ?ソレによって準備もだいぶ変わってくるんじゃないの?小道具や大道具。あとは衣装は…衣装はことりがいれば大丈夫ね。それと脚本に台本。照明とかも必要よね?」
何の劇をヤるのか…か。
実はまだナニも決めてないのよ…。
まったくのノープラン!
私としては既存のシナリオの簡単な劇でお茶を濁したいところなんだけど…。
でも逆にオリジナルの脚本の方が簡単な場合もあるわよね?
うーん…どっちの方が楽なのかしら?
私一人で悩んでいてもダメね。
もう少しみんなの意見を聞いてみた方がいいわね。
「道具類の準備の他に肝心の役者も必要だしな。ぶっちゃけ俺達が手伝った程度じゃ手が足らねぇのはかわんねぇーぞ?」
「そうですね…。私達だけでやるのなら、私達が道具類の準備と役者を兼任することになるのでしょうから、脚本も自然と少人数でできる簡単な内容のモノがいいですね。既存のシナリオでも構いませんが、ここはあえてオリジナルの脚本で少人数でも大丈夫なモノを作った方がなんとかなるかもしれませんよ?」
「しょーにんずー???おりじなる???ねぇ?例えば?」
「はい!オリジナルの脚本なら花陽は今話題の異世界モノをオススメします!ズバリ!“異世界D○SH村”をやりたいです!内容は…」
“異世界D○SH村”って……。
はぁ……オコメスキーの花陽過ぎてため息しかでないわ。
ホントいい意味でも悪い意味でも、花陽ってどこまで行っても花陽よね。
「却下よ!却下!あの番組なら私も好きだけどそれは色々とまずいわ!それにどうせ内容だって異世界に行った農家アイドルが道具から手作りして農業をやりながら世界各地にお米を普及させるとかって話になるんでしょ!ダレ得よ!そんなもん幼稚園児が見てもわかんないでしょ!」
そんな異世界でお米を普及するなんて終わりの見えない劇なんて絶対にゴメンよ。
異世界モノって確かに最近の流行りだけど、幼稚園児には転生とか召喚とかはわかんないと思うし。
でも“D○SH村”みたいに1から苦労してお野菜やお米、他にも色々な食材を育てたり作ったり。
そんな感じで自分達が食べる食材がどんな風に作られてるかを劇の形で見せてあげて、子供達に食の大切さを伝えるってのならアリね。
花陽の案の場合はお米に限定され過ぎててちょっとアレだけど。
「にゃ~♪かよちんらしいにゃ♪」
「凛の言う通り花陽らしいわ。ホント、花陽ってどこまていっても花陽よね。花陽なら世界が滅びる直前でもお米に固執してそうよね。」
凛も真姫もそう思うなら何とかしてよね…。
このオコメスキーは放置してると、何でもかんでもお米にしちゃうわよ。
そのうち花陽はジム・コメスキーとかネタまみれのガンプラ作って公式戦に出そうだから怖いのよ。
「オリジナルの脚本でもいいなら…そうね。私は…。」
次は絵里ね。
どうせコイツもそろそろ真面目なエリーチカ状態が切れてきてるはずだから、ドMな内容の劇をヤりたいのぉ♪とか言い出すんでしょ。
はぁ…。
絵里のヤツ、ホントにわかってんのかしら?
相手は幼稚園児よ?
幼稚園児にSMネタなんてアダルトな内容の劇なんてわかるワケないでしょ。
ってか、SMネタを盛り込んだ劇を女子高生がヤるって絶対にダメでしょ。
アンタだって穂乃果に生徒会長を譲るまで一応は生徒会長だったんだから、音ノ木坂の生徒が学院外でエロい劇をヤるのがまずいことくらいはわかるでしょうに…。
「却下だ。はい!次のヤツ!」
「ちょ、ちょっと!ソラ!いきなり却下は酷いじゃない!せめて私の考えたオリジナルの脚本の内容くらいは聞いてから却下してよ!」
「ふん!内容を聞けって言われても、絵里さんはどうせ青春熱血ハートフルSMストーリーとかってよくわかんねぇ要素をごちゃ混ぜにしたあげく、全編衣装は荒縄だけとかって幼稚園児に見せたらヤバい内容の劇をヤりたいとか言うんだろ?んなもん内容聞く前に却下だ!却下!出直して来い!ポンコツ!!!」
「チカァァ?!な、なんでソラが私のオリジナル脚本を知ってるのよ?!いつか文化祭とかでみんなで劇をやることになったらヤりたいなぁ…♪って誰にも内緒で秘かに少しずーつ準備していた私のとっておきの脚本なのに?!ハッ!わかったわ!ソラ!貴方!私の部屋に監視カメラを設置していたのね!24時間365日!私のプライベートでの誰にも見せられないあんな姿やこんな姿を監視していたのね!そして私の夜のお楽しみ中なあはーん♪な動画を使って私を脅すのね!縛るのね!首輪を付けて飼われちゃうのね!従順なペットに調教しちゃうのね!荒縄なしじゃ生きていけないあなた好みのえっちな身体にしちゃうのね!クッ!そんなことされたら…私は…でも…でも!そう!仕方ないわ!えぇ!仕方ないわ!仕方ないのよ!仕方ないんだからね!さぁ!ヤるならヤりなさい!この絢瀬 絵里!逃げも隠れもしないわ!どんな責め苦にも耐えてみせるわ!あっ!ちょっと待っててね♪今すぐ荒縄とか蝋燭とかの準備するから♪」
「毎回思うんだけどこれがあの賢い可愛いエリーチカの成れの果てなのか…。絵里さんだから確かに可愛いけど、一学期の終わりの頃には残ってた賢い成分はどこにいったんだ?今じゃ1mmも賢い成分が見当たんねぇーよな?絵里さんの賢い成分って空気に触れるだけで気化でもすんのか?」
「ソラったら可愛いだなんてそんなホントのこと言っちゃって♪もう!えりーちか嬉しくて今日はいっぱいサービスしちゃうわ♪お口でもマタノトビラ(前)でもマタノトビラ(後)でもあなたの好きなえりーちかのあなーちかを使ってね♪うふふ♪でもね?知ってるかしら?えりーちかはもっと可愛くなれるのよ♪♪♪そう!毎度お馴染みのみんな大好きな荒縄でキツく縛ってから全身を蝋燭で真っ赤に染め上げれば、可愛いえりーちかはさらに!もっと!すっごーく!可愛くなれるの!さ♪荒縄と蝋燭の準備ができたわ!すぐに地下の仮眠室で…」
「いかねーよ!ったく…絵里さんも大抵ぶれねぇーよなぁ…。痕が残らない程度に軽く縛るくらいはいいけど、下手すると火傷しちまう蝋燭なんて絶対に使わねぇーからな!傷の残るプレイはナシだ!」
「痕を残して欲しいの!火傷するくらい熱いのをぽたぽたして欲しいの!そーらー!お願い!」
「勘弁してくれよ…。」
いい加減に話を進めないとまたグダグダになるわね。
ポンコツどえむーちかの相手はソラに任せておこうかと思ったけど、もう我慢できないわ!
介入よ!武力介入…は逆にどえむーちかが喜んじゃうから、普通に突っ込みよ!
あぁ!ホント!このドMは!
ハリセンでドつき回したいわ!
「黙りなさい!このどえーむちか!そら!最近一気にポンコツ化が進んでるそのばかーちかはもうほっときなさい!ばかーちかに構うとどんどん付けあがって、しまいにはフ○ストプレイがしたいわ!とかエリーチカのお腹がはち切れるまでお浣○してぇ~♪とか!頭のおかしいプレイを要求してくるわよ!」
「あら♪それもいいわね♪にこ!ナイスなアイデアよ!ソラ♪ちょっと待っててね♪花陽的に言えばチョットマッテテェェェェェェ!ね!すぐに理事長室から浣○器を借りてくるわね!うふふ♪理事長室なら古今東西のありとあらゆるプレイに対応できるように、色んなアイテムが揃ってるから…!」
しくじったわ!
私としたことが余計な突っ込みで、どえむーちかのドMスピリットの火に油を注いじゃったわ!
こうなったらマジで武力介入して無理矢理にでも黙らせてヤるしかないわね!
荒縄で縛りあげてボールギャグを噛ませて…アレ?それって普通にいつものどえむーちかスタイルじゃない?!
「話が進まんから、とりあえずえりちは放置プレイやね。それで?結局はどないするんや?うちとしてはオリジナルの脚本で劇をヤってもろくなことにならん思うんやけど?」
「言えてるにゃ。ことりちゃんだとエロとグロになるし、絵里ちゃんだと青春SMストーリーだし、穂乃果ちゃんだとアホだし、海未ちゃんだと痛い内容になっちゃうし、真姫ちゃんだと幼稚園児が見ても熟睡できるクソ真面目な内容だし、かよちんだとお米だし、希ちゃんだと一見まともなふりした実は頭のおかしいドロドロの昼ドラだし、そらにゃんだとどうせヤ○ザ映画みたいになるし、にこちゃんだとさむーいぶりっこモノになるし。」
「「「「「「「「「ラーメンの劇をヤりたいにゃ!って言う凛(ちゃん)にだけは言われたくない!!!」」」」」」」」」
ダメね…。
みんな個性が強すぎてまとまらないわ…。
時間もあんまりないし…。
「キリがねぇな…。このままじゃ何にも決まんねぇうちに本番になるぞ?いっそのこと劇じゃなく適当なアニメ映画でも流して終りにしちまうか?それともガンプラバトルの動画とかでも…。」
「ガンプラバトルの動画ねぇ…ん?ガンプラバトル?…あっ!もしかしたら……うん…うちとヤジマ・コーポレーションで共同開発してる“アレ”を使えば…イケるかもしれないわ!」
「「「「「「「「「“アレ”?」」」」」」」」」
「そう!“アレ”よ!“アレ”!」
「ちょっと真姫!“アレ”ってナニよ!」
「ウフフ♪“アレ”って言うのはね?来年発売予定の西木野グループのとっておき…フルダイブ型VRマシン!“あなたの知らないワールドよ!”よ!アレを使えばガンプラバトルシミュレーターのバトル動画みたいにリアルな動画を撮れるわ!劇じゃなくなるけど内蔵のデータを使えば小道具や大道具なんかの余計な準備は必要ないし、編集とかはうちの連中に任せちゃえばいいんだからなんとかなるんじゃないの!」
フルダイブ型のVRマシン?
それってデスゲーム物の小説でよくある、意識だけで仮想世界に入るってヤツよね?
そんなんでナニをヤるつもり…あっ!そっか!そう言うことか!
流石は真姫!考えたわね!
仮想世界ならデータ次第でどんなセットでも簡単に再現できる!
ぶっちゃけ面倒な準備なしで、私達は役を演じるだけでいいのよ!
それをゲーム動画の要領で撮れば…!
ゲーム用のマシンなら魔法とかの派手なエフェクトもあるんだろうし!
いいんじゃない!
イケるわ!
でもVRマシンの名前……“あなたの知らないワールド”って…。
ねぇ。西木野グループ。
確かにそろそろお盆も近付いてきたから時期的にはそのネタはちょうどいいけど……今の子達に“あ○たの知らな○世界”とかわかるの?
今の子達には元ネタが“マ○コの知○な○世界”だと思われるわよ?
『各員のIFS接続を確認。興奮したり緊張したりしてるけど、バイタルデータは安定してるわね。映像の保存準備も大丈夫だし…うん。これなら問題ないわ。みんな?聞こえてるわね。こちらの準備は完了したわ。みんなの方は心の準備はいいかしら?』
そんなワケでやって来たのはいつもお世話になってる西木野グループのラボ!
とは言っても、いつも怪しいお薬で大騒動を巻き起こす真姫が責任者をしている西木野製薬の方のラボじゃなくて、真姫のママさんが責任者をしている西木野総合研究所の方のラボだけどね。
ラボに到着した私達は、常駐しているお医者さんから簡単なメディカルチェックを受けて、IFS認証用にそれぞれの医療用ナノマシンの固有パターンの登録を済ませると、仮想世界ってヤツに入るために早速VRマシン“あなたの知らないワールド”のベッド型の筐体に横になったわ。
真姫は今回は私達とは一緒に仮想世界へは行かずに、何かあったときのためにモニタリングルームで待機しててくれるんですって。
真姫は心配性ね。
研究所の人達は事故やバグは心配ないって言ってたじゃない。
でも…まぁ真姫が外にいてくれれば、もし万が一に何かあった時でも大丈夫よね。
みんなも同じ気持ちなんでしょうね。
あの頃の私には………そらをガンプラバトル部に入れるために、身体を対価にひとりぼっちで戦い続けていた1年前の私には想像もできないんでしょうね……。
全てを委ねることのできる、こんなにもステキな仲間が私にもできるなんて…。
そんなモニタリングルームで暇そうにしてるだろう真姫には、ついでに天の声…ナレーター?ストーリーテラー?って言うのかしら?
とにかくそんな感じの役目もお願いしたの。
映像の編集の時にナレーションを入れてもいいんだけど、いつの間にか今回はそれぞれが演じる役からセリフまで、全編アドリブ尽くしで行こうってことになっちゃってて…。
……全編アドリブ尽くしとかってイヤな予感しかしないんだけど…。
でも……ちょっと面白そうよね?
私達“μ's”らしいシンデレラができそうよね♪
ふふふ♪にこにーの役はなんになるのかな♪
やっぱり超絶ぷりちーなにこにーはお姫様……なんて似合わないわよね…。
お姫様…やってみたいなぁ…。
あっ!そう言えばまだ今回、私達が何の物語をベースにした仮想世界にダイブするのか言ってなかったわね?
私達が今回ダイブする仮想世界…それは“シンデレラ”の仮想世界。
桃太郎との決選投票になったんだけと、僅差でこっちのシンデレラになったのよ。
ちなみにシンデレラに投票したメンツは私、ことり、海未、絵里、希、凛の6人だったわ。
そら、穂乃果、真姫、花陽の4人は桃太郎に投票したの。
真姫と花陽が桃太郎に投票したのはちょっと意外だったわね。
[[大丈夫…と思いたいけど、仮想世界にフルダイブなんて始めてだから何とも言えねぇーよなぁ…。]]
[[そうやけど結局はなるようにしかならんよ。とりあえずはその仮想世界ってヤツにちょいいってみよか?]]
「希の言うとおり、なるようにしかならないわ。それに西木野グループの頭のイカれた開発陣だけなら不安だったけど、今回はヤジマ・コーポレーションとの共同開発らしいから大丈夫でしょ。」
『ちょっとにこちゃん!なんでうちの開発陣だけなら不安なのよ!うちの開発陣はみんなとっても優秀なんだからね!技術力“だけ”ならヤジマ・コーポレーションの開発陣にだって負けないんだから!』
真姫だって技術力“だけ”ならって言っちゃってるじゃない…。
確かに西木野グループの開発陣が優秀なのは認めるけど、あの連中ってとにかく方向性が残念なのよ。
その場のノリと勢いで無駄に高性能な頭のイカれたモノを作り出したりするからね。
[[あぁ!仮想世界!ソードでアートなオンライン的なナニかなんですね!はぅ?!もしもデスゲームなんてことになったらどうしましょう?!お客様のなかにどなたかベーターなチートさん!略してチーターさんはいらっしゃいませんか!黒い服が大好きでサブヒロインに見境ナシにフラグを建ててはへし折る!二刀流とか得意なお客様はいらっしゃいませんかぁぁぁぁぁ!!!花陽は尻香ちゃんとレズベッドさんとがラブですよぉぉぉぉぉ!!!]]
シンデレラベースの世界でデスゲームって…一体ナニを相手に戦うのよ?
王子さまを賭けて意地悪な継母とその娘達とでも戦うの?
…………自分で言っといてなんだけど、意地悪な継母を相手にしたバトル物のシンデレラでも案外アリじゃない?
全編アドリブで行くなら、途中からバトル物にシフトさせてやろうかしら?
VRマシンのデータの元はガンプラバトルシミュレーターなんだったら、当然ガンプラバトル…モビルスーツみたいなロボットを使って戦うなんてこともできるのよね?
シンデレラが巨大ロボットに乗って国を乗っ取る……。
意地悪な継母が巨大ロボットでシンデレラに牛耳られた国を取り戻す…。
カボチャの馬車は戦艦?
ネズミが艦長?
魔法使いは傭兵?
………………いいんじゃない?
いいんじゃないの?
案外イケるわよね!
決めたわ!途中から絶対に巨大ロボットを出してヤるわ!
主役のシンデレラ役を引かなかったとしても、巨大ロボットでゴリゴリに押しまくって無理矢理に主役になってやるわ!
[[だいじょーぶにゃ!デスゲームでもデス○ートでも!かよちんは凛が守るにゃ!]]
ふっふっふっ…花陽を守る?
ねぇ…凛。
アンタに花陽を守れるかしら?
アンタに本気の私を止められるかしら?
花陽だけじゃないわ!
今さらだけどシンデレラストーリーなんて夢みたいな物語はこのにこにー様がぶち壊してヤるわ!
待ってなさい!シンデレラ!
アンタに特に恨みはないけど!徹底的に原作レイプしてやるわ!
[[真姫!さっきも言ったけど痛覚設定は100%に…いえ!200%に設定してちょうだい!うふふふふ♪いつもの倍の痛み…ちょっと想像しただけでえりーちかのマタノトビラがしっとり濡れてきちゃうわ…♪]]
そんなことを考えてると絵里は絵里で相変わらずドMなことをいってやがるし。
痛覚設定200%って…。
2倍の痛みよ?
そんなの冗談じゃないわよ!
真姫!私の痛覚設定は予定通り10%で頼むわよ!
私の痛覚設定も200%なんかにしたらあとでタダじゃおかないわよ!
お歳暮にアンタのキライなみかんを送り付けてやるわ!
しかもセレブ様は食べたないようなちっさいSサイズのみかん!
でもSサイズのみかんっておっきいヤツよりも甘いのよね♪
お値段も控えめで甘さはマシマシ♪
庶民の味方ね!
だからうちはいつもSサイズ♪
ホントに美味しいんだから♪
冬になったらみんなも試してみてね♪
[[仮想世界ならナニをヤっても犯罪にならないんだよね~♪ウフフフフフフフフ…カタッパシカラコロットシテオモシロオカシクオリョウリニシテアゲナイトネ♪ミワタスカギリミナゴロシダヨ♪♪♪]]
みかんについて語っていたら次はことりが見渡す限り皆○しって怖いこと言ってるし?!
って!なんでこの鳥娘は嫉妬もエロもないのにいきなり黒化してんのよ?!
ことりってファンタジー系のVRゲームだったら絶対にPK(プレイヤーキラー)になるわね。
職業は“殺人鬼”?それとも“料理人”かしら?
“料理人”は“料理人”でもヒ○を材料にした人○料理人でしょうけどね。
世界のすべてが食材ですぅ~♪とかぬかしやがるのよ。
[[真姫ちゃん!はやく!はやく!]]
穂乃果は穂乃果ね。
いつもは穂乃果のアホさにイラッと来ることもあるけど、ことりの奇行で殺伐とした時には、変わらない穂乃果の穂乃果らしさに救われるわ。
穂乃果。アンタは今のままアホでもいいわ。
変わんじゃないわよ?
『はいはい。それじゃ…いくわよ?ダイブ!スタート!』
どうでもいいここ、どうでもよくないこと。
色んなことを考えると、どうやら仮想世界に入る時間が来たみたい。
ダイブスタート。
真姫のその声を境に、私の意識はナニかに引っ張られるように、どこかへと沈んで行ったわ。
さて。次に目を覚ましたときには私はどこにいるのかし?
私は誰になってるのかしら?
まぁ…なるようにしかならないわね。
せいぜい楽しみましょう。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
そして相も変わらずなグダグダにお付き合い下さいまして、本当にありがとうございます。
次回はようやくシンデレラが…。
本編更新はいつも通り月曜日のお昼頃を、のんたん生誕祭特別編は金曜日のお昼頃を、にこちゃん生誕祭特別編は完成し次第お送りする予定でございます。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。
最後になりましたが、Happy Birthday!にこちゃん!