ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
職場のエアコンが壊れて熱風しか出てこなくなったQooオレンジでございます。
この季節に熱風オンリーは軽く死ねます…。
引き続きMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズとコラボ中でございます。
よろしければMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズと合わせてご覧下さいませ。
今回も海未さんsideのお話となります。
前衛組の残りはあと二人…。
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのなな⑩ 始まります。
青空の猛攻によって凛のベニャッガイと真姫の百式に続き、花陽のジム・カーバンクルまでもが撃墜されてしまい、これで前衛組は残り東條先輩のドム・ハーミットと穂乃果のエールストライクガンダムの二機だけとなってしまいました。
五機で攻めても傷一つ付ける事が叶わなかった青空のザク・リヴァイブを相手に、東條先輩と穂乃果だけで挑むと言うのは些か荷が勝ち過ぎている様に思います。
とは言え、ここで今さら私が前衛組に加わった所で、あの“soar”を連続して使用する“Rrapid acceleration”の餌食になってあっという間に撃墜されてそれでおしまいですよね。
となると、やはりここは東條先輩と穂乃果を信じて乾坤一擲の一手の為に身を隠しておくのが賢明でしょうか?
花陽のジム・カーバンクルがコクピットを貫かれ撃墜される光景を見ながら私がそんな事を考えている一方で、東條先輩もこれからどう動くべきかを考えていたのでした。
[[う~ん…これはいよいよアカン感じになってきたしもたなぁ~…。]]
………考えて…ますよね?
[[ (盾役の星空さんが出会い頭でいきなり墜とされたんが予想外やったなぁ…。星空さんの使ってるあのベニャッガイって機体の装甲ならそらっちのリヴァイブの攻撃をギリ凌げるかな?って思っとったからなぁ…。フタを開けてみたら宛がハズレまくってところがぎっちょんやったけど。そらっち、星空さんのベニャッガイ対策に事前に装甲値やら耐久値やらのステを削って、その分のキャパをビームブレードの攻撃力に振ったんやろな。バトル毎にいちいち細かいステータスの振り分けしとるなんて、基本チンピラなのにそこら辺はチビッ子の頃と変わらずにマメなんやね。さて、問題はその今も変わらずにマメなそらっちをどうやって押さえ込むか…やねんけど…始めて組んだ高坂さんとうちじゃそらっちを押し込めるだけの絶妙な連携なんてムリやしなぁ……ならいっそのこと…)なぁなぁ高坂さん?]]
私がこの人、本当に考えてるのでしょうか?と思い始めていると、東條先輩が不意に唯一残された前衛組の僚機である穂乃果へ声を掛けました。
ちなみに穂乃果はと言うと、ピアッシングシールドの一撃でコクピット部分をぶち抜かれて機能停止した花陽のジム・カーバンクルを放り捨てた直後の青空のザク・リヴァイブへ向けて、滅多矢鱈にビームライフルを連射していました。
勿論ですがそんな攻撃に当たる青空ではありません。
機体のエネルギーを使用してビームライフルを撃つエールストライクガンダムにとって、この穂乃果の行動ははっきり言ってエネルギーの無駄以外の何物でもありません。
ですが、穂乃果本人にはそんな思惑は無いのでしょうが、この無意味にビームライフルを連射する行動が、偶然にも東條先輩が思考を巡らせる為の僅かな時間を稼く役に立っていたのでした。
まぁビームライフルを連射しまくったせいでエールストライクガンダムのエネルギーゲージが割りと危険域になっていたりするのですが。
そこら辺はいつもの穂乃果なので問題はありませんね。
さて、穂乃果の奇行レポートはこの当たりにしておいて、気になる東條先輩の台詞の続きと参りましょう。
穂乃果が偶然稼いだ時間を使った思案の果てに東條先輩がたどり着いた答え。
それは…
[[とりま後先なんて考えんで、好き勝手やりたい放題に大暴れしてきてくれないかな?]]
ご覧の通り、穂乃果の手綱を離して好き勝手にやらせる…と、言ったモノでした。
これは所謂…奇策…といったモノでしょうか?
[[えっ?好き勝手にって…作戦とかはいーんですか?]]
この東條先輩の提案は、好き勝手にヤって構わないと提案された方である穂乃果でさえ困惑してしまうモノでした。
[[そんなん別に気にせんでえぇ~よ♪]]
[[気にしなくていいって…ほんとですか?作戦守らなくてあとで海未ちゃんからおしおきです!とかなんないですか?]]
[[ならん♪ならん♪]]
[[ほんとにほんとにほんとーですか?]]
[[ホンマにホンマにホンマやねん♪]]
[[そっか…なら………!]]
好き勝手にヤってしまって構わないと予想外の事を言われ、珍しく及び腰になっていた穂乃果でしたが、私からのお仕置きが無い事を東條先輩に何度も確認してようやく普段のやる気を取り戻し…
[[当たってくたくたでドーン!と行っちゃうよ!!!!!]]
当たってくたくたと意味不明な事を言いながら、青空のザク・リヴァイブへとフルブーストで突撃して行きました。
当たってくたくたとはもしかして当たって砕けろと言いたかったのでしょうか?
[[がんばっていってら~やね♪]]
そんな当たってくたくたと意味不明な事を言いながら突撃して行く穂乃果を、東條先輩は自機であるドム・ハーミットの右手とバックパックから延びる巨大な鋏をヒラヒラと振って見送ります。
その時、東條先輩のドム・ハーミットが振るった手から、ナニか銀色に輝く小さなモノが宇宙へ放られました。
銀色に輝く小さなモノ。
それは今回の作戦の肝となるモノ。
東條先輩謹製の“高圧縮エネルギーカートリッジ”。
あり得ない程のエネルギーが内包された小さな銀色の弾丸が、今まさに突撃して行った穂乃果へと向けて振られた手のついでに宇宙へと放り投げられたのでした。
いえ、この場合は穂乃果へと向けて振られた手の方がついででしょうか?
[[ (予想通りそらっちは無謀な突撃して行った高坂さんの方に意識が向いとってカートリッジ放ったコトには気付いてないみたいやね。これで前提条件の第1段階はクリアってトコかな?あとはどうにかして少しだけでもそらっちの動きを止めんと…。) ]]
その一方、自らの突撃が囮として使われていた等とは露しらず…
[[当たれ!当たれ!当たれ!当たれ!当たれ!当たれぇぇぇぇぇぇ!!!!!]]
好き勝手にヤってしまって構わないと言われた穂乃果は元気いっぱいにビームライフルを乱射しながら青空のザク・リヴァイブへと接近して行きます。
勿論ですが、そんなビームライフルの乱射なんかに当たる青空ではなく…
[[下手な鉄砲なんとやら、か?]]
≪これでは数を撃っても当たりませんけどね。≫
いつもの軽口を叩きながら、ザク・リヴァイブの見た目の重厚さとは裏腹の軽快な動きで攻撃を躱して行きます。
まぁ当然こうなりますよね。
全く…穂乃果は突撃オンリーだけではなく、少しは頭を使って戦って欲しいモノです。
と、思っていたら…
[[花陽ちゃん!借りるよ!!!]]
穂乃果はコクピットをピアッシングシールドの一撃で撃ち抜かれ機能停止状態で宇宙を漂っていた花陽のジム・カーバンクル(ご遺体)へと向かって行きました。
そしてそのままジム・カーバンクル(ご遺体)に取り付くと、それをまるで盾の様に自機のエールストライクガンダムの前へと押し出し…
[[と!つ!げ!き!だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!]]
青空のザク・リヴァイブへと突撃を再開したのでした。
この穂乃果の行動に青空はと言うと…
[[仲間の残骸を盾代わりにってか?ハッ!アホ乃果のクセにおもしれぇコト考えたなぁ!オイ!]]
実に楽しそうに笑っていました。
勿論、ただ笑っているだけではありません。
青空のザク・リヴァイブは花陽のジム・カーバンクル(ご遺体)を盾代わりにして突撃して来る穂乃果のエールストライクガンダムへ向けて、腕に取り付けられているバルカンガントレットと呼ばれるビームバルカンを放ちながら背中の大型バックパックブースターを噴射させて突撃して行きます。
しかしザク・リヴァイブのバルカンガントレットから放たれた無数のビーム弾は、エールストライクガンダムの前面に盾の様に構えられたジム・カーバンクル(ご遺体)に着弾して、穂乃果の思惑通り(?)にエールストライクガンダムへとダメージを与える事は出来ていませんでした。
突撃と突撃。
青空と穂乃果。
ザク・リヴァイブとエールストライクガンダム(+ジム・カーバンクルのご遺体)。
このまま両者突撃をし続けてあわや激突か…と、思われたその時。
[[仕掛けるぞ!アイリ!!!]]
≪相対距離、算出。カウント、3、2、1、ready?≫
[[“Accel”!!!]]
アイリのサポートを受けた青空が仕掛けました。
青空は単発の“soar”を使い穂乃果がまた何かしらの奇行を行うよりも先に勝負を着けるつもりなのでしょうね。
ドン!と言うすっかりお馴染みになった爆発音と共に発動された単発の“soar”の加速により、青空のザク・リヴァイブは視認出来ない程の速さで穂乃果のエールストライクガンダムへと迫ります。
そして、ザク・リヴァイブがその手に握るビームブレードがエールストライクガンダムへと振るわれておしまい…と、私はそう思っていました。
ですが…
[[ (…来た!穂乃果!右!)っ!えぇぇぇぇい!!!!!]]
なんと、ここ一番で穂乃果は誰もが信じられない程の反応速度を見せて、超高速で放たれた青空のザク・リヴァイブの斬撃をビームサーベルで受け止めたのでした。
“soar”の急加速からの斬撃はほぼ不可視の一撃。
驚く事に穂乃果はそんな超高速で迫り来る不可視の一撃をその驚異的な動体視力とインチキ染みた反射神経で見事に受け止めてみせたのでした。
ぶつかり合うビームサーベルとビームブレード。
先程と同じ様に、唾迫り合いを繰り広げる黄色と緑のビーム刃が漆黒の宇宙空間へ激しく紫電を飛ばします。
穂乃果に“soar”からの斬撃を受け止められてしまった青空はと言うと…
[[チッ!アホ乃果で頭ん中身が空っぽの代わりに反射神経は虫みてぇにクソ速ぇってか!!!]]
何処か嬉しそうに相も変わらずのチンピラ言葉で悪態をついていました。
[[穂乃果!アホ乃果じゃないもん!!!(そうそう♪穂乃果は考える事がちょっと苦手なだけだんね♪それにしても上手く行ってよかったよかった♪そら君なら正面に壊すのが難しい硬めの障害物を置けば左右どっちかから攻めて来ると思ったんだよね♪あとはホノカと穂乃果で左右それぞれを警戒しておけば…ってヤツだね♪さっ♪ここからが本番だよ!穂乃果!) うん!今度は負けないもん!!!]]
斬り結ぶザク・リヴァイブとエールストライクガンダム。
ですがこのままでは先程の焼直しになってしまいます。
素組のエールストライクガンダムとフルカスタマイズされた青空のザク・リヴァイブではその機体性能に天と地程の差があるのですから。
先程の様に青空は機体出力にモノを言わせて押しきってしまう筈です。
私の予想通りに…
[[オラァ!穂乃果ぁ!テメェ!さっき見せた機体の出力差ってヤツを忘れたのか!ボケが!このまま一気に押しきるぞ!アイリ!!!]]
青空は圧倒的なまでの性能差から来る機体出力にモノを言わせて、穂乃果のエールストライクガンダムを押しきろうとしました。
≪機体出力90%まで上昇。素組相手ならこれだけ出力を上げれば支払った金額の倍額程度のお釣りがガッポガッポと来てしまいますね。≫
[[ハッ!ガッポガッポたぁ上等だ!逝くぞゴルゥラァ!アホ乃果ぁぁぁ!!!ド腐れ死にくたばりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!]]
穂乃果は奇策に驚異的な動体視力と反射神経を駆使してあの青空相手に十分に健闘しました。
これで前衛組の生き残りは…と思ったその時、穂乃果がまたまたやらかしました。
[[うぅ!負けない!絶対に!負けないもん!ぽち!ストライクの出力全開の全開にしちゃって!ってか押し負けちゃうから全開以上出せるなら何でもいいから出して!!!!!]]
自らの相棒である電子精霊のぽちへと丸投げで機体出力を限界以上に上げる様に要請したのです。
この無理難題に対して、穂乃果の電子精霊ぽちは…
≪はーい。しゅつりょくりみったーかいじょー。えんじんのぼうそうかいしー。りんかいまであとじゅーびょー。≫
あろう事かエールストライクガンダムのリミッターを外し、エンジン(?)を暴走させる事で限界以上のしゅつりょくを発揮させると言う自爆に限り無く近い手段で応えたのです。
暴走状態でエンジン(?)が臨界に達するまで時間は僅か十秒。
この僅か十秒の時間は穂乃果に取って起死回生の一手になり得るのでしょうか?
[[りんかいとかよくわかないけど!これなら!!!]]
穂乃果はナニが起こっているのか理解はしていませんでしたが、自機の出力が急上昇した事で青空のザク・リヴァイブを押し返そうとします。
しますが…
[[リミッター外して暴走させたってか?けどなぁ!それでも!!!]]
≪素組は素組です。まだまだ出力には覆し難い差がありますのでやっぱりガッポガッポとお釣りが来ますね。≫
いくらエンジン(?)を暴走させて無理矢理に出力を上げたとしても所詮は素組は素組。
かつて世界を制した青空のザク・リヴァイブのパワーには敵いませんでした。
[[歯ぁ喰い縛れやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
[[ウソ!これでもパワー負けしちゃうの!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!]]
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
穂乃果ちゃんががんばルビィでございます。
次回も海未さんsideのお話となります。
穂乃果ちゃんの運命は…?
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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