ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

30 / 480
皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

コイキングで伝説をボコボコにしていた動画を見て衝撃を受けたQooオレンジでございます。

今回はにこちゃん生誕祭の二回目となります。

それでは 2017 矢澤にこ生誕祭特別編「ニコデレラ ②」 はじまります。






















2017 矢澤にこ生誕祭特別編「ニコデレラ②」

「……ん……あれ……?」

 

気がつくと私はどこかの屋根裏っぽいところにある汚いベッドの上に横になっていたわ。

 

着ている物もボロボロの地味な色のワンピースに、やっぱりボロボロのエプロン…。

 

「ナニよコレ!なんで私がこんなボロい衣装なのよ!ちょっと真姫!聞こえてる!まきー!出てこーい!ゴルゥラァ!アホセレブ!出てこいやぁぁぁぁ!!!」

 

『あー、あー。マイクテス、マイクテス。コレ、ちゃんと繋がってる?大丈夫?わかったわ。ありがとう。もしもし?にこちゃん?私の声が聞こえてる?ゴルゥラァ!とか言わなくてもこっちにはちゃんとにこちゃんの声が聞こえてるわよ?で?何の用よ?私もそこまで暇じゃないんだけど?一斉に他のみんなからも色々と説明しろ!って連絡が来てるのよ。手早くお願いね?』

 

他の連中も真姫に説明を求めてるのね。

 

そりゃそうよ。

 

いきなりワケのわからない場所にワケわからない衣装…。

 

花陽とかは下手すると泣きながら“ダレカタスケテェェェェェェェェ!”って叫んでんじゃない?

 

花陽以外の他の連中は……なんだかんだ言いながらすぐに順応しそうね。

 

まぁ他の連中は今はいいわ。

 

今は……私のこのボロい装備よ!

 

なんなのよ!コレは!

 

ツギハギだらけで怪しいシミまで付いてるし!

 

あっ!このシミの匂い!おしょうゆの匂いだわ!

 

それじゃコレっておしょうゆのシミ?!

 

冗談じゃないわよ!

 

おしょうゆのシミは頑固なのよ!

 

落ちにくいのよ!シミ抜きってクリーニングに出すと地味に高いのよ!

 

仕方ないわね!自分でシミ抜きしてやるわ!

 

シミ抜きって言ったらやっぱり重曹だけど、“シンデレラ”の世界に重曹ってあるのかしら?

 

他には確か緑茶が良いってこの前テレビでやってたわね……って!そうじゃないでしょ!

 

シミ抜きなんてヤってる場合じゃないでしょ!

 

真姫に繋がってるうちに色々と説明してもらわなきゃ!

 

「みんなから一斉に抗議が行くのは当たり前でしょ!ちゃんと現状を説明しなさいよね!私のこのボロい衣装はナニよ!なんで私がこんなボロい衣装なのよ!当て付け?!当て付けなの?!貧乏な庶民の私に当て付けなの?!セレブ様の嫌がらせ?!わかったわよ!真姫!アンタが意地悪な継母なのね!」

 

『はぁ?!当て付け?!私が意地悪な継母?!ちょっと!私はセレブなんかじゃないしそんなこととしないし!意地悪な継母なんかでもないわよ!って言うかにこちゃん。“シンデレラ”で初期装備がボロボロの衣装の時点で自分の役に気づいてよね!にこちゃんって普段はしっかりしてるのに、肝心な時にダメなんだから!とりあえずはステータスを開いて職業とか確認すれば自分が何の役なのかわかるわ。』

 

こ、このセレブ娘は……!

 

だから金持ちって嫌いなよ!セレブなんて大嫌いよ!

 

なんでこの子は自分がセレブって自覚が無いのよ!

 

真姫のとこが普通?

 

真姫が庶民?

 

ふざけんじゃないわよ!

 

真姫でセレブじゃなかったらセレブってナニよ!

 

ダメだわ……いつもはキッチリ押さえ込んでるけど、なんかあまりの理不尽さに私の中のことりが……狂鳥病が発病しそうだわ……。

 

カネモチナンテミンナミンナビンボウニンニグチャグチャニツブサレテホロビテシマエバ………ッ!ダ、ダメよ!

 

金持ちが滅んだら真姫も滅んじゃうわ!

 

にこ!正気に戻りなさい!

 

狂気(ことり)になんて負けちゃダメよ!

 

金持ちが滅びればいいなんて思っちゃダメ!

 

それはダメよ!

 

真姫は大切な仲間で友達で未来の家族なのよ!

 

大丈夫…私の中の狂気(ことり)は押さえ込めたわ……。

 

まずは落ち着きなさい。矢澤 にこ。

 

今は何の役なのかわかんなけいど、この“シンデレラ”の劇を演じきらなきゃ……。

 

そのためにも自分が何の役なのか把握しなきゃね。

 

真姫はステータスを開けって言ってたわね?

 

ステータスって確かゲームとかでよくあるヤツよね?

 

「ステータスを開く?ねぇ?それってゲーム…RPGとかのステータス?」

 

『そうよ。この”シンデレラ“の世界はうちで開発中のファンタジー系のオンラインゲーム”ブレード・アーツ・オンライン“のデータを使って再現してるから、ステータスウィンドウとかもちゃんとあるの。開き方は思考制御でステータスオープンって念じるか、声に出しての音声入力で開くかのどちらかよ。試してみて。私は他のみんなにもこの事を説明してくるから、にこちゃんはステータスを開いて自分の役を確認したらちゃんと演じてね。』

 

「ちょっと!真姫!」

 

……………返事がないわね……。

 

他の連中の対応に行ったのね……。

 

はぁ……。

 

ファンタジー系のオンラインゲームは別にいいけど、“ブレード・アーツ・オンライン”って“ソ○ド・ア○ト・オンライン”を丸パクリじゃない。

 

発売したときに訴えられても知らないわよ?

 

「ステータスを開いて職業を確認すれば自分の役がわかるって言ってたわね……。」

 

今の真姫の話じゃなんだかよくわかんなかったけど、とにかくステータスを開けってことね?

 

ステータスの開き方は…。

 

「思考制御か音声入力…って言ってたわね。とりあえずは音声入力でいっか…。ステータスオープン!ひゃ?!な、なに?!」

 

ステータスオープン

 

私のその声に反応して目の前に半透明なウィンドウが現れたわ。

 

「こ、これがステータスウィンドウ?えーっと……」

 

 

名前:ニコデレラ(矢澤 にこ)

職業:シンデレラ

副業:主婦

称号:無冠の女王(ノー・クラウン)

Lv:25

HP:250

MP:250

 

こうげき:250

ぼうぎょ:250

とくこう:250

とくぼう:250

かしこさ:25

すばやさ:250

こううん:25

 

アビリティ

家事全般Lv10(MAX)

片手剣Lv7

短剣Lv6

ハリセンLv8

突っ込みLv8

火魔法Lv4

★主婦の瞳

ガンプラファイターLv8

ガンプラビルダーLv7

 

 

装備

市販の包丁

厚紙のハリセン

ボロい服

ボロい頭巾

ボロい靴

GPベース

 

 

ニコデレラ?ナニよこの名前は…。

 

それに職業が“シンデレラ”ってふざけて……へっ?“シンデレラ”?

 

“職業:シンデレラ”?!

 

シンデレラってシンデレラよね?!

 

ネズミが友達のボッチで何故かやって来た魔法使いと結託してその美貌で王子をたぶらかして最後には国を支配して今まで散々自分に意地悪してきた継母を公開処刑で愚民の目の前で嬲り殺しにする(※しません。)あの“シンデレラ”よね?!

 

この世界はシンデレラがベース……そして私の職業はシンデレラ……つまりは……つまりは………つまり……そう…私が…私こそが……この世界のヤザワが!!!

 

「うっしゃぁぁぁぁぁ!!!私が主役じゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

流石は私!ランダムで配役されたのに一発で主役のシンデレラを引き当てたわよ!

 

私のくじ運って商店街の福引きじゃいつもポケットティッシュしか当たんなかったけど、ココ1番での大勝負でキッチリ当ててきたわね!

 

グッジョブよ!いい仕事したわ!私のくじ運!

 

少し冷静になって考えるとなんかこんなどうでもいい場面でくじ運の本領が発揮されるのもどうかとちょっと思ったりしちゃうけど、意地悪な継母になって公開処刑される(※されません。)よりよっぽどマシよ!

 

「シンデレラは序盤は意地悪な継母に虐げられて服もボロボロ…だから真姫は初期装備で配役に気付きなさいって言ってたのね。」

 

クックックッ…いいわ…いいわよ…。

 

今回のシンデレラでの男は王子様だけ…。

 

私達“μ's”でも男はそらだけ…。

 

つまりはそらは王子様役が確定してるのよ…。

 

最終的にシンデレラは王子様と結ばれる…。

 

シンデレラは私で王子様はそら……。

 

私とそらが最終的には結ばれるのよ!

 

そう!他の誰でもなくこの私が!

 

「クックックッ……アーハッハッハッハッハ!!!この勝負(なんの?)!このニコデレラ様の勝ちよ!」

 

「スキル発動♪”ハイ・スマッシュ“ですぅ♪え~い♪どっか~ん♪こら♪ニコデレラ♪うるさいですぅ~♪あんまりおバカみたいに騒いでると、コロッとしてバラして暖炉の薪にぽいっとくべちゃいますよ♪」

 

私が勝利を確信して笑っていると、扉を蹴破って豪華なドレスを着た女が……ことりが入ってきたわ。

 

「っ?!ちょっとことりアンタは!ナニ人の部屋の扉を蹴破ってんのよ!!!」

 

「ちゅん♪ちゅん♪は~い♪これを見ているタービン幼稚園の良い子のみんな~♪こんにちわぁ~♪みんな大好き継母さんなかわい~かわい~♪ことりちゃんですよ~♪」

 

って!私の言葉を無視してカメラ(?)に手を振ってるし!

 

そう言えばコレって撮影したのよね?

 

私としたことが主役のシンデレラを引き当てことが嬉しくてテンション上がりすぎて撮影してるのすっかり忘れてたわ……。

 

で?ことりが意地悪な継母役?

 

ぷぷぷ♪似合いすぎね!

 

普段から陰険で陰湿な陰謀を張り巡らして、純真無垢で超絶美少女な天然記念物の銀河級天才ファイターのこの私をハメようとしてくる真っ黒鳥娘が意地悪な継母役だなんてはまり役すぎるわ!

 

意地悪な継母役がことり以外のみんなだったら物語の最後の公開処刑(※ありません。)はちょーっとかわいそうかな?とか思ってたけど、このイカれた真っ黒鳥娘が相手なら遠慮?ナニソレ美味しいの?ってノリで一切いらないわね!

 

むしろ率先して公開処刑の指揮を執ってヤるわ!

 

意地悪な継母な真っ黒鳥娘なんて容赦なく公開処刑よ!

 

ギロチンよ!絞首刑よ!電気椅子よ!火炙りよ!市中引き回しのうえ磔獄門(はりつけごくもん)よ!

 

全裸にして毒蛇のプールにダイブよ!

 

ニシキヘビに丸呑みにさせてヤるわ!

 

少しずつ消化されて今までのアンタのつみを悔いなさい!

 

そうよ!いつも!いつも!いつも!いつも!いつも!いつも!いつも!いつも!!!あの手この手で抜け駆けしてそらを一人占めしようとするこのクレイジーリトルバードを懲らしめてやるのよ!!!

 

「アンタが意地悪な継母役?!ハン!性悪真っ黒鳥娘にはトコトンお似合いな役ね!人に意地悪するとどうなるか!アンタの鳥肉を惨(むご)たらしく晒してタービン幼稚園の良い子達に教えてあげるわ!!!」

 

ことり!アンタにはタービン幼稚園の良い子達のために反面教師になってもらうわよ!

 

さぁ!意地悪な継母なんて今すぐに処刑よ!

 

プリンセス・ニコデレラ様の勅命よ!

 

「うふふふふふ…たかが薄汚れた小娘なニコデレラ風情にそんなこと言われても、かわい~かわい~継母さんなことりちゃんは大人の女の余裕でかれ~にスル~ですぅ♪それよりニコデレラ…さっさとごはんの用意をしなさい!ですぅ♪」

 

「はぁ?ご飯の用意?!なんでこの未来のプリンセスのニコデレラ様がアンタなんかのご飯の用意をしなきゃなんないのよ!鳥なら鳥らしくそこら辺の毛虫でも捕まえて喰ってなさい!」

 

「カッチ~ンですぅ♪小汚なくてシ○ンベン臭い小娘がとっても面白いことをいいやがりますね?毛虫ならテメェが喰いやがれ。ですぅ♪」

 

「んな?!ショ○ベン臭い小娘ですってぇぇぇぇぇぇ!!!アンタの方が年下でしょうが!シ○ンベン臭い小娘はどっちよ!ついこの前まで○○だったクセに生意気言うんじゃないわよ!“μ's”では先輩禁止にはしたけどアンタは少しは年上を敬いなさい!焼き鳥にするわよ!タレがいいか塩がいいか選びなさい!個人的にはタレがおすすめよ!矢澤家秘伝のタレで美味しい焼き鳥にしてヤるわ!」

 

「ことりも焼き鳥はタレ派ですぅ♪劇の役ではことりの方が年上の設定なんですぅ♪見た目だって誰がどう見てもにこちゃんの方が小娘です♪ことりを焼き鳥にするなんて言うなら、にこちゃんのお肉の少ないその貧相な身体をバラしてラーメンのダシにしてやりますぅ♪」

 

この真っ黒鳥娘…また私を貧相な身体って言ったわね…確かに私は貧相よ…ぶっちゃけブラだっていらないくらいにペチャパイよ…でもね?けどね?

 

頭のイカれた鳥娘にだけは言われたくないわ!!!

 

「……………。」

「……………。」

 

クックックッ…上等よ…いいわ…今日こそヤってやるわ……。

 

「「表に!」」

 

今日こそ白黒ハッキリとつけてヤるわ!

 

「でやがれ!鳥娘!!!」

「でやがれですぅ!にこっぱち!!!」

 

『はい!ストップ!にこちゃんもことりもケンカしないの!これって一応は幼稚園児に見せるのよ?毛虫でも捕まえて喰ってなさいとか公開処刑とか焼き鳥にするとかバラしてラーメンのダシにするとか普通の人なら聞いててドン引きする言い合いなんてしないでよね!ちなみに私は焼き鳥は塩派よ!ホラ!お話を先に進めて!次のシーンよ!次のシーン!巻いて巻いて!』

 

「「………チッ!」」

 

確かに真姫の言う通り、この“シンデレラ”はタービン幼稚園の良い子達が見るのよね…。

 

もちろん私の可愛いここあとこころと虎太郎も見るのよ…。

 

あの子達にことりの鳥肉なんて醜いモノを見せたくないわね。

 

「今回も命拾いしたわね…ことり。」

「今回も命拾いしたね…にこちゃん。」

 

仕方ないわ。

 

今回はこの辺で手打ちよ。

 

「真姫に感謝しなさいよ!って!アンタ!私の真似しないで!!!」

「真姫ちゃんに感謝するですぅ♪むぅ!にこちゃん!ことりの真似をしないでください!!!」

 

『そのやり取り聞くたびに懲りずに思うんだけど、アンタ達ってホントはスゴい仲いいわよね…。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お義母様♪お義姉様♪お待たせしましたぁ~♪ニコデレラ特性の美味しい美味しいお夕飯ですよぉ~♪」

 

「わーい!穂乃果ね!おなかペコペコだよー!やったね!にこちゃん、じゃなくてニコデレラのごはん!にこちゃんの作ってくれるごはんってそら君の次くらいに美味しいよね!あっ!穂乃果!またにこちゃんって言っちゃった!やり直すね!えーっと!にこちゃんじゃなくて、ニコデレラのごはん!美味しいよね!」

 

「本日の夕食は白米にわかめとお豆腐のお味噌汁。おかずは鯖の塩焼きにひじきのお煮付け。お漬け物はきゅうりのからし漬けですか…。まぁいいでしょう。献立は及第点をあげておきます。」

 

癪だけど真姫の仲裁に従ってことりとの決着を延期した私は、次のシーンのための夕ごはんを作ったわ。

 

竈(かまど)とか中世の台所環境でお料理しなきゃダメなのかな?って思ってたんだけど、意地悪な継母の家のキッチンは驚くべきことに現代風のシステムキッチンだったの。

 

うん…調理道具も良いものが揃ってて、無駄に使いやすかったわ…。

 

おまけに冷蔵庫まであるし…。

 

鑑定したら“魔法の冷蔵庫”って出たけど、ファンタジーの世界でなら魔法って付ければなんでも許されると思ってんのかしら?

 

そんな魔法の冷蔵庫の中身で適当に夕ごはんを作っちゃって食堂に運んでいくと、そこにはさっきとは違うドレス(やっぱりこっちのドレスも豪華…。)を着た意地悪な継母のことりと、オレンジ色の可愛らしいドレスを着た穂乃果と青いシンプルなドレスを着た海未がいたわ。

 

二人がドレスを着てここにいるってことは、意地悪な継母の娘役は穂乃果と海未なのね。

 

意地悪な継母ファミリーはうまい具合に二年生トリオで固まったわね。

 

あれ?そう言えばこの三人の職業ってなんなのかしら?

 

やっぱり“意地悪な継母”に“意地悪な継母の娘”なのかな?

 

………ちょっとコイツらのステータス覗いちゃおうかしら?

 

鑑定系スキルの最上位の私のレアスキル“主婦の瞳”なら、他人のステータスだってイチコロで覗ちゃうからね♪

 

さぁーって…それじゃ早速…まずは……海未からよ!

 

“主婦の瞳”!発動!

 

 

 

名前:園田 海未

職業:意地悪な継母の娘②

副業:スナイパー

Lv:79

HP:7960

MP:8920

 

こうげき:9309

ぼうぎょ:4507

とくこう:6279

とくぼう:4507

かしこさ:6246

すばやさ:6031

こううん:1021

 

アビリティ

舞踊Lv10(MAX)

刀Lv9

短刀Lv8

弓Lv10(MAX)

突っ込みLv8

水魔法Lv3

氷魔法Lv4

★零の領域

ガンプラファイターLv6

ガンプラビルダーLv4

 

 

装備

妖刀“嫁殺し”

弓:黒弓

矢:だーりんすれいぶ改

シンプルドレス(青)

青珊瑚の髪飾り

韋駄天の靴

GPベース

 

 

 

はぁぁぁぁぁぁ?!レベルななじゅーきゅぅぅぅぅぅ?!

 

ナ、ナニよ!このアホみたいなステータスは!

 

全部のステータスが私の十倍以上はあるじゃない!!!

 

最大数値が9999だとしたら、“こうげき”とかほぼカンストだし!

 

一番低い“こううん”でも私のステータスじゃ逆立ちしても勝てないわ…。

 

……うん。このお話の中で海未にリアルファイトを挑むのは止めておきましょ。

 

どう足掻いてもこのステータス差じゃ勝てないわ。

 

でも…海未って結構マヌケだから、一服盛れば簡単に毒殺とかできそうよね?

 

いざと言うときのために、後で毒薬でも仕入れておかなきゃね。

 

さて…お次はアホの穂乃果のステータスね。

 

それじゃもう一回…“主婦の瞳”発動!

 

 

 

 

 

 

名前:高坂 ほのか/高坂 ホノカ

職業:意地悪な継母の娘①

副業:勇者

称号:精霊使い(エレメンタラー)

Lv:99

HP:9999

MP:9999

 

こうげき:9999/236

ぼうぎょ:9999/56

とくこう:236/9999

とくぼう:56/9999

かしこさ:1/9999

すばやさ:6523

こううん:9999/1

 

アビリティ

★二重魂魄

★融合覚醒

★穂乃果(アホ)

★精霊使いLv2

片手剣Lv4

盾Lv4

光魔法Lv8

闇魔法Lv9

ガンプラファイターLv6

ガンプラビルダーLv2

 

 

装備

覇者の剣

聖者の盾

太陽神のドレス

虹の髪飾り

英霊の靴

GPベース

 

 

 

 

ユウシャキタァァァァァァァ!!!

 

ちょっ!なんで勇者?!シンデレラよね?!このお話はシンデレラよね!

 

穂乃果が勇者ってのはなんとなくわかるけど!なんでシンデレラに勇者?!

 

しかも副業で?!

 

えっ?!このシンデレラってもしかして魔王とかいる感じのシンデレラなの?!

 

それと!ナニよ!この脳筋にカンストしてるステータスは!

 

おまけになんかもう1個ステータスあるし!

 

あれってたぶんホノカの方のステータスよね?

 

あの子は…ホノカは“穂乃果”の思考を司る存在とかなんとか言ってたから、ステータスも魔法系よりなのね。

 

あとはよくわかんないレアスキルもあるし。

 

装備も無駄に豪華だし…。

 

なんかラスボス一歩手前か裏ボス直前って感じよね。

 

それに比べて私のステータスと装備って…。

 

シンデレラなんだからボロい服系の装備はわかるけど、武器が市販の包丁に厚紙のハリセン…。

 

包丁を武器にしちゃダメでしょ!

 

包丁は調理器具よ!人を傷付ける道具じゃないわよ!

 

あとはハリセンって武器なの?突っ込み道具じゃないの?

 

副業にも文句があるわよ!海未も穂乃果も副業がスナイパーとか勇者なのに、私の副業って“主婦”よ?

 

ねぇ?シンデレラって本当に主役よね?

 

だんだん不安になってきたわ……。

 

最後はことりのステータスなんだけど…。

 

見るの…どうしよう…。

 

海未と穂乃果でこの有り様なのよ?

 

色々とキ○ガイ、じゃなくて、規格外のことりならもっと酷いことになってそうよね?

 

副業が魔王とかね。

 

なーんて、流石にことりでも副業が魔王はないわよねー。

 

………ないわよ?

 

ことりならあり得そうで見るのが怖いわぁー。

 

でも…ことりのステータスもちょっと見てみたいわね。

 

うん。見るの止めるのは止めましょ!

 

行くわよ!“主婦の瞳”!発動よ!

 

 

 

 

 

 

名前:南 ことり

職業:意地悪な継母♪

副業:大魔王

称号:狂い鳥(クレイジー・リトルバード)

Lv:???

HP:????????

MP:????????

 

こうげき:????????

ぼうぎょ:????????

とくこう:????????

とくぼう:????????

かしこさ:????????

すばやさ:????????

こううん:????????

 

アビリティ

★黒化

★変異黒化

★女王の威厳

人○料理Lv10(MAX)

解体Lv10(MAX)

片手剣Lv7

魔撃砲Lv10(MAX)

火魔法Lv10(MAX)

水魔法Lv10(MAX)

風魔法Lv10(MAX)

土魔法Lv10(MAX)

氷魔法Lv10(MAX)

雷魔法Lv10(MAX)

木魔法Lv10(MAX)

重力魔法Lv10(MAX)

闇魔法Lv10(MAX)

★大魔王からは逃げられない

★ちゅんちゅんワールド

★狂鳥病

★全状態異常無効

ガンプラファイターLv6

ガンプラビルダーLv5

 

 

装備

大魔王剣

デストリュクシオンライフル

イーヴィルドレス

悪魔王のティアラ

血晶石のピンヒール

GPベース

 

 

 

 

 

 

魔王じゃなくて大魔王だったわ!!!

 

このステータスってアリなの?!数値がみんな???で見えないわよ!

 

おかしなレアスキルもいっぱいあるし!

 

黒化?わかるわよ!いつものアレでしょ!

 

変異黒化?それもまだわかるわ!この前(※2017 西木野 真姫生誕祭参照)のアレでしょ!

 

女王の威厳?はっ?!ことりが女王?!

 

基本的にドSだから鞭と蝋燭でも持たせれば確かに女王様っぽいことはやりそうだけど…。

 

あとは“大魔王からは逃げられない”?

 

今の私のレベルで大魔王なんかに遭遇しても逃げられないならレベルにもステータスにもスキルにも差がありすぎて確実に瞬殺じゃない!

 

ちょっと運営!もう少し何とかしなさいよ!

 

えーっと、あとは“ちゅんちゅんワールド”?

 

どっかで聞いたことがあるけど、なんのスキルかまったくわかんないわねよ!

 

狂鳥病は感染したらスキルに黒化が生えるのかしら?

 

全状態異常無効は大魔王なら当たり前ね。

 

最近は状態異常が通じる大魔王もいるけどね!

 

レアスキルだけでもお腹いっぱいなのに、この大魔王ことりは通常のスキルも山盛りじゃない…。

 

魔法スキルなんて全部レベルMAXだわ…。

 

使えない魔法スキルは…あぁ、光魔法は使えないみたいね。

 

光魔法が使えないのはたぶん大魔王だからね。

 

うん。無理。

 

これは無理

 

ダメなパターンだわ…。

 

とっても不味いわ。

 

不味すぎるわ。

 

「うん!やっぱりにこちゃんの作ってくれるごはんはおいしいね!あれ?このおさかなってほねないね?スッゴい食べやすいね!」

 

「普段は小さな妹さんや弟さん達のためにお料理をしているニコデレラのことです。アホなお姉様が鯖の塩焼きをよく噛まないで飲み込んで喉に小骨が刺さってしまっては大変なので、あらかじめ小骨を一本一本丁寧に処理してくれたのでしょうね。」

 

「ほぇー。なんかよくわかんないけどスゴいね!あっ!ちょっと海未ちゃん!穂乃果はアホじゃないからね!」

 

「お姉様はアホ以外の何者でもありませんよ。うん。このお味噌汁もお出汁が効いていてとても良い味ですね。流石はニコデレラです。これは明日の朝の食事も楽しみですね。」

 

…そう…不味いのはお味噌汁よ。

 

穂乃果と海未に出したお味噌汁はニコデレラ特製の真面目にお出汁から作った美味しいお味噌汁なんだけど……。

 

意地悪な継母の大魔王ことりに出したお味噌汁は……。

 

「ちゅん。ねぇ?にこちゃん?」

 

「は、はぁーい♪何ですかぁ?お義母様♪」

 

「なんですか?それはことりのセリフですぅ。なんなんですか?このお味噌汁は?」

 

「あれ?ことりちゃん?にこちゃんの作ってくれたお味噌汁おいしくなかったの?」

 

「お母様は人○料理ばかり食べていたので(※食べてません。)味覚がイカれた、ゲフンゲフン。失礼。味覚が変わったのでしょうか?」

 

違うのよ。

 

そうじゃないのよ…。

 

意地悪な継母の大魔王ことりのお味噌汁は別の意味でにこちゃん特製のお味噌汁なのよ…。

 

「味覚はイカれても変わってもないよ?ことりはちゅんと、じゃなくて、ちゃんと正常だよ。」

 

「それでは何故?」

 

「穂乃果ちゃん、海未ちゃん。ふたりともちょっとことりのお味噌汁飲んでみて?すぐに答えがわかるから♪」

 

「???ことりのお味噌汁をですか?わかりました。それでは……」

 

「あっ!穂乃果にもひとくちちょーだい!」

 

「「ごくん。」」

 

あーあ。穂乃果も海未も飲んじゃった。

 

あのろくでもないお味噌汁を。

 

「「ブフゥゥゥゥゥ!!!しょっぱい!!!」」

 

やっぱりしょっぱくて吹き出しちゃった。

 

そりゃしょっぱいわよ。

 

そのお味噌汁ってにこちゃんの愛とお塩がたーっぷりつまった塩分マシマシのお味噌汁♪だもん♪

 

「な、なんでこんなにしょっぱいんですか?!私達のお味噌汁は普通に美味しかったのに?!」

 

「お、おみずぅぅぅぅ!!!うぇーん!しょっぱくておくちがヒリヒリするよぉぉぉぉぉ!!!」

 

「にこちゃん……ドウシテコトリノオミソシルダケコンナコトニナッテルノカ…セツメイシテネシテネシテネシテネシテネ…シ○。」

 

「真姫!真姫!見てるんでしょ!次のシーンに行くわよ!次のシーン!!!急いで!超急いで!はりーはりーはりーはりー!!!ここで大銀河宇宙No.1アイドルスクールファイターのにこちゃんなニコデレラが意地悪な継母にぬっ殺されたら“シンデレラ”の物語が終わっちゃうわ!!!たから早く!早く次のシーンにいってぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

『ちゃんと見てるわよ。にこちゃんが楽しそうにお味噌汁にお塩をドバドバ入れてるところもね。もう…あんなイタズラしたらことりがキレて黒化するのも当たり前よ。これはにこちゃんの自業自得よ。にこちゃんってホントこちゃんよね。』

 

「ニコチャンノシオヤキニシテアゲルネ♪ウフフフフフフフフフフフフフフフ♪♪♪」

 

「にこはタレ派よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

シンデレラ……?


本編更新はいつも通り月曜日のお昼頃を、にこちゃん生誕祭特別編の最終回は金曜日のお昼頃にそれぞれ更新予定でございます。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。







巻末特典(?)

不定期開催 幕僚長氏(KKE団所属)のMS講座
第1回[Zガンダム]


真姫「これがZガンダムよ。全MSの中でもトップクラスの人気があるわ。」


【挿絵表示】



【挿絵表示】


エリチ「ハラショー!変形するのね!ちなみに幕僚長はアスタロトが一番好きって言っているわ!」

凛「格好いいにゃー♪幕僚長の友達はザクが一番好きらしいにゃー!」

真姫「好きなMSは人それぞれよね。このZガンダムはSDシリーズではよくクールなイケメンキャラになるの。」

エリチ「確かに格好いい顔をしてるわね!」

凛「真姫ちゃんみたいだにゃー!」

真姫「ふふん♪クールなところは私と一緒ね。単機で宇宙から地球まで戦えるのはチートよね。そのせいで量産機が少数になってしまったけど。バリエーションは多いのよね。」

エリチ「それはバンダ…違ったわ、大人の都合かしら?」

凛「よく分かんないけどMSが増えるのは嬉しいにゃー!」

真姫「ま、それが商品展開に繋がればいいんだけど。あの幕僚長、今度は何を作るのかしら?」

エリチ「KKE団にいるあの幕僚長ね。鉄血はまだ作れないって言っているわ。」

凛「何を作るのかにゃー?SD?アナザー?楽しみだにゃ!」


つづく?


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。