ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

寝ても疲れがとれないのはどうしてでしょうか?なQooオレンジでございます。
モチベただ下がり中でございます。


引き続きMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズとコラボ中でございます。
よろしければMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズと合わせてご覧下さいませ。
こちら側のコラボも頑張って制作中でございます…。

今回からは再び海未さんsideのお話となります。










それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのなな⑫ 始まります。














第8話B「過去と今と、そして未来と」そのなな⑫

<<BATTLE END>>

 

無情にもコクピットに響くバトル終了のシステム音声を聴きながら、私は自身の敗北を噛み締めていました。

 

そう…私は敗北したのです。

 

また、敗けてしまったのです。

 

先の東條先輩との一戦、そしてその前の忌々しい以下略な生徒会長との一戦も、私は勝つ事が叶いませんでした。

 

あぁ…そう言えば矢澤先輩にも敗けていましたね。

 

ふと気付くと、随分とまぁ敗けが込んでしまったモノです。

 

情けなさと悔しさと不甲斐なさが入り交じりぐちゃぐちゃになった不快な気持ち…。

 

私が敗けた相手は確かにみんな格上の…それも遥かに格上の相手でした。

 

それでも、もっと戦い様はあったのではないでしょうか?

 

それでも、もっと巧く立ち回れたのではないでしょうか?

 

そんな事を考えている一方で、私は自分が“私はまだガンプラバトル初心者だから敗けても仕方無い”と考えてしまっていました。

 

そしてそんな“仕方無い”と考えている自分が酷く醜くて醜くて嫌になってしまいます。

 

全く…ナニが“仕方無い”ですか…。

 

「はぁ…。」

 

私は電源が落ちて僅かに計器類に明かりが灯る筐体の中で溜め息をひとつつき、ぐちゃぐちゃになった思考を切り替えます。

 

今日の、そして今日までの敗北を、明日の勝利の糧にする為に。

 

次こそは勝つ為に。

 

もう敗けない為に。

 

そんな気持ちを切り替えた私がまず真っ先に考えたのは先程までの青空とのバトルの事でした。

 

今日の敗北を明日の勝利の糧にする為に、まずするべきは何故敗けたのかその理由を知る事が大切です。

 

と言う訳で考察タイムです♪

 

先程までの青空とのバトルの最後の瞬間、私の突き出した刃の切っ先は間違い無く青空のザク・リヴァイブを捉えたと思いました。

 

ですが、刀の切っ先がザク・リヴァイブの胴体部分に突き刺さるその前に、ザク・リヴァイブは私の目の前から忽然と消えてしまいました。

 

まるで魔法でも使った様に。

 

ですが青空が魔法を使った何て事はまずあり得ません。

 

オバケや幽霊と同じ様にこの世界にも当然魔法使いは存在してはいますが、そもそも青空が魔法使いではありませんから。

 

それに世界でも有数の性能を誇る物理演算シミュレーターであるガンプラバトルシミュレーターが物理的にあり得ない“魔法”だなんて事象は再現するとは考えるられません。

 

魔法は物理的な法則ではなく、霊的な法則ですからね。

 

まぁ魔法云々は別として、普通に考えれば私の目の前から消えてしまったあの現象もきっと青空お得意の“soar”の一種なのでしょうね。

 

単発“soar”。

 

多重“soar”。

 

それに次ぐ第三の“soar”。

 

それが私の目の前から一瞬で消えてしまった答え…だと私はそう思います。

 

全く…多重“soar”での加速状態からさらに何からの“soar”を使うだなんて本当に出鱈目です。

 

でも…いつかきっと、その出鱈目を撃ち破り喉元に刃を突き付けてあげますよ♪

 

覚悟していて下さいね♪青空♪

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?青空は“μ's”の一員なので別に無理に勝たなくても良いのでは……いえ!やっぱり勝たなくても良いとか無しです!無し!そもそも敗けっぱなしは園田の女として!そして護国の剣士として絶対に駄目です!

 

だから!次は…次が駄目でもその次こそは!次の次が駄目でもいずれ必ず!私は青空に勝ってみせますよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考察タイムと言う名の思考の海から帰還した私は、ガンプラバトルシミュレーターの筐体の開閉スイッチを操作して扉を開けて外へと出ました。

 

私が筐体の外へと出ると…

 

「お疲れさん。」

 

そこには壁に寄り掛かってスマホを弄っている青空が居ました。

 

私が出て来るのを待っていてくれたのでしょうか?

 

私は先程までいつかきっと打倒青空!とか思っていたにもかかわらず、そんな事をすっかりと忘れて青空がわざわざ私が筐体の外に出て来るのを待っていてくれた事がとても嬉しくて嬉しくて思わず頬がにやけそうになってしまいました。

 

だから…

 

「青空!最後のアレは一体何なのですか!と言いますか乙女が起死回生を賭けて放った渾身の一撃を避けるだなんて殿方としてそれはどーなのですか!男なら真っ正面から受け止めなさい!真っ正面から!!!」

 

照れ隠しで青空の胸ぐらに掴み掛かる様な勢いで詰めよって早口でまくし立ててしまいました。

 

素直になれないのは乙女の永遠の悩みですね。

 

まぁ誰がとは言いませんが自分の欲望に素直になり過ぎて常日頃から性的アピール全開で猛アタックを繰り広げて相手を引かせてしまうよりは照れ隠しでちょっと乱暴になってしまう方がきっとマシですよね♪

 

「アホか!あんなクソ危ねぇ一撃なんざ真っ正面から受け止めちまったら背中までブレードが突き刺さってサクッと死んじまうっての!!!」

 

「では次は是非とも女の子に花を持たせる為に死んで下さい♪あと私が使っていたアレはブレードではありません!刀です!か!た!な!!!そこの所を間違えない様に!」

 

「ハッ!イヤだね!絶対にイヤだね!ってか初心者相手に早々簡単に死ねるかってんだよ!そもそも俺は死ぬならベッドの中で腹上死って決めてんだ!俺をヤりてぇーなら今からヤるか?あ"ぁ"?ヤるってか?ベッドの上で運動会で腹上死させてみるか?」

 

「えぇ!えぇ!構いませんよ!この後すぐにでもラブホテルでも連れ込み茶屋にでもお好きな所へお付き合いして差し上げますよ!ただし!私とベッドの上で運動会をするのならば人生の最後は腹上死だなんてくだらない願いは絶対に叶いませんけどね!だって貴方が腹上死する前に股間のナニを切り取って出血多量でこの世とおさらばする事になりますからね!!!ガンプラバトルでは遅れを取りましたがリアルファイトでならば青空!貴方にはぜぇぇぇぇぇったいに!敗けませんから!!!!!」

 

「ケッ!ならヤれるもんならヤってみやがれってんだ!ってかリアルファイトでも敗けてヤれるかってんだよ!!!舐めんなよ!チンピラ舐めんなよ!あ"ぁ"?ゴルゥラァァァァァ!!!!!って誰がチンピラじゃ!誰がぁぁぁぁ!!!!!」

 

「貴方が自分でチンピラって言ったんでしょう!私は一言もチンピラだなんて言ってませんよ!それに!チンピラ舐めんなとか言いましたがそっちこそ護国の剣士を舐めいで下さい!!!!!天地がひっくり返ったとしてもチンピラ風情に私達護国の剣士が敗けるだなんて事はあり得ません!!!!!」

 

「敗けたじゃねぇーか!さっきガンプラバトルで思いっきり敗けたじゃねぇーか!!!!!ぬぅわぁぁにぃが!護国の剣士じゃ!ボケェ!!!」

 

「あっ!馬鹿にしましたね!建国以前からこの国を様々なモノから護ってきた私達護国の剣士を馬鹿にしましたね!!!!!」

 

「知らねぇーし!んなコト微塵も知らねぇーし!ってか護ってくたさぁい♪だなんて誰も頼んでねぇーし!!!」

 

「頼まれなくても護るのが護国の剣士です!!!」

 

「押し付けかよ!!!」

 

「押し付けじゃありません!!!」

 

「押し付けだろ!!!」

 

「だから押し付けじゃありませんったら!!!」

 

「んーにゃ!押し付けだね!!!」

 

「だーかーらー!!!押しちゅけじゃ…あ"…。」

 

「ぷっ!噛んでやんの!海未さん噛んでやんの!!!押しちゅけだってよ!押しちゅけ!なんじゃそりゃ!押しちゅけ!あっははは!!!」

 

「くっ!わ、笑うなぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「やーですぅー!笑いますぅー!笑って笑ってここぞとばかりに徹底的にネタにして小バカにして弄り倒してヤりますぅー!」

 

「ぐぬぬぬぬぬ!ならば!」

 

「あ"?ならば?ならばって何だよ?」

 

「コロス!!!」

 

「うぉっ!?ちょ!待て!止めろ!危な!?ってかこんな狭いトコで警防なんて振り回すな!!!!!」

 

「問答無用!!!それと避けるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「問答しろ!あと避けなきゃ死ぬっての!!!!!」

 

「なら大人しく死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

「大人しく死ねるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…痛いです…。」

 

「ドクソが…。」

 

「あ"ぁ"ん?何か言った?」

 

「「いえ!何にも言ってません!」」

 

「ふん!ならさっさと歩く!」

 

「「はい!」」

 

何故かいつの間にかリアルファイトに発展したガンプラバトルシミュレーターの筐体前での青空との語り合い。

 

結果は引き分けに終わってしまいました。

 

いえ、もう少しで、あと少しで私の特殊警防が青空の能天をかち割れそうだったのですが、そこに何時までも戻って来ない私達を心配して様子を見に来てくれたにこ先輩が乱入して何故か問答無用で私も青空も能天にハリセンでの一撃を喰らってしまったのです。

 

にこ先輩…武道や武術は何も嗜んでいないと言っていましだか、あのハリセンの鋭い一撃は素人が放てる一撃だとは到底思えない程に素晴らしいモノでした…。

 

矢澤 にこ、恐るべしですね。

 

さて、長らく続いたバトルの反動でのグダグダはこの辺にしておいて…にこ先輩の強襲によって青空への折檻を強制的に中断された私は、青空とにこ先輩と共に先に撃墜された穂乃果達が待つレストコーナーのテーブル席へと戻って来ました。

 

戻って来たテーブル席では花陽がおにぎりを貪りながら忙しなくPCのキーボードをポチポチしていたり、穂乃果が花陽の横でPCの画面を難しい表情で覗いていたり、凛が一心不乱にラーメンを啜っていたり、真姫が忌々しい以下略な生徒会長とナニかを言い合っていたりしていました。

 

そんな中で真っ先に戻って来た私達に気付いて声を掛けて来たのは…

 

「園田さん♪お疲れちゃん♪」

 

駄乳先輩こと東條 希先輩でした。

 

東條先輩はこちらへにやりとした笑みを見せながら、片手を振って話し掛けて来ました。

 

「いやぁ~♪うちらの作戦であと少しでそらっちを消し炭にできたんやけどねぇ~♪」

 

東條先輩は戻って来た私へ、相変わらずナニが楽しいのか理解に苦しむ例のニヤニヤ笑いをしながらそう言って来ました。

 

私は東條先輩のニヤニヤ笑いを見ながら、ふとある事に思い至りました。

 

それは…

 

「東條先輩はあの多重“soar”の事を知っていたのではありませんか?」

 

青空とそこそこ親しいらしい東條先輩は、先程の多重“soar”の事を知っていたのではないか?というモノでした。

 

私はその事を東條先輩に問い質します。

 

私の問いに対して…

 

「ん?多重“soar”ってアレやろ?そらっちが爆発から逃げる時に使ったアレ?アレなら7年前の世界大会でも使っとったから知識としてはうちも一応は知っとったよ?」

 

東條先輩の答えは肯定…つまりは知っているというモノでした。

 

「ならばその事を先に教えてくれても!」

 

「あー、アレは先に教えてもどーにもならんと思うよ?」

 

「うっ!そ、それは…確かにそうかもしれませんが…。」

 

どうして事前に教えてくれなかったのか?という私の問いに、東條先輩はニヤニヤ笑いを引っ込めると今度は少し困った様な表情で先に教えてもどうにもならならいと思うと返答して来ました。

 

そうは言いますが、事前に知っているのと知らないのとでは対処の方法にも差が出るモノです。

 

今回だって多重“soar”の事を知っていれば多少は…あれ?今回の場合って多重“soar”の事を事前に東條先輩に教えて貰って知識として知っていたとしても、そもそもアレを対処する方法自体が今の私ではほぼ皆無なので余り意味が無い様な…?

 

「その顔やと知っとっても対処できんってコトに気付いた感じやね?」

 

「うぐっ!?」

 

「まぁそらっちのアレは真っ向からじゃ割りとガンプラバトルやり込んでるうちやえりち、あとはにこっちとかでも対処なんてできないから、初心者の園田さんがメタメタにヤられても仕方ないんよ?」

 

「それはそうかもしれませんが…。」

 

「だいじょ~ぶ♪だいじょ~ぶ♪今日の敗北を糧にして次はあの多重“soar”を使われるコトも視野に入れて作戦立てればえぇんよ♪」

 

「多重“soar”の使用を視野に入れての作戦…ですか?」

 

「そ♪」

 

多重“soar”に対しての対処方法も大事ですが、私としては最後の一瞬に青空が使った第三の“soar”(仮)に対しての対処も考えていた方が…ん?東條先輩はどうして先程から多重“soar”についてばかり言っているのでしょうか?

 

青空が最後の瞬間に使った第三の“soar”(仮)に対しては対処しなくても良いのでしょうか?

 

そう思った私はその事について早速とばかりに東條先輩に質問してみました。

 

ですが…

 

「多重“soar”に対しての対処は勿論必要なのはわかりますが、青空が最後の瞬間に使った謎の“soar”について 「海未さん!ちょ!ストップ!」 へ?」

 

話している最中に戻って来てから今までずっと黙って私と東條先輩の会話に耳を傾けながらコーヒーを啜っていた青空が何故か慌てて東條先輩への私の問いに割り込んで来ました。

 

「謎の“soar”?」

 

東條先輩はそんな青空の態度をきょとんととした表情で見ながら可愛らしく小首を傾げています。

 

「なんでもねぇから!謎の“soar”とか海未さんの勘違いだから!あと海未さんはちょっとこっち来い!」

 

「あ、はい。」

 

何故か例の第三の“soar”(仮)のコトを誤魔化した青空は、私を伴ってレストコーナーの端へと移動しました。

 

そして私達“μ's”の面々が陣取るテーブル席から離れて、小さな声での会話が聞こえない程度の距離まで来ると…

 

「海未さん…悪いんだけど最後のアレは他の連中にはナイショにして欲しいんだけど…。」

 

と、第三の“soar”(仮)については内緒にしていて欲しいと言って来ました。

 

「どうして内緒なのですか?東條先輩達だって最後のアレは観ていた筈なので別に内緒にしなくても…?」

 

「イヤ、見えねぇーから!あんなコンマ何秒かの世界でのさらに一瞬のコトなんて普通は見えてねぇーから!」

 

「そうなのですか?」

 

私は普通に見えていましたけど?

 

「そうなの!ってかあの時に“soar”を使ったのが見えた海未さんがおかしいんだっての!」

 

私の方が可笑しいと言われても見えたモノは見えていましたので…あっ。

 

そうです…あの時、私は五感のうちの視覚以外の情報をカットして知覚を拡張させる“零の領域”を使っていたのですよ。

 

だからこそ最後の瞬間に青空が“soar”を使った事がギリギリですが見えたのです。

 

“零の領域”を使用して漸く青空が最後の瞬間に謎の“soar”を使った事が見えたのですから、普通に備え付けの大型モニターで観戦していた東條先輩達にはアレが視認出来ている筈は無いのです。

 

「とにかく!アレのコトはしばらくは黙っててくれって!今度なんか奢るから!な?頼むよ!」

 

「うーん…。」

 

別に何時もお昼ご飯の時には飲み物をご馳走になっていますし、ガンプラバトルをプレイしにアミューズメントセンターに来店した時にも色々とご馳走になっていますから、今さら青空に何か奢って貰わなくても良いのですが…。

 

うーん………あ。

 

今度ナニか奢ってくれるという事は…

 

「なら今度どこか美味しい物を食べに連れて行って下さいね♪」

 

どこかへ連れて行ってくれるという事ですよね♪

 

どこかへ連れて行ってくれるという事は…デートへ連れて行ってくれるという事です♪

 

デートですよ♪デート♪

 

うっふふふ♪

 

ことりや穂乃果を差し置いて私一人だけ青空とデートなんですよ♪

 

これって私の大勝利ですよね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………ち…ゅ……………ん…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


次回も引き続き海未さんsideのお話となる予定でございます。
そしてそろそろ本編第8話も終わりが近付いて…?




次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



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“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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