ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
10時を過ぎると眠くなるQooオレンジでございます。
引き続きMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズとコラボ中でございます。
よろしければMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズと合わせてご覧下さいませ。
こちら側のコラボもあと少しで完成しますのでもう少々お待ち下さいませ。
今回は閑話となります。
そんな今回は少し短いですが、ガンプライブ!もう1人の主人公でもある彼女のお話です。
それでは 閑話「黒と白の世界で ~もうひとつのBIRTHDAY~」 始まります。
むかしー、昔…とは言ってもそこまで大昔ってワケじゃなくて、今からちょっと昔。
穂乃果とホノカはまだ“私”だったんだよね。
そんなまだホノカ達が“私”だった頃は毎日が本当に輝いていた…なんて事はこれっぽっちも無く、ただただ陰鬱な日々の連続だった。
あの頃、祖父母から“穂むら”を継いだばかりだったお父さんとお母さんは毎日が大忙しで、それを間近で見ていた幼い“私”は2人の邪魔にならない様に朝から晩までいつも“良い子”を演じていたんだ。
あの頃の“私”は我ながら空気の読める手間のかからない子供だったと思うよ。
信じられないでしょ?
“私”が手間のかからない“良い子”だったなんて?
みんな最近の“私”の…穂乃果の方の言動のせいで“私”は頭がお花畑のアホだと思ってるかもしれないけど、本来の“私”はとっても頭が良いんだよ?
それこれ世間一般で言う所の“天才”と呼ばれる人達…あの“アーリージーニアス”やそら君とかと同じ位には頭が良かったんだ。
まぁ穂乃果とホノカに別れた今の穂乃果にはそんな様子は微塵も見られないけどね。
ホノカの方は相変わらす天才級に頭良いけど♪
そんな穂乃果がアホでホノカが天才になっちゃったのには一応ちゃんとしたワケがあるんだ。
それが今回のお話。
“私”の終わりのお話。
穂乃果とホノカの始まりのお話。
そう…これは黒と白、たった二色だけの世界で産まれたホノカのお話。
お母さんのお父さんとお母さん…つまりは母方の祖父母から“穂むら”を継いだばかりの“私”の両親は朝から晩まで大忙しだったの。
職人としては一流でも経営者としての能力はからっきしなお父さん。
そんなお父さんの代わりにお店を切り盛りするお母さん。
2人は朝から晩まで一生懸命に働いてんだ。
さっきも言ったけど“私”はそんな2人の邪魔にならない様にいつもいつもいつもいつも、手のかからない“良い子”を演じていたの。
苦痛じゃなかったと言えば嘘になるけど、それでも両親は時折ちゃんと“私”の事も構ってくれていた。
穂乃果は“良い子”ねって言って褒めてくれた。
穂乃果は偉いねって褒めてくれた。
穂乃果のお陰でお父さんとお母さんは頑張れるのよって言ってくれた。
そんな優しい言葉だけであの頃の“私”は満足だった。
“私”がちょっとだけ“寂しい”を我慢すれば全て上手く行く。
そう思って“私”は毎日毎日“寂しい”を我慢してただ“良い子”を演じていた。
それが“私”の日常だった。
そんなある日、唐突に“私”の日常は崩れさったの。
妹が…雪穂が産まれたから。
あの両親…毎日バカみたいに忙しかったのにヤる事はヤってたみたい。
疲れた時や死にそうな時に身体が子孫を残そうと頑張っちゃうってヤツだったのかな?
ほら?疲れマ◯とか言うアレ。
そら君も限界まで疲れ果てさせればホノカ達の事を襲ってくれたりするのかな?
けどホノカだって一応は恋に恋する乙女だから初体験は普通に優しくして欲しいかも?
まぁそれは今はどうでもいいか。
そんなワケで毎日毎日クソ忙しい中で、高坂家に新しい家族が加わったの。
高坂 雪穂
“私”の妹。
最初は“私”も妹の誕生を喜んだんだ。
そう、“最初”は…ね?
でも誕生の喜びはすぐに嫉妬と言うドス黒い感情へと変わっていった。
何故かと言うと、お母さんが妹に構いきりになったから。
手間のかからない“良い子”の“私”は1人でも問題ないって判断したんだろうね。
その判断はとても合理的だと思うよ。
でもどんなに合理的でも心情的には同感できない。
だって“私”だって本当はずっとずっとずぅぅぅぅぅぅぅっと、お母さんに甘えたかったんだから。
けどそんな言葉をぐっと飲み込んで、“私”は今までよりも“良い子”を演じる様になった。
“良い子”で居ればお母さんとお父さんにいつかまた褒めて貰えるかもしれないから。
そんな淡い願いの元で毎日毎日“良い子”を演じた。
そんな日々に終わりが来たのはとある雪の降る日だった。
あの日…珍しく東京に雪が降り注いだ年の瀬の迫る寒い夜に、とうとう私の我慢は限界を向かえた。
それは何気ないお母さんの一言。
“お姉ちゃんなんだから我慢しなさい”
そんな一言がきっかけだった。
お母さんのその言葉を聞いた瞬間、“私”は“私”の中でナニかが切れた音をはっきりと聞いた記憶がある。
ナニがお姉ちゃんだから我慢しなさいだ。
ナニがお姉ちゃんだからだ。
“私”はお姉ちゃんになりたいだたなんて願った事は一度もない。
“私”は妹が欲しいだなんて願った事は一度もない。
“私”はお母さんとお父さんさえ側に居てくれればそれで良かった。
だから毎日“私”は甘えたいのを我慢して“良い子”を演じていたんだ。
それなのに…それなのに…。
“私”は目の前が怒りで真っ赤になった。
そして“私”は夜の帳が落ち始めた雪降る街へ向かって家を飛び出した。
走って、走って、走って。
気付くと“私”は家から少しだけ離れた所にある人気の全く無い酷く寂れた公園のブランコに座っていた。
そこはとても静かだった。
夜の黒と雪の白。
黒と白の二色だけの世界。
“私”だけのひとりぼっちの世界。
寂しい。
寂しい。
寂しい。
寂しい。
寂しい。
寂しい。
1人はいやだ。
寂しいのはもういやだ。
誰か“私”の側に居て。
誰でも良い。
“私”を1人にしないで。
誰か…誰か…誰か…誰か!
雪降る夜の寂れた公園のブランコに1人佇みながら、“私”はお母さん達への怒りと妹への嫉妬とひとりぼっちの寂しさがない交ぜになったぐちゃぐちゃな感情に支配されてただ静かに涙を流していたの。
そんな時だった。
誰かが“私”に話しかけて来たのは。
(なら…ワタシが側に居てあげる♪)
それはとても優しい声。
(ワタシは絶対にアナタをひとりぼっちになんてしないよ♪)
それはとても魅力的な言葉。
(寂しいから、悲しいから、怖いから、許せないから、そんな色んな“黒い感情”から、ワタシが…ホノカが穂乃果を…護るから♪)
それがワタシの…ホノカの生誕の産声。
“私”が“私”である事を止め、穂乃果とホノカに別れた瞬間だった。
(穂乃果はもうナニも考えなくても良いよ♪面倒な事とか考える事とかそんなのはホノカが全部しちゃうから♪穂乃果はただ楽しい事だけを考えて生きて♪)
「楽しい…?」
(そう♪楽しい事だけ♪考える事も嫌な事もぜーーーんぶホノカに任せちゃって♪)
「考える…嫌な事…ぜんぶ……私は…わたしは……穂乃果は……」
(全部全部ぜーーーんぶホノカに任せて♪ホノカが穂乃果を護るから♪だから大丈夫♪穂乃果はもう1人にじゃないから♪)
「ひとりぼっちじゃ…ない?」
(うん♪ホノカがいつも一緒だよ♪いつまでも!どこまでも!ずっと!ずっと!ずーーーーーっと!!!)
「いつも一緒…ホノカは穂乃果といつも一緒…ずっと…ずっと…ずっと…ずっと………ホノカは穂乃果と………ずっと一緒!うんっ!」
こうしてこの日、夜の黒と雪の白の二色だけが支配する静寂の世界で、“私”は“私達”に…穂乃果とホノカになった。
ホノカは穂乃果が楽しく生きて行くためだけに産まれて来た。
だから穂乃果が面倒に思う事や嫌な事は全部ホノカが受け持つんだ。
そんな事をしていたらいつの間にか勉強=面倒な事でお勉強をまるっとホノカに押し付けちゃった穂乃果がアホになっちゃったのは想定外だったけどね。
まぁホノカは“私”だった頃と同じ位には頭が良いままだから何の問題ないけどね♪
これがホノカの始まりのお話だよ。
穂乃果の為ならホノカは何でもするんだ。
そう…全ては穂乃果の為に。
ねぇ穂乃果…ワタシ達はずっと一緒だよ…。
おわり?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
と、言うワケでホノカの始まりのお話でございました。
次回も閑話となる予定です。
とある日のにこちゃんとことりさんのお話を予定しております。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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