ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

フ○ースの暗黒面に墜ちそうなQooオレンジでございます。

本日は予定通りのんたん生誕祭の2回目となります。
今回からは過去の希さんのお話になります。


それでは 2017 東條希生誕祭特別編「Early Days ~もしもから、きっと~ ②」 始まります。













2017 東條希生誕祭特別編「Early Days ~もしもから、きっと~ ②」

「東條 希です…。よろしくお願いします…。」

 

「みなさん。希ちゃんと仲良くしてあげてね。」

 

「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」

 

ウチの初恋の物語…。

 

それはもう何度目になるのか、数えるのがいい加減に面倒になってきたころに訪れた、とある海辺の街で始まったん。

 

大きな船から小さな船まで、とにかく造船が盛んな街やったなぁ。

 

そうそう。この頃のウチはな?今のウチしか知らん人が見たらビックリするくらいに、めっちゃ暗い子やったんよ?

 

いつも教室のすみっこで、一人で本ばっかり読んどったんよ。

 

え?友達は作らなかったのか?

 

あ~…友達はやなぁ…。

 

友達作って仲良うなっても、どうせすぐに両親のお仕事の都合で転校になるから、この頃のウチはあえて友達は作らんようにしとったんよ。

 

友達がおらんかったら、お別れしても悲しくはないやろ?

 

だからウチはいつも一人きりのボッチちゃんやったん。

 

そんな根暗ボッチちゃんなちっさい頃のウチの居場所は、どの学校に転校しても決まっておったん。

 

ウチの居場所…それは“図書室”。

 

色んな本がタダで読み放題やし、静かで基本的には誰も人もおらんし♪

 

あの頃の根暗ボッチちゃんなウチには、暇も潰せて誰もおらん図書室はまるで天国のような場所やったん。

 

でも、この海辺の街の小学校の図書室は、今までとはちょい違っとったんよ。

 

毎日、必ず先客がおったんよ。

 

その先客は一人の男の子。

 

いつも半目でつまらなそうに本を眺めていた…。

 

転校してきて図書室に通い始めた頃は“あの子またいる”程度にしか気にしておらんかったんやけど、いつの頃からやろうか?ウチはその男の子のことがめっちゃ気になるようになっていったんよ。

 

どうして気になったのかは覚えとらんけど、まぁ…たぶんあの頃のウチと同じボッチのその子が気になったんやろうなぁ…。

 

その男の子はいつも窓際の席で妙に難しい本を読んどったんよ。

 

月曜日も、火曜日も、水曜日も、木曜日も。

 

でもその子はなんでかはわからんけど、金曜日だけは図書室のお決まりの窓際の席におらんかった。

 

どうしてこの子が金曜日だけ図書室におらんのかは、このちょい後でわかるんやけどね♪

 

みんなももうちょい、ウチの一人語りに付き合ってな?

 

そんなある日の木曜日…ウチはとうとうその男の子に話し掛けてみようって思ったんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ。なんの本読んでるの?」

 

「……………………。」

 

「むぅ。ねぇ!」

 

「……………………………。」

 

「ねぇ!なんで無視するの!お話聞いてよ!」

 

「……はぁ……無視していたのは他人と…貴女と話すのが面倒だからですよ。この図書室には他にも席は沢山あります。読書をするなら他所に行っては貰えませんか?」

 

「むぅ!私がどこで本を読んでも、私の自由だよ!知ってるもん!自由っていうのは平等なんだよ!」

 

「はぁ……めんどくさ。」

 

「むぅぅぅぅぅ!!!」

 

「もう結構です。確かに、どこで本を読んでも貴女の勝手ですからね。とりあえずは図書室ではお静かにお願いします。それと、ここで本を読むのなら、せめて僕の邪魔をしないで下さい。」

 

「はーい。」

 

これがウチとあの子の1番最初の会話。

 

うーん…今にして思うとウチってちょい痛い子ちゃんやったんなぁ…。

 

まぁ小学生ならこんなもんやろうか?

 

そんなこんなで、ウチとあの子の不思議な関係が始まったんよ。

 

そう…互いの名前さえも知らない、とっても不思議な関係。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ。今日はなんの本読んでるの?」

 

「……………………。」

 

「むぅ!ねーぇ!」

 

「はぁ…めんどくさ。今日の本はこれですよ。“実践!極限サイバイバル!<冬山編> 生き残れ!未来のために!”です。」

 

「じっせん?きょきげんさばいばる?ふゆやまへん?」

 

「はい。冬山編です。」

 

「ねぇ?それって面白いの?」

 

「貴女はこんな本が面白いと思いますか?」

 

「むぅ…思わない。」

 

「正解です。面白くもなんともありませんよ。」

 

「ねぇ?それじゃキミはどうして面白くない本なんて読んでるの?」

 

「僕がこの本を読む理由、ですか。簡単な理由ですよ。例えこの本が面白くなくても、この本に書かれている内容は生き残る上でとても参考になるからです。こうして貯えた知識は無駄にはなりません。いつか役に立つ時が来るかもしれませんから。」

 

「普通は冬山のサバイバルの知識なんて役に立つ日なんて来ないよ?来ても困るし。」

 

「さぁ?わかりませんよ?いつかは本当に必要になるかもしれませんよ?そうですね……例えば、貴女のご両親が、いつか貴女を冬山に捨てるかもしれません。その時にこの本の知識を覚えておけば、生き残る為にとても役に立つハズです。」

 

「むぅ!おとーさんとおかーさんは私のこと!冬山なんかに捨てたりなんかしないもん!おとーさんとおかーさんは毎日お仕事で忙しいけど!私にとっても優しいもん。」

 

「優し両親…ですか……ふん…くだらない…実にくだらない……ヘドが出そうですね…………失礼。優しいご両親、それは大変結構な事で…。ですが、親なんて…大人なんて、子供が邪魔になれば平気で捨てる下劣極まりない生き物だと言うことをお忘れなく。」

 

「私のおとーさんとおかーさんは私のこと捨てたりしないもん!いぢわる!」

 

「いぢわる…ねぇ…。これでも僕は、一応は親切心から忠告していたのですが…。まぁいいでしょう。これ以上の問答はめんどうなので。」

 

親切心からの忠告…。

 

この頃のウチは、この子の事情をまだ知らんかったんよ。

 

ただこの子のがウチにいぢわるを言ってるんやと思っとった…。

 

もっと早く、この子の事情を知っとったら…ウチらの関係はもう少し違ったモノになってのかもしれんなぁ…。

 

「むぅ!男の子は女の子にいぢわるしちゃダメなんだからね!女の子には優しくしなさい!」

 

「はいはい。精々、善処しましょう。さて、僕はそろそろこの本の続きを読みたいのですが?ここは図書室です。貴女も何か適当な本を持ってきて、大人しく読書を嗜んでは如何ですか?」

 

「うん!今日はなんの本にしようかなぁ♪」

 

「やれやれ…。ドム子の相手は疲れますね。」

 

「ドム子?」

 

むぅ!そうやん!思い出した!

 

この子、こんときに初めてウチのこと、“ドム子”っていったんや!

 

なぁみんな!可愛い女の子捕まえといて、ドム子って酷いと思わん?

 

まぁ今のウチは色々あってドムが嫌いやない…と言うよりも好きなんやけど…。

 

“ドム”はな?ウチとあの子との……そう…“絆”…みたいなもんやからね…。

 

だからウチの使ってるガンプラ“ドム・ハーミット”は“ドム”がベースなんよ?

 

ドム・ハーミットはビルダーとしてのウチの最高傑作♪

 

名前からわかるん思うけど、ドム・ハーミットは“ドム”と“ガンダムアシュタロン ハーミットクラブ”をミキシングした機体なんよ。

 

薄い紫色と濃い目の紫色で塗装したドムの全身に強化スラスターを増設して、機体の内部にも大出力ジェネレーターを新設して♪もちろん背中にはハサミ付きのカニさんしょって♪

 

そうそう♪ドム・ハーミットの背中のカニさんには“とっておき”も入っとるんよ♪

 

むふふ♪実は“μ's”で1番の火力バカはことりちゃんのウィングガンダム・リトルバードやのうて、ウチのドム・ハーミットやねん♪

 

あ!そこのキミ!ドム子がドムなんて使うんやない!とか、言っとらんやろな?

 

ウチはホントにドムが好きなんよ?

 

だからあんまりつっこまんといてな?

 

突っ込むんなら、キミの彼女さんのアソコに、キミの暴れん棒さんを“えいっ!”って突っ込んであげてや♪

 

え?ウチのアソコに突っ込みたい?

 

あちゃ~♪それはちょい難しいなぁ…。

 

あんな?ウチのアソコはずっ~と昔から売約済みやねん♪

 

だから堪忍してなぁ♪

 

「えぇ。貴女は全体的にドムにそっくりなのでドム子です。」

 

「ドム?ってなーに?」

 

「ドムはドムです。」

 

「むぅ?ドム?なんだろう?」

 

うふふ♪あんな?あの頃のウチ?ドムがなんなのか教えてあげよか?

 

ドムっちゅーのはな………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?あの子、今日はいない…?かぜ引いてお休みしたのかな?うーん…あ!そっか!今日って金曜日だ!」

 

ある日の金曜日。

 

ウチはいつものように図書室であの子と一緒に、本を読みながら放課後を過ごそうと思ってやって来たんやけど、いつもあの子が座っとる窓際の席には、あの子の姿はなかったんよ。

 

風邪でも引いたのかな?って思ったんやけど、図書室の壁にかかっとるカレンダーの曜日を見て、ウチは今日が金曜日やったのを思い出したん。

 

金曜日。

 

窓際のあの子が図書室にいない日。

 

あの子とウチの不思議な…それでいて妙に居心地のいい“ふたりぼっち”な時間を過ごせない、ちょいつまらん日。

 

そんな金曜日。

 

ウチは読みかけやったファンタジー小説の続きを読もうかと思って、本棚へと向かったんやけど、途中で図書室の窓から見える校門にあの子の姿を見付けたときに、ふいに頭ん中にナイスなアイデアが浮かんできたんよ。

 

「そうだ!あの子がいつも金曜日にどうして図書室に来ないのか、どこにいって遊んでるのか!こっそりあとをつけてみよう!」

 

ウチが思い付いたナイスなアイデア。

 

それはあの子を尾行して、金曜日に一体ナニをやっとるんか探りを入れることやったん。

 

こんときのウチの気分は名探偵やっなぁ…。

 

身体は子供で頭脳も子供♪なんて思っておったんよ。

 

今のウチなら身体は大人(エロい意味で)、頭脳は完璧♪やね♪

 

おぉっと♪ウチの身体はもうすっかり大人やけど、えりちやにこっちと違って、ウチの女の子の大事なアナも、ちょいアブノーマルな方の後ろのアナも♪どっちもまだ新品やねん♪

 

うふふ♪ウチの占いの結果やと、そろそろどっちも使う予定なんよ♪

 

お相手は……むふふ♪

 

恥ずかしいからまだヒミツやん♪

 

“μ's”ではウチが三番目やね♪

 

「うん!あとはあの子が悪いこととか、危ないなととかしていたら、私が止めてあげなきゃ!うん!がんばるぞー!」

 

ちょい話がそれてもうたな?

 

堪忍してな♪

 

さてさて♪お話の続きをしよっか?

 

どこまで話したかなぁ……おぉ!そやそや!あの子を尾行しようってとこからやったね♪

 

そんでな?ウチは早速、あの子の後ろをこっそりとついていったんよ。

 

あの子はどこに向かっていたと思う?

 

それはな………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんときの尾行が、後のウチの人生に大きな影響を与えたんよ。

 

そう……。

 

ウチはこの日…出会ったん…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンプラバトルに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここって…ボロボロだけどアミューズメントセンター…だよね?」

 

あの子の後をこっそりつけてたどり着いたのは、海岸沿いにポツンと建っておったちょいボロいアミューズメントセンターやったん。

 

「もしかして…ここのアミューズメントセンターって、教室でみんなが話していたところかな…?確か恐い人がいっぱいいるって噂の……。」

 

ウチが当時おったこの海辺の街には、アミューズメントセンターが2つあったんよ。

 

1つは賑やかな街の中心にあるおっきなアミューズメントセンター。

 

もう1つがあの子を尾行してどり着いた、海岸沿いにあったこのボロいアミューズメントセンター。

 

そして当時のウチが通っとった小学校の噂で、こっちのボロい方のアミューズメントセンターには、ヤクザ屋さんみたいな恐い人達がいっぱいいるっちゅう噂が流れていたんよ。

 

まぁ実際に、このボロいアミューズメントセンターの中にはヤクザ屋さんも真っ青なおっちゃん達がぎょうさんおったんやけどね。

 

「あの子…こんな恐い人がいっぱいいるところになんの用なんだろう…。あっ!もしかして怖い人に脅されてたりしてるの?!それとも恐い人に無理矢理…。」

 

と、まぁこんな感じで、当時のウチはあの子がひどい目にあっとんやないかって、絶好調な勘違いをしてしまったんよ。

 

この当時から、ヤジマ・コーポレーションの運営しとる世界各地のアミューズメントセンターは、子供が一人でも安心して遊びに行ける安全な施設やったん。

 

そんな安心安全なアミュセンで恐い人に脅されてとか、そんなことは絶対に無いんやけどなぁ…。

 

「た、大変だよ!あの子を助けなきゃ!」

 

あ~。あんな?当時のウチ?

 

別にあの子のこと、助けに行かんでもえぇ~んよ?

 

って言うよりも、当時のウチの想像通りの事態が、このアミュセンの中で起こっとったら、がきんちょ一人で突撃してもなんにもならんと思わんかったんかなぁ…。

 

当時のウチは我ながらアホやったんなぁ。

 

こうしてあの頃の自分を少し客観的に振り返ってみると、自分のアホさ加減がなんや恥ずかしくなってくるなぁ。

 

まぁアホちゅ~っても、ウチら“μ's”が誇る最強のアホ神(ゴット)、アホの化身の穂乃果ちゃんよりはアホやないとは思うんけどね♪

 

穂乃果ちゃんのアホ度は他の追随を許さんくらいにぶっちぎりで天元突破しとるからなぁ…。

 

う~ん…でも穂乃果ちゃんって、たま~に妙に賢いときもあるんが不思議やねん?

 

みんなは信じられる?

 

あのアホの穂乃果ちゃんが、まるで別人のように賢いんよ?

 

まさか穂乃果ちゃん…真姫ちゃん辺りから入手した、ナニかヤバいクスリでもいっぱつキメてんとちゃうやろなぁ…。

 

心配…と、言うよりも、不安やね…。

 

正直、あの賢いときの穂乃果ちゃんを見とると、あんまりええ予感はせ~へんのや…。

 

こんな予感なんて当たらん方がえぇんやけど…。

 

ウチの予感って…よう当たってしまうんよなぁ…。

 

「待っててね!今すぐに助けに行ってあげるから!」

 

おっと♪穂乃果ちゃんが賢いときがあるんちゅ~話ししとったら、いつの間にかあの頃のウチがアミュセンに突撃するみたいやね♪

 

さぁ~て♪あの頃のウチ♪

 

この先にはオニが待っとるよ~♪

 

覚悟しぃ~や♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘイ!ラッシャイ!アミューズメントセンターへようきたのぉぉぉぉぉ!!!ワレェェェェェェ!!!」

 

「ひゃぁぁぁぁ?!おにだぁぁぁぁぁぁ?!」

 

あはは♪そうそう♪ウチと真珠ちゃんのお父さん…黒澤のおっちゃんとの初遭遇はこんな感じやったなぁ♪

 

アミュセンの自動ドアを開けたらいきなり厳つい顔の、しかも顔におっきなキズのある身体の無駄にデカイおっちゃんがおったんよ♪

 

しかも“ヘイ!ラッシャイ!”って、おっちゃんはどこの魚屋さんやねん?

 

おっちゃんはお店でお魚売る方やなくて、お魚を捕まえて卸す方やろ?

 

そんなヤクザ屋さんフェイスな黒澤のおっちゃん。

 

本名は“黒澤 金剛(くろさわ こんごう)”さん。

 

静岡県沼津市の内浦ってとこの漁師さん達のまとめ役…網元さんなんよ。

 

そう…このおっちゃん、漁師さんなんよ。

 

見た目はヤクザ屋さんの親分さんやけどね♪

 

内浦の漁師のおっちゃんがなんでこの海辺の街にきとったとのかは、あとで教えてあげるん、ちょいまっといてな?

 

うーん?そう言えばおっちゃんって、こんときなんでアミュセンの店員さんが着けとるエプロンなんて着ていたんやろ?

 

おっちゃんとのエンカンウトが衝撃過ぎて、今の今まで疑問にも思わんかったわ。

 

こんときはそんな些細な疑問が吹き飛ぶくらいに、ほんまに怖かったからなぁ…。

 

目の前のオニに喰われるんや!って、思ってしまったんよ。

 

でも、あの頃のウチやなくても、小学生くらいの女の子が、おっちゃんのヤクザ屋さんフェイスを見たら、悲鳴の1つや2つくらいはあげてしまうんとちゃうかな?

 

小学生の女の子だけやなくって、カタギの一般人さんでも大抵は悲鳴あげて逃げ出すんやないかってウチは思うんよ。

 

おっちゃんはほんまに強面さんやからね♪

 

女の子の真珠ちゃんがおっちゃんに似なくてほんまに良かったと思うわぁ。

 

「なんじゃとぉぉぉぉ!ゴルゥラァァァァァァ!!!誰がオニじゃ!ボケェェェェェェェェ!!!ジュース買ってやんぞぉぉぉ!ワレェェェェェェ!!!」

 

そんな黒澤のおっちゃん。

 

基本的には強面でデカイ声で吠えるんやけど、最後までおっちゃんの話を聞いとると、ジュース買ってやろか?とか、ナニか食べるか?とか、案外と子供にはサービスしてくれるんよ。

 

顔は恐いんやけど、いい人やねん♪

 

「おやっさん!!!止めてくだせぇぇぇ!相手は坊主と同じくれぇの小学生ですぜぇぇぇ!!!しかも!お嬢ちゃんでさぁ!!!」

 

そんでもって、おっちゃんが暴れるといつも止めに入るんこの人はマサさん。

 

おっちゃんの右腕さんやね。

 

マサさんは…うん。めっちゃいい人やねん。

 

いい人やねんけど…アフロなんよ…。

 

アフロの時点でわかるん思うけど、このマサさん…見た目がちょいおかしいんや。

 

もじゃもじゃアフロにサングラス、着てるもんはいつも白のワイシャツ(ネクタイ付き)。

 

一応はおっちゃんとおんなじ漁師さんのハズやねんけど…。

 

まぁおっちゃんからして見た目も着とるもんもヤクザ屋さんにしか見えんからなぁ…。

 

「止めんなァァァァァ!マサァァァァァ!!!ジャリだろーが!嬢ちゃんだろーが!ヒトのツラ見てオニとかぬかすヤツァ!お仕置きじゃぁぁぁぁぁ!ボケェェェェェェェェ!!!ゴルゥラァァァァァァ!ワレェェェェェェ!!!チョコでも喰わんかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃ!!!あやまるから食べないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!わたしなんか食べてもおいしくないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

あはは♪あの頃のウチはこのおっちゃんの大声で涙目になってプルプル震えとったなぁ。

 

内浦に帰った今でも、おっちゃんってアミュセンで子供相手にデカイ声張り上げて“ジュース飲まんかー”とか、“菓子喰えー!われぇー!”とか、言っとんのやろか?

 

「ウルサイですよ、お頭さん。貴方はこんなところでナニを騒いでいるのですか?他の方の迷惑になりますので、騒ぐのならば外で通報されない程度に騒いで下さい。ん?あれ?ドム子?どうして貴女がここに…?」

 

そんでな?ウチが恐くてプルプル震えとたら、そこにあの子がやって来たんよ。

 

こんときも相変わらずのつまらなそうな半目で、ヤクザ屋さんフェイスのめっちゃ恐いおっちゃんに平然と注意してたなぁ…。

 

「「「「「「「「「は?“ドム子”?」」」」」」」」」

 

それでコレやねん。

 

あの子の“ドム子”の一言に、アミュセン中の強面のおっちゃん達(ほとんどか漁師さんや造船所で働く人達、タンカーの乗組員さんやねん。)が一斉にこっち向いて“は?ドム子?”やねん。

 

こんときに、あの海辺の街で一緒に戦ったみんなからのウチの呼び方が“ドム子”に固定されてもうたんやなぁ…。

 

まぁウチも自己紹介しておらんかったから、しゃ~ないんやけどね。

 

「ぴやぁ?!あぁぁぁ!良かった!食べられてなかった!キミ!無事だったんだね!も、もう大丈夫だよ!おねーちゃんが助けに来たよ!早く逃げよう!オニに食べられちゃう!」

 

「は?食べられる?助けに来た?逃げる?……貴女はナニを言っているのですか?」

 

「ゴルゥラァァァァ!ボウズ!このちっさい嬢ちゃんはテメェの連れか!ボケェ!ジャリの分際で女連れなんざ100年早いんじゃぁぁぁぁ!ワレェェェェ!!!末永く幸せになりやがれぇぇぇぇぇぇ!!!ボケェェェ!!!ゴムは持っとんのかぁぁぁぁ!!!ナマでヤってガキがガキなんぞ作んじゃねぇぇぇぞぉ!!!ゴルゥラァァァァ!つーか!“ドム子”ってなんじゃ!“ドム子”って!」

 

「末永く幸せに、ですか?何を勘違いしているのかは知りませんが、僕と彼女はコンドームが必要になるような関係ではありませんよ。そもそも僕はまだ精通していませんので、女性と性行為を行ったとしても避妊目的でのコンドームは必要ありません。性病予防の観点からなら必要でしょうが。あと、彼女もまだ初潮を迎えてはいないのではないでしょうか?年齢的にはそろそろなのでしょうがね。」

 

「せーつー?こんどーむ?しょちょー?せーこーい?むぅ?ねぇ?なんのこと言ってるの?」

 

あー。この頃のウチはまだ純真やったなぁ。

 

性的な話題されてるんのに、意味がぜんぜんわからんで、頭の上にハテナマークをぎょうさん浮かべていたんよ。

 

学校で性教育の授業はまだ受けておらんかったし。

 

この頃のウチはえっちなことになんて興味がなかったんやし。

 

まぁ仕方ないんやないかな?

 

ちなみにな?ウチの初潮はこのちょいあとに来たんよ。

 

あんときはめっちゃビビったんやったなぁ。

 

だって、お手洗いでおぱんつ下げたら血まみれ(これはちょい言い過ぎかなぁ?)になっとたんよ?

 

血に染まったおぱんつ見たときのウチは、なんやおかしな病気になったん思って怖くてめっちゃ泣いてしもうたんよ。

 

マヒねぇーちゃんがアミュセンのお手洗いでおぱんつ血に染めて、怖くてびゃーびゃー泣いてるウチを見つけてくれて、色々と教えてくれたんやったなぁ…。

 

マヒねぇーちゃんにはほんまに感謝やね。

 

え?マヒねぇーちゃんって誰やねん?

 

おぉ!そう言えば、まだマヒねぇーちゃんは出てきとらんかったなぁ!

 

あはは♪すっかり忘れとったわぁ♪堪忍してや♪

 

マヒねぇーちゃんはもうちょいあとで出てくるん、待っといてな?

 

「おやっさん!説明を頼みやす!」

 

「オイ!ゴラァ!マサァ!!!なんでソコでワシにふるんじゃ!ボケェェェェェ!!!他所様のジャリ相手に性教育なんぞ出来るかぁぁぁぁ!!!」

 

「それで、坊主。この嬢ちゃんが“ドム子”ってのはどうしてなんでさぁ?」

 

「オイ!マサァァァァァ!ワレェェェェェ!無視すんなやぁぁぁぁ!!!ボケェェェェェ!!!」

 

「だからウルサイですよ、お頭さん。先程も言いましたが、騒ぐのならば外でお願いします。それと、どうしてドム子がドム子か、でしたね。マサさんも皆さんも、彼女を見てわかりませんか?彼女…そっくりでしょ?全体的にドムに。」

 

「「「「「「「「「「…………おぉ!確かに!その嬢ちゃん!なんか全体的にドムだ!」」」」」」」」」」

 

「あぁ…確かにそのちっさいお嬢ちゃん。全体的にドムでさぁ。」

 

「おう。納得したわ。確かに全体的にドムじゃな。」

 

「やっぱり全体的にドムですよね。」

 

「「「「「「「「「「全体的にドムだな。確かにその嬢ちゃんはドム子だ。」」」」」」」」」」

 

「むぅ!だからドムってなーに!私にもわかるように教えてよー!」

 

教えて言われてもなぁ?

 

ドムはドムやねん。

 

ドム以上でもドム以下でもないんよ?

 

だってドムはドムやから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ?それで結局、キミはここで…アミューズメントセンターでナニしていたの?」

 

「僕がここで何をしていたのかなんて、貴女に関係ありますか?以前に貴女は自由は平等だ、と言っていましたよね?僕がここでナニをしていても、それは僕の自由であって、貴女にはこれっぽっちも関係はありませんよね?あまり僕に干渉しないで欲しいのですが。と、僕が言っても、どうせ貴女は干渉を止めないでしょうし、納得もしてはくれないのでしょうから、大人しくお答えしますよ。僕がここにいる理由は簡単です。ガンプラバトルに…大海戦ミッションに参加する為です。」

 

「ガンプラバトル?“大海戦ミッション”???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

本来ならば今回のお話で出撃していた筈なのですが、結局はまた出撃まで辿り着けませんでした…。
この様子だと出撃は次回…の次の回になりそうです…。
のんたん生誕祭は2~3話で終わらせようと思っておりましたが、このままではまた7~8話くらいになりそうです。
相も変わらずグダグダ展開ではございますが、お付き合い頂けましたら幸いでございます。

次回は本編が通常通り月曜日に、のんたん生誕祭特別編が金曜日にそれぞれ更新予定でございます。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。
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