ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
プラモの暗黒面に堕ちかけているQooオレンジでございます。
購入は常連優先、しかもフェイスパーツは箱売りオンリーって…。
今回も本編となります。
絵里さんと海未さんが今回戦うのは…?
それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのにじゅうさん 始まります。
[[し、死ぬかと思いました…。]]
驚異の無限ハイ・モック地獄。
そのハイ・モックたちの圧倒的な数の猛威の前に、私たち2人は体勢を立て直す為に1度退却して、コロニーの残骸の影へと身を寄せていたわ。
執拗に追ってくるハイ・モックを蹴散らしながらコロニーの残骸の影へとたどり着き、周囲に私たちを追って来ていたハイ・モックの姿が無いコトを確認すると、海未は心底疲れた様な声色で“死ぬかと思った”って呟いていたわ。
モニター越しに見えるそんな海未の顔は、戦闘中にしては珍しくドコかげんなりした様な顔だったの。
「いくら雑魚いハイ・モックの攻撃だからって言っても、装甲回りはほぼ無改造の海未のジム・スナイパーⅡじゃ何発か当たれば厳しいものね。」
[[えぇ。多少数が多い程度ならば攻撃を回避する自信はあるのですが、流石にあれだけ群がられると…。]]
「私のトールギス・ヴァルキュリアみたいな防御特化型だと、あんな感じの大軍と戦う方が楽なのよね。」
まぁこの“無限ハイ・モック地獄”の場合だと、どんなに防御力を高めていてもダメージ無効にはならずに固定ダメージが入っちゃっていずれは耐久値が削られて撃墜…なんてコトになっちゃうだけどね。
この固定ダメージって私とみたいな防御特化型の機体を使うファイターにとっては厄介極まりないのよねー。
[[絵里のトールギス・ヴァルキュリアの様に攻撃を受けてもびくともしない装甲と言う物にも興味はありますが、私の場合は余り重い機体だと刀を振るいずらいのでそこが考え物なのですよね。]]
刀を振るいずらいって…海未って一応は“μ's”内だとスナイパー兼指揮役で完全に後衛系よね?
今の言い方だと前衛に出て刀を振り回して大立ち回りする気マンマンじゃない…。
[[さて、雑談はこの辺にして…問題はこのステージをどう攻略するか、ですね。]]
「クリア条件はバトルフィールドのドコかに居る指揮官型ハイ・モックを5機撃墜するよ。」
[[5機の指揮官型ハイ・モック…。]]
「えぇ。しかもこのステージの指揮官型ハイ・モックって通常個体とはちょっと違っているのよ。」
このステージのクリア条件を達成する為に撃墜しなきゃいけない5機の指揮官型ハイ・モック。
ただの角付きのハイ・モックとは違って、5機それぞれが特別なカスタマイズが施されているのよね。
大出力ビームランチャーと高機動スラスターを搭載した高機動高火力タイプ。
通常個体よりも分厚い装甲でオマケにアンチ・ビーム・コーティングが施されている耐久力向上タイプ。
各種ジャミング装備を搭載して高い隠密性を持つステルスタイプ。
ガトリングガンやミサイルと言った実弾兵器を満載した重砲撃タイプ。
火炎放射機や伸縮式のクローアーム、他にも特殊な近接格闘戦に特化したギミックを多数搭載してある近接戦闘タイプ。
このなんだかドコかで見たコトがある様な某オペレーションメテオ的な5機のガンダムっぽい装備をしている5機の指揮官型ハイ・モックがターゲットなの。
[[ではその5機の指揮官型ハイ・モックを撃墜すればこのステージをクリア出来るのですね?]]
「えぇ。まぁあの数のハイ・モックを相手にしながら私たち2人だけで5機の指揮官型ハイ・モックを探すとなると一筋縄では行かないでしょうけどね。」
[[ですね。ですが、それでもこのステージをクリアする為にはやらなければいけません。]]
さっきまではげんなりした顔をしていた海未だったけど、“無限ハイ・モック地獄”のクリア条件が明確になったコトで再び闘志を取り戻したみたい。
海未は獲物を狙う様な鋭い目付きで大量のハイ・モックが待ち受けているであろうバトルフィールドを睨んでいるわ。
[[ではその5機の指揮官型ハイ・モックとやらをサクッと撃墜して、さっさとケルディムガンダムの塗装に戻りましょう!]]
「りょーかいよ♪」
“無限ハイ・モック地獄”のクリア条件である5機の指揮官型ハイ・モックの撃墜。
私と海未の2人はそのクリア条件を満たす為に隠れていたコロニーの残骸から離れて行動を開始したわ。
私たちは周辺に展開しているハイ・モックの集団のうちの1つの索敵圏外ギリギリ辺りに位置し、デブリの影に隠れながら遠目で部隊の中心に居るであろう指揮官型ハイ・モックのうちの1機を探していたの。
海未がジム・スナイパーⅡのバイザースコープを展開させて遠距離から採取したデータを見せて貰うと、どうやらこの部隊の指揮官型ハイ・モックは耐久力向上タイプの指揮官型ハイ・モックみたいね。
それにしても…耐久力向上タイブの指揮官型ハイ・モックとかイチイチ言うのは長くて面倒ね。
もうこの耐久力向上タイブの指揮官型ハイ・モックはサンドロック・モックで良いかしら?
そのサンドロック・モックを遠目で眺めながら、私と海未はどうやってこの部隊を攻めるかを話し合うわ。
[[ここから見る限り、あの部隊のハイ・モック達の装備はモックライフルとモックアックスだけみたいですね。]]
「いわゆるベーシックな装備ってヤツね。」
[[はい。遠距離攻撃可能な武装はほとんど持って居ない様です。となると…]]
「となると?」
[[防御力に優れた絵里のトールギス・ヴァルキュリアを先頭にして、一気に中心部まで駆け抜けてターゲットであるサンドロック・モックへと奇襲を仕掛ける…と言った感じが良いかと。私と絵里の2人だけであの数のハイ・モックを全て倒すのは現実的ではありませんから。]]
一気に駆け抜けて奇襲攻撃、ね。
うん。
私たち2人ってコトを考えると悪くない手ね。
「その手で良いと思うわ。ただあのサンドロック・モックは結構防御力が高いしアンチ・ビーム・コーティングも施されているハズだから、海未のジム・スナイパーⅡの大型ビームスナイパーライフルじゃ仕留め切れないかもしれないわよ?」
海未のジム・スナイパーⅡの腰に取り付けてある伝説のガンプラ刀鍛冶師が鍛えたって言う“妖刀・嫁斬丸”ならあの装甲でも切り裂けるとは思うけどね。
[[遠距離狙撃であの装甲を抜けそうにない事は私も承知しています。なのであのサンドロック・モックへの攻撃は絵里にお任せします。絵里のトールギス・ヴァルキュリアのランスチャージならば多少堅い程度の装甲ならば当たれば一撃で貫けますよね?]]
「ん♪余裕ね♪」
まぁ当たればなんだけど。
[[ならばやはりあのサンドロック・モックの撃墜は絵里にお任せします。]]
「了解よ。」
方針は決まったわね。
それじゃ…
「行きましょうか!」
[[はい!]]
私と海未はモニター越しに目を合わせて頷き合うと、それぞれ愛機を加速させて眼前に展開しているハイ・モック部隊へと突撃を開始したわ。
私はトールギス・ヴァルキュリアの両肩に取り付けてあるスーパーバーニアを全開で噴射させ…はせずに、海未のジム・スナイパーⅡに合わせる形で少し押さえ目に機体を加速させるわ。
私のトールギス・ヴァルキュリアが全力で駆け抜けたら、海未のジム・スナイパーⅡを置いて行っちゃうコトになるからね。
そうして私と海未はそれぞれの機体を加速させて、事前に採集していたデータで予測していたハイ・モック部隊の索敵圏内に入った途端…
「っ!海未!攻撃して来たわよ!気を付けて!!!」
ハイ・モック部隊はこちらへ向けてモックライフルを一斉に発射して来たわ。
私は海未に“気を付けて”と一声掛けると、海未のジム・スナイパーⅡの盾になるべくトールギス・ヴァルキュリアをさらに加速させて、少しだけ前へと出たわ。
「海未は後ろに!私とヴァルキュリアが盾になるわ!」
[[頼みます!代わりと言っては何ですが、援護は任せて下さい!]]
「ふふっ♪頼もしいわね♪それじゃ頼りにしちゃうわ♪」
[[はい!]]
私たちは少しだけ軽口を叩き合いながらも、それぞれの機体を駆って敵陣の真っ只中をただただひたすらに突き進むわ。
前方から放たれる弾幕を私のトールギス・ヴァルキュリアが文字通りその身を盾にして防ぎ、進路上の邪魔なハイ・モックヲチ海未のジム・スナイパーⅡが撃ち落とし。
前へ、前へ。
私と海未はハイ・モック部隊の中央部に位置しているサンドロック・モック目掛けて駆け抜けるわ。
そうして敵陣の真っ只中を突き進むコト数分…
「見えた!!!」
[[見えました!!!]]
ようやく私と海未はターゲットの1機であるサンドロック・モックを眼前へと捉えるコトが出来たの。
私たちがハイ・モック部隊の中央部に入り込んだコトによって、私たちを囲む様に展開するコトになったハイ・モック達は互いに同士撃ちを恐れて、モックライフルでの攻撃を控え始めていたわ。
代わりにサンドロック・モックの前面に展開しているハイ・モック達はそれぞれモックアックスを取り出して近接戦闘を仕掛けて来ようとしているわね。
でも…
[[遅い!!!!!]]
そんなモックアックスを取り出してこちらへと接近戦闘を仕掛け様としていたハイ・モック達へと、海未のジム・スナイパーⅡの大型ビームスナイパーライフルから放たれた黄色のビームが襲い掛かって行ったわ。
海未のジム・スナイパーⅡが放ったいくつもの黄色のビームは、寸分違わずハイ・モック達の胴体部分へと着弾して、そのドラム缶の様な体型の身体を次々に撃ち貫いて行ったの。
機動戦闘中でも1発も外すコト無く直撃させまくってるなんて、相変わらず海未の射撃の腕が異常よね。
まぁ異常なのは近接格闘戦での技量もなんだけど。
海未は無手での格闘戦でも得物を使った近接戦闘でも、熟練のガンプラファイター顔負けの技量で暴れまくるのよねー。
今はまだその技術を十分に活かせるだけの機体が無いから暴れまくる程度で済んでるけど、これが海未の技量を十分に活かせるだけの機体に乗り換えたら……きっとちょっと所じゃなくスゴいコトになっちゃうわよね。
私がそんなコトを頭の端で考えながら突き進んでいたら、いつの間にかもうすぐ目の前にサンドロック・モックが迫っていたわ。
クロスレンジへと侵入した私を迎え撃つかの様に、サンドロック・モックは背中から2本の大きく湾曲した剣…ヒートショーテルを取り出して、その湾曲した刀身を赤熱化させながら機体前面へと構えたの。
[[絵里!!!]]
やや後方から大型ビームスナイパーライフルを放ち私の援護をしてくれている海未が叫ぶ声が聞こえて来るわ。
その海未の声に背中を押される様な形で、私は今まで抑え気味に加速させていたトールギス・ヴァルキュリアのスロットルを一気に解き放ち…
「行くわよ!ヴァルキュリア!全速全開!シュトゥールム!!!!!」
眼前で私を迎え撃つべく2本のヒートショーテルを構えるサンドロック・モックへと必殺のランスチャージを開始するの。
私のトールギス・ヴァルキュリアが構えた大型ランスと、サンドロック・モックが構えた2本のヒートショーテル。
お互いの構えた得物が突き出され、または震われて、一瞬だけ交差する様に重なって…
[[お見事です♪]]
その結果、サンドロック・モックが振り抜いたヒートショーテルは私のトールギス・ヴァルキュリアの大型シールドに阻まれ、対する私が突き出した大型ランスはサンドロック・モックの胴体のど真ん中を貫いたわ。
胴体のど真ん中をトールギス・ヴァルキュリアの大型ランスで貫かれたサンドロック・モックは、ギギギッと少しだけ身動ぎをしたかと思うと、頭部に1つだけあるカメラアイの光が消え去りその動きを完全に停止させたの。
一丁あがり♪ってヤツね♪
「っと、そんなノンキなコトを言ってる場合じゃないわね!海未!このまま突っ切って離脱するわよ!殿は私がするわ!アナタは先に行きなさい!」
[[了解です!]]
まだターゲットは4機も残ってるわ。
のんびりとしているヒマはないわよね。
この部隊の指揮官だったサンドロック・モックを撃墜したコトにより混乱状態になっているハイ・モック達の尻目に、私と海未は連れだって戦域からの離脱を開始するわ。
混乱状態の為か同士討ちを考慮せずにモックライフルでの攻撃を仕掛けて来るハイ・モック達から海未のジム・スナイパーⅡを守る為に、私は自ら殿を申し出て海未のジム・スナイパーⅡを先行させるの。
海未のジム・スナイパーⅡと前後のポジションを交換すると、早速とばかりのハイ・モック達から周囲から私のトールギス・ヴァルキュリア目掛けてモックライフルでの攻撃が殺到し始めるわ。
私は機体を後ろへと向けて左手の大型シールドを前面へと構えてその攻撃を防ぎながら後ろ向きで海未に続いて戦域からの離脱を計るわ。
[[絵里!こちらは戦域からの離脱が完了しました!もう良いですよ!!!]]
そのまま後ろ向きでハイ・モック達からの攻撃を防ぎつつ後退していると、先行して離脱を計っていた海未から離脱完了との通信が入ったわ。
その通信を聞き終えた私は太もものサブバーニアを左右反対に噴射させて機体を反転。
反転を完了させるとそのまま両肩のスーパーバーニアを盛大に噴射させて機体を一気に加速させたわ。
私は追い縋って来ようとするハイ・モック達を置き去りにして、海未の待つ戦域の外側へ向かって移動を始めたの。
残るハイ・モックの指揮官型は4機。
次はどの指揮官型が相手かしら?
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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