ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

大晦日はコーラを飲みたいQooオレンジでございます。

さて、今回より少し本編をお休みいたしました、ドロイデン様が好評連載中の「ガンプライブ!サンシャイン!!~水の乙女と宇宙を求めるもの~」とのコラボ特別編をお送りいたします。
今回はなんと!丸2年以上連載していても未だに登場しておりませんでしたチンピラ主人公ソラの前半用の主人公機“ザク・リヴァイブ”が、本編に先駆けて初登場いたします。
作中にはザク・リヴァイブの挿絵画像もございますので、よろしければ合わせてご覧下さいませ。



それでは コラボ特別編「流星との邂逅」 始まります。






















コラボ特別編「流星との邂逅①」

年の瀬も迫る今日この頃。

 

皆様いかがお過ごしやがっていやがりますか?

 

クソはじめましての人はクソはじめまして。

 

クソお久しぶりの人はクソお久しぶり。

 

何気にプロローグ以来初めての一人称の出番がコラボ特別編とか俺って一応は主人公だよな?でお馴染みのチンピラ主人公の鳴神 青空とは俺の事…うぉい!待て!

 

誰がチンピラだ!誰が!

 

毎回毎回チンピラチンピラって言われる度に思うんだけど俺のどこがチンピラなんだよ!

 

チンピラ要素なんてこれっぽっちもねぇーだろ!

 

世界平和とか願っちまうくらいに紳士だぞ!

 

ほーら!世界平和とか願っちまうんだからチンピラじゃねぇーじゃねぇーか!

 

あっ?話し方から既にチンピラ?

 

うっさい!ガキの頃みてぇに慇懃に話せばいいってのかよ!

 

疲れんだよ!慇懃な話し方は!

 

あ?チンピラとか何でもいいからさっさと話を先に進めろ?チッ!わーかーりまーしーた!クソ!マジで覚えてろよ!ったく……で、だ。

 

本編連載2年でプロローグ以外は俺の一人称って一回も無かったから、ほんっと久しぶり過ぎてぶっちゃけどんな感じで進めればいいのかよくわかんねぇーや。

 

ま、なるようになるか。

 

で、いきなりだけど今回の話はいつも通り部室でダベっている時に、ことりさんがにこちゃんの個人ライブラリーから見付けたとある戦闘データが発端になってるんだよ。

 

「ちゅん?ねぇにこちゃん?このバトルデータってなんですか?」

 

「ん?どれよ……あぁ…これってあの時の…。」

 

ことりさんが見付けたそのとある戦闘データ…それは丁度1年前位に体験したちょっと不思議な連中との戦闘の詳細データなんだけど…

 

「あの時?あの時ってどの時ですか?」

 

「あの時はあの時よ…っと、そう言えばアンタたちとまだ知り合う前だったわね。」

 

「にこちゃんが穂乃果たちと知り合う前?」

 

「そ。アンタたちと知り合うちょっと前よ。あの時は…確か私とそらのバカと希の3人で出撃してたのよね?」

 

「そうやったね。えりちも一緒に行ったんやけど、なんやかんやでハブられてバトルには出んかったんよ♪」

 

「だってあの時は探索なんだから硬いだけの壁役(タンク)でしかも攻撃手段が突撃だけの特攻野郎はいらないってソラが言うんだもん…。そう言われたら大人しく引き下がるしかないじゃない。ホントはあの時、私だってソラたちと一緒に出たかったのよ?」

 

「ふん!ぬわぁぁぁにぃぃがぁ!“一緒に出たかったのよ?”よ!壁役(タンク)はいらない!って理由はただの建前であの頃はまだツンツンしっぱなしだった絵里はツンツンしまくってるのかウザいからハブられたよ!それが本音に決まってるわ!はん!ざまぁね!ざまぁぷっぷーよ♪」

 

「ざまぁ!って!もう!ちょっとにこ!その言い方は酷いじゃない!確かにあの頃の私は素直になれなくてソラにちょっとだけ…そう!ちょっとだけだけどツンツンしてたけど…それでも別にそんな言い方しなくてもいいじゃない!」

 

「アレのどこがちょっとだけよ!ってかドMのクセにうっさい!黙んないとケツのアナに手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせるわよ!」

 

「ど、どえむじゃないわよ!えりーちか!他の人よりちょっとだけ虐げられるのが好きなだけだもん!だからどえむなんかじゃないもん!( でも…おしりのアナに手を突っ込まれてとかそれはそれでちょっといいかも…。確かフィストプレイってヤツよね?にこの手なら小さいからハジメテのプレイには丁度いいかもしれないわ♪ここは徹底的に反論してにこからお仕置きのフィストプレイを…) って!違う!いつも言ってるけどえりーちかは表向きはどえむなんかじゃなくてかしこいかわいいえりーちかなんだからフィストプレイ、しかもア○ルフィストとかエッチな動画の中でしかヤらないようなアブノーマルなプレイなんて無しよ!無し!ざ、残念だけど……。」

 

「おい!ドM!本音が駄々漏れだってのよ!どこがドMじゃないよ!ってか表向きはとか言ってる時点でしっかりとドMでしょーが!あとフィストプレイされるかもしれないとか妄想してニヨニヨしたるのは立派なドMの証拠よ!そんなドMだからアンタはあの時お留守番だったのよ!」

 

「イヤ、にこちゃん…ドMでお留守番って別にそんな事で絵里さん外したんじゃねぇーんだけど…?俺はあの時、文字通り壁役(タンク)は探索に不向きだからって理由で絵里さん外しただけだらな?ってかとりあえずドM云々は置いといて、今さらだけどあの時はマジで散々な目に遭ったよなぁ…。」

 

「そうやねぇ…。ほんま、色々と散々やったねぇ…。」

 

そう。

 

希さんまでもがしみじみ語るように、あの時はマジで散々な目に遭ったんだよ。

 

ワケのわかんねぇー事の連続だし、ワケのわかんねぇー連中は出てきやがるし…オマケに最後はワケのわかんねぇーバカデカいヤツの相手をしなきゃなんねぇーし…。

 

「むぅ!にこちゃんたちだけで納得しててずるい!ことり!そのお話し聴きたいですぅ!」

 

「私達と知り合う以前のにこと希と絵里、そして同じく私達と仲良くなる前の青空のお話ですか?私もそのお話には興味ありますね。」

 

「はーい!よくわかんないけど穂乃果も聴きたい!」

 

「はひ!便乗して花陽もお話聴きたいです!」

 

「しょーがねぇにゃ。聴いてやるからさっさと話しやがれだにゃ。」

 

「なんで凛は偉そうなのよ?あ、私もその話は興味あるわ。」

 

「えー…めん…「面倒…等と言いやがりましたらもぎ取りますよ?ち○こを。」…あ、はい。ごめんなさい。超ごめんなさい。めんどうなんて絶対に言わないでちゃんと真面目に話しますんでどうか手をワキワキさせながらハイライトの消えた目で股間に視線を向けんの怖いからマジでガチで止めてください!」

 

「ならさっさと話なさい!」

 

「へーい。ったく…め…「そーらー!」…さて、どっから話せばいいかな…。うん。まずは俺達がどうしてそのバトルに巻き込まれたか。そもそもどうして俺達が出撃することになったのか。そこからか…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは丁度1年前位かな?

 

クリスマスも終わってあと少しで年越しだなぁ…とか言いながら部室でごろごろしてるところに、ニルスさんから電話が入ったんだよ。

 

ニルスさんはわかるよな?

 

“アーリー・ジーニアス”

 

ニルス・ニールセン。

 

あ?わかんねぇ?ったく穂乃果…お前は相変わらず…まぁいいや。

 

とりあえず俺が腐ってる頃も今も色々とお世話になったるヤジマ・コーポレーションの偉くて凄い人だよ。

 

で、そのニルスさんから電話があったんた。

 

内容は…

 

[ソラ。君に折り入ってお願いがあるんだ。面倒な説明は後でするとして、単刀直入に言うと君にひとつアルバイトを頼まれて欲しいんだよ。]

 

って事だったんだ。

 

ぶっちゃけ冬で寒いしめんどいしで断りたかったんだけど、ニルスさんには散々世話になってるからイヤとは言えなかったんだよなぁ…。

 

「バイトっすか?まぁニルスさんには世話になりっぱなしなんでそれくらいは別にいいですけど…。」

 

[別にいいですとか言いながら随分と面倒そうな声だね。相変わらず面倒はイヤかい?でもそう嫌そうな声をしなくても大丈夫だよ。今回はただ新しいバトルフィールドのテストをして貰うだけだからね。]

 

で、ニルスさんが俺にして貰いたいバイトってのが聞いての通り、新しいバトルフィールドのテストってけったいな内容だったんだよ。

 

でもよ?普通バトルフィールドのテスター程度なら、ひねくれてグレた俺なんかに依頼しなくても、天下のヤジマ・コーポレーションなら掃いて捨てるほどテストファイターは居るだろ?

 

そう思ったからニルスさんに聞いてみる事にしたんだよ。

 

イヤ、決してぶっちゃけめんどうだからとかじゃねぇーからな?

 

「新しいバトルフィールドのテストっすか?それなら別に俺なんかじゃなくて普通にヤジマ・コーポレーションのテストファイターでいいんじゃねぇーっすか?」

 

[うん。そうだね。全く持ってその通りだ。でも…今回必要なのは超が付く程に“凄腕”のファイターなんだ。]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「超が付く程に“凄腕”のファイター?」」」」」」

 

「おうよ。」

 

「あの頃はまだ微妙に腐ってたけど、そらって凄腕って面に関してだけは条件クリアしてたからね。」

 

「まだ1年前やと微妙に腐っとったけどね。」

 

「ねぇ…すごい今さらなんだけど、あの頃の微妙に腐ってたソラならもしかしてえりちーかに酷いことしてくれたんじゃないかしら?荒縄で縛り上げて口ではとても言えないようなあーんなことやこーんなことをこれでもか!ってくらいに。」

 

「さて。ドMのどえむーちかはほっといて、話の続きといこか♪ね♪そらっち♪」

 

「へーい。」

 

「チッカァ?!放置プレイ?!放置プレイなのね!チッカァァァァァァン♪」

 

ホント…あのツンツンしてキツいこと言いまくってた絵里さんが、実は真性のドMだったとか、あの頃は夢にも思わなかったよなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニルスさんに依頼されたテストファイターのバイト。

 

それには追加の条件があったんだ。

 

それは俺以外にそれなりに腕の立つファイターを2人位連れてきて欲しいって条件だったんだ。

 

いきなりそんなこと言われても早々簡単に腕の立つファイターなんて普通は近場にはいねぇーもんだけど、幸か不幸かあの頃の俺の側には背中を任せてもいいって思える腕利きのファイターが3人程居やがったんだよ。

 

それが…

 

「あのアーリージーニアスに頼まれたバイトで2人くらい腕の良いファイター連れて来いって言われて、それで誘ったのがこの完全無欠の大銀河宇宙No.1なにこにー様と…」

 

「ないすばでぃ&実は心形流のスゴいヤツ♪なうち?」

 

あの頃からよくつるんでたらにこちゃんと、にこちゃんよりはファイターとしての技量は劣るけど、その分ビルダーとして世界レベルに腰の辺りまでどっぷりと使ってる希さんの2人だったんだ。

 

あとまぁ予備で絵里さん。

 

「ちょっと!私の扱いが雑じゃない!それにファイターとしてだったらにこや希に負けてないわよ!」

 

「いや、だって絵里さん突撃しかできないじゃん。」

 

「突撃だけで十分でしょ!」

 

確かに絵里さんの場合、クソ硬いしクソ速いから突撃だけで十分なんだよなぁ…これが。

 

けど…

 

「普通のバトルでならな。でも今回のバイトはあくまでも“探索”なんだ。絵里さんのトールギス・ヴァルキュリアはレーダー範囲がクソ狭いだろ?あと射撃武装も無いし。だから絵里さんは今回はお留守番。」

 

ニルスさんに依頼されたバイトの詳細は新しく作られたSEED系L4宙域…いわゆるメンデルコロニーの周辺を模した超大規模戦闘用の特殊バトルフィールドのテスト。

 

ただそのバトルフィールドには、ヤジマ・コーポレーションが設定した本来の敵以外の敵が出没するようになっていたって話なんだ。

 

しかもAI操作の無人機じゃなく、中身の居やがる有人機。

 

で、これは変だと思ったニルスさんが色々と調べた結果、この超大規模戦闘用バトルフィールドに使用しているサーバーがどこか別のサーバーに接続されてるって事がわかったんだよ。

 

ただ…そのどこか別のサーバーってのが問題だったんだよなぁ…。

 

その別のサーバー…確かに存在するハズなのに、いくら探してもどこにも無いんだ。

 

地球上のどこにも。

 

いや…正確にはこの“世界”のどこにも。

 

さて、ここでちょっと話が変わるけど、お前ら“平行世界”って知ってるか?

 

穂乃果と凛は当然わかんねぇだろうから軽く説明してやるよ。

 

まぁ平行世界ってのは簡単に言えば“もしも”の世界なんだ。

 

“もしも”、今朝の朝飯でパンじゃなくご飯を食べていたら?

 

“もしも“、玄関で靴を履く時に右じゃなく左から履いたら?

 

これはちょっと考えたくもねぇが、“もしも”俺が穂乃果たちと出逢わなかったら…。

 

そんな色んな“もしも”の果てに分岐した世界。

 

それが平行世界。

 

さて…この平行世界を踏まえた上で話を元に戻すぞ。

 

メンデルコロニー周辺を模したこの超大規模戦闘用バトルフィールドのサーバーに接続されている別のサーバー…その別のサーバーってのが信じらねぇ事に“平行世界”のサーバーだったんだよ。

 

何の寝言だって思うよな?

 

でもマジなんだよ。

 

ってかニルスさんが言うには、割と平行世界…いわゆる別の世界ってヤツとは簡単に行き来できるらしいんだよなぁ…。

 

“友人に別の世界の王族がいるよ。ちなみに彼の奥さんはこの世界の出身だよ”

 

とか言ってたな。

 

で、この次点で平行世界とかオカルト的な要素のモンを考えんのが面倒になった俺は完全に思考放棄。

 

にこちゃんは考えてもわかんなくて頭から煙出してショート。

 

絵里さんはわかったふりしてにこちゃんと同じく頭から煙出してショート。

 

希さんは…何故か平行世界のこと知ってたんだよなぁ…。

 

まぁ希さんだしスピリチュアル的な事なら何でもアリだよな。

 

もう一回言うけど希さんだし。

 

深く考えると怖ぇからお前らも考えるんのは止めとけ。

 

マジで。

 

で、なんやかんやで私も一緒に出撃する!って騒ぐ絵里さんを黙らせる為に猿ぐつわして椅子に縛り付けて、俺とにこちゃんと希さんの3人で出撃したわけだよ。

 

「んー!んー!んんー!んーーー♪」

 

あの時は絵里さんに猿ぐつわして縛ったりして悪いことしたなぁ…って思ったけどさ、今にして思えば中身が実は真性のドMだった絵里さんには、アレってご褒美だったんだよなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里さんが縛られて秘かに悶絶している中で出撃した俺たち3人を待っていたのは、確かに半端な腕じゃ苦戦必須の骨のある連中たちだったんだ。

 

でも…

 

[[ほぉーれ♪ぎっちょんちょんちょん♪っと♪]]

 

[[問答無用で射抜きまくりなさい!“ヤサカニノマガタマ”!!!]]

 

こっちは半端な腕なんかじゃなく、自称大銀河宇宙No.1の正真正銘の凄腕+心形流驚異の技術力のやっぱり驚異の胸囲の持ち主。

 

希さんのドム・ハーミットが背中の“ヤドカリ”からバカデカいハサミをにょっきりと出して群がる連中を挟み潰し、にこちゃんのダークフレーム禍にこが多目的オールレンジ兵装“ヤサカニノマガタマ”を展開してやたらめったらにぶっぱなしまくる。

 

そして…

 

<マイクロホーミングミサイル、ターゲットマルチロック。マスター、適当にどうぞ。>

 

「おうよ!片っ端から全部まとめてクソ堕ちやがれ!!!」

 

俺は俺で容赦も手加減も一切無しで大暴れ。

 

別の世界?の連中にはわりぃけど、徹底的に蹂躙させて貰ったんだわ。

 

ん?なんだ真姫?別の世界の人なら話し合いとかした方が良かったんじゃない?って?

 

う"……そ、それは…まぁそうなんだけど…………あっ!そ、そう!アレだ!アレ!ガンプラファイターが戦場で出逢ったらヤることは1つ!とりあえずは言葉を交わす前に拳で語り合う!つまりはバトること!って感じで…ダメ…かなぁ…。

 

ダメだよなぁ…やっぱり…。

 

でもよ。

 

別の世界のガンプラファイターが相手なんてそんな胸熱な展開だったら、まずはぶっちゃけ話し合いとか後回しにしてバトってみてぇーじゃねぇーか。

 

ガンプラファイターなら当然だろ。

 

それはあちらさんも同じだったみてぇなんだよ。

 

どいつもこいつも接敵したらすぐにぶっぱなしてきやがる。

 

それにお互いがお互いのサーバーの…別の世界のデータってヤツはバトりながらでも取れる。

 

そこら辺はニルスさんがやってくれてたけどな。

 

だから俺たちは別の世界の連中に俺たちの世界のガンプラファイターの力を見せ付けてやろうぜ!って事でかなりガチで暴れまくったんだ。

 

メタい事言うと、俺なんてこの話が投稿されている2018年12月の段階の本編でまだ投入されてない前半用の主人公機のザク・リヴァイブを出したんだぞ?

 

な?マジだろ?ガチだろ?

 

まぁこの時のリヴァイブは色々と調整不足で、結局は“soar(ソア)”は使えなかったんだけど…。

 

 

【挿絵表示】

 

 

あ♪ちなみに↑のがザク・リヴァイブ(未完成)ね。

 

メインの手持ち武装はEパック式の大型ビームマシンガン。

 

両足にはビームセイバー(の柄)。

 

肩のアクティブブースターにはさっき盛大にばらまいたマイクロホーミングミサイルが内蔵。

 

シーマ様のゲルググ・マリーネの大型シールドの先端部にビームサーベルの発振器を仕込んで、圧縮エネルギーカートリッジを使って瞬間的な高出力ビームを発生させるピアッシングシールド。

 

背中の大型バックパックブースターにも三連ミサイルランチャー×4。

 

右腕にもちょっとした細工がしてあるんだ。

 

あとは両腕にはグフのフィンガーバルカンを改造て作られた攻防一体のバルカンガントレット…は俺が作ったんじゃねぇーんだけどな。

 

こんな感じで武装てんこ盛り。

 

詳しくはそのうち本編で、っことで。

 

[[ふん!ぬわぁぁぁにぃが別の世界のファイターよ!みんなそらより全然弱いじゃない!]]

 

[[にこっちのその基準はちょいとおかしいと思うよ?そらっちって一応は世界大会のファイナリストやん。そんなそらっちクラスやそれよりも強いのがポンポン出てきても、それはそれで繋がっとる別の世界が修羅の国過ぎる気がするんやけど?]]

 

[[た、確かに…うちのバカより強い連中がわんさか沸いてる世界とか修羅の国過ぎて怖いわね…。]]

 

そんな感じで楽しく?おしゃべりしながら別の世界を蹂躙しているこの時、にこちゃんは完成したばかりのガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこを、希さんがドム・ハーミットをそれぞれ使っていたんだ。

 

まぁイチイチ説明しなくてもちょっと↑で言ってるからわかるとは思うけど、一応は、な。

 

「修羅の国は修羅の国で楽しそうだけどな。にしても…別の世界のファイターって言っても所詮はこんなもんか…( 今の連中はこっちの世界でなら世界大会の予選レベルって所か?悪くは無いが良くもねぇってレベルだな。これならにこちゃん相手にバトってる方がよっぽど楽しめるな) 」

 

[[ん?おおっと♪レーダーに反応アリ♪1機だけやけどまたまたお客さんやね♪]]

 

<マスター、こちらの広域レーダーでも接近中の新手を確認しました。数はノゾミの言うように1機。既に捕捉された様で真っ直ぐにこちらへと向かって来ています。また当該機がリヴァイブの有視界内に入りましたので、目標をサブモニターに拡大表示しておきます。>

 

「頼む。」

 

そういやぁこの時は面白い人とも戦ったなぁ。

 

その面白い人ってのが誰か、確認はしてねぇーけど、確信はあるんだ。

 

7年前から何回も何回も遊んで貰ってたからさ。

 

[[こっちでも見えて来たわ。あれって…インパルスの改造機?ってかHGレジェンドビルダーシリーズの忍パルスガンダムよね?]]

 

その面白い人ってのは今回のバイトの依頼主でもある俺の大恩人のニルスさん。

 

まぁニルスさんはニルスさんでも別の世界のニルスさんなんだけどな。

 

どうして俺が相手がニルスさんだってわかったかって言うと、動き方のクセがニルスさんにそっくりだったんだ。

 

そりゃ最初はこの忍パルスガンダムを見たときはHGレジェンドビルダーズシリーズのレプリカ機だと思ったんだけどさ。

 

でもこっちに向かって来ている忍パルスガンダムの機動や些細な動きのクセってのが、俺の知ってるニルスさんのそれもまんまおんなじなんだよ。

 

さて、俺の手の内を知り尽くしてるニルスさんが相手なら本気でいかねぇーとヤバい。

 

そう思ったけど、あっちの世界のニルスさんは俺のことなんて知らねぇーんだよなぁ…。

 

でも俺はニルスさんの手の内もその動き方のクセもみんな知っている。

 

これってとんでもねぇアドバンテージだよな?

 

だから…

 

「にこちゃんと希さんは下がってろ!アレは俺がちょっとヤバめな相手っぽいから俺がヤる!っと!来やがった!ってかやっぱりその動き!ニルスさんか!!!!!」

 

平行世界の…あっちの世界のニルスさんには悪いけど、俺は遠慮なくその動きのクセや戦い方のクセを突かせてもらったよ。

 

機体を加速させつつこちらへ向けて天空十字剣とかって背中に背負っていたバカデカい手裏剣をぶん投げて来やがったあちらの世界のニルスさん。

 

ニルスさんの事だから、このバカデカい手裏剣は間違いなく囮。

 

本命は…

 

「派手な手裏剣の影に隠れて接近して!両腕のブレードでの近接格闘戦ってなぁ!!!!!」

 

忍パルスガンダムの両腕のブレード…確か幻影胡蝶剣?での近接格闘戦。

 

でも残念。

 

近接格闘戦が得意なのはニルスさんだけじゃねぇーんだよ。

 

<脚部よりセイバー射出。ちゃんとキャッチして下さいね。>

 

「おうよ!!!」

 

近接格闘戦なら俺だってニルスさんに負けやしねぇ。

 

あちらの世界のニルスさんが幻影胡蝶剣を振りかざして俺のザク・リヴァイブへと迫り来る最中、こっちも応戦するために近接用の武装を…脚部の外側に内蔵してあるビームセイバーの柄を手元へと射出させて手に取り…

 

<端子の接続を確認。セイバー、展開します。>

 

片刃のビーム刃を展開させて斬り結ぶ…んじゃなくて…

 

「アイリ!フラッシュグレネード!」

 

<発射します。>

 

背中の大型バックパックブースターに取り付けてある三連ミサイルランチャーの中に装填してありフラッシュグレネードをプッシュ♪っと発射して、近接戦格闘する気満々で迫ってきていたあちらの世界のニルスさんの鼻先で思いっきり炸裂させて目眩まししてやったんだ。

 

えっ?なに海未さん?

 

は?目眩ましなんて卑怯?

 

相手が正々堂々と剣での勝負を望んでいるんだから、目眩ましなんてしないでまともに剣で勝負しろ?

 

イヤイヤ。

 

普通にムリだから。

 

海未さんとこのじーさんよりは化け物じゃねぇーけど、それでもリアルにMr.サムライを地で行くニルスさん相手に真面目に近接格闘戦なんてムリだから。

 

そりゃ俺だって近接格闘戦には多少は自信はあるさ。

 

でもそんな自信なんて木端微塵にする位に近接格闘戦でのニルスさんはクソ強いんだよ。

 

ちょっと↑で近接格闘戦ならニルスさんに負けやしねぇとか言ってたけど、ぶっちゃけありゃハッタリだよ。

 

近接格闘戦だからこそ勝てねぇんだよなぁ…。

 

だから俺がニルスさん相手に勝つためには、何かしらの策を弄さなきゃダメなんだ。

 

この時はそれがフラッシュグレネード。

 

あの時は三連ミサイルランチャーの中身をフラッシュグレネードにしておいてホント良かったよ。

 

アレが無かったら切り札を切らねぇとダメだったわ。

 

「わりぃな!そっちの世界のニルスさん!姑息な手なんて使っちまって!」

 

で。

 

フラッシュグレネードの目眩ましでできた一瞬のスキを突いて、リヴァイブの両手に持たせたビームセイバーで滅多斬り。

 

にこちゃん的に言えば俺様大勝利。

 

けどあっちの世界のニルスさんを倒したこの時点で、制限時間が切れちまって俺たちは1度バトルから退出したんだ。

 

ここまでなら何の問題も無かったんだ。

 

ここまでなら、な。

 

問題はこのあと…。

 

椅子に縛り付けられたままで頬を上気させてながら恍惚の表情を浮かべていた絵里さん ( この時は絵里さんがドMだなんて知らなかったから、怒り過ぎて天元突破して恍惚の表情をしてるんだと思ってたなぁ… ) をちょっと気持ち悪いモノを見る感じで遠巻きに眺めながらの休憩を挟んでの再出撃。

 

その時に俺たちはアイツに…イヤ、正確にはアイツ等に出逢ったんだ。

 

まるで流星の様に宇宙(ソラ)を駆け抜ける灰色のジンを操るアイツに…。

 

その姿はまさに“灰光の流星”

 

アイツの名前は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩を終えて再出撃した俺たちを待っていたのは、今度はさっきまでとは打って変わって誰も居ねぇバトルフィールドだったんだ。

 

[[なーんか…今度はだーれも居ないわね。]]

 

[[そやね。メンデルって事も考慮すると余りにも伽藍堂過ぎてちょい不気味なくらいやねん。]]

 

<大方、先程の戦闘で大暴れし過ぎた我々に恐れを成して、あちら様はこのサーバーから手を退いたのではないでしょうか?>

 

「それはそれで面白くねぇーな。」

 

[[ホント、このままボーッと進むのもつまんないわね。]]

 

誰も居ないバトルフィールドをくっちゃべりながらも一応は警戒して進んで、中央部分の廃棄されたメンデルコロニーの辺りまで進んだ時に…

 

[[ん?ちょい待ち!今なんか…]]

 

「あぁ。何か光ったな。」

 

俺たちの進行方向で一瞬、何かが光ったんだ。

 

最初は流れ星だと思ったんだけど…

 

<確認しました。サブモニターに最大望遠での画像を表示します。>

 

「おうよ。」

 

アイリが最大望遠でサブモニターに表示してくれた画像に写っていたのは、流れ星何かじゃなく…

 

「ジンのカスタム機?ってかありゃハイマニューバーの方か?」

 

灰色のジン(ハイマニューバー?)のカスタム機だったんだ。

 

この灰色のジン…量産機ベースで武装てんこ盛りな上に、あちらこちらのスラスターがクソ丁寧に手入れされていて、俺個人として物凄い好みのカスタムでそりゃもう表現が古いけどいわゆるウハウハってヤツでよ。

 

それが元気よく跳ね回ってるもんだから何だか見ていて思わずニヤニヤしちまったよ。

 

だからかな。

 

俺は…

 

「ちょいと挑発してやるか。」

 

この俺好みなカスタムを施した灰色のジンを操るファイターを挑発して、キレさせる事で最初から全力を出させてバトってみてぇって思ったんだけど。

 

[[挑発って…ったく。アソコと図体ばっかりデカくて中身は相変わらずガキなんだから。]]

 

「にこちゃんうっさい。ほっとけっての。アイリ!全周波通信に切り替えろ!」

 

<了解しました…お待たせしました。全周波通信への切り替えが完了しました。挑発するなり命乞いするなりお好きにどうぞ。>

 

「命乞いなんてしねぇーよ!お前はいつもいつも一言多いんだよ!」

 

<それは大変失礼しました。>

 

「これっぽっち失礼とか思ってねぇーだろ!まぁいい。んじゃ早速…あー、あー、マイクテス、マイクテス。おーい♪聞こえてるかー♪そこのザクのパクり疑惑が濃厚な某種に出てきやがる量産機(笑)を弄ったなんか灰色のヤツに乗ったヤツ。そんなクソジンなんざ使わねぇーで男ならザクを使え。ザクを。いいか?ジンなんざ使ってると周りからいや~ん♪ジンよぉ~♪ザクのパクり疑惑が濃厚なあのジンよぉ~♪近付くとジンがうつるわぁ~ん♪って言われてハブられるぞー。他にもご近所のオバサン連中の井戸端会議で奥さんご存知?ほらアソコの…そう!あの子!ジンなんてつかってるんですってよぉ?怖いわねぇ~。ジンよ?ジン?ザクじゃなくジンなのよ?イヤよねぇー?うちの子にアソコのジンに近付かないように言っておかなきゃダメよね?だってジンがうつったら怖いわぁー。とか言われるぞー。おーい。聞いてんかー?」

 

あ。もちろん↑で俺がジンを貶(けな)してんのは嘘だぞ?

 

だってジンだぞ?

 

量産機だぞ?

 

量産機は正義…そう!ジャスティスなんだぞ!

 

大事な事だから声を大にして言っとくけど…俺は!量産機が大好きなんだ!

 

うん。

 

なんか言っといてなんだけど、花陽っぽくてダメだな。

 

今のは。

 

まぁいいや。

 

で、とりあえず機体を…ジンを適当に貶してみたら…

 

[[ヤロウブッコロッシャァァァァァァァァァァァ!!!!!]]

 

あちらさん。

 

キレるどころかガチキレ。

 

ブッコロッシャァ♪とか言われちまったたよ♪

 

あ♪もしかしなくても言い過ぎたっぽい?てへぺろ♪

 

ガチキレした野郎の声でブッコロッシャァ♪ってヤツを聞きながら、内心で俺がてへぺろとかクソ似合わねぇなぁ…とか思ってると…

 

<機体と強制リンク?感じとしては“精霊憑依(ポゼッション)”と似ていますが…これは実に面白い、そして11連課金ガチャで最高レアリティが11枚同時に出る程度には珍しい現象ですね。取りあえずはある程度痛覚設定は遮断しておきますか。それで構いませんね、マスター?聞いてますか?マスター?>

 

アイリがそんなこと言い出したんだよ。

 

言い出したんだけど…

 

「ア"ァ"んだぁ?ゴルゥラァァァァァ!!!誰が誰をブッコロシャァだぁ?ヴォォォイ!!!クソがぁ!オラルゥラァァァ!!!ヤれるもんならなぁ…ヤってみやがれぇってんだぁぁぁ!!!聞いてんのかぁクソボケがぁぁぁぁ!!!!」

 

うん。

 

ブッコロッシャァ♪とか言われたら普段からチンピラとか言われてる俺的には礼儀的にやっぱりキレ返しとかねぇーといけねぇーだろ?

 

んなわけでとりま、俺もキレてみました♪

 

イヤイヤイヤ!わかってるよ?あちらさんをガチギレさせたのは俺が挑発したせいだってのは?

 

バトルが終わったらちゃんと謝ろうと思ってたよ?

 

ホントにホントだって。

 

でもよぉ…普通はいきなりブッコロッシャ♪はねぇーだろ?

 

いきなりガチギレとか最近の若い連中はマジで怖いわぁー。

 

お前らもそう思うだろ?

 

あ?なんだよ真姫?

 

俺もいつも問答無用でガチギレしてるって?

 

…………………な、なんのことだろーなー。

 

ワタシフダンカラガチギレナンテシテナイヨー。

 

ホントダヨー。

 

…………ごめん。

 

やっぱ嘘。

 

毎回毎回ちょっと攻撃がかすったりしただけでクソがと言って割とすぐにガチギレしてました。

 

今度からは簡単にキレないように気を付けるよ。

 

たぶん。

 

<はぁ…これっぽっち聞いてませんね。まぁ精々頑張って下さい。>

 

さて。

 

話を戻すぞ。

 

ガチギレしたあちらさんに大人げなく逆ギレした俺は、アイリの報告とか完全に聞き流して灰色のジンと真っ向からバトる事にしたんだ。

 

未調整で“soar”は使えねぇーが、それでもまぁぶっちゃけ余裕だろ?って思ったんだけど……

 

あ。

 

もうこんな時間か。

 

悪ぃけど続きはまた今度、な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

 

本来ならこれは俺が知るよしもねぇ事なんだけど…

 

「あらぁ?まぁ♪うっふふ♪あっははは♪ナニこれ!おもしろい!おもしろいわぁ!」

 

あの時。

 

騒動の裏ではキ○ガイクソ魔女野郎がやっぱりと言うべきか当然と言うべき暗躍したやがったんだ。

 

「あん?お嬢?ナニがおもしれぇんだよ?」

 

「ナニがって…あらぁ?ケツアゴさん。いらしたのですかぁ?」

 

「ケツアゴじゃねぇ!ジャスレイだ!ジャスレイ!」

 

「別の世界のサーバーですって!別の世界の!」

 

「スルーすんなってんだ!」

 

「そんなことこの別の世界に比べれば些細な事ですわ♪」

 

「些細なって…まぁいいさ。(キ○ガイにナニを言っても無駄だろうからな。)で、別の世界?なんじゃそりゃ?」

 

「別の世界は別の世界ですわ。んふふ♪これはワクワクもんの予感ですの♪と、言うわけでワタクシ♪ちょっとこの別の世界のサーバーと融合してしまってるヤジマ・コーポレーションさんのサーバーへお出かけして参りますわ♪」

 

「お出かけ、ねぇ…。いいのか?そんなトコに行ってもし誰かに見付かったらお嬢の計画が…」

 

「んふ♪だいじょ~ぶ♪ですわ♪今回はワタクシの存在が露見する様な直接的な介入はいたしませんから。ただ…」

 

「ただ?」

 

「サーバーのデータを色々と弄ってぇ♪面白おかしく徹底的に引っ掻きまわしたりはいたしますけど♪」

 

「はぁ…まぁ何でもいいが精々バレねぇ様に気をつけて行ってきな。」

 

「はぁ~い♪」

 

ったく。

 

あのキ○ガイクソ魔女野郎(とケツアゴヤクザ)。

 

ロクなもんじゃねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

次回はにこちゃんがAqoursのあの人に挑みます。


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新はドロイデン様とのコラボ企画準備中の為、しばらくはお休みさせていただきます。
余裕があれば更新したいとは思っております。
何卒ご了承下さいませ
お時間よろしければご覧下さいませ。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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