ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

お盆休み中なQooオレンジでございます。










今回も幕間となります。









それでは 幕間「ソロモンの悪夢②」 始まります。
















幕間「ソロモンの悪夢②」

真姫に“ヴァル・ヴァロ”の相手を任せ、その他の有象無象を片付けながらアイリといつもの様にくだらないやり取りをしていると突然背後からの強襲。

 

黄緑色のデカいビーム刃をビームブレードで受け止めてそのビーム刃の持ち主をまじまじと確認してみると、ソコに居たのは今回の特殊ステージの基になっている0083のラストに出て来るジオン側のボス(?)機体の“ノイエ・ジール”。

 

「ハッ!こりゃまた結構な大物が来やがったな!」

 

薄い緑色の逆三角形の様な巨大なMA。

 

多彩な武装に加えてビーム兵器を防ぐIフィールドを搭載したこの“ノイエ・ジール”ってMAに乗っているのは当然…

 

《“アナベル・ガトー”、ソロモンの悪夢の異名を持つジオンのエースパイロットですね。》

 

ってコトだ。

 

俺は取りあえず“ザク・リヴァイブ”のビームブレードで受け止めていた黄緑色のビーム刃をスラスター推力のごり押しで無理矢理に押し返す様に払い除けて、そのまま“ノイエ・ジール”から距離を取った。

 

距離を取るついでに、牽制として左腕側のバルカンガントレットから5連装ビームバルカンをぶっ放してみたんだが…

 

「まぁビーム兵器なら普通にIフィールドで防がれるよな。」

 

《ですね。》

 

結果はご覧の通り。

 

バルカンガントレットから放たれたビームバルカンは、当然の様に張られた“ノイエ・ジール”のIフィールドに防がれちまったんだ。

 

この様子なら射撃系のビーム兵器で攻撃してもやっぱりムダっぽいな。

 

なら…!

 

「コイツならどうだ!」

 

《ハイマニューバミサイル、発射します。》

 

「おうよ!ぶっ放せ!!!」

 

“ノイエ・ジール”から距離を取りつつ今度は“ザク・リヴァイブ”の両肩のアクティブスラスター内に内蔵してあるハイマニューバミサイルを斉射。

 

小型、かつ高機動なこのハイマニューバミサイルは、ハチが獲物へと襲い掛かるかのように一心不乱に“ノイエ・ジール”目掛けて群がって行ったんだ。

 

Iフィールドで射撃系のビーム兵器が効かないなら実弾で攻める…ってセオリーだな。

 

対する“ノイエ・ジール”はと言うと、その巨体に似合うだけの大出力のスラスターを盛大に噴射させながら、追い縋るハイマニューバミサイルから逃れようと回避機動を繰り返していやがった。

 

その回避機動を見ながら、早々簡単に逃げ切れるモノかよ!って言おうとした瞬間…

 

「チッ!」

 

“ノイエ・ジール”はスラスターを駆使して機体を反転。

 

ハイマニューバミサイルに対して真っ正面を向き、両肩(?)の辺りにそれぞれ内蔵されているメガ粒子砲をぶっ放しやがったんだ。

 

その発射されたメガ粒子砲で“ノイエ・ジール”を追っていたハイマニューバミサイルは全て薙ぎ払われちまった。

 

さらに再度その巨体を反転させて、今度は俺の方へケツを向けると、お返しだ!と言わんばかりにリアアーマーに内蔵された小型ミサイルランチャーと大型ミサイルランチャーを盛大にばら蒔いて来やがったんだ。

 

《熱烈歓迎と言った所でしょうか。》

 

「言ってるヒマあるなら軌道計算して当たりそうなヤツだけ割り出せ!」

 

《その程度の事ならばもう終わってますがナニか?》

 

「あーはいはい!そーですか!たっく!頼りになる相棒だコトで!」

 

《当然です。何せ私は完璧でパーフェクトな電子精霊なのですから。》

 

アイリとのお馴染みな軽口のやり取りをしつつ、アイリがメインモニターに表示してくれた弾道予測を見ながら直撃しそうなミサイルを選んで左腕側のバルカンガントレットで迎撃。

 

バルカンガントレットから放たれたビームバルカンがミサイルを貫くと同時に目の前が爆炎で覆われるが、そんなのお構い無しに“ザク・リヴァイブ”の背中の大型ブースターを全力噴射!

 

大推力に任せた強引な加速で爆炎とミサイルの嵐を突き抜けて…

 

「オラァァァァ!!!」

 

そのまま“ノイエ・ジール”へと接近して、“ザク・リヴァイブ”の右手側に握らせてあるビームブレードで切りつけてやったんだ。

 

Iフィールドがビーム兵器に対して高い防御性能を持っているって言っても、それはあくまでも射撃系のビーム兵器に対して。

 

接近してビームサーベルその他諸々のビーム格闘兵器で攻撃すれば問題はねぇーってコトだな。

 

まぁ当然とは言え相手はかの“ソロモンの悪夢”の擬似人格AI。

 

Iフィールドの特性を当たり前の様に理解してるってワケで、こっちが近接戦闘を仕掛けて来るコトは予測済みだったんだろ。

 

腕をしならせながら黄緑色のビーム刃を展開して、“ザク・リヴァイブ”が振るったビームブレードを受け止めやがったんだ。

 

ビーム刃同士でつばぜり合いってさっきと似たような構図の出来上がりだな。

 

とは言え、巨大なMAの“ノイエ・ジール”と通常サイズのMSである俺の“ザク・リヴァイブ”とでは、パワーに差があり過ぎてのつばぜり合いなんて真面目にしていたら圧倒的にこっちが不利。

 

んたコトは百も承知ってワケで…

 

「アイリ!」

 

《ミサイルランチャー、セット。》

 

「くたばりやがれ!!!」

 

“ザク・リヴァイブ”の大型ブースターに取り付けてある3連ミサイルランチャー×4を一斉にぶっ放す!

 

至近距離から放たれた3連×4セットで合計12発のミサイルは、真っ直ぐに俺の“ザク・リヴァイブ”とビーム刃同士でのつばぜり合いをしている真っ最中の“ノイエ・ジール”へと突き進んで行ったんだ。

 

俺のこの攻撃に対する“ノイエ・ジール”の反応はと言うと、つばぜり合いを続けながら両肩に内蔵されているメガ粒子砲をぶっ放してミサイルを迎撃して来やがった。

 

しかもそのメガ粒子砲はミサイルを貫いたついでに、勢いそのまま“ノイエ・ジール”の眼前に居てつばぜり合いをしあっていた俺の“ザク・リヴァイブ”へと殺到して来やがったんだ。

 

「チッ!クソが!」

 

俺は直ぐ様つばぜり合いを演じていたビームブレードを引いて、機体右側のスラスターを噴射。

 

機体をスライドさせる様に移動させてメガ粒子砲を回避したんだ。

 

すると、“ノイエ・ジール”はメガ粒子砲を回避した俺の“ザク・リヴァイブ”へとその特徴的な細長いメインアームを伸ばし、さらにそのまま腕を射出。

 

有線式のクローアームで回避直後の“ザク・リヴァイブ”を狙って攻撃して来やがった。

 

そう言えばあったなこんな武装…

 

「って!有線式クローアームは割とメインの武装だろーが!」

 

そんなアホなコトを言いながらも俺は“ザク・リヴァイブ”のスラスターとブースターを噴射させて追ってくる2本のクローアームから逃れるために移動を続ける。

 

ここでコメディなら追いかけ回して来る2本の有線式クローアームのワイヤー部分が絡まる様に仕向けて使えなくする…とか何だろうけど、流石にそんな器用な真似は出来ねぇ。

 

そうこうしていると、有線式クローアームに内蔵されているビーム砲?メガ粒子砲?が逃げ回る俺の“ザク・リヴァイブ”へとぶっ放された。

 

「ファンネルに比べたらこの程度の攻撃!!!」

 

制動と急加速を駆使して有線式クローアームから放たれるビームを回避しながら反撃の機会を伺う。

 

Iフィールド持ちの“ノイエ・ジール”を墜とすには近付いてぶん殴らねぇとダメだ。

 

だから…

 

「ソコだ!!!」

 

2本の有線式クローアームの波状攻撃にギリギリMS1機が潜り抜けられそうな隙間が出来た瞬間、俺はバックパックの大型ブースターを全力噴射させて機体を一気に加速。

 

オマケに…

 

「“Accel”!!!」

 

単発の“soar”を発動。

 

“soar”の発動と共に身体に襲い掛かって来やがるGを歯を食い縛りながら耐える。

 

“soar”による超加速のお陰で、まさに“あっという間”に俺と“ザク・リヴァイブ”は有線式クローアームの隙間を縫って突き進み、“ノイエ・ジール”の目の前へと到着。

 

“soar”の加速が弱ったタイミングで…

 

「オラァァァァ!!!」

 

“ザク・リヴァイブ”の右手に握らせてあるビームブレードを“ノイエ・ジール”へと横薙ぎに一閃。

 

“soar”による超加速からの斬撃には流石に“ソロモンの悪夢”の擬似人格AIと言えども反応出来なかった様で、ビームブレードによる一閃は“ノイエ・ジール”の左肩辺りを横一文字に切り裂いたんだ。

 

コレで左肩側のメガ粒子砲はもう使えねぇだろ。

 

その結果に取りあえずは満足して“ノイエ・ジール”の眼前から離脱しようとしたその時…

 

「うげっ!?」

 

脇腹?の辺りからにょきにょきと数本のサブアームが伸びて来て、俺の“ザク・リヴァイ”を捕まえようとして来やがったんだ。

 

そう言えばあったなこんな装備…ってまたさっきと同じコトを言ってるな、俺。

 

作中では“GP-03デンドロビウム”をガッツリと掴んで離さなかったこのサブアーム。

 

“ノイエ・ジール”と同じ位にデカい“GP-03デンドロビウム”なら問題なかったかもしれねぇが、俺の“ザク・リヴァイみてぇな”通常サイズのMSならこのサブアームに捕まった瞬間に下手すりゃグシャってヤられちまう。

 

だから絶対に捕まるワケには行かねぇ。

 

俺は“ザク・リヴァイブ”を捕らえようと伸びて来やがるサブアームを左右それぞれに握らせてあるビームブレードで弾きながら、スラスターと大型ブースターを噴射させて“ノイエ・ジール”の眼前から離脱…しようとしたその時。

 

《マスター、背中にご注意を。》

 

そんなアイリの声と共に、背後から射出されたままになっていた有線式クローアームが襲い掛かって来やがった。

 

前門のサブアーム。

 

後門の有線式クローアーム。

 

ちょいとヤバい展開だな、こりゃ。

 

前に進めばサブアームに捕まってグシャ。

 

後ろに下がればクローアームでグシャ。

 

前もダメ。

 

後ろもダメ。

 

なら…

 

「おとなしく横に逃げればイイってな!」

 

“ノイエ・ジール”の前後からの攻撃に対して、俺は隠し球の1つを切ってこの状況から離脱するコトにしたんだ。

 

俺の隠し球の1つ。

 

姿勢制御用の低出力なスラスターを駆使しての超短距離の“soar”。

 

この小回りを優先した超短距離“soar”は、近接戦闘中に相手の目の前でぶちかましてヤると、まるで眼前から消えたような楽しいコトになるんだよ。

 

実際…

 

「ハッ!ドコ見てやがる!このノロマヤローが!!!」

 

超短距離の“soar”を目の前で使われた“ノイエ・ジール”は見事に“ザク・リヴァイブ”を見失い硬直しちまっていた。

 

目の前に居た相手がいきなり消えちまえば当然の反応だな。

 

まぁ海未さんみてぇな“武道の達人”的な連中は脊髄反射的に反応して簡単に対応しちまうだけどな。

 

その証拠?に、7年前の世界大会では“次元覇王流”の使い手のセカイさんに初見で対応されちまって大ピンチになったからなぁ…。

 

超短距離“soar”での超高速横移動で脇から強襲しようとしたらソレに合わせてぶん殴られそうになったのはガチめにトラウマだよ…。

 

俺、よくあの人に…イヤ、セカイさんだけじゃなく、他の世界大会参加者にもよく勝てたなぁ…ってマジでそう思うわ。

 

っと、今はそれよりも…

 

「このデカブツを片付けちまわねぇーとなぁ!!!」

 

超短距離“soar”で“ノイエ・ジール”の左側へと移動して俺は、その直後にバックパックの大型ブースターを今日何回目にかになる全力噴射!

 

加速しつつ左腕を腰溜めに構えて…

 

《ピアッシングシールド、セット。圧縮エネルギーカートリッジ、ロード。》

 

「ぶち抜けぇぇぇ!!!」

 

シールドの先端を“ノイエ・ジール”へと推し当ててトリガー!

 

圧縮エネルギーカートリッジから供給されるバカみてぇなエネルギー量で形成された一撃必殺のビームニードルが“ノイエ・ジール”の装甲を貫通。

 

このピアッシングシールドの一撃は“ノイエ・ジール”のコクピット部分をぶち抜いたみてぇで、“ノイエ・ジール”はその動きを完全に止めちまったんだ。

 

「ハッ!1丁あがりってな!この程度なら余裕だってんだよ!」

 

《その割には苦戦していたようですが?》

 

「うっ…き、気のせいだろ…。」

 

《ではそう言う事にしておいて差し上げます。》

 

「そりゃどーも…ったく…。」

 

とにもかくにもどうにかなって良かった良かったってな。

 

そう思ったその時、宇宙が紅く紅く染め上がった。

 

「っ!なんだこりゃ!?アイリ!」

 

《高エネルギー反応を確認。それと地球へと移動中のコロニーが消滅しました。》

 

「…は?消滅?」

 

《はい。消滅です。詳しく説明しますと、真っ二つに両断されてから超高温の炎の様なモノで焼却された模様です。》

 

「なんだよそりゃ…。」

 

ドコの誰だか知らねぇが随分とハデなコトをやったモンだな。

 

《コロニーの消滅により連邦側の勝利条件が達成されたので、間もなくゲームエンドになる模様です。取りあえずは放置プレイをしてしまったマキと合流しておきますか?》

 

「だな。」

 

さて、と。

 

真姫のヤツは無事に戦い抜いてるかな?

 

んな呑気なコトを考えてる俺はまだ知らねぇ。

 

コロニーを消滅させた一撃をぶっ放したのが固有アビリティを使った真姫の“紅姫”だってコトを。

 

俺がそのコトを知るのはこのもうちょい後のコトになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。




次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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どうかお気軽にお声掛け下さい。
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