ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

新年ザクましておめでとうございますなQooオレンジでございます。

さて、今回も少し本編はお休みいたしました、ドロイデン様が好評連載中の「ガンプライブ!サンシャイン!!~水の乙女と宇宙を求めるもの~」とのコラボ特別編をお送りいたします。




それでは コラボ特別編「流星との邂逅②」 始まります。






















コラボ特別編「流星との邂逅②」

「はぁ…ほんと、ガキなんだから。」

 

ガチギレと逆ギレ同士で勝手に戦闘を始めたバカと推定バカのバカふたり。

 

そんなバカふたりのバカっぷりに私は思わずため息をひとつついて、同時に久しぶりに楽しそうに動き回ってるそらを見てちょっとだけ嬉しくなっちゃったの。

 

だってあいつ…私と戦うとき以外はどこかつまらなさそうに戦ってるんだもん。

 

そんなそらが久しぶりにあんなに楽しそうに動き回ってるなんて、恋する乙女としてはなんか嬉しいのよ。

 

だからこのときの私は、久しぶりに楽しそうに戦うそらを見れて、嬉しくて口元に笑みを浮かべていたんでしょうね。

 

「にこっち的にはそこも含めて好きなんやないの?(ま、それはうちもやねんけどね。) 」

 

「うぐっ…う、うっさい!それより!私たちはどうする?」

 

「んー…そうやねぇ…とりあえずはそらっちはほうっておくとして、うちらはうちらであちらさんの残り物のお相手でもしとこうか?」

 

これからどうす?

 

その私の問いに希は少し考える素振りをして、こっちはこっちで残りの連中の相手をしようって提案してきたわ。

 

まぁそらのバトってる様子を見ていたいって気分でもあるけど、見てるだけじゃやっぱりつまんないわ。

 

だってこれはガンプラバトル。

 

戦ってなんぼよ。

 

だからこの場で私たちがヤることは、希が言うようにあちらさんの残り物のお相手をしてあげること。

 

それが妥当な判断よね。

 

問題はどちらがどちらの相手をするか。

 

にこにー的にはたぶんパラス・アテネをベースに改造したっぽい重装備の方の相手をしたいとこね。

 

だってビーム兵器が主体っぽいから、ビームを吸収しちゃえる私の禍にことの相性は最高だもん♪

 

逆にもう片方のヤツの相手はぶっちゃけしたくないわー。

 

特殊装備満載だけど機体性能的にはどちらかと言えば汎用型の禍にこなら問題なく近接型の相手もできちゃうけど、近接型の連中ってゴリゴリとゴリ押しして来やがる連中が多いからイヤになんのよね。

 

だから…

 

「希の言う通り私たちは私たちで残りの連中の相手をしときましょ。」

 

近接型…1.5ガンダムをベースにして改造されたっぽいヤツの相手は希に押し付けて、にこにー様は相性抜群のもう片方の相手をしてあげるわ♪

 

と、言おうとしたんだけど…

 

「それじゃにこっちはあっちの1.5ガンダムっぽいヤツをお願いね♪うちはもう片方の相手をしてくるから♪」

 

希に先に獲物を取られちゃった…。

 

ってかいつの間にかあっちもあっちでこっちにガンガン向かって来やがってるし!

 

しかも1.5ガンダムの改造機の標的は私?!

 

背中に“ヤドカリ”を背負った希のドム・ハーミットが重そうなその機体を加速させてパラス・アテネの改造機の方へと向かって行った一方で、1.5ガンダムの改造機はスラスターを噴かして一気にこちらへと加速して接近してくると、両手に持ったロングブレードを振るって交互に斬りかかって来やがったわ!

 

「チッ!近接型は相性あんまり良くないからキライなんだけどね、っと!けどね!相性が良くないってだけで早々簡単にヤらせないってのよ!」

 

私は愚痴りながらもスラスターを操作して機体を僅かにずらしてロングブレードの初擊を避け、続けざまに放たれた二撃目のロングブレードの斬撃は右腕に取り付けてあるトリケロス改Ⅱのシールド部分で軽く受け流してやったわ。

 

[[へぇ、今の攻撃対処できるんだ。]]

 

近接型の得意な距離での戦闘にわざわざ付き合ってヤる義理もないから、攻撃を受け流したついでにスラスターを逆噴射して1.5ガンダムの改造機と1度距離を取ると、あちらさんがちょっと驚いたような声色でそんなことを言ってきたわ。

 

繋いだ覚えのない通信がいつの間にか繋がってるけど…まぁ深く考えても面倒だから気にしないことにしましょ。

 

せっかくヤル気満々なこの目の前のファイターには悪いんだけど、にこにー的にはぶっちゃけ問答無用でさっさと片付けて元気にバトってるそらの様子を見ていたのよね。

 

一応はまだ打倒そらを諦めてない私としては、久しぶりに見るそらの私以外とのバトルからアイツの攻略方法を考えたりしたいのよ。

 

決して近接型の相手が面倒だからってわけじゃないわよ?

 

ほんとにほんとよ!

 

[[けど…気をつけて避けるか防がないと痛みで大変な事になるから……ね!!]]

 

私が内心でどこかの誰かに適当な言い訳っぽいことを言っていると、1.5ガンダムの改造機のファイターが奇妙なことを言ってきたわ。

 

痛みで大変なことになる。って。

 

何のことかさっぱりだけど、話しかけて来たんならちょっと挨拶代りに文句言ってやんなきゃね♪

 

にこにー様は忙しいのよ♪ってね♪

 

「ちょっと!そこのガチムチな体力オバケで最近はネタで水ゴリラとか呼ばれて弄られてそうな第一回総選挙でドンケツだったクセに2回目で1位になったっぽいヤツ!せっかく久しぶりにうちのバカが私以外のヤツとバトってるとこ見れるってのにムダに嬉しそうに物騒なモン振り回して襲ってきやがるとか一体全体どう言う了見よ!オルゥラァ!ガキじゃねぇーんだからちょっとは空気読よ!空気を!ってかうちのバカかあのジンとやりあってる動画とか録撮ってるんだからチョロチョロと動き回られちゃ割とマジで邪魔なんだけど!」

 

ん?水ゴリラってナニ?ですって?

 

水ゴリラは水ゴリラよ。

 

ほら。

 

どんなことでも腕力でゴリっと解決♪

 

内浦名物力の化身♪水ゴリラ♪

 

ってね。

 

まぁわかんない人は水ゴリラで検索してみたら?

 

ぶっちゃけこれ書いてるオレンジジュース野郎も水ゴリラとかよくわかってないんだけどね。

 

さて。

 

そんな今Ya○oo!検索っぽいトレンドワードでも話題の内浦名物力の化身の水ゴリラ。

 

大銀河宇宙No.1で天才でマジえんじぇー♪なにこにー様の抗議に対して…

 

[[え?邪魔してる?けど昴の所に行ったら多分ガンプラの合わせ目斬られた痛みで色んな所からお漏らししちゃうよ。痛覚遮断設定(ペインアブソーパー)がどうなってるか分かんないけど、アシムレイトの反動って基本痛覚遮断の数値0になるから振りじゃなくてガチでなっちゃうよ]]

 

とかなんとか微妙に噛み合ってないことを言い出しやがったのよ。

 

ぺいんあぶそーばー?

 

えーっと…“ぺいん”ってのは確か……ぺ…ぺ…べ…べ………べ、ペ○ス…の親戚…よね?

 

そうよね?

 

たぶんそうよね?

 

ぺいんとペ○スってなんか似てるし。

 

そうに決まってるわよね!

 

※ペインは英語で“苦痛”や“痛み”を意味する言葉です。男性器を意味するペ○スとは何の関係もありません。

 

う"ぇぇぇえ?!そ、そーなの?

 

あははは………いやーん♪にこにー♪ちょぉぉぉぉぉっと間違っちゃった♪

 

………ナニよ!なんか文句あんの!

 

私はね!英語は嫌いなのよ!

 

あとついでに国語と数学とその他諸々も!

 

ても保健体育の保健の方は得意よ!

 

だってにこにー様ったら経験豊富なんだもん♪

 

で?結局ぺいんあぶそーばー?ってのは何なのよ?

 

わかんないときは…助けて!Go○gleせんせー!

 

えーっと…ナニナニ…今回のお話でのぺいんあぶそーばーは痛覚遮断設定?

 

痛覚遮断設定?

 

それって…

 

「はぁ?痛覚遮断設定?そんなの“精霊使い(エレメンタラー)”が“精霊憑依(ポゼッション)”して機体と一つになるとかワケのわかんない状態の時でもなんないと設定項目なんて出てこないでしょうが!あとアシムレイト?それって確かプラフスキー粒子が禁止される前のガンプラバトルでたまに発現したとかってレアスキルみたいなモンよね?そんな古くさいレアスキルでなんでお漏らしなんて話になんのよ!真姫的イミワカナイことばっかり言ってんじゃないわよ!」

 

そう。

 

痛覚遮断設定って確か“精霊使い(エレメンタラー)”の連中が使う特殊な設定のハズよ。

 

そんなの“精霊使い(エレメンタラー)”じゃない私には関係ないじゃない。

 

この水ゴリラ、ちょっマジでナニ言ってんのかしら?

 

痛覚遮断設定だかなんだから知らないけど…とりあえずはヤっちまえばいいわよね?

 

考える前に動け!

 

ほら!アレよ!星の戦争で緑色のおししょー様が考えるな!感じろ!って言ったアレ的な感じよ!

 

てなワケでさっさと水ゴリラをぬっこぬこに…

 

<マスター。お話し中に失礼します>

 

してやろう!って思ったら、そらのバカから貰った私のサポートAI“ウズメ”が話に割り込んで来たわ。

 

えっ?ナニ?

 

ウズメまで今回は空気読めない感じなの?

 

こまるわー。

 

にこにー、とぉぉってもこまるわー。

 

まぁにこにー様の心はマリファナ海溝よりも深くて広いから特別にウズメの相手もしてあげちゃうわよん♪

 

ん?マリファナ海溝?

 

あれ?マリファナってなんかヤバいクスリじゃなかったけ?

 

うーん………ま、ヤバいクスリの名前の海溝でも別にいっか。

 

ぶっちゃけにこにー様にはあんまり関係ないしね!

 

「ウスメ?何よ!今ちょっと真姫的イミワカナイことばっかり抜かしやがるこの水ゴリラの相手で忙しんだけど!急用じゃないならあとにしなさい!」

 

っと。

 

また何か話がおもいっきり脱線しまくったわね。

 

今回はせっかくの初コラボ回なんだから本編のいつものノリでグダグダと脱線しまくんないように気を付けないとヤバいわね。

 

<それでは割と急用の部類かと思いますので、このままご報告いたします。今回のお話では世界線が微妙な感じでアレしてコレしてソレした結果の果てになんやかんやで融合した諸事情により、当機にもアシムレイト関連での痛覚設定項目が特別に増設されております。デフォルトでは100%ダメージがファイターに反映されるドM推奨の設定となっておりますので、マスターがお望みでしたらこちらで痛覚設定を常人向けのそれなりに痛い程度のモノに変更いたしますが?>

 

水ゴリラの相手で地味に忙しい中で、マリファナ?海溝よりも深くて広いスペシャルなにこにー様ハートで特別にウズメの話を聞いてやったら…

 

「いきなりメタい話題が来たし!ってかあんのかい!痛覚設定!」

 

メタメタなお知らせでした。

 

あっははー。

 

いやぁー、もう参っちゃった♪

 

だってほら?せっかくのコラボ回なんだから本編のいつものノリでグダグダ禁止!とか思ってたのに…思ってたのに…思ってたのにぃぃぃぃぃ!!!

 

思ってた矢先にメタメタ来んなよ!

 

しかもいつもはしっかり者のサポートAIがメタメタな事なんて言っちゃらめぇ!

 

「ぬがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ドチクショォォォォォ!!!!!痛覚設定なんて知るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!英語も国語も数学もみんな年下のバカに面倒見て貰わなきゃ赤点確実なめんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ぐぅおらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!ってかドM推奨の設定ってなんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

[[なんなら痛覚設定弄る時間くらいはあげるよ?まぁ昴の強請アシムレイトがあるから無効にすることはできないだろうけど。]]

 

えっ?!気を使われた?!

 

にこにー様ったら腕力オバケに気を使われちゃった?!

 

マジか?!ペロペロ!

 

[[鞠莉、そっちのドムのパイロットの方にはアシムレイトのこと伝えた?…いやいや忘れちゃダメでしょ。普段のバトルなら兎も角今回は調査なんだから、この人たちの力も借りなきゃいけないかもしれないし。]]

 

しかも何か水ゴリラなのに希の方にまで気を使ってるし?!

 

何なのよ?!メタメタ禁止!とか言っといてメタいこというのもアレだけど、Aqoursで1番の体力オバケでネタ的に何でも腕力で解決するハズの松浦 果南こと水ゴリラからほとばしるこの気配りできちゃう良いお嫁さん的な雰囲気は?!

 

ぐぬぬー!

 

に、にこにー様だって気配りくらいちゃんとできるんだからね!

 

にこにー様だって良いお嫁さんなりそうな“μ's”メンバーアンケートとかでは常に上位なんだからね!

 

ちょっと前にやったス○スタの応援キャラを決める投票だって最初は海未のヤツに票が集まってたけど最終的には大銀河宇宙No.1のこのにこにー様が1番になったんだから!

 

オマケにラブライブ関連の薄い本で1番題材になってるのはにこにー様なんだから!

 

にこにー様は大きなお友達から小さなお友達まですべからくそりゃもう超絶無双で大人気なんだから!

 

ほんとにほんとに大人気なんだからねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

<設定完了しました。これで機体から反映されるダメージがドM推奨からタンスの角に小指をぶつけた時の痛みレベルまで減衰されていると思われます。>

 

ウズメのヤツ…マスターのにこにー様が色々と苦悩している間に痛覚遮断設定?とかワケのわかんないヤツの設定を終わらせるなんて…ボケた発言も多くなって来てるけどそれでも流石はそら謹製のサポートAIシステムね。

 

ってか…タンスの角に小指をぶつけたレベルってそれはそれでかなり痛いような気もするんだけど?

 

まぁそれでもドM推奨レベルよりはマシなでしょうけど…。

 

[[設定は終わったんだ。]]

 

やっぱりいつものグダグダなノリであーだこーだとヤっていると、あちらさんが設定は終わったんだって話しかけて来たわ。

 

わざわざ待っててくれるなんて案外と律儀じゃないの。

 

ってか…随分と余裕綽々ね。

 

軽く皮肉ってその余裕ぶってる面の皮剥いでやろうかしら?

 

ん?あれ?もしかして…それって結局はそらとやってること対して変わんない?

 

「えぇ!えぇ!どっかの誰かさんのクソ忌々しいお節介のお陰さまを持ちましてしっかりばっちり普段はやった事ないよーなクソめんどい設定を懇切丁寧にやらせていただきましたよー!だ!お礼にきっちりノシ付けてぶちのめしてヤるんだから精々覚悟しときなさい!!!このドチクショーが!!!」

 

でも皮肉って挑発しちゃうのを止めないのよねー♪にこにー様は♪

 

だって思い立ったら吉日♪とりあえずはやっちまえ!なんだもん♪

 

けどそんな色々と大銀河宇宙No.1なにこにー様の皮肉たっぷりの挑発を…

 

[[そ。なら本気……は出せないけど全力で行くから付いてきなよ!!!]]

 

これっぽっちも気にしないであちらさんは仕掛けて来たわ。

 

あちらさんは何故か両手に持ったロングブレードを閉まって…

 

[[RGシステム、イグニッション!!]]

 

信じられない事にあのレジェンドファイターの1人、“ザ・ビルドファイター”の二つ名を持つ“伊織 星”さんが使う強化アビリティ“RGシステム”を発動させやがったの。

 

『はぁ?!ちょ!あーるじぃーしすてむぅぅぅぅぅぅ?!』

 

アレって伊織 星さんの固有アビリティよ?!

 

それがなんでこんな別の世界の水ゴリラに…っ!そっか!別の世界だからか!

 

別の世界だからこちらでは伊織 星さんだけが使えるハズのRGシステムなんてモン使いやがるのね!

 

あぁ!もう!

 

ほんとぉぉぉぉぉぉぉにぃ!クソ忌々しい!!!!!

 

[[さぁ、全力で行くよ!!!]]

 

本来は伊織 星さんだけにしか使えないハズのRGシステムを使った目の間の水ゴリラ改め女ファイター。

 

RGシステムを使ったからくり?に思いいたった私を尻目に、この女は宇宙(ソラ)を踏みしめて機体を一気に加速させやがったわ。

 

それはまるでそらや一部のファイターが使う高速空間機動戦術“soar”にそっくり。

 

だから…

 

「チッ!あのバカと似たような事を!」

 

思わず舌打ちしちゃってオマケに悪態まで付いちゃったじゃない。

 

でも舌打ちも悪態も付いてる暇はなかったわ。

 

“soar”と同じような加速ができるってことは…

 

[[遅い!!!]]

 

一瞬で間合いを詰めてくるって事だから!

 

“soar”モドキで一気に間合いを詰めた1.5ガンダムの改造機は、スピードに乗ったまま右の拳にキラキラと光る粒子を纏わせて真っ直ぐに突き出して来たわ。

 

一気に加速して間合いを詰めてくる…それは私が何度となくうちのバカとのバトルでヤられてる行為。

 

普通なら直撃して大破♪なんでしょうけど、残念ながらそうはイカのキ○タマだってのよ!

 

私は1.5ガンダムの改造機が加速状態に入った瞬間、咄嗟の判断で右腕を機体の前面に動かしたわ。

 

直撃するハズだった右ストレートはトリケロスⅡ改のシールド部分にぶち当たって防御には成功したけど、私の禍にこはその衝撃で思いっきり弾き飛ばされちゃったの。

 

そして体勢を立て直す間もなく、弾き飛ばされた機体はそこら辺に大量に漂ってるデブリの1つに背中からぶち当たっちゃったわ。

 

デブリにぶち当たったその時…

 

「いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!ぬぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ふぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

身体中にまるでタンスの角に小指をぶつけた時の様な割りと耐え難い痛みが走り抜けていきやがったわ!

 

痛い!痛いってのよ!何なのよコレは!!!

 

ちょっとマジでタンスの角に小指をぶつけた時みたいな痛さじゃない!

 

これがあの女ファイターが言ってた痛みが云々ってこと?!

 

[[へぇ、中々固いね……今ので抜けると思ったんだけど…。]]

 

私がタンスの角に小指をぶつけた時の様な割りと耐え難いガチめの痛みで悶絶している中、その原因を作りやがった女ファイターは妙に余裕ぶってる感じで今ので~♪とか言いやがっていたわ。

 

<只今の激突でシールド部分が湾曲いたしました。同時に“御雷槌(ミカヅチ)”の発射機構も損壊しています。>

 

痛みも引いて来たタイミングで入ったウズメからの報告。

 

それはシールドが歪んで“御雷槌”も使えないとかふざけた内容だったわ。

 

シールドが歪むって…どんだけゴリラパワーで殴り付けて来やがったのよ。

 

あっはは~♪

 

もうさ、これって怒ってもいいわよね?

 

ってか怒っちゃうわよね?

 

うん♪にこにー様は割りと怒っちゃったかも?

 

それではみなさん♪ご一緒に♪

 

[[ (確かトリケロスは腕と一体化してる武装だって昴が言ってたから、暫く右手は痺れて使い物にならないはず) もう一発くらいなさい!!!]]

 

さん♪はい♪れっら♪ぶちギレ―♪

 

「ゴルゥゥラァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!クソ水ゴリラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!ウズメェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」

 

<“ヤサカニノマガタマ”全基射出。オフェシンブシフトで起動します。>

 

にこにー様の怒りの命令にウズメは淡々と応えてくれて、すぐにバックパックから球状の多目的オールレンジ兵装“ヤサカニノマガタマ”を射出して周囲に展開させてくれたわ。

 

さぁーて♪こっからはにこにー様のお返しの猛反撃よん♪

 

近付くとまた水ゴリラにぶん殴られちゃうからぁ♪距離を取って禍にこのオールレンジ兵装“ヤサカニノマガタマ”で全身穴だらけにして♪あ♪げ♪る♪

 

「うっしゃおるぅらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!片っ端から穴だらけにしてぇぇぇぇ!!!ぬっこぬっこにぬっころしやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

<了解しました。攻撃を開始します。>

 

私の号令に従った“ヤサカニノマガタマ”は、一斉に水ゴリラの操る1.5ガンダムの改造機へ向けて雨あられとビームを放ち始めたわ♪

 

そうよ!タンスの角に小指をぶつけたような痛みのお礼に♪ジャンジャンバリバリと徹底的にヤっちゃいなさぁぁぁぁい♪

 

[[ちょ、ドラグーンは困るって!!!]]

 

水ゴリラの操る1.5ガンダムの改造機は、忌々しいことに雨あられと降り注ぐビームを軽快なステップで避けまくりながら、右手で大型のライフルを引き抜いて盛大に射撃を続ける“ヤサカニノマガタマ”目掛けてぶっぱなして来やがったわ。

 

[[射撃嫌いなんだからやらせるなっての!!!]]

 

あら♪あら♪まぁ♪まぁ♪

 

ごんぶとビームとかいいもん貰っちゃったじゃない♪

 

「“マフツノヤタカガミ”起動!」

 

禍にこの左腕に取り付けられているもう1つのシールド。

 

“マフツノヤタカガミ”

 

それは中にビーム攻撃全般を吸収しちぇる“アブソーブシステム”が仕込んであるちょっと特別なシールド♪

 

私はそんな“マフツノヤタカガミ”を起動させながら、1.5ガンダムの改造機がぶっぱなしたごんぶとビームの前へとるんるん気分で躍り出るわ♪

 

<“マフツノヤタカガミ”起動します。アブソーブシステム、スタンバイ。>

 

普通ならば必殺の一撃。

 

でも…

 

「災い転じて糧となれ!!!!!」

 

禍にこにとってはとぉぉぉってぇもぉ♪楽しい♪楽しい♪お食事の時間よ!

 

[[ちょ!?ビームを吸いとった!?]]

 

1.5ガンダムの改造機が放ったごんぶとビームが黒曜石の鏡の様に磨きあげられたシールドの表面に触れた瞬間。

 

待ってました♪とばかりに“マフツノヤタカガミ”はごくごくと勢いよくビームを吸収し始めたわ。

 

流石の腕力自慢の水ゴリラもこれには驚いたみたいね。

 

マジか?!って感じで驚いてる♪驚いてる♪

 

おーっほっほ♪

 

いい気味だってのよ♪

 

[[昴が言ってたアブソーブシステムってやつ?なら射撃はやらなくて良いみたいね!!!]]

 

禍にこの前ではビーム兵器は意味がないって理解したらしい水ゴリラは、大型のライフルをしまうと再び拳を構えて加速しようとし始めたわ。

 

けど…

 

「急加速する連中へと対処方法は加速し始める前にぶっ潰す!!!もっかいいけ!“ヤサカニノマガタマ”!!!あーんど!コイツも貰っときなさい!!!!」

 

加速の出鼻を挫くように再び“ヤサカニノマガタマ”をけしかけて、オールレンジ攻撃でビームの雨あられ♪

 

オマケにトリケロス改Ⅱに内蔵してあるビームライフルもすっきゅーん♪すっきゅーん♪ぶっぱー♪ぶっぱー♪

 

いやぁー♪水ゴリラのさっきの右ストレートで“御雷槌”の発射機構と一緒に壊れてなくてよかったわー♪

 

あれ?もしかしてウズメには壊れてるとか言われたけど、ビームライフルは生きてたんだから“御雷槌”も割りとイケちゃうんじゃないかしら?

 

ちょっと試して見ような?

 

そんな事を考えれちゃうくらい戦況はにこにー様有利に傾いてたの。

 

[[もう、ホントにドラグーンとかビットとか嫌いなのに!!!]]

 

余裕ぶっこいて距離を取って攻撃し続けていると、とうとうやられっぱなしだった水ゴリラが反撃してきやがったわ。

 

[[昴みたいに合わせ目は斬れないけど、切り裂くぐらいなら!!!]]

 

再度両手に引き抜いたロングブレードに、さっきぶん殴ってきた時みたいにキラキラと光る粒子を纏わせると、“ブン!”って感じでそれぞれ振り抜いて斬撃を飛ばして来やがったのよ。

 

は?飛ぶ斬撃?

 

えっ?それってどこのロロノア・ゾロ?

 

って!冗談言ってる場合じゃないし!

 

放たれた飛ぶ斬撃は展開中の“ヤサカニノマガタマ”の内の2つを真っ二つに斬り裂いちゃったのよ!!!

 

「うげっ?!飛ぶ斬撃?!なんてインチキしてくちゃってんのよ?!」

 

飛ぶ斬撃とか非常識な攻撃で6基しかない“ヤサカニノマガタマ”の内の2つがぶった斬られて大爆発♪しちゃってる真っ最中、水ゴリラは…

 

[[いまだ!!!]]

 

スラスターを盛大に噴かして剣の間合いへと一気に飛び込んできやがったわ!

 

そしてまた例のキラキラ光る粒子をまたまたロングブレードに纏わせて、斬りつけて来やがったの!

 

「ウズメ!防ぎなさい!!!!!」

 

<ディフェンシブシフト起動。防御フィールド展開します。>

 

私は振り下ろされるロングブレードの凶刃を“ヤサカニノマガタマ”が展開した防御フィールドで防ぐと…

 

「無理を通してオマケに道理もアイツもまとめて全部ぶち抜きなさい!!!逝け!“御雷槌”!!!!!」

 

破損したらしいけどビームライフは壊れてなかったんだから使えんじゃね?って思っていた“御雷槌”を無理やりぶっぱなしてやったわ!

 

[[ちょ?!]]

 

あちらさんはまさか破損状態にある武装を無理やりぶっぱなしてくるなんて思ってもみなかったみたいね。

 

慌てて避けようとしたわ。

 

でも完全には避けきれなかったみたいね。

 

[[ぐっぁぁぁ!?]]

 

正確には避けきれなかったし完全には直撃もしなかった…なんだけど。

 

さっきの水ゴリラストレートでトリケロス改Ⅱ自体があちこち歪んでたから射線がずれちゃって、残念ながらブスッ♪と突き刺さりはしなかったのよ。

 

本当はコックピットを狙ってぶっぱなした合計6本の鉄杭は、右肩と右の脇腹の辺りを掠めるだけに終わっちゃったわ。

 

なーんか痛がってるわね。

 

やっぱりタンスの角に小指をぶつけた時の様な割りと耐え難い痛みなのかしら?

 

イヤよね。痛いのって。

 

痛いので喜ぶとかドMってホント頭イカれてるわ。

 

そんなとドMがどっかの誰かさんだ!とは言わないのがにこにー様の優しさよね♪

 

[[こんのぉ!!!!!]]

 

そのままタンスの角に小指をぶつけた様な割りと耐え難い痛みに悶えていればいいモノを、あろうことか水ゴリラは両手のロングブレードを放り投げてステゴロで殴りかかって来やがったわ!

 

流石に悶絶中に殴りかかって来やがるなんて思っていなかったから、完全に反応が遅れちゃったじゃない!

 

頭を掴まれて膝蹴りしてオマケにコックピットの辺りを何発もぶん殴って来やがったわ!

 

って!

 

「いっ…たいんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!こんのぉぉぉ!!!ボケがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

乙女の頭を掴んで顔面に膝蹴りとかなんてことしてくれやがんのよ!!!

 

顔面全体とにこにー様の素敵なおっぱい♪(おっぱい無いだろって言ったそこのテメェ!とりあえずはぶっ殺す♪)に響くタンスの角に小指をぶつけた時の様な割りと耐え難い痛みを耐えながら、右腕を振り払って顔面を掴んでいる1.5ガンダムの改造機の腕を弾き飛ばして、そのまま何回も何回も何回も殴り付けてやったわ!

 

トレーズ様的に言えばエレガントさの欠片もない攻撃だけど知ったこっちゃないってのよ!

 

目には目を!

 

歯には歯を!

 

ぶん殴って来やがるヤツにはぶん殴ってやる!!!!

 

[[さっさと!!!]]

 

「落ちなさいよ!!!」

 

お互い技術もへったくれもなくただただ何発も拳を振り上げては殴り付ける。

 

その度にタンスの以下略の痛みを全身に感じながら、それでも何発も何発も殴り付けては殴られて。

 

そうしてついにお互いがお互いにとどめを刺そうと、全力全開の一撃を放つために拳を大きく振り上げたその時…

 

[[!?]]

「?!」

 

いきなりどっかでアホみたいに盛大に大爆発がおこったのよ。

 

すわっ!カチコミ?!カチコミなの?!

 

それともクリスマスの性夜にひとりぼっちの寂しい虚しいクリぼっちの連中のクリスマス中止のお知らせテロ?!って思って、爆発の起こった方を…メンデルコロニーの方を見ると…

 

[[え……]]

 

「なによ……アレ…」

 

そこにあったのはなんかムダにバカデカいナニか、だったわ。

 

うん。

 

とりあえずは一言。

 

なんじゃありゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


次回は希さんがAqoursのシャイニーなあの人に…


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新はドロイデン様とのコラボ企画準備中の為、しばらくはお休みさせていただきます。
余裕があれば(これっぽっちもないのですが…)更新したいとは思っております。
何卒ご了承下さいませ
お時間よろしければご覧下さいませ。

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