ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
春になったなー…と思っていたらまた雪が降って冬に逆戻りなQooオレンジでございます。
それでも例年よりはかなり暖かいのですが…。
今回から再び本編15話となります。
それでは 第15話「月華繚乱」そのじゅうに 始まります。
“アルテミスガンダム”の初陣を終えた私を襲った穂乃果&凛の音ノ木坂三大アホの内の二人。
その二人の提案で急遽決まったのは、私&真姫の護国の剣士コンビと穂乃果&凛のアホアホコンビとのタッグバトルでした。
私達は善は急げとばかりにそれぞれのガンプラのデータが収まったGPベースを手に、ガンプラバトルを管制するマザーシステムから指定されたガンプラバトルシミュレーターの筐体へと乗り込みました。
そして何時も通りに出撃準備を終えた私は、同じく出撃準備を終えて出撃待ちの状態であろう真姫へと通信を送ります。
出撃前でも予め僚機設定をしていればタッグやチームを組む仲間へと通信が送れるのは何気に良システムですよね。
一度出撃してしまうと選出されたバトルフィールド次第では通信妨害がされていて通信が出来ない時がありますので。
ガンプラバトルではたまーーーに頭のおかしいバトルフィールドがあったりしますが、今回のバトルではその頭のおかしいバトルフィールドが選出されなければ良いのですが…。
それはさておき。
「真姫、聞こえていますか?」
[[ん。ちゃんと繋がってるわ。大丈夫、聴こえてるわよ。]]
どうやら通信は問題無く繋がっているようですね。
「それでは作戦会議と行きましょうか。とは言え、選出されるバトルフィールド次第では作戦変更を余儀なくされる場合がありますが。」
[[あとは月が出るかどうかで穂乃果への対応もかなり変わるもんね。]]
「えぇ…そうなのですよね…。」
穂乃果が今回の合宿前に妹の雪穂の手を借りて作った新しいガンプラ“ソルストライクガンダム”。
現在は合宿中ににこから譲り受けたらしい“キャバリエールストライカー”と言う名のにこのオリジナルストライカーパックを装備して、“キャバリエール・ソルストライクガンダム”とかなり長い正式名称になっています。
その穂乃果の新しいガンプラ“キャバリエール・ソルストライクガンダム”にはとあるシステムが搭載されています。
その名は“サテライトシステム”。
ざっくりと説明するとするならば、この“サテライトシステム”とは本来なら“ガンダムX”や“ガンダムDX”に搭載されているシステムで、月のマイクロウェーブ送信施設とか言うよくわからない施設から送られてくるマイクロウェーブを受信する事で、膨大なエネルギーを手に入れる事が出来ると言うモノです。
そしてその膨大なエネルギーを使用してコロニーすらも破壊するガンダム作品でも屈指の超威力を誇る“サテライトキャノン”を放つのがこの“サテライトシステム”の本来の使用方法なのですが、穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”は受信したエネルギーを砲撃ではなく機体性能の強化に全て回す独自のシステム“サテライトチャージ”に使用し、チャージした高出力のエネルギーのごり押しで機体性能を爆発的に高めて戦う…と言った方法を使用します。
穂乃果はこの“サテライトチャージ”で手に入れたパワーとスピードで、以前に絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”を撃墜してしまった実績があります。
ごり押し&初見だったとは言え、あの絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”を撃墜してしまうだなんて敵に回せばっまたくもって厄介極まりない代物です。
そんなワケなので私達は選出されるバトルフィールドに月が出ている場合の最悪の事態を想定して、穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の“サテライトチャージ”に備えなければ行けません。
[[穂乃果の機体って月さえ出てなきゃただの高機動型の機体なだけなんだけどね。]]
「えぇ。月さえ出てなければぶっちゃけいくらでもやりようはあるんですよね。」
[[月さえ出てなきゃ、ね。]]
「月さえ出てなければ、ですね。」
そして今回の私達のもう一人の相手である凛なのですが…
[[凛の方はどうせ考えナシで全速力で突撃して来て、あのバカみたいにおっきなハンマーでぶん殴ってくるだけだろうから、ソコを狙って何とかする…って感じでいいかしら?]]
真姫の言う通り、凛は全速力で突撃して来てバカみたいに大きなハンマー…“ハロハンマー”で攻撃して来る瞬間を狙えば対処はそうは難しくはないハズです。
問題があるとするならば、凛の新しいガンプラ“Gケット・シー”のスピードですね。
凛の新しいガンプラ“Gケット・シー”は背中に背負った大きなロケット“ラケーテンブースター”によって、直進するだけならば私達“μ's”内でも屈指のスピードを持っています。
凄まじいスピードでの突撃から振るわれる大質量の“ハロハンマー”の一撃は、ちょっとやそっと装甲を盛った程度では防ぐ事は叶いません。
しかもあの“ハロハンマー”は花陽がノリと勢いだけで作ったとしか思えない頭のおかしい武装で、インパクトの瞬間に盛大に爆発するとか言う真姫的に言えばイミワカンカイ仕様になっていやがりますし。
当たらなければどうと言う事は無い…と、かつてかの“赤い彗星”は仰いましたが、逆に言えば“Gケット・シー”の“ハロハンマー”は当たってしまえばその威力故に非常に不味い事態になると言う事です。
少なくとも装甲値的には標準的な数値しか無い私の“アルテミスガンダム”と真姫の“紅姫”では、凛の“Gケット・シー”の全速力から振るう“ハロハンマー”の一撃を喰らってしまえば確実にただではすみません。
以前まで使っていた“ベニャッガイ”もそうでしたが、どうにも凛の使うガンプラは毎度毎度性能が極端に尖り過ぎていますね…。
まぁ今回は真姫の言ったように、突っ込んで来た所を狙ってサクッ♪っと撃墜させて貰うとしましょう。
「取りあえずは今回は真姫には前衛をお願いします。」
[[前衛をお願いしますって言われても、私の“紅姫”は射撃系の武装積んでないから前衛しか出来ないわよ。]]
「別に射撃系の武装が無くても、今の真姫ならば護国の剣衝技を使えば中距離戦闘もイケるのではないですか?」
[[そうね…まぁエネルギー消費さえ考えなければ、ね。]]
「エネルギー消費ですか…。先程のバトルで私も剣衝技を使用してみましたが、確かにガンプラバトルでアレを使うと地味にエネルギーの消費が激しいですね…。」
[[ほんと、イミワカンカイわよね。ちょっと調子に乗ってゴリゴリ斬撃飛ばしまくっただけであっという間にエネルギーがカラになっちゃうんだから。イヤになっちゃうわ。]]
エネルギーが空になっちゃうんだから…と言う事は、真姫は実際に調子に乗って剣衝技を使いまくってエネルギーが枯渇してしまった事があるみたいですね。
強気な性格が災いして熱くなりやすい傾向があるものの、基本的には頭も良く気転も応用も効く真姫にしてはエネルギー切れが起こるまで技を放ちまくっただなんて、随分と珍しい事もあるモノです。
[[それで?私が前衛をするって事は良いんだけど、結局は穂乃果があの“サテライトチャージ”ってヤツを使って来たらどうするつもりよ?まぁ最悪私の“紅姫”の奥の手を使えば、“サテラチャージ”を使った状態の穂乃果が相手でも少しくらいなら抑えられるとは思うけど…。]]
「それは頼もしいですね。ではもしもの場合は真姫にはその奥の手とやらを使って、存分に穂乃果の相手をして貰いましょう。」
[[貰いましょうって簡単に言ってくれちゃって…。こっちの奥の手はエネルギーの消費がバカみたいに激しいからあんまり使いたくは無いんだけど………でもまぁ穂乃果には負けたくないからヤるけど。]]
真姫はあまり奥の手とやらを使いたくは無いようですが、使えるモノは親でも使えが我が家の家訓の一つです。
きっちりと奥の手とやらを使って貰っちゃいましょう♪
そして奥の手を使って真姫が穂乃果を多少でも抑えている間に、私が狙撃なり斬撃なりで始末してしまえば良いだけです。
穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”は“サテライトチャージ”でパワーとスピードが桁違いに上昇していたとしても、装甲値事態は平均か平均よりちょっと下くらいのハズです。
絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”並の防御力でもなければ、私の“アルテミスガンダム”の攻撃でもそれほど労せずに仕留める事が出来てしまいます。
「さて、それでは大まかな作戦…と言って言いか微妙な所ですが、取りあえずの流れは決まりました。あとはヤるかヤられるか…ですね♪」
[[ソコはヤるかヤられるかじゃなくて、ヤるだけ、じゃないの?]]
「その言い様的に真姫的は自信アリのようですね。」
[[別に。たださっきも言ったけど、穂乃果には負けたく無いだけよ。あとついでに凛にも。]]
凛はついでですか。
ちょっと凛の扱いが可哀想ですね。
私と真姫がそんな事を話していると、メインモニターにでかでかと出撃許可の文字が表示されました。
どうやら穂乃果達も出撃準備を終えて、双方の準備が整った事でマザーシステムから出撃許可の判断が下されたようですね。
それでは…
「早速出撃するとしましょうか。」
[[ん。りょーかいよ。]]
私の呟きに真姫が何処かおどけたような物言いで返して来ます。
この様子では緊張は一切していないようですね。
実に結構です。
「索敵は私の“アルテミスガンダム”の方が得意のハズです。なので私が先に出ます。」
[[任せるわ。]]
「任されました。では…“アルテミスガンダム”!園田 海未!一射一倒!狙った獲物は逃しません!!!」
[[西木野 真姫!“紅姫”!出るわよ!!!]]
さぁ♪楽しい♪楽しい♪ガンプラバトルの始まりです♪
発進ゲートを潜り抜けて飛び出た先に待ち受けていた今回のバトルフィールド。
それは一般的な宇宙空間を模したバトルフィールドでした。
一般的な宇宙空間とか宇宙空間に実際に行った事が無いので本当に一般的な宇宙空間なのか判断に困る所ではありますが、ガンダム的には障害物もトラップの類いも一切設置されていない今回の宇宙空間バトルフィールドは一般的な宇宙空間なのではないかでしょうか?とちょっとだけ哲学的に思ったりします。
そんな割りとどうでも良い事を考えていると、先行して出撃した私の“アルテミスガンダム”に真姫の“紅姫”が後方から追い付いて来ました。
こちらへ追い付いた事でスラスターの噴射を抑えた真姫の“紅姫”は左手を“アルテミスガンダム”の右肩へと伸ばして手を起きます。
その行動により機体同士が触れ合った事で接触回線が開き、真姫の声がコクピットへと響いて来ました。
[[月、あるわね。]]
真姫が言うように今回のバトルフィールドには月が浮かんでいます。
月がある。
ならば穂乃果が本領を発揮出来てしまうと言う事です。
「これは真姫に奥の手を使って貰わなければ行けませんね。」
[[ま、しょうがないわよね。]]
そんな事を話しながら速度を合わせてゆっくりと宇宙空間を進んで行く私達でしたが、その視界に月から伸びる一筋の光が飛び込んで来ました。
「あれは…」
[[サテライトシステムの照準用レーザーってヤツよね。]]
「えぇ…と、言う事は…」
穂乃果が早速サテライトシステムを起動させて“サテライトチャージ”を使用するつもりのようです。
[[穂乃果のヤツ、ちょっとは温存とか考えないのかしら?]]
「考えると思いますか?あの穂乃果が?」
[[………………考え無いわね、確実に。そもそもナニかを考えるって事自体しないんじゃないの?]]
ナニかを考える事自体しないんじゃないの?とは、真姫も中々に辛辣ですね。
「一応はアレでも考えてはいるようですよ?晩ごはんのおかずはなんだろー♪とか、今日のおやつはなんだろー♪とか。」
[[ソレって考えてる内に入るの?]]
「非常に判断に困る所ではありますが、一応は考えている内に入るのではないでしょうか?」
[[ほんと、イミワカンカイわ…。]]
真姫が毎度お馴染みの“イミワカンカイ”を呟いた所で、喋りながらも何気に望遠モードに切り替えていた“アルテミスガンダム”のメインモニターにこちらへと真っ直ぐに突き進んで来る一つのスラスター光が映し出されました。
確認出来るスラスター光は一つだけ…ならば穂乃果か凛のどちらか一方だけが突っ込んで来たようです。
先程サテライトシステムが起動された所所を見るに、穂乃果はもう“サテライトチャージ”を使用しているのは簡単に予想出来ます。
ならば機体性能の差で穂乃果だけが突出して突撃して来ていると見るべきでしょうね。
となると凛は後詰めですか。
さて、では…
「真姫。予定通り穂乃果の相手をお願いします。」
真姫には奥の手とやらを使って貰い、“サテライトチャージ”で強化中の穂乃果を抑えて貰いましょう。
[[ん。わかったわ。ただエネルギーをほとんど使い切っちゃうから、後から来る凛の相手は任せることになるわよ?]]
「それは問題ありません。なのでおもいっきりヤっちゃって下さい♪」
[[ハイハイ…ならお言葉に甘えておもいっきりヤってあげるわ!]]
気合を入れるかの如く叫んだ真姫は、自機である“紅姫”の左右の腰にそれぞれ二振りずつ、合計四振り装備してある刀の内の一振りを抜き放ちました。
そして…
[[“烈火装”!起動!!!!!]]
“紅姫”から真紅の炎が吹き出しました。
[[行くわよ!“紅姫”!!!]]
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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