ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
そろそろ熱いラーメンが厳しい季節になってきたQooオレンジでございます。
店内がアホみたいに冷えていたら余裕なんですが…。
今回で本編15話は終わりとなります。
次回からは本編(合宿)とは関係無い箸休め的な閑話となります。
それでは 第15話「月華繚乱」そのにじゅうご 始まります。
両腕を失って絶体絶命の穂乃果。
そんな絶体絶命な穂乃果はついに切り札である“サテライトチャージ”を使用しようとしました。
一方の凛は“サテライトチャージ”を使用しようとしている穂乃果に対して、ナニもせずにただ黙って見ているだけ…と思ったのですが…
[[にゃあ穂乃果ちゃん。知ってるかにゃ?]]
凛が唐突に穂乃果に話し掛けました。
凛は淡々と語ります。
その内容は…
[[ブーメランってヤツはグルンっと戻って来るんだにゃ。]]
と、言うモノでした。
[[凛ちゃん?ナニ言ってるの?]]
凛の言葉に大量のクエスチョンマークを頭の上に浮かべて首をかしげているであろう穂乃果。
そんな二人のやり取りの間も着々と“サテライトチャージ”の発動は進んで行きます。
既に“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の胴体部分へとマイクロウェーブの照準用レーザーは到達しています。
後はこの照準用レーザーに導かれてマイクロウェーブが降り注いで来るだけです。
そうなれば穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”は切り札の“サテライトチャージ”を発動させて、その有り余る圧倒的なエネルギーを利用して逆襲して来るに違いありません。
またまた二転三転で逆転からの逆転…と思ったのですが、今回はその二転三転で逆転からの逆転は起こりませんでした。
ヒント(?)は先程の凛の言葉です。
そう…“ブーメランは戻って来る”というヤツですね。
凛のその言葉の通りに…
[[もっかいスパッと行きやがれだにゃ♪]]
先程、“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の後方から襲い掛かりその右腕をスパッと斬り裂いたニャグルブレイドが、くるくると回転しながら180度方向転換して再び戻って来たのです。
[[ほへ?]]
“サテライトチャージ”を発動させようと月からのマイクロウェーブを待っていた穂乃果も当然、そのくるくると方向転換して再び戻って来るニャグルブレイドの姿を目撃します。
そして穂乃果の口から出た言葉は謎の“ほへ?”と言うモノでした。
あの穂乃果…?
もう少し…こう…ナニかありますよね?
何とも情けない、そしてお間抜けなセリフ。
それがこのバトルでの穂乃果の最後の言葉となりました。
三度舞い戻って来たニャグルブレイドは、そのままマイクロウェーブ待ちな穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”へと襲い掛かります。
そしてくるくると回転しながら“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の胴体をスパッと斬り裂きました。
穂乃果の乗機が以前のままただの“ストライクガンダム”ならば、“フェイズシフト装甲”でニャグルブレイドを弾き飛ばせたのでしょうが、残念ながら胴体部分を“ガンダムX”に交換して造り上げた“キャバリエール・ソルストライクガンダム”には、“フェイズシフト装甲”の防御アビリティはありません。
私も今回のバトルで何度か“GNフィールド”に助けられましたので、防御アビリティはあればあったで便利で助かるお助けてアビリティですね♪
そんなワケで原型機の“ストライクガンダム”ならば“フェイズシフト装甲”で防げたニャグルブレイドでの攻撃は、二度に渡り穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”を斬り裂きました。
舞い戻って来て一度目は背後から右腕を。
二度目は再び舞い戻って来て胴体を。
胴体を斬り裂かれたと言うコトは当然ですが…
[[おーじょーせーやー!だにゃ♪]]
“キャバリエール・ソルストライクガンダム”はドカーン♪っと爆散♪
穂乃果は何時もの“ぎゃーす”とかいう謎の叫びを叫ぶ暇もなく散って行きました。
[[ニャッハァァァァァァ!!!凛のかんぜんしょーりってヤツだにゃぁぁぁぁ!!!]]
ちなみに真姫を倒して“さて、どーしましょ?”と思案していた私は、夜空で激しくぶつかり合う凛の“Gケット・シー”と穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の姿を見付けて、こっそりと大量に乱立している廃ビルの内の一つの屋上で待機していたりしました。
凛が負けそうになったら何時でも援護出来るようにと愛刀である“嫁斬丸”に残り少ないGN粒子をたっぷりと込めながら♪
まぁ私のそんな気遣いも杞憂だったワケですが。
私は“嫁斬丸”を軽く振るい、纏わせていたGN粒子を霧散させます。
そして“嫁斬丸”を“アルテミスガンダム”の腰にマウントしてある鞘へとそっと戻します。
チン♪と言う綺麗な音と共に“嫁斬丸”の青白く輝く刃が鞘へと戻るとほぼ同時に…
<<BATTLE END>>
バトル終了を告げるシステムアナウンスが“アルテミスガンダム”のコクピット内に響きました。
そのシステムアナウンスを聴きながら、私はホッと一息つきます。
どうにかこうにか、相手の切り札をやり過ごして勝ちを拾う事が出来ましたね♪
めでたしめでたしです♪
[[にゃんごすたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!]]
………
「凛のアレの雄叫び(?)は何なんでしょうか…?」
バトルを終えてガンプラバトルシミュレーターの筐体から出た私を待っていたのは…
「納得いかないわ!!!」
「穂乃果も!なっとくいかない!!!」
と、本日何度目かになる言葉でした。
「真姫は兎も角、穂乃果はまたですか?何ですか?また再戦希望ですか?もういい加減に嫌ですからね?」
このまま穂乃果の“納得いかない!”に付き合い続けると、穂乃果が勝つまで再戦し続けなければならなくなります。
正直に言ってそんなのは御免被ります。
「そもそも!さっきのバトルはなんですか!どーせ貴女の事です!最終的には“サテライトチャージ”を使えばどうとでもなるもん♪とか考えて適当に戦っていませんでしたか!そもそも貴女はビームライフルを乱射するばかりでこれっぽっちも機体の特性を活かした戦闘をしていないのがいけません!アレだけの高機動機ならばもっと近接戦闘を交えた多角的な戦闘が行えるハズです!あれでは折角にこから譲って貰った“キャバリエールストライカー”が泣いていますよ!そりゃもうぎゃーすぎゃーすと泣き叫ぶ程度には泣いていますよ!!!」
「うぎゃ!?なんか海未ちゃんがキレたー!?」
「失礼な!私は微塵もキレていません!」
「キレてるもん!ってゆーかキレてるときの海未ちゃんっていっつもそーゆーもん!キレてるのにキレてないって!」
「キレてませんったらキレてません!と言いますか穂乃果!貴女は先程からその態度は何ですか!逆ギレですか?逆ギレ何ですか?逆ギレですよね?逆ギレしてますよね!」
「逆ギレなんてしてないもん!キレてるのは海未ちゃんのほーだもん!」
「いーえ!キレてるのは貴女の方です!」
「違うもん!海未ちゃんだもん!!!」
「ちがいます!穂乃果です!!!」
「どっちでもいーにゃ。」
ガンプラバトルシミュレーターから出た私を迎えた穂乃果の言葉に思わず熱くなってしまい、当の穂乃果と顔を突き合わせる形で言い合っていると、その様子を冷ややかな様子で眺めていた凛がポツリと“どーでもいい”と言い放ちました。
その酷く冷たい一言で私はハッと正気(?)に戻ります。
私とした事が、穂乃果のペースに巻き込まれてグダグダし始めてしまっていました…。
猛省です。
ちなみに熱くはなっていましたが決して、そう!決して!!!私はキレてはいません!
いませんったらいませんからね!!!
そこのところを間違えないようにくれぐれも!く!れ!ぐ!れ!も!よろしくお願いしますね♪
「ごほん。」
私は少しわざとらしく咳払いを一つします。
そして…
「ところで真姫的にはどうして納得いかないのですか?」
話題を無理矢理にキレてるキレてない論争から離す事にしました。
別の話題として選んだのは真姫が穂乃果と共に言い放った“納得いかない”についてです。
真姫は普段は何事にも興味無い的な態度を取っている癖に非常に負けず嫌いなので、負けた事に対して納得いかない!と言うところでしょうね。
そう思ったのですが…
「よーやく私の番ね…はぁ…。あのね!私が納得いかないのは海未が私の知らない技をいっぱい使ってたからよ!ナニよ!あの氷の柱が次々に弾けて連鎖していくような技は!私!あんなの教えて貰ってないわ!」
氷の柱が次々に弾けて連鎖していくような技ですか?
えーっと…
「“陽炎細雪”の事ですか?」
「教えて貰ってないから技の名前なんて知らないわよ!!!」
「教えて貰ってないって言われても、氷系の剣衝術は炎系の剣衝術を得意とする真姫とは相性最悪なので教えても使えない可能性が高いのではないでしょうか…?」
そもそも“陽炎細雪”は氷系の剣衝術の奥義の一つです。
奥義なんてモノはそうポンポンと教えたりはしないモノですよ?
しかも真姫は剣を握ってからまだ一ヶ月も経っていませんし。
「ぐぬぬぬぬ!な、なら!あのトドメに使った技はナニよ!アレは氷系の剣衝術じゃなかったわよね!」
真姫にトドメを刺した技という事は…
「“天地無双”ですね♪」
「だから技の名前なんて知らないわよ!!!」
「むぅ。」
真姫は我が儘さんですね。
これだけ我が儘を言えるというのは流石はセレブのお姫様というところでしょうか。
「ねぇ…なんかすっごく理不尽で不条理で不愉快なコト考えてない…?」
「さ、さぁ…?何のコトでしょうか…。」
中々に鋭い指摘ですね…。
それはそうと。
「護国園田流剣衝術奥義“天地夢想”…それが最後に真姫に放った技の名前です。高圧縮した剣気を居合いに乗せて放つ剣衝術の奥義で、斬れるモノならば神も仏も鬼でもなんでも大抵のモノは斬れます。」
「いや、なにそれ。怖ぇーにゃ。」
私と真姫の話を聞いていた凛がボソリと呟くのが聴こえます。
「怖いでしょうか?」
「フツーに怖ぇーにゃ。カミサマもホトケサマもオニでもなんでもタイテーのキレるモノはキレるって説明がなんじゃそりゃだにゃ。」
そうでしょうか?
世の中には殺せるモノは何でも殺せるとか物騒極まりない魔眼とかもあるとかないとかなので、別に斬れるモノは何でも斬れる程度は怖くも何ともないかと思うのですが?
“天地無双”の説明?に何故か反応した凛の相手をしていると…
「ちょっと!凛は今は関係無いでしょ!黙っててよ!」
真姫が凛に黙っててよ!と噛みつきました。
そんな真姫に対して凛は…
「負け犬こそ黙ってるにゃ。」
と、中々に酷い事をボソリと言い放ち牽制します。
ここからは互いに喧嘩腰での言い合いになってしまいました。
「う"ぇえ!?ま、まけいぬぅぅぅ!?」
「にゃ。さっきのバトルは真姫ちゃんと穂乃果ちゃんが負け犬で凛は勝ち猫だにゃ。」
勝ち猫ってなんですか勝ち猫って。
真姫的に言えば“イミワカンナイ”ってヤツですね。
そんな事を考えている最中も真姫と凛の言い合いはどんどん熱を上げていきます。
ぎゃーぎゃーと言い合う二人を見ながら、私はそう言えば話題を無理矢理に変えてから穂乃果が急に静かになりましたねーとかふと思い出しました。
凛の“勝ち猫”発言に内心で冷静にツッコミを入れながら、私は急に静かになった穂乃果がナニをしているのか脇目で確認してみると…
「寝てますね。」
穂乃果はいつの間にかテーブルに突っ伏してグーグーと眠ってしまっていました。
暴れる(?)だけ暴れて疲れてしまったのでしょうね。
あぁしてただ寝ている姿を見ると穂乃果もまだまだ子供ですね♪
身体はしっかりと大人のソレですけど。
胸とか胸とか胸とか。
胸の無駄な贅肉を斬り取って精神年齢相応の身体に整形してあげましょうか?
それはさておき…あとで穂乃果の寝顔の写真でも撮ってことり辺りにプレゼントしてあげましょう♪
「ってかさっきから負け犬負け犬って私は海未には負けたけど凛には負けてないじゃない!!!」
「んーにゃ違うにゃ。真姫ちゃんは海未ちゃんと凛に負けたからやっぱり負け犬だにゃ。」
「ナニその理論!?なんかすっごい屁理屈!?」
「ヘリクツとか知らんがなだにゃ。ってかナニ言っても負け犬のとーぼえだにゃ。」
「ぐぬぬぬ…!な、なら!私とサシで勝負しなさい!!!それで白黒つけてあげるわ!!!」
「ばっちこーい♪だにゃ。真姫ちゃんが負け犬ってコトを全世界にハッキリとメーゲンしてやんにゃ。」
「それはこっちのセリフよ!負け犬ならぬ負け猫にしてあげるから覚悟しなさいよね!!!」
「じょーとーだにゃ。ぐっしゃぐっしゃにしてやんにゃ♪」
「斬り刻んで魚のエサにしてあげるわ!!!」
私が自身のスマホでパシャパシャと穂乃果の幸せそうな寝顔(涎付き)を撮影していると、いつの間にか売り言葉に買い言葉で真姫と凛が1対1でバトルする流れになっていました。
二人とも元気ですねー。
取りあえずは真姫のセレブのお姫様的な我が儘が凛の方に矛先を変えているのでオッケーとしておきましょう♪
そんな事を考えていると部屋の扉がゆっくりと開いて…
「おーい。バトル終わったか?そろそろ飯だぞー。」
と、青空が顔を覗かせました。
もうそんな時間なんですね。
そう言えば今さらですがお腹が減って来ましたね。
真姫と凛は…
「ぶっ飛ばしてやんにゃ。」
「ぶった斬ってやるわ!!!」
ヤる気満々ですね。
あの二人は放置で良いでしょう。
穂乃果は…
「おい!穂乃果!おーきーろー!飯だぞー!」
青空が肩を揺すりながら声を掛けて起こそうとしています。
穂乃果は青空に任せてしまって良いでしょう。
私は室内の様子を見回しながら、今日のバトルを振り返ります。
今日は紆余曲折ありましたが“アルテミスガンダム”の初陣としては上々だったのではないでしょうか?
何気に全勝でしたし♪
ようやく完成した私の新しいガンプラ“アルテミスガンダム”。
この子と共に私はもっともっと強くなります。
なってみせます。
未だに涎を垂らしながらだらしない寝顔を覗かせている最愛の幼馴染みの願いを叶える為にも…。
強くなりましょう。
誰よりも。
何処までも。
こうして私と“アルテミスガンダム”の初陣は一先ず幕を閉じたのでした。
この後に勃発した真姫と凛のバトルの行方はと言いますと…
「それはまた別のお話です♪」
おわり?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。