ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

1○歳とは犯罪です。なQooオレンジてございます。


今回は花丸ちゃんのクリスマス特別編の続きとなります。
年内に何とか間に合いました…。


それではガンプライブ!サンシャイン編先行特別編 クリスマス中止のお知らせ ~マルとクリぼっちのリア獣撲滅戦線~ ② 始まります


クリスマス中止のお知らせ ~マルとクリぼっちのリア獣撲滅戦線~ ②

リク君はクイックブーストで一気に加速してマルと堕天使(笑)の間に割り込むと、無理な着地で体制を崩した堕天使(笑)のフリーダムガンダムをぐしゃってするために振り下ろしたズラ・モック改のズラモックローをヒートホークで受け止めてしまったずら。

 

「っ!リク君!なんでソイツを!堕天使(笑)を庇うずら!」

 

堕天使(笑)を背に庇うリク君を見て、マルはなんだか切なくなっちゃったずら。

 

だからかな?マルはリク君にどうして堕天使(笑)なんかを庇うの?って大声で聞いちゃったずら。

 

そうするとリク君は……

 

[[決まってます。彼女はこんなのでも一応は仲間だからですよ。]]

 

マルの問い掛けに“仲間だから”って答えたずら。

 

[[こんなのってゆーな!リクのアホ!!!]]

 

[[騒いでる暇があるなら早く後退して下さい。ハイ・モックとはいえ改造された機体とただの素組のザクでは機体出力に大きな差があります。この鍔迫り合いの様な状況は長くは続けられませんよ。]]

 

[[わかってるわよ!リク!]]

 

[[今度はなんですか?]]

 

[[…………ありがと……。]]

 

[[……まぁ仲間…ですから。]]

 

“仲間だから”

 

もう一度発せられたリク君のその言葉を聞いたとき、マルは我慢していた感情が爆発しちゃったずら。

 

「仲間だから……仲間…………ねぇ……仲間なら……仲間ならどーしてみんなはマルに内緒でこそこそしてるずら!!!どーしてマルだけ仲間外れにしてるずら!マルだってAqoursずら!マルだってリク君の!みんなの仲間じゃないの?!それなのにマルだけ仲間外れずら!それともマルはみんなの仲間じゃないずらか!マルは……マルは…………」

 

マルは…………みんなの……Aqoursの仲間じゃないなのかな…………。

 

やっぱりマルは一人ぼっちななのかな…。

 

ねぇ……教えてよ……。

 

教えてよリク君……。

 

マルは…………マルは………………。

 

「マルは……もうみんなの仲間じゃないずらね…………。」

 

ここ最近、心の中に貯めてきた想いを吐き出したマルは、今度はなんだか泣きたくなってきちゃったずら。

 

マルはAqoursが大好きずら。

 

Aqoursのみんなが大好きずら。

 

ちょっとどころじゃなくアホだけど千歌ちゃんが大好きずら。

 

いつもさりげなく千歌ちゃんの風下に陣取って千歌ちゃんの匂いをくんかくんかしてる千歌ちゃん狂の曜ちゃんが大好きずら。

 

油断するとリク君を物陰に連れ込んでエッチなことしようとする梨子ちゃんが大好きずら。

 

春でも夏でも秋でも冬でも学校でも街中でもお家でも外でもとにかくどこでも場所とか関係なく脱ぎ出す果南さんが大好きずら。

 

悪の秘密結社みたいに大量の黒タイツの戦闘員を引き連れて高笑いしながら世界征服の手始めにまずは内浦を征服しようとしている鞠莉さんが大好きずら。

 

真面目な顔で黒澤家に伝わるエッチな技術を淡々と説明した挙げ句に実践ですわとか言い出してラブホテルに連れ込もうとするダイヤさんが大好きずら。

 

あの堕天使(笑)は…………善子ちゃんは…………一応は大好きずら。

 

ルビィちゃんは特に理由もなくルビィちゃんだから大好きずら。

 

そして……あの日……Aqoursに入ることを諦めて一人ぼっちの図書室に戻ろうとしていたマルの手を取って引っ張りあげてくれたリク君……。

 

マルは……リク君が……リク君が…………。

 

大好きずら。

 

[[花丸?貴女は何か勘違いをしているのではありませんか?僕達は……]]

 

[[ちょっ!待ちなさいよ!リク!それはずら丸にはまだナイショだって千歌達に言われてるでしょ!]]

 

[[ですがこの何かボタンをかけ違えた様な状況では例の催しを花丸に説明してしまった方が早いのでは?]]

 

[[それじゃサプライズになんないじゃない!とにかくダメなモノはダメなの!]]

 

…………やっぱり…………みんなマルに隠し事してるずらね……。

 

[[ずらまーる将軍!応答願います!ずらまーる将軍!!!]]

 

マルのテンションがドン底まで低下してしまったその時だったずら。

 

後方で例のアレの用意をしていたDTサーティ参謀長から通信が入ったずら。

 

「っ!DTサーティ参謀長?!」

 

[[ずらまーる将軍!ご無事でしたか!良かった……おっと!それよりもまずは報告であります!股の緩いリア獣(♀)どもから供給されたエネルギーでようやく例のアレの起動準備が整いました!]]

 

「おぉ!ついに!ついに起動準備が整ったずらね!」

 

[[はい!これでリア獣どもを完膚なきまでに駆逐してヤれます!]]

 

リア獣の単語を聞いたとき、マルは今のマルの役割を思い出したずら。

 

今のマルはクリスマスに一人ぼっちのみんなの希望の女神。

 

リア獣どもに裁きを下す黒衣のサンタ。

 

あっ♪知ってたずらか?サンタさんは本当は黒い衣装なんずらよ?

 

赤い衣装のサンタさんが世の中に蔓延ってるのはぜーんぶ某コ○・コーラの陰謀ずら。

 

だから今日のバトルでマル達クリスマス中止のお知らせ軍がお揃いのバトルコスチュームに着ているこの黒いサンタ衣装が本来のサンタ衣装なんずら♪

 

閑話休題ずら♪

 

えーっと、なんのお話だったずらっけ…………あ!そうそう!リア獣どもに裁きを下す黒衣のサンタずらね!

 

ごほん♪では改めて……そう!マル達は全てのリア獣達に絶望をプレゼントする恐怖のサンタ集団!

 

クリスマス中止のお知らせ軍なんだずら!

 

だからマルはAqoursのみんなから除け者にされても寂しくないずら!

 

今日のマルにはモテないけど優しくてとーっても愉快な仲間が一緒にいてくれるから!

 

彼氏にはしたくないずらけどね。

 

「くっくっくっくっ……そうずら……もう仲間とかどーでもいいずら!マルには……マルには!クリスマス中止のお知らせ軍のみんながいてくれるずら!参謀長!今からそちらに戻るから例のアレをすぐにでも起動できるようにしておくずら!」

 

[[了解であります!]]

 

終わらせるずら。

 

ナニもかも。

 

禁断の秘密兵器で!

 

一人ぼっちのクリスマスに毎年マルと一緒に遊んでくれているみんなのために!

 

今年のクリスマスも中止にしてやるずら!!!

 

「と言うわけであーばよ!リク君とおまけの堕天使(笑)ずら!いちゃらぶしていられるのも今のうちだけずら!」

 

そのためにも今は恥を忍んで生き残って!例のアレの待つ我々クリスマス中止のお知らせ軍の拠点までたどり着かなきゃずら!

 

でもあの二人は絶対に見逃してくれないよね?

 

だから……今度もクリスマスにぼっちなマル達を哀れんで協力してくれているマザーシステムさんのお力をお借りしちゃうずらよ!

 

この場に大量のハイ・モックを呼び出して堕天使(笑)とリク君の相手をしてもらうずら!

 

いつもの雑魚のハイ・モックなんかじゃあんまり時間稼ぎはできないよーな気もするけど、マルが後退するまでの時間くらいなら何とかしてくれるはずずら!

 

[[あっ!ずら丸が逃げた!ってか逃がさないわよ!きっちり墜としてやるわ!!!]]

 

「逃げる?違うずら!これは戦略的撤退ずら♪そして堕天使(笑)なんかに墜とされてたまるかずら!おいでませハイ・モック!マザーシステムさん!お願いずら!」

 

<<はいはーい♪エネミーシステム起動よぉ♪ハイ・モックちゃん♪団体さんでいらっしゃーい♪>>

 

[[うげっ?!ハイ・モックが沸いてきた?!しかも大量に!]]

 

[[はぁ…また面倒な……。]]

 

「今のうちに撤退ずら!!!」

 

マルの戦いはまだこれからが本番ずらよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、堕天使(笑)め……マルのズラ・モック改だけ執拗に狙いやがってずら…。」

 

マザーシステムさんのご協力で大量のハイ・モックを呼び出してもらったんだけど、あの堕天使(笑)はリク君にハイ・モックのお掃除をさせて自分はマルのズラ・モック改を執拗に追いかけ回しやがったずら。

 

“待ちなさい!ずら丸!”とか言いながらバカスカ撃ってきて嫌になったずらよ。

 

そんな堕天使(笑)とハイ・モックお掃除中なリク君の二人から何とか逃げ延びたマルは、ようやく我々クリスマス中止のお知らせ軍の拠点までたどり着いたずら。

 

拠点にたどり着いたマルを出迎えてくれたのは童貞一筋○十年のDTサーティ参謀長をはじめとした多くのクリスマス中止のお知らせ軍の仲間達だったずら。

 

[[おぉ!ずらまーる将軍!よくぞご無事で!]]

 

[[ずらまーる将軍……良かった……ご無事で本当に良かった…。]]

 

[[あぁ……我らがクリぼっちの女神様……。やっぱり最強にかわいいっす…。]]

 

[[はぁ……はぁ……ず、ずらまーる将軍のおまたに顔を埋めて窒息死したい…。]]

 

[[あの蒸れたタイツの中に顔を突っ込みたい…。]]

 

[[ずらまーる将軍かわいいよ!ずらまーる将軍!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ…。]]

 

[[俺……今年は打ち上げでずらまーる将軍の奴隷イスに立候補するんだ…。]]

 

[[はぁ……はぁ……はぁ……こ、今年も打ち上げで荒縄で縛り上げてもらって鞭と蝋燭でご褒美を…。]]

 

[[さ、三角木馬も…。]]

 

[[い、いや…ハケ水車でチ[自主規制]コを…。]]

 

[[あのタイツを穿いたおみ足でチ[自主規制]コを踏んで貰いたい…。]]

 

[[[[[[[[[[それだ!!!]]]]]]]]]]

 

[[今年こそは絶対にずらまーる将軍の使用済みストローをお持ち帰りして…。]]

 

[[俺はずらまーる将軍の使用済み紙コップを…。]]

 

[[箸だ!絶対に箸だ!今年こそはずらまーる将軍の使用済みの箸を手に入れてお持ち帰りしてやる!そうすれば毎回毎回飯食うときにずらまーる将軍と間接キスが!間接キスが!間接キスがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!]]

 

[[あ、あのー?なんか妙にキモい連中がいるんすけど…ところで打ち上げってなんっすか?]]

 

[[あ?何だお前?知らねーのか?毎年このリア獣撲滅戦が終わったら居酒屋でぼっち同士が寄り集まってわいわい打ち上げしてんだぞ?]]

 

[[その打ち上げってずらまーる将軍も来るんすよね?]]

 

[[当たり前だろ!我らがぼっちの女神様のずらまーる将軍なんだぞ!我々の為に降臨なされるに決まってるだろ!]]

 

[[あっ。来るんすね………………ってかそんときにずらまーる将軍にクスリ混ぜた酒でも飲ませて酔わせてみんなでヤっちまえばいいんじゃねーっすか?]]

 

[[…………………………………………………………ギルテイ。]]

 

[[へっ?]]

 

[[貴様は有罪だと言ったのだ!!!!!総員!戦闘準備!我々の中に不届きにもずらまーる将軍に手を出そうとする異端者が混じっていたぞ!]]

 

[[[[[[[[[[な、なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!]]]]]]]]]]

 

[[何てヤツだ!]]

 

[[我らがぼっちの女神様なずらまーる将軍を性的対象として見ていやがるなんて!]]

 

[[そんなすぐに手を出そうとするなんて……さてはコイツ!元リア獣だな!経験済みだな!くぅぅぅぅぅ!!!!!経験済みだなんて羨ますぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!殺せ!そんなヤツは殺してしまえ!]]

 

[[うぇぇぇぇぇぇ?!な、なんでっすかぁぁぁぁぁ?!だって先輩達もずらまーる将軍の使用済みストローとか紙コップとか箸とかお持ち帰りしてマス掻くんすよね?!]]

 

[[我々は貴様とは違う!純情可憐な汚れなきずらまーる将軍の使用済みのアイテムをおかずにしたとしても!決してご本人様には触れはしない!妄想の中でいちゃらぶするだけだ!!!]]

 

[[NO!タッチ!YES!ずらまーる!!!]]

 

[[[[[[[[[[NO!タッチ!YES!ずらまーる!!!]]]]]]]]]]

 

[[よし!コイツをカマホーリ中佐の所へ連れていけ!徹底的に掘られて無理矢理にチ[自主規制]コをアナに挿れられる恐ろしさをたっぷりと味合わせてやれ!!!]]

 

[[ちょっ!カマホーリ中佐?!なんっすか?そのあきらかに男のケツの穴にチ[自主規制]コを捩じ込んで来そうな名前の中佐は!!!って!離せ!離してくれ!止めろ!頼むから止めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!]]

 

[[ふん!カマホーリ中佐のデカマラでカマを掘られて己の愚かさを悟るんだな!]]

 

[[バカなヤツだ!カマホーリ中佐のデカマラで掘られちまったらケツのアナがガバガバになって暫くはオムツ生活だぜ!]]

 

[[おい!懲罰部隊!わかってるな!動画の撮影も忘れるなよ!その手のマニア連中に売りさばいて我々の活動資金に充てるんだからな!]]

 

[[愚か者が……いいか!新兵ども!お前らもあの元リア獣の様になりたくなかったら!決してずらまーる将軍ご本人に手を出そうとするんじゃないぞ!]]

 

[[[[[[[[[さー!いえっさー!]]]]]]]]]]

 

[[よろしい!全ては我らがぼっちの女神!ずらまーる将軍の為に!おーるはいる!ずらまーる!!!]]

 

[[[[[[[[[[全ては我らがぼっちの女神!!!ずらまーる将軍の為に!!!!!おーるはいる!ずらまーる!!!おーるはいる!ずらまーる!!!!!ずらまーる将軍!!!ばんざーい!!!クリスマス中止のお知らせ軍!!!ばんざーい!!!]]]]]]]]]]

 

なんだかマルのおまたの大事なアナがちょっとだけピンチだったよーな気もしたけど、無事に到着したマルに他にも多くのクリスマス中止のお知らせ軍の同志達が次々と無事で良かったって声をかけてくれたずら。

 

ずら~♪仲間って信じていたみんなに除け者にされてハートブレイクな今のマルには、クリスマス中止のお知らせ軍のみんなの温かい言葉が心にしみるずら~♪

 

[[ごほん。ずらまーる将軍!大変に失礼いたしました!改めて無事のご帰還を心よりお喜び申し上げます!]]

 

あの堕天使(笑)のせいで、ズラ・モック改はあちこち焦げちゃったけどとりあえずは無事ずら。

 

あとは例のアレであの堕天使(笑)を…。

 

くっくっくっ…ずら!

 

「うむ、ずら!それで?例のアレは……ヤジマ・コーポレーションが作り上げた狂気の超兵器はどこずら?」

 

マルはさっそく今回の秘密兵器なアレはどこにあるのかとDTサーティ参謀長に問いただしたずら!

 

ここに用意してあるはずなんだけど、さっきからどこを見ても見当たらないずらよ。

 

あるのは目の前の無駄におっきな壁だけずら。

 

[[えっ?あ、あの……目の前にございまずが?]]

 

ずら?目の前?

 

目の前って壁しかないずらよ?

 

「目の前ずらか?目の前には……壁しかないずらよ?どこにあるずら?」

 

[[壁…でありますか?あぁ…確かに見ようによってはこれは壁ですね。ですがずらまーる将軍。これは壁ではありません。これは…これこそが…。]]

 

「これこそが?」

 

[[我々の最終最強の超兵器!1/1スケール“テラ・モック”の足であります!]]

 

「な、なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ずら!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“テラ・モック”

 

それはかつて、伝説のスケールファイターチーム“μ's”と“A-RISE”が率いた第一次スクールファイター連合を恐怖と混沌のズンドコ、じゃなくて、ドン底に陥れたと言われているヤジマ・コーポレーションが作り上げた最強最悪の超超超大型機動兵器ずら。

 

今回、我々クリスマス中止のお知らせ軍は、ヤジマ・コーポレーションに潜入させている同志からその禁断の超超超大型機動兵器のデータが入ったGPベースを無断でお借りして来てもらったずら。

 

無断でお借りしただけで決して盗んだわけじゃないずらよ♪

 

使い終わったらちゃーんとお返しするずら♪

 

そんなテラ・モックは一応は起動準備だけはさせておいたけど、本当はこんなモノを使う予定はこれっぽっちもなかったずら。

 

例年なら素組のリア獣どもなんか簡単に制圧しちゃえてたずら。

 

でも今年はあの二人が…最強と最凶のスクールファイターの遺伝子をそれぞれ受け継いでいる二人が…Aqours最強の二人が参加して来やがったずら。

 

残念さんな堕天使(笑)だけならなんとかなるかもしれないけど、堕天使(笑)とリク君がコンビを組んじゃったら色々とまずいずら。

 

このままだったらあの二人にマル達クリスマス中止のお知らせ軍は壊滅されてしまうずら。

 

そして今回のカップル限定バトルロイヤル大会の賞金を持ったいかれてしまうずら!

 

そうなったらあの堕天使(笑)は賞金を使ってマル以外のAqoursのみんなと豪遊するつもりずら!

 

ラブホテルを借りきって乱行パーティずら!

 

みんなでルビィちゃんにあーんなことやこーんなことをしてぐふぐふと楽しむつもりずら!

 

ところがぎっちょん!そうはイカのキ○タマずら!

 

やらせはせん!やらせはせんずらよ!

 

そんなわけでマルは決意したずら。

 

この禁断の超超超大型機動兵器“テラ・モック”を使うと。

 

あの“μ's”と“A-RISE”を苦しめたと言われているこの“テラ・モック”を使って…………堕天使(笑)諸ともクリスマスを謳歌するリア獣を1匹残らず殲滅してやるずら!

 

[[エネルギーバイパス!開放!出力の上昇を確認!アイドリングモードからクルーズモードへと移行します!]]

 

[[こちら火器管制班!全システム!問題ありません!]]

 

[[第4防衛ラインより通達!例のフリーダムとザクのコンビが全てのハイ・モックを駆逐し、最終防衛ラインへと向かい始めたとのことであります!また、例の2機に追随する形で他のリア獣どももこちらへと進軍を始めました!]]

 

[[こちら最終防衛ライン!リア獣どもが押し寄せて来ます!すごい数です!クッ!世の中にはこんなにもリア獣どもが居やがったのかよ!ずらまーる将軍!このままではこの最終防衛ラインを突破されるのも時間の問題です!]]

 

「最終防衛ライン!こちらずらまーる将軍ずら!あと少し!あと少しだけ持ちこたえるずら!」

 

[[は、はい!なんとかヤってみます!いえ!ヤってみせます!]]

 

「頼むずら!どうか…どうかあと少しだけ持ちこたえてくれずら……。テラ・モックの出撃準備はまだずらか!」

 

[[機体出力!クルーズモードからミリタリーモードへと移行を確認!テラ・モック!!!全出撃シークエンスが完了しました!!!あとはずらまーる将軍のご指示があればいつでも逝けます!!!]]

 

「うむ!ご苦労様ずら!それでは……テラ・モック!!!出撃ずら!!!!!さぁ!諸君!お楽しみの時間の始まり始まりずらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

ふっ。無益な殺生を禁じられたお“寺”の娘が“テラ”の名を冠するモックで殺戮の限りを尽くす…。

 

皮肉な話ずらね。

 

それでも…それでもマルは……もう止まれないずらよ!

 

止まる気はないずら!

 

勝負ずら!津島 善子!!!イヤ!堕天使(笑)!

 

産まれてからずーっとクリスマスはぼっちだったマルの意地を見せてやるずら!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ 一方その頃 ~

 

 

[[ねぇリク…………アレってなんなの……?]]

 

[[アレですか?脚部の形状から察するとアレはハイ・モック…つまりはモック系の機体ではないのですか?]]

 

[[そんなのはわかってるわよ!私が言いたいのはあの大きさよ!!!なんなのよ!あのデカさは!!!!!あの大きさってまるで軌道エレベーターくらいあるじゃない!]]

 

[[軌道エレベーターはもっと大きいですよ?]]

 

[[それもわかってるわよ!今のはただの例えよ!例え!]]

 

<<アレは確か“テラ・モック”ですね。花丸達はまた随分と懐かしいモノを出してきましたね。>>

 

<<“てらもっく”ですか?お寺のモックさん?花丸ちゃんがお寺の子だから寺モックですか?>>

 

<<アリア…貴女は本当にあの聡明なお姉様の娘なのですか?いいですか?テラ・モックとはお寺のモックではありません。テラバイト等のテラと言えばわかりますね?>>

 

<<あっ!そっちのテラですか!だからあーんなにおっきいんですね!あれ?そう言えばアヤメおば様はあのおっきなモックさんをご存じなんですか?>>

 

<<ええ、知ってますよ。以前にアレと戦った事がありますのでね。そう……かつて私のマスターと…ヨハネのお母様と私がまだ……。>>

 

[[アリア、アヤメさん。おしゃべりは後にして下さい。とりあえずはアレを墜としますよ。]]

 

<<はいです!リク君!>>

 

<<了解しました。リク。>>

 

[[はぁ?!墜とすってアレをどーやって墜とすのよ!]]

 

[[問題ありません。アレの攻略法は以前に母さん達と父さんから聞いたことがありますからね。アレの攻撃を掻い潜れるだけの技量があれば墜とすのは割と簡単なんです。さて…行きますよ。善子。アレを墜として花丸に事情を説明して連れて帰りましょう。]]

 

[[アレを墜とすのが簡単?!それに行くってどこに?!って!また善子って言ったし!だから善子じゃなくてヨハネ!ヨハネよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!]]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[こちら観測班!前方にリア獣の大規模集団を確認!]]

 

ついに出撃したマル達クリスマス中止のお知らせ軍の秘密兵器“テラ・モック”は、ずしーん♪ずしーん♪とその巨体で大地を震わせながら1歩ずつ前進して行ったずら♪

 

その威容を見せ付けながら歩くこと数分、テラ・モックの索敵関連を担当してい観測班からリア獣の大規模集団を確認したと報告が入ったずら。

 

マルはその報告を受け取ると、すぐにズラ・モック改のサブモニターに表示させていたテラ・モック側のメインモニターの映像を確認したずら。

 

そこにはマル達クリスマス中止のお知らせ軍が乗り込んでいるこの超超超巨大なテラ・モックを見上げるリア獣の集団が映し出されていたずら。

 

あの中には善子ちゃん……堕天使(笑)とリク君もいるずらね…。

 

善子ちゃんとリク君……いつもはルビィちゃんとマルも入れたAqoursの1年生組四人で仲良く遊んでいたのに……………どうして最近はマルだけ除け者にしてこそこそとしてるずら………どうして……………………。

 

[[リ、リア獣があんなに……クソ!どいつもこいつも!聖夜を性夜にしやがって!ずらまーる将軍!攻撃許可を!どうか我々にあのリア獣どもへの攻撃許可をお願いいたします!]]

 

マルが過ぎ去りし楽しかった頃の想い出に思いを馳せていると、射撃班の面々から攻撃許可をお願いって声をかけられたずら。

 

そうずらね。

 

どんなに過去に思いを馳せていても、今の善子ちゃんとリク君は敵ずら。

 

そしてマルはこのクリスマス中止のお知らせ軍の総司令ずら。

 

もう迷いは捨てるずずら。

 

迷いを捨てて……ただリア獣をぬっ殺すずら!!!

 

「攻撃を許可するずら!モックライフル!射撃よーい!」

 

[[モックライフル!射撃よーい!!!!!]]

 

「目標!リア獣どもの集団!射撃!開始!ずら!」

 

[[ハッ!射撃を開始します!!!]]

 

テラ・モックはその大きさ故の緩慢な動作で、ゆっくりと右手に持っていたモックライフルを持ち上げて辺りに轟音を響かせながら無数の弾丸を撃ち出し始めたずら。

 

[[す、すごい……これがテラ・モックの力…。]]

 

超巨大なモックライフルから撃ち出された弾丸は次々とリア獣の集団が展開している地点へと着弾し、大爆発を巻き起こしてリア獣どもの素組のガンプラを木端微塵に吹き飛ばしてしまったずら!

 

[[ただのモックライフルなのに1発1発がアトミックバズーカみたいな威力じゃないか…。]]

 

[[これがあの伝説の“μ's”と“A-RISE”を苦しめたテラ・モックの力……なんて恐ろしいんだ…。]]

 

そんな光景を見た我々クリスマス中止のお知らせ軍の面々は、たかがモックライフル程度の武装が巻き起こしたそのあまりの惨状に口々に怯えたような言葉を吐き出していたずらよ。

 

ぶっちゃけみんなビビってるずら。

 

たぶんチ[自主規制]コが縮こまっちゃってるずらね。

 

でもみんなはビビってるみたいだけどマルは…。

 

「ふはははははははは!!!!!素晴らしい!素晴らしいずら!!!これがテラ・モックの力ずらよ!みんな見るずら!リア獣どもがまるでゴミのように吹っ飛んでいくずら!!!ざまぁ!ずら!!!クリスマスにクリスマスケーキを食べたりするからこんな目に遭うずら!何が恋人たちの性夜ずら!お前達みたいな愚かなリア獣が聖夜に性夜でわっしょい♪わっしょい♪しちゃうから10月生まれの子供が一杯なんだずら!!!」

 

テンションが上がっちゃったずら♪

 

えっ?だって圧倒的な暴力でクソみたいなリア獣をねじ伏せてるんだよ?

 

楽しいよね?

 

面白いよね?

 

最高だよね?

 

こんなにも素晴らしい光景を見てどーしてビビるずら?

 

みんなおかしいずら。

 

「ドンドンぶっ放すずら!!!リア獣は残らずぬっ殺すずら!!!皆殺しずら!!!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!ただひたすらに!ぬっ殺せ!!!!ずら!!!!!」

 

そんなテンションあげあげ♪なマルはノリノリでドンドンぬっ殺すずら♪ってみんなに命令を下すずら。

 

このままリア獣どもをみーんなぬっ殺せばいいずら♪

 

そしたら最後はリア獣どもの拠点に生えてる奴らの防衛目的のクリスマスツリーを引っこ抜いてぶち壊してヤるずら♪

 

あのクリスマスツリーをぶち壊せば今回のリア獣限定バトルロイヤル大会もマル達クリスマス中止のお知らせ軍の大勝利で終わるずら♪

 

終わったら今年もみんなで打ち上げパーティずらよ♪

 

この日のためDTサーティ参謀長達が用意してくれたケーキとか食べちゃうすら♪

 

クリスマスにぼっちなみんなでリア獣どもをぬっ殺した後にパーッとやっちゃう打ち上げがマルは毎年のお楽しみずら♪

 

[[は、はい!!!射撃を続け…あれ?動かねぇぞ?なんで……あっ!機体出力が低下してる?!おい!出力管制!出力が低下してるぞ!どーなってんだ!]]

 

[[ちょっと待て!今調べてる!えーっと………は?動力部が停止してる?!な、何でだよ?!動力部!応答しろ!動力部!!!]]

 

マルが打ち上げたのしみずらー♪とか考えていたら、なんだかいつのまにかテラ・モックが動かなくなっちゃってたずら。

 

どうやら動力部でナニかあったみたいだけど…。

 

なーんか嫌な予感がするずらね……。

 

………………嫌な予感なんて気のせいずらね。

 

きっと気のせいずらよ。

 

[[こ、こちら動力部!ザクとフリーダムが!!!ザクとフリーダムがテラ・モックの動力部を!!!]]

 

……なんか今……ザクとかフリーダムとか聞こえた気がするけど……き、気のせいずら……絶対に気のせいずら……。

 

あの二人がこのテラ・モックの中に侵入して動力部をぶっ壊すとか……絶対に気のせいずら……。

 

うぅ……気のせいって思いたいけどやっぱり絶対に気のせいじゃないずらよね……。

 

動力部がどーなったのか聞けばそれがフラグになってあの二人が来ちゃいそうだけど、このクリスマス中止のお知らせ軍の総司令としてはやっぱり確認しなきゃダメずらよね……。

 

そんなわけでマルはおそるおそる動力部がどーなったのか聞いてみたずらよ。

 

「……ど、動力部がどーなったずら?」

 

[[そ、それが……。]]

 

[[このバカみたいにデカいモックの動力部がどうなったのか…………この最強可憐な堕天使ヨハネ様が教えてあげるわ!ずら丸!!!]]

 

あぁ……やっぱりフラグだったずら。

 

堕天使(笑)が来ちゃったずら。

 

[[こいつの動力部はこの最強の堕天使!ヨハネ様とそのリトルデーモン1号がぶち壊してヤったのよ!!!これでこの無駄にデカいテラ・モックとかっていうバケモノはただの木偶の坊よ!!!]]

 

突然の乱入者に困惑するみんなを尻目に、堕天使(笑)はどや顔でテラ・モックが停止したカラクリを話はじめたずら。

 

その内容は信じられないことに、自分とリク君でこのテラ・モックの動力部を破壊したって内容だったずら。

 

[[誰がリトルデーモン1号ですか。全く……まぁ大体はそこの堕天使の言う通りですが、一応はもう少しちゃんと説明しておきましょうか?僕達がこのテラ・モックの内部にどうやって侵入したかをね。とは言え簡単な話なんですよ。このテラ・モックの股にあるアクションベース用の3mm穴から侵入しただけなんです。このテラ・モックはただのハイ・モックをデータ上でサイズアップさせたモノですから、ハイ・モックの股の3mm穴ももちろんあるんですよ。僕達はそこから侵入させていただきました。]]

 

う、うそーん♪ずら。

 

[[さて…花丸。貴女の用意した秘密兵器はこの通り無力化させて貰いました。大人しく降参して僕達の話を聞いて貰えませんか?あと貴女には色々と説明しなければいけない事があります。まずは落ち着いて僕達の話を聞いて下さい。]]

 

「いやずら……話なんて聞かないずら!津島 善子!園田 陸駆!!!よくもこのテラ・モックをやりやがっずらね!」

 

[[善子って言うな!善子じゃなくてヨハネ!ヨハネなんだからね!]]

 

[[どっちでもいいですよ。]]

 

[[よくないの!大事なことなのよ!]]

 

[[別にヨハネでも善子でも、貴女が僕の大切な人だと言うことには変わりないのですが……まぁヨハネが良いのならヨハネと呼びましょう。ね?ヨハネ。]]

 

[[た、大切な人?!ちょっと!こんな大勢の前でいきなりナニ言い出すのよ!そーゆーのは…そ、その……二人きの時に言ってよ……。]]

 

[[はいはい。覚えておきますよ。]]

 

[[うん……って!またはいはいって言ってるし!]]

 

…………またこの堕天使(笑)と面倒くさがり屋さんな無意識ハーレム野郎は…………人前でいちゃいちゃ見せつけやがって!ずら!!!

 

技量では勝てなくても数ではこっちがまだまだ優勢ずら!

 

一斉射撃でぬっ殺してしまえばいいずら!

 

「総員!この堕天使(笑)と面倒くさがり屋さんな無意識ハーレム野郎をぬっ殺すずら!!!撃て!撃って撃って撃ちまくるずらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

[[[[[[[[[[YES!ずらまーる!!!じゃなくて了解です!ずらまーる将軍!!!!!]]]]]]]]]]

 

マルの号令に従ってクリスマス中止のお知らせ軍のみんなが一斉に射撃を始めようとしたんだけど…………。

 

[[させないっての!アヤメ!マルチロックよ!まとめて撃ち墜としてやるわ!!!]]

 

<<了解です。マルチロックシステム作動。ターゲットロック、ロック、ロック、ロック、ロック、ロック、ロック、オールロック。>>

 

[[天をより舞い降りし漆黒の翼よ!我が眼前に広がる全ての災禍を撃ち抜きなさい!フルバーストォォォォォォ!!!!!]]

 

あの堕天使(笑)はこちらが一斉射撃を始める前にフリーダムのマルチロックでみんなまとめてロックオンしてフルバーストして来やがったずら!

 

「ずら?!あ、あぶねーずらよ!この堕天使(笑)はいきなりなんてことしやがるずら!!!って!そーじゃなくて!みんな!避けるずらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

[[[[[[[[[[ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やぁぁぁぁらぁぁぁぁれぇぇぇぇたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!]]]]]]]]]]

 

マルは間一髪で左腕のシールドで防いだけど、みんなはフリーダムから放たれたビームやレールガンの弾丸に次々と貫かれて…。

 

「う、嘘ずら…。みんなヤられちゃったなんて…嘘ずら!」

 

クリスマス中止のお知らせ軍のみんなはその命をあっさりと散らしてしまったずら。

 

[[花丸、あとは貴女だけです。この場ではどうせ話は聞いてはくれないのでしょうから、とりあえずは墜とさせて貰いますよ。]]

 

<<ヒートホーク!アクティブです!>>

 

マルは儚く散っていたみんなの残骸を見て呆然としてしまったずら。

 

頼れる参謀長も。

 

口喧しい大佐も。

 

心配性な中佐も。

 

気弱な少佐も。

 

大尉も、中尉も、少尉も。

 

曹長も軍曹も伍長も。

 

新しく仲間に加わった新兵達も。

 

(彼氏にはしたくないけど)みんな優しい良い奴らなのに……みんなマルを置いて行っちゃったずら…。

 

みんなヤられちゃったずら…。

 

そんなテラ・モックの中枢部に残された一人ぼっちのマルに相対するのは、赤熱化した片刃の斧を手に持つ緑色の一つ目のMS…ザクを操るマルが初めて好きになった男の子…。

 

園田 陸駆君。

 

あの日、ルビィちゃんと一緒にマルの手を取って夢の舞台へと引っ張りあげてくれた男の子…。

 

マルの大好きな男の子…。

 

でも…………。

 

「話なんて聞きたくないずら!もう嫌いずら!!!クリスマスに堕天使(笑)なんかといちゃいちゃしてるリク君なんて嫌いずら!!!だいっきらいずらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

リク君はクリスマスに一人ぼっちで寂しい思いをしているマルに気付いてくれなかったずら!

 

そんなの言わなきゃ絶対にわかんないってわかってるけど!

 

それでもマルは!マルは!!!

 

リク君だけには一人ぼっちのマルのこの想いをわかって欲しかった!!!

 

クリスマスが特別な日じゃなくていい!ただいつもみたいにマルの側に居て欲しかった!!!

 

マルはリク君が側に居てくれるだけでよかったんだよ!!!

 

[[だから貴女に内緒でこそこそとしていたのには訳があるんです!いいですか!花丸!僕達は貴女に!]]

 

「問答無用ずら!!!ズラ・モック改!逝くずら!!!!!!」

 

これが……これが最後の闘いずらよ!!!!

 

「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

マルはズラ・モック改に残された全ての力を振り絞って、リク君を倒すために突撃を始めたずら!

 

[[やっぱり話は聞いてはくれませんか……ならば遠慮なく墜とさせて貰いますよ!]]

 

リク君はそんなマルに少しだけ悲しそうな声で“話は聞いてはくれませんか”と呟くと、ヒートホークを構え直してマルのズラ・モック改を迎え撃とうと動き始めたずら。

 

リク君も本気ずらね…。

 

そんな本気のリク君に今のマルじゃ勝てないのはわかってるよ。

 

わかってるけど……!

 

「ヤれるもんならヤってみやがれ!ずらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

マルの気合いを受け取ったズラ・モック改は、その持てる全ての力を使って踏み込むことでまるでクイックブーストのような爆発的な加速力を発揮すると、リク君のザクへと一気に距離を詰めたずら!

 

そして右腕に展開していたズラモックローをリク君のザクへと振り下ろしたずらよ!

 

でも……

 

[[踏み込みは上々…ですが!]]

 

[[やっちゃえ!リク!]]

 

[[それではまだ僕には届きませんよ!花丸!!!]]

 

リク君の言う通り、振り下ろされたズラモックローはザクには届かなかったずら。

 

リク君はザクの右肩のシールドで振り下ろしたズラモックローを器用に受け流して、渾身の一撃をいなされた事で体勢の崩れたマルのズラ・モック改に向けて、右手に握ったヒートホークを振り抜いて来たずら。

 

そして、振り抜かれたザクのヒートホークはそのままズラ・モック改の胴体を両断して……。

 

<BATTLE END>

 

バトル終了のシステムアナンスがコクピットに虚しく響いたずら。

 

「あーあ……やっぱり負けちゃったずら……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カップル限定バトルロイヤル大会で善子ちゃんとリク君のコンビに負けちゃったマルは二人から逃げようとしたんだけど、ガンプラバトルシミュレーターの筐体から出てきたところをリク君に捕まっちゃったずら。

 

流石はリク君。

 

マルと同じ絢瀬流緊縛術の免許皆伝ずらね…。

 

マルも緊縛術勝負では負けてはいないと思うけど、今回は咄嗟の事で対緊縛術用の“荒縄返し”を使う暇すらなかったずら。

 

そんなこんなで荒縄で縛り上げられたマルは黒澤家保有のヤクザ屋さんご用達な黒塗りの車に詰め込まれて何処かに連れていかれることになったずら。

 

このときはマルは黒澤家経営の泡の国とかちょっと非合法な配達マッサージ屋さんに売られちゃうんだな。って思ってたんだけど……。

 

「「「「「「「「メリー!メリー!!クリスマス!!!」」」」」」」」

 

縛られて連れてこられた場所は浦の星学院のガンプラバトル部の部室だったずら。

 

でもこの日はいつもの見慣れた部室じゃなくて、沢山の色とりどりの飾りや美味しそうなご馳走、そしておっきなケーキがマルを出迎えてくれたずら。

 

メ、メリーメリークリスマス?!

 

これは……まさか……もしかして……噂に聞いた…………夢にまで見た…………クリスマスパーティー?

 

「ではなく、何処かの誰かの誕生日パーティーですよ、皆さん。」

 

じゃ、なかったずら。

 

どこかの誰かのお誕生日パーティーずらか?

 

どこかの誰かって誰ずら?

 

なんでどこかの誰かのお誕生日パーティーなんかお祝いしてあげるずら?

 

「あっ!うんうん!そうだったね!これはクリスマスパーティーじゃなくてどかの誰かのお誕生日パーティーなんだよね!」

 

「そうですわ。何処かの誰かのお誕生日パーティーならば、ご実家がお寺でクリスマスパーティーを開けない花丸さんでも参加できますものね。」

 

クリスマスパーティーを開けないマルでも、何処かの誰かのお誕生日パーティーなら…………あっ!も、もしかして!

 

これってどこかの誰かのお誕生日パーティーって名目のクリスマスパーティー?!

 

マルがクリスマスパーティーはダメだからどこかの誰かのお誕生日パーティーにしたずらか?!

 

「何処かの誰かの生誕祭……フッ……天界を追放されたこの堕天使ヨハネが、友のために全ての元凶である彼の者の生誕祭を祝うだなんて……皮肉ね……。」

 

あー。確かに12月25日が誕生日のどこかの誰かって堕天使(笑)的に言えば祝っちゃダメな人だよね。

 

「はいはい。色々と話が拗れそうだから堕天使はちょっと黙ってなさい。」

 

「ちょっ!リリー?!なんでよー!!!」

 

「なんかこの二人って最近仲いいよね?ヤっちゃった?なんなら今からここでヤっちゃってもいいんだよ?ほら♪脱いで♪脱いで♪」

 

「「ヤってないし脱がないわよ!ってかだからってアンタが脱ぐな!!!」」

 

「イエス!ヨシコとリコはとーっても仲良しさんデース♪あ!マリーわかっちゃった♪きっと二人はレズビアンなんデース♪」

 

「「おいまて!悪の総帥!誰がレズビアンだ!誰が!!!」」

 

「ふぇ?れずびあんってなーに?」

 

「ち、千歌ちゃん!レズビアンがなんなのか!私が手取り足取り腰取りじっくりと教えてあげるよ!ベッドの中で!朝まで!二人きりで!さぁ行こう!すぐ行こう!ほら行こう!全力前進!ヨォォォソロォォォォォォォォォ!!!」

 

「はぁ……皆さんは本当にいつも通りですね。」

 

「あはは……。」

 

みんないつも通りのノリで騒いでるずら。

 

そんなみんなをこれまたいつも通りにリク君とルビィちゃんが困ったような顔で見守ってるずら。

 

うん。なんかまたいつものグダグダパターンに入りそうずら。

 

とりあえずはお話を先に進ませないとダメずらね!

 

「あ、あの!」

 

マルがお話を先に進めるためにみんなに声をかけようとしたとき、そんなマルに気付いたルビィちゃんがにこにこ笑いながらマルにちょっとだけ不恰好な、でもとってもおっきなケーキを見せてくれたずら!

 

クリスマスパーティーっぽい誰かのお誕生日パーティーで登場するケーキ…………こ、これが噂に聞くクリスマスケーキと言われる逸品ずらか?!

 

「そんなことよりも!はい!花丸ちゃん!クリスマスケーキじゃないケーキだよ!善子ち「善子じゃなくてヨハネよ!」ゃんとリク君とルビィの三人で作ったんだよ!あっ!だいじょーぶだよ!善「ヨハネ!」……ヨハネちゃんがまた唐辛子とか入れてからーいケーキにしないように、ちゃんと見張ってたから!」

 

「お料理も僕達みんなで作ったんですよ。それでですね。ここ最近、僕達がこそこそとしていたのは今日のパーティーの為の資金作りやらなんやらの為だったんです。どうやらそれで花丸に寂しい思いをさせてしまった様ですね。申し訳ありませんでした。」

 

そっか……だからみんなは……。

 

マルは仲間はずれにされたんじゃなかったんだ……。

 

みんなはマルのために……。

 

「うぅ………………。」

 

「花丸?どうしました?」

 

「マルは……マルは……マルは………………。」

 

マルは……こんなにも素敵な仲間が一緒に居てくれて……世界で一番の幸せ者ずら♪

 

「みんなだいすきじゅらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、マルのはじめての、そして最高のクリスマスは過ぎていったずら。

 

これからはもう、マルは一人ぼっちはクリスマスじゃない今回はずらね。

 

一人ぼっちのクリスマスじゃないけど…………みんなは……クリスマス中止のお知らせ軍のみんなはまだ一人ぼっちのクリスマスずら。

 

だから♪マルは来年もみんなと一緒に戦うずら!

 

いつの日か、世界中の一人ぼっちのクリスマスがなくなるその日まで!

 

マルの戦いはまだまだ終わらないずら!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?ずら♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

今回登場したテラ・モックは本編でも終盤で登場予定です。
ソラや“μ's”の面々とA-RISEや終盤までに登場する多くのスクールファイター達が超巨大なテラ・モックです相手にどの様に戦うか…。
そこまで辿り着くにはまだまだ時間がかかってしまいますが、何卒この物語の最後までお付き合いいただければ幸いでございます。

次回更新は明日、1月1日(月)のお昼頃を予定しております。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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