ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
今回も無事に古戦場を生き抜いたQooオレンジでございます。
名前自体は伝説のクソボス“ドグー”に似ていたクセに、“ドグー”比べると随分とぬるいボスでした。
弱体無効貫通石化&最大HP50%無属性ダメは、インフレした今の環境でもやったらアカンやつですよ…。
今回も本編16話となります。
続バトル回です。
それでは 第16話「頂へと挑む」そのろく 始まります。
穂乃果、真姫、絵理、にこの四人が、それぞれの機体が保有している強化アビリティを発動させ終えると、それを見計らったタイミングで青空とアイリの声がバトルフィールドに響きました。
《さて、我が敬愛するクソマスター。あちらの用意は万全の様ですよ?》
〚だな。んじゃまぁ…こっちもぼちぼち行くとするか。〛
《了解です。では…“誓約”を。》
〚おうよ!〛
青空とアイリのその会話に私達が身構えていると、青空の“ザク・リヴァイブ”は私達が待ち構えている場所から距離を取って静止しました。
《“我は汝、汝は我。電子の神の雛型たるアイリの名の下に、我は汝に誓約と盟約を求めん。”》
〚“我、ここに誓約と盟約を捧げ、汝に力を求めん。”〛
静止した二人は静かに、そして厳かに、まるで何かの儀式の様なモノを始めました。
普段はチンピラ全開の青空と、気怠げな態度を崩さない電子精霊のアイリ。
そんな二人の厳かな雰囲気のやり取りは一種の異様さを醸し出していました。
《“誓約と盟約をここに。”》
〚“汝に誓わん、我等は共に頂に。”〛
《“誓約と盟約を受諾します。さぁ!今ここに汝に我の力を!”》
〚“精霊憑依(ポゼッション)”!!!〛
《“精霊憑依(ポゼッション)”!!!》
アイリの“誓約と盟約を”の言葉に応える様に青空が返した言葉は“共に頂に”。
その言葉が何を意味するのかを考察する前に二人の儀式(?)は完了し、青空の“ザク・リヴァイブ”が動きを見せました。
“精霊憑依(ポゼッション)”なるモノが何なのか?
私達がソレを知っているであろうにこへと質問しようとしたその時、再び青空の…そしてアイリの声がバトルフィールドに響き渡ります。
〚《“限界突破(リミットバースト)”、ドライブ。》〛
淡々と、たた淡々と。
青空とアイリの声は異口同音に重なり合って響き渡りました。
“限界突破(リミットバースト)”…絵理とにこも使用した汎用型の強化アビリティですね。
確か出力を一時的に上昇させて機体性能を引き上げるタイプの強化アビリティだった筈です。
私の“アルテミスガンダム”の保有する“トランザムシステム”と似た様な強化アビリティですね。
そんな強化アビリティ“限界突破(リミットバースト)”を使用した青空の“ザク・リヴァイブ”の機体からは、溢れ出るエネルギーの残滓が粒子となって舞い散っていました。
キラキラと輝くエネルギー粒子を綺麗だな…と見ていると、ついに青空の“ザク・リヴァイブ”が行動を開始したのです。
〚《“Hi-Accel”。》〛
青空とアイリの重なり合った不思議な声がそう呟いた瞬間…遠目に見えていた“ザク・リヴァイブ”の姿が一瞬で消え去りました。
〚穂乃果!真姫!バカが来るわよ!!!〛
青空の“ザク・リヴァイブ”の姿が消えると同時に、にこが大声で前衛の二人…穂乃果と真姫に警戒の声を放ちます。
すると、にこの声に反応するかの様に、穂乃果と真姫はそれぞれ手に持つ得物を構えて身構えました。
穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”は右手のビームライフルを。
真姫の“紅姫”は炎刀化した刀を。
それぞれ構えて身構えます。
超高速の“soar”での突撃だとしても、護国の剣技を学んでいる真姫と、穂乃果が時折見せる異様な反射神経ならば対応出来る可能性も…と、そう思った瞬間…。
〚ほへ?〛
何とも間抜けな穂乃果の声と共に、“キャバリエール・ソルストライクガンダム”が胴体部分から真っ二つに両断されていました。
真っ二つに両断された穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の真後ろには青空の“ザク・リヴァイブ”。
その姿を見て私はナニが起きたのかを理解しました。
青空は以前、私に見せた“soar”に“soar”を重ね掛けする長距離用の“soar”を使い、一足飛びに穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の懐へと飛び込んで、そのまま斬り裂いてしまったのです。
穂乃果の異様な反射神経ならば反応出来るかも?と期待したのですが…。
〚ゔぇえ!?穂乃果っ!?このっ!!!〛
爆散する穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の姿を見て、側に居た真姫もようやくナニが起きたのかを理解した様です。
真姫は爆散する穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の傍らに静止している青空の“ザク・リヴァイブ”へと炎刀化した刀を振るいます。
いえ、正確には炎刀化した刀を振るおうとしました…ですね。
〚《“Accel”》〛
真姫の“紅姫”は結局、炎刀化した刀を振るう事はありませんでした。
何せ真姫が炎刀化した刀を振るおうとした直前に、青空の“ザク・リヴァイブ”は再び“soar”を発動させて一気に真姫の“紅姫”へと駆け抜けたのですから。
そして青空の“ザク・リヴァイブ”は“soar”での超加速ですれ違いざまに手にしたビームブレードを一閃し、真姫の“紅姫”を両断してしまいました。
一瞬…まさに一瞬で、頼れる前衛の二人は両断されて宇宙に散って行きました。
爆散する真姫を見送りながら、私は動揺しながらも若干の違和感に気付きます。
知っての通り、“soar”は超高速の移動を可能にする特殊な歩法です。
今までは“soar”の“入り”…つまり発動する直前には、若干の“溜め”の様なモノが存在していました。
ですが、先ほどの真姫への一連の“soar”での攻撃の際には、その“溜め”が全く見られなかった様な気がしたのです。
それが何なのか?と言われればそれまでなのですが…。
〚せめて一撃くらいは持たせて欲しかったわね!しゃーないわ!遊撃!突っ込みなさい!!!〛
爆散した穂乃果と真姫を見ながら、にこは再び大声を張り上げます。
その声に従い、遊撃の三人…ことり、絵理、凛の三人が、“soar”を終えた直後の青空の“ザク・リヴァイブ”へと襲い掛かって行きました。
〚行くわよ!“ヴァルキュリア”!シュトゥールム!!!〛
まず先駆けたのは絵理とその愛機“トールギス・ヴァルキュリア”。
絵理の“トールギス・ヴァルキュリア”は大型ランスと大型シールドを構え、両肩の大出力ブースター…確かスーパーバーニア?でしたか?を盛大に噴射させて、一気呵成に青空の“ザク・リヴァイブ”へと突撃して行きます。
推進剤が燃焼した青い炎を両肩のスーパーバーニアから迸らせながら突撃する絵理の“トールギス・ヴァルキュリア”は一気に“ザク・リヴァイブ”との距離を詰めました。
“トールギス・ヴァルキュリア”が手にした大型ランスが青空の“ザク・リヴァイブ”へとあと少しで届く…誰もがそう思ったその時…。
〚《“Rapid acceleration(ラピット アクセラレーション)”。》〛
淡々とした青空とアイリの重なり合う不思議な声が響きました。
霞むように消え失せる青空の“ザク・リヴァイブ”。
同時に絵理の“トールギス・ヴァルキュリア”は一瞬で装甲の薄い機体中の関節部分を斬り裂かれてバラバラになってしまいました。
手足、そして頭部すらも無くし、胴体だけになった絵理の“トールギス・ヴァルキュリア”の頭上に、“Rapid acceleration”を終えた青空の“ザク・リヴァイブ”が現れます。
そして、頭部を無くした絵理の“トールギス・ヴァルキュリア”の頭のあった部分へとビームブレードをねじ込みました。
こうなってはいくら装甲が厚く防御力が自慢の“トールギス・ヴァルキュリア”でもひとたまりもありません。
〚ごめん!ヤラれちゃった!あとはお願い!〛
絵理の謝罪の声と共に爆散する“トールギス・ヴァルキュリア”。
その間近に佇む青空の“ザク・リヴァイブ”。
青空の“ザク・リヴァイブ”は爆散した“トールギス・ヴァルキュリア”の爆炎に照らされて、モノアイを光らせています。
認めたくはありませんが…そう!ひじょーーーーーーに!認めたくはありませんが!
絵理は私達“μ's”の中でもトップクラスのファイターです。
その絵理が鎧袖一触で斬殺されてしまった事に、私は少なからず衝撃を受けてしまいました。
それは恐らく他の面々も同じな筈です。
このままみんな斬殺されて全滅…そんな最悪の事態が頭を過ぎります。
そんな最悪の事態を払拭するかの様に、凛が威勢の良い声と共に突撃して行きました。
〚ぶっ潰してやるにゃ!!!うぅぅぅぅにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!〛
凛の“Gケット・シー”は巨大なハロハンマーを振り被りながら、青空の“ザク・リヴァイブ”へと襲い掛かって行きました。
一直線に、何も考えずに、ただひたすらに。
“Gケット・シー”のその突撃は、絵理の“トールギス・ヴァルキュリア”の突撃に勝るとも劣らないモノでした。
そんな凛の勢い任せの突撃に対して、青空は淡々と“soar”を発動させます。
〚《“Accel”》〛
呟きに近いその言葉と共に消え失せる青空の“ザク・リヴァイブ”。
〚にゃぎゃ!?〛
次に“ザク・リヴァイブ”が姿を現したのは、胴体から両断された凛の“Gケット・シー”の真後ろでした。
凛の短い悲鳴(?)と共に爆散する“Gケット・シー”。
あぁ、またか…と、そう思ったその瞬間…。
〚ことりっ!今よ!〛
〚“あくせるぅ”!ですぅ!!!〛
にこがことりを呼ぶ声と、それに応じたことりの可愛らしい…そして今回に限っては頼もしく感じる声が響きました。
同時に“soar”の発動成功を告げる、爆発音が重なる様な独特の音がバトルフィールドに響きます。
“soar”を終えた直後の一種のクールタイム中の青空の“ザク・リヴァイブ”に対して、ことりの“ウイングガンダム・リトルバード”が“soar”で突撃を敢行したのです。
これなら…と期待が胸の奥から湧き上がって来た直後…。
〚ちゅん!?〛
ことりの悲鳴と共に爆音がバトルフィールドに響きました。。
ことりの“ウイングガンダム・リトルバード”が行った“soar”での特攻。
全てのタイミングはバッチリ…だった筈のその特攻の結果は失敗に終わりました。
ことりの“ウイングガンダム・リトルバード”は、青空の“ザク・リヴァイブ”へと辿り着くその前に、爆散してしまったのです。
〚あのバカ!凛に“soar”をぶちかます前にことりの進路を予想してハンドグレネードを放り投げて置きやがったわね!〛
にこが忌々しそうな声で青空が何をしてことりを撃退したのかを教えてくれました。
どうやらことりは進路上に放り投げられていたハンドグレネードにぶち当たり爆散してしまったみたいですね。
超高速で移動する“soar”の最中に何かにぶち当たれば、当然その移動速度も相まって相当のダメージになってしまいます。
それが爆発物…今回で言えばハンドグレネードだったとしたら言わずもがなです…。
“soar”使いである青空は、“soar”の弱点も把握しているのは当然の事ですね。
〚残り4人!後衛組!そろそろ出番だから気合を入れなさい!!!〛
“精霊憑依(ポゼッション)”と言うモノを使ってから、全く人間味を感じさせない青空の猛攻によって、あっという間に穂乃果、真姫、絵理、凛、ことりの5人がヤラれてしまいました。
にこの言う様に、残っているのは四人だけ…。
まるで機械の様に淡々と私達を処理している青空に、このままでは一矢報いる事なく全滅…なんて事も十分にあり得ます。
そんな弱気になっていた私の耳に、にこの威勢の良い声が響きました。
〚“ヤサカニノマガタマ”!全機射出!バカそら!このにこにーサマが一緒に死んでヤるからちょっと天国まで付き合いなさいよね!!!〛
にこは威勢の良く言い放つと、自機である“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこ”のバックパックから球状のオールレンジ兵装“ヤサカニノマガタマ”を六機全て射出しました。
そしてにこは私が予想もしていなかった方法で青空の“soar”に対して抵抗し始めたのでした…。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回も戦闘回の予定です。
何も無ければ次回はいつも通り月曜日の12時12分に更新予定です。
感想とかいただければ確定で更新しますので、ぜひぜひ。
それでは次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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