ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近はガンプラを買ってもなかなか作れていないQooオレンジでございます。
そろそろ何か作らないとパニおじ化してしまう恐れが…。
今回も閑話となります。
それでは 閑話「本当にあった(かもしれない)怖いガンプラバトル③」 始まります。
えっ?もうアレって完全にガンプラじゃないですよね?な感じの、腐った肉を撒き散らしながら闊歩する謎の大型ゾンビ(仮)から一時的に撤退した私達は、廃ビルの陰に身を寄せて辺りを警戒しながらも今後の事について話し合う事にしました。
〚さっきのヤツ。絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”のシールドを溶かすってかなりヤバいんじゃないの?〛
「えぇ、普通にヤバいですね。」
絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”の大型シールドについては前回も軽く触れましたが、ちょっとやそっとの攻撃では傷すら付ける事が出来ない程度には馬鹿みたいな非常識の塊のような硬さを持っています。
そんな馬鹿みたいな硬さの“トールギス・ヴァルキュリア”の大型シールドをあぁも簡単に溶かす光線(?)なんて、私や真姫の“アルテミスガンダム”や“紅姫”の様な通常の防御力しか持たないモビルスーツではひとたまりもありません。
アレに当たれば私の“アルテミスガンダム”や真姫の“紅姫”では即融解間違い無しでしょうね。
私は真姫の“ヤバい”発言へと返事を返しながら、広域探査モードに設定し直したレーダーへとチラリと目を向けます。
目を向けた広域レーダー上では、先ほどの大型ゾンビ(仮)がノロノロと廃墟群を彷徨いている様子が伺えます。
その広域レーダー上の大型ゾンビ(仮)の周辺には、次々の別の赤い光点が群がって行っています。
どうやらバトルロイヤルに参加している他のファイター達があの大型ゾンビ(仮)を発見して攻撃を仕掛け始めた様ですね。
私は広域レーダー上で大型ゾンビ(仮)を示す赤い光点に次々と群がっていく他の光点たちを見ながらぽつりと呟きます。
「このまま数に任せて圧殺されてしまわないでしょうか?」
あの大型ゾンビ(仮)は先ほどひと当てした感触だと、さほど防御力が高いとは思えませんでした。
大型ビームスナイパーライフルの一撃は胴体を楽々貫通しましたし、GNビームピストルⅡの弾丸も弾かれたりする様子は一切ありませんでした。
それなりの火力がある射撃武器を持った機体が大勢で囲んで一斉攻撃で一気に削り尽くしてしまえば、割とあっさりと倒せてしまえるのでは?と、そう思えてなりません。
〚でもアレ、見るからにマズそうな“繭”から出て来てわよ?そんなヤツが早々簡単に終わるモノなのかしら?〛
私の呟きに対して冷静な声で絵里が返して来ました。
さっきまで“トールギス・ヴァルキュリア”を器用に体育座りさせていたハズですが、ナニをさも有識者ぶったしたり顔でドヤってるんでしょうか?
「と、言いますか、いつの間に絵里はえりーちかちゃん(18歳♀)から戻ったのですか?」
〚な、なんのコトかしらぁ〜?〛
〚なんのコトもナニもアンタ、あのゾンビ見て幼児退行してたじゃない。〛
〚し、してないわよ!えりーちか!ずっとちゃんとかしこいかわいいえりーちかだったわ!〛
「あー、はいはい。そうですねー。かしこいかわいいえりーちかちゃん(18歳♀)でしたねー。」
〚だーかーらー!ちがうわよー!〛
〚はいはい。話が先に進まないからもうこのえりーちかちゃんは放っておきましょ。どーせ今回は役立たずだろうし。それで?コレからどうするつもりなの?このまま黙ってあのゾンビが他のファイターたちにリンチされてヤラれるの待ってる?〛
絵里が必死に幼児退行化を誤魔化そうとあたふたしていますが、真姫は冷静にスルーして放置する様ですね。
とりあえず私も真姫に習って絵里の事は放置してスルーする事にしておきましょう。
「そうですね…戦略的には如何にもヤバそうで強敵っぽいあのゾンビは、他のファイター達に始末させて高みの見物を決め込むのが最適解なのでしょうね。間違い無くそれが最も賢い選択ではあります。ですが…」
〚ですが?〛
「それでは余りにも情けなくはないですか?それにただ座して強敵が屠られる事を待つのも面白くもありません。」
このバトルが本番…負ければ終わりのガンプライブの本大会や公式大会ならば、勝つ為にはこのまま黙ってあのゾンビが屠られるのを待つのが最も賢い選択ではあります。
ですが、今はガンプライブの本大会でも公式大会でもありません。
負けても何の問題も無いただのバトルロイヤルです。
ならば…
「あのゾンビを私達で屠りましょう。」
〚まぁ、海未なら当然そう言うわよね。〛
真姫は私の答えに対して不敵な笑みを浮かべながらそう返して来ました。
「海未なら当然…と言いますが、真姫だって尻尾を巻いて逃げ出したままで終わるつもりは当然ありませんでしたよね?」
真姫の性根的に、このまま引き下がると言う選択はあり得ません。
真姫は負けず嫌いですからね。
〚ふん。そんなの当たり前でしょ?もし海未がこのまま引き下がるとかバカなコトを言ったら、私1人でも戻ってあのゾンビを焼き殺してやるトコだったわ。〛
「真姫らしいですね。」
〚そっちこそ、海未らしい答えで安心したわ。〛
それでこそ真姫、それでこそ護国の剣士です。
私達は通信モニター越しに笑い合います。
〚あのー?えりーちか的にはこのままアレが倒されるのを黙って見ていたい気分なんだけど…だめ?〛
「駄目です。」
〚ダメに決まってるでしょ?〛
〚ア、ハイ。〛
怖い物が嫌いな絵里はナニやら弱気な事を言っていますが当然却下です。
「さて、それでは急ぎましょうか。早く戻らないと他のファイター達に群がられてボコボコにされてしまいますからね。」
現に広域レーダー上ではあの大型ゾンビ(仮)の赤い光点が、他の大量の赤い光点に群がられ続けています。
そこで私はふと違和感に気付きました。
敵機を示す赤い光点の数が異様に多いのです。
多いと言うか…広域レーダーがあの大型ゾンビ(仮)の赤い光点を中心としてほぼ真っ赤に染まっています。
この時間帯(今は夕方の五時過ぎ辺りです♪)は学校が終わった学生やお仕事が終わった社会人達の多くがバトルロイヤルに参加してはいますが、それでも広域レーダーが真っ赤に染まる程には参加者は居ません。
異常。
そう、もうこれは違和感を通り越して“異常”と言いレベルです。
私はすぐさま真姫の“紅姫”と絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”へと広域レーダーのデータをデータリンクさせて共有します。
〚ゔぇえ…ナニこれ?広域レーダーが真っ赤じゃない…。〛
〚コレは流石におかしいわよね?〛
真姫と絵里もこの様子に異様さを感じてくれたようですね。
それぞれ口々にこの異変に対しての感想を語っています。
〚“ハイ・モック”の異常湧き…とかじゃ無いわよね?〛
「あぁ、たまにありますからね。“ハイ・モック”の異常増殖。」
皆さんご存知の雑魚敵“ハイ・モック”は、定期的(?)に無限湧きして私達ガンプラファイターを悩ませています。
運営のちょっとした悪戯心なのでしょうが、非常に迷惑極まりないです。
まぁ私としては眼福な光景なのでホクホクですけどね♪
えっ?なんで眼福か…ですか?
だって“ハイ・モック”って可愛いではありませんか♪
やる気の無いだらりと垂れる手足。
虚ろに光るモノアイ。
たまに転んでしまう愛嬌の良さ。
どこをどう見ても愛らしいガンプラですよね♪
えっ?感性がおかしい?
そうでしょうか?
私としてはあの愛らしさを理解しない方々の方が感性がおかしいと思うのですが…?
それは兎も角。
今回も毎度お馴染みの“ハイ・モック”無限湧き状態なのでは?と真姫は考えたのでしょう。
私もその可能性が一番高いと思います…と、言いますか、それ以外の可能性はあり得ませんよね?
〚うーん…えりーちか的には違うような気もするんだけど…けど、“ハイ・モック”の無限湧き以外はあり得ないっていうのも確かなのよね…。〛
絵里がナニかブツブツ言っていますが、アレは恐怖で一度頭がイカれたので妄言に近い戯言なので気にしない方向で行きましょう。
真姫も私と同じように絵里の妄言はスルーする方向で行く様ですね。
〚えーっと、えりーちか泣いちゃうわよ?〛
「泣いたら泣いたで動画を撮影して末代までの笑い者にして差し上げますね♪」
〚ソレはソレで酷いわね…。〛
〚ほら!おバカなやり取りしてないでさっさと行くわよ!早くしないと出遅れちゃうわ!〛
〚えりーちか、やっぱりあんまり行きたくないわ。〛
「前衛は真姫と絵里。私は少し後ろから援護します。二人とも、用意は良いですね?」
〚普通にまたスルーされてえりーちかホントに泣いちゃいそうだわ。〛
いつも(?)のグダグダなやり取りをしながらも、私達は隊列を組んで再び大型ゾンビ(仮)の居るであろう戦域へと向かい事にしました。
“ハイ・モック”無限湧きは面倒極まりない状況ではありますが、同時に撃墜数ポイントを稼ぐまたとないチャンスでもあります。
しっかりとGPを稼いでパーツ代の足しにしてあげましょう♪
そんな不純な思惑と共に、私達は廃墟のバトルフィールドを駆け戻ります。
前方にあるあの大きな廃ビルの角を曲がると“ハイ・モック”無限湧き状態で大混乱な戦場が見えて来るハズですね。
私達は“ハイ・モック”無限湧き状態の戦場へと乱入する為に大きな廃ビルの角を曲がると………そこには文字通りの地獄絵図が広がっていました。
「えっ?」
〚は?〛
〚ちかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?〛
私達は三人とも、大型ゾンビ(仮)とそれに群がる他のファイター達&無限湧き状態の“ハイ・モック”…と言う光景を想像していました。
ですが、実際に私達の目に飛び込んで来た光景はそんなありふれたモノ(謎の大型ゾンビ(仮)はありふれたモノではありませんが…)ではありませんでした。
廃ビルから飛び出した私達が見たモノ。
ソレは戦場を埋め尽く悍ましいゾンビの群れでした。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回も閑話の予定です。
何も無ければ次回はいつも通り月曜日の12時12分に更新予定です。
感想とかいただければ確定で更新しますので、ぜひぜひ。
それでは次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。
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それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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