ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
亡き父の代わりに人生で始めて山に分け入り山菜採りをしたQooオレンジでございます。
くまがこわい…。
今回も閑話となります。
それでは 閑話「本当にあった(かもしれない)怖いガンプラバトル⑪」 始まります。
周囲の量産型ゾンビを取り込み進化(?)した再生大型ゾンビ(仮)改め阿修羅ゾンビは、アスリートも真っ青な素晴らしいフォームで手を振り疾走して来ました。
走るゾンビというモノを初めて見ましたが、何と言うか物凄い違和感ですね。
元来、ゾンビと言うモノはノロノロと歩くだけのモノだと思っていたのが原因でしょうね。
そんな凄まじい違和感の走るゾンビこと阿修羅ゾンビは、あっという間に私達との距離を詰めて来て目の前にやって来ました。
そして私と真姫を見下ろしながら、その巨大な六本腕を次々に振り上げて殴りかかって来たのです。
「真姫!来ますよ!」
〚わかってるわよ!ってか速いゾンビってなんかキモいんだけど!?〛
私と真姫は咄嗟にそれぞれ手にした刀で殴打をいなし捌いて行きます。
一撃、二撃、三撃、四撃、五撃。
六本腕となった事で阿修羅ゾンビの殴打は止まる事を知らずに、次々と繰り出されて来ますが、私も真姫も危なげなく刀で拳を反らしていなします…が。
〚ゔぇえ!?また折れた!?〛
ここで真姫の“紅姫”が握る炎刀が耐久限界に達し折れてしまいました。
刀が折れた事で真姫の“紅姫”の動きが一瞬止まってしまいました。
私は真姫の“紅姫”を庇う為に、一歩前へと“アルテミスガンダム”の歩を進めます。
「真姫!一度下がりなさい!」
真姫の“紅姫”の“武装領域(ウェポン・ストレージ)”の中にはまだ予備の刀がいくつか入っている筈です。
真姫がそれを取り出すまでは、私は一人で阿修羅ゾンビの連打を相手取る事にしました。
阿修羅ゾンビは相変わらずゾンビのクセに素早い動きで連続で殴りかかって来ます。
愛刀である“妖刀 嫁斬丸”を両手でしっかりと握りながら、私はその連続殴打を必死にいなします。
ですが真姫と二人で捌いていた連続殴打が私だけに集中された事で、先ほどよりも二倍の圧力が“アルテミスガンダム”へと押し寄せて来ます。
六本腕の連続殴打に対して、こちらはたった一振りの刀しか持っていません。
手数が違うどころの騒ぎではありません。
まぁ単純に計算しても六倍の手数差ですから仕方ありません。
今まだ何とか凌いだいますが、遠からず六倍と言う手数差で押し切られてしまうのは目に見えています。
そう判断した私は両手で握っていた“妖刀 嫁斬丸”を右手に持ち直し、空いた左手で腰に取り付けてある鞘を引き抜きました。
刀の鞘を用いた簡易的な二刀流です。
二刀流は嗜む程度にしか修練していませんが、それでも手数の差を埋める為にはこれしか手がありません。
私は六本腕から繰り出され続ける殴打を左右それぞれの“妖刀 嫁斬丸”と鞘で捌き続けます。
弾いて、受け流して、身を捻り躱して。
端から見たら演舞を舞っているかのように、私は六本腕から繰り出される殴打を捌き続けます。
そうこうしていると、後方へと一度後退して“武装領域(ウェポン・ストレージ)”から予備の刀を取り出していた真姫の“紅姫”が戻って来ました。
鞘から引き抜かれた刀はすでに炎を纏って炎刀化していました。
〚海未!そのままソイツを押さえてて!〛
真姫はそう言うなり炎刀を上段に構え、炎を赤々とさらに燃え上がらせました。
〚“緋燕”の火力で足りないないならコレで焼き尽くしてやるわ!護国園田流!剣衝!“巫炎(かむろ)”!!!〛
“紅姫”が上段に構えた炎刀を振り下ろすと共に、刀身からは火球が放たれました。
火球は六本腕から繰り出され続けている殴打を必死に捌いていた私の“アルテミスガンダム”の真横を通り過ぎて行き、攻撃に注力していた阿修羅ゾンビ足元へと落ちました。。
阿修羅ゾンビの足元へと火球が落ちるや否や、火球が落ちた地面を起点として赤々とした燃え盛る炎の柱が展開されました。
護国園田流“剣衝 巫炎”
炎の剣気を圧縮させた火球を放ち、着弾地点に炎の柱を発生させる護国園田流の中級剣衝術の一つです。
“巫炎”の炎の柱の内部に閉じ込められた相手は業火に焼き尽くされて骨すら残りません。
その筈なのですが…
「骨は残ってしまいましたね。」
“巫炎”の炎の柱の内部で業火に焼かれた阿修羅ゾンビは、まるで熱に焼かれて苦しむかのように激しく暴れていましたが、次第にその動きは鈍くなって行き、最終的には膝を折って地面へと跪きます。
そして“巫炎”に籠められた剣気が消失して赤々とした炎の柱が消え去ると、そこには腐肉が全て焼き尽くされた六本腕の骨格標本が跪いて項垂れていました。
〚散々手こずらせてくれたけど、最後は何だか呆気なかったわね。〛
構えを解いた真姫は何処かホッとしたようにそう言いました。
その真姫の言葉に私も構えを解いて、六本腕の骨格標本を一瞥してからいつの間にか静かになったバトルフィールドを見回します。
あれだけ蠢いていた量産型ゾンビ達は、ことりとにこが暴れまくった挙句に全滅させてしまった様ですね。
視界の端で本家“ラブライブ!”で“ミトメラレナイワ”発言をした直後にOPで踊り狂っていた某生徒会長の愛機が犬神家のスケキヨばりに地面に突き刺さっていますが、まぁ恐らくは気の所為です。
気の所為って言ったら気の所為です。
すると、こちらの視線に気付いたのでしょう。
ことりの“ウイングガンダム・リトルバード”が手に持ったバスターライフルをブンブンと振って来ました。
まるで“ちゅん♪汚物のしょ〜どくは完了ですぅ♪”とでも言ってるようですね。
ことりの“ウイングガンダム・リトルバード”の隣にいるにこの“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこ”も、右手を軽く振ってくれました。
〚アッチも終わったみたいね。〛
ことりとにこの様子に気付いた真姫がそう言って来ました。
「ですね。一時期はどうなるかと思いましたが、何とか全員無事にバトルを終えられそうですね。」
〚全員無事にって…なんか1人地面に突き刺さってるけど…?〛
「気の所為です。」
〚えっ…?でも…〛
〚気の所為です。〛
〚エリーが…〛
「気の所為です。」
〚あ、ハイ。〛
今回のオチ要員(?)な絵里の事なんて放っておいていいのですよ。
そもそも絵里は今回はこれっぽっちも活躍していませんしね。
幼児退行してえりーちかちゃん(17才♀)になっただけですから。
真姫とそんなやり取りをしながら、ことりとにこの2人を見ていると、ワチャワチャとしていた2人は視線の先でいつの間にか互いに得物を突き付けて威嚇し合っていました。
〚あーあ。あの二人って結局最後はあぁして暴れ出すのよね。〛
「まぁことりとにこですから。」
〚ことりとにこちゃんだもんね。〛
ことりとにこのいつも通りの様子に私も真姫もすっかりと毒気を抜かれてしまい、私達の周囲には弛緩した空気が漂い始めていました。
このままあとはバトル終了まであの2人の微笑ましいいじゃれ合いを見て終わりですね。
そう思っていると、視線の先でじゃれ合っていたことりの“ウイングガンダム・リトルバード”とにこの“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこ”の二機の動きがピタリと止まりました。
そして二機はワタワタと慌てたような素振りを見せると、二機同時にナニか必死にこちらを指差しています。
〚あの2人、ナニやってるの?〛
「さぁ?ナニか慌てているようには見えますけど…?」
何でしょうか?
まるで“後ろ!後ろ!”と言ってるようですけど…?
そう思い、私はふと後ろを振り向きます。
そこには“巫炎”の業火に焼かれて骨だけになってしまった阿修羅ゾンビ(骨)がこちらを見下ろしていました。
おかしいですね?
先ほどまでは確か跪いて項垂れているような姿勢だったはずでしたが…?
訝しげに阿修羅ゾンビ(骨)を見ていると、ギギギと骨が軋む音を響かせながら動き出したのです。
「はい?」
私はその様子に思わず間抜けな声を出してしまいました。
どうやらまだまだ終わってはくれない様ですね…。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回も閑話の予定です。
最近お話が短くて申し訳ありません…。
誰か妄想力を分けてください…もしくは妄想力を養えるオススメのアニメを教えてください…
もしくは応援メッセージぷりーずです…
何も無ければ次回はいつも通り月曜日の12時12分に更新予定です。
感想とかいただければ確定で更新しますので、ぜひぜひ。
それでは次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。
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それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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