ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

今回は会話が大半で無駄に長く山無し落ち無し意味も無しなやおい状態です。
BLはないのでご安心ください。



そして引き続き、稀神様。
大変失礼な事をしてしまいまして、本当に申し訳ございませんでした。
またご覧になって下さるのを祈っております。




第4話「ススメ→トゥモロウ」そのなな

「逆に皆さんは鳴神先輩と一緒にガンプラバトルをしていたのになんで知らないんですか!あの人は!鳴神先輩は6年前のガンプラバトル世界大会の優勝者なんですよ!」

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

「その話をするな!!!」

 

「ぴゃ!」

「きゃ!え?ソラ君?」

「っ!鳴神君?ど、どうしたのですか!」

「うわぁ!そら君?ビックリしたー!」

 

はなよちゃんが教えてくれたそら君のスゴい話!ガンプラバトル世界大会の優勝者って、チャンピオンってことだよね!世界一のガンプラファイターだったんだよね!

穗乃果達がその事に驚いていると、いつの間にか帰ってきていたそら君が急に大きな声で怒鳴ってビックリ!

そら君。急にどうしたの?怒ってる?でも、怒ってるって言うより……怖がってる…?

怖がってるなんて、なんで穗乃果はそんなことを思ってるんだろ?

 

「ソラ君?どうしたの?急にそんな大きな声だして?ことり、ソラ君らしくないと思うよ…。」

 

「あの…あまりその様に声をあらげるのは…なんと言いますか、ことりの言う通り私も鳴神君らしくないと思いますが?大丈夫ですか?とりあえずは落ち着いて下さい。」

 

「あ……ごめん…。その……怒鳴るつもりは無かったんだ…。」

 

「凛達に奢ってくれたからいい人だと思ったけど、やっぱりヒドイ人だったんだ!かよちんをいぢめるなら凛が許さないよ!」

 

少し遅れてレストコーナーのカウンターから帰ってきたネコさん…凛ちゃんが、そんなうなだれたそら君に威嚇してるけど…。

 

「違うよ…。苛めるつもりなんてないよ。ただ、小泉さん?だっけ?俺の事を知ってるなら、“あの頃”の事を知ってるなら、頼むからその話はこれ以上は止めてくれないか?」

 

そら君…なんだろう……苦しんでる?悲しい?寂しい?

いつものいぢわるで優しいそら君には似合わない苦虫を噛み潰したようなその表情には、色んな感情が浮かんだいたようにこの時の穗乃果は思えたの。

穗乃果の知らないそら君の表情…。

そう言えば、穗乃果はそら君の事をなんにも知らないんだね…。

知ってるのはそら君がいぢわるで優しくてガンプラバトルがスゴくうまいってことくらいだよ。

でも…穗乃果にとってはそれだけで十分だよ。だって、そら君はそら君だもん!

 

「そう……ですよね。先輩にとって…あの事は…でも…。」

 

「怒鳴ってしまって本当に悪かった。けど、こいつらにはさ、出来れば自分で話したいんだ。本当は知らないならずっと黙っているつもりだったけど、知ってしまったからな…。それならせめて自分で話すよ。それで嫌われたとしても……。」

 

嫌われる?なんで?そら君の昔の話を聞くと、穗乃果達はそら君をキライになるの?

そら君は穗乃果の側に居てくれるんでしょ?約束したよね?いぢわるでも優しいって穗乃果は知ってるよ?

だから…そら君が何かしていたとしても……そら君を穗乃果がキライになるなんて…もうそんなこと……そんなことは………

 

「ぜったいにないよ!穗乃果がそら君をキライになるなんて!たとえそら君が昔どんないけない事をしたとしても!穗乃果は!そら君にどんなにいぢわるなことされたって!キライになんてならない!一緒に居てくれるんでしょ?約束してくれたもん!なのに!なんで?どうして?そんな寂しいこと…悲しいこと…言わないでよ………。行かないでよ……穗乃果をひとりにしないでよ……。」

 

ずっと昔のひとりの景色。穗乃果だけが知っている、穗乃果だけの景色。ことりちゃんも海未ちゃんも、雪穂もお母さんもお父さんも。誰もいない穗乃果だけの、ひとりぼっちな真っ黒で真っ白な景色。

鳴神君の言葉とその寂しそうな表情を見たとき、穗乃果は不意に思い出したくもない、あの頃の記憶が脳裏に浮かんだの。

どうしてそんなことを思い出したかはわかない。でも、穗乃果はひとりになりたくない、そら君をひとりにしたくない。胸の奥でそんなよくわからない色んな感情が爆発しちゃって、穗乃果は泣きそうになっちゃったんだ。

ことりちゃんと海未ちゃんはいつものようにそんな穗乃果の側に寄り添ってくれて…

 

「鳴神君。あまり穗乃果を…いえ、私達を見損なわないで下さい。貴方が私達が知れば嫌いになるかもしれない“何か”をかつてしたのだとしても…私は、私達は…。」

 

「ことりも、悲しいな?隠し事が悲しいんじゃないよ?ことり達がそんなに簡単にソラ君をキライになっちゃうって思われてる事が、ことりは悲しくて寂しいの。ソラ君、信じて…?ことりを、穗乃果ちゃんを、海未ちゃんを…私達を…。ことりは…ソラ君がどんな事をしていても、例え人を殺していたとしても、側に居たいよ。だって!ことり♪好きになっちゃったんだもん♪」

 

「…約束…見損なうな…信じて…か……。穗乃果ごめんな……園田さんもことりさんも………大丈夫…ことりさん、俺は別に人を殺したワケじゃないよ。ただ、さ。あの大会の最後に、世界大会の決勝で俺はズルいことをしたんだ。あの大会で出会って戦った色んな人達の想いを、ガンプラバトルを始めようって言ってくれたあの人の想いを。俺は踏みにじって。最低なんだよ、俺は。」

 

「アレは、アレは違います!想いを踏みにじってなんかいません!それに!鳴神先輩は何も悪いことも狡いこともしていません!その事はガンプラバトル連盟が公式見解としてちゃんと発表もされています!悪いのはあの時のスポンサーやマスコミの人達です!なのに!なんで?どうして!鳴神先輩がまだ苦しんでるんですか!花陽達ガンプラバトルファンは!鳴神先輩を待っているんですよ!あの日から!ずっと!今でも!これかも!ガンプラバトルに新しい可能性を与えてくれた貴方を!だから…そんな寂しい顔をしないでください…。貴方は…鳴神先輩は…花陽の憧れのファイターなんですから…。」

 

ことりちゃん…海未ちゃん…はなよちゃん……。

そうだよね。まだ泣いちゃダメだよね!泣いたらダメなんだ!

しっかりしろー!高坂穗乃果!

 

「かよちん……。ねぇ?おにーさん?おにーさんは何をしたの?凛はおにーさんのこと、ぜんぜん知らないけど、かよちんの事はよく知ってるよ?お米とガンプラが大好きで、ガンプラバトルも大好きで、とーっても優しくて、スッゴい可愛いの!そんな凛の大好きなかよちんがこう言ってるんだもん!おにーさんは何も悪いことしてないんでしょ?だったら大丈夫!先輩達に話しても嫌われたりしないよ!」

 

「ソラ君…信じて…。」

 

「鳴神君…話して下さい…。」

 

「大丈夫だよ?怖くないよ?だから、教えて…そら君!」

 

 

「…穗乃果…あんな顔させてしまったから、泣くかと思って焦ったよ……」

 

そう言うとそら君はいつもよりも弱々しい苦笑いで穗乃果の頭をポンポンってしてくれたの。

 

「穗乃果は泣かないよ?ひとりじゃないから!今はそら君が、ことりちゃんが、海未ちゃんが!一緒にいるんだもん!」

 

「……ったく……俺はさ…6年前……世界大会の決勝で…あの人に、メイジン・カワグチに勝つために……電子精霊の力を、アイリの力を借りて戦ったんだよ。それともう1つ、GPベースのステータスシステムにアクセスしてステータスの振り直しをしたんだ…。」

 

電子精霊?どうして電子精霊を使う事がいけないことなの?

だったら穗乃果だってポチがいるから………

 

「電子精霊とステータスの振り直し?それはガンプラバトルでは当たり前の行為ではないのですか?確かに電子精霊は珍しいですが…?」

 

「凛もそう思うよ?電子精霊は 珍しいけど、珍しいだけで精霊使いはいないワケじゃないし…。ステ振りなんてみんな当たり前にやってるよ?」

 

「海未ちゃんと凛ちゃんの言う通りだよ?どうしてそんな当たり前のことでソラ君が責められるの?ことりは電子精霊さんは持っていないけど、穗乃果ちゃんだって精霊使いだし、ステ振りならいつもみんなやってるから、それがやっちゃいけないことならことりも穗乃果ちゃんも海未ちゃんも、ガンプラファイターはみんな責められるはずだよ?」

 

「穗乃果わかんないよ…何がいけないことなの?そら君は何もズルいことなんてしてないよ?」

 

穗乃果達はそら君が教えてくれた電子精霊の使用とステ振りが、なんでズルいことをしたのか、ぜんぜんわかんなくて、みんな頭の上にハテナ?をいっぱい浮かべていたら、はなよちゃんが説明してくれたの。

 

「………やっぱり凛ちゃんも先輩達も知らないんですね。昔はガンプラバトルには電子精霊を使う人なんて居なかったんです。それどころか、花陽達が今は普通に使っているサポートAIやサポートAIに由来するシステムアシストも無かったんです…。」

 

「サポートAIもシステムアシストもですか?それでは昨日の穗乃果の様にまともに戦う事など出来ないのではないですか?」

 

システムアシストがないとビームもミサイルもほとんど当たらないんだよね。

だから穗乃果は昨日とーっても苦労したんだよ。

でもシステムアシストがなきゃ小さい子供とかはガンプラバトルできないんじゃないかな?

 

「穗乃果、昨日システムアシストを切った状態で戦ったからわかるけど、システムアシストがないとまともに攻撃も当たんないよ?IFSがあるから機体は動かせるけど、それだって動かせるだけだよ?みんなそんな状態でガンプラバトルしても面白くないんじゃ…?」

 

「あっ!そう言えば…ことり、花陽ちゃんが言ってたお話、おかーさんから聞いたことがあるよ!」

 

「理事長からですか?」

 

「うん。昔のガンプラバトルは難しすぎて敷居が高かったって。それが今みたいに小さな子供でもガンプラバトルが出来るようになったのは、電子精霊が発見されて、それを基にサポートAIとシステムアシストが開発されたからだって。」

 

「ことり先輩の言う通りです。ガンプラバトルだけじゃなく、今使われている世界中の色んなサポートAIはある電子精霊の基礎プログラムがベースになってるんです。」

 

「小泉さん。そっからは俺が話すよ。で、そのサポートAI達のベースとなった電子精霊の名前は“I:Re”。世界で一番最初に契約精霊になった、俺の電子精霊のアイリなんだ。」

 

アイリちゃんがサポートAIのベースになった?

ナニソレ?それってスゴい事だよ!

 

「全てのサポートAIの基礎プログラム……ソラ君のアイリちゃんが?」

 

「それってスッゴいことじゃないのかにゃ?おにーさんの電子精霊のお陰でみんな便利になったんだよ?誉められることじゃないの?」

 

「私はなんとなく、少しだけですが分かった様な気がします。鳴神君の言っていた狡い事とは……サポートAIもシステムアシストも無い時代に、一人だけ今のサポートAIのアシストよりも遥かに高度なアシストを受けて戦ったから…?確かにそれは他のファイターよりも有利な状態でバトルが出来ますね。」

 

「電子精霊のことはわかったにゃ。それじゃステ振りは?なんでズルいことなの?」

 

「う~ん?たぶんだけど、サポートAIと同じでステ振りの無い時代に一人だけステ振りしたから?…正直に言えば、それだけで…?」

 

「ことり先輩もそう思いますよね?だってズルいことなんて何も無かったんです。でもその時のメイジン・カワグチのスポンサーだった人達は自分が出資しているファイターがまだ10歳の子供に負けたなんて許せないから、電子精霊の使用は重大な違反行為だって、ステ振りはガンプラバトルのメインシステムへの悪質なハッキング行為だって騒ぎだしたんです。当時のマスコミはそれを面白おかしく囃し立て鳴神先輩に酷いバッシングを始めたんです!最年少チャンピオンは違法行為の塊だったとか、とにかくまだ10歳だった鳴神先輩に対して酷いバッシングをしたんです!」

 

「正直ガキにはアレはキツかったな…。周りはみんな俺の事を責めてるって思ってた。結局、また俺はひとりなんだって。そのあと1年間見事に引きこもって何回も死のうと思ったよ。実行しようとしたらりせさんと悠莉にグーでぶん殴られたっけ…。」

 

「そっか…。そら君はひとりじゃなかったんだね?」

 

「幸いね。悪意の中で初めて“家族”ってイイもんだなって実感したよ。」

 

ことりちゃんが穗乃果を助けてくれたように、そら君を助けてくれた人達もちゃんと居たんだ。

 

「でもおかしくないかな?ことり、そんなバッシング報道をしたら、ガンプラバトルを心の底から愛しているメイジン・カワグチなら絶対に許さないと思うよ?メイジンだけじゃない。世界大会に出場したファイターにもなれば一緒に競いあった仲間を見捨てたりはしないんじゃ……?」

 

「そうですね。花陽もそう思います。でも、当時のファイター達はみんな、新しい可能性に夢中だったんです。停滞していたガンプラバトルに新しい可能性が表れて、なら自分達も挑戦しよう、挑戦しなきゃ、あの子に追い付かなきゃ、来年は負けないぞ、って。テレビなんて見てないで新しい可能性の模索に夢中だったから…。だからバッシング報道が行われているのにファイター達が気付いたのは世界大会から1ヶ月後、メイジン・カワグチの所に優勝トロフィーが届いてからでした。」

 

「テレビのコメンテーターに言われたんだよ。日本人の恥さらし、子供でもやって良いことと悪いことの分別はつくだろって。他にも色々と言われてさ、もういいやって…。こんな物があるからいけないんだって。だから優勝トロフィーはメイジンの所に送ったんだよ。ごめんなさいって手紙と一緒に。」

 

「そのあとのガンプラバトル界は本当に大変でした。まずは加熱していたバッシング報道に対してプロファイターとガンプラバトル連盟が抗議を行い、中でも目に余る報道を行っていたテレビ局には制裁としてガンプラバトルに関わる一切の放送権を認めない。とまで言ったんです。」

 

「そう言えば、ガンプラバトルを放送しないテレビ局もありましたね。視聴率が取れるガンプラバトルを何故放送しないのか、ずっと不思議に思っていたのですが、そんな事情があったのですね。」

 

「はい。そしてバッシングの原因となったメイジン・カワグチのスポンサー達には、もっと厳しい処置が下されました。ガンプラバトルとヤジマ・コーポレーションが産み出す利権に、今後一切関わる事を出来なくしたんです。もちろんメイジン・カワグチはスポンサー契約を打ち切りました。」

 

「にゃ!それって大損だにゃ!ヤジマ・コーポレーションは色んな技術をあちこちに提供してるから、それに関われないって!すぐに会社が潰れちゃうよ!」

 

「みんな怒っていたんです。仲間が傷つけられた事を。そしてそれに、気付かなかった自分達に。一人のファイターの未来を奪った悪意に。…鳴神先輩はそれ以来、ガンプラバトルの公式戦には一切出場していません。誰も鳴神先輩がどうしているか知らなかったんです。でも、良かった…先輩がガンプラバトルを辞めていなくて…。」

 

「辞めようとは思ったよ…。でも辞めれなかった。ガンプラがガンプラバトルが好きだから、せめてノラバトルだけでもって。」

 

「なんでノラバトル?ガンプラバトルやりたいなら、おにーさんももう一度公式戦に出ればいいのに。」

 

「そうだよ!今なら電子精霊を使っても、ステ振りをしても!誰も責めないよ?みんなそら君を待ってるなら!」

 

「公式戦、ね。逃げ出した野郎が公式戦なんて今さらどの面下げて出るんだよ…。それに、公式戦に出ても、俺にはもうまともなバトルは出来ないしさ。」

 

「何故ですか?鳴神君は昨日のバトルでも今日のバトルでも素晴らしい戦いぶりを見せていたではないですか?」

 

「それは昨日も今日もノラバトルだったからだよ、園田さん。俺だって、変わろうと思って何度か公式戦に出ようって考えた事があったんだけどさ、ダメだったんだよ。腕か震えてくるんだ。足がすくんで、動けなくなるんだ…。怖いんだよ…俺は…。公式戦に出るのが。」

 

それって穗乃果と同じPTSD?

穗乃果のトラウマは“ひとり”…そら君のトラウマは…

 

「そら君のトラウマはガンプラバトルの公式戦に出ること?」

 

「へぇ。アホ乃果の癖にトラウマなんて難しい言葉よくしってたな。穗乃果の言う通り、俺は公式戦がトラウマになったんだ。まぁ、自業自得だけどな。アホだろ?それこそアホ乃果並に。結局はアホなガキがアホやって自爆して、それでも辞められなくて、未練タラタラでまた夢を見ようとして、でも結局はトラウマが邪魔をしてガタガタ震えて。やっぱり逃げ出して…ホント笑えてくるよ。」

 

 

 

 

「そうですね。」

「そうだね~。」

 

「「とりあえず」」

 

「「そんな微妙な理由でいつまでもグダグダ悩むな!」」

 

「ですね。」

「です♪」

 

「はは……園田さんもことりさんも、よーしゃねぇな…。」

 

「容赦して欲しかったのですか?貴方は本当は誰かに叱って欲しかったのではないですか?かつての仲間は誰も貴方を責めないから、貴方は気持ちの行き場を失ってしまったのではないのですか?」

 

「園田さん……。」

 

「なら、私が叱ってあげます。そして、私が貴方の気持ちの行き場になってみせます。怖がらないで?私は、私達は貴方の全てを肯定してあげます。だから、そろそろ前に進みましょう?」

 

「そう……なのかな…?そう…なんだろうな…。あの時、俺は叱って欲しかったんだな。前に…か。でも……俺は…」

 

「あーもう!何時までもグダグダと!でもも俺もいりません!大体、何ですか?先程の話は確かに驚く事が多くはありましたが、結局は何処に貴方を嫌う理由があるのですか?ありましたか?ありませんでしたよね?ことり?」

 

あ!海未ちゃんキレた!

 

「ないよね~♪ことりの感想はソラ君スゴいね~と、かわいそうだったね~くらいだよ?ね?穗乃果ちゃん?」

 

「うんうん!ナニソレって感じだね!だってそら君はそら君だもん!だから!弱ってる今こそ!穗乃果はいつもいぢわるなそら君にぎゃくしゅーだよ!いっくよー!この!アホそら君!」

 

「アホソラですね。」

 

「アホソラ君だね♪」

 

「「「あほー!あほー!あほー!」」」

 

「クソ!お前らな!そんなにアホアホ言うな!このボケどもが!こっちは6年間割りと真剣に悩んできたんだぞ!それを!」

 

「しょーもないにゃ!どーでもいいにゃ!」

 

「アホ猫!お前もか!」

 

「まぁ当時を知らなきゃこうですよね。普通は。でも当時を知ってるガンプラバトルファンや関係者にとっては黒歴史なんですよ?」

 

「ぶっちゃけ凛には関係ないにゃ!かよちんが深刻に話すから何事かと思ったにゃ!ラーメン伸びるにゃ!まとめるとおにーさんは昔はスゴい人でスゴい事をやったけど、それを気に入らない人がテレビとかでおにーさんを苛めて、おにーさんはいじけちゃったんだにゃー!」

 

「いじけてねーし!可哀想なモノを見る目でこっち見んな!このアホ猫!」

 

「や~ん♪ソラ君かわいそ~♪ことりが慰めてあげるね♪か・ら・だ・で♪うふっ♪」

 

「うがぁー!超ヤメテくれ!ってか身体で慰めてってのは間に合って…って!ナニ言ってんだ!俺は!」

 

「エ?ソノオハナシ、クワシクオシエテ?」

 

「Oh No…やっちまった…!出てきたよ黒い方が……。」

 

「ソラクン?ハナシテネ?ハナサナイトヒドイヨ?」

 

「はい……えーっと、音ノ木坂に入学して1番腐ってた頃に色々ありまして…」

 

「凛!わかったよ!ダメダメだったおにーさんは愛のチカラでまともな人間に戻ったんだにゃ!恋人ができたんだにゃ!」

 

「は?アレが恋人?アホ猫ナニ言ってんの?ないわー。あんな似非ロリ女が彼女なんてマジでないわー。あんな貧相な身体に欲情しちまった俺もないわー。ま、まぁ、お互い三十路にでもなって余ってたら考えてやらなくも無いけど…。」

 

その人と仲悪いのかな?でもそら君のあの苦笑いって否定じゃなくて肯定のときの苦笑いだよね?

やっぱりその子と仲良いのかな?

 

「リンチャン?コトリトソラクンノオハナシノジャマシナイデネ?」

 

「にゃ!ごめんにゃさい…。ねぇかよちん。ことり先輩がなんかスッゴい恐いにゃー……。」

 

「凛!こちらに来なさい!早く私の後ろに!花陽も!早く!巻き込まれますよ!」

 

「ソレデ?リユウナンテドウデモイイヨ?ソラクンハ、ソノコトヤッチャッタノ?カナ?」

 

「あー……はい…ヤっちゃっいました。」

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ……オモシロイジョウダンダネ?ワラエナイヨ?」

 

「ことり…私は最近の貴女の暴走っぷりが笑えません…。」

 

「……ウソダヨネ?」

 

「ごめんなさい。ホントです。」

 

「ソウ…ナンダ………アハ♪アハハ♪ハハハハハハハハハハハハハハ♪…………ソッカ…ウラギッタンダ……コトリノキモチヲ、ウラギッタンダネ?」

 

「ちょっ!鳴神君!ことりの気配が更に禍々しいモノに!ヤバいですよ!コレは!とりあえずヤるヤらないは後でじっくりとお話が必要ですが、今は被害が拡大する前に早くことりを何とかして下さい!」

 

「いやいやいやいや!無理だろ!コレは!ってか裏切ったも何もその頃はことりさんとろくに話したこともなかっただろー!冤罪だ!」

 

「ソレジャコトリトモシテヨ♪」

 

「ねー海未ちゃん?ことりちゃんとそら君はナニするの?」

「かよちん?ことり先輩はおにーさんとナニするの?」

 

「私は答えませんよ!そんな破廉恥な事は!」

「凛ちゃん!花陽はそんなこと恥ずかしくて言えないよ~!」

 

「ソラクン?イッショニシノウカ♪」

 

「………はぁ、こうなりゃ奥の手か…。あ!野性のちんすこうが白米もって踊ってる!」

 

「にゃ!どこにゃ!」

 

「お米!」

 

「どこどこ?」

 

「なんですか?それは?」

 

「ッチ…園田さんは引っ掛からないか……園田さん、ちょっとそっち向いてて。」

 

「はぁ。構いませんが?」

 

「さんきゅ………さて、ことり?」

 

「ナニカナ?イッショニシンデクレルノカナ?」

 

「ちょっとごめん。…ん……」

 

「…ン!…ん♪♪♪♪♪♪」

 

「…ことり、とりあえず今日はこれで許してくれない?」

 

「は~い♪ことり……しあわせですぅ~♪」

 

「っよし!誤魔化せた!」

 

「野性のちんすこうなんていないにゃ!おにーさんのウソつき!」

 

「居るわけねーだろ。アホ猫が!」

 

「騙したにゃ!凛を騙したんだね!」

 

「騙される方が悪いんだよ!あーほ。」

 

「鳴神君?ことりにナニをしたんですか?それと、それは詐欺師の理論ですよ?」

 

「えー!そら君は詐欺師だったの!」

 

「んなわけねーだろ!アホ乃果!」

 

「穗乃果!アホ乃果じゃないもん!やっぱりそら君いぢわるだ!」

 

 

「ふふふふふふ!」

 

 

「にゃ?かよちん?急にどうしたにゃ?」

 

「あぁ…花陽…可哀想に…穗乃果と凛のアホが感染して頭が可笑しくなってしまったのですね…。」

 

「海未ちゃん…それは流石に酷いんじゃないかな?」

 

「で?どうしたのさ、小泉さん?」

 

「ご、ごめんなさい!あと、海未先輩!別に頭が可笑しくなったわけだはありせんよ!」

 

「んじゃアホになったとか?」

 

「鳴神先輩も違います!ただ、楽しくて、面白くて。」

 

「花陽ちゃん…。」

 

「学校に行けば、これから先輩達と毎日楽しく過ごせるんだな。って思うと嬉しくて!」

 

「かよちん…。うん!そんだよね!おにーさんはいぢわるだけど、先輩達は優しいし楽しいし!」

 

はなよちゃん…でも、穗乃果達が卒業しちゃったら、1年生だけになっちゃうんだよ…。

寂しいよね?ヤだよね?そんなのはやっぱりダメだよね?

うん!

 

「やっぱり!学校を廃校なんかにはさせないよ!」

 

「穗乃果?」

「穗乃果ちゃん」

「アホ乃果?」

 

「はなよちゃん達の為に頑張ろう!」

 

「穗乃果先輩…」

 

「別にいいけどさ、で?廃校阻止ってどーすんだよ?そんな

自信満々に言ったんだ、具体案は?」

 

具体案?そんなの……

 

「ない!」

 

「無いのかよ!」

 

「穗乃果ちゃんだからね~。」

 

「穗乃果だから仕方ありませんよ。そうですね?ならば鳴神君の公式戦トラウマのリハビリも兼ねて、みんなでガンプライブに出場でもしてみますか?世界大会優勝者の鳴神君が居れば優勝も夢ではないですよ?優勝すればUTX高校の様に入学希望者が増えて生徒数の問題も解決です。」

 

「その案は面白いですけど、ガンプライブには最低5人居なきゃチーム作れませんよ?鳴神先輩がトラウマを克服してチームに参加しても、鳴神先輩、穗乃果先輩、ことり先輩、海未先輩の4人しかいませんよ?」

 

ガンプライブ……出場…

 

「う~ん、確かに悪くはないと思うけど、たとえそら君がトラウマ克服して無双できても、選出されるバトルメンバーはランダムだから、そら君だけが戦えるわけじゃないしね~。」

 

……優勝…UTX高校……

 

「一人なら音ノ木坂でガンプラバトルが強いヤツに宛がない訳じゃないけど、アイツを入れても5人だ。5人だけだと連戦ペナルティが相当にキツいぞ?」

 

……UTX高校は優勝して生徒が増えた……生徒が増える…………?

 

「やっぱりガンプライブで勝ち抜いて行くにはフルメンバーの10人が必要だにゃ!」

 

「まぁ、ガンプライブで優勝して音ノ木坂の廃校阻止だなんて冗談ですけどね?」

 

「だよね~♪」

「だよなー。」

「ですよねー。」

「そうだにゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「は?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 





ご覧いただきありがとうございました。
今回の話のベースになったのはガンダムブレイカー3のウィル少年とMr.ガンプラとの話です。
また、第4話「ススメ→トゥモロウ」は次回のそのはちで完結する予定です。

それでは皆様。本日もご覧いただき本当にありがとうございました。
ずっとご感想をいただいておきながら、アホな操作ミスに気付けずに、そのご好意を裏切ってしまうアホではございますが、引き続きガンプライブをよろしくお願いいたします。
皆様の暖かいご感想やご意見もお待ちしております。

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