ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございます。

サンシャインではAqoursがμ'sから羽ばたきましたが、ガンプライブではまだまだμ'sにがんばルビィしてもらいます!

まずはμ'sを早いところ全員出したい…。
しかし全員出して上手く話を進める事が出来るかどうか…。

それでもがんばルビィでススメ→トゥモロウです!


第4話「ススメ→トゥモロウ」そのはち

「それだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「は?」」」」」

 

 

 

 

 

 

「だから!ガンプライブ!ガンプライブだよ!みんなでガンプライブに出場して!優勝して!有名になればいーんだよ!きっといーっぱい入学希望者がくるよ!」

 

そうだよ!今日のバトルみたいに、みんなで力を合わせたら絶対にいけるよ!

あんなにおっきくて強かったモックを倒せたんだもん!あの爆発でもみんなで生き残ったんだもん!

穗乃果達なら、みんなが一緒なら!絶対に音ノ木坂を救えるよ!

 

「穗乃果ちゃん?あのね?ことり達のお話聞いてなかったのかな?」

 

「聞いちゃいねーだろ。全身全霊で安心安定なアホ乃果だぞ。ってか普通に考えて初心者のお前がガンプライブで優勝とか無理だろ?」

 

「穗乃果!アホじゃないもん!それに穗乃果は初心者でも、そら君がいればガンプライブで優勝だって出来るんじゃないかなって思ったんだもん!世界大会の優勝者だよ!らくしょーだよ!」

 

「俺かよ!…はぁ。あのな、仮に俺がお前と組んでガンプライブに出たとしても、トラウマモードでガクブルだぞ?そんな状態じゃまともに戦えるワケねーだろ!下手すりゃガクブルし過ぎでマザーシステムにバイタルエラー判定喰らってバトルから弾かれるっつーの!園田さんもこのアホになんか言ってやってよ。」

 

「やれやれですね……いいですか、穗乃果?ガンプライブに出場して優勝などと、私も冗談で言いはしましたが、あまりにも現実的ではありませんよ?そもそもまずはメンバーが足りません。鳴神君がトラウマを克服して力を貸してくれて、私とことりも出場するとしても、穗乃果を合わせて私達3人と鳴神君の4人だけなのですよ?」

 

「う~ん?あとは…さっきソラ君が言っていた心当たりの人を入れても、ようやく5人だよね?5人ならガンプライブの最低出場人数だからなんとか出場だけは出来るけど…。それじゃ毎回連戦ペナルティが来ちゃうよ?ことりは連戦ペナルティで戦い続けるなんてちょ~っと無理かな?」

 

アレー?そら君もことりちゃんも海未ちゃんもなんか厳しいよー?

せっかく学校存続の可能性が見つかったのに!力を合わせたら可能性はゼロじゃないのに!

 

「あの、穗乃果先輩…先輩が花陽達のために頑張ろうって、そのお気持ちはとても嬉しいんですけど、あまりガンプライブを舐めない方が良いですよ?今、日本のスクールファイターのレベルは、その注目度に比例して年々上がってきています。使うガンプラだって、ことり先輩のウィングなら申し分ないですけど、穗乃果先輩や海未先輩は素組のままで出場するなら、鳴神先輩レベルの操縦技術がないと勝ち抜くなんて無理ですよ?」

 

「だいたい同じ地区予選にUTX高校が居る時点でおしまいだにゃ!UTX高校のチームA-RISEはみーんな頭のオカシイ化け物ばっかりだにゃ!」

 

UTX高校のチームA-RISE……昨日のバトロイで穗乃果達に襲ってきた綺羅 ツバサさんが所属しているチーム…。今、日本で1番強いチーム…。

うん、そうだね。確かに今はまだ勝てない。勝てないけど、穗乃果は勝たないといけないんだ!

勝って有名になって学校を救うんだ!

 

「だいじょーぶ!昨日はシステムアシストが切れてたからまともに戦えなかったけど、今の穗乃果にはポチがいるもん!次は負けないよ!」

 

そう!今は穗乃果だって精霊使いなんだもん!

電子精霊の、ポチの力があれば!ちょっとやそっとじゃ負けないよ!

 

「なんだよアホ乃果、その妙な自信は?確かに電子精霊の力を借りれば強くはなれるさ。けどな、今の穗乃果じゃそれでも昨日のあの女には届かないぞ。技術も、経験も、仲間も、何もかもがお前には足りなすぎる。」

 

わかってる!穗乃果は弱いよ?でも!

 

「穗乃果は強くなる!可能性はゼロじゃないんだから!一生懸命頑張るから!だから、そら君!バトルのやり方、教えて!」

 

「……ガンプラは?あの女のガンプラは、ビルドフリーダムはもう世界戦で出てきても可笑しくないレベルの機体だ。お前の雑なストライクのままじゃビルドフリーダムに勝つなんて無理だぞ。」

 

わかってる!穗乃果は不器用でガンプラ造るの下手だよ?でも!

 

「もっともっと穗乃果のストライクを改造するよ!もっと先に進むために!だから!ガンプラの作り方も教えて!」

 

「メンバーは?友達なのにことりさんや園田さんを無理矢理巻き込むのか?二人の意思は関係ないのか?」

 

「関係なくない!ことりちゃん!海未ちゃん!お願いだよ!穗乃果に…穗乃果に二人の力を貸して!みんなで学校を守ろうよ!」

 

「穗乃果ちゃん……」

 

「穗乃果……」

 

「ことりちゃん!海未ちゃん!穗乃果ひとりじゃダメなの!ひとりじゃダメでも!みんな一緒なら、きっと叶うんだよ!だからお願い!穗乃果に、二人の力を貸して!」

 

穗乃果はことりちゃんと海未ちゃんの手を握って、一生懸命お願いするの!

ひとりじゃ無理でも!ことりちゃんと海未ちゃんが力を貸してくれたら!

 

「やれやれ……さて、どうしますか?ことり?」

 

「う~ん。どうしようか?海未ちゃん?」

 

「「そんなの……」」

 

「決まっています!」

「決まってるよね?」

 

「穗乃果?貴女は昔からそうです。小さい時から何時でも何処でも私達を振り回して…」

 

「でも、いつでもどこでもことり達を引っ張って来てくれた…」

 

海未ちゃん……ことりちゃん……

 

「だから、仕方ありませんね。穗乃果、貴女が望むなら、私は穗乃果の力になりましょう。穗乃果が望むなら、私は貴女と共に戦いましょう。もっとも、私は昨日ガンプラバトルを始めたばかりの初心者ですよ?そんな私に出来る事は遠距離から狙い撃つ事くらいですけどね。」

 

「海未ちゃん…!ありがとー!大好きだよ!海未ちゃんの狙撃!穗乃果はとってもあてにしてるよ!」

 

「もちろんことりも一緒だよ♪大好きな穗乃果ちゃんの為なら、ことりがぜ~んぶバスターライフルで消し飛ばしちゃうんだから♪」

 

「うん!うん!ことりちゃんも大好きだよ!ありがとー!ことりちゃんのスッゴい火力、とーっても頼りにしてるんだから!」

 

やっぱり…ことりちゃんも海未ちゃんもサイコーだよ!

穗乃果にはもったいないくらいにサイコーの友達だよ!

 

「これで3人か。ガンプライブ出場に必要なのは最低でも残り2人……。俺は……」

 

そう…あとふたり…だから!

 

「そら君!穗乃果には、穗乃果達にはそら君の力が必要なんだよ!穗乃果は後悔したくないんだ!だって!穗乃果達の前に今!可能性って道が見えたんだから!だから!」

 

「鳴神君!一緒に!前を、上を向きましょう!」

 

「ソラ君!行こう!ことりと、ことり達と一緒に!」

 

迷うそら君に穗乃果達は想いを、言葉をかけ続けるの。

 

「なぁ…俺はまた上を、前を向いて行けるのか?みんなと一緒に行けるのか?」

 

「行けます!何処までも!私には分かります!貴方はまだ失っていない筈です!その熱い心を!」

 

「そうだな…ずっと、もてあましていたさ…」

 

「ことりはわかるよ?ソラ君はずっーと、そんな想いを抱いて走って来たんだよね?」

 

「あぁ。この想いは希望で絶望…ずっと、苦しかったんだ…」

 

「なら進みなさい!鳴神 青空!」

 

「動かなきゃ!確かめなきゃ!」

 

「穗乃果は知ってるよ!変わらない世界なんてないんだ!変われる可能性がある限り諦めちゃダメなんだ!だから、そら君!」

 

 

「「「進め!明日へ!」」」

 

 

 

 

「…………ススメ、トゥモロウ……か……。」

 

下唇を噛んだ難しい顔のそら君。

でも穗乃果は知ってるよ?そら君はもう決めてるんだよね?

そら君は可能性の明日を選ぶって!

 

「変わらない世界は無い……か。アホ乃果の癖に上手いこといいやがって……。」

 

そら君は難しい顔からいつもの苦笑いになると、穗乃果を、ことりちゃんを、海未ちゃんを真っ直ぐに見て、

 

「俺はまた、逃げるかもしれないぞ?」

 

大丈夫だよ!

 

「その時は私が頬を引っ叩いてでも、連れ戻してあげます。」

 

「まともに戦えねぇかもしれないぞ?」

 

大丈夫!

 

「ことりが助けるよ♪だってダンナ様を助けるのはステキな奥さんのお仕事だもん♪」

 

「…震えてみっともない姿を見せるかもしれないぞ?」

 

だいじょーぶ!

 

「だいじょーぶ!穗乃果におまかせ!穗乃果がギュッてしてあげる!震えなんてすぐに止まっちゃうよ!」

 

「……………………………」

 

そら君は目をそっと閉じて…

 

「また……ここから…」

 

そうつぶやくと、今度は目を開けて…

 

「もう一度…歩き始める…」

 

決意を秘めたまなざしで穗乃果達を見ると…

 

「さあ、ガンプラバトルを始めよう。か……。」

 

それは消えそうな小さな声だっけど、確かに言ってくれたの!

ガンプラバトルを始めようって!

もちろんその声は穗乃果だけじゃなく、ことりちゃんにも、海未ちゃんにも聞こえていて!

 

「それでは!」

 

「あぁ、俺もその可能性ってヤツに協力するよ。なぁ、園田さん。俺がまたみっともなく逃げ出したら、愛のあるビンタで連れ戻しくれよ?」

 

「まったく…相変わらずの軽口ですね。いいでしょう!ならその時は私のありったけの愛を込めて貴方を張り倒してあげますね!ついでにお説教です!」

 

「ハハ…園田さんのビンタは効きそうだ。まぁ、何卒お手柔らかに。ことりさんも、情けない野郎だけど、グダグダな男だけど、一緒に戦ってくれるかな?」

 

「もちろん♪ことりは大好きなソラ君のお願いならな~んでも叶えちゃうよ♪でも一緒に戦うだけじゃなく、ことりはこれからずっ~と、ソラ君の隣で歩いて行きたいな♪」

 

「んじゃ、いつかその想いに報いれる様に頑張ってみますか。で、だ。アホ乃果。」

 

「なんで穗乃果だけアホ乃果なの!アホ乃果じゃなくて穗乃果だよ!だいたい、そら君はいつもいつも穗乃果にいぢわるばっ」

 

「ありがとう。」

 

「えっ!」

 

穗乃果の声をさえぎった今までで一番優しいそら君の“ありがとう”の言葉。

 

「だから、穗乃果。お前が示した可能性の未来を叶えるために、俺も進むよ……穗乃果と、ことりさんと、園田さんと一緒に………明日へ!」

 

みんなの想いと願いと決意……

 

「そら君………。うん!行こう!みんなでガンプライブへ!」

 

「可愛い後輩達の未来の為に!」

 

海未ちゃんの想いが…

 

「ことり達みんなの学校を救うために!」

 

ことりちゃんの願いが…

 

「明日へ進む為に!」

 

そら君の決意が…

 

「私、やるよ!やるったらやるんだから!ぜっーたい!ガンプライブで優勝してやる!」

 

重なる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日が穗乃果達の始まりの日。

 

みんなで叶える物語が始まった日。

 

かつて可能性を示し、可能性から逃げ出した、伝説の最年少チャンピオン、“始まりの精霊使い(オリジン・エレメンタラー)”鳴神 青空の再誕の日。

 

ガンプラバトル界に永遠に語り継がれる最強で最高の9人の女神達とその守護者の始まりの日。

 

この日の想いは繋がり、願いは広がり、決意は希望になる。

そして希望はやがて………。

 

 

 

さあ!ガンプラバトルを始めよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がんばろうね!ホノカ!

頑張ろうね。ほのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとりじゃないから!

穗乃果ならだいじょーぶだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?




皆様。ご覧いただきましてありがとうございました。
今回でようやく穗乃果ちゃん達とソラはガンプライブへ向けて動き出す事が出来ました。
未だに“μ's”ではない穗乃果ちゃん達ですが、これからも皆様に応援したいただければ幸いでございます。

ソラの秘密と共に今回チラッと出てきている穗乃果ちゃんの秘密。
その秘密はいずれ穗乃果ちゃんをトップファイターへと押し上げて、μ's崩壊へのきっかけになるかもしれないモノです。
そんな穗乃果ちゃんの秘密にお気付きの方はいらっしゃっいましたでしょうか?

μ's崩壊と書きはしましたが、バッドエンドにはしませんし、させません。
ビルドファイターズの世界で過去の不幸だったガンダムキャラ達が幸せに暮らしている様に、自分はどの世界線でもμ'sのみんなには幸せになって欲しいので。

次回は今回の後半、先輩達に気を使い、凛ちゃんと一緒に完全に空気になっていた、花陽ちゃんの閑話になる予定です。
花陽ちゃんの“造る者(ビルダー)”としての異常さが出せていればいいなぁ…と、思います。


それでは皆様。ご覧いただきまして本当にありがとうございました!
穗乃果ちゃんの秘密にお気付きになられた方は是非!感想欄等にご一筆下さい!

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