ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
長らくお待たせしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
どうにも妄想力が低下してしまっているようで…。
現在は暇を見付けてはガンダム系のDVDとラブライブのDVDを視聴して妄想力を養っております。
車での移動中もμ'sの曲をエンドレスで聴いております!
あれ?全部いつもと変わらないような…?
それでは 第5話「START:DASH!!」そのきゅう ご覧下さい!
「お姉ちゃん!お母さんがお姉ちゃん達にお菓子とジュースだって!入るからね!」
戸惑いと躊躇いの中、自分の感情とようやく向き合い始めた私を思考の底から呼び戻したのは、穂乃果の妹の雪穂のそんな元気な声でした。
「よいしょっと…。ことりさん、海未さんも。いらっしゃい。ちょっとお姉ちゃん、重いから早くもって………って!青空先輩?!え?なんで青空先輩がうちに居るんですか?え?ヤダ!私こんなカッコで!え?え?えぇぇぇぇ!」
雪穂はお菓子とジュースの乗ったお盆を持っていたので、両手が塞がっていた様で、器用に足で扉を開いて穂乃果の部屋へと入ってきました。
しかし、“青空先輩”ですか?
どうして雪穂が鳴神君を知っているのでしょうか?
まさか鳴神君……何処かで雪穂を軟派でもしたのですか!
中学生にまで手を出そうとするなんて……うふふ…後でその辺りはじっくりと聞き出してお説教ですね♪
ちなみに雪穂がこんな格好でと言っていますが、本日の雪穂の服装は白の裾の短いTシャツにお尻のラインが丸わかりなデニム地のホットパンツです。
自宅なのでラフな服装なんでしょうが、太ももは丸見え、おへそもチラチラと見えており、男性にとってはいささか刺激的な服装ですね。
「へ?なんで雪穂ちゃんが穂乃果ん家に居んの?あ、え?高坂 穂乃果?…高坂 雪穂?……高坂?高坂…高坂!おぉ!穂乃果と雪穂ちゃんってもしかして姉妹か!」
「ねぇソラ君?なんで雪穂ちゃんのこと知ってるの?まさか……コトリタチガイルノニナンパシテユキホチャントエッチシタノカナ?カナ?カナ?」
あ…久し振りに黒いことりが出てきました!
いけません!黒ことりから雪穂を守らなければ!
「え?ナニ?ことりさんがなんかヘンなしゃべり方になってる?ってかことりさんの全身から黒いオーラが出てる?!」
「雪穂!こちらに来なさい!今のことりに下手に近付くと殺されますよ!血抜きをされて皮を剥がされて内臓を処理した後に美味しく調理される危険があります!貴女もまだその年で死にたくはないでしょう!だから早くこちらに来なさい!」
「は、はい!」
「ぬぉ!出やがったよ!って、ことりさん!そうじゃねぇよ!雪穂ちゃんは悠莉の、俺の義妹の友達だよ!良くうちに遊びに来てるから顔見知りなんだよ!それ以外の関係は無い!そりゃ確かに可愛いからまだちょっと青いけど喰えるなら美味しくぺろりとイっちまいたいなー。とは思ったりしなかったりするけど…。」
このおバカはまた余計な事まて言って!
どうして貴方は火に油を注ぐ様な真似をするのですか!
今のことりにぺろりと逝っちまいたいなー。なんて言ってしまったら、貴方があの世に逝く事になるでしょうに!
「ユキホチャンヲタベルソノマエニ、コトリガソラクンノコトヲペロリッテタベチャオーカ?ホネマデノコラズバリバリッテ?」
「本日二度目の命のピンチ?!まだ俺は死にたくない!だからことりさん!骨まで食べちゃらめぇぇぇぇぇ!」
らめぇぇぇぇぇ!って…貴方が言うと何だ腹が立ちます。
助けようかと思いましたが、もう少し静観しましょうか?
「うーん…ねー雪穂?悠莉ちゃんっておにーさんがいっつもスッゴい美味しい手作りおかし作ってお土産にくれる子だよね!」
こんな状況にも関わらず穂乃果は穂乃果で平常運転ですか…。
肝が据わっているのか、やはりただ単にアホだからなのか…。
まぁ間違いなく後者なのでしょうが…。
「へ?あ、うん。その悠莉だけど…。ねぇお姉ちゃん?この状況って何なの?」
「オイシイオカシ?オイシイオカシ?ホノカチャーン?ソレナーニ?オイシイオカシッテナーニ?コトリニオシエテ?コトリハオカシダーイスキ♪」
「あのね!雪穂がお友だちの悠莉ちゃんのおうちに遊びに行くとお土産にもらってくるんだー!悠莉ちゃんのおにいさんが作った手作りプリンとかチョコとかケーキとか!クッキーも美味しかったよ!」
穂乃果と雪穂の話から察すると、雪穂のお友達の悠莉と言う子のお宅に遊びに行くと、様々な美味しい手作りお菓子をお土産にいただき、その手作りお菓子はお友達のお兄様の手作りだと言う事ですね。
そしてそのお友達のお兄様が鳴神君なのですね。
………鳴神君がお菓子作りですか……?
…………今、一瞬…ピンクのフリフリエプロンを着けた鳴神君が、とても楽しそうに鼻唄を歌いながらお菓子を作ってるビジョンが浮かびました…。
鳴神君…私以上に激しくピンクのフリフリエプロンが似合いませんね…。
所で穂乃果はあの状態のことりと何故普通に会話してるのでしょうか?
そもそもことりはあの状態でも会話できたのですね…。
今のことりには果たしてどの程度の知性が残っているのか気になりますね。
「あとね!チーズケーキも美味しかったよ!あのチーズケーキ…また食べたいなぁ…じゅる…」
「チーズケーキ?チーズケーキ…?チ~ズケ~キ!ソラ君!ことりにもチ~ズケ~キ作って♪ことりはチ~ズケ~キ大好きなんだぁ♪」
「「あ!戻った?」」
「ソ~ラ君のチ~ズケ~キ♪ソ~ラ君のチ~ズケ~キ♪ことりもたっべたいなぁ~たべたいなぁ~♪」
チーズケーキと聞いた途端にことりの黒化が解けて、一気に機嫌も良くなりましたね。
「悠莉の所に遊びに行くといつもご馳走になるんですけど、青空先輩のお菓子ってホント美味しいんですよねー。私は去年のハロウィンの時に作って貰ったパンプキンプリンが美味しかったなぁ…。」
「あ!それ穂乃果も覚えてる!雪穂がお土産に持ってきたヤツ!うんうん!あのパンプキンプリン美味しかったよねー!あのね!穂乃果はね!去年のクリスマスのお土産にもらってきた、なんか丸太みたいなケーキが美味しかった!雪だるまとかサンタさんとかトナカイさんのクッキーやマカロンが飾ってあった可愛いヤツ!また食べたい!」
パンプキンプリン?丸太みたいなケーキ?
本当に鳴神君がそんなお菓子を作ってるのですか?
と、言いますか、鳴神君はお料理出来るんですね。
「去年のクリスマスの丸太みたいなケーキ?あぁ、ブッシュ・ド・ノエルか。まぁ特別な材料は使ってねぇから作ろうと思えば作れねぇ事もねぇけど、季節的にブッシュ・ド・ノエルってのもなぁ…。んー、ケーキか……今ならイチゴが旬だから、ソイツでどノーマルにショートケーキとかか?ケーキじゃねぇけど少し酸味の強いイチゴ使ってシュークリームかタルトでも旨いかもな。うちの庭の菜園のイチゴは悠莉がイチゴジャムにして欲しいって言ってたから使えねぇけど、店で売ってるイチゴでもイイなら…。」
庭の菜園…?鳴神君が菜園でイチゴや他の果物、野菜等を栽培してるのでしょうか…。
ますます似合いません。
私の中の鳴神君のイメージがどんどん変わっていきます…。
「イチゴ!イチゴのショートケーキ!イチゴのシュークリーム!イチゴのタルト!イチゴジャム!イチゴー!穂乃果はイチゴが大好きだよ!」
「ソラ君!チーズケーキ♪ことりはチーズケーキが食べたい♪ね~ソラ君♪」
「チーズケーキにイチゴねぇ……んじゃなんの捻りもねぇけどイチゴのチーズケーキでイイか…。クリームチーズと生のイチゴを買ってくれば残りの材料はあるはずだから……。」
「「イチゴのチーズケーキ♪食べたい!つくって!」」
「あーはいはい。「鳴神君!はい。は、一回です!」…へーい。そんじゃ作って月曜にでも持ってくよ。昼飯の後にでも喰うか。園田さんはイチゴとかチーズケーキはイケる?ダメなら園田さんには何か別のモン作るけど?」
「私も穂乃果やことりと一緒で、甘い物は嫌いではないので大丈夫ですよ。ですが、良いのですか?お菓子作りは手間ではないでしょうか?」
「別にチーズケーキならそこまで手間は掛かんなぇから問題ねぇーよ。料理や菓子作りは結構好きだしさ。んじゃイチゴのチーズケーキで決定っと。」
「「やったー♪イチゴのチーズケーキ♪いぇーい♪」」
穂乃果とことりは余程、嬉しかったのでしょうね。ハイタッチなんてしますよ。
「もう…穂乃果もことりもはしゃいで。ふふ、では鳴神君、私も楽しみに待ってますね?」
「えぇー!ちょっと!お姉ちゃん達だけズルい!青空先輩!私もイチゴのチーズケーキが食べたいです!」
「ん、了解。そんじゃ雪穂ちゃんの分は後で悠莉に持たせるから学校で貰ってくれ。穂乃果に持たせても良いんだけど、コイツは途中で摘まみ食いしそうなんだよなぁ…。あぁ、そうだ。後は亜里沙ちゃんと亜里沙ちゃんのお姉さんの分もなきゃ可哀想だな…。」
「そっか…学校で食べるなら亜里沙のこと仲間外れにしちゃあの子、泣いちゃいそうですよね。それにあの子はお姉ちゃんにも食べさせたい!って絶対に言いますしね。なんかごめんなさい…私がわがまま言っちゃったから手間が増えちゃって…。」
「あー、なんだ。まぁそんな顔すんなって。可愛い顔が台無しだろ?大丈夫。この程度はわがままの内に入んねぇーよ。ってかわがままだったら雪穂ちゃんのアホな姉の方がヒデェよ…。」
「あぁ……ホントごめんなさい…うちのアホな姉がご迷惑を…。」
「ねー!そら君?雪穂?そのアホな姉って穂乃果のこと!?穂乃果はアホじゃないよ!そら君も雪穂もしつれーだよ!」
「はぁ?お姉ちゃんがアホじゃない?ふーん。お姉ちゃんアホじゃなかったんだ。へー、シラナカッタヨー。それじゃアホじゃないお姉ちゃんに問題です!8×7は?」
「え?8×7???あのね?えーっと…………………………8が7コ!」
…は?なんですか?その答えは?8が7コって…。
「穂乃果、8が7コで確かに間違いではないのでしょうが、それはやはりアホな答え方ではないですか?」
「穂乃果ちゃん…普通に8×7=56って答えたらいいのに?九九は小学校で習ったよね?忘れちゃったのかな?」
「なぁ穂乃果…一応は高校生なんだろ?頼むから九九くれぇはパッと答えてくれよ。だからアホ乃果なんだよ…。」
「アホ乃果じゃないもん!穂乃果だもん!」
「ほらね?お姉ちゃんって基本的にアホでしょ?アホなお姉ちゃんはほっといて、それよりもことりさんも海未さんも、そのカッコってアイドルでも始めるんですか?ことりさんと海未さんは似合ってて当たり前だけど、この頭が残念なお姉ちゃんが似合ってるのはなんだか悔しいような…。」
雪穂の穂乃果のあしらい方は流石ですね。
しかしアイドルですか…。
もしかすると、この衣裳を着て穂乃果とことりと一緒にアイドルとして活動をする…。そんな“もしも”もあったのかもしれませんね。
「雪穂がひどい!あれ?ひどいのはいつもだ!」
「穂乃果は雪穂から酷い扱いを受けたくなければ、もう少しお勉強しましょうね?せめて九九くらいは出来る様になりましょう。あと雪穂、私達が始めるのはアイドルではなく、スクールファイターです。この衣裳は週末に出場する公式戦の際に着用するバトルコスチュームですよ。」
「へ?スクールファイター?お姉ちゃん達が?えぇー!スクールファイターってことはガンプライブに出るの?ことりさんとは何回か一緒に組んでバトロイに出たことあるから、強いのは知ってたけど、お姉ちゃんってガンプラバトル初めてまだ5日でしょ?それ、大丈夫なの?」
「だいじょーぶ!海未ちゃんなんて初めて4日目だもん!」
「初心者が二人?!それはぜんぜん大丈夫じゃないよ?!しかもお姉ちゃんのストライクって素組だったよね!もしかして海未さんのガンプラも素組なんじゃ…。」
「えぇ。私のジム・スナイパーⅡも素組ですよ。まぁ、私の役割は基本的には狙撃と援護なので、素組でも今のところは問題無く戦えています。」
そう…。“今は”まだ問題無く戦えています。
しかし私自身、素組のガンプラでの戦闘に限界を感じ始めています。
その最たる物は、昨日のバトルでことりのバスターライフルから逃げる時に感じた、反応の遅さとブースト機動の際の加速力の物足りなさです。
後はもう少し威力の高いスナイパーライフルが欲しいですね。
今のスナイパーライフルでは、狙撃を当てても致命傷を与えられない時がありますので。
今度の公式戦には間に合いませんが、近い内に新しいガンプラを探しに行ってみましょう。
そうですね…その時には鳴神君を誘ってみましょうか?
鳴神君と二人きりでお買い物…なんだかそれは……で、でーと…みたいですね…。
「雪穂ちゃん、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも初心者?え~ウソでしょ~♪ってくらいにうまくなって来てるからだいじょ~ぶだと思うよ?それにことり達にはソラ君もいてくれるしね♪」
「青空先輩も?!青空先輩もお姉ちゃん達と一緒にスクールファイターやるんですか!」
「まぁ、な。約束したからさ。」
「そっかぁ…青空先輩はメチャクチャ強いですもんね。それならお姉ちゃんがアホでも大丈夫そうですね。」
「雪穂!また穂乃果ことアホって言ったね!穂乃果おこるよー!」
「お姉ちゃん?128×0は?」
「128が0コ!すぐ答えられた!穂乃果、てんさいだね!あれ?0コ?」
「0にナニ掛けても答えは0だろ?お前、そんなので良く音ノ木坂に受かったな…。」
鳴神君…穂乃果を音ノ木坂に合格させるのは、それはもう大変だったのですよ…。
最終手段として、ことりの“おねがい♪”で理事長を墜として、理事長権限で合格にさせようかとことりと相談していたくらいです。
幸い、理事長権限を使う事態にはなりませんでしたが…。
そう言えば穂乃果は受験の後に熱を出して寝込みましたね。
可哀想に…普段は全く稼働していない頭を使いすぎてしまったので、知恵熱が出たのでしょうね。
「“おじゅけん”のときはホノカがテスト受けたかららくしょーだよ!ホノカはあたまいーいんだよ!…あ!い、いまのナシ!ナシだからね!ほのかがスッゴいがんばったんだー!あはは…。」
はぁ?このアホの塊は一体ナニを言ってるのですか?
穂乃果が頭が良い…?
残念ですがそれは絶対に有り得ません。
「…ホノカは頭がイイ、ね…穂乃果…やっぱり、お前…。」
「なーに?そら君?」
「イヤ…なんでもねぇよ。でも、その内にお前のその“秘密”の事、俺やみんなに話してくれよ?」
穂乃果の“秘密”?鳴神君は何の事を言っているのでしょうか?
まさか!実は穂乃果は音ノ木坂の受験の時に、密かに理事長に頼んで裏口入学をしていとか……。
自分で言っておいて何ですが、それは無いですね。
穂乃果ではそこまで頭が回らないはずです。
「?!………ねぇ、そら君?ホノカの“秘密”ってなんの事かな?ホノカには“秘密”なんてないよ…。ある訳ないよ、そんなモノ…。」
「ま、今はそう言う事にしといてやるよ。穂乃果は穂乃果だ、俺は気にしてないからな。それだけは覚えとけ。」
「………うん。」
「う~ん……やっぱりココとココ…もう少し弄りたいかな…。」
雪穂は暫くは鳴神君とことりとガンプラについて話をしていいましたが、先程お店の手伝いに呼ばれて1階へと降りて行きました。
雪穂は現在、“ユニコーンガンダム”を素体にしたパーソナルカスタム機を作っている様ですね。
会話の最中に“私のホワイトラビット”と言う単語が聞こえましたが、“ホワイトラビット”と言うのが雪穂のガンプラの名前なのでしょうか?
そんな雪穂が退出し、現在私達はことりから衣裳のチェックを受けています。
私には素晴らしい出来映えの衣裳だと思うのですが、どうやらことりにはまだ不満な箇所がある様ですね。
「私はこの衣裳でもう十分だと思いますが…。ことりは服飾に関しては本当に拘りますね。」
「え~だってせっかく海未ちゃんも穂乃果ちゃんもこ~んなに可愛いんだから、完璧なモノをふたりには着て欲しいんだもん♪土曜日の本番までにはコスチューム完璧に仕上げるからね!」
「うん!コスチュームはことりちゃんにおまかせだね!」
「えへん♪ことりにおまかせです♪」
「よぉーし!あとは勝って生徒会長に穂乃果達を、μ'sを認めてもらうんだ!明日はみんなで本番前の最後の練習だよ!」
「あー、穂乃果。気合い入れてるトコに水差して悪いけど、俺は明日は無理だわ。悠さん…俺の養父に着替えと差し入れ持って行かなきゃダメなんでな。」
そんな事を話す鳴神君の養父の悠さんのご職業は刑事さんなのだそうです。
今はとある難事件を担当しているそうなので、そんな養父への差し入れなんでしょうね。
「ことりも明日はコスチュームの手直しがあるからアミューズメントセンターにはいけないかな?穂乃果ちゃん、ごめんね~。」
鳴神君に続きことりも明日はダメな様ですね。
かく言う私も明日は弓道部の練習があるのでアミューズメントセンターへは行けそうにありませんね。
「穂乃果、明日は私も弓道部に顔を出さなければ行けませんので、ガンプラバトルの練習には行けません。」
μ'sと弓道部との掛け持ちになりますが、どちらかを疎かにする訳にはいきません。
それに弓と銃で違いはありますが、弓道部での練習はガンプラバトルでの狙撃の精度向上にも繋がります。
「えぇー!明日はそら君もことりちゃんも海未ちゃんもダメなのー!本番前なのにー!」
「仕方ねぇだろ。みんなそれぞれ用事があんだからよ。お前だって店の手伝いとかあるんじゃねぇのか?」
「今週はだいじょーぶ!雪穂にコンビニのちょっと高いプリン3コで代わってもらったんだ!」
「穂乃果、なら明日は花陽と凛の二人を誘ってみたらどうですか?公式戦で勝って生徒会から公認を貰ったら、次は本格的にメンバーを集めなければいけません。私は花陽と凛をμ'sに誘おうと思っているのですが、二人が勧誘に応じてくれる様に、今のうちに少しでも仲良くなっておきたいのですよ。」
「小泉とアホ猫をμ'sにか…。ファイターとしてはまだ発展途上だけど、小泉のビルダーとしての腕はかなりのレベルだから仲間にしといて損はないな。アホ猫はなぁ…アイツは今の防御型の機体より、高機動型の機体を使えばもっと強くなるんだけどなぁ…。」
「凛ちゃんって反射神経がいいからね~。凛ちゃんにこだわりがないなら乗り換えを勧めてみよ~か?」
「その為にも穂乃果は二人と仲良くなって来て下さい。お願いします。」
「そっか。穂乃果達は4人だから、最低でもあとひとりはいなきゃガンプライブに出れないんだよね?うん!はなよちゃんと凛ちゃんがμ'sに入ってくれたら穂乃果も嬉しいかも!そーゆーことなら穂乃果にまかせて!明日ははなよちゃんと凛ちゃんをさそって、もっと仲良くなってくるね!」
「んじゃ後は本番の役割分担だな。大体は昨日までと同じで、園田さんが後衛、俺と穂乃果が前衛、ことりさんが遊撃で行きたいと思うんだけど。」
「ソラ君は新しいガンプラ使うんだよね~?ソラ君のガンプラ次第じゃことりとソラ君の役割を交換した方が効率良いかもしれないよ?」
「んー、機動性は俺が用意してる機体の方が高いと思うけど、火力はことりさんのリトルバードが上だからこのままでいいよ。俺はとにかく動き回って穂乃果と園田さんのフォローすっから、その分ことりさんにはバスターライフルでガリガリ敵を削ってスコアを稼いで欲しいんだ。」
ことりのリトルバードよりも高い機動性…そんなに高い機動性の機体を鳴神君は本当に制御出来るのですか?
まぁことり曰く、鳴神君の操縦技術は頭が可笑しい程に凄まじいらしいので、なんとかなるのでしょうね。
「は~い♪それじゃことりはいつも通りバスターライフルぶっぱ~だね♪今度はみんなを巻き込まないように撃つから安心してね♪」
ことりのバスターライフルについての発言は安心出来ません…。
どうせ巻き込まれそうになるんです。
予めバスターライフルの射線データはしっかりと把握しておきましょう。
「はは……ホント、マジで巻き込まねぇでくれよ…。」
「あのね、みんな!穂乃果はね!ストライカーパックはランチャーストライカー使おーかなって?思ってるんだ!ランチャーストライカーのアグニで、ことりちゃんのバスターライフルみたいにみーんなまとめてやっつけてやるんだから!」
ランチャーストライカーですか…それは以前に鳴神君が話していた高火力の武装を持つ砲撃戦用のストライカーパックでしたね。
メイン武装は超高インパルス砲“アグニ”。
インド神話に登場する火の神様“アグニ”の名前を冠したこの大型ビーム砲は、素組でも以前までのことりのバスターライフルに匹敵する高い火力が特徴です。
その反面、取り回しが困難な長い砲身と、消費するエネルギー量も威力に比例して相当な物になるそうです。
高い火力はとても魅力的ですが、果たして頭の中身が残念な穂乃果に、戦闘中にエネルギー消費量を管理しながら戦うなんて器用な真似が出来るのでしょうか?
「ランチャーストライカー?大丈夫かよ…。確かにエールストライカーより火力は上がるけど、機動力はかなり下がるぞ?それにことりさんのバスターライフルみたいにって言うけど、アグニはエネルギー消費をちゃんと計算して使わねぇとすぐにガス欠になって、リチャージするまで動けなくなるぞ。俺は慣れたエールストライカー使った方がイイと思うんだけどなぁ…。」
やはり鳴神君もエネルギー消費量の管理を心配している様ですね。
エネルギー残量が0になると、機体のエネルギーケージが回復するまではブースト機動やエネルギーを消費する武装を使った攻撃等が使用出来なくなるのでしたね。
私のジム・スナイパーⅡはブースト機動の他にはスナイパーライフルとビームサーベルしかエネルギーを消費する事はないので、まだエネルギー切れになった事がありません。
なのでエネルギー切れの状態がどの様な感じなのかはわからないのですが…。
地上での戦闘ならばブースト機動が使用出来なくても二本の足で歩いたり走ったりする事で移動出来ますが、宇宙ではブースト機動が使用出来なくなるとまともに動く事が出来ないので、致命的な隙に繋がってしまうそうです。
エネルギー消費がとても激しいバスターライフルを使っていることりは、機体のエネルギー回復速度にも多くの機体容量を振っているので、使用頻度に気を付ければそこまで簡単にエネルギー切れになる事はないそうです。
しかし、穂乃果の素組のストライクガンダムでは、ことりのウィングガンダム・リトルバード程の回復速度は望めないので心配ですね。
大丈夫でしょうか…。
「だいじょーぶ!だいじょーぶ!ポチもいるし穂乃果ならだいじょーぶだよ!それよりそら君の方がだいじょーぶなの?公式戦だよ?またゲロ吐くんじゃなかって穂乃果はとーっても心配だよ!ちゃんとひとりでアミューズメントセンターまで来れる?」
「っ………善処はする……。」
やはり鳴神君はかなり無理をしている様ですね。
今だってまた顔色が青くなって来ています。
「鳴神君…本当に大丈夫ですか?また顔色が悪くなって来ていますよ?無理な様なら…」
「無理な様なら止めてもイイってか?それじゃダメなんだよ…。ここで逃げたら、進む事を止めちまったら、もう二度と戻れなくなる…。だからヤるよ…。もう一度前に進むって決めたから…。それに三人とも約束したしさ…。」
「……分かりました。なら私は鳴神君を信じます。共に進みましょう。共に戦いましょう。そしてみんなで音ノ木坂の廃校を阻止しましょう!」
「あぁ…ヤるさ…ヤってみせるさ…。もう一度戻るんだ…あの舞台に…。」
「がんばろ~ね♪ソラ君ががんばったら、ことりがい~っぱいよしよしってしてあげるね♪」
「よしよしね…そりゃ楽しみだ。でもことりさんならエロいご褒美とか言うかと思ってた。」
そうですね。私も鳴神君と同じ意見です。
頑張ったらエッチな事をしてあげる。とか言うと思っていました。
「え~♪だってソラ君ががんばらなくてもことりはえっちなことしちゃうもん♪今からでもい~よ♪えっちしよ?おぱんつぬぎぬぎするね♪」
「ことりさんの生脱ぎ?!」
鳴神君?!ことりが下着を脱ごうとスカートの中に手を入れた瞬間、凄い素早さで這いつくばりましたね?!
はっ!ことりと鳴神君を止めなければ、おば様推奨の子作りが始まってしまいます!
「止めなさい!ことり!鳴神君も這いつくばってことりの下着を覗こうとしないで下さい!さっさと起きないとそのまま頭を踏み潰しますよ!」
「踏み潰されるならその前に園田さんのパンツも覗いてやる!さぁ!かもーん!」
「は~い♪それじゃ海未ちゃんも一緒におぱんつぬぎぬぎしましょ~ね♪そのあとはみんなで子作り子作り♪」
「きゃあ!ちょ、ちょっとことり!やめて下さい!スカートの中に手を入れないで下さい!鳴神君は私に近付かないで下さい!こら!お願いだからこっちに来ないで下さい!人のスカートの中を覗かないで下さぁぁぁぁぁぁい!」
「そら君もいっつも通りえっちだからだいじょぶそうだね!よぉーし!みんなで公式戦がんばるぞー!」
「海未ちゃ~ん♪動かないでよぉ~。おぱんつぬがせにくいよ~。」
「あ、あと少しで園田さんの中身が!」
「中身とか変な言い方しないで下さい!っていい加減にしなさい!」
「がんばるぞー!おー!」
「ことりもがんばっておぱんつぬがせるね~♪」
「俺も頑張って園田さんの中身を!」
「貴方達は頑張る方向が違います!」
「…………ナニこのカオスな状況?お姉ちゃんはアホな顔でおー!とかやってるし、ことりさんは海未さんのパンツ脱がそうとしてるし、青空先輩はなんか這いつくばって海未さんのスカートの中を覗こうとしてるし……。海未さんは必死に叫びながら抵抗してるし…。まぁ楽しそうだからイイのかな?」
「雪穂!良い所に!助けて下さい!」
「あー、うん。海未さん…ごめんなさい。無理です。それじゃ皆さんごゆっくりー。」
「雪穂!お願いです!見捨てないで下さい!本当に助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「がんばるぞー!おー!」
「海未ちゃんあばれないで~♪」
「クソ!なんで見えそうで見えねぇーんだよ!」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました!
今回は穂乃果ちゃんのお母様に続き、妹の雪穂ちゃんが登場してくれました。
本編中でも軽く触れられていましたが、雪穂ちゃんはソラの義妹とはお友達で同じ学校になっております。
そして亜里沙ちゃんのお話になった時にソラが亜里沙ちゃんのお姉さんにも気を使っている場面がありましたが、ソラはまだ亜里沙ちゃんのお姉さんが絵里さんだとは気付いてはおりません。
その内にこのネタで閑話を1本作りたいなぁ…と、思っております。
次回はいよいよソラ達の初めての公式戦…ではなく、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんのファーストコンタクトのお話になります。
スクフェスのイベントも本日の15時までなので、次回こそはもっと早く更新できる様に頑張りたいと思います!
それでは皆様。改めまして本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております!
お気軽にお声掛け下さい!