ポケットモンスター〜こんなピカチュウは嫌だ〜   作:ディア

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とりあえずカントーのジムリーダー編はこれで終わりです。前回があれだったのでどのポケモンを相手にするか思いつかなかったので書き上げられませんでしたがポケマスダウンロードしたのでようやく書き上げられました。


第9話

 サトシ達一行は最後のジムがある町、トキワシティに訪れていた。

 

 

 

「さてここが最後のジムだな!」

 

 元気よし、天気よし、ポケモンよしと言わんばかりにサトシがはつらつとした声をあげた。

 

「ようやくジム巡りも終わりね……今度の犠牲者は誰になるのかしら」

 

「えーと、あれ? おかしいな」

 

 糸目の男、タケシがパンフレット等多数の資料を慌てて捲る。

 

「どうしたタケシ?」

 

「ここのジムリーダーの情報がまるでないんだ」

 

「それって変ね」

 

「お困りの様ね! あんた達」

 

 その瞬間、いつぞやのR団の3人が現れた。

 

 

 

「なんだかんだと聞かれたら」

 

「答えてあげるのが世の情け」

 

「世界の破壊を防ぐため」

 

「世界の平和を守るため」

 

「愛と真実の悪を貫く」

 

「ラブリーチャーミーな敵役」

 

「ムサシ!」

 

「コジロウ!」

 

「銀河を駆ける、ロケット団の二人には」

 

「ホワイトホール白い明日が待っているぜ」

 

「にゃーんてにゃ!」

 

 

 

「何の用なんだ? お前ら!」

 

「トキワシティのジムリーダーに会わせてあげるって言ったらどうする?」

 

「そんなバカな! 何故俺達ジムリーダーでも知らないような情報を、お前達が知っているんだ!?」

 

 タケシのいうことは尤もであり、この3人は悪の組織の一員でありジムリーダーとは縁もない。

 

「私達だからこそよ。ついてきなさい」

 

 

 

 トキワジムに案内されるとそこには誰もおらず、バトルフィールドのみがあった。

 

『罠、ではあるまいな?』

 

 3人に向けていつでも秘孔をつけるように構えるYTP。だがそれでも3人は動じておらず、無線を取り出した。

 

「サカキ様、例のピカチュウとトレーナーを連れてきました」

 

【わかった、下がれ】

 

 壮年の男性の声が響き渡ると3人が下がり、ジムのバトルフィールドが変化していき、ジムリーダーも姿を現した。

 

 

 

「こうして直接面に向かって会うのは初めてだな。ニビジムとハナダジムのジムリーダー達」

 

「俺達を知っているのか?」

 

「あんな宣伝をしておいて知らない方が無理がある。特にハナダジムはな」

 

『確かにな』

 

「で、貴様が南斗鳳凰拳のライチュウを破った北斗のピカチュウか」

 

『南斗鳳凰拳を知っているとは貴様一体?』

 

「そういえば自己紹介していなかったな。そう私こそが最強のジムリーダーにしてR団のボス! サカキだ!」

 

 サカキの言葉にサトシ、タケシ、カスミが目を見開き、言葉を失う。

 

 

 

「さて早速だがジムミッションを始める。観客席には1000匹のミュウツーがいる。それらの攻撃を全て受け止めろ」

 

 ミュウツー達が突如観客席から現れ、YTPに向かってシャドーボールを放った。

 

「なっ、卑怯だぞ!」

 

 ある程度は許容してきたサトシがここにきて抗議の声を上げる。それというのもYTPは900匹のポケモンによって捕まえられたからでそれ以上の数で攻められては流石のYTPと言えども無事で済むわけもない。それを判断したことだった。

 

「何とでもいうがいい。何せ私はR団のボスだ」

 

 正に外道。しかしサトシはその程度では引き下がるはずもなく、サカキを睨みつける。

 

「俺は負けない! 必ず勝つ!」

 

「その意気込みだけは買ってやる。だがお前はここで敗北する」

 

 YTPは迫りくるシャドーボールを次々破壊していくが、あまりにも数が多すぎ、サトシがモンスターボールを握り、それを取り出した。

 

「リザードン、君に決めた!」

 

 助っ人にリザードンをモンスターボールから取り出すとリザードンの指先から閃光が飛び出てシャドーボールを破壊していき、サカキの最初のジムミッションを凌ぎきった。

 

 

 

「シャドーボールを出したのが劣化クローンとはいえやるではないか。流石北斗の継承者」

 

『下らん真似はよせ、まさかこれで終わりではあるまい』

 

「無論。今のはほんの些細な挨拶だ。今度は、劣化クローンではなく真のミュウツー達が相手だ」

 

 6匹のミュウツーが現れるとそれぞれ姿を変えていく。サカキはR団の謎技術により、メガシンカを起こさせメガミュウツーを操っていた。

 

「いけ、メガミュウツー達。今こそ貴様らの存在意義をそのピカチュウ達にぶつけよ!」

 

 物理特殊攻撃共に優れたメガミュウツーX(以下X)、特殊攻撃に優れているミュウツーを更に特化させたメガミュウツーY(以下Y)がそれぞれ得意とする攻撃でYTPに迫る。

 

『ライチュウよ、あの技を借りよう……南斗十字鳳凰!』

 

 YTPが繰り出した南斗十字鳳凰が物理攻撃を無効化し、改良を加えたことにより特殊攻撃を弾き返す。

 

 そして一番近くにいたXの一匹がその餌食となった。

 

「ばかな! 私のメガミュウツーが一撃だと!?」

 

『この程度か? ならば今度はこちらの番だ』

 

「確かに一撃で倒されたのは驚いたが、これだけではない。取っておきの技、見せてやれ」

 

 

 

『我流北斗神拳!』

 

 ミュウツー達が自らの秘孔をつくとX達は身体の筋肉が膨張し、Y達は超能力が増す。約4倍の出力が可能となり、YTPに襲いかかる。

 

『貴様らの前で十字鳳凰はあくまでも初見殺しの技、一度見せたら対策されるということか』

 

「ならピカチュウ、リザードン。こっちも北斗神拳だ」

 

『リザードン、見ていろ。これが北斗の奥義、無双転生だ』

 

 YTPが無双転生を使い、ミュウツー達の攻撃を無効化し、次々とミュウツー達を撃破していく。

 

「何をやっている貴様ら!」

 

 サカキが怒鳴りつけるもミュウツー達は倒され残り1体となってしまう。

 

『サカキよ、これで貴様の野望も終わりだ』

 

「ぐぐぐ……確かに貴様に敗れ、最強のポケモンを作るという野望は失敗に終わった。だが俺は諦めんぞ!」

 

 サカキがドサイドン、ゴローニャ、ガブリアスといった重量級のポケモン達を出す。

 

『何を出すかと思えば劣化クローン以下のポケモンとは……盾にするにしても──』

 

「ぐあっ!」

 

「きゃあっ!?」

 

 タケシとカスミの悲鳴があがり、そちらを見るとダグドリオがどくづきをしていた。

 

「何をした!?」

 

「ふっ、その2人は毒にかかったのだ。早めにポケモンセンターにいって解毒処置するといい。もちろん私を追いかけてもいいが、その場合持久戦で粘らせて貰おう。そうなったらその2人は死ぬだけだ」

 

「なんて卑怯な……!」

 

「とはいえ今回は私の負けだ。ジムバッチはくれてやる!」

 

 ジムバッチをサトシに向けて投げるとサカキが4体のポケモンを格納してその場を去る。

 

 

 

『腐ってもカントー最強のジムリーダーということか。我がダグドリオに遅れを取るとはな……』サトシ達がポケモンセンターにタケシとカスミを連れるとYTPがショックを受けていた。

 

「どうしたんだ?」

 

『あの時、我が奴を止めていれば2人を巻き込まずに済んだ。その事実にショックを覚えただけだ。お前達には関係のないことだから気にする必要はない。それよりも早くポケモンを回復しろ』

 

「リザードンはもう回復し終わったよ。後はもうお前だけだ」

 

 サトシがそう告げるとYTPが首を傾げる。

 

『我の番だと? 我は見ての通り傷などない』

 

「心の方だよ。俺は一応お前のトレーナーだ。だからこそ関係ないなんて言わないで欲しい。今回は誰かが気づいていればそうはならなかったんだ。だから一人で何でも背負わないで欲しい」

 

『ふん、そうか。サトシもトレーナーであったか。まあこのしこりはカントーリーグで晴らさせて貰おう!』

 

 サカキを逃したとはいえ、それがカントーリーグのモチベーションに繋がり、サトシは無事にジム戦を終えた。




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