「ここは、何処だ?」
雲の上、その表現が最もな答えなような、そんな世界。真っ白な雲の上、そして空には蒼天が広がっている。何もすることがなく、暫くボーッとしていると、誰かが目の前から歩いてくる。よく見るとそれはお爺さん、風格が凄い人だった。そしてお爺さんは言った。
「済まなかった」
「えっ、えっ?」
お爺さんは急に謝り出したのだ。僕は反応に困ってしまった。お爺さんは続けて話す。
「お主はワシの過ちにより、命を落とした。本当に深く謝罪する」
そう言うとお爺さんは持っていた杖を足元に落とし、膝をつく。その動作は土下座の体制だった。流石にそれはダメだと思ったので。
「や、止めて下さいお爺さん!?別に死んだ事なんて気にしないですよ!だから止めて下さい!」
「し、しかし、ワシはお主の命を」
「だからって土下座は止めて下さい!普通に話しましょうよ!」
説得に説得を重ね、お爺さんと座って話し始めることにした。
「実はワシは神と言う。この世界は会社の様に全てを管理しておるのじゃ」
驚いた。お爺さんは神様だったのです。そして僕は話す。
「会社の様に、ですか?」
「そうじゃ、人の全ては書類の様に管理され守られておる。もちろん、死、というものもな。ワシはそれを決めることが出来る。だがしかし、お主と別人の書類が入れ替わり、ミスをし、お主が死んだのじゃ」
「つまり、部下が僕と本当に死ぬ人の書類が入れ替わり神様がミスをし、僕が変わりに死んだと」
「そういうことじゃ。本当に済まなかった」
それが本当なら、僕は神様を許しはしなかっただろう。でも、僕は前の世界に、未練なんてないから。
「寧ろ殺してくれて感謝ですよ、神様」
「な、何を」
「天涯孤独で、孤児院にいってもネグレクトに合い、親がいないからとバカにされ、裏切られ、あんな世界から離してくれた神様には、感謝しかないですから」
僕がそういうと、神様は泣いた。本当に悔やんでいるのだろう。神様だからって万能じゃない、全てを管理出来ている訳ではない。だからこういうことだって起きる。アインシュタインが舌を出したのは人間が愚か故に舌を出したとされる。僕だけじゃない、世界中でもこういうことが起きているのだから。
「よし、少年よ」
「どうしたんですか?」
「お主を殺してしまったお詫びに、罪滅ぼしとして、第2の人生を与える!」
「第2の、人生、ですか?」
「そうじゃ。せめて、第2の人生では、幸せに暮らして欲しいからな。さぁ、どの世界に行きたい?アニメや漫画、ゲームの世界に限るがな。あの世界はお主にはキツイものがある。だから選べ、少年よ」
まさかの神様転生というやつか、なら、僕は。
「行先は白猫プロジェクトの世界でお願いします」
「白猫プロジェクト、分かった。そして特典じゃ。好きなものを3つ選ぶのじゃ」
「では、------------」
「そ、それではお主、また同じことの繰り返しじゃぞ!また苦しむのか!」
「構いません、僕は、彼になりたいんです」
「………、分かった。少年よ!第2の人生、しかと謳歌せよ!」
僕の周りを光が覆う。そして、僕はこの世界から消えた。そして神様は言った
「少年よ、気を付けるのじゃぞ」