白猫プロジェクト 喰種な僕が歩む人生   作:金丸

3 / 8
青年は学生になる

ここは、丘の上にある家。木組みの家があるその丘は、この大きな島の名物となっている。彼は有名であり、魔物から島を救っている為、英雄等と慕われている。最も、本人は否定しているが。

 

その家に、手紙を加えた鳩がやって来た。家の窓に泊まり、そして彼はそれを取る。鳩はまた飛んでいった。青年は手紙を開く。

 

 

「カムイさんが、学校を。成程、あの人らしい」

 

 

青年は手紙を戻し、手紙を机の引き出しにしまう。青年は歩き、外に出る。外には黒い竜が佇んでいた。

 

 

「ラーシュ」

 

青年は竜の名を呼ぶ。竜は青年の元に向かう。

 

 

「どうした」

 

 

「知り合いの方にある所に招待されてね?それで、そこに行くからラーシュも来て欲しいんだ」

 

 

「分かった、ついて行こう」

 

 

ラーシュの了解も取れた。後は支度をするだけ。

 

 

「して、何時に行く?」

 

 

「入学式が1週間後にある。その日に行こう」

 

 

「了解した。この島とも離れるのか」

 

 

「ずっとじゃないさ。またここに戻るよ。僕はこれから町長に話してくるから、留守番をお願いしてもいいかな?」

 

 

「うむ、行ってこい」

 

 

僕は、街に向かい歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備はいいのか?」

 

 

「うん、荷物も纏めたし、行こうか」

 

 

「そうか、では行くぞ!」

 

 

バサッ!と、2対の翼を展開し、僕はラーシュの背に乗る。ラーシュは勢いよく飛び出す。アラマキ島にある、茶熊学園を目指す。色々な島や魚、鳥などもいる。

 

 

「島にいた時は分からなかったけど、色々な発見があるね」

 

 

「そうだ、世界には沢山のことがある。お前はそれを知るべきだ」

 

 

ラーシュと楽しく、何気ない会話をしていると、僕らの目の前に、それは現れる。

 

 

「あれは、まさか」

 

 

「ラーシュ」

 

 

「ふっ、笑止!任されよ、我が主よ!」

 

 

「あら〜?これはこれは、お久しぶりですね〜?」

 

 

「っ、ピエロ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カムイside

 

「これからきっと、各々、様々な壁にぶつかることでしょう」

 

 

「ですが忘れてはなりません。ここには仲間がいるのです。仲間を信じ、己を信じ、1歩ずつ前進していってください」

 

 

「みなさんが実りある学生生活を送れることを願っています」

 

 

「学長式辞でした」

 

 

体育館では大勢の拍手が上がった。

 

 

「うむうむ、カムイにしてはなかなかいい挨拶だったわね」

 

 

「汗」

 

白い猫がそういうと、赤髪の少年は苦笑していた。

 

「では次に在校生を代表して」

 

 

「おっ?」

 

 

「ヴィルフリートさんにあいさつをお願いしていたのですが……」

 

 

「……いないようですので、在校生代表、ソウマさん!」

 

 

「はい!」

 

 

黒髪で整った顔立ちの少年が、壇上に上がる。

 

 

「新入生のみなさん、入学おめでとうございます。在校生一同より心から歓迎いたします」

 

 

「この学校は『学び』の場です。集う者に、隔たりはありません」

 

 

「上下の区別なく、お互いに刺激し合い、支え合い、そして成長し合う、私にとってそういう場となりました」

 

 

「みなさんにとって、そんな学び舎となりますように、在校生代表、ソウマ・ホクト・バスクナ」

 

 

またもや大きな拍手が上がった。

 

 

「ソウマさん、立派ね♪」

 

 

「♪」

 

 

「ハイ、ソウマさんでした。学長よりも学長っぽかったですね。なんつっててね!」

 

 

「え〜、ハイ。それはそれとして次のプログラムに移ります」

 

 

「新入生代表あいさつ、主席、ハイセ・ササキさん」

 

 

だが、その者は、壇上に上がって来ない。

 

 

「あ、あれ?ハイセさん?ハイセさーん!?」

 

 

体育館の中もざわざわしだした。何故いないのか、どこにいる、等と言っているからだ。

 

 

「どうしましょう、まぁ、遅刻のようですので、先に生徒k「遅れました!本当にすいませんでした!」あっ、ハイセさん!ちょっとちょっと、遅刻するなんてどうしたんですかって、本当にどうしたんですかー!?」

 

 

体育館の中央の道を歩く青年、皆が注目する。それもその筈、来ている白いロングコートはボロボロ、顔にも多少の傷があったからだ。幸いなのか、中のスーツは無事な様だ。

 

 

「本当に申し訳ありません、道中、戦闘をしていたもので」

 

 

 

「ん〜、まぁいいでしょう。ハイセさん、貴方が主席です。なので、あいさつをお願いします」

 

 

「分かりました」

 

 

青年は壇上のマイクに向かい、話し出す。

 

 

「みなさん、初めての方は初めまして、知ってる方はこんばんは、ハイセ・ササキです。ちょっとゴタゴタしていて遅れましたが、あいさつをさせて頂きます」

 

 

「ここは冒険者を育成する学び舎、幾ら戦いを知っていても、皆さんの知らない戦い方、戦法、この学校では教えてくれます」

 

 

「僕も知らないことがあります。当然僕も学びます。ですが、これを機に、皆さん、一緒に学び、強くなりましょう。これで終わります」

 

 

ハイセが話を終えると、拍手が上がる。壇上を降りると、知った顔とすれ違う。

 

 

「……」

 

 

「……」

 

 

金髪で、ウェーブのかかった綺麗な髪の少女、一瞬、チラッと見られたが、壇上に上がっていった。これから、僕はどうなるのだろうか、それは僕にも分からない、けど、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件が起きるまで、あと少し。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。