色々と遅くなりました!
仕事とシンフォギアが忙しくて気が付いたら10月ですよ!
では、どうぞ!
管制室と書かれた扉の前に立つと、圧搾空気の抜ける音と共に扉が開き、僕は中へ入る。
中では沢山の職員が忙しそうにコンソールを操作していたり、書類とディスプレイを交互に睨んでいたりしている中、僕を呼んだ張本人の所へ行く。
「何の用ですかオルガマリーさん?」
「ん?…吉井ね、遅かったじゃない。そんなにマシュ達と話すのが楽しかったのかしら?」
「ち、違いますよ!確かに楽しかったですけど!雄二達と会ってババア長から腕輪を受け取ったりしていたからですよ!」
「ほら、やっぱり楽しかったじゃない」
僕があたふたとしながら弁明すると、オルガマリーさんの蔑む様な眼差しを向けられる。
(や、やばい!余計不機嫌になってる!)
「べ、別にオルガマリーさんと話すのも楽しいですよ!ただ、さっきのは言葉の綾と言いますその…」
必死になって弁明の言葉を考えていると、くすっと小さく笑うオルガマリーさん。
「ごめんなさい、別に怒ってはないわよ。ただ、これから始まるミッションを前にして少し神経質になっていただけよ。吉井と話して少し楽になったわ」
さっきとは全然違う、笑みを浮かべたオルガマリーさん。
よく分からないけど、僕と話して少し緊張が解れた様だった。
「さあ、行きましょう。もう時期ミッションが始まるわ」
「へ?行くって何処にですか?」
「あそこよ、窓の外に見えるでしょう?円筒状の筒が。アレの中に入って特異点へ行くのよ。」
オルガマリーさんが指さす方を見ると、管制室の窓の外、さっきミーティングを行った場所には幾つもの円筒状の筒が現れていた。
「へぇ〜あの中に入ってほかの場所へ行くなんてまるでゲーム見たいですね!」
「そうね…ゲームみたいなものかもね。ただし、向こうで死んだら本当に死ぬわよ」
オルガマリーさんが最後の言葉を強めに言うと、管制室を出る。それは警告の様にも聞こえた。
コフィンって呼ばれるさっきの円筒状の機械が立ち並ぶ部屋の中に居る48人のマスターの中に混じる僕は皆のコフィンの確認をしているマシュをチラッと見つつ所長であるオルガマリーさんの話を聞いていた後、皆でゾロゾロとコフィンの中へ入る…が、僕は入らなかった。
「?、吉井さんどうかしましたか?」
「いや、ちょっと…」
後ろからマシュの声が聞こえるけど僕はそれどころじゃなかった。
何故だか、背筋に悪寒が走ったからだ。こういう時、Fクラスでは命に関わる時にしかならない。姫路さんの手料理とか姉さんの手料理とか美波の関節技とかFFF団とか…。
そして、チラッとオルガマリーさんの所を見て…次の瞬間には走ってそこまで向かっていた。
何故なら…さっきまでは気が付かなかったけど、オルガマリーさんの足元の床には不自然なズレがあって、少しばかり浮いていたからだ。
FFF団とかの関係で罠について色々調べたりムッツリーニから教えて貰ったりしたけど、ああいう場合下には何かあるからだ!
「ちょっと!吉井!貴方一体!」
「オルガマリーさん危ない!」
「マスター!」
ドゴオオオオオンンンンン!!
僕がオルガマリーさんを抱き抱えてその場から急いで離れようとする瞬間、背後でジャンヌさんの声と共に爆発音がし、僕は爆圧に飛ばされそこで意識を失う。
背中に重みと熱をを感じる…それが段々と苦しくなってくると、ハッとめが覚める。
そして、背中を見ようと体をずらすと、そこにはボロボロで、所々焼け焦げているジャンヌさんが僕と僕の下で気を失っているオルガマリーさんを庇うように包み込んでいた。
「ジャ、ジャンヌさん!大丈夫ですか!」
僕はジャンヌさんを横たわらせ、覗き込みながら肩を揺さぶる。
「う…」っと、僅かに呻きながら目を開けるジャンヌさんは僕を見ると安堵の表情を浮べた。
「…マスター、ご無事でしたか?」
「僕の事より今はジャンヌさんの方だよ!」
「すみません、マスター。この体の霊基はかなりダメージを負ってしまい、もう時期消えてしまいます。宝具の開帳が間に合わず…この様な方法でしか助けれませんでした…。」
「…ジャンヌさん。」
「…また、マスターに会える事を主に願います…」
そう言うと、金色の輝きと共にジャンヌさんの体は消えてしまった。
「畜生!」
ガンっ!と床を殴り付ける僕。
1人を助ける為に1人を犠牲にしてしまった悔しさが残っただけだった。
「…うっ、」
「…はっ、オルガマリーさん!」
「…よ、吉井?ここは……え?」
恐らく僕の叫び声で気を取り戻したオルガマリーさんは僕と周りを見た後、一瞬で顔が絶望に染まる。
「こ、コフィンか…48じゃ無かった7人のマスター達が…う、嘘でしょ…ねぇ…嘘よね…」
はっ!そうだった!ここには僕以外にも後47人のマスター達とマシュが居るんだった!
「行きましょう!オルガマリーさん!」
「行くって何処によ…」
「決まっているじゃないですか!他にもいるかもしれない無事なマスター達ですよ!」
僕がオルガマリーさんの両肩を掴んで呆然とする彼女を正面に見据えて叫ぶ。
「そうよ…そうよね」
そう言って立ち上がるオルガマリーさんに続いて僕も立ち上がる。
しかし、余程ショックだったのか、足取りはふらついている。
そういう僕も、ジャンヌさんが消えてしまったショックと悔しさで今でもこれをやった奴に復讐をしたい!…けど、今はジャンヌさんに助けて貰ったこの命で少しでも他の人を助けないと!
そう思う矢先、部屋の中心には巨大な落下物…恐らく天井の一部の近くで見知った顔を見つける…が、一瞬で絶望的な気持ちになる。
「吉井君!所長!」
「…所長…吉井さん」
立花とマシュだったが、マシュはその華奢な体をさっきの天井の一部に押し潰されていた。
「…!マシュ!貴方…!」
「吉井君!何とかならないの!」
立花の問い掛けになんとか出来ないかと思い、取り敢えず瓦礫に手を添えようとして、オルガマリーさんに止められる。
「…ダメよ。動かしたら一気に血が出て死んでしまうわ。」
「じゃあ、どうしたらいいんですか!」
僕の問い掛けに、悲しそうに顔を横に振るオルガマリーさん。
その答えに僕はどうする事も無く、その場でしゃがんでマシュを見る。
「…ごめん、マシュ」
「いえ、吉井さんは悪く無いですよ」
苦しい筈なのにこんな時にも笑顔を見せるマシュに悔しさで皮が破れる程強く握り込む左手。
「…マシュ」
そっと手を握るオルガマリーさんも涙を流す。
すると、突如上から声がする
『システム レイシフト最終段階に移行します。座標 西暦2004年 1月30日 日本 冬木。ラプラスによる転移保護 成立。特異点への因子追加枠 確保』
「えっ?」
「どういう事?」
更に…
『──観測スタッフに警告。
──カルデアスに変化が生じました。
──近未来100年にわたり、人類の痕跡は発見できません。
──人類の生存を保障できません。』
「何が起きているんだ?」
「嘘、カルデアスが…」
「カルデアスが、まっかになっちゃいました。いえ、そんな、こと、より」
『──中央隔壁、封鎖。』
「なっ!」
「やばいっ!」
退路を閉ざされ、出る事が出来なくなってしまった僕達は最早アナウンスに文字通り流される通りだった。
『──レイシフト要員規定に達していません。
──該当マスターを検索中
──発見しました。
──番号48、49をマスターとして再登録します。』
「っ、せん、ぱい──しょ、ちょう」
「大丈夫だよ。私はここにいる。何があっても、この手は離さないよ」
「もちろん、僕やオルガマリーさんも居るから」
「ええ、こうなったら最後まで付き合うわよ」
それが僕達にできる唯一のことだから。
『──レイシフト開始まで
──三
──二
──一
全行程クリア。ファーストオーダー実証を開始します──』
取り敢えず、ジャンヌは1次退場となりますが…理由はFGOやっている人なら分かりますよね?
本当なら宝具を使わせたかったのですが…そんな悠長な時間があればあのモミアゲ野郎が何かしでかすのでああなりました。