歩けばスキルが手に入るチート魔導書を手にしてしまった俺は勝ち組   作:青猫ハマト

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 魔王への道Part1

 

 

 

 

 もう嫌だ。

 人生を否定されるのが。

 

 もう嫌だ。

 騙されるのが。

 

 もう嫌だ。

 死を強要されるのが。

 

 もう嫌だ。

 生きていることが。

 

 もう嫌だ。

 

 

 

 全てが。

  

 

 

 

 

 

 こんな世界は消えてナクナレバイイ。

 でも、俺にはその為の力などない。

 

 もう嫌だ。

 

 力を否定されるのが。そして、自信の力を否定する事が。

 

 

 チカラガホシイ。

 ナニモノニモシバラレナイチカラガ。

 

 その時、悪魔がそっと手をさしのべた。

 

 ーーーー君は力が欲しいんだね?ならば力を授けよう。

 

 少年はその手をとった。

 その手は暖かく、今の自分を溶かしていった。

 邪悪な心を溶かしていった。

 

 そして、悪魔は呟いた。

 

 ーーーー君は力を望んだ。その対価も貰った。これで契約は成立だ。

 ーーーーなんだい?その目は。もしかして対価の事かな?安心してよ。そんな大した物は奪っていない。

 

 ならば何なのか?少年は問いかけ悪魔は答える。

 

 ーーーー君の心だ。君は今から自分の心を持っていない者だよ。

 

 少年は酷く喜んだ。いくら世界に復讐をするとはいえ、自分の生まれ故郷だ。心が痛まない訳がない。

 少年は感謝した。最も感謝をしてはいけない者に。

 

 ーーーー君は500年という歳月を過ごした頃に心を取り戻す。

 

 悪魔はそう呟いて姿を消した。

 

 そして、少年の心は失われる。

 

 

 すると、たちまち深き闇が少年を襲った。

 その闇を身に纏い、世界を焼き付くした。

 

 少年はいつの日か、心が呼び戻されるその時を待ち続けた。

 少年がまだ心を持っていた頃、彼はその名を、悪しきその名を必死に考えた。

 

 なんとか、周りを怖がらせて自分に近づかせることをやめさせようと。

 

 

 少年は考え、考え、考えぬいて。

 

 ついに、方法を考えついた。

 

 自分が他人を襲うというのであれば、自分が他人を支配すればいいと。

 

 すでに、悪しき邪心におかされかけていた少年は正常な判断をすれことが難しかった。

 

 

 自分が支配し、誰も私に向かってこないようにしよう。

 

 そうすれば、私が相手を襲う必要はない。

 

 支配から逃れようとするものなどいなくなるほどに恐怖を与えようと。

 

 曲解に曲解を重ね、出した結論はなんとも悪魔らしい考えかただった。

 

 

 だから少年は、世界を支配した。

 

 だが、少年の優しき邪心が招いたこの事象に不満を抱き、倒そうとする人が現れた。

 

 少年は思った。 

 

 なぜ、なぜ自分が狙われるのか。

 

 少年の心が純粋無垢だったせいでさらに話は捻れた。

 

 すぐに、少年は心を無くした。

 

 感情を無くした少年は、ただただ破壊をした。

 

 無垢な感情も、邪心もなにもかもなくして、自律という感情すら忘れた。

 

 少年に残されたのは、目の前の敵を殺すという、本能だけだった。

 

 

 

 

  

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