ハイスクールD×D ゴースト×デビルマン HAMELN大戦番外地   作:赤土

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もしもセージの神器がアレだったら。


If. アクマ召喚プログラム

「セージ、起きなさい。学校に遅刻するわよ」

 

母さんの呼ぶ声に起こされ、俺は体を起こす。

そのまま部屋を出て朝食を摂り、支度して学校に向かう。

俺、宮本成二の変わらぬ日常だ。

 

だがその日、その日常が大きく変わる出来事があった。

 

ピコーン!

 

「ん? メール? STEVEN……? 悪戯か?」

 

学校で原付を降りるなり、スマホにメールが入っていた。

 

――――

 

件名:このメールを受け取った全ての人へ

 

現在我々人間に深刻な危機が迫っている

伝説の悪魔達が人々の生活を脅かしている

怪奇殺人事件も悪魔の仕業だろう

 

悪魔と戦うために

悪魔の力を利用することだ

このアプリがあればできるだろう

 

勇気あるものが受け取ってくれることを祈る……

悪魔と戦い、人々を救うために

 

http://www.dds.net/summon/

 

――――

 

いつもなら悪戯メールと一笑に付してしまうところだが

このメールには何故か嘘が書いてない気がした。

というか、手元がくるってついURLをタッチしてしまったのだ。

ああっ! 俺のバカ!

 

――アクマ召喚アプリをダウンロードします...

 

慌てて操作を取り消そうとするも後の祭り。

仕方なく、話の種としてこれを受け入れることにした。

スマホ……壊れなきゃいいけど。

 

――――

 

休み時間に俺はせっかくなので件のアプリを弄ってみることにした。

どうせ俺のスマホのアプリは庭先にご飯や玩具を置いてねこを集めたりするアプリや

ネット接続用のブラウザ程度しかないからいいんだけど。

 

アクマ召喚アプリ

 

機能は……悪魔召喚、悪魔合体、デビルアナライズ……なんか色々あるな。

ゲームか? これ?

デビルアナライズを試してみると……

人間、ばっかりだ。まぁそりゃそうだな。

 

「おっすセージ!」

 

「何だ兵藤、また美人局に引っかかったのか? お前も懲りない……な……」

 

スマホのデビルアナライズには、目の前の兵藤一誠と言う存在が

 

龍王 ヒョウドウイッセイ Lv1

 

と表示されていた。え? どういう事?

試しにその隣にいる松田と元浜にもデビルアナライズをかけてみるが

 

人間 マツダ Lv1

人間 モトハマ Lv1

 

としか表示されない。

 

「喜べ兵藤。お前は龍王らしいぞ」

 

「!!??」

 

「こいつが? エロ龍王間違いなしじゃね?」

 

「いや乳龍王かもしれないぞ」

 

ネットスラング的に言えばMAX大草原って勢いで松田と元浜が笑い転げている。

しかし当の兵藤は「何でお前がそれを知ってるんだよ!?」と言いたげな表情をしていた。

なんのこっちゃ。つかジョークアプリの言う事を真に受けるなっての。

そんな兵藤は青い顔をして同じクラスの好青年枠、木場のところに駆け寄って行った。

 

幻魔 キバユウト Lv8

 

……え? また違う情報が出た。どういうこっちゃ。

怪訝な顔をしていると、木場がこっちにやって来た。

 

「宮本君。ちょっと……部長に会って貰えないかい?」

 

「何でだよ。俺オカルトに興味がないって言えば嘘になるけど、今日バイトなんだけど」

 

「君の命にも関わるかもしれないんだ、頼むよ」

 

物凄い剣幕で言われてしまったので、俺は仕方なくバイトを休むことにして

オカルト研究部に顔を出す事にした。

なお、その埋め合わせとして今日の給料分を今度木場に奢らせることにした。

 

「それだけでいいのかい?」と言われたが、埋め合わせに知らない人を寄越すわけにも行かないし

それ以上を請求するのは俺の主義じゃない。それに今日バイト先に明日香姉さんがいるから

あまり顔を出したくなかったってのもあるし。まぁこれも結果オーライだ。

 

――――

 

――旧校舎、オカルト研究部部室。

 

流石にスマホを弄りながら入るのは憚られるので

俺は素直に入ることにした。

 

「部長、兵藤君と同じクラスの宮本君です」

 

「あら? 入部希望かしら? 残念だけど今は……」

 

そう言って、部長と言う紅い髪の矢鱈発育のいい……確かリアス・グレモリー先輩だったか。

に木場が耳打ちしている。俺入部するつもりないんだけど。バイトあるって言わなかったか?

何やら怪しい空気が漂い始めたため、俺はいつでも逃げられる準備だけはしておいた。

 

「……どうやってイッセーの秘密を知ったのかしら?」

 

「……はい?」

 

身構えていると、返って来たのは頓珍漢な返事だった。

兵藤の秘密? なんのこっちゃ? 言っちゃなんだがこいつは秘密だらけだと思うぞ。悪い意味で。

あれこれ考えていると、件のアクマ召喚アプリと言うジョークソフト――少なくとも俺はそう思ってる

の事を思い出し、その件について正直に話す事にした。

 

「ジョークアプリ? あなた、悪いのだけどそれをちょっともう一度立ち上げてもらってもいいかしら?」

 

「え? ええ。ただし用が済んだら帰りますよ」

 

俺は言われるがまま、アクマ召喚アプリのデビルアナライズを起動させてみることにした。

 

妖魔 リアス Lv24

堕天使 ヒメジマアケノ Lv20

魔獣 トウジョウコネコ Lv7

幻魔 キバユウト Lv8

龍王 ヒョウドウイッセイ Lv1

 

……一体全体どういう事なんだよ。

 

「どうやら、あなたには私達が悪魔であることは隠し通せないみたいね。

 どうかしら? あなたを守るためにもオカルト研究部に入部してもらいたいのだけど」

 

「嫌です。揃いも揃ってジョークアプリの言う事を真に受けんでください。

 ドッキリだとしても手が込み過ぎてます。勘弁しちゃもらえませんかグレモリー先輩」

 

結局、頼み込まれ俺はオカルト研究部に入部することになってしまった。

おい、だからバイトどうすればいいんだよ!

俺の小遣いどうすればいいんだよ!

 

――――

 

そんなこんなで家に帰ってくると家の中にいるうちの飼い猫と向かい合う形で

庭先に見慣れない黒猫がいた。

スマホで写真に取ろうと思ったら間違えてデビルアナライズを立ち上げてしまった。何やってんだ俺。

 

魔獣 クロカ Lv30

猫 ムツ Lv1

 

……またかよ、と思っていると黒猫が話しかけてきた気がした。

 

「お兄さん、ちょっとお腹空いたにゃん。齧らせてほしいにゃん。痛くしないから」

 

断ろうとしたら、有無を言わさずに黒猫に齧られてしまった。

何か力が抜ける感じがしたが、不思議と痛くは無かった。

 

「うん、これは美味にゃん。暫くお兄さんとこに匿って貰ってもいいかにゃん?」

 

「え? おい、匿うってどういう意味――」

 

「じゃ、コンゴトモヨロシク、にゃん」

 

またしても有無を言わさず、黒猫はじゃれてきた……と思ったら

スマホに吸い込まれるように消えていった。

 

……もうどうにでもなーれ。




ふと思いついたネタ。後悔はしてない。
時間軸的には一巻アーシアと出会う前。

尚作中のURLはコピペしても無駄です。無駄。つーかしないでください。
多分今後この世界のセージはデビルサマナーになる事でしょう。
ICBMが落ちてくる可能性も無きにしも非ずですが。

レベルは適当。
で、悪魔合体も出来るって事は……

「ぶ、部長と合体できるって事か!? おいセージ、早くしろ、早く!」

「え!? い、イッセー、待ってちょうだい! セージも早まった真似は……」



「……む? 予期せぬ悪魔が生まれたようだな」

「オデ ゲドウ スライム コンゴトモ ヨロシク……」
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