ハイスクールD×D ゴースト×デビルマン HAMELN大戦番外地 作:赤土
今回の舞台は珠閒瑠市。
一応、ハイスクールD×D要素は入っている……つもりですが。
さておき。
この「課外授業のプルガトリオ」ですが
少なくとも残り3話以上は入りそうな気配です。
そこで
「課外授業のプルガトリオ」を独立させるか否か
と言う点についてアンケートを取りたいと思います。
投稿が不定期なので、期限は次回投稿まで
反映は次々回投稿時とさせていただこうかと考えております。
政令指定都市、
ここも十年ほど前、悪魔の脅威にさらされた地域である。
しかし、
その悪魔の出現に関してはこの都市特有の現象である
噂が現実となる
というのが大きく反映されていたと言うのが、現在の見解だ。
その為、ここはフューラー演説よりも前から実しやかに悪魔の存在は語られていた。
しかし、それでも噂の域を出ておらず先の事件が沈静化したことで
悪魔の出没もぱたりと止んだため、過去の出来事となっていたのだ。
――フューラー演説が行われるまでは。
――――
珠閒瑠市の南西に位置する鳴海区。
十年ほど前は開発途上の区域だったが今は様々な施設が立ち並び
特に郊外型ショッピングモール、ジュネス珠閒瑠店が鳴海区に出店したことが大きい。
珠閒瑠は決して田舎では無いが、ジュネスの商業効果はそれなりに大きいものがあった。
しかし、このショッピングモールも立地がまずかった。
何故なら、十年前にここ鳴海区には南条コンツェルンが出資していた謎の理学研究所があり
そこでは悪魔に関わる研究が行われていたのだ。
その理学研究所は紆余曲折を経て今度は
ユグドラシル・コーポレーションが買収し、また新たな研究を行っており
その関連のトラブルがしばしば発生しているのである。
人間の師匠を尋ねにやって来た悪魔、バオクゥも久々に珠閒瑠市にやってきたら
早々にトラブルに巻き込まれてしまったのだ。
ジュネスの裏路地に、どこからか迷い込んだインベスが発生していたのだ。
「この灰色の甲殻……なんでインベスがこんなところに!?
と、とにかくここで退治しちゃいましょう。敵はまだこちらに気付いてないですね!
だったら突撃しちゃいます!」
自称・20.3cm連装砲をショルダーバッグのように担ぎ、インベスに狙いをつける。
奇襲だったこともあり、インベスの被害が出る前に倒す事が出来たが
砲撃音だけは誤魔化す事が出来なかったため、ちょっとした騒ぎになってしまったのだ。
「しまった! ここは冥界じゃないからサプレッサー付けとくべきでした!」
バオクゥは外見的にはセーラー服にキュロットを身に着けた女子高生程度の年齢の少女のため
彼女がここを歩いていること自体は大騒ぎになる事は無いが
構えているショルダーバッグのような砲が問題である。ファッションにしては前衛的過ぎるし
実弾が発射できるとなれば銃刀法違反である。
そして目の前にはインベスだった残骸が転がっている。警察に見つかれば、職質は免れない。
人が集まって来る前に、ここを離れなければならない。
しかし、彼女も鳴海区に来たのは結構前の話である。それも、ジュネスが出来る前。
土地鑑など、あって無しが如くであった。
慌てて離れようとするバオクゥを、さらに物陰に引っ張り込もうとする手が伸び
そのままバオクゥは引きずり込まれてしまった。
――――
「……随分と久しぶりだけど、こっちでそんなのぶっぱなしちゃまずいって
パオに言われなかった?」
「た、助かりました……恐縮ですうららさん……」
バオクゥを引っ張り込んだうららと呼ばれた手の持ち主は、目元のほくろが特徴的な
赤い髪に濃いめの化粧をした女性。
緑色のツーピースを着ており、砲さえなければ女子高生で通るバオクゥと違い
色々な意味で目立つ女性であった。
年のほども、バオクゥの外見年齢よりは割と高い。
「……なんかディスられた気がするけどまあいいわ。
それよりアオバちゃん、パオのアジトならここには無いわよ。
わけあって引っ越したから。教えようと思ったんだけど
アオバちゃんの連絡先が分からなくってね、ゴメンゴメン。
で、こっちに来たって事はパオに用事あるんでしょ?
ついてくる?」
「重ね重ね恐縮ですうららさん! ところで、うららさんは何でここに?」
「あ、アタシ? アタシはジュネス――ここのショッピングモールで買い物。
その帰りにでっかい音が聞こえたから来てみたら
アオバちゃんが砲担いでいるんだからびっくりしたわよ。
一体何と戦ってたのよ? 悪魔なんて……あ、最近またぽつぽつ出るようになったか……
まぁいいわ。車で新しい事務所まで送って行ってあげるから、早く乗りなさいよ」
こうして、ジュネスの駐車場に止めてあったうららの車に乗り込んだバオクゥは
そのまま新しいパオフゥの事務所へと向かう事になった。
――――
珠閒瑠市・青葉区。
野外音楽堂を擁する青葉公園や、出版社にTV局、洒落た料理店なども立ち並ぶ
珠閒瑠の東に位置する区域である。さながら、東京は港区青山のような街並みである。
青葉通りの商店街の裏、ここに新たなパオフゥのアジトが構えられている。
洒落た町並みには似合わないが、表には表で
またマスコミも多い町であるため、情報収集としては強みのある立地と言えよう。
……ただ、現在パオフゥとうららはマンサーチャーを営んでいる関係上
かつて珠閒瑠を巻き込んだ戦いで世話になっていた
葛葉探偵事務所がライバルとなってしまっているところはあるが。
駐車場に車を泊め、うららとバオクゥが降りて建物の中に入る。
現在はパオフゥとうららが寝泊まりし、マンサーチャー事務所にもなっている
大きめのアパートの一室だ。
表札には「
中では金色のスーツを着た長髪の男性がパソコンに向かって作業をしていた。
机の上には、吸い殻が山積みの灰皿が置かれている。
「遅ぇぞうらら。鳴海のジュネスまで買い物に行くだけでどんだけかかってんだ。
そこに今回のクライアントの情報纏めといたから、目通しておけ」
「遅くなったのには訳があんのよぅ。アオバちゃん、ジュネスにいたから連れてきちゃった。
あんたに用事があるんだって」
うららの言葉を聞いた瞬間、パオフゥは嘆息しながら
パソコンに向かっている身体を振り向かせる。
バオクゥを依頼人との面談室でもある客間に通すと、うららはお茶の用意を始める。
「ど、どもー……恐縮です、お師匠様」
「……ったく、お前かよ。相変わらず青二才が盗聴バスターの真似事なんざしてんのか?
……っつーか。俺はお前を弟子にした覚えなんざ全くねぇんだがよ」
そうなのだ。バオクゥはある時パオフゥの噂を聞きつけ、独自の情報網を辿って
独自にパオフゥに接触した経緯の持ち主なのだ。
そもそも、パオフゥという男は20年程前にある事件に遭遇して以来
台湾暮らしをしていたが、憔悴しきった状態であり
とても悪魔の弟子をとれるような状態でも無い。
その後、ある目的のために盗聴バスターを開くも孤高の戦いであり
これまた弟子をとれるような環境ではない。
バオクゥが接触したのは、一連の騒動に決着が付き
パオフゥが盗聴バスターの看板を下ろし
うららと共にマンサーチャー業を始めてからの事なのだ。
「……うらら。元はと言えばお前がいい加減なことを言うからだろうが」
「なによぅ。冥界からこっちがどれだけしんどいのかわかんないけど
態々こっちまでやって来て、しかも仕事っぷりに打たれて上京……?
して来た子を無碍に返すわけにもいかないじゃない」
そう。バオクゥがかつて鳴海区にあったアジトを見つけ出した時
初めに応対したのは他でもない、うららだったのだ。
それからパオフゥはバオクゥの弟子入り志願に決して首を縦に振らずにいたが
バオクゥは強引にでもパオフゥから技術を盗もうと
猛勉強に取り組んでいたのだ。
パオフゥからしてみれば追い返す事も出来たが、バオクゥとて悪魔。
彼の
その為、半ば根負けするような形でバオクゥの行動を黙認していた。
黙認だけで、正式に弟子入りを認めたわけではないのだが。
「そもそも、盗聴バスターなんざ金儲けにならんぞ。
俺はそれ以上の目的があってやってたがお前のはただの趣味だろうが、アバオアクー。
お前の身の上なら、もちっとマシな職業についたらどうだ。
例えば……マスコミとか。お前の能力なら、余裕で出来ると思うがな」
「マスコミ? マスコミなら、アタシの親友が雑誌の編集長やってるからアポ取ってみる?」
煙草をふかしながら、サングラスの奥からバオクゥを見据えてパオフゥが零す。
バオクゥと言う名前もパオフゥに肖って付けた自称であり、本名はアバオアクー。
うららからは「可愛くない名前」としてアオバと呼ばれているが。
冥界においても悪魔ではあるものの、番外の悪魔ですらない
何処からやって来たのかもわからない、天涯孤独の悪魔だったのだ。
「と、盗聴バスターも似たようなもんですしぃ……
そ、それに私皆さんが気付かないような視点から物を見るのが大好きなので……
なんで、うららさんのお気持ちは嬉しいんですけど
私としては昔のお師匠様みたくマスコミよりかは盗聴バスターかなぁ、と」
「マスコミと盗聴バスターは全然違うだろうが。
それに大衆と違う視点から物が見たいんなら尚更マスコミに行け。
まぁ、あん時の根性は認めてやるがよ。
だからって俺と同じ道を歩く必要がどこにあるかってんだ。
そもそも、俺が盗聴バスター始めたきっかけはだな……」
パオフゥの長話が始まろうと言うところでうららが話の腰を折る。
パオフゥが盗聴バスターを始めたきっかけは、壮絶なものでもあるため
あまり語りたくない、語られたくないと言ううららの気遣いが含まれているかどうかは
定かではないが。
「いいじゃんパオ。確かにパオが盗聴バスター始めたきっかけはアレかもしれないけどさ……
別にこの子にはそう言うの無いわけじゃん?」
「まぁ、こいつの話した身の上話を信じるんならそうだがよ……と言うかだ。
お前、わざわざ
まさか、ただ単に飯をたかりに来たわけでもねぇだろ?」
このまま話していても世間話の延長線上にしかならないと判断したのか
パオフゥが来訪の目的を単刀直入にバオクゥに尋ねる。
彼女が珠閒瑠にやってきた理由。それは――
「……今、私の方でちょっと面倒なことが起きてましてね……」
「……だから言ったろうが。盗聴バスターなんざやめとけって。
面倒が起きた時に自分で尻拭いできないような事なんざ、やるべきじゃねぇ。
お前の周り……冥界絡みだな?
昔ならともかく、俺もその手の噂はあまり扱わなくなったからな」
冥界の魔王直属部隊、イェッツト・トイフェルに脅迫じみた勢いで勧誘を受けている事。
それを受けてバオクゥはどう動くべきかパオフゥに相談しに来たのだ。
以前、珠閒瑠に悪魔が徘徊し噂が現実になる異変が起きた際には
パオフゥもそうした悪魔絡みの噂もある程度取り扱っていたが
それでもメインは人間の噂である。悪魔の、それも悪魔のホームグラウンドである
冥界の噂など、パオフゥにとっては門外漢もいいところだ。
「悪魔って言えばさ。最近この辺にも出るようになったのよね、悪魔。
まぁ、あのフューラー……だっけ? あいつの演説。
あれの後から、駒王が大変なことになったのはアタシらも知ってるけど
こっちもこっちで悪魔がまた出るようになったのよ。
まぁ、警察も悪魔対策で動いてるみたいだから駒王に比べれば平和だけどさ。
……本音を言えば、あん時にも警察に協力してほしかったわよ」
「してたろうが。周防の奴が」
そう言う意味じゃない、と訴えるうららをよそに、パオフゥは考え込む。
パオフゥもうららも、フューラー演説はテレビで見ていたのだ。
その時に映ったフューラーの貌。それはかのアドルフ・ヒトラーそっくりであったが
かつて珠閒瑠にもアドルフ・ヒトラーの末裔とされる存在が現れたことがある。
それこそ、「噂が現実になる」異変の真っただ中の事であったのだが。
その異変が終わった後、その存在もぱたりと見かけなくなり
結局は「見間違い」だの「でっち上げ」と言った説が色濃くなり
今では記憶の彼方に風化していた……フューラー演説が起きるまでは。
(……まさか……いや、まさかな)
かつて珠閒瑠に現れたとされるアドルフ・ヒトラーの末裔と今回演説を行ったフューラー。
この両者の接点に何か引っかかるものを感じる。しかしそれが何なのかまではわからない。
考え込んだ後、パオフゥはサングラスを直しながらバオクゥに向き直る。
「で、アバオアクー。面倒事ってのはまさかフューラーの事じゃねぇだろうな?」
「いえ。フューラーに関しては私の管轄外と言いますか、なんと言いますか。
その、冥界の事なんですけどね……こっちを巻き込んだ戦争……と言いますか
クーデターが起こりそうなものでして、私はどうしたらいいのかなー……と」
バオクゥの切り出した事に、パオフゥは嘆息してうららの用意したお茶に口をつける。
珠閒瑠では冥界――と言うよりも三大勢力による騒動はそれほど起きていない。
それほど起きていない、と言うだけで細かな事件は起きているのだが。
だが、それは嵯峨マンサーチャー事務所ではなく警察や葛葉探偵事務所の仕事である。
即ち、ここ珠閒瑠においても
堕天使による暗殺が行われている事を示していた。
「……こっちを巻き込んで戦争、ねぇ。駒王の方じゃ内戦規模の事が起きたらしいじゃねぇか。
さっきも言ったが、俺も最近はそっち系の噂はさっぱりだ。
ただ、人探しに絡んで駒王からの依頼もそれなりに来てる。
俺としても、駒王の事情を把握しておきたい部分はあるな」
「お、お師匠様! それじゃ……」
「勘違いすんな。お前が青二才の盗聴バスターだってのは見ればわかる。
だが、ただの青二才かそうでないかは仕事っぷりである程度分かるからな。
弟子でも無ければ仕事仲間でも無い、目の前に駒王の事を知ってそうな
青二才の盗聴バスターがいるから情報を仕入れたいだけだ」
冷たく言い放たれるが、パオフゥなりにバオクゥの事は認めているとも取れる言葉に
バオクゥは目を輝かせ、懐に仕舞いこんでいた手帳を取り出して
パオフゥに駒王町で起きた出来事――一部分ではあるが――を語り始める。
その語りっぷりは、自身もおしゃべりであると自認しているうららでさえも
舌を巻く勢いであった。
「新旧魔王の政争に、外交のゴタゴタ、異界からの怪物……
へっ、こっちで昔起きた事件に通ずるものもあるし、一部分だけ見てみれば
それよりひでぇのもあるじゃねぇか。
……そりゃあ、駒王からの依頼が絶えねぇわけだ」
「……ね、ねぇパオ。アタシらも駒王に手伝いに行かない?
こっちは警察で対処できるレベルだしさ、駒王に行けば
クライアントとも交流しやすくなるし……」
うららの提案に、パオフゥはサングラスの下の目を丸くする。
無理もない。彼女はかつて珠閒瑠で起きた事件において、死体を見つけては騒ぎ
マフィアとの抗争に巻き込まれれば悲鳴を上げ
注意を逸らすために火をつけようと言う意見に対しては
至極まっとうな意見から反対し
――因みに、火をつけようと言ったのはあくまでも火災報知機を作動させるためのダミーであり
実際に建物に放火しようとしたわけではない――
そうした経緯から、荒事に慣れている人物から
「あなたの反応の方が正常だ」等と言われた経歴を持っていた。
そんな荒事とは縁遠い生活を送っていた彼女からは考えられない意見。
即ち、激戦区ともいえる駒王町への移動が提案されたのだ。
「……こいつぁ驚いた。あん時ぴーぴー言ってたお前がねぇ。
だがよ、駒王は今自衛隊が封鎖しているはずだ。
国家機関の許可でもあれば、通してもらえはするだろうがよ。
あるいは……悪魔の移動方法を使うとかな。
悪魔と契約する必要があるってんなら、そこは心配すんな。
俺らも昔は悪魔と契約したりもしたからよ」
「……でも、駒王へ行くのは悪魔である私から言わせてもらうと、やめた方が良いです。
いや、お師匠様やうららさんが昔ペルソナって力で悪魔と戦ったってのは
うららさん自身から聞いたから知ってますけど……
いや、いくら年を経たからと言ってもお二人の力を信じてないわけじゃ無いんですよ。
ただ、規模が違い過ぎるんです。今駒王は、不発弾……
それも、戦術級じゃなくて戦略級のものが埋まってるようなものですから」
「戦略級って……それマジ……!?」
バオクゥが言っているのは、二天龍の事である。
特に
結界が無かった場合の事を考えると、下手をすれば核弾頭クラスの被害を齎していただろう。
バオクゥもセージから話を聞いただけではあるが
実際に駒王町の被害を目の当たりにしているため
被害状況で言えばバオクゥは何ら間違ったことを言っていない。
しかも、二天龍の片割れ
犯罪を犯した彼は万が一の事態に備え駒王町の超特捜課が滞在している
駒王警察署の留置場に入れられている。
それもあり、バオクゥは駒王町に戦略級の不発弾が埋まっているようなもの、と表現したのだ。
「まぁ、私は悪魔ですし? いざってなればいくらでも逃げ道は確保できますけど
お二人の話を聞いた限りじゃ、ペルソナって力もそこまで痒い所に手が届くとか
万能感のある力じゃないみたいですし、万が一が起きた事を考えると……」
「……なら、お前も
駒王も大変なことになってやがる。青二才には、ちょいとばかし荷が重い事件だと思うがな。
自分を過信して突っ走って、痛い目見る時は大概自分が痛い目見るだけじゃねぇ。
自分の周り、それも自分にとって大事なものを傷つけたり失ったりするもんだ。
お前のこっちの寝床と働き先位は見繕ってやるからよ。暫くはこっちにいろ」
そう言ってパオフゥは鍵と書類をテーブルを挟んだ向かい側にいるバオクゥに寄越す。
そこにはかつてうららがルームメイトと共に生活し
今もたまに顔を出しているルナパレス港南の入居契約書と
そのルームメイトであり親友が編集長を務めているキスメット出版宛の履歴書が挟まれていた。
「そこに名前書いとけば、後はアタシが出しとくわよ。
あ、履歴書は自分で持って行ってね。いくら能天気なマーヤ相手でも、そこは一応ね。
あ、マーヤってのはさっき言ってた親友の編集長。
さっき話通しておいたから、多分雇ってもらえると思うわよ」
「分かってると思うが、バオクゥなんてふざけた名前書いても通らねぇからな?
俺だってまさかもう一度
「わ、わかってますよお師匠様……えーっと……」
言われるがままに、バオクゥは書類に名前を書く。
そこに記された名前は「
「ああ、お師匠様に会う前に一度広島の呉って所に行ったんですけどね。
そこ、個人的に凄くジーンときたんですよ、ジーンと。
だから、それに肖って呉島って……ダメですか?
アオバってのは、うららさんがそう呼んでくれるから折角なので、って事で」
「……珠閒瑠ならダメじゃねぇが、沢芽じゃこの苗字は使えねぇっつーか、目立つぞ。
沢芽を牛耳ってるユグドラシル・コーポレーションって大企業の重役の家族が
呉島って名字なんだ。沢芽も行くんなら、違う名字にしな。
行く予定が無いんなら、別にいいが……こっちでもさっき言った
呉島の一族との関連を、突っ込まれる事だけは覚悟しとけよ」
仕事柄、パオフゥも沢芽市の情報は得ていた。
とは言っても、珠閒瑠のように昔事件が起きたわけでも無ければ
駒王のように現在進行形で危険なことが起きているわけでもない。
ただのいち企業城下町ではあるのだが
それでもそこからパオフゥに依頼するような事態は起きているらしい。
現時点で沢芽に行く予定のないバオクゥはここ珠閒瑠では呉島アオバとして
これから活動することになった。
そんな折、パオフゥが仕事に使っているパソコンに通知が入る。
そこに記されていたのは――
「台湾マフィア
と記された、ニュースサイトの情報だった……
結構原作(P2)との乖離が起きてます。時代が流れているからね。
・鳴海区
トリフネが浮上していないので、崩壊してません。
パオフゥのアジト転居はただ単に手狭になったのと
盗聴バスターとマンサーチャーでは仕事内容とかが色々変わるだろうから
そうした対策もあって。
あと、クロス先にP4がありませんがジュネスが出店してます。
駒王町のショッピングモールも拙作ではCMソングで有名、とあるので
実はジュネス駒王店です。
P3にパオフゥやうらららしき人が出てたから、P2世界観を継承している
拙作にジュネス出してもいいよね? って事で。
理学研究所はヤベーイ研究をしていましたが
(初プレイ時軽くトラウマになった悪魔人間とデビル杉本)
あの後閉鎖されたであろう事から、拙作ではユグドラシルと言うヤベーイ企業が
元々保有していた南条から買収してます。
別に南条の経営がヤベーイとかそう言う事情は無いです。
で、そんなここでインベスが現れたって事は……
・青葉区
アバオアクーにあらず。罰世界観を引き継いでいるので
ここに葛葉探偵事務所があります。
あれから10年程度たっているので轟のおっさんはガチのご老体。
一体キョウジは誰に憑依しているんだ……
・うらら
芹沢姓が旧姓なのかそうでないかはあえて触れてません。
あれだけ結婚願望のあった彼女ですから、なってるといいな程度には。
・パオフゥ
死亡しているはずの嵯峨薫名義を何気に使っていたり。
EDでもパオフゥじゃなくて薫名義でしたからね。
・バオクゥ
実は正式に師事したわけではなく押しかけでかつほぼ独学でやってた
学習能力のヤベーイ子。今後は珠閒瑠で呉島アオバ名義で活動する予定です。
セージとの連絡手段は生きているので、そう言う交流は可能です。
……で、呉島姓を名乗るにあたってパオフゥに突っ込まれたと言う事は
あの兄弟(と父親)はこの世界にいると言うわけで……
・キスメット出版編集長
今回名前だけの出演。
レッポジが口癖でカニ缶が大好きで巨乳で美人の編集長。
前編集長から方針が180度位変わってるけど気にしない。
-追記-
9/24修正。
ご指摘ありがとうございます。
……まぁ、ご指摘通りほぼ同一のものではあるのですが、一応。