ハイスクールD×D ゴースト×デビルマン HAMELN大戦番外地 作:赤土
雰囲気からてっきり地下かと思ってました。
云豹のボス誤認と言い結構原作設定ガバガバだなぁ……何とかしないと。
そんなわけで前回のあらすじ
対魔忍ロスヴァイセユグドラシルタワーで諜報任務(多分違う)
艦これ
秋刀魚もうちょっと……
缶詰もだけど刺身が食べたい今日この頃。
リアル秋刀魚祭りは赤土の地元でもやってましたが
あのザマでしたからね……
ここには、ユグドラシル・コーポレーションの語られざる一面が露になっていた。
その最たるものが、今ロスヴァイセが覗き見している部屋に集まった人物。
ユグドラシルの専務取締役である
だが、それ以外にも
冥界の技術顧問であり四大魔王の一人。そしてあのかの少年にとっては忌まわしき
須丸清蔵は人間界の重鎮であるからまだいいにしても、アジュカだけは説明がつかない。
悪魔の影響が色濃かった駒王町ならばいざ知らず
沢芽市は悪魔の影響をあまり受けていない地域なのだ。
そんな所に、何故悪魔が――それも四大魔王の一人がいるのだろうか。
「ところでアジュカ君。君の友人……サーゼクス君に頼まれていた事だがね、目途がつきそうだ。
……やれやれ、まさか警察の捜査に介入せざるを得ん状態に持ち込ませてくれるとは。
しかも既に結果の出たものにだ。君の友人も老骨に鞭を打たせてくれるな。
……だが、今回の件であの煩い警視総監も暫く黙らせられそうだし
そう言う意味では終わり良ければ総て良し、と言えるかな」
「そうですか、奴も喜びますよ。清蔵先生には我々冥界政府も世話になっていますからね。
今回俺が進めるプロジェクトも、先生の後ろ盾あってのものですからね」
清蔵とアジュカは何かを話しているが、それは二人だけにしか通じないものであるらしく
天樹と凌馬は不思議そうな顔をしていた。
「ああ、何の話か分からないよな、凌馬。
これは重要だがこちらの話で俺のプロジェクトとは別件だ。
さて、これ以上二人をのけ者にするわけにもいかないしプロジェクトの話に移るか」
アジュカの一言に、一同は机に向き合う形で座り直す。
アジュカの従者が運んできたお茶を飲みながら、話が始まる。
口火を切ったのは、やはりと言うかプロジェクトを持ち込んだアジュカの一言だ。
「……今回のプロジェクトは、単刀直入に言えば人間界に俺の作ったゲームを広めたいんだ。
ああ、今こっちが大変な情勢になっているのは当然知っている。
でも、だからこそ心の支えとなるようなゲームを広めたい。
そこで天樹専務。あなた方に、俺の作ったゲームの運営をしてもらいたいんだ」
「ゲームか……確かに我々ユグドラシルは沢芽市に限って言えば多角運営をしていると言えるが
ゲーム運営で言うならばわが社より『マックスソフト』や『
ノウハウがあるのではないかと思うがね?」
アジュカの発言に、天樹が疑問を呈する。何せユグドラシルは医療・福祉に長けた企業であり
ゲームは門外漢とまでは言わないにせよ――実質ビートライダーズで流行の兆しを見せている
インベスゲームを取り仕切っているのも彼らであるようなものなのだから――
天樹が名を上げた二つのゲーム会社に比べればノウハウとしては少ないと言えるだろう。
いずれも、ゲーム会社としては名の知れた企業である。
「いやいや専務、俺はこれをただのゲームを売り出したいわけじゃ無いんだ。
『未知への体験』。これはあらゆるゲームに共通している事ではあると思う。
だが俺は、そこへのアプローチとして『実体験』を織り交ぜたものを組み込んだんだ」
そう言って、企画書を凌馬に渡すアジュカ。目を通す凌馬を、アジュカは満足げに眺めている。
そこには、いわゆるVR技術やAR技術を交えた体験型ゲームの企画が書き連ねられていた。
タイトルには、こう記されていた。
――ベルゼビュート(仮)、と。
「なるほど、確かに私が作ったアーマードライダーシステムも『フィードバック』という意味では
安全装置の範囲内で実現させているが……結論から言おう。
アジュカ、これは中々面白い発想だよ。問題らしい問題は……
……フィードバックが高性能過ぎて、プレイヤーが脳処理しきれる限界を
超える危険性があるって事くらいかな。ま、些細な事だがね」
凌馬が指摘する問題点。脳処理の限界を超える、とはつまり脳に強大な負荷がかかり
良くて廃人化、悪ければ死亡と言うゲームとしてあるまじき欠陥を抱えていたのだ。
尤も、指摘した本人は「些細な問題」として片づけてしまっており
アジュカも凌馬の意見には同意しているようだ。
「ああ、そこについては保険を設けているから問題ない」
「……まさかと思うが『悪魔の駒』かい? だとしたら気を付けたほうが良い。
君も知っていると思うが、フューラー演説のお陰でこの町の……いや、大半の人々は
君達悪魔と言うものに対しては忌避感が強いからね。
今のご時世、残念ながら好き好んで悪魔になる人間はそう多くないと思うよ?」
凌馬の指摘に、アジュカは沈黙を返す。
指摘通り、悪魔の駒を生命維持装置として組み込むつもりだったのだ。
悪魔の駒は、そもそも神性を持つ者以外を対象者の意思意向を問わず
存在を悪魔に強制的に書き換えるシステム。
生命維持はその副産物なのだが、アジュカはその生命維持を主眼において
このゲームの命に関わる危険性に対抗しようとしていたのだ。
しかしそれは「命は助かるがプレイヤーは悪魔になる危険性を背負いゲームをプレイする」
事に他ならず、そんなゲームを一般流通させるのは極めて悪質であると言わざるを得ない。
そう、待ったがかかるのが普通――なのだが。
「ふむ、転生悪魔が増えると言う事か。それはこちらとしては好都合だな。
プロフェッサー凌馬、『彼ら』を使った研究の進み具合はどうだね?」
「最近は誰かさんのお陰でロックシード開発や戦極ドライバー増産に追われてますからね。
あまり芳しくはありませんが……もう少し、被検体が多ければ捗るかと思います」
アジュカの目論見を天樹は「好都合」と言ってのけ、凌馬は「被検体が多ければ」と言っている。
それが意味するところは――
(ククク……よもや、悪魔の意思ではなく人が自らの欲望で悪魔を増やそうとするとはな。
やはり、人はその殻からは抜け出せぬ生き物か。
そして何より、種の存続をする必要もないのにそれを謳い要らぬ反感を買うどころか
それをさらに煽り、かつ自身にその自覚がない悪魔……面白い見世物だ。
やはり、こやつと手を組みサーゼクスと契約を交わしたのは間違いでは無かったと言う事だな)
そのやり取りを、清蔵は内心ほくそ笑んで眺めていた。
彼の存在は、アジュカの――ひいては悪魔全体の人間界での活動における
後ろ盾そのものであった。
清蔵は国会議員。総理大臣では無いし、総理大臣であったとしても
日本国に対する強制力は持ち合わせていないが、それでも発言力は相当なものを持っている。
サーゼクスやアジュカはそれを利用して清蔵と契約したり手を組んだりしているのだ。
そんな文字通りの悪魔のやり取りを眺めていたのは、外にいるロスヴァイセ。
そのあまりの光景に、彼女は言葉を失っていた。
しかも、部屋の中には異空間の見えるファスナーが空中に開いており
そこからはインベスが紛れ込んできている。
おまけに、それを見越しているかのようにファスナーの出入り口には
物々しい機械が設置されており、出て来たインベスを捕獲しているのだ。
そのインベスの行く末は、この部屋では物語られていないが
彼らの話の内容から察するに、いいものでは無いだろう。
(これは……今の発言は何とか録音出来たわね。
そろそろ、ここを引き上げないと――ッ!?)
振りむいたロスヴァイセの目の前には、スーツ姿の女性がいた。
しかも、明らかにロスヴァイセに対し敵意を向けている。
明らかに部外者であるロスヴァイセがこんなところにいれば社内関係者からすれば
敵意を向けない方がおかしな話だろう。暗部にも携わっているものであるとするなら、猶更だ。
「侵入者ね。大人しくなさい、プロフェッサーの下に突き出します!」
逃走を図ろうとするロスヴァイセだが、女性の鋭い蹴りがそれを阻む。
スーツと言う着こなしで、荒事の心得のあるロスヴァイセを追いつめる身のこなしは
既にただものでは無かった。
「その動き、ただものでは無いわね。ヴァルハラに導きたいところだけど
今はそれどころでは無いわ。生身の相手に使うのは気が引けるけど、これで!」
仕方なく、ロスヴァイセは魔法を行使する。
彼女にも生身の人間相手に魔法を行使する事への抵抗感はあったが
最早そうは言っていられなくなったし、相手は悪魔やインベスの力を行使している企業だ。
神仏同盟の監督不行き届きに思うものを抱えつつもロスヴァイセは魔法でこの場を切り抜ける。
魔法の衝撃に乗じて逃げ出したロスヴァイセを追うべく
スーツの女性は懐からロックシードを取り出し、インベスを召喚する。
「さっきの侵入者を追いなさい。ただし、地上には出ない事。
相手が地上に逃げたら、すぐ私の元に戻りなさい」
空間に開いたファスナーから飛び出したインベスは、女性の声に従うようにして
通路を走り出していったのだった。
――――
情報を得ることには成功したが、侵入がばれてしまったロスヴァイセ。
脇目も振らずに逃げ出そうとするが、その途中にいたのは
さっきまで戦極凌馬と話をしていた人相の悪い男。
話にあったロックシードを受け取り、今度はユグドラシルの警備員に配給されるはずの
戦極ドライバーの一部を掠め取るつもりで歩いていた……のだが。
「きゃっ!?」
「いてっ!? おい、誰だか知らねぇが何処見て歩いてやが……」
逃げていた途中のロスヴァイセと、正面衝突する形でぶつかってしまう。
その際に、男の持っていたロックシードが落ちてしまい、誤作動してしまう。
〈コネクティング〉
すると、壁が開き中から無人の逆関節の二足の脚を持った腕のない巨大なロボットが出現。
南京錠のようなシルエットも併せ持っている事から、ロックシードの亜種であると思われる。
その予想だにしない来訪者を前に、人相の悪い男は慌てた様子で
ロスヴァイセに目を配ることも無く、落としたロックシードを弄っている。
「おいおい、さっきの誤作動で暴走しやがったか?
……クソッ、うんともすんとも言いやしねぇ。
こりゃプロフェッサーにもう一度見せるしかねぇな」
どの制御下にもない事を示すように、無差別に内蔵された二門の機関砲から
砲撃を繰り出すロボット。それに対し、人相の悪い男は悪態をつきながら
なんとロスヴァイセを盾にする形でこの場からの逃走を図ったのだ。
「てめぇが俺にぶつかったからこうなったんだ、あれはてめぇが何とかしろよ!」
「なっ……何て勝手な言い草なの!?
し、仕方ないわね。これが地上に出たらとんでもない事になるわ……」
ロスヴァイセは逃げることも忘れて男を追おうとしたが、機関砲の砲撃がそれを阻む。
無差別攻撃から、これを地上に出すわけにはいかないと判断したロスヴァイセは
ロボットの破壊を決意。相手は機械である事から、電撃に弱いと睨んだロスヴァイセだが
相手の攻撃が素早く魔法力のチャージの暇が無いのだ。
何せ相手は通路を埋める程度の機体サイズにも関わらず機動性は高く
しかも発射される機関砲の威力は豆鉄砲ではない。
いくらロスヴァイセが半神たるヴァルキリーと言っても
対策も無しに喰らえばただでは済まないだろう。
攻撃をかわしている最中、ロスヴァイセはある事に気付く。機関砲の設置位置だ。
機体上部に左右対称の位置に内蔵されているため、懐――この場合は足元に
潜り込めさえすれば機関砲の攻撃を喰らう事は無いだろう。
そうロスヴァイセは睨み懐に潜り込もうとした。
ところが、ロボットは足元にロスヴァイセを感知すると足を巧みに使い
振り払いにかかったのだ。材質は不明だが、馬力は高い。
そんなものの一撃を喰らえば、やはりただでは済まないだろう。
(ただのロボットの割には手強いわね……
単純な構造だからかえって強くなっているのかしら?)
実のところ、このロボットの武装はシンプルだ。遠くの敵に対しては機関砲。
懐に潜り込まれた場合は足を使い迎撃。
相手が遠くに逃げた場合には脚力を使い距離を詰める。
またここは屋内であり披露のしようがないが、ジャンプ力にも優れており
飛行能力がない、という欠点もある程度補えているのだ。
これだけ見ると、攻略の隙が無いように思えるが。
(だったら、足をもつれさせて転ばせれば、形勢逆転は狙えるわね!)
ロスヴァイセは足元で回避運動を取る事で、ロボットの足に負荷をかけようとしたのだ。
そうして転ばせることで、電撃魔法を使う隙を作ろうとしていたのだ。
だが、そんな彼女に思いがけぬ展開が訪れる。
先程スーツの女性が召喚したインベスが、ロスヴァイセを追ってやってきたのだ。
すると、ロボットはインベスの方を優先して攻撃し始める。
(同士討ち……? けれど、これはチャンスね!)
ロスヴァイセは知らない事だが、このロボットはチューリップホッパーと言い
ユグドラシルが運用している私設軍隊、
対インベス用に開発されたマシンなのだ。
暴走した状態ではあったが、元来の標的であるインベスを確認したことで
標的をそちらに変更、インベスの殲滅に移ったのだ。
それを好機とばかりに、ロスヴァイセは魔法力のチャージを再開。
インベスが壊滅したところを見計らって、雷撃魔法をチューリップホッパーに炸裂させる。
狙い通り、高圧電流を受けた事で内部機械を損傷。
チューリップホッパーは動かなくなってしまう。
その隙に、ロスヴァイセは逃走を再開するのだった。
隠し扉を抜け、地上に出た際ユグドラシルタワー内部は騒々しさに包まれていた。
ロスヴァイセは、それを訝しみながらもオーディンの下に合流。
喧噪の原因をすぐに知ることとなる。
――――
ロスヴァイセが地上に戻るよりも少し前。
クローズスコーピオン・パワードの実演を終えたユグドラシル・コーポレーションの開発主任
呉島
「……ハールバルズ様、ロスヴァイセさん遅いですね……」
「ふむ……道に迷ってしまったのかのう……
(何をしておるのじゃあ奴は。もう実演が終わってしまったぞい。
これ以上はわしとて時間を稼げんわい……)」
「やはり迷ってしまったのかもしれないな。
「呉島主任! そ、外に……外に……!!」
ロスヴァイセの捜索を弟の光実に指示しようとしたとき、ユグドラシルの社員の一人が
血相を変えて貴虎の下に報告にやってくる。
社員の言葉に従い、通路の窓から外を眺めてみると――
ユグドラシルタワーの上空に、リング状の建造物が浮かんでおり
その円の中心からは青い光が漏れているのだった……
「あれは……クラック!? いや、クラックにしては大きすぎるし何より形状が違う……
いずれにせよ、あれからインベスが出てくる危険性が高い!
周辺住民や非戦闘員の社員の避難を急がせろ!
それから
……凌馬! 聞こえるか凌馬! 私だ、貴虎だ!!
……クッ、この非常時に奴は一体何をしていると言うんだ……!
かくなる上は止むを得ん。光実、私は戦極ドライバーで事態の対処にあたる。
お前はハールバルズ様を保護し、ロスヴァイセさんを探すんだ。
……万が一の時は、お前も戦極ドライバーを使っても構わん」
突如の出来事に対し、貴虎はユグドラシルの暗部でもある黒影トルーパー隊を出動させる。
人命重視の命令であったのだが、これは暗部は暗部としてひた隠しにしたい
戦極凌馬や父である呉島天樹とは異なる方針だ。
何せ、銃こそ所持していないが長槍を持ち作戦によっては火炎放射器を使用するため
司法のメスが入れば違法な組織でしかないのだ。
一応、黒影トルーパーは命令系統上はユグドラシルの子会社である
「
そして、貴虎もベルトのバックルらしきパーツ――戦極ドライバーを取り出し
率先してインベスに備えようと動き出していた。
「……待て。お主、この会社の中心人物じゃろ。軽率な行いは避けるべきじゃ」
「……お心遣い感謝します。ですが、あの穴やあの穴から出てくる怪物は
私が、我々が処理しなければならない問題なのです。失礼!」
「待つのじゃ貴虎! あれは『クロスゲート』と言う危険な異世界への門じゃ!
お主の言う『クラック』とやらが何かはわしには分らぬが
あの穴は他の神々も手を焼く代物じゃ! 人の身でどうこうできる代物では無いわい!」
オーディンも思わず自身の正体を明かす言動を取ってしまっているが
目の前にクロスゲートと言う災いをもたらしかねない存在が現れた以上
保身のみに走る行いは避けなければならない。
その為には、知りえている情報の共有は欠かせない。
「クロスゲート……!?」
「主任! クラックからインベスが現れ……な、なんだあれは! インベスじゃない!?」
オーディンの言葉に立ち止まる貴虎。それと同時に、クロスゲートからは
インベスと、骨と触手の怪物――アインストが現れ始めたのだ。
貴虎が知る限り、クラックからはインベスしか現れず
それに伴ってドラゴンアップル――ヘルヘイムの実が繁殖するのみだ。
アインストが出現した時点で、これは最早貴虎の知るクラックではない。
「あれは……駒王町に出たと言うアインストとかいう奴か!」
「アインストまで現れるとは……これは拙い事になったのう……」
アインストを迎撃すべく、貴虎が戦極ドライバーを腰にセットし
メロンロックシードを解錠しようとした、その瞬間にロスヴァイセは合流を果たしたのだ。
「オーディン様! クロスゲートが……
ってなんで貴虎さんがロックシードなんか持ってるんですか!?」
「丁度良かった。ロスヴァイセさんを探しに行く手間が省けたな。
ならば、心置きなく外敵の対処にあたれる。
相手がインベスだろうとそうでなかろうと、この町の外敵ならば排除するまでだ。
――変身」
〈メロン〉
〈ロック・オン!〉
貴虎がメロンロックシードを解錠し、上空に放り投げた後キャッチし
腕を大きく回しながら戦極ドライバーにセット。
鳴り響く法螺貝の音に合わせ戦極ドライバーの刀状のパーツ――カッティングブレードを倒すと
貴虎の頭上にクラックが開き、巨大なメロンが姿を現す。
「め、メロン!? なしてメロンさ出てくるだ!?」
狼狽するロスヴァイセをよそに、貴虎は涼しい顔で
この後何が起こるかを知り尽くしているように佇む。
その瞬間、頭上のメロンは彼に文字通り覆いかぶさった。
〈メロンアームズ! 天・下・御・免!〉
光と共に、貴虎の身体は白いライドウェアに包まれ
その上を覆いかぶさったメロンが展開した鎧が覆い
左手にはメロンの切り身のような刃の付いた白い盾――
メロンディフェンダーが装備されていた。
(インベスはともかく、アインスト相手は初陣か。
凌馬の作ったこれが後れを取るとは思えんが、油断は出来んな)
「め、メロンさ被って切り身になって鎧になっただ!? これ一体どうなっとるだか!?」
(人間のモノづくりの力、よもやこれほどとはの。
ユグドラシルにとって先程は前座で、本命はこちらかもしれんのう……)
量産型の廉価版モデルとも言うべき黒影とは一線を画す
戦極凌馬謹製の白いアーマードライダー・
その威力が、クロスゲートから現れた怪物を相手に
北欧の主神と戦乙女の前に証明されようとしていた――
今回終わらせるつもりがまだ続いてしまいました……
でも主任はプルガトリオの段階で変身させたかったんです……
ちなみにミッチもロックシードとドライバー持っているので変身できます。
なお今回アーマードライダーの変身に対するリアクション担当は
ロスヴァイセにやってもらいました。
平成ライダー(特に二期)の初見インパクトは絶大ですからね。
>マックスソフト、幻夢コーポレーション
今回ゲーム会社の一例として名前を上げただけ。
マックスソフトのある風都は存在が示唆されてますが
幻夢についてはマジで単なるお遊び
(兼番外編のIf. カミサマのネタ回収)以上の意味はありません。
ゲームプレイ用のガシャットが市場流通している程度はあるとは思いますが。
……ただし、アジュカが提示しているゲームの性質を考えると……
>ベルゼビュート(仮)
カッコカリまでがタイトルじゃなくて文字通り仮題と言う意味です。
勿論HSDD原作のベルゼビュートを意識してますが
そのゲーム内容はほぼ別物。製作者の狙い(神滅具の確保とか)はそのままですが
今回「あるゲーム」を意識した露骨な改悪ともいえる改変を加えてます。
拙作の三大勢力回りの設定は大体露骨な改悪加えてますが。
>スーツの女性
プロフェッサー、シドと来たのでもう一人のゲネシスライダーにも
来ていただきました。
尤もまだエナジーロックシードもゲネシスドライバーも未完成なので
マリカには変身しません。インベス召喚したのはその代用。
デュークみたくピーチロックシードねつ造しても良かったんですけどね。
結果ヴァルキリーのロスヴァイセと生身で渡り合っているけど
彼女ならこれ位出来るかな、と。JAE出身だし(関係ない)。
>クロスゲートからインベス
理屈としてはOG2nd最終話のヴォルクルスみたく
「全く別の歴史をたどった世界からやって来たインベス」と言った感じです。
つまり当人にしてみれば「ここは何処?」状態。
……或いは、鎧武原作のインベスと言う解釈も出来なくはないかもしれません。