ハイスクールD×D ゴースト×デビルマン HAMELN大戦番外地   作:赤土

38 / 43
今回、ほぼほぼペルソナ2~総統閣下と艦これを添えて~なお話です。
今更感漂ってますが。


Case16. 太陽は再び昇る

Feuer(斉射)!!」

 

聖槍騎士団の艤装から放たれるSKC34の砲弾。

その一撃は、アスファルトを抉り周囲に少なくない打撃を与える。

しかしその分、狙いは大味であった。

それ故、彼女らと対峙している周防達哉(すおうたつや)克哉(かつや)の兄弟は

スピードを活かしながら彼らの力――ペルソナを用いて戦っていた。

 

「ヒューペリオン!」

 

「アポロ!」

 

克哉の呼び出したペルソナ、ヒューペリオンの手に銃が現れ、聖槍騎士団を狙い撃つ。

しかし、いくらペルソナの銃撃と言っても相手は戦艦の艤装。決定打にはなっておらず

精々動きを鈍らせた程度だ。しかし、そこに達哉の呼び出したペルソナ、アポロの鉄拳が入る。

こちらはペルソナの霊的な力を合わせた質量攻撃のため

ヒューペリオンの銃撃よりもダメージを与える結果となった。

 

「やるわね……腕は鈍ってないということかしら」

 

「けれどこれはどう!?」

 

居合わせたもう一人の聖槍騎士団が、魚雷を地面に放り投げる。

そのままアスファルトの下に潜り込み、達哉と克哉めがけて直進し、足元で爆発を起こす。

その衝撃で二人は吹き飛ばされ、ひび割れたアスファルトの上に叩きつけられる。

 

「まるで魚雷だ……だが、地面を進む魚雷なんて……!」

 

「戦艦の砲撃の射程に威力、それに魚雷の爆発力か。

 単純に十年前の戦闘機をモチーフにした奴らよりも、火力では比べ物にならないな」

 

実際のところ、戦艦の運用と魚雷の運用は相性が良くない。

何せ戦艦の主武装である主砲の射程と魚雷の射程は噛み合っていない。

おまけに戦艦はその巨体ゆえに小回りが利かず

魚雷の運用に適しているとは言い難いものがある。

 

……のだが、目の前の存在にそれは適用されない。

何せ人間の女性が戦艦の装備を背負っているだけと言っても過言ではないし

立ち回りもホバー移動とはいえ人間のそれだ。

そうなれば、小回りが利かないという戦艦の欠点など存在しない。

 

大味ながらも絶大な威力の砲撃で吹き飛ばした先に魚雷を叩き込むという

ただの戦艦ならばできないであろう戦法で達哉と克哉を追い詰めていく

そしてさらに――

 

「もらったわよ、Gute Nacht(眠りなさい).」

 

「くっ、しまった!」

 

克哉が聖槍のコピーの一突きを受けてしまい、ヒューペリオンが消失する。

オリジナルには傷を与えればその傷は決して癒えないという恐ろしい力があるのだが

コピーにはこうした異能を封じる力が込められているに過ぎない。

しかしそれでも、その異能を頼りに超常の存在と戦う彼らにとっては痛手であった。

 

「形勢逆転ね。コピーとはいえこの聖槍の力、忘れたとは言わせないわよ」

 

「いくらそのペルソナが強いとは言っても、貴方一人でどうにかできると思っているのかしら?」

 

「くっ……!」

 

電磁警棒を構えながら、達哉が聖槍騎士団の二人を睨みつける。

達哉のペルソナ・アポロはまだ健在だが、ペルソナを行使するには相応の力が必要になる。

つまり、常時使おうものならば即座にガス欠を起こすのだ。

克哉と分担してペルソナの力を行使していたが、克哉のペルソナが封じられたため

達哉に全ての負担がかかる形になってしまったのだ。

 

「すまん達哉、油断した……!」

 

「いや、兄貴が気にすることじゃない。だが……」

 

ならば、ペルソナを使わなければいいという問題でもない。

克哉の拳銃には神経断裂弾(しんけいだんれつだん)が装填されているが、当たらなければ意味がないし

艤装部分には神経断裂弾はさほど効果を発揮しない。

艤装を盾にされれば、達哉と克哉の装備は効力を発揮しないも同然なのだ。

そうなれば、主砲や魚雷、そして電撃という決定打を持った聖槍騎士団のワンサイドゲームだ。

 

「……ま、昔のよしみで苦しまないように一撃で葬ってあげるわ。Feuer(斉射)!!」

 

艤装のSKC34砲が、達哉と克哉を狙う。

しかし、そこから撃たれた砲弾は直撃するどころか

明らかに「着弾する前に爆発した」のだ。

 

その理由は簡単だ。外部から、電撃が飛んできたのだ。

その電撃の発生源は、髪を蝙蝠の翼のように逆立てた駒王学園の制服を着た少年

――少年というには、やや大人びた印象を受けるが――

 

宮本成二。否、彼に取り憑いている悪魔、アモンの仕業であった。

 

「だいぶ力が戻ってきたな。使える技が増えてきたぜ。

 それにあいつらは空から叩けば格好の獲物だ。スパーリングの相手には少し温い位だぜ」

 

『油断するなよ、アモン。今戦っているのが聖槍騎士団ということでお前に交代したんだ。

 この状態じゃ神器(セイクリッド・ギア)は使えないが、後ろに目をつけるくらいは出来る。

 状況によっては、無理やりにでも代わるからな』

 

そう、今セージはアモンに戦いを任せ、彼の人格は引っ込んでいる。

実際にはここに来るまでにマシンキャバリアーを走らせてここまで来ており

そのためには神器、すなわちセージ本人の人格が必要なためそれだけセージが担当し

到着するなりアモンと交代した形だ。

 

「わーってるよ、さっさと終わらせるぜ!」

 

「お前は……アモン! 厄介な相手が来たわね……!」

 

斧のような赤い翼を展開し、アモンは空から再び電撃を放つ。

その威力は、かつて彼が放った超音波の矢よりも強く

彼が得意とする熱光線よりも連射力に優れている。

そしてさらに、電撃であるということで艤装の内部にもダメージを与える形になったのだ。

そのため、艤装の稼働が少しぎこちなくなった。

 

「動きが鈍ったな、さぁて、とどめの……」

 

『待てアモン、何か来る! あれは……ドローン? いや、戦闘機……

 あの大きさは……模型……?』

 

突如、空の向こうから飛行機の模型らしきものがアモンめがけて飛んでくる。

しかもそれは物凄いスピードで飛来しており、即座にアモンの頭上を抑えにかかったのだ。

飛行機はアモン――セージの頭上を掠めると同時に、爆弾を落としてくる。

それは直前の動作であったため、アモンも、セージも対応が遅れる形となった。

 

「ぐわっ!?」

 

『まずい! あれはこっちを攻撃してくる!

 伏兵がいるかもしれない、アモン、代われ!』

 

爆撃を受けたことで、慌ててセージの人格が表に出る。

それと同時に、広げていた赤い翼も、逆立っていた髪の毛も元に戻る。

そしてその右手にはマゼンタ色の籠手、左手には辞書を模した籠手が装備されていた。

 

対する飛行機は旋回し、太陽を背にする形で再度突入、爆撃を仕掛けてくる。

相手の視認が逆光に遮られる形となり、セージはガードして防ぐより他ない形になってしまった。

しかし、ガードしながらもセージは左手の神器――記録再生大図鑑(ワイズマンペディア)

攻撃を敢行してくる飛行機のデータ収集を行っていた。

 

COMMON-SCANNING!!

 

「飛行機……いや、こいつは爆撃機か。

 それも……前大戦でドイツが使っていたJu87……スツーカ……

 そしてこの戦闘データ……

 トンデモ装備積んだBismarck級っぽい何かと言い

 こいつら本当にただのナチスかぶれじゃないな!」

 

悪態をつきながら、爆撃の合間を縫って体勢を立て直すセージ。

縦横無尽に飛び回る爆撃機に対し、セージが持つ飛び道具は若干、相性が悪い。

 

まず銃。単純に狙いを定めるのが困難だ。まして、相手は太陽を背にしている。

次に柔軟な動きをする触手から放たれる触手砲。

これは相手を追尾する際に触手が絡まってしまうのがオチだ。

 

ならばアモンに交代し、アモンの力で撃墜すればいいかというと、そうでもない。

そもそも初手は空中にいるはずのアモンを相手に爆撃を敢行してきたのだ。

このことからも、相手の爆撃機の操縦者(いれば、の話だが)はとんでもない技量を持っている。

そうなれば、空中戦は全くアドバンテージにならない。

 

唯一、爆撃機に応対できそうな攻撃といえば――

 

SOLID-SWING EDGE!!

 

刃のついた触手を振り回し、それをもって接近してくる爆撃機を迎撃する形だ。

複数振り回せば絡まってしまうことは過去の使用から実例があるため、できない。

そのため、一本の触手で迎撃しなければならない。

薙ぎ払い、落とす形でJu87に対抗を試みたのだ。

 

「どうだ!」

 

しなる触手が、Ju87の特徴とも言える逆ガル翼に叩きつけられる。

そのまま制御を失ったJu87は高度を落としていき、好機と見たセージは追撃をかけようとするが

さらに飛来した小型の戦闘機の攻撃によって、触手が切り落とされてしまう。

飛来した戦闘機はFw190。これもまたJu87同様、高い機動力で

セージが振り回していた触手と競り合ったのだ。

触手を切り落とされたセージは、すぐさま飛来した戦闘機の情報収集に努める。

 

「Fw190……これもドイツの戦闘機……さっき飛んできたJu87との共通点……

 くっ、もしそうだとしたらあんなのと同時に相手できるか!

 速攻で聖槍騎士団の方を片付けないと!」

 

SOLID-DEFENDER!!

 

Fw190とすれ違うようにして、振り向きもせずまっすぐに

聖槍騎士団のうちの一人に突っ込んでいくセージ。

聖剣デュランダルを変化させ、自分でも扱えるようにしたディフェンダーを実体化させ

聖槍を跳ね飛ばしながらタックルを見舞う。

その流れで、セージは達哉や克哉と合流を果たす。

 

「その力……お前は?」

 

「警視庁超特捜課(ちょうとくそうか)特別課員、宮本成二。応援要請を受け参りました。

 増援を呼ばれる前に、この二人を無力化させましょう」

 

特別課員になったことで、一頻りの警察の挨拶の仕方は教わっていたセージ。

達哉と克哉に敬礼をした後、聖槍騎士団に向き直る。

 

克哉の胸には、十年前の事件が去来する。

ちょうど、その頃の達哉と今のセージがほぼ変わらない年齢なのだ。

その頃の達哉も、ペルソナを用いて事件に立ち向かっていた。

そういう意味では、用いている得物の違いこそあれど

克哉にとってはセージは達哉の再来と言えた。

 

「聞いたことがある。君のその力、神器と呼ばれるものだろう?

 テリー(やなぎ)警視もその力を行使していたと聞く。

 君の年齢について言いたいことが無いわけでもないが

 今は君のその力を頼りにさせてもらうよ」

 

警察組織内においても、神器という力は認知されている。

少なくともペルソナと同等か、それよりかは。

それは超特捜課の実績によるものも少なくないが、率先していた柳警視は今、左遷されている。

それ故に白眼視する者も現れ始めているが、そもそも柳警視の左遷と神器の間に因果関係はない。

 

「早速だが、僕は今奴の攻撃でペルソナ――特異能力を使えない。

 使える攻撃は神経断裂弾だが、これも奴の生身の部分を狙わないと効果はないだろう。

 逆に言えば、そこを狙えば勝機はある。君には達哉と協力して、その隙を作ってほしい」

 

「了解しました」

 

「兄貴こそ、ペルソナが使えないんだから無理するなよ」

 

散開し、聖槍騎士団の主砲に狙われないように突撃する達哉とセージ。

生物に対し極めて有効な神経断裂弾を持ち

ペルソナが使えず自衛がままならない克哉を狙われないようにすべく立ち回っている。

SKC34の砲撃を掻い潜りながら突撃を敢行するセージと達哉。

さらに飛来するJu87とFw190の攻撃に対してはアポロの魔法――マハラギダインで弾幕を張り

セージは触手で聖槍騎士団の動きを封じようとしている。

 

DIVIDE!!

 

その際、触手で縛り上げた時に相手の力を弱らせることも忘れない。

この能力はフリッケンに付与された、「白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)」の欠片から行使されている能力。

元来の白龍皇は「相手の力を半減させ、それを己の力とする」という能力を持つが

フリッケンにもそれに近い能力が備わっている。

オリジナルとの違いは、際限なく行えるオリジナルに対し

フリッケンのものは一回しか行使できないという違いだけだ。だが、一回でも発動すれば

相手との力量差があればあるほど、それを容易く埋めることが出来る。

今回は力量差を埋めるというよりは単純にデバフを狙った行動だが。

 

「相変わらず他人の力で戦うのね。それがいつまで通用するかしら?」

 

「……減らず口を!」

 

聖槍騎士団に指摘されたことは、セージにとっては極めて限りなく図星に近い。

何せ記録再生大図鑑に記録された能力も、フリッケンの有している能力も

本をただせば他人の力や技だ。

セージはそれをある時はそのまま、ある時はアレンジを加えて行使しているに過ぎない。

後天的に力を貸しているフリッケンはともかく、先天的にセージが保有している記録再生大図鑑は

そもそもそういう神器だから仕方のない部分もあるが。

 

SOLID-GYASPANISHER!!

 

フリフリのついた棺桶のような鎚、ギャスパニッシャーを実体化させ

聖槍騎士団の艤装に叩きつける。艤装はその見た目通り、強固な構造をしているため

正面から破壊するとなるとこうした力に秀でた攻撃でなければならない。

これが出来る攻撃手段は限られており、達哉はJu87――スツーカやFw190――ビルガーといった

爆撃機や戦闘機――勿論、大きさはBismarck級の艤装同様ダウンサイジングされているが

それが却って攻撃が当たりにくくなっている――の足止めを行っているため

艤装の破壊には参加できない。

克哉はまだペルソナを封じられている上に神経断裂弾でのフィニッシャーも担っているため

結局セージが一人で艤装の破壊を担当することになったのだ。

 

EFFECT-CHARGEUP!!

 

セージは身体能力を強化し、艤装にギャスパニッシャーを叩きつける。

先ほどのアモンの電撃で傷んだところを、物理的に衝撃を与えることで機能不全にするのが狙いだ。

これが昔のテレビならば下手をすれば治ったかもしれないが、そもそもあれは接触の問題だ。

精密機械も内蔵している艤装に衝撃を与えれば、壊れるのは自明の理だ。

 

「くっ、舵が……!」

 

「今です、神経断裂弾を!」

 

艤装が破壊されたことで、聖槍騎士団の一人はその動きを止める。

動かない相手ならば、克哉が神経断裂弾で狙いをつけるのは容易い。

 

「――撃つぞ!」

 

克哉の拳銃から放たれた神経断裂弾は、聖槍騎士団の腹部を撃ち抜く。

神経断裂弾は着弾後、相手の体内に侵入し弾丸が炸裂することで

相手の体内の神経組織を破壊する、対生物においてはきわめて強力な弾丸なのだ。

 

「くっ……何も……知らずに……!」

 

着弾点から血を吹き出し、艤装の爆発に合わせて聖槍騎士団の一人は消失する。

辞世の句は、かつてセージが倒した個体と同一のものであった。

勢いよく噴出した血飛沫に一瞬目を背けたセージだが

即座に標的をもう一人の聖槍騎士団に変更。

先手を打つべくギャスパニッシャーをフルスイングでぶん投げる。

 

「ぬうっ……うおおおおおおっ!!」

 

「そんな大雑把な狙いで私を倒すつもりなのかしら? 甘いわね、Feuer(斉射)!!」

 

ギャスパニッシャーには、モデルになった人物の神器と同じ理屈で

相手の動きを封じる機能が備わっている。しかし神器に由来する能力であるため

相手に聖槍がある以上、それは無効化される恐れがあり

実際無効化された経験もあるため、セージはこのような原始的な方法で

相手の動きを封じる手に出たのだ。

 

勿論、セージとてこれが直撃するなどとは思っていない。

今投げたギャスパニッシャーは、いわば囮である。迎撃される形で撃ち落とされたが

セージは意に介していない。

 

これが記録再生大図鑑から生み出した「模造品」だからこそできる芸当であり

一番最初に生成した「オリジナル」では人道的に憚られる行為だ。

何せ、オリジナルのギャスパニッシャーはリアス・グレモリーの眷属の一人である

ギャスパー・ヴラディそのものを彼の入っていた棺桶ごとモーフィングして生み出したのだから。

 

ともあれ、迎撃のためにSKC34を発射したのは聖槍騎士団にとっては悪手であった。

その隙をついて、達哉のペルソナが必殺の一撃を仕掛ける準備をしていた。

 

「甘いな――ノヴァサイザー!!」

 

「しまっ……!」

 

掛け声とともに達哉がアポロを召喚したその一瞬、時が止まる。

その中を、アポロの腕から放たれた超新星のエネルギーが聖槍騎士団に叩きつけられる。

艤装の防御は、あくまでも物理的なものに対するものだ。

魔法などの超常的な力に対しては、特筆して強固であるというわけではない。

そこにアポロの超エネルギーが叩きつけられれば、どうなるか。

 

「その力……あの時と……

 フフッ……ならば覚えておくことね……

 まだ私達は健在だし……総統閣下もその力を殺がれたわけではないわ……

 精々……あの時と同じように足掻いて見せなさい……!」

 

動き出した時と共に、艤装は爆発を起こす。

許容できるエネルギーを超えたのか、そのまま聖槍騎士団は消失してしまった。

 

「……レーダーに反応なし。どうやら、増援は来ないみたいです。

 さっきの爆撃機や戦闘機も、聖槍騎士団がやられたことで逃げたみたいですね」

 

「そうか……達哉、宮本君、よくやってくれた」

 

セージがレーダーで周囲の敵影がないことを確認し、克哉の指示で戦闘態勢を解く。

それと同時に、克哉のペルソナ能力も戻っていた。

 

「よう、終わったみてぇだな」

 

蔵王丸(ざおうまる)警部! お怪我はありませんか?」

 

戦闘から避難していた蔵王丸警部が、克哉達に合流する。

いくら超特捜課の関係者と言っても、神器やペルソナといった特異能力がなく

かつ装備もない状態では、普通の人間と変わらない。

そうなれば、やはり人間が怪異に力で太刀打ちするのは不可能だろうと言える。

 

「ああ、おかげさまでな。それと……お前が柳んとこにいるって言う特別課員か。

 俺は蔵王丸慚愧(ざんき)。柳――テリー柳警視の後任で、超特捜課の課長を拝命した。

 ……って、ニュースやらなんやらで言ってるから知ってるだろうけどよ」

 

「宮本成二です。警部が奈良県警からお越しいただいたというところまでは聞いております」

 

「……ああ、そう堅っ苦しい喋りはしなくていい。

 どのみち駒王町についたらまた堅っ苦しい事言わなきゃいけねぇんだからよ」

 

セージの言葉を制止する形で、蔵王丸警部は話を続ける。

自分がテリー柳の後任で来たこと。周防兄弟はそんな自分の護衛であること。そして――

 

「それと、詳しいことは駒王町に着いてから話すが……

 超特捜課に、ある重大な要人……いや、要『神』警護の指令が下った。

 こいつは警視庁と各地方警察……特に沢芽(ざわめ)の警察と協力して事に当たることになる」

 

「沢芽……沢芽市ですか?」

 

沢芽市。ユグドラシルタワーを擁し、今は北欧神話のオーディンが

お忍びで訪れている日本の都市。

そこで、要「神」警護を行うというのだ。

今は蔵王丸警部は詳しいことは話さなかったが、セージには何となく察しがついていた。

 

――沢芽市で、神仏同盟(しんぶつどうめい)とどこかの神話体系が会談を行う、と。




これで原作7巻への因子がそろいました。
なんか風雲急を告げる状態なのにまだ7巻時点のお話ってことに内心ビビってます。
gdgdな未来しか見えないので真DxDまでなぞる気は毛頭ありませんが。
そして、原作の流れに合流するということはこの連獄編ともいうべき
課外授業のプルガトリオもようやく最終回が近づいてます。

原作では(仏教勢力の事考えるともう出てこなくていいよとも思ってます)な日本神話勢と
北欧神話勢の会談……という名のロキ一味フルボッコと
乳神とかいうデウスエクスマキナが行われた7巻ですが
拙作では当然ガチで両神話体系の会談が行われます。
乳神もある意味それに相当するクロスゲートが既に存在しているので
今更そんなもん出しても仕方ないですしね。

要人警護も戦力以外はほぼほぼ何のコネもないオカ研に要請した原作と違い
拙作では警視庁が動いているのでその辺説得力はかなり増してる……と思いたいです。
逆にオカ研がこの事件に首突っ込めない可能性が出てきましたが
そこはまぁ、いくらでもやりようはあります。
来なくていい、と言われると返す言葉がないのですが……
そこはまぁ、一応拙作もHSDDが骨子って扱いですし……

>聖槍騎士団
・初戦でセージ達に倒された3体
・アモンに「俺なら空から攻めるね」と倒された2体
・今回周防兄弟(とセージ)に倒された2体

ちょくちょく出てきてる印象ですが、数え間違えでなければ残り6体。
こういうのって別に主人公達が全部倒さなきゃいけないわけでもないので
全部出す必要はないんですけどね(出典元はゲームだからそういう形なだけだろうし)。
盛り上げ的にもずっとBismarckっぽい人だけで回すってのもアレですし
今回ちょっとリョナった描写入れちゃいましたし……
(うちのBismarckにはそうしたことはしてません、断じて!)

さて、今回航空支援を行った機体。
機体にはある共通点があります。セージは気付きましたが。
総統閣下と同じく「本人ではありません」が、フィクションでこの人出したら
とんでもない強キャラなのは間違いないです。

因みに、Fw190が地の文でビルガーと言われてますが
これはスツーカ同様愛称からとっただけのお話。
ビルトビルガー参戦フラグじゃないです。
何せフォッケウルフはメーカー名なので……
(この命名方式だとスツーカはユンカースJu87にしないといけなくなる)

>周防兄弟
ヒューペリオンはちと残念なことになってしまいましたが
克哉さんが神経断裂弾で白星をあげるという展開に。
そしてちょっと気が早い気がしますが、ノヴァサイザーもここで公開。
さすがに周防兄弟をこのまま本格参戦させると強すぎだと思いましたので
彼らは今回スポット参戦ということで……

名前だけなら、アザゼルどころかサタン、ルシファークラスも使役しかねないので……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。