幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ……いや割とマジで   作:とるびす

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本小説における各キャラの136話までの設定や来歴を簡単に纏めたものになります。
多くのネタバレを含みます。また、プロットを元に作成したのでもしかすると作中で明かされていない(死に)設定があったりするかもしれません。

Win版キャラ原作登場順→書籍キャラ→登場済み旧作キャラ→秘封倶楽部の順になっています。
「あのキャラはどういう活躍をしてたかな?」「自分の推しキャラはどういう役割なんだろう?」といった時に簡単に確認していただけると幸いです。

世界観の根底に関わる八雲紫の設定については冒頭と文末に分割しています。


登場人物・世界観設定

 

八雲紫(ゆかりん)

万事の境界を主る幻想郷最強の妖怪……と、まことしやかに囁かれているへっぽこ妖怪。それを裏付ける実績があるのが実にタチの悪い天災系少女。顔と人脈だけの女。夢は『みんな仲良し幻想郷』

周囲からの認識と内面の乖離が激しく、それが原因で厄介な出来事によく巻き込まれる。また難しい事を考えると論理が飛躍する癖がある。妖生の8割はノリと勢い。

残酷な世の中を生き抜く事に酷い怯えを見せており、身内すら常に疑っている疑心暗鬼の妖怪。しかし物語が進むにつれて、なんだかんだで狂人達との交流が進み、まあまあ上手くやれてるような気がするとのこと。多分気のせい。

自分の想いがよく分かっていないような描写が多く、記憶の欠落も多々あり。しかし当の本人が違和感を全て「気のせい」で済ませてしまうため大事にならない。

 

幻想郷を支配する『五賢者』のうちの1人にして筆頭格。しかしその実情としては下からの突き上げや、幻想郷の危機、同僚からの権謀術数に頭を悩ませており、常々職を辞したいと思っている。天子と意気投合した際は賢者職を譲ろうと根回しを進めていたが、反対多数により涙の続投となっている。

ただそんな紫も幻想郷の事は我が子のように愛しているようで、彼女なりに統治方法を試行錯誤している描写が多々あり。スペルカード制定や『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』はその一環である。

 

良くも悪くも他者を惹きつける性質であり、交友関係が頗る広い。そのため紫が一声かければ、瞬く間に妖々跋扈する大妖怪の群れが敵を踏み散らかしていく。紫は死ぬ。

基本、自分を気にかけ助けてくれる人物や、無垢な子供に対し好意を示す傾向がある。チョロい。ただレミリアやさとりのように第一印象が悪すぎると好嫌が極端に覆りにくくなる。月の関係者は無条件で嫌い。

 

吸血鬼異変では己を尖兵として殴り込み死にかける。紅霧異変では謎の探偵ムーブをかまし死にかける。春雪異変では事態をややこしくさせ死にかける。萃夢異変では大元の原因を作り死にかける。永夜異変ではついに殉職した。それでもどっこい生きてるタフな奴。その後色々と疲れてしまったので外の世界でバケーションを企画、結果死にかけるも早苗を弟子にした。

第二次月面戦争の際、豊姫に捕縛されてしまい幻想郷同時多発異変の発端となってしまう。解放後は成り行きでヘカーティアと殺し合う羽目になり、死にかける。しかし記憶と力の一部を取り戻した事で辛くも勝利を収めた。

 

現在、記憶が戻った影響でメンタルが崩壊。遂に乱心し幻想郷に牙を剥いた。その目的とは……?

 

 

博麗霊夢

幻想郷最強の巫女と紫に喧伝されている。実際最強クラスであるのは間違いなく、夢想天生を発動すれば勝ちが確定するクソゲー巫女。ただ精神的な狼狽によるミスを近年繰り返しており、本人を悩ませている。殆ど紫のせい。

そんな事情もあって夢想天生一辺倒から脱却すべく、夢想封印の強化修行を紫擬き、茨木華扇の指導の下開始。コンガラ、また魔理沙の師匠なる人物を陰陽玉を介して憑依させたりしている。

物語初期はどんな人物に対しても淡白で素っ気ない態度だったが、時間の経過と共に段々と感情を前面に押し出してくるようになる。最近は争いごとの調停に振り回されたり、早苗の面倒を見てたりと多忙を極めているとのこと。地雷ワードは『管理』『妖怪』『お母さん』

八雲家とは擬似家族のような関係になっており、なんだかんだで非常に親密。妖怪とそんな間柄でいいのかと考えていた時期もあった。長い紆余曲折を経て紫への想いを自覚するに至るが、紫からの拒絶によってそれなりにショックを受けていた。

 

伊吹萃香戦での敗戦を除き負けは無く、異変は悉く霊夢の手により解決されており、その萃香にもリベンジを達成している。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【総合部門】に出場。圧巻の優勝を成し遂げた。

幻想郷同時多発異変の際は月にてクラウンピースと死合い、一撃で粉砕。心酔させるに至る。その後、幻想郷と月の同時破壊を目論むヘカーティアを仕留めるべく動くが、不完全燃焼に終わった。

物語終盤にて紫の暴走とその出生の秘密を知る。

 

前世界線では『八雲霊夢』を名乗り、蓮子とメリーの時代まで存命である模様。存在してはならない。

 

 

 

霧雨魔理沙

異変解決屋第二号。星魔法、爆熱魔法を好んでよく使うが、本人の適性は『水』であるため拘りが長所を潰している。実は八卦炉を使わない方が強いらしい。精神状態の如何によって調子が激しく上下するタイプ。

霊夢にライバル意識を抱いており、何かと多分野で張り合っているが中々勝ち星が得られていない。そして曇る。ただ魔理沙本人は霊夢の事を唯一無二の親友だと思っていて、霊夢がスランプに陥っていた時は何度も相談に乗り、その克服に力を貸している。

その才能は確かなもので、ジャイアントキリングを何度か果たしている爆発力の申し子。潜在能力の高さ故に紫からは異変解決の役目を依頼される事もあれば、隠岐奈に二童子の後任として狙われた事もあった。

実家から勘当され魔法の森に入った際、魅魔の弟子となる。しかし捨虫・捨食の魔法に手を出した事で破門とされた。自分の居場所を二度失った体験が深いトラウマとして心に刻まれている。

 

永夜異変時に無力だったことから迷走してしまい、摩多羅隠岐奈に付け込まれ、傀儡として風見幽香と対峙した。その際の後遺症で下半身が動かなくなっている。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【総合部門】に出場。霊夢と互角の勝負を繰り広げるが、判定の末に敗れ準優勝となった。

続く幻想郷同時多発異変の際は主力の1人として、暴走する霊烏路空と対峙。幻想郷の命運を賭けた死闘の末、半死半生となるも撃破に成功している。

 

 

ルーミア

常闇を司る放蕩妖怪。根源的な恐怖を糧とする。そのお手軽な危険性と予測不能な活動範囲から幻想郷で最も恐れられている妖怪の一角に君臨している。なお上澄みの中では下も下なので彼女自身はあまり出過ぎた行動を取ることはない。意外と世渡り上手。

作中で使用した不変の闇、侵食の闇、暗黒物質、再生の闇以外にも心の闇を掌握し操り人形として、内側から心身を崩壊させたりすることもできる。

紫とは債権者と債務者の関係であり、なにかと八雲邸への出入りがある。3食おやつ付きを約束させていて、日々冷蔵庫から食材を奪っていく。また人肉の美味しさをしつこく説いており、何としても紫に人肉を食べさせたい模様。

賢者台頭前の妖怪世界では最強の一角を占める妖怪であったが、摩多羅隠岐奈に敗北した後は人里で生を受けた赤子に生成りとして憑依し、現在に至る。

 

吸血鬼異変時にはリグル、ミスティアと行動を共にし、モブ吸血鬼を蹴散らしていた。紅霧異変では霊夢に軽く蹴散らされる。永夜異変では紫に味方し、タダ飯の権利を獲得した。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。散々な評価となる。

 

 

大妖精

霧の湖を住処にする妖精。瞬間移動の使い手であり、また大規模な風魔法を得意とする。そのため彼女の戦闘は秒で勝つか、秒で蹴散らされるかのどちらかである。チルノのブレーキ役として重宝されている。

また妖精達の調停役も担っており、妖精界隈では何かと顔が利く。幽香やレティなど、大妖怪との繋がりもあるとか。

 

吸血鬼異変時には使い魔にチルノとの会話を邪魔された事に激昂し、得意な風魔法で蹂躙していた。

以後も常にチルノをヨイショしている。

 

チルノ

最強の妖精。幻想郷においても珍しい時間操作能力を無意識に操る稀有な存在。素直に強い。常勝無敗を誇っていたが紅霧異変を皮切りに敗北が続き、両の手を超えたあたりで頭を使うことを覚えたらしい。その結果、紫に勝利している。

どんな相手にも物怖じせず直情的で無鉄砲。その一方で自分が妖精を代表する存在である事を自覚しているため、妖精全体の身の振り方を考えている場面が時折見られる。

その交友関係は広く、何故か紫とタメを張るほどに顔が利く。妖精達の他に文や幽香、わかさぎ姫とよくつるむ。

 

春雪異変にて、文とともに西行妖の暴走を押し留める活躍を見せる。また永夜異変では紫側の妖怪として参戦し、大いに暴れ回った。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【決闘部門】に出場するも萃香に一回戦で敗れ、爆散する。その後リセットされ【美術部門】に出場。意外な高評価となり全体4位の成績を収めた。

続く幻想郷同時多発異変時は、それそっちのけで妖精大戦争を開始。見事勝ち残り妖精界隈に覇を唱え、勢いのまま隠岐奈の戦いに乱入した。結果、幽香の援護を得た無限大の爆発力により後戸の国もろとも消滅してしまった。

 

隠岐奈からは「あの瞬間だけは紛れもなく幻想郷最強だった」との賛辞を受けている。

 

 

紅美鈴

紅魔館を守護する門番。命令には忠実だが紅魔館の顔としての職務も兼ねていることを自覚しているため物腰は常に柔らかい。シエスタが趣味。

自らの生命力を発する内気功、自然からのエネルギーをそのまま転用する外気功を使い分けており、伊吹萃香や霧雨魔理沙を前に一歩も引かない戦闘力を誇る。

フランドールと十六夜咲夜を何かと気にかけており、紅霧異変後の館内の雰囲気を好ましく思っているらしい。食客になった永琳や幽香とは良きお茶友、庭友として仲良くなっている。コミュ鬼。

 

萃夢異変では萃香の分身を相手に互角の勝負を繰り広げた。

幻想郷同時多発異変の際は、力を奪われてなお紅魔館に押し寄せる草の根妖怪軍団相手に奮戦し、見事館を守り切った。

 

 

小悪魔

棚からぼた餅で高位悪魔に成り上がったラッキーガール。魔界時代は肩身の狭い思いをしていたため幻想郷にやって来てからはヤケにはっちゃけている。その結果天狗の大虐殺に繋がり妖怪の山との関係は修復不可能なほどに破綻した。姫海棠はたて政権となった今も改善の兆しはない。

そんな彼女も紅魔館の面々とは仲良くやれているが、永琳や幽香には未だ慣れていない模様。小物故に仕方なし。

主に遅効性の呪術を使う。

 

 

パチュリー・ノーレッジ

大図書館を管理する七曜魔法の使い手。莫大な魔力、無尽蔵の知識を有しており準備期間十分な彼女を下せる存在は幻想郷においても殆どいない程のやり手。魂を分け与えた身体のストックを大量に保持しているため滅ぼす事は難しい。

八雲藍&橙を相手にしてなんとか引き分けに持ち込んだり、ミミちゃんの爆発、伊吹萃香の封殺など、何かと要所要所で酷使されている。

 

幻想郷同時多発異変の際は、レミリアの依頼を受けて魔理沙の援護に回る。

 

 

十六夜咲夜

レミリアの忠実なメイド。時を操る能力を保持しており、その強大さは人の身では余りあるものの筈だが、彼女自身は全く気にしておらず。むしろ更なる強化に向けて励んでいる様子。

その正体は八意永琳と蓬莱山輝夜の細胞の掛け合わせで作られたホムンクルス。銀髪に能力、紫への憎悪は遺伝したが故のもの。ただし話が進むに連れ自らを見直し、個を取り戻している。

吸血鬼異変にてレティに敗北して以降昏いモノを抱えていたが、紫擬きの(余計な)茶々入れにより克服。霊夢と仲良くなった。根は陽気らしい。

 

春雪異変ではレティ、妖夢に勝利し、西行妖討伐に貢献。その後の紫擬きとの戦闘で能力が強化される。永夜異変では生物学上の親に当たる永琳と戦うも、妖夢もろとも蹴散らされてしまう。

第二次月面戦争では依姫を相手に粘りを見せた。その後の幻想郷同時多発異変の際は、主力の1人として稀神正邪と激突。泥沼の戦いを繰り広げるも、天子の援護もあり勝利した。

 

 

レミリア・スカーレット

世界に冠たる吸血鬼の女王。生まれ持った規格外の魔力、能力、カリスマで欧州を征服し、次なる狙いを幻想郷に定めていた。運命を操る能力と称しているが、彼女の真骨頂は無限の選択肢とも言える枝分かれの運命を最も効率良い手順で選択していく即断即決の情報処理能力である。しかしそれではあくまで運命に踊らされている現状からは脱却できないとして自らに能力の封印を施している。なおノリで時々破っている模様。

熾烈な殺し合いを演じた八意永琳や、何処の馬の骨とも知らない風見幽香の紅魔館受け入れも快く引き受ける、器の大きいお嬢様である。

紫の事を一目置いており、紅霧異変以降は彼女の盟友としての振る舞いが目立つ。良からぬ運命を観測しており、その回避のため古明地さとりと手を結ぶ。

 

吸血鬼異変では魅魔、紅霧異変では霊夢に敗北し、それ以降は超然とした態度を取る事が多くなった。永夜異変では藍、幽々子とタッグを組み永琳を大いに苦しめた。

永琳戦後からしばらく力を蓄える期間に入ったようで、エンタメ方面での活動が活発化。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の主催となる。ただし天子とは軽い戦闘を行なっている。

第二次月面戦争を企図し、紫と結託。切り込み隊として依姫と戦闘したが決着ならず。

紫が乱心した際にはフランを巡り衝突。ついに袂を分つこととなった。

 

 

フランドール・スカーレット

元吸血鬼の箱入りお嬢様。本来のフランドールは自身の負の感情に耐えきれず心を破壊してしまい、現在のフランドールとは厳密には別物の存在となる。紅魔館のメンバーと軋轢を生みまくっていたが、紫とさとりのメンタルケアにより紅霧異変以降は改善の兆しにある。

概念の破壊を得意とし、自らの性質の悉くを消滅させているため、吸血鬼の弱点どころかダメージに至る方法がほとんど存在しない。弱点は戦闘経験の浅さ。

吸血鬼異変で紫と知り合った際、殺しきれなかった事に酷い怯えを見せていたが、もののけ姫により和解。お友達になっている。またその性質上、古明地こいしと行動を共にすることが多い。

 

萃夢異変では、その裏で暗躍していたドレミーとサグメの狙いを看破。古明地姉妹と協力してドレミーを撃破し、紫を救出している。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場し、審判席にスカーレットニヒリティをぶち込んだ。なお紫と隠岐奈は大満足だったらしい。

物語終盤では紫に拉致されたとなっているが……?

 

 

レティ・ホワイトロック

寒気そのものを司る妖怪。根源的な恐怖を糧とする。組織属さない妖怪としては最大の力を持つ女帝。賢者台頭前の世界において最強に位置する妖怪の1人であり、若干衰えつつも未だ莫大な妖力を有している。

基本気まぐれで行動しているようで、物語の根幹にはあまり関わってこない。ただ気に入った妖怪や人間に対しては不規則にちょっかいをかけてくる面倒くさい妖怪。

寒気から生まれたチルノを大層可愛がっており、そのため妖精達には親しげな態度を取っている。幽香とは深い因縁がある模様。

 

吸血鬼異変においては咲夜と対決。相手にもせず瞬殺している。その後、春雪異変でのリベンジマッチでは時空の歪みに巻き込まれて、数百年単位で戦い続けた挙句判定負けを喰らった。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場するも、黒谷ヤマメの乱入により観客と紫が逃散していたため無人の会場で演技を行なっていた。

幻想郷同時多発異変の際は当初、隠岐奈に従い幽香と戦うも、チルノと文の乱入を契機に離反。四季の力を奪い取っている。その後、足止めのため単独隠岐奈と鎬を削り、消滅した。

 

 

未熟な八雲の式の式。素直で一生懸命な努力家。マヨヒガの管理を任されている事が多い。少しでも主人達に追いつこうと日々励んでおり、物語が進むにつれ才能を開花させている。

化け猫の特性上、肉弾戦を得意としているが、紫がノリで考案した陰陽術も実践レベルまで昇華させた。また藍の教えで結界操作に長けており、最終的には博麗大結界の管理を行うレベルにまで成長している。

八雲一家内での関係は全て良好であり、主人2人を強く慕っている。紫と藍がそれぞれ自分の与り知らない事で苦悩している事を把握しており、それを未熟が故に共有できていない事を酷く気にしている。また妹分の霊夢を何かと気にかけている様子。

 

吸血鬼異変では藍とともにパチュリー&小悪魔と対峙、引き分けとなっている。紅霧異変では紫の警護役としてレミリアにガンを飛ばしていた。春雪異変時は西行妖討伐に貢献。永夜異変では上白沢慧音と戦い、丁礼田舞の助けもあって辛くも勝利している。その後、八雲一家で永琳に挑むも毒を受けて倒れてしまった。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】では一回戦で敗退するも、マヨヒガを破壊した勇儀に噛み付いていた。その後の幻想郷同時多発異変の際は、藍を献身的にサポートし、大結界を保たせた。

 

前世界線では『八雲橙』を名乗る状態で蓮子の前に姿を現し、紫と邂逅させるべく奔走していた。幻想郷最期の賢者であるらしい。

 

 

アリス・マーガトロイド

魔界出身の都会派魔法使い。人形を主とした魔法を使うが、糸を駆使した緻密な操作に長けている。また所持している魔導書は魔界の至宝であるらしく、強大な魔力と無類の魔法を術者に与えるが、魔力汚染のリスクが酷く、永琳戦以外での使用は無い。

実は身体は魔界時代の幼いままであり、夢映しの術を用いて今の大人の姿を取っている。魔界神と何か確執がある模様。

基本人と関わり合いを持たない風を装っているが、根は寂しがり屋なので人付き合いが多い。紫とは魔界時代からの知り合いであるらしいが、経緯は不明。魔界をめちゃくちゃにした幽香と魅魔を恨んでいる。

 

春雪異変ではルナサや藍と戦い、西行妖討伐に貢献。萃夢異変の際は謎の幼女メリーを守護しつつ、萃香と戦う離れ業を披露した。永夜異変では霊夢と共に永琳と対峙。全ての手札を駆使するも自滅してしまう。

その後魔界でのリハビリを終え、幻想郷同時多発異変時に帰還。早苗と小傘をサポートして命蓮寺の妖怪達を撃破している。

 

 

リリー・ホワイト

春を司る妖精。本編においては西行妖の満開を告げる一度しか登場していない。

隠岐奈から離れた『春』を所持していたが、春告とともに幻想郷にばら撒いてしまったため、彼女の野望を大きく遅延させることとなった。

 

 

リリカ・プリズムリバー

幽霊楽団ピアノ担当な三女。幻想の音色を奏でることができるが、姉達と違い人の心に直接的な影響を及ぼさないため、地味だと思われている。なお紫は彼女の大ファンであり、時折「リリカいいよねリリカ愛してる」と心の中でよく唱えている。

 

永夜異変では三姉妹で参戦。兎達を蹴散らした。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【総合部門】に参加していたが、描写されず。

 

 

メルラン・プリズムリバー

幽霊楽団トランペット担当な次女。音色を聞いた者を血管がはち切れるまで躁にしてしまうため、危険視されている。橙がファンだとか。

交渉事は大抵彼女が担っており、人里での定期ライブを紫に約束させるなど中々の敏腕。

 

永夜異変では三姉妹で参戦。兎達を蹴散らした。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に参加。2回戦で鈴仙と戦うも能力相性により惨敗した。実は組み合わせさえよければ更に上を目指せた。

 

 

ルナサ・プリズムリバー

幽霊楽団ヴァイオリン担当な長女。音色を聞いた者を自殺寸前まで鬱にしてしまうため、危険視されている。藍がよく好んで聞いている。

四女であったレイラの意思を深く尊重しており、三姉妹の結束に心を砕いている。

 

永夜異変では三姉妹で参戦。兎達を蹴散らした。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に参加。中々の好成績を収める。

 

 

魂魄妖夢

白玉楼の庭師兼剣術指南役兼雑用全般担当兼ボディガード兼おもちゃ。反射神経と踏み込み一発目の速さは幻想郷最速であり、肉弾戦に優れる。剣術を大成し、時を継ぎ目を切り裂く技術を会得している。しかし自傷を厭わない戦法を取るためいつも酷い怪我を負っている。

幽々子を慕っており命令には悉く忠実であるが、自分で物事を考えるのが苦手であるため単独行動ではいつも迷走。鈴仙を勝手に好敵手扱いしている。

紫にすら揶揄われるほどのおっちょこちょい。

 

春雪異変では咲夜に激戦の末敗北するも、その後の西行妖討伐ではトドメの一撃を放ち幽々子を救出している。萃夢異変では萃香の分身にあしらわれていた。永夜異変では鈴仙と対峙。戦いを優位に進めるも、覚醒した鈴仙に楼観剣をへし折られ、敗北。その後も咲夜と共に永琳に挑むも蹴散らされた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に出場。鈴仙と決勝で戦う事を(一方的に)誓い合うが、2回戦で天子に敗れた。

幻想郷同時多発異変では主力の1人として茨木華扇とともに青娥娘々、豊聡耳神子と戦い、不屈の剣技で勝利を収めた。

その後、紫の思い付きにより酒饅頭の販売を手伝わされている。

 

 

西行寺幽々子

冥界を牛耳る最恐の亡霊であり、紫の親友。有機物、無機物問わず問答無用で死に追い込む能力を有しており、ゆかりん的格付けチェックでは「レミリアと同格、もしくは有利」となっている。それが力なのか危険度なのかは不明。

紫とは生前からの友人であるらしいが、両者共にその記憶はない。互いにトラブルメーカーであるため、厄介ごとに巻き込んだり巻き込まれたりしているが、幽々子はそれを楽しんでいる節がある。なお紫は堪ったものではない。同じく紫の親友である萃香とはあまり仲が良くないようで、事あるごとに辛辣な言葉を投げかけている。

基本温和な性格であり負の感情を前面に押し出してくることはないが、永琳戦において、紫が殺された事により初めて殺意を抱いたと述懐している。

 

春雪異変の首謀者だが途中西行妖に取り込まれ暴走、現世を死の世界にする一歩手前まで追い込んだ。萃夢異変では萃香の分身を容赦なく死に追いやっている。永夜異変では紫を殺された事に激昂、永琳を幾度と死に至らしめた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】にて蓬莱山輝夜と同率一位となるが、月侵攻に付き合う気はさらさら無かったため妖夢を派遣している。幻想郷同時多発異変時は人里防衛において大きく貢献した。

その後、紫の思い付きにより酒饅頭の販売を手伝わされている。

 

 

八雲藍

八雲紫の懐刀(最高戦力)であり、事実上幻想郷の真の管理者である。敬愛する(不甲斐無い)主人のため日々幻想郷を駆け回っている苦労人。

一に紫、二に橙、三に幻想郷。その忠誠心は相当なもので、紫がかつての紫と別人であることを知ってなお付き従う道を選んでいる。しかし紫からは夢女子フォックスとして避けられている模様。不憫。

かつては中華の地で破壊と混乱を齎しており、紫に調伏されていた時代を除いて災厄として恐れられていた過去を持つ。その時代こそが藍の最盛期であり、最も思い出したくない時代。単純な戦闘能力は幻想郷で3本の指に食い込んでくるらしい。紫の存在が一種のストッパーとなっている。

以上のことから力任せな戦法を嫌うが、役柄上厄介な場面での戦闘を任されることが多い。勝ち星は少ないが補佐の達人。霊夢や橙と組んだ際は、パートナーの力を何倍にも引き出す立ち回りに努めていた。ただしあくまで幻想郷の保全と主人の安否が最優先であるため、彼女らを犠牲にする事を厭わない場面も。

また生真面目な性格であるため萃香や天子といった面子とは反りが合わない様子。しょっちゅう殴り合いの喧嘩をして紫を怯えさせている。

 

春雪異変時では当初、紫に従い異変に加担、その後西行妖討伐に貢献した。しかし突如現れた紫擬きから一方的に嬲られてしまう。永夜異変では紫のため奮闘を重ねたが、主人を守り切ることができなかった。その死に激昂し、かつての力で永琳を何度も屠った。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【総合部門】に出場。霊夢に惜しくも敗れ準々優勝となった。続く幻想郷同時多発異変の際は紫の不在を補うべく司令塔として活躍、幻想郷の瓦解を防いだ。

終始紫に付き従う道を是としており、乱心を起こした際にも献身的に協力している。

 

前世界線では少なくとも蓮子とメリーの時代には故人となっている。

 

 

紫擬き(AIBO)

紫の体を乗っ取って現れるつぎはぎだらけの誰かさん。春雪異変の際に初登場し、場を散々引っ掻き回した挙句、大した情報も残さず霧散してしまう困ったちゃん。必要悪としての八雲紫を自認しているらしく、強行的な手段を厭わない危険な存在。

『境界を操る能力』を卓越した練度で扱い、あらゆる手段と搦手を駆使して敵対者を追い込んでいく。身体能力によるゴリ押しも強く、魔理沙のマスタースパークを指一本で弾くなど驚異的な力を見せつけた。

紫からはもう1人の私、AIBOとして扱われている。なお本人曰く「未来から来たお前」とのことで、その方法について邪仙秘神コンビが考察していたり。

永夜異変以降は、ドレミーが作成した器(幼女形態)で活動しており、古明地さとりや蓬莱山輝夜と連携して何らかの目的を達成しようとしていた。

登場のたびに霊夢&魔理沙&咲夜、永琳&妹紅、諏訪子、ヘカーティアなどと戦っており、紫の尻拭いを担当させられている。

 

その正体は前世界線の八雲紫をモデルとした式神であり、その術式は同じく前世界線の摩多羅隠岐奈が用意している。延々と繰り返えされてきたループを破壊する役目を負う。

本編開始時点で既に八雲紫が自死していたことにより、ループの破壊は完了済み。目的は達成されていた。後は新たな紫を終着点まで導くだけの簡単なお仕事だった、のだが……。

 

 

伊吹萃香

元山の四天王であり、幻想郷最強の一角を占める妖怪。また紫とは数千年来の親友。その能力は「0を1に、1を100にする」と言われている。幻想郷の全てを相手にして喧嘩を仕掛けた事があるほど自分の力に自信を持っている。霊夢の戦績に泥を付けた唯一の妖怪。

嘘と約束を破ることが大嫌いで、融通が効かない。紫との縁を大切にしているようで、それ故に裏切られた際の反動は凄まじいものがあった。だがその後も何かと紫からの面倒な頼み事を断らず引き受けており、その献身さを見込んだ藍から式神に誘われたりしている。同じく紫と親友である幽々子に対しては辛辣な煽りを投げ掛けている。

 

吸血鬼異変では美鈴と対戦。圧倒するが能力の使用を自己ルールで縛っていたため、それを破った自分の負けとした。萃夢異変の首謀者であり幻想郷を破壊すべく数多の人妖と対峙。最後は霊夢に敗れる。永夜異変では紫に同行していたが、飲んだくれて何もしなかった。

紫による賢者騒動時は天界にて天子と対決。余波で妖怪の山と旧地獄歓楽街が壊滅した。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に出場。3回戦へと駒を進めるが、鈴仙の機転を活かした戦法により敗退した。幻想郷同時多発異変時は人里防衛において大きく貢献した。

その後、紫の思い付きにより酒饅頭の販売を手伝わされている。

 

 

森近霖之助

蘊蓄が大好きな変わり者の雑貨店主。香霖堂を営業しているが、来客が少ない。異変とは基本的に関わらない方針を取っている。毎回無茶をしている魔理沙を心配している。

紫からは「ダメな大人の最たる例」と見られており、壊滅的な生活能力を目の当たりにして通い妻になることを提案されたりしている。なおにべもなく断った。

メリーちゃんなる謎の幼女が住み着いていた時期があり、その頃を懐かしく思ってるとか。

 

春雪異変後、メリーと名乗るギリシア妖怪を居候とする。その後、萃香との対決に成り行きで参戦する羽目になってしまうが、天叢雲剣で分身を蹴散らす活躍を見せる。

 

 

稗田阿求

人里の中心的人物であり、幻想郷の賢者。しかしその実権は紫の存在に依存するものであり立場が弱い。自立を目指している。

人間の安全のため紫を始めとした妖怪達とは融和的な姿勢を取っているが、過去に色々と人間が犠牲となる事件が起きているようで、内心では複雑な模様。小槌の魔力に煽られた際は、薙刀を装備し玉砕覚悟での反撃を主張している。

幻想郷同時多発異変後、隠岐奈と正邪が死亡した事により『五賢者』の座に就く。しかしそれ故に膨大な量の仕事が舞い込んでおり、殉職寸前。

 

 

リグル・ナイトバグ

生物において圧倒的多数派である蟲の女王。根源的恐怖を糧とする。賢者台頭前の世界において最強に位置する妖怪の1人であり、かつては龍神を打倒し、八雲紫をも凌駕する勢力圏を築き上げた。しかし天狗との抗争に敗北し、記憶と力を失っている。

姫虫百々世と黒谷ヤマメが部下にいたが、今は死亡、または独立している。

現在は蟲の復権を目指して日々頑張っている。

 

吸血鬼異変時にはルーミア、ミスティアと行動を共にし、モブ吸血鬼を蹴散らしていた。永夜異変では紫に味方し、蟲の復権を約束させた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。散々な評価となる。

 

 

ミスティア・ローレライ

料理への探究心旺盛な夜雀。彼女の歌声は聴くものの五感を奪い、自らを喪わせる。

長年野良妖怪として、好き勝手活動していたが、物語中盤では草の根連合に加入している。リグルやルーミア、チルノ、幽谷響子とよくつるんでいる。なお彼女らの過去は知らない。また文とは鳥の地位向上を目指す同士。

独立闊歩型の妖怪だが催し自体は好きなので大きな騒動がある時はよく紫側の妖怪として参戦している。

 

吸血鬼異変時にはルーミア、リグルと行動を共にし、モブ吸血鬼を蹴散らしていた。永夜異変では紫に味方し、鳥の復権を約束させた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。散々な評価となる。幻想郷同時多発異変では草の根連合として人里を襲ったが、酷く消極的だった。結果として豊聡耳神子に制圧されている。

その後、人里の復興事業を手伝うことになり、響子とともに炊き出しを行なっている。またライブ活動を開始した。

 

 

上白沢慧音

人里の守護者であり、幻想郷の過去と未来を憂う者。教職を務めている。阿求の警護役として賢者会議に毎回参加しており、オブザーバー的な立ち位置となっている。

戦闘時には自分を主とする空間を展開し、歴史改変を行う。強力な妖怪には通用しないとされているが、実態は不明。橙には効果を発揮している。

阿求と同じく人間が犠牲となってきた歴史に憤りを感じており、特に隠岐奈や天魔に対しては憎悪を抱いている。藤原妹紅とは仲が良く、日頃から気に掛けている。

 

永夜異変では人里への侵入を試みる橙と対峙。終始優勢に立ち回るが、最後の最後で逆転され敗北する。妹紅曰く「満月なら負けなかった」らしい。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場。中々の評価を得た。幻想郷同時多発異変時は人里防衛において大きく貢献した。

人里復興中、妹紅が連れてきた菫子を一時匿う。その後、紫の勘違いにより菫子誘拐の犯人として紫擬き共々監禁されてしまう。ドレミーの手引きにより逃走に成功するが、大怪我を負ってしまった。

 

 

因幡てゐ

竹林と兎達の支配者であり、因幡帝と称される。幻想郷を支配する『五賢者』のうちの1人にして財政担当。天魔と並びアンチ紫の姿勢で、紫からは酷く恐れられている。ただてゐ個人の心情としては紫のことを高く評価しており、できれば協力して幻想郷を運営したいと考えている。

能力は自他両方に作用する。周りがどれだけ不幸に陥ろうが、てゐが幸福になればそれで良しである。ただ鈴仙の幸せを願った時などは、逆にてゐが死にかける事態となっており、非常に制御に難儀しているようだ。部下の統制が非常にうまく、月の装備を整えているとはいえ、ただの妖怪兎だけで幻想郷の名だたる妖怪達と張り合った実績がある。

鈴仙を庇護対象としており、何かと特別視している。輝夜は便利なビジネスパートナーであり、永琳は油断ならない同盟者。

 

吸血鬼異変では竹林に侵入した西洋妖怪を撲殺していた。永夜異変では表向きの首謀者となり紫との戦争に発展する。その後、妖夢の凶刃から鈴仙を庇い倒れる。戦争敗北後、賢者職を剥奪され地霊殿預かりとなる。

幻想郷同時多発異変では鈴仙を月へと送り出した後、永琳とともに青娥の殭屍軍団を殲滅した。その後、賢者に復帰。草の根妖怪や月の残党兎を引き取っている。

紫が乱心した際は、さとり、はたてと共に配下を率いて止めに掛かる。しかし諏訪子の苛烈な攻撃に敗北を悟り、撤退した。

 

 

鈴仙・優曇華院・イナバ

高貴なる玉兎の生まれであり、月の都最高戦力の一角であり、月の頭脳と謳われた八意永琳様の弟子であり、最強のソルジャーでもある。クラスは勿論1st。御上の覚えもめでたい月の兎随一の出世頭。非常に傲慢な性格をしている。

幸薄な体質をしており、行く先々で酷い目に遭っている。ただ波長操作を始めとした戦闘技術は本物で、永琳からの期待と信頼は厚い。すぐに調子に乗ってしまうのが玉に瑕で、痛みに弱いため傷を負うと怯えてしまう。

強者、狂人に好かれ易く、てゐや永琳から寵愛を受けている。だが鈴仙本人としては輝夜の方が気持ちが落ち着く。純狐からは一方的に好かれており、怯えを隠せていない。妖夢から一方的に好敵手扱いされているが、対して鈴仙は子供のように見ている節がある。

 

永夜異変では妖夢と対決。敗北寸前に追い込まれるが、てゐの負傷により覚醒、勝利する。しかしその後の怪獣大決戦には付いていけず、白玉楼にて軟禁される。妖夢と仲良くなるが幽々子には慣れなかった。

月への侵攻を防ぐため『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に出場。勇儀、メルラン、萃香と戦い幾度となく死にかける。最後に天子との決戦に勝利。見事優勝を果たす。なお侵攻は防げなかった。

幻想郷同時多発異変では永琳の指示に従い月へと帰還。逃亡の罪を贖うべく紫達と共に純狐と戦う羽目になる。激戦の末、勝利をもぎ取る。

 

 

八意永琳

月の都を創設した賢者。非常に明晰な頭脳を持ち、できない事は殆どないと自負するほど万能。幻想郷基準においても規格外の存在であり、紫からは事あるごとに恐怖の象徴として恐れられている。

亡命以前から月の国是により進められていた研究と、輝夜からの証言で世界の滅亡と紫が密接に関わっている事を知っているため、紫の殺害に血眼になっていた。現在は真相を知り落ち着いている。

輝夜の平穏を第一に動くため、多少の不合理や犠牲を許容してしまう。ただそれとは別にして鈴仙やメディスンを普通に可愛がっているし、守ってあげたいとも思っている。てゐは油断ならない同盟者。咲夜に対しては複雑な想いがある様子。

 

天地開闢前から八雲紫と争う月の民をサポートしていた。永夜異変時に幻想郷が八雲紫の箱庭だと知り、抹殺に動く。結果として紫を殺害。その後、藍、レミリア、幽々子に大苦戦するも勝利。続くアリスをも倒した。しかし復活した紫と霊夢のコンビを前に協力者の妹紅が敗れ、遂に力尽きる。敗戦後、幽香の預かりとなる。のちに紅魔館へ移動。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』には参加しなかったものの、傷付いた鈴仙を治療している。幻想郷同時多発異変ではてゐから真相を聞き幻想郷への援護を決意。てゐと共に青娥の殭屍軍団を殲滅しつつ、月で戦う鈴仙のために最強の援護を行う。

異変後は怪我人の看護に従事している。

 

 

蓬莱山輝夜

月の大罪人。能力によりパラレルワールドを覗き見ることができるが、そのペナルティーにより力を大幅に失っている。その戦闘力たるや紫以下。ただ頭脳戦に優れており、また弾幕の美しさは従来のまま。

他の世界線が紫を起因として滅びている事を把握し、迷いながらも月の都上層部と永琳に報告。その結果、全盛期の八雲紫との争いが始まり死体の山を積み上げることになる。その後、未来に従い蓬莱の薬を着服している。

温和な性格をしているが、その一方で目的のためなら大切な者達をも利用する悪どさを併せ持つ。ただそれに対して罪悪感も抱いている様子。

自分の味方は永遠亭のメンバーだけだと公言している。また妹紅にちょっかいをかけるのが大好き。

 

永夜異変時、永琳では紫を滅ぼせない事を把握し降伏。永遠亭に1人取り残されることになる。その後、さとりと隠岐奈に平行世界の出来事を伝えている。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】にて幽々子と同率一位となる得点を叩き出すも、元から月に行く気などなかったためレミリアから顰蹙を買っている。幻想郷同時多発異変では妹紅と対話し、紫の真相に対して確信を深めた。

異変後は妹紅の菫子誘拐事件を知り馬鹿笑いしていた。

 

 

藤原妹紅

絶対に死ねない不死の怪人。自分の命を糧とした大規模攻撃を得意としており、妖術の他、肉弾戦に優れる。魂の状態から繰り出すパゼストバイフェニックスは紫から反則の判定を受けている。

800年前に迷いの竹林でマエリベリー・ハーンと邂逅しており、数百年ぶりの会話を楽しんでいたところを八雲紫に襲撃された過去をもつ。その時メリーを守れなかった事を酷く後悔しており、紫に対して激しい憎悪を抱いている。

慧音との繋がりを大切にしており、彼女の胸中を知った際は幻想郷の賢者を皆殺しにする計画を立てていた。輝夜との確執は半ば娯楽化しているのだが、それはそれで良いやと開き直っている。菫子に何故かメリーの面影を感じ、幻想郷にいる間のボディガードを務めている。

 

吸血鬼異変では竹林に侵入した西洋妖怪を焼却している。永夜異変においては橙の誘いによりてゐと敵対するつもりだったが、紫が盟主だと知り即座に攻撃を仕掛ける。その際に藍を瀕死に追い込んだ。その後、霊夢、魔理沙、アリスに拘束される。異変の終盤では復活した紫を殺すべく永琳と手を組み、紫&霊夢と激戦を繰り広げる。しかし紫擬きの策略により精神を壊され敗北。

それからしばらくは自失状態となり餓死を繰り返していたが、菫子との出会いで回復した。

紫が菫子を狙っていると知り逃亡生活を開始。その最中に犬走椛と戦っている。迷いの竹林にて紫の配下である封獣ぬえ、洩矢諏訪子に追い詰められるが謎の天邪鬼Sにより助けられた。

その後も逃避を重ねたが遂に紫に捕捉され、破壊される。以後行方不明。

 

 

メディスン・メランコリー

生まれたばかりの妖怪で、幻想郷を容易く滅ぼせるほどの毒を持つ。当初は人間を皆殺しにしてやろうと考えていたが、幽香や永琳から諌められ大人しくなる。

太陽の畑壊滅後は紅魔館に移り、ガーデンに棲みついていた。永琳の数少ない癒し。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場するも大会の趣旨を理解できず、審査席を毒で爆撃し紫の腹を壊した。その後永琳に引き取られる。

幻想郷同時多発異変では草の根連合の理想に共感し共に人々を襲撃するも、途中からやる気を失っていた。その後永琳に引き取られる。

 

 

風見幽香

幻想郷において最も恐れられる妖怪の1人。根源的恐怖を糧とする。花を咲かせる能力と自己申告しているが、その実態は生命の流転を操る能力。無限の力と物量を得られる規格外の能力だが、現在の幽香は満足に使えなくなっている。なお草木を愛する淑女ではあるが、滅びもセットで考えているため自分が草木を足蹴にする分には大した想いを持たない。

暴走する魅魔を他ならぬ彼女の頼みにより滅しているが、その後遺症は根深く、永続的な魔力欠乏症となり結局最後まで完治していなかった。

四季の力の一つを有する事から隠岐奈に狙われており、戦いに備えてチルノに夏の力を渡している。レティとは並ならぬ因縁がある様子。本編開始の前に魔界を襲撃していて、魔界神から恨みを買っているらしい。

交友関係に金髪の少女が多い事から、さとりから金髪フェチではないかと疑われている。

 

吸血鬼異変では美鈴の能力が幽香のテリトリーを侵犯したため報復。萃香を巻き込んでいる。その後、魅魔を追い紅魔館を襲撃した。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】にて当然の如く勝利を重ねるも、3回戦で天子に判定負けを喰らう。不完全燃焼。幻想郷同時多発異変時には隠岐奈の挑発に乗り後戸の世界へと入る。レティと戦うが、チルノと文の乱入により状況が変化、隠岐奈へと挑む。結果、自らの力の全てをチルノに託す事で力尽き滅びた。

 

 

射命丸文

幻想郷最速の座を欲しいがままにする鴉天狗。楽観的で軽薄な言動が目立つが、仲間達のことや幻想郷における天狗の立ち位置などを鑑みた上でのものであり、なるべく親しみ易いキャラクターを演じている。

鬼が去った後の妖怪の山において文の存在は一つの抑止力と化すほどであったが、野放図的に戦火を広げる組織への反感を受け入れられず出奔した過去がある。故に残してしまった椛やはたてへの贖罪の気持ちが強い。

そういった難しい事情を抱えているため、何も考えていないような馬鹿が好き。チルノや紫を取材対象として見定めたのもそれ故かもしれない。

 

吸血鬼異変では妖怪の山を蹂躙した小悪魔を一蹴した。春雪異変では紫に張り込み、異変への加担を一番に報じている。その後、西行妖討伐に貢献した。

天子の襲撃時には加担したはたての真意を見定め、和解に至る。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【総合部門】に出場するも、準決勝で魔理沙に敗れた。幻想郷同時多発異変時ははたてからの頼みにより、小槌の魔力を振り切り主力の1人として活動。二童子を相手に苦戦するも秋姉妹の助力により事なきを得た。その後、後戸の国にて隠岐奈と対決。初めての格上相手に大苦戦するも、時間を稼ぐ事に成功した。

異変後はリハビリに勤しんでいる。

 

 

小野塚小町

船を漕いでいる描写が一つもない死神。四季映姫の命令を受けた時だけ表舞台に登場する。幻想郷から送られてくる霊魂の数が多過ぎて苛ついているらしい。

距離を自在に操る事ができることからオールレンジな戦闘が得意と思われるが、今のところ支援目的でしか使われていない。

 

幻想郷同時多発異変時は映姫の命令により妖怪の山の支援に回っている。月の都と事を構える気はないため、玉兎隊と鉾は交えていない。

 

 

四季映姫・ヤマザナドゥ

八雲紫を絶対許さないの会の名誉会長。毎回とんでもない数の尻拭いをさせられているらしく、紫と顔を合わせればまず説教が始まる。互いに互いを苦手だと思っている関係。

ただ紫の存在に同情的であり、世界を正常なものとするため命を投げ出したかつての八雲紫に敬意を示している。それはそうと業塗れなので説教はする。

地獄の女神ヘカーティアとは同僚に当たる。

 

60年目の異変の際は、霊夢からの要請により彼岸に止まっていた魅魔の魂を現世に送り届けた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【総合部門】の審査員を紫からの無茶振りにより勤めさせられている。幻想郷同時多発異変の際は、小町、くたか、幽々子に指示を飛ばし幻想郷全体に支援を行き届かせている。

 

 

秋静葉

秋の恵みを世界に届ける幻想郷の人気者。みんなご存知秋姉妹の片割れ。元々は悲観的な性格だった筈だが、辛く苦しい生活を送るうちにコメディ方向に寄っていった。

吸血鬼異変の直後、レティに秋の力を奪われてしまい、妹もろとも外の世界に追放されてしまう。そこからしばらく放浪した後、守矢神社へと辿り着いた。モリヤーランド開園からのスタッフでありマスコットキャラクターの『カナちゃん』の中の人を務めている。

なんだかんだで面倒見が良く、早苗の事を何かと気に掛けている。なお頭は上がらない。また、紫に(インチキ)稽古をつけてもらった事から、八雲紫の二番弟子を自称している。幻想郷に帰還した今も守矢神社に居候している。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』には招待されなかったため参加できなかった。守矢神社の留守番役。幻想郷同時多発異変の際は往年の力を取り戻し、穣子と共に二童子と対決した。勝敗不明。多分負けた。

 

 

秋穣子

秋の恵みを世界に届ける幻想郷の人気者。みんなご存知秋姉妹の片割れ。元々は陽気で温和な性格だった筈だが、辛く苦しい生活を送るうちにコメディ方向に寄っていった。

吸血鬼異変の直後、レティに秋の力を奪われてしまい、姉もろとも外の世界に追放されてしまう。そこからしばらく放浪した後、守矢神社へと辿り着いた。モリヤーランド開園からのスタッフでありマスコットキャラクターの『スワちゃん』の中の人を務めている。

なんだかんだで面倒見が良く、姉と同じく早苗の事を何かと気に掛けている。なお頭は上がらない。また、紫に(インチキ)稽古をつけてもらった事から、八雲紫の三番弟子を自称している。幻想郷に帰還した今も守矢神社に居候している。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』には招待されなかったため参加できなかった。守矢神社の留守番役。幻想郷同時多発異変の際は往年の力を取り戻し、静葉と共に二童子と対決した。勝敗不明。恐らく負けた。

 

 

鍵山雛

幻想郷が厄過ぎて常にお腹いっぱいな厄神様。妖怪の山に住んでいるが、過去に天狗から迫害された過去を持つ。その際は坂田ネムノに助けてもらい難を逃れた。古明地さとりとは顔見知りである。

内に溜め込んだ厄は凄まじく、彼女1人で月の都を壊滅させる事ができるとか。

 

幻想郷同時多発異変の際は溜め込んだ厄をふんだんに解放し、妖怪の山に攻め寄せる玉兎を何度も押し留めていた。

 

 

河城にとり

幻想郷の科学特異点。河童の地位を大きく押し上げ、幻想郷での一大勢力まで引き上げた傑物。過激な性格をしており、敵対する者には容赦しない。逆に身内や味方、敬意を表す者には気楽な対応を取る。

紫のことを「盟友の盟友」と呼んでいる。天狗と敵対する関係上、手を結ぶ事が多い。なお紫は河童の先進性に頭を悩ませており、賢者会議の議題に挙がるたび腹を痛めている。それはそうとPCやゲーム機を作ってもらっている。

天狗を憎んでいるが、文、はたてとは仲が良く、椛とは昔からの腐れ縁。また不遇な生活を送っていた戦車技師の里香を囲ったのもにとりである。

 

吸血鬼異変では河童の部隊を率いて使い魔を相手に新兵器の性能テストを行なっていた。永夜異変では紫側で参戦し、里香と共に暴れ回った。

天子来襲の直前に天狗との戦争に勝利している。その後は天狗と和解、はたての下で妖怪の山の発展に励む事になった。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場し、そこそこの成績を収める。

幻想郷同時多発異変では、はたての依頼により魔理沙の援護を行う。その後、はたての救出を試みた際に鈴瑚の銃撃を受け危機に陥るが、聖白蓮に救われた。

異変後も山の一員として活動。椛と共に妹紅を追っている。紫が乱心した際は自慢の部隊で止めにかかるが、ぬえの攻撃により壊滅してしまった。

 

 

犬走椛

妖怪の山の哨戒部署の長官。身分の低い白狼天狗でありながら腕っ節と剣技で成り上がった下っ端達にとっての希望の星。なお椛自身はそんな自分の役職に重荷を感じている。

千里眼は数千光年先の星々の表面すら見通してしまう。それにより筋肉の動きや血流の速さを見分け、敵の行動を瞬時に把握する。某鬼狩りの技術に似ているが、本物語での登場の方が早かったり。

天狗の繁栄のために多種族を蔑ろにする事に対し忸怩たる想いを抱いていたが、中間管理職故に部下を捨てられず組織に属し続ける。文やはたてに対し若干の恨みもあった。

 

吸血鬼異変では部下を虐殺した小悪魔と激戦を繰り広げるが、やや劣勢だった。その後は賢者会議にて天魔の護衛としてたびたび登場している。

天子来襲の際は、天子に勝負を挑むも緋想の剣の前に敗れた。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】では副審を務めている。

幻想郷同時多発異変では玉兎の一斉射撃を受けて昏倒。にとりに救われ、最終盤にはたてへの凶弾を斬り捨てる活躍を見せている。

異変後も山の一員として活動。にとりと共に妹紅を追っている。紫が乱心した際は白狼天狗の部隊で止めにかかるが、ぬえの攻撃により壊滅してしまった。

 

 

東風谷早苗

神を知らない現人神。生まれつき風祝としての才能が無かったため神を見る事ができず、声も朧げにしか聞こえなかった。神が実在するものなのか、もしくは自分が気狂いなのか。それすら分からず周りと馴染めずにいた。両親は子供の頃に他界している。

警戒心が強いが、根はエキセントリックであるため突拍子のない行動を取る事が多い。『二つ岩ふぁいなんす』から多額の借入をして作り上げたモリヤーランドがその最たる例である。幻想郷に移った後はより顕著な形で現れている。またロボットアニメを始めとしたサブカルチャーが大好きだが、巫女としての職責を思い自重している。

神を肯定し、幻想の世界を教えてくれた紫を強く慕っており、修行をつけてもらった事もあってお師匠様と呼んでいる。それ故に霊夢をライバル視しているが、それはそれとして仲良しでもある。秋姉妹にも懐いているが、神様としては見ていないらしい。幻想郷に居着いてからは小傘と行動する事が多くなった。

いつか、消えてしまった諏訪子とまた巡り会える日を願っている。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に出場。初戦の小傘が棄権したため2回戦に進んだが、魔理沙に敗れた。その後、天子の好成績を讃えている。幻想郷同時多発異変では主力の1人として小傘と共に空飛ぶ船を追った。途中アリスと合流し、魔界にて寅丸星を撃破するという奇跡の勝利を果たした。

紫の乱心時、諏訪子が紫と共に行動していたと聞き取り乱していた。

 

前世界線では荒廃した守矢神社跡にて蓮子、メリーと邂逅している。その際『洩矢サナエ』と名乗っていた。幻想郷の誰かを憎悪しており、化け物と呼んでいた。守矢のニ柱は誰かに殺されたらしい。

 

 

八坂神奈子

かつて日の本を統一した軍神。強大な力を有していたが、時の流れや、神々が八雲紫と争い滅びてしまった事により現代に至るまでに消える瀬戸際まで弱体化してしまった。神奈子自身は世渡り上手であったため、当時の紫や月勢力とは争わず中立を保っていた。

そんなこともあって守矢神社を紫が訪ねてきた時は警戒していたが、意外とフランクであったため、すぐに友好を深めた。早苗を救ってくれた事に感謝しているが、諏訪子の死に青娥が関わっており、その青娥を庇った紫に疑いの目を向けたことがある。

早苗と血の繋がりは無いが実の娘のように大切に思っている。早苗が幻想郷に行けないのなら消えてしまう覚悟を諏訪子と共に固めていた。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』には参加しなかったが、早苗の勇姿を見学している。幻想郷同時多発異変では妖怪の山の守りの要として大活躍した。

 

 

洩矢諏訪子

日本最強の土着神。かつて神奈子に敗れはしたものの、その力は世界全てを祟り尽くしてもお釣りが出るほどだった。今も昔も変わらず人懐っこい性格だが、早苗を虐めた者達を呪うなど頗る過激な面がある。

紫とは数万年来の知人であり、白ニーソの機能性とビジュアルを共に研究した仲である。諏訪子自身、紫がかつてと違う事は把握していたが、それでも人当たりは良かったのであまり気にしなかった。

子孫である早苗を溺愛しており、早苗が幻想郷に行けないのなら消えてしまう覚悟を神奈子と共に固めていた。結果、早苗の修行が間に合わずに怨霊化してしまったが、紫や神奈子の足止めと、早苗の呼びかけで最後に自我を取り戻し、愛娘の幸せを願いながら消滅した。

 

しかし紫の乱心後、諏訪子は傀儡として使役されている。諏訪子の死は八雲紫の望むものだったのである。ただ自我や記憶はあるようで、ぬえを諌めたり、早苗に自分の事がバレないか心配していた。

 

 

永江衣玖

天子が独断で全面に出てきているためあまり出番がない。一応、天子が幻想郷に追放された後は取次役として天界と行き来している。

紫と共に全人類の緋想天に直撃していたが、何故助かったかは不明。

 

 

比那名居天子

無為自然に遊ぶジャジャ馬天人。抑圧された生活を嫌い毎日無茶苦茶なことばかりやっているため、天界で腫れ物扱いされている。それ故に解放された時の反動が凄まじく、被害度外視で暴れ回る。温室育ちの世間知らずで、傲慢。なおかつ気取り屋。

天性の身体能力はさることながら、備わった幸運体質、能力貫通の緋想の剣により歩く災害と化す。最終目標は幻想郷と天界を牛耳り、全てを一から作り直して最高の箱庭とする事である。なおこの野望は誰からも賛同を得られていない。

紫とは随分ウマが合うらしく、互いを盟友と言って憚らない。次期賢者に推薦された事もあった。しかし幻想郷は思いの外冷静であり、賢者比那名居天子は未だ実現していない。また、天界から追放されているため、八雲邸に居候している。藍とは犬猿の仲。ちなみに初めて知り合った地上の者として姫海棠はたてを気に入っており、勝手に仲が良いと思っている。なお当のはたては「ほたて」と名前を間違えられるため不服気味。

 

幻想郷に襲来した際は萃香、勇儀、レミリア、椛、文、さとりと連戦している。最終的にはさとりの無法技により敗れた。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に出場。妖夢、幽香といった強豪を下すも、決勝にて鈴仙に敗れた。その後、第二次月面戦争に同行したが、依姫相手に油断をぶちかまし一撃で敗れてしまう。その後拘束されるが、紫とサグメの盟約により幻想郷へと一直線に帰還、正邪を真っ二つに切り裂いた。

紫が乱心した際には、はたての要請に応えて紫と相対する。しかし理想を語り合っているうちにいつの間にかフェードアウトしてしまい、そのまま行方不明に。

 

 

キスメ

未登場。きっとろくでもない妖怪。

 

 

黒谷ヤマメ

病魔を司る凶悪な土蜘蛛。根源的恐怖を糧とする。賢者台頭前の世界において最強に位置する妖怪の1人であり、若干衰えつつも未だ莫大な妖力を有している。当時、2000万人を伝染病で殺害したとされる。

平安の世まで好き放題暴れ回っていたが、茨木華扇と敵対し、最終的に敗北したと語られている。その後は色々と消沈し、同じく最強に位置していたリグルの傘下となる。しかし今度はそのリグルが天狗に負けてしまったため、ヤマメは地下に篭った。

現在は地底にてアイドル気取りで楽しくやっているらしい。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に突如乱入。会場に伝染病をばら撒きまくった。その後、さとりと紫により地底へと強制送還された。

 

 

水橋パルスィ

未登場。多分嫉妬深い妖怪。

空はパルスィと会った事があるらしく、紫をパルスィだと勘違いしていた。また幻想郷同時多発異変では魔理沙と戦っているらしい。

 

 

星熊勇儀

幻想郷の腕力家。パワーは紛れもなく妖怪最強であり、かつては拳圧だけで山脈を粉々したと言い伝えられている。現在は地底歓楽街の元締めとなっていて、さとりの部下にあたる。過去に天狗が覚妖怪に行った非道を把握しているため、勇儀なりに気を遣っているらしい。

藍とは平安に一度戦っているが、それは八雲紫の依頼によるものだったらしい。勝敗は不明。なお現在の紫からは一角獣と渾名され距離を置かれている。

自分の心情を優先する事が多いが、体制に対しては協力的である。

 

紅霧異変と時を同じくして地霊殿帰りの八雲主従と出会い、早速遊びで力比べを行った。結果は藍と互角だったが、その際の衝撃で紫を地上まで吹っ飛ばしている。

天子襲来時、歓楽街を壊滅されられた事に対して報復を行う。しかし深刻なダメージを与えるに至らず、杯の酒を溢してしまったため負けを認めた。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【決闘部門】に出場。一回戦で鈴仙を半殺しに追い込むも、マヨヒガを破壊してしまったため反則負けとなった。

幻想郷同時多発異変では同様する地底世界の慰撫と、黒谷ヤマメの抑えを行なっている。

 

 

古明地さとり

本作品の初期から度々登場している覚妖怪。紫の内面を把握しており、小物な彼女に対し常に辛辣な言葉を投げ掛けている。また八雲紫の秘密を知り得ているため、要所で紫を助けるような言動が見られた。乱心後の紫から「与えてばかりで奪われるだけの妖生」と言われており、その言葉通り現在に至るまで過酷な経験がある。幻想郷のことが嫌い。

サードアイによる想起弾幕を主として戦う。また世界を構成する記憶の層を改変する事で、現実の書き換えも行なっている。前世界線で使われた弾幕であれば、本世界線で使われてないものでも想起できる。さらに精神に対する緻密な干渉も可能。

最愛の妹と一族を天狗に殺されており、長らく地上を恨んでいたが、はたての謝罪により半ば和解する。それからは互いに強い協力関係が結ばれている。幽香、てゐとも情報共有し、万が一の紫の暴走に備えた。なお隠岐奈とも協力関係を結ぼうとしたが失敗、熾烈な謀略合戦を行う事になる。またレミリアとはフラン経由で個人的な友誼がある。

紫との出会いがきっかけで妹と空想的な再会を果たし、その恩を返そうと頑張っていた。しかしそれが原因となり紫の本質を見誤ってしまった。

 

吸血鬼異変では悲観する紫に対し、仲間になってくれそうな妖怪のリストを投げ渡していた。紅霧異変時には紫をボロクソ貶していたが、のちにフランの精神治療を受け入れている。

天子襲来の際、天子の危険性を紫擬きから聞かされていたため自らの手で決着させることを決意。撃ち合いに勝利した。『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】のトップバッターであったが、紫に日頃の報復として散々な点数を付けられた。幻想郷同時多発異変では力を失っていたため、魔理沙の援護を行いペット制圧を助けている。

紫の乱心には決行直前まで気付くことができず、すぐさま対処に動いたが、背後から古明地こいしの不意打ちを受け昏倒。サードアイを破壊された。

 

 

火焔猫 燐

さとりの忠実なペット。地上に出たがらないさとりに代わり、偵察や情報収集を行なっている。主人の過去を把握しているため地上を若干嫌っている。またさとりに対し心労をかけている紫に対しても気に入らない気持ちがある。

同僚であり妖生の殆どを共に過ごした空を大事にしており、鬱状態の彼女をいつも明るく励ましていた。基本、藍や咲夜などの従者との仲は険悪となっている。魔理沙とは「摩多羅隠岐奈死ね死ね同盟」の仲。

なお、こいしの姿は見た事がない。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【総合部門】に出場。一回戦に魔理沙と当たり敗北している。続く幻想郷同時多発異変では力を失っていたため、魔理沙を空の下まで運ぶため奔走した。しかし奇襲的な攻撃を受けてしまい、魔理沙に全てを託し爆散した。

異変後、身体を失ってしまったが怨霊としてさとりの従者を続けているらしい。

 

 

霊烏路空

力を持たない地獄烏。さとりや燐を慕っているが、自分の実力が彼女らに見合ってない事を気にし、鬱状態になっていた。紫からは「鬱ほちゃん」と呼ばれている。

そんな精神状態を隠岐奈に利用され、籠絡。神格の一つである八咫烏を譲渡してもらい覚醒した。同時にさとりの過去を聞かされており激昂。こいしの弔いのため、地上の焼却を目論んだ。理性が失われており、家族のために異変を始めたはずが、過程で燐を殺めてしまう。

核熱技術を駆使したレーザーは魔理沙以上の火力、マグマやマスタースパークの中を悠々と突き進む紫擬き以上の耐久性を誇る。また最終手段である『アビスノヴァ』はそんな彼女の身体をも破壊する自爆技であり、マトモに放てば星そのものを消し飛ばすとにとりは推測していた。

 

幻想郷同時多発異変で魔理沙と対決。何度も死の淵へと追い込んだ。しかしパチュリーとにとりの援護、さらにアビスノヴァを打ち破られたことで敗北を喫する。

異変後は紫の取り計らいにより無罪となり、地底で大人しくしている。

 

 

古明地こいし

さとりの妹であり、本編開始時には既に故人となっている。覚妖怪の代表として天狗への人質に出されたが、後日物言わぬ死体となって帰ってきた。酷く痛め付けられており、サードアイがくり抜かれていたらしい。

しかし紫とさとりが初対面した際、こいしが非常に希薄な状態で存在していると判明。以後、紫の前でのみ登場するようになる。

性格は生前のまま陽気だが、妙な感性をしており、電波な発言をする事がある。狭間に生きる者としてフランと気が合うらしい。存在としての性質上、さとりやドレミーの天敵にあたる。

物語終盤に出生時から八雲紫の手の内にあった事が判明。天狗による虐殺や妖怪の山の悲劇は全てこいしと紫が仕組んだものだった。紫の無意識を制御する役目を担っていた。

 

萃夢異変では、その裏で暗躍していたドレミーとサグメの狙いを看破。フランと協力してドレミーを撃破し、紫を救出している。

紫が乱心した際に配下として実体化。さとりを不意打ちし再起不能に陥らせている。また遊撃係として戦場を練り歩き、数多の妖怪を仕留めた。

 

 

ナズーリン

深謀遠慮の賢将。その清廉さ故に謀略への積極的な参加ができなかった星に代わり正邪、隠岐奈と共に幻想郷転覆の段取りを企図していた。その目的は地底に封じられた仲間の救出、そして聖白蓮の復活である。

実は萃夢異変時には既に活動を開始しており、香霖堂にて謎の幼女メリーちゃんから宝塔を格安で買い取っている。異変中、迷う星を何度か勇気付けており、決意の炎を絶やさないよう気を配っていた。

 

幻想郷同時多発異変では魔界で星と共に早苗&アリスと対峙。一進一退の攻防を繰り広げた。しかし星が早苗に敗れてしまい、ナズーリンもまた投了した。その後、幻想郷に帰還した際は白蓮の指示により玉兎隊と戦っている。

 

 

多々良小傘

驚天動地のトンデモ化け傘。人里にて鍛冶屋、ベビーシッターを営んでいた。その無害さ故に人間たちから受け入れられており、そこそこ人気がある。

紫とは古い付き合いがあり、歴代博麗の巫女の封魔針の新調を請け負っている。代金は紫の吃驚かそこそこの料金である。事あるごとに紫を奇襲的に驚かそうとしており、そのたび藍や橙に締め落とされている。

上澄み妖怪の中では下位に当たるが、それなりの自信家で鬼や吸血鬼に挑んだ事がある。弱くはないがビックリするほど強くもない。

そんな彼女も早苗の相手では調子が狂うらしく、よく虐められている姿が目撃されている。ただ満更でもない様子。他にも霊夢とはビジネスパートナーであり、霊夢が人里で活動する際はよく小傘を頼っている。

 

吸血鬼異変では紅魔館攻略に参加しようとしていたが、紫に手を出してしまい藍に絞め落とされた。萃夢異変では謎の幼女メリーと知り合い、彼女を守るべく萃香に一騎討ちを挑む。なお瞬殺された。宴会本戦では分身を相手に奮闘した。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【総合部門】に参加するも、一回戦に早苗と当たってしまい泣く泣く棄権した。続く幻想郷同時多発異変では早苗に無理やり異変解決に参加させられてしまい、雲山にタコ殴りにされた。しかし足止めは完遂している。

異変後、守矢神社に移住したらしい。

 

 

雲居一輪&雲山

命蓮寺の門徒で入道使い。戦闘における本体は雲山であり、本編登場時は周囲の環境もあり途轍もない力を発揮していた。最強形態は黄金に輝く。

地底に封じられていたが、その経緯は不明。いつでも出てこられたが歓楽街での暮らしが楽しすぎて出てこなかった疑惑がある。お酒大好き。ただ白蓮を慕う気持ちに偽りはなく、復活の機運が高まった際は即座に地上へと向かっている。

小傘との戦闘中にフェードアウトしたが、異変後は命蓮寺で再度修行に励んでいる。

 

 

村沙水蜜

聖輦船を操る危険な船幽霊。主に錨を投擲しての遠距離攻撃を得意としている。また本編中お披露目の機会はなかったが、陸上であろうと問答無用で相手を溺れさせる能力を持つ。

一輪と同じく地底に封じられていたが、こちらも自分から封印を解かなかった疑惑がある。血の池地獄最高。しかしそんな彼女も白蓮復活を目指し異変に加担する。

基本、聖輦船の操作のためあまり戦闘機会が無かったが、随所で錨を投擲して早苗とアリスの妨害に徹している。白蓮復活後は彼女の指示に従い、妖怪の山で玉兎隊と戦っている。

 

 

寅丸星

毘沙門天の代理であり、幻想郷同時多発異変の首謀者格の1人。心優しく正義を愛する人格者であったが、暴力吹き荒む世の中を生きる中で、白蓮のいない世の中に絶望していた。そこを正邪に漬け込まれ、また八雲紫への不信感もあり白蓮復活のために幻想郷に害を及ぼす決意を固めた。

しかし彼女自身の正義感はそのまま無くなることはなかったため、本編を通して常に葛藤している。故に力を十全に発揮できず、時間経過とともに弱くなっていった。

宝塔から放たれるレーザーは悪しき者を追尾し、確実に焼き払う。ただ早苗のように相手が悪人でない場合は無力で、むしろ自分に向けて跳ね返る事がある。また星の身体能力は命蓮寺の妖怪達の中で頭一つ抜けている。

 

幻想郷同時多発異変では魔界でナズーリンと共に早苗&アリスと対峙。一進一退の攻防を繰り広げた。しかし早苗による捨て身覚悟の一撃に敗れ、聖輦船ごと魔界へ墜落した。ただ白蓮の復活は早苗の取り計らいにより成されている。幻想郷帰還後は妖怪の山に助太刀し、幻想郷の反撃に貢献。

 

 

聖白蓮

早すぎた超人。神仏の力が通じず、希望など微塵もなかった戦乱の時代に妖怪と人間を分け隔てなく救い続けた尼僧。しかし時代が彼女の価値観に全く追いついていなかった。地獄を牽引する大妖怪は白蓮の崇高な願いに見向きもしなかったし、弱者である人間の中にすら白蓮を疎ましく思っている連中が相当数いた。

自分の理想が時期尚早であった事を悟り、白蓮は己を星に封印させる事で命蓮寺を残す選択をする。当時の門徒の妖怪はぬえを除き健在。

ぬえが紫に殺された事を把握しており、故に解放後も紫に対し疑いの目を向けている。ただそれはそれとして、幻想郷の復興に力を貸している。また自分の封印を解いてくれた早苗に恩を感じており、共同で催しを開くなど徐々に迎合している様子。

 

 

封獣ぬえ

平安最強を謳う大妖怪であり、紫に取り込まれた被害者の1人。『正体不明』という未知を操る点で全ての妖怪の祖ともなり得る強力な能力を持つ。だがそれ故に世界の深淵に位置する紫の存在に惹かれてしまい、近付き過ぎてしまった。(こいし)の一撃により心を砕かれており、本編開始前から終盤に至るまで紫を構成する重要な一部分となる。紫が底知れない妖怪だと思われていたのは、ぬえの能力によるものが大きい。

現在は紫の傀儡として行動しており、敵対する者の悉くに牙を剥いている。ただ自我が強く、紫の指令にも争う様子が散見されている。

生前は紫の妹分。またマミゾウと仲が良く、紫と合わせて日本を放浪していた時代がある。命蓮寺の面々とは仲間であったようなそうでないような微妙な関係。しかし少なくとも白蓮はぬえの事を仲間だと思っていた。

 

ヘカーティアとの対決で記憶を取り戻した紫がスペルを発動し、それからぬえの存在が表に出てくるようになった。このスペルがヘカーティアにとっての致命傷になっている。

その後、菫子捕獲のため顕現し妹紅と対峙。妹紅に並ぶほどの不死性を見せつけた。またこの際、同僚の諏訪子に宥められている。続いてはたて率いる妖怪の山軍団を相手取り容赦無く壊滅に追い込んだ。

 

 

姫海棠はたて

幻想郷を支配する『五賢者』のうちの1人。様々な怪異の坩堝と化している妖怪の山は実質的には一つの超巨大組織。その全権を牛耳る天狗の首魁であり、天魔の称号を冠する傑物──の影武者である。本物はとうの昔に八雲紫に殺されているため、組織の瓦解を防ぐべく親類であり顔立ちの似ていたはたてが抜擢された。

普段は影武者に努めているため無表情と無言を貫いているが、根は活発で楽観的な性格。また天狗らしからぬ善性の持ち主であり、人の悲しみを自分の不幸事のように嘆いていた。ただそんな性格故に空回りする事も多々あり。

文、椛とは幼少期からの親友。各々の立場が変わり疎遠になっても常々気に掛けていた。一時期テロ共犯者の仲であった天子とは最後まで親交が続いており、時折頼み事をしている。ただ「ほたて」と名前を間違えられるのは不服に思っている様子。

過去に天狗が引き起こした大虐殺の当事者ではないものの罪悪感を抱いている。そのため、さとりへの贖罪代わりの援助は如何なる難題であろうと引き受けている。理想の賢者像は、ストレスで毎日トイレに吐き戻していても余裕を装い頑張っている紫。

 

1話から中盤に至るまで天魔として登場。紫と熾烈な暗闘()を繰り広げた。天子来襲に伴って妖怪の山ごと上層部が吹き飛んだため、なし崩しに影武者から脱却し名実ともに天魔となった。それからは紫に対し非常に協力的になっている。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』【総合部門】のビデオ判定係を務めている。続く幻想郷同時多発異変では妖怪の山を統べる者として、月の地上派遣軍との戦いの全体指揮を拙いながら務めた。途中玉兎に捕縛され処刑の危機にあったが、にとり、聖、椛に救われている。

異変後、紫の要請に応え逃亡する妹紅と菫子に追手を放った。紫が乱心した際は、さとりとの取り決め通り山の妖怪達と共に止めにかかったが、ぬえの攻撃により壊滅してしまった。

 

 

幽谷響子

幻想郷を喧騒響に変えてしまう困ったちゃん。無所属の野良妖怪だったが、永夜異変前から草の根連合に加入している。役職は広告担当であるものの、所詮エンジョイ勢であり積極的には活動していない。

響子の能力は基本無差別であり、彼女が本気で叫べば軽く見積もって幻想郷のあらゆる生物の鼓膜をブチ破り、脳髄を死滅させると影狼が語っている。

性格に難があるわけではないので知り合いが相当数いる。特にミスティアと談笑している姿がよく目撃されており、最近はライブ活動を開始させている。

 

永夜異変では紫に味方したものの、味方を巻き込む事を懸念した紫により待機命令が出されている。よってかなり暇だった。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。大声スペルを披露し、紫の鼓膜を破壊した。幻想郷同時多発異変では草の根連合として人里に対し降伏勧告を叫んでいた。結果として豊聡耳神子に制圧されている。

その後、人里の復興事業を手伝うことになり、ミスティアとともに炊き出しを行なっている。またライブ活動を開始した。

 

 

宮古芳香

かつての都で名を馳せた文化人、また豪傑、その成れの果て。青娥渾身の愛殭屍であり、桁違いの戦闘能力と特殊な仕掛けが施されている。

自分の意志を持たず、青娥の意のままにしか動かない。かなり緻密な任務をこなす事が可能で、諏訪湖を汚染し諏訪子の寿命を早めたり、地盤の整地などを行っている。

青娥は勿論のこと、華扇からも昏い感情を向けられている哀れな死体。その理由については別作品、短編『芳香の忘れモノ』で起きた出来事と似たような事があったから。

物語終盤では青娥の仮死により操作が解かれ、物言わぬ死体となっている。華扇が自宅で保護しているらしい。

 

 

青娥娘々

霍青娥は欲深い仙人。幻想郷同時多発異変の首謀者格の1人。自らの欲求には常に正直であり、目的の為なら外道の術を行使することも厭わない。藍をして「淑女ぶってるが最低のサイコパスだ……反吐が出る」とまで言わせしめる傑物。

強い者、才能のある者が大好きで、その者に取り入り自分の存在を英傑の人生に刻み込むのが何よりの快楽。神子や芳香に近付いたのもその欲求を満たすため。なお紫にも取り入ろうとした事があったが、途中で妙な違和感を抱いたためほどほどで手を引いている。

自身の欲求、目的のために沢山の死者を生み出しており、本編中においても諏訪子、屠自古、布都が犠牲になっている。最後は全方位を敵に回し、自らに呪を打ち込み死に逃げを図った。

 

紫が外の世界へ行ったと同時に暗躍。諏訪子を暴走させ、間接的に死因を作った。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。審査席に向けてヤンシャオグイを放ち各方面を震撼させた。幻想郷同時多発異変発生に伴い、どさくさに紛れて豊聡耳神子を復活。さらに華扇との戦闘後、幻想郷を滅ぼすべく大量の殭屍を召喚した。

異変後は仮死体として地霊殿に安置されたが、ドレミーと紫の争いの最中、忽然と消えてしまった。

 

 

蘇我屠自古

本編未登場。神子、布都と共に復活予定であったが、布都の妨害により失敗し亡霊化。仕方なく廟の守りを固めていたが、今度は青娥からの攻撃により消滅してしまっている。

その死は神子をも動揺させた。

 

 

物部布都

屠自古と同じく復活予定であったが、幻想郷同時多発異変の直前に依代としていた皿を青娥に叩き割られ死亡した。その理由は優秀な参謀である彼女が神子の側に侍るのが邪魔だったということと、神子の動揺を誘うため。

しかし異変後に亡霊として復活。冥界を彷徨っていたところを謎の反逆者Sと典に拾われ、神子の解放を名目に反幻想郷連合に加盟する。なお、別に神子は拘束されておらず典のでっち上げなのだが、布都はそれを把握した上で乗せられたフリをして陰から神子を幻想郷のトップに押し上げようと考えていた。

しかし八雲紫の乱心騒動に巻き込まれてしまい、妹紅と菫子を逃がすため殿を請け負った。追跡を撹乱すべく博麗神社麓の森を放火していたが、諏訪子に敗れ封印されてしまった。

陽気で間の抜けた態度が目立つが、裏では結構色々考えている腹黒系聖童女。

 

 

豊聡耳神子

人類史において最高の為政者と評された傑物。人が妖怪に蹂躙されるだけの時代に辣腕を振るい、人心を一つにして拮抗状態にまで押し戻すことに成功した実績がある。また多くの部下に慕われており、かつての腹心である隠岐奈からも一目置かれている。

聖人としての徳の高さにより、身体からは常にオーラが流れ出ており、一声かけてられるだけで敵は逆らう気を無くし服従してしまう。なお幽々子以外に失う物など何も無い鉄砲玉マインドの妖夢には通用しなかった。

妖夢との力試しに敗れた後は騒動の鎮圧に助力し、人里に押し寄せていた草の根連合の殆どを無力化している。

 

 

二ッ岩 マミゾウ

現代に適応する世渡り上手の化け狸。力を持った妖怪が人間に見切りを付け次々と幻想郷に移住する中、外の世界に残って影響力を拡大させ続けた珍しいタイプの大妖怪。人間世界に溶け込んでおり、金融や軍事、高利貸しに不動産ビジネスを手掛けている。最近は行政機関にも手の者を仕込んでいると告白しており、紫をドン引きさせた。

物語の随所に登場。守矢神社の買収を狙ったモリヤーランドへの融資や、SNSを駆使して菫子の個人情報を抜き出し監視対象に置くなど、遠回りながら手堅い手段で存在感を出している。幻想入りを果たした後は、幻想郷同時多発異変で荒廃した人里に莫大な資本を注ぎ込み、虎視眈々と狸の天下を狙っているとか。

ある日を境に失踪してしまった親友のぬえの身を案じているが、同時に「既に死んでいるのだろう」と諦めてもいる。そして犯人が紫である事にも薄々勘付いている様子。

 

 

秦こころ

本編未登場。しかし『東方心綺楼』の異変に似た騒動が人里で起きていたり、隠岐奈が暗黒能楽を舞っていたりと存在の痕跡は見受けられる。

 

 

わかさぎ姫

草の根連合の副リーダーを務める人魚。物騒な組織に所属しているが、虫も殺せないような温厚な性格と楽しげなスペルカードにより、妖精や子供達に人気がある。

元々は時折お茶会を開く程度の寄合グループのメンバーだったが、正邪に乗っ取られた後、半ば強制的に今の役職に就かされた。ただ幻想郷の修羅蔓延る現況に不満があったのも事実であり、少しでも平和になるならと正邪に協力していた。

水中で真価を発揮するタイプの妖怪で、魔理沙による核汚染で気が立っていた際は、水質調査に来ていた藍に八つ当たりをかまし互角の勝負を繰り広げている。

 

吸血鬼異変では紅魔館の近くだという事もあり、チルノと共に大量の妖怪を仕留めていた。永夜異変では正邪を賢者にするため紫側で参戦。序盤こそ活躍するも中盤以降は水不足で干からび、妹紅の自爆で焼き魚になった。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場し楽しげな演技で会場を沸かせた。全体3位の好成績を収めている。続く幻想郷同時多発異変では正邪の指示により紅魔館を間接的に攻撃。バルコニーより下を水没させるも美鈴の守りを突破できなかった。

 

 

赤蛮奇

昼間から飲んだくれている飛頭蛮。大した目的意識や野望もないため人里で静かに暮らしている。自分と指定した相手の首を強制的に撥ね飛ばすという危険な能力を持っているが、人間に対して友好的(無関心)であるため友人の小傘とセットで善良だと見られている。なお蛮奇は不服に思っている。

萃夢異変や永夜異変に参加しているが、何事も消極的なので大した事はしていない。ある意味でイレギュラー。

 

 

今泉影狼

草の根連合の理事を務める狼女。非常に素朴な感性をしており、正邪に協力する理由も「毎日のご飯におかず一品と肉料理が追加されるくらいの裕福」を求めたから。そのため阿求と藍を殺す指示を受けた際は、秘密裏に2人を逃してなあなあで済まそうとしていた。

天敵は自分が住んでいる迷いの竹林の元締め因幡てゐであり、彼女に逆らっては生きていけないのを理解しているためいつも下手に出ている。一時は下剋上に成功したが、現在はまた元の立場に戻っているため肩身の狭い思いをしている。基本怖がりな妖怪で、妹紅とは知己の仲だが、彼女の不死体質を常々恐ろしいと呟いていた。

そんな情け無い部分が目立つが戦闘力は確かなもので、賢者会議で藍が暴れそうになった時はいの一番に牙を剥いている。

 

吸血鬼異変では迷いの竹林に侵入した西洋妖怪を撲殺していた。永夜異変では竹林から追い出されていたが、紫とてゐの戦争と聞いて参戦。てゐの逃走能力を奪う一撃を与えている。

幻想郷同時多発異変では草の根連合と暴れたい人妖を率いて人里を包囲している。

異変後、てゐの支配下に戻りパシられる。紫が乱心した際も駆り出され、諏訪子の攻撃により撤退している。

 

 

九十九弁々

本編未登場。小槌の魔力が付喪神に振り分けられていないため誕生していない可能性が高い。

 

 

九十九八橋

本編未登場。小槌の魔力が付喪神に振り分けられていないため誕生していない可能性が高い。

 

 

稀神正邪

八雲紫の抹殺を願う天邪鬼。てゐが没落した後の『五賢者』であり、草の根連合のリーダー。また幻想郷同時多発異変の首謀者。鬼人ではなく稀神である理由は、稀神サグメの細胞を取り込んでいるため。

生まれ落ちた瞬間から自分の上に人が立つのを嫌い、月に居る者達を地上に引き摺り下ろすべく活動を開始する。しかし八雲紫に目を付けられてしまい、準備していたものを全て乗っ取られてしまった。叛逆したくても紫との圧倒的な差を理解しており、犬死にになるのは明白であったため、自分を曲げてまで紫に付き従った。第一次月面戦争後、紫への下剋上を決意する。

紫がこの世界における絶対的な上位存在であると見ており、上の者を引き摺り下ろすという天邪鬼としての生き様に取り憑かれてしまった。また、サグメの細胞を定着させた事により精神が不安定な状態になっているため破滅的な言動が目立つ。

自身に害となる事象の悉くを反射させる能力を持つ。さらに少名針妙丸と打出の小槌の魔力を能力と同調させる事で、幻想郷のパワーバランスをひっくり返し強大な妖怪達の悉くを無力化した。ただしこれには800年の準備期間を要した。

誰も信頼しない。誰も信用しない。だが草の根メンバーや針妙丸からは慕われていた。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』【美術部門】の審査員。真面目に評価を付けていたが、身内贔屓が激しい傾向がある。

幻想郷同時多発異変では咲夜と対峙。能力により泥沼の戦いへと引き摺り込み、幻想郷の崩壊による判定勝ちを狙う。しかし乱入した天子の一閃により致命傷を負い、咲夜にトドメを刺された。

異変後、謎の反逆者Sなる者が幻想郷の転覆のため暗躍している。紫から包囲網を敷かれるも、仲間を捨て駒に目下逃走中。

 

 

少名針妙丸

世間知らずな小人族のお嬢ちゃん。小人の国で大事に育てられていたが、正邪に拉致された。本人は鳥籠から連れ出してくれた正邪に並ならぬ感情を抱いているが、正邪からはただの道具としか思われていない。

普段は正邪の胃の中に潜んでおり、合図に応じて小槌を振って活動を助けている。草の根連合を大きくできたのは針妙丸のおかげである。

最初は正邪の言う事に諾々としていたが、異変の直前から迷うを感じるようになっている。本人のスタンスとしては「私を騙すのはいいけど、それを私に知られないよう努力しろ!」である。正邪ラブ。

正邪の死亡を目の当たりにして消沈してしまい、心中しようとするが天子に助け出される。責任能力無しとして紫から無罪放免を告げられたが、返しに「胡散臭ババア!」と叫び場を沸かせた。ゆかりんは泣いた。

 

 

堀川雷鼓

本編未登場。小槌の魔力が付喪神に振り分けられていないため誕生していない可能性がある。

 

 

宇佐見菫子

物語の鍵を握るスーパー小学生。外の世界に住み、ごく普通の一般家庭で暮らしている。最新話時点で9歳だが、並外れた思考能力を持つ。夢の世界でたびたび紫と邂逅しており、幻想郷に対し強い憧れを抱く。

幼子とは思えないほど利発で聡明、さらに好奇心旺盛であり、非常にアグレッシブ。外の世界では周囲に壁を作っているようだが、幻想の存在に対しては人懐っこくなる。またテレパシーの要領で人の感情を読み取る事に長けており、それ故に気を利かせることもある。

超能力と呼称する便利な異能を扱う。そのテレキネシスは大妖怪ぬえの四肢を捩じ切るほどに強力である。また作中確認されているだけでも透視やテレポートを駆使している。紫曰く「将来的に宇佐見蓮子へと至る力」であり、強い執着を見せている。

幻想郷に来て一番に出会い、保護してくれた妹紅に懐いており、何をするにも一緒に行動している。またヘカーティアやマミゾウ、紫とはチャット仲間である。特に紫とは仲が良く、人生初めてのお友達とのこと。

現在は紫に連れ去られ、強制的に女子高生まで成長させられ、能力を抜き取られている最中。これが全て紫の手に渡った時、最強超妖怪パーフェクトゆかりんが誕生するらしい。

 

前世界線の菫子は幻想郷の内側から博麗大結界を破壊したという。その際に膨大なエネルギーが外の世界に流れ出し、日本だけで2000万人を即死させた。宇佐見蓮子の所有する日記ではその事の後悔が綴られていた。

 

 

清蘭

玉兎の身でありながら異例の出世を遂げた恐るべき兎。階級は大将であり、地上浄化部隊の全権限を任されていた。現上司はサグメであるが、昔は鈴瑚と共に綿月姉妹の下で訓練していた。

指揮能力は皆無であり、全軍突撃しか戦法を知らない。むしろ自分が戦った方が強いのだが、面倒臭がり屋かつ役職に胡座をかいているため前線に出てこない。私はできるから貴女もできるよね?というタイプの典型的クソ上司。

出世の要因は戦闘能力の高さと鈴瑚の手引き、また綿月姉妹の没落など様々あるが、一番の理由は彼女の異次元から弾丸を飛ばす能力を元にして作成された対八雲紫用兵器『清蘭砲』の開発に貢献したから。

地上浄化の橋頭堡を築くべく妖怪の山の妖怪達と(部下が)激戦を繰り広げる。最終的に首魁のはたてを捕縛し勝利するが、命蓮寺の面々と早苗、アリスの乱入受けて振り出しに。結果袋叩きにあい捕虜となった。てゐの下で労働力となっており、紫が乱心した際には鉄砲玉として扱われている。不憫。

 

 

鈴瑚

玉兎には珍しい策士タイプの兎。清蘭を表に出して自分は常にサボる機会を見計らっている。階級は参謀。鈴仙とは同期に当たる。

自分が最も得する立ち回りを常に考えており、情報収集を欠かさず行っている。独自の諜報ルートがあるらしく、上層部の極秘の決定も知り得ている。玉兎で唯一、地上浄化が仙霊から逃げるための苦肉の策である事を把握していた。

清蘭と同じく役職に胡座をかくタイプ。玉兎が使い捨ての存在であることを理解しているので、無謀な全面突撃に関して特に意見はない。自分や甘い蜜を啜らせてもらっている清蘭に危機が迫ってようやくやる気を出す。

異変後、てゐの下で労働に従事しているが、多分また上手いことサボっている。

 

 

ドレミー・スイート

夢の世界を1人で管理している仕事人な獏。一つの世界を牛耳るだけあって強大な魔力を保持しており、夢の世界ではドレミーに抗うことすらままならない。

物語初期から登場し紫に対し都合のいい夢を提供していたが、その目的は本来見るはずだった蓮子や菫子の夢を葬るため。月の都と提携している関係上、世を乱す紫をどうにかするべく様々な手を打っている。

紫からは性格が悪いと評されていたが実はそうでもなく、仕事仲間の都合になるべく沿うよう身を削る作業を率先して行ったりと義理堅い。また物腰は常に柔らかく、夢の支配者とは思えないほど低姿勢で接してくれる。

春雪異変後、紫が一時的に力を失ったのを見計らい、サグメと共謀して偽の身体(通称:幼女メリーちゃんボディ)に精神を移し替え、本体を夢の世界で監禁。夢と現のすり替えを行い紫の無力化を試みていた。しかしさとりに狙いを看破され、フランとこいしより強襲を受けた。それでも2人をあっさり撃退するなど力を見せつけたが、最後は夢の姿が存在しないこいしの術中に嵌り敗北。地霊殿に幽閉される事になった。

それ以後はさとりの良き盟友として様々な案件に協力している。しかし紫の乱心をさとりと共に見抜く事ができず、真相を知った時にはもう手遅れであった。せめてもの抵抗として拉致られていた紫擬きと慧音を助け出したが、直後にぬえ、諏訪子、こいし、藍から追撃を受け、消滅してしまった。

 

 

稀神サグメ

月の都の安全保障における最高責任者であり、貧乏くじを引かされた人。元々は地上の卑しい出だったが、月に叛逆した天稚彦処断を先導した功績で都の中枢へと足を踏み入れた。仕事は多岐に渡るが、主に八雲紫対策を担当する事が多い。日記を付けるのが趣味。

第一次月面戦争の折に細胞を盗まれており、最終的に正邪の手に渡っている。正邪が月の都を訪ね、自分の娘である事を告白された際は「そうではない…」と思わず現実逃避をしていた。ただ仕事はきっちりこなしており、幻想郷で騒乱が起きた際には月からも部隊を派遣する事を取り決めている。

第二次月面戦争後、純狐一派と紫一派を潰し合わせることで窮地を切り抜けている。その後は地上との取次役として度々幻想郷に訪れている様子。

 

 

クラウンピース

ヘカーティアの部下。ロック魂燃えたぎる非常に凶悪な妖精で、地獄において彼女に逆らえる者は殆どいない。紫の事を主人を通して聞いており、その武勇伝に心躍らせていた。サインを貰うほど憧れているらしい。またヘカーティアの事を最強のご主人様として尊敬しているが、ファッションセンスは「ないな」と考えている。どっちもどっち。

第二次月面戦争では妖精を指揮して月の都を完封しかけていたが、紫の離反により三番勝負で決着をつけることになる。クラウンピースは二番手で登場したが、ベストコンディションだった霊夢に一撃で敗れた。

異変後は主人が死んでしまったこともあり、博麗神社で暮らしている。

 

 

純狐

紫と並び月の都で長年恐れられてきた災厄。嫦娥に子を殺された憎悪によって自身の周囲が捻じ曲がっているので顔や姿形を確認する事ができない。また言語が純化しているため語り掛けられている者しか意味を理解できず、作中では漢字のみで構成されている。精神が安定すると普通に喋れるようになる。

知り合いと呼べる者はヘカーティアとその関係者しかいない。ヘカーティアとは何故か親友であり共に月の都を潰そうと誓い合った仲で、その強さに尊敬の念を抱いている。ただファッションセンスは「ないな」と密かに思っている。

第二次月面戦争で悲願達成間近だったが紫の離反により三番勝負で決着をつけることになる。純狐は最後に出てくると予想していた紫だったが、まさかの一番手として登場。度肝を抜いた。鈴仙と対戦し終始圧倒するも、地球から飛来した永琳の矢を受け憎悪が弱体化。さらに鈴仙が覚醒し自身に強烈な一撃を見舞ったところで満足した。

以後は鈴仙に付き纏い、永遠亭に居候するに至る。

 

 

ヘカーティア・ラピスラズリ

地獄のファッションリーダーを自称する女神。また魔術を司る神。愛称はヘカちゃん。究極の力を保持しており、単純な戦闘力の格付けは宇宙最強に位置する。三つの身体と三つのコアがそれぞれ独立している関係上、全てを同時に破壊しなければ滅びることは無い。

辻を監視する役目を負った神であるため境界の仕組みに詳しい。紫の秘密を一番最初に看破した存在で、その成り立ちを哀れに思い自身の手で終わらせてあげる決意を固める。紫が不滅であることは把握していたが、自分ならきっちり滅ぼせると見込んでいた。

第二次月面戦争では紫の離反により三番勝負で決着をつけることになるが、途中三体に分裂することで五番勝負に変更している。依姫を一撃で倒し、豊姫を棄権させ、紫とタイマンに至る。紫と紫擬きの猛攻を終始余裕で捌き、一時は境界操作により自身の身体を無理やり統合させられたが、己を殺し尽くし一つに統一する事で策を無理やり破壊した。なおここまで魔法は一切使ってない。

紫を半殺しに追い込んだ後は戯れで幻想郷と月を衝突させようとするが、記憶を取り戻した紫によるスペルを受け肉体を失い、神格が紫に統合される形で消滅した。

以後、紫が使用している召喚スペル『トリニタリアンファンタジア』はヘカーティアの能力を流用したものである。

 

 

依神女苑

本編未登場。ろくでもない事ばかりしていると思われる。

 

 

依神紫苑

本編未登場。本気を出したら世界がヤバい。

 

 

エタニティラルバ

チルノの腰巾着。基本的に何をするにもチルノ任せで自分から動こうとすることは殆どない。人里に忍び込んで人間に懲らしめられた事があり、また言動が小物っぽい故に他の妖精達から舐められている。弱くはない。

しかしそんな彼女にも特別秀でているものがあった。それは相手をその気にさせる『扇動力』だ。かつて常世神と呼ばれていた時代から人心を惑わし続けていた経験の賜物である。これを駆使してチルノを後戸の国まで誘導している。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。地味な評価を受ける。隠岐奈は昔は凄かったと残念がっていた。

 

 

坂田ネムノ

妖怪の山で唯一天狗に屈さなかった女傑。聖域を作り出す能力により、自分のテリトリーでは無類の強さを誇る。迫害された妖怪や神を匿っていた過去があり、故に相当数の者達から今も慕われている。さとりや雛もその1人。

ただ普段は排他的なので外界の存在とはなるべく馴れ合わないようにしている。厳しく突き放すような言葉を用いるが、本当は心優しいみんなのお母さん。

妖怪の山に月の軍勢が攻め寄せた時は孤立を捨て天狗に協力。モリヤーランドを聖域として戦った。戦闘後、捕虜の玉兎を捌こうとしていた。

 

 

高麗野あうん

博麗神社の狛犬で、紫の要請により隠岐奈が妖怪化させた存在。霊夢が小さな頃から見守っていたらしく、話した事もあるとのこと。しかし当の霊夢からは忘れられていたためショックを受けていた。

非常に優秀で、万年赤字な博麗神社の経済を立て直すべく奮闘している。しかし本来の業務に関しては上手くいっておらず、紫が巫女服を奪おうとした時は止められなかった。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』では【美術部門】に出場。最初は初の大舞台に緊張していたが、時間の経過とともに慣れて楽しく演技していた。

 

 

矢田寺成美

本編には一度しか登場していない。香霖堂近くで大声で笑い転げていた紫を注意している。

多分魔理沙やアリスと友達。

 

 

丁礼田舞

摩多羅隠岐奈の傀儡であり、元々は人間だった人形。隠岐奈の命令でのみ行動を許されるので、異変時か賢者会議でしか登場しない。

隠岐奈を舐め腐っているが、それは隠岐奈が紫の心を理解するために敢えてそうさせている。また生前は慧音と知り合いだったらしい。本人は覚えていない。レティに恐れをなしていた。

 

永夜異変でバックドアーから橙の生命力を引き出し、慧音を撃破させている。これも隠岐奈からの命令。

幻想郷同時多発異変では里乃と共に小槌の魔力から逃れていた文を仕留めるべく襲い掛かる。必殺のテングオドシで文を追い詰めるが、直後に秋姉妹から乱入を受け、そのままフェードアウトしてしまった。

異変後、隠岐奈の死により自我を失い人里に抑留されていたが、紫に力を奪い取られている。

 

 

爾子田里乃

摩多羅隠岐奈の傀儡であり、元々は人間だった人形。隠岐奈の命令でのみ行動を許されるので、異変時か賢者会議でしか登場しない。

耳障りのいい事ばかり言っているが、全くそのつもりはない。舞と同じく隠岐奈の指示によるもの。味方であるはずのレティを恐れている。

 

永夜異変では出番がなかったが、橙のバックドアーで常に待機していたらしい。

幻想郷同時多発異変では舞と共に小槌の魔力から逃れていた文を仕留めるべく襲い掛かる。必殺のテングオドシで文を追い詰めるが、直後に秋姉妹から乱入を受け、そのままフェードアウトしてしまった。

異変後、隠岐奈の死により自我を失い人里に抑留されていたが、紫に力を奪い取られている。

 

 

摩多羅隠岐奈

究極の絶対秘神。幻想郷を支配する『五賢者』のうちの1人にしてバランサー担当。実質的なNo.2である。また幻想郷同時多発異変の首謀者。

過去に紫と熾烈な争いを繰り広げたとされており、その名声によって、幻想郷において紫に対抗できる唯一の存在とまで目されていた。なおその名声と同じくらい悪名高く、目的達成のためなら拉致洗脳対立煽りと手段を選ばないそのやり口から多くの敵を作っている。

身体の中に幾つもの神格を抱えており、その全てに意思がある。どの意思を自分の決定とするかはノリで決めるため思考パターンが読めない。作中においても紫に対しての想いがバラバラに存在するが故に、手段と目的が両極端になった計画を立案し、さとりを初めとした秩序側の人妖達との対決に至っている。ただしどのような形であってもかつての紫を愛していた気持ちは本物であり、幻想郷の創造に協力したり(ゆかりん)を導いたりしていたのは想いが思惑を超越していたから。しかしその秘神らしからぬ想いが最終的には彼女の身を滅ぼす要因になる。

様々な人物と関わりを持っているが、その全ては洗脳による強制的なものかビジネスライクなものである。逆に特定の誰かを嫌っているということもなく、等しく見ている節がある。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』【美術部門】の審査員。無茶苦茶かつ大胆な演技を好んだ。なお身内に対する評価は厳しい。

幻想郷同時多発異変の舞台設定に手をつけており、空の強化洗脳や青娥との提携を結んでいる。また四季の力を得るべくレティに幽香を始末させようとしていた。本人は終始後戸の国で見物に興じる予定だった。だがチルノと文の乱入を受けてレティが離反、4vs1を強いられる事になる。ただ隠岐奈にとってはそれすらも物足りなかったようで、終始4人を相手に圧倒的な力を見せつけていた。しかし最終的にはレティと文による捨て身の足止め、チルノと幽香が放った命を捧げる一撃により後戸の国諸共吹き飛ばされ重傷を負う。

異変後、全ての騒動が終結した事に満足し身を隠そうとするも、月から帰ってきた紫に捕捉され消滅した。と思われたが最新話にて式神として登場している。

 

 

畜生界+αのキャラ

殆どが未だ登場していない。ただし庭渡久侘歌に関しては幻想郷同時多発異変の際に紅魔館に救援物資を運んでいる。また驪駒早鬼は生前に青娥を後ろ足で蹴飛ばしている。

 

 

豪徳寺ミケ

本編未登場。豪徳寺一の招き猫として活躍していると思われる。

 

 

山城たかね

元々は山童だが、天狗による族滅から逃れるため種族と棲家を転向。現在は河童として活動している。そういう経緯もあって天狗に深い恨みを抱いているが、山の危機には一丸となって立ち向かっている。主に後方支援で活躍していた。

 

 

駒草山如

賭場を仕切っているアウトロー寄りの妖怪。世渡り上手であるため妖怪の山の騒乱に巻き込まれる事なく悠々と暮らしている。月の軍勢が攻めてきた際は後半支援として、主に精神面でのバフを担当した。

 

 

玉造魅須丸

本編未登場。本作の博麗陰陽玉は原作の物と効能が異なるが、何らかの形で制作に携わっているものと思われる。天子の手により虹龍洞が潰れてしまっているため路頭に迷っている最中かもしれない。

 

 

菅牧典

ろくでもない事しかしない邪悪な小狐。飯綱丸龍に仕える天魔の陪臣だったが、リグル率いる蟲勢力との戦争で龍が死亡?したため立場が弱くなり、最終的に山を追い出された、と本人は語っているが、本当は自分で勝手に見切りを付けて出て行っただけ。事実、妖怪の山は大混乱に陥っている。

暫く消息不明だったが幻想郷同時多発異変終結後にひょっこり現れる。反幻想郷連合に所属し、平穏を脅かすべく暗躍している。目的は天狗組織への復権と語っている。もちろん嘘。

その正体は紫に派遣されたスパイであり、正邪や布都、妹紅に菫子の情報を横流ししていた。紫に何かを返してもらう事を条件に従っていたらしい。

 

 

飯綱丸龍

王佐の才を持つとされた天魔の右腕。鬼が消えた後の妖怪の山において天狗を頭一つ抜けた勢力のまま保たせ続けた。既に故人であり、一般には黒谷ヤマメ、姫虫百々世との戦いで死亡したと伝えられている。しかし真相は、戦争前に八雲紫と裏取引を行っており、天狗の存続と引き換えに自らの能力を差し出し、行方不明となった。

彼女不在の天狗組織は脆く、はたての台頭まで戦乱と苦渋の時代を過ごす事になる。

 

 

姫虫百々世

最凶の種族の中でも最強とされていた正真正銘の化け物。幻想郷の運営に龍神が関わっていないのは彼女が原因であり、過去に地上へと叩き落とされたとか。

現在は故人であり、飯綱丸龍と相討ったとされている。紫曰く、「その頃の萃香や勇儀より強かった」らしい。

 

 

サニーミルク

三妖精のお日様担当。お祭り騒ぎが大好きで他の2人を引っ張って異変に時々参加している。永夜異変では紫の身辺警備を任されており、その功績に博麗神社に住まう事が許されている。なお霊夢はキレた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場するも3人スペルを披露したためルール違反となった。但し高得点。妖精大戦争でチルノに敗北。その強さを讃えていた。

 

 

ルナチャイルド

三妖精のお月様担当。他の2人に巻き込まれて割を食うことが多い。永夜異変では紫の身辺警備を任されており、その功績に博麗神社に住まう事が許されている。なお霊夢にボコされた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場するも3人スペルを披露したためルール違反となった。但し高得点。妖精大戦争でチルノに敗北。感想は特になかった。

 

 

スターサファイア

三妖精のお星様担当。したたかな性格をしており他2人を踏み台に美味しい思いをすることがしばしば。しかし永夜異変の際はてゐの不運付与による影響でチルノの攻撃に巻き込まれた。異変後は博麗神社に住んでいる。なお霊夢からは逃げた。

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』の【美術部門】に出場するも3人スペルを披露したためルール違反となった。但し高得点。妖精大戦争でチルノに敗北。あわよくばチルノを葬り去ろうと無謀な挑戦を持ち掛けた。

 

 

茨木華扇

幻想郷を支配する『五賢者』のうちの1人だが、中立を期待されている事を自覚しているため、紫や隠岐奈と距離を置き独自路線を貫いている。秩序を重んじているため日頃無茶苦茶な事ばかりやっている他の賢者達に鬱憤を募らせているとか。実は賢者を辞めたがっている。

紫に「その戦闘力は幻想郷の中でも10本の指に入る(オッキーナ談)」と言われており、鬼のような剛力と高いレベルの仙術を駆使するバランス型の猛者。過去に都で大暴れしていた全盛期のヤマメに勝っているらしく、周囲から一目置かれる要因の一つとなっている。

先述の通り体制側の妖怪とは深く関わらないようにしているが、霊夢は別なようで時々稽古をつけている。霊夢が陰陽玉の効力を十全に扱えるようになったのは華扇のおかげ。また青娥とは芳香を巡って何らかの確執がある模様。

 

『幻想郷弾幕コンテスト 紅魔杯』【決闘部門】の主審を担当。無邪気に暴れる鬼達に呆れ返っていた。幻想郷同時多発異変では妖夢のお守りとして共に神子、青娥と対峙した。異変後、芳香の死体を自宅に保管している。

 

 

本居小鈴

本編未登場だが名前が時々出てきている。貸本屋『鈴奈庵』の店主の娘で、稗田家と深い繋がりがある。阿求に斎某具の登場する江酢衛府本を貸していたらしい。

幻想郷同時多発異変の際に鈴奈庵は全焼したらしく、焼け跡の前で泣き崩れている姿を紫が目撃している。

 

 

綿月豊姫

八雲紫不倶戴天の敵、姉の方。永琳の弟子で月の都の安全保障を担う1人。しかし近年は依姫の失態に端を発した降格で厳しい立場にある。殆ど紫のせい。

第一次月面戦争時、奇襲攻撃を仕掛けた妖怪の軍勢を、ワープ転送した玉兎部隊で包囲殲滅するという荒技を披露。紫にトラウマを植え付けた。この能力は第二次月面戦争の時に起死回生の一手として運用され、結果紫と藍を捕えるに至っている。

本人はどんな状況でも至極冷静に状況を見ており、常に月の民にとって最善となる選択肢を模索している。そのため仇敵である紫に対しても事務的で、憎しみを抱いていない。ただそれはそれとして危険なので抹消しようとは思っていた。

戦闘描写は一切なく、ヘカーティアとの対戦の際は無理に戦おうとせず一瞬で降参していた。

 

 

綿月依姫

八雲紫不倶戴天の敵、妹の方。永琳の弟子で月の都の安全保障を担う1人。実際月の都における最高戦力で、その実力は永琳を超えるとも。ただそんな能力の高さとは裏腹に実績には恵まれず冷飯を食っている。

第一次月面戦争では正面から妖怪の軍勢を迎え撃ち悉くを殲滅。総大将であり月の怨敵でもあった八雲紫を討ち取る大戦果を挙げている。しかしその直後に生きていた紫に都の侵入を許し、重要機密を窃盗されてしまった。この一件により依姫は内通、虚偽報告の容疑をかけられ、名誉を著しく失墜させる事となった。またその影響は自分だけでなく姉にまで及んだ。そんな経緯から依姫は紫の事を深く恨んでいる。それでも己を律し、雌伏を続けたのは彼女の強靭な精神力故である。

第二次月面戦争では名誉挽回のため奮戦。天子を一撃で倒し、レミリア、咲夜、妖夢を相手に優位に勝負を進めていた。結果として豊姫が紫を捕らえた事で依姫の判定勝ちとなる。

ヘカーティアとの対戦に喜んで参加したものの、女神チョップにより月の裏側まで弾き飛ばされてしまい敗北を喫した。なおそれでも存命であり、大した傷はなかったらしい。

 

 

博麗靈夢

初代博麗の巫女。原作でいう靈異伝の主人公にあたる。妖を封じ込める陰陽玉を駆使し、地獄や魔界の異変を平定していたと伝わる。魅魔は彼女にちょっかい出した際、半身を封印されてしまったらしい。

死因は不明。

 

 

シンギョク

陰陽玉の依代となった男女一対の存在。製造の過程に魅須丸が関わっていると思われる。

 

 

コンガラ

霊夢が「鬼霊『夢想封印 業』」を使用した際に現れる謎の人物。剣術に秀でており、紫擬きの展開した境界を両断する、萃香渾身の一撃を斬り払う、永琳に致命傷を負わせる等の神技を見せている。「今代の巫女は余程のうつけ」等、何やら意味深な事を言う。

 

 

里香

不遇の戦車技師。魅魔の弟子であり、魔理沙とは同門の関係。戦車?に並ならぬ愛情があり幻想郷で普及させるべく活動するが、人々には受け入れられず失意のうちに失踪。その後にとりに拾われ、河童お抱えの戦車技師となる。

登場のたびに戦車が改良されているようで、ふらわ〜戦車、イビルアイΣはそれぞれ兎の軍勢に絶大な衝撃を与えている。

 

 

魅魔

何処にもいない悪霊。霊夢が初めて解決した異変の首謀者で、魔理沙の師匠。レミリアを恐れ慄かせるほどの魔力を保持し、吸血鬼異変を陰から粉砕している。

魅魔は本来、世界を呪い、そして滅ぼす為に存在する悪霊だった。だが、彼女の恨みは時とともに薄れ、やがて風化していった。存在意義を失った悪霊は滅びるのみ。自分ほどの悪霊が消滅した時、抜け殻と化した自分が何をしでかすか分からない。もしかすると我が愛弟子でさえ手にかけてしまうかもしれない。だから魅魔は今の身体を捨てる事にした。そうして、自分を完全に滅ぼせる数少ない存在である幽香を頼ったのだ。

現在は身体を失い魂だけの状態であるため、霊夢の陰陽玉を依代に現世に留まっている。

 

 

エレン

本編未登場。ふわふわしているらしい。紅魔館に勝手に侵入してパチュリーの図書館を練り歩いている。

 

 

小兎姫

人里が誇る警備部隊のトップ。妖怪に対してバリバリの差別意識を抱いており、司法の判断を待たず勝手に量刑を決めているヤバい奴。妹紅曰く「人格破綻者」と散々な言われよう。ただ人里では大層頼りにされている。

 

 

カナ・アナベラル

しれっと永夜異変に参加していて、そのお返しにと博麗神社周辺に住む事を紫に許可されている。霊夢はキレた。

 

 

朝倉理香子

人里に住んでいる変人科学者。周りに馴染むことなく我が道を直走っている。里香とは工作仲間。

 

 

北白河ちゆり

前世界線に登場。岡崎夢美の助手。秘封倶楽部監視のため彼女らの通う大学の一室を不法占拠している。数多の平行世界を渡り歩いた影響で弱っており、パイプ椅子一つ持てない。蓮子からの初印象は水兵のコスプレをした中学生。

元々いた世界は既に消滅しているらしく、果てしない旅の中で可能性を探している。

 

 

岡崎夢美

前世界線に登場。ちゆりと共に平行世界を旅して様々な研究を行っている。蓮子の見立てでは同い年くらいであるが、それにしては大人な雰囲気が漂う。教授を自称し、蓮子の通う大学の一室で生活している不審者。数多の平行世界を渡り歩いた影響で弱っており、コーヒーを淹れる事すらままならない。

蓮子とメリーが世界の滅びの鍵であることを看破し、秘封倶楽部の活動を常に注視している。ただそれとは別に蓮メリ個人についても興味があるらしく、2人のアオハルを羨ましがっていた。

世界が終わる日、蓮子の前に姿を現し焼却中だった菫子の日記を回収。別れを告げている。

本編中においても苺教授、メルヘン女、イチゴクロス教授など名前?だけ登場。魔理沙や小兎姫にプレゼントを贈っていた。

 

 

ミミちゃん

魔理沙のペットでICBM。過去に教授を名乗る不審者から受け取ったらしい。紅霧異変でフランに対し使用し、紅魔館を吹き飛ばしている。後に魔理沙は紫と藍から説教を喰らう羽目になった。

 

 

東方幻想郷のキャラ

幽香以外登場無し。ただしさとりの読心により存在自体は確認されている。

 

 

神綺

本編未登場。魔界神という呼ばれ方で度々言及されている。紫と知り合いであるらしく、ママ友と認識されているが、アリス曰く「レイマリ、魅魔幽香が魔界で暴れ回ったせいで幻想郷に対しキレ散らかしている」とのこと。

 

 

宇佐見蓮子

【〇〇秘封倶楽部】シリーズでのみ登場。超統一物理学を専攻する大学生で、相棒のメリーとオカルトサークル『秘封倶楽部』を結成、活動している。実家とは折り合いが悪い。

優秀な頭脳と、不思議に向かって飛び込む果敢さを持ち合わせる。大抵それらが災いして頗る厄介な事件に巻き込まれているが、そこまで込みでの秘封倶楽部だ。

また特別な目を持っており、月と星を見る事で自分の存在と居場所を瞬時に把握することができる。ただ本人としてはメリーの目の方が凄くて役に立つと考えていて、自身の平凡さを恨めしく思っていた。

人ならざる者から魅入られやすく、作中においても洩矢サナエ、夢美&ちゆり、八雲橙と奇妙な邂逅を果たしている。メリーとの出会いもそれに当たるのかもしれない。

日に日に能力が強大になっていくメリーを心配しつつも、自分が健在なうちは連れ戻せると信じていた。しかしメリーが失明し遂に能力を制御できなくなると、メリーを導く光となるべく自分の身体を捧げた。

結果、蓮子の目により自分のいる場所を把握し、夢に取り込まれることの無くなったメリーは八雲紫へと成った。

 

八雲橙の案内で八雲紫と邂逅した際、式神を構成する要素を密かに託されており、それが後に紫擬きとなった。蓮子は次世界線への方舟の役割を果たしたといえる。

 

 

マエリベリー・ハーン

相対性精神学を専攻している大学生で、相棒の蓮子とオカルトサークル『秘封倶楽部』を結成、活動している。ギリシャのエーゲ海に面した街で生まれ、幼年期を過ごした。蓮子からの愛称はメリー。

夢と現の境目を見通す力を持ち、日々強大な力へと進化を続けている。作中では自ら境界を作り出し、別空間への入り口として利用するなどの応用を見せた。蓮子は彼女の能力を酷く羨ましがっているが、当のメリーは幼年期の頃から自身の奇妙な目に悩み、恐れていた。ただ蓮子の願いの役に立てている点では満更でもないと思っている。

なんとか能力を制御して蓮子との毎日を失わないよう励んでいたが、ある日暴漢に襲われ失明。その影響で睡眠の時間が長くなり、夢と現の境界を把握できなくなってしまう。これが原因となり能力の進化が加速。世界を徐々に蝕み、境界へと引き摺り込む災厄へと変貌しかける。

しかし蓮子が我が身を犠牲としメリーに能力を譲渡した事で、自分の在るべき場所を把握。新たな存在、八雲紫へと成る。

 

なお本編において迷いの竹林を彷徨い、妹紅と親しくなったメリーは上記メリーとは別時空の存在である。こちらは八雲紫からの梃入れにより、能力の暴走なく蓮子と輝くような日常を送る予定となっている。

 

 

かつての八雲紫

メリーと蓮子が一つとなり、スキマ妖怪と化した姿。あらゆる境目が集約された存在。その美貌は数多の者を狂わせ破滅へと追い込み、如何なる強者をも歯牙にかけない圧倒的な力を併せ持つ最強の妖怪。

「大乱有るところに八雲在り」と呼ばれるほど、歴史の表舞台に姿を現しては破滅的な影響を残して、最後は何食わぬ顔で去っていく。その行動原理や理念は不明で、紫擬きからは「ただただ無責任なだけ」と吐き捨てられている。後の(ゆかりん)は「温和な性格をしているように見えて、何重にも策謀を張り巡らせているようなタイプ」と言及しており、苦手な様子。

作中では各キャラの回想でのみ登場。気楽で底抜けに明るい性格をしているようだが、腹の中で何を考えていたのかは不明。幼い藍に愛情を注ぐ、隠岐奈と酒を酌み交わす事を楽しみにしていた等の描写がある一方で、ぬえを不意打ちで殺す、こいしを傀儡とし妖怪の山を暴走させる等、冷酷な場面も多く見られる。

 

自身の存在が後の世を破滅に追い込む事を紫擬きから常々伝えられていたが、それが功を奏したのか、晩年は退廃的な言動と幻想郷成立に向けた動きが目立つ。本編開始800年前に自身を構成する『蓮子の能力』を別時空のメリーに渡し、死亡した。

 

 

 

 

【本編以前の時空】

 

  ↓

八雲紫誕生→→→→→→→八雲紫死亡|

      メリー誕生→八雲紫誕生|

              ↓

  ←←←←←←←←←←←←←

  ↓

八雲紫誕生→→→→→→→八雲紫死亡|

      メリー誕生→八雲紫誕生|

              ↓

            以下ループ

 

時が戻っているのではなく、八雲紫を起点にして、似たような出来事が起こる夢と現実を延々と繰り返している感じ。八雲紫は二度生まれ、一度死ぬ。

 

 

 

【本編時空】

 

メリーと蓮子が融合し紫誕生。この時、前世界線の紫が蓮子にAIBOの素を渡していたので、AIBOもまた次の世界線へ

AIBOから未来知識と助言を貰う

月勢力と殺し合い

藍と出会う。その後育児放棄(31話)

日本へ。本編開始時点で知り合いになっている妖怪、神とはこの時点で知り合う

こいし殺害、妖怪の山で暗躍

ぬえ殺害

正邪に出会う(70話)

隠岐奈と酒を酌み交わす(116話)

800年前に迷いの竹林でメリー&妹紅と遭遇。メリーに自分の蓮子を分け与える事で、メリーの強制的な八雲紫化を阻止

自身は半身を断たれた事により絶命する。八雲紫が死亡した事でループ終了

残った不完全な空の器にゆかりんが誕生

第一次月面戦争(70話)

藍と再会(31話)

幽々子(死後)と出会う(50話)

さとりと出会う(97話)

幻想郷成立

幻マジ本編




突貫で作成したので時々修正が入るかもです

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