幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ……いや割とマジで   作:東方兎流陽寿

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スペルカードルールは存在しない。
しかしスペルカードは存在する。



凍土の逆算*

 *◆*

 

 少々手間取ったものの、常闇の化身ルーミアを軽く退けた霊夢とそれに追随する魔理沙。

 彼女たちはついに霧の湖へと到達する。

 いつもは凍える白き霧が覆っている霧の湖だが、今日は紅い霧の影響でどこもかしこもが紅く染まり、大変目に優しくない光景になっていた。

 

「こりゃ目に悪いな。件のあいつもカンカンなんじゃないか?」

「件のあいつ?誰よ」

 

「ほら、ここらを根城にしてる氷精だ。ブン屋が言うには妖精の割には結構強いらしいぜ? 私もチラッとだが見たことがある」

「妖精ねぇ…あいつらの顔を覚えれる気がしないわ」

 

 大抵のことに興味のない霊夢の心にインパクトを残せる存在はかなり少ない。現に霊夢は既にルーミアを忘れつつある。よって霊夢の覚えている顔というのはかなり限られる。

 

「そりゃあ…な。まあ、絡まれたら面倒くさいだろうし見かけても無視していこう…ってわけだ」

「当たり前よ。妖精なんか百害あって一利なしだもの」

 

 そんなことを話しながら直進を続ける霊夢と魔理沙。しかし一向に紅い館が姿を表す気配はない。

 数分が経ったところで魔理沙は首を傾げる。

 

「おかしいな…もう着くはずなんだが…」

「周りが霧だらけで何も見えないからいつの間にか通り過ぎたのかしら。それとも私って方向音痴?」

 

 あたりを見回すと紅、紅、紅…その他は何も見えない。確かにこれでは紅い館を見逃してしまってもおかしくはない。

 

「多分、件の妖精が出しているいつもの霧と、異変の黒幕が出している霧が合わさってこのあたりが特に酷いことになっているみたいだな」

「そう、なら仕方ないわ。その妖精を叩き潰して霧を晴らしましょ」

「だな」

 

 先ほどと打って変わり、氷精の捜索を開始。スルーしていた妖精へ片っ端から無差別攻撃を仕掛ける。

 ワラワラと逃げ惑う妖精を一匹残らず撃墜する霊夢と魔理沙。妖精たちの目にはさぞ恐ろしく見えただろう。

 すると…

 

「そ、そこまでです!」

 

「お?」

 

「ん?」

 

 霊夢たちの前に緑髪の妖精が立ち塞がる。

 かなりの霊力を秘めているところを見ると大妖精の域まで達しているようだ。

 

「これ以上霧の湖での暴挙は許しません!即刻出て行ってください。もし出て行かないというなら…」

 

「いうなら?」

「――――こうです」

 

 大妖精は大量の弾幕を展開し、攻撃を仕掛ける。どうやら彼女も妖精の中ではかなりの規格外に当たるようだ。その一発一発にかなりの威力が込められている。

 しかし霊夢は規格外の中の規格外の中での最強格である。

 妖精の規格外など相手にするはずもない。

 お祓い棒を軽く振るい、発生した風圧で周りの霧ごと弾幕を掻き消し、大妖精を見据えた。

 

「そ、そんな…私の自慢の弾幕が…!まさか、あの人…チルノちゃんと同格…!?」

 

 あまりの霊夢の強さに驚きを隠せない大妖精。しかしその瞳はまだ諦めていなかった。

 

「こうなったら、奥の手を使うしかありません…! あなたを殺してしまうことを…許してください!」

 

 そう言うと大妖精は、掻き消えた。

 目の前から忽然といなくなったのだ。

 

 ”瞬間移動”…大妖精の特異である。相手の注意を自分に惹きつけ一瞬の隙を突き、背後へ瞬間移動。後ろから生成したクナイで首を掻っ切る。オマケに瞬間移動は完全ノーモーションである。

 ノーモーションから繰り出される一連の流れには一切の無駄はない。ただ相手を殺すためだけに極限化した動き。

 この初見殺しに引っかからなかった相手は誰一人としていなかった……これまでは。

 

 大妖精のクナイはキッチリとキャッチされていたのだ。他ならぬ霊夢の素手によって。

 

「なっ――――」

 

「封魔針」

 

 残った片手で大妖精の胸に針を突き刺す。

 致命傷を負った大妖精は大きく目を見開くと崩れ落ち、ヒラリヒラリと舞いながら湖へ落ちていった。

 

 一方、そんな憐れな妖精など気にしない霊夢はムッとしながら魔理沙に文句を言う。

 

「ちょっと…次相手をするのは魔理沙じゃなかったの?」

「私は次の”妖怪”は相手するって言ったんだ。”妖精”を相手するとは一言も言ってないぜ」

「…あっそう」

 

 魔理沙の言い分に呆れながらも確かにそうだったなと思い返し、引き続き氷精の捜索を開始しようとした…その時だ。

 

 ――ピキピキ…

 

 不自然な自然の音が霧の湖に鳴り響く。

 二人には直ぐに検討がついた。

 湖が…凍りついている。それと同時に気温がドンドン低下してゆく。あたりは涼しい夜から一転、凍てつく夜へと変貌を遂げた。

 

「はは…お出ましみたいだぜ?」

「それはいいわね。手間が省けたもの」

 

 口から白い息を吐きながら、魔理沙は楽しげに笑う。対し霊夢は無表情でお祓い棒を構える。

 

 瞬間、大寒風…ブリザードが吹き荒れ、湖の氷を粉々に破壊してゆく。どうやらこの湖の主はお怒りのご様子だ。

 

「アンタたちね?霧の湖を荒らし回って、大ちゃんを一回休みにしたのは」

 

 唐突に下からハリのある甲高い、どこか冷たさを感じる声が響く。

 そして霧の中から現れたのは六対の氷水晶を背中に浮遊させる水色の最強妖精、チルノである。

 

「もう二度と陸には上らせないよ!」

「お前が原因だな?寒いのは」

 

 魔理沙が軽快な動きで前に出る。どうやらチルノとは戦う気らしい。先ほどまで”妖精”は相手しないと言っていた割には随分乗り気だ。

 霊夢は呆れ顔で魔理沙を見つめるがそれに関しては何も言わず、沈黙する。

 

「暑いよりかはマシでしょ?」

「はっ、寒い奴だな」

「それはなにか違う…。まあ、アンタが今から寒いヤツになるってのは本当だけどね!」

「ほう…やってみろよ。妖精の分際でぬけぬけと言ってくれるじゃ――――――――っ…か…!?」

 

 笑いながら話していた魔理沙だったが、突然、胸を押さえ苦しみだす。息が…できない。

 

「か、く…!ガ……っ」

 

 暫く苦しそうに悶え苦しんでいた魔理沙だったが、やがて力尽き、先ほどの大妖精と同様、霧の湖へと落ちていった。

 

「やったわ!まず一人!」

「魔理沙のバカ…油断しすぎよ」

 

 ぼそりと呟くと霊夢が前に出る。そして自分を結界で覆った。その対応にチルノはむぅ…と唸る。

 

「喋らなくてよかったわ。嫌な予感がしてね。その代わり魔理沙には犠牲になってもらったけど」

「人間って冷たいね。あたいよりも」

「いんや。だってあいつ、どうせ生きてるし。それにしても…妖精にしては小細工が利くようね」

 

 魔理沙が突如苦しみ出した理由。それは肺が凍結してしまったからだ。肺の中に存在する水蒸気を凍らせられては、どんな化物でも人間である限りは暫く再起不能。

 つまり、チルノとなんの対策なしに話した時点で、勝負は決するのだ。

 

「アンタたちは妖精が相手だと直ぐに煽るからね。見せしめさ!」

「氷像にまでなって一石二鳥ね」

 

 さらっと恐ろしいことを言う霊夢だが、彼女は知っている。あの友人が氷像にされたぐらいで死ぬようなタマではないことを。

 霊夢の言葉を聞いたチルノはふふんとドヤ顔を浮かべる。

 

「アンタも氷像になるのよ、異変の首謀者!」

「は? 私が?」

 

 チルノの口から飛び出した見当はずれな言葉に流石の霊夢も驚いた。

 

「そうよ!だって…紅いじゃない」

「……ああ、なるほど」

「アンタはさっきの白黒のようには済まさない。英吉利牛と一緒に冷凍してやるわ!」

 

 チルノの体が氷に覆われていき、それとともに気温はさらに低くなってゆく。

 そして、熱りだったチルノが放ったのは氷点下をさらに下回るであろうブリザード。霊夢の結界をカチカチと凍らせてゆく。

 霊夢は封魔針を投擲しチルノを狙うが、肝心の彼女へ到達する前に凍りついてしまい、彼女の一部となった。

 

 チルノの放つ冷気は攻撃と防御を同時にこなす絶対防御圏である。ありとあらゆるものを凍りつかせ、自分の一部にしてしまう。つまり近づくことも、遠距離から攻撃することもままならない。

 さらには留まるところを知らないチルノの冷気は猛スピードで拡散し、彼女の土俵はより広く、より盤石なものになってゆくのだ。

 

 霊夢の結界は強固である。それを真正面から破ろうというなら幻想郷を吹き飛ばすほどの一撃を霊夢へと放たなければならない。

 しかし物理攻撃に強いというその反面、特殊な攻撃には弱いというのがこの結界の定めである。

 現在受けているチルノの冷気や、先に受けたルーミアの侵食の闇といった直接的な方法でない攻略法にはめっぽう弱いのだ。

 

「…」

 

 霊夢は無言で今にも崩れ落ちそうな結界を放棄。ブリザードの中に飛び出した。

 

「勝った!紅魔郷完ッ!!」

 

 チルノは叫ぶと、凍てつくブリザードを容赦なく結界から飛び出した無防備な霊夢に放つ。

 真っ向からブリザードを受けた霊夢は抵抗する間もなく一瞬で凍りつき、見事な氷像と化した。

 その姿にチルノは満足そうに頷く。

 

「フッフッフ…これで異変は解決ね!あのスキマ妖怪にも一つ貸しができたわ!」

 

 チルノは霊夢の氷像を抱え、家に持って帰ろうとした、その時だった。チルノが霊夢に触れた途端、霊夢の氷像は砕け散ったのだ。

 驚きに目を見開くチルノであったが、そんなことはお構いなしに霊夢はパラパラと崩れ去ってゆく。

 そして霊夢の氷像から飛び出したのは数十枚のお札。その一枚一枚がチルノに張り付いた。

 

「な、ナニコレ!?」

「ただのダミーよ。そんなものに引っかかるあたり…流石妖精と言ったところかしら?」

 

 ぬっとチルノの背後から霊夢が現れる。

 霊夢はお札を使ったダミーを生成すると『亜空穴』を使用し、チルノの背後に回っていたのだ。

 勝利を確信しそれに酔いしれていたチルノが気づくはずもなかった。

 

「くそぅ! 離れろー!」

「そう簡単に博麗の札が離れると思って? まあ、取り敢えず…死になさい」

 

 札へ霊力を重鎮させてゆく。恐らく霧の湖ごとチルノを吹き飛ばす気なのだろう。チルノがもがけばもがくほど博麗の札はさらに張り付いてゆく。

 

「くそ、くそぅ!どうしたら……あ」

 

 チルノは何を思ったか、体からあらんばかりに冷気を放出する。博麗の札は凍りつくが離れる気配はない。しかしそんなことお構いなしと言わんばかりにどんどん気温は下がってゆく。

 勿論霊夢は結界で守られている。

 

「あらあら…トチ狂ったのかしら?妖精のおつむなんてそんなものよね」

 

「『マイナス――――」

「じゃあ、そろそろ――――」

 

 霊夢は右手を突き出す。

 

「K!』」

「消えなさい」

 

 霧の湖は霊力の奔流に晒され、消し飛んだ。

 

 

 

 *◆*

 

 

 

「――――英吉利牛と一緒に冷凍してやるわ!」

「………っ?」

 

 霊夢の目の前にいたのは…消し飛んだはずのチルノ。

 霊夢は状況を把握できず、一瞬だけ固まったが、すぐにそんな違和感を頭から叩き出す。

 どうやらあの氷精がおかしな術かなにかを使ったようだが、なんら支障はない。もう一度消しとばしてやればいい。

 

「フフフ…戸惑うでしょ?アンタは何もわからずアタイに氷漬けにされるのよ!」

 

 チルノは一人叫び、ブリザードを放つ。

 勿論、霊夢は結界でこれをガード。崩れてゆく結界を尻目に、反撃ののろしを上げる。

 

「結界『拡散結界』」

「甘いわ! 凍符『パーフェクトフリーズ』!!」

 

 拡散し、分裂した結界が氷化スピードをさらに超えた速さでチルノに襲いかかるが、即座に発動した魔法札の力によって強大化したブリザードの前には粉々に砕け散る。

 

「あっはっは! 無駄無駄無駄ァ!! そんななまっちょろい攻撃であたいを倒せるもんか!」

「あっそう。ならこんなのなんてどう?」

 

 霊夢はブリザードへと手を伸ばす。

 瞬間、ブリザードはチルノの予期せぬ動きを始め、創造主であるチルノへと牙を剥く。

 

「ど、どゆこと!?」

「さっきの結界に細工をしたのよ。ブリザードの中を漂っている結界の成れの果てがあんたの妖力を撹乱させた。すでに私の支配下よ」

 

 猛烈な吹雪がチルノを包む。しかしチルノは氷の妖精であり冷気という名の自然そのものだ。そのような存在にブリザードをぶつけたところでどうにもならない。ましてやチルノの力がさらに増すのだ。

 だがそれでいい。この状況下で一番に特筆すべきは霊夢がブリザードを一時的に支配下に置いたということだ。

 つまり、チルノの絶対防御圏は、消失している。

 

「なんのぉ!アイシクルシュートッ!」

 

 チルノは数千発の氷柱を空気中に生成し、霊夢へと発射する。しかし霊夢は当たり前のごとく結界を展開。一発足りともその身へと到達させることはない。

 

「まだまだァ!フロストピラーズッ!!アイシクルライズッ!!」

 

 正面がダメなら下から…と氷柱を撃ち出す。

 しかし全八方を囲む霊夢の結界は突破できない。それが尚更チルノにとっては癪にさわったのだろう。さらに力を増し、攻撃を仕掛ける。

 

「リトルアイスバーグッ!!これならどうだぁぁ!!」

 

 リトルアイスバーグ…小さな氷山という意であるが、とてもじゃないがソレを小さな…と呼ぶのは間違っている。

 チルノが生成し持ち上げたのはまさしく氷山。妖怪の山とほぼ同等の大きさと言っていいほど巨大であった。

 

「はぁぁぁ!ぶっつぶれろぉぉぉぉぉ!!」

 

 そしてソレを霊夢へと振り落とす。

 地が天より降ってくるような…悍ましい光景である。

 しかし霊夢はそんな一撃を前に結構呑気していた。

 

(コレを落とせば紅い館も潰れるかしら?そうすれば手を煩わせることなく異変解決ね。……けど、躱すのが面倒くさいなぁ。しょうがない、砕くか)

 

 霊夢ははぁ…と、息を吐くと氷山へと突っ込む。

 氷山から見れば霊夢など豆粒同然。自然の猛威の前には矮小な存在だ。チルノは細く微笑み、勝利を確信した。

 

「勝った!紅魔郷完ッ!!」

「なら誰がこの博麗霊夢の代わりに主人公になるのよ。『昇天脚』」

 

 霊夢は、大自然の猛威へと真っ向から向かい、そして、真っ向から、蹴り砕いた。

 霊夢が放った後ろ宙返りからの蹴り上げにより氷山には一筋の割れ目ができる。そこからどんどんとヒビは広がっていき…

 

 ーーバガンッ!!!

 

 粉砕した。

 霊夢にとっては自然すら矮小な存在に当たる。それを象徴する一撃であった。

 だがチルノは粉砕し、粉々に砕け散った氷が降り注ぐ中を縫いながら霊夢へと突撃する。

 

「埒があかないわ! あたい自らが出るッ! アイスキックッ!!」

「あんたは元から出てるでしょうに」

 

 チルノは足へ氷を身に纏い霊夢へと一撃を入れる。

 勿論、霊夢は結界でガードする。そして衝突し、霊夢の霊力とチルノの冷気の波動が吹き荒れた。

 するとチルノは冷気により空中に氷剣を生成する。直接霊夢を狙いにいったのだ。

 

「アイシクルソードッ! くたばれ――――」

 

「衝夢」

 

 ――ズドン

 

 霊夢のお祓い棒による神速の一突きがチルノを貫いた。

 

「あ…が……くっ!」

 

 チルノの闘志は尽きない。己を貫いたお祓い棒を掴み凍らせ、霊夢を氷漬けにしようとする。

 しかし霊夢は鬱陶しそうに顔を顰めるとブンッとお祓い棒を振るい、付着した氷ごとチルノを霧の湖へと振り落とした。

 飛翔する力を失ったチルノは湖へと落ちてゆく。

 

「あぁ…寒い寒い。このままじゃ冷房症になっちゃうわ。そういえば魔理沙のやつ…復帰するのが遅いわねぇ。ま、いっか」

 

 霊夢は紅い館を見つけるべく、移動を開始した。

 

 

 

 *◆*

 

 

「――――英吉利牛と一緒に冷凍してやるわ!」

「…チッ」

 

 二度目の時間逆行であった。

 舌打ちし、有無を言わさずチルノへと数千枚のお札を投合するがそれら全てはチルノの冷気の前に凍ってしまう。

 

「あんた…いつまで突っかかってくるの?」

「あたいが勝つまでだよ! なんたってあたいはサイキョーだからね。敗北なんてないのさ! この技がある限りね!」

「時を戻す…面倒臭い術ね」

 

 霊夢は深々とため息を漏らした。

 補足しておくとチルノはなんの術も使っていない。死んでしまう直前にただひたすら周りを冷やしまくっているだけだ。それがこの現象の…『マイナスK』の発動条件。

 

 K(ケルビン)の最小値は「0(=-273.15℃の絶対零度)」である。

 そもそも温度とは粒子の震えによって生じるものだ。つまり時間に対しどれだけ粒子が移動したかと言う意味といえる。要するに全ての粒子が動きを止めた状態…絶対零度のもたらす結果は時間の停止だ。

 

 しかしだ…もしそれ以上に…絶対零度以下まで冷やすことができたら?

 理論的には絶対零度以下の温度は存在しないのであり得ない現象である。しかし幻想郷ではなんでもアリなのだ。まずチルノの存在自体が理論を根底から破壊している。懐疑というのは根本的な認識の偏差に過ぎないのだから。

 要するにチルノは最強だから限界を超えて冷やし、時間を任意で巻き戻らせるという芸当ができるのだ。幻葬狂では常識は幻想行き、これ常識。

 

「ふふん。元々最強のあたいがこれを使い始めてからもっと最強になったわ。けど最強のあたいは最強のこの技を使わなくても元々から最強なのよ! 今、思い知らせてやるわ!!」

 

 最強を連呼したチルノは空気を掬うように手を巻き上げる。

 それと同時に霧の湖はせり上がり、次々に凍りつくと巨大な氷の氷塔が数十本生成される。

 

「もはや霧の湖はあたいと一心同体よ! この世に冷気がある限り! あたいが存在する限り! あたいは絶対ッ絶対ッ絶ッッッッッ対に、負けない!!」

 

 チルノは叫ぶと、目一杯に手足を広げ体で大の字を作り思いっきり腕を交差させた。

 すると氷塔は氷でできているとは思えないほど柔軟な動きでうねり始め、霊夢へと迫る。

 

 霊夢は苦にならないように氷柱を片っ端からたたき折っていく。しかし氷柱は次から次へと生成され断続的に霊夢へと迫る。さらには…

 

「あたいは攻撃力も防御力も超一流ってやつよ! あたいの猛攻の前に散れっ!」

 

 チルノは冷気を自らに充鎮させ鎧のように氷を纏い、手には先ほどの『アイシクルソード』を構えている。

 

 氷柱の間を縫って霊夢へとアイシクルソードを振るう。霊夢はその一閃を結界で阻み、先ほどのようにお祓い棒を突き立てた。

 しかし必殺の一突は氷の鎧によって弾かれる。

 

 氷を何重にも強固に重ねられたチルノの鎧はダイヤモンドをも超える強度を実現しているのだ。

 

「はっはっはー! 効かない効かなーい!! あんたの攻撃なんて貧弱貧弱ゥ!!」

(ウゼェ…)

 

 チルノと戦うには常時結界を展開し、冷気の侵入を防がなくてはならない。そうしなければ魔理沙のように肺を凍結されてしまう。

 しかし半端な結界では瞬く間に破壊される。すなわち生成するのは強力な結界に限るのだ。よって霊力の消費はバカにならない。

 霊夢でなければとっくの昔に霊力が枯渇してしまっているだろう。

 

 たかが妖精とタカをくくっていたが…ここまで粘るのであれば…霊夢もちょっぴり本気を出さざるを得ない。

 スペルカードも、博麗の陰陽玉も、使うのは少々労力を必要とする。普段は絶対に使わないがここまでしぶといとなれば話は別。霊夢はちょっと本気を出すのだ。

 なあに殺すのは簡単、氷精が時を戻す前に殺せばいい。ただそれだけのこと。

 

「はっはっは! 凍れ凍れぇ! 雪符『ダイアモンドブリザード』ォ!!」

「…」

 

 なお一層強くなるチルノのブリザード。調子付いていることがよくわかる。

 霊夢は暫く調子に乗って所構わず氷やブリザードを連発するチルノを眺めていたが…やがてため息を漏らした。そして巫女袖から取り出すは博麗秘術のスペルカード。霊夢の周りの霊圧が一気に高くなってゆく。

 

「…霊符『夢想封――――」

 

 いざ、スペルカードを発動しようとしたその時であった。

 霧の湖より超高密度の極太レーザーが放たれ…氷塔、ブリザード、チルノを飲み込んだ。勿論、霊夢も飲み込まれているが持ち前の結界で無傷に済ませている。

 

「いやー…まさか妖精に一杯食わされることになるとはな。いい教訓になった」

 

 フヨフヨと霧の中から浮かんできたのは黒白の魔法使い、霧雨魔理沙。二巡ほど前の時に肺を凍らされたが無事解凍できたようだ。

 

「ちょっと…復帰が遅すぎよ。あんたが相手するんじゃなかったの?」

「いやぁな? 解凍寸前で時が戻るもんだから苦しいのなんの。思わず時空魔法を使っちまったぜ」

 

 カラカラと笑う魔理沙。

 呆れる霊夢。

 そして

 

「あたいの鎧がぁぁ!? よくもやってくれたわね、この………誰だっけ?」

 

 憤慨し、首を傾げるチルノ。

 鎧とブリザードと氷塔…どれかが一つでもなければ即死だった。

 

「おお、大賢者の霧雨魔理沙様だぜ。控えろー控えろー」

「何悪ノリしてるのよ」

「むむ…その態度、気にくわないわね!」

 

 チルノは再びブリザードを展開する。

 しかし今度は魔理沙も結界でしっかりと冷気を防いでいる。肺の凍結を許さない。

 

「さっきあたいに負けた負け犬が一人増えたところで無駄無駄! なんたってあたいはさいきょ――――」

「『妖精尽滅光(「ようせいじんめつこう」)』」

 

 魔理沙が何食わぬ顔で繰り出した紫色のレーザー光線は易々とチルノとブリザードを飲み込み、消滅させた。

 時を戻す暇もなくチルノは一回休みとなってしまったのだ。

 レーザーを収縮させた魔理沙は霊夢へと笑いかける。

 

「なんだなんだ、お前はこんなのに手こずってたのか?」

「2ボスにボムなんて使ってらんないわよ。まあ、あんたがやってくれたおかげで一枚浮いたわ。それに…涼しいでしょ?」

 

 周りを見渡せば氷塊の残骸だらけ。肌寒いくらいである。

 この日、幻想郷では霧の湖周辺のみ冬が観測された。

 

 さて、氷精は滅した。あとは紅い館を見つけるだけなのだが…困ったことに霧は全く晴れていない。

 チルノを消せば霧は晴れるとタカをくくっていた魔理沙は困ったように頭を掻いた。

 

「あいつを消せば晴れると思ったんだがなぁ。仕方ない、この辺りの霧を全部吹き飛ばしてくれ」

「…あんたがしなさいよ」

「お前でもできるだろ?」

「あんたでもできるでしょ?」

 

 面倒なことはすぐに押し付けあう二人である。しかしいつまでもそんなことをしていては埒があかないので霊夢がお祓い棒を振るおうとした、その時だ。

 

 ーーピキピキ…

 

 不自然な自然の音が霧の湖に鳴り響く。

 二人はデジャブを感じた。

 湖が凍りつき、それと同時に気温がドンドン低下してゆく。あたりは涼しい夜から一転、凍てつく夜へと再び変貌を遂げた。

 そしてフヨフヨと現れたのは…

 

「見つけたわよ異変の首謀者!!」

 

 チルノであった。

 霊夢は無言で光速の札を放つが、チルノは「うわっ」と驚いたのみでひらりと躱してしまった。

 

「いきなりなにすんのさ!」

「敵妖精にいきなりもなにもない。しかし…よくあんな状況で時を戻せたな。妖精ながら中々感心だ」

「時?戻す? なに言ってんの? 初対面でそんなこと言うなんて…怪しいやつね!」

 

 噛み合わない会話。

 すると霊夢が魔理沙に語りかける。

 

「こいつ時を戻したんじゃなくて一回休みから復活したんじゃないの?」

「ああ…なるほど。こんな短期間で復活するんじゃ霧が晴れないわけだ」

 妖精が一回休みになると直前の記憶を消失するというのはよくある話だ。おつむが弱い妖精らしい。

 

「さあ異変の首謀者! あたいと勝負しろ!」

「まあ待て待て。私たちは別に怪しい奴じゃない。どっからどう見ても魔女と巫女だろ?」

「怪しいわよ。特にそこの巫女は紅いじゃない!」

 

 霊夢を指差すチルノ。

 紅い霧を出すのだから出している奴は紅いはずというチルノの推理。当たらずしも遠からずといったところか。

 

「なるほど、いい推理だな。私も初見だったらこいつを疑うぜ。だがな、その推理には一つ重要なことが抜けている!」

「じゅ、重要なこと!?」

「それは…この巫女は同時に白いってことだ」

 

 霊夢は紅白の巫女である。巫女装束が白いのは当たり前。神聖なものに白は欠かせない。

 

「確かに…白いわね。けどそれがどうしたの? 結局紅くもあるじゃない」

「要するに、こいつは不完全な紅だ。そんな中途半端な紅野郎が紅い霧を出せるわけがないだろう?」

「そうなの!? なら誰が…」

「紅い館の奴に決まってるぜ」

「紅い館…紅い館…ハッ! 忘れてたわ、あたいとしたことが!」

 

 恐らく霧に紛れて館が見えなかったため記憶から抜けていたのだろう。流石妖精のおつむ。

 

「漸く真理に辿り着いたか。それなら話は早いな」

「ぐぬぬ…そうとわかればあたいのもんよ! あっという間に氷漬けにしてやるわっ!!」

 

 チルノは大声で叫ぶと霊夢と魔理沙を頭からフェードアウトし紅魔館へと飛んでいった。

 

「よし!あいつの後を追おう」

「…あんた妖精を手懐けるのうまいわね。同じような頭をしてるからかしら?」

「そりゃ流石の私でも怒るぜ?」

 

 

 stage2.クリア

 

 

 

 *◆*

 

 

 

 頭が痛い…前頭葉に掛かる負担が実に鬱陶しい。

 この頭痛を感じるのは何回目だろうか。千とか…そんな数字では済まないだろう。自信がある。

 

 私、八雲紫はスキマから霊夢とチルノの戦闘を見ていた。

 戦闘についてはノーコメント。私から特に言うことは何もない。

 強いて言うなら…なんで妖精があんな力持ってるの?なんで時を戻してるの?霊夢どんだけ強いの?魔理沙の時空魔法って何よ?

 

 隣を佇む我が式、藍は大した驚きもないようにスキマから映し出される映像を見ている。若干顔を顰めるくらいか。

 

「時々結界のズレが生じるかと思えば…あの妖精の仕業でしたか。ふむ…直接的な破壊ならまだしも時空錯誤による結界の破損は何度もやられると少々厄介でございますね」

「ええそうね」

 

 何がそうなのかはよくわからないが取り敢えず返事はしておく。不意に変な態度をとって藍に反感を買われてはたまらない。まだまだ私は生きたいのだから。

 ていうか時空錯誤ってなに?私初耳なんだけど…

 

「あの妖精にいくら説明しても無駄でしょうね…おつむが弱いくせに中途半端な力を持つからこうなる…。やはりこちらが時空の歪みに対応できるように結界を新調するしかなさそうですね」

「ええそうね」

 

 妖精はいくら殺しても根本的な自然がある限り決して死ぬことはない。お灸をすえることにもならない実に厄介な存在。まあ、私はあの妖精を一回でも殺せる自信はないけど…

 

「ふむ、善は急げ……ですかね。紫様、私へ博麗大結界新調の許可の勅命を。五分か十分で済ませてきます」

「ええそうね…任せるわ」

「勅命、ありがたき幸せ」

 

 仰々しく藍は言い放つとスキマを展開。どこぞへと飛び出していった。何回も言う(思う)けど…それ私の能力…。

 まあいいでしょう。藍がいなくなったことで少し一息つける。ホント…自分の式神にビクビクし続ける生活なんてたまったものじゃないわ…。

 はぁー……

 

「そう言えば紫様」

「っ!? な、なにかしら藍?」

 

 なんの予備モーションもなくスキマを開かないでほしい。ていうか私の式神はどこまでスキマ能力極めてるの?怖いわー自分の式神怖いわー…。

 

「私がいなくなっては付きの者がいなくなってしまいますね。申し訳ございません」

「いやいやいいのよ。あなたはその…結界の新調とやらを済ませてきなさい」

 

 今の私に必要なのは息抜きの時間だ。五分十分でも貴重なのだ。お願いだから私に少し息抜きの時間を。お願いします。

 

「そういうわけにもいきません。橙をここに残していきますから、何かご用があれば橙にお申し付けください」

 

 ……オワタ

 

「式神『橙』」

 

 藍の目の前に式府陣が展開。そこからポンッと飛び出したのは私の式神の式神である化け猫…橙だ。

 私に安息の時間なんてなかったのね。

 

「お呼びでしょうか、藍様!」

「うん。少しここを離れるから紫様の御世話を頼む。くれぐれも粗相のないようにな」

「了解しました!」

 

 橙に勅命を告げると藍は再びスキマを展開しどこぞへと飛び出していった。帰ってくるなとまでは言わないが、せめて遅く帰ってきて…。

 

「それでは紫様! 何かご命令を!」

「いや、なにもないわよ。好きにしているといいわ」

 

「…」

「えっと…」

「…」

 

「…お茶を持ってきて」

「かしこまりました紫様!」

 

 トテトテと走って台所へお茶を取りに行った橙。

 かわいいわよ? かわいいけど…あの子もまた、私よりも強いのよねぇ。もうやだ。

 式神の式神に妖力負けするってどういうことなの?しかもまだ百年も生きていないような化け猫に。

 だが私の心の中にあるのは悔しさではない。次の命令を考えるための焦燥でいっぱいだ。

 橙は命令してもらわないと済まないタチらしい。日々藍とともに幻想郷中を駆け回っている。式神の鑑だ。

 しかし、ここで注意すべきなのは橙は命令されることに生き甲斐を感じているという点。次から次に命令をせがんでくる。だから橙のためにこうやって命令を考えることに勤しんでいるのだ。

 下手にバカみたいな命令を出してしまったり、命令を考えれないという状況を作ってしまって橙の機嫌を損ねたら…考えただけでも恐ろしい…。

 

 さて次になにを頼もうか…夕飯の準備…いや、これは藍が済ませているはず。というより家事全般は藍が済ませてしまっているだろう。優秀すぎる式神も困りもの。ならば…そうだ肩揉みなんてどうかしら?私の肩が潰れるわね、却下。他には…

 

「ごめんください」

「将棋の相手…大恥かくだけね。一緒に幻想郷の監視…これが無難かしら。けど…」

「…もしもし?」

 

 ……? なにやら私を呼ぶ声が。ここにはわたしと橙以外はいないはず。

 

「はい?」

「どうもお久しぶりでございます。紅魔館の従者を務めさせていただいております、十六夜咲夜です」

「あらあら、これは親切にどうも……あら?」

 

 …くぁwせdrftgyふじこlp!?

 なんでこいつここにいるの!?ここは本来私のプライベートルームよ?私の世界にちょっと入門しすぎじゃない?

 相も変わらず冷たい笑みを浮かべて私に殺気を飛ばしてくるメイド。能力については藍から小耳に挟むくらいに聞いたが…聞く限りじゃとんでもない能力だった。少しでもおかしな挙動をすれば殺されるかも…。取り敢えず愛想笑いを浮かべおこう。

 てかこのメイド…なにくわぬ顔をして私を殺しにきたのだろうか…!?

 

「なんの…御用かしら…?」

「お嬢様からのご命令で…」

 

 そういうとメイドは懐に手を入れ、何かを握った。

 あ、殺す気だわ。私の妖生…ここで終わりなのかしら。さようなら私のバカみたいな友人たち。さようなら私のかわいい霊夢。さようなら私の式神たち…

 

「貴様ァァァァァァッッ!!」

 

 私がこれまでの妖生に悲観して立ち尽くしていると台所からお茶を持った橙が扇風機のような速さでクルクルと回転しながら飛んできた。

 そして爪の一閃。私には橙の腕がぶれたようにしか見えなかったが多分爪で攻撃した。しかしメイドはなにくわぬ顔で営業スマイルを浮かべながらその一撃をナイフで防いでいた。

 私は橙の爪とメイドのナイフが衝突した時の衝撃波でゴロゴロと吹き飛んだ。タダでさえ頭が痛いし吐き気もするのに、頭が回って非常に気分が悪い。

 

「貴様ァ…!何をしている!!」

 

 頭を押さえ、ずれた帽子をかぶりなおしながら立ち上がると橙がメイドと私を遮るように立ちはだかっていた。

 おお…頼れる我が式ね。

 

「何を土足で紫様の高潔な空間に踏み入れている!無礼だよ!」

 

 あっ、そっち?いやまあ別に土足でもいいんだけども…

 

「あら…申し訳ございませんわ。どこまでが外でどこまでが内かよく分からないものでして」

 

 そう言ってメイドは靴を脱いだ。いや別に脱がなくてもいいだけども。確かに私のスキマ空間はかなりあやふやな感じだからよく分からないわよね。現に私がよく分からないんだもの。

 

「それで…なんの御用でして?」

 

 なるべく恐怖心を噛み殺しながらメイドへと問う。

 私を殺しに来たのなら…橙に足止めしてもらって私が藍を呼びに…

 

「先程にも申し上げた通り、お嬢様からのご命令でして。これを渡してこいとのことで」

 

 メイドは懐から一枚の手紙を取り出す。橙は訝しげな顔をしながらメイドから手紙をひったくると私に渡した。もう少し穏便にできないものかしら…

 早速手紙に目を通す。

 

 [拝啓 八雲紫

 

 話がしたい。即、紅魔館まで来られたし

 

 byレミリア・スカーレット]

 

 最後の名前を見て嫌な汗が噴き出した。




大妖精

能力
現れる程度の能力

パワー
永久凍土の氷盤をブチ破る程度の腕力

スピード
普通の妖精並。しかし必要ない

交友関係
妖精全般
霧の湖周辺の妖怪

出会った中で一番強いと思った存在
チルノ


霧の湖周辺を根城にする妖精。妖精という範疇で言えば最強の存在に当たる。初見殺しの達人。
ノーモーションから繰り出される首チョンバは脅威。例えるなら気円斬を首にぴったりくっ付けた状態から放つようなもの、敵の目の前に自分の当たり判定があるようなものだ。彼女に距離は存在しない。しかし博麗の巫女の化け物じみた感の良さには通じず。
妖精共通の悪戯好きでもあるが普段はおとなしい。チルノのストッパー役であるが、チルノにとっての火薬でもある。
妖精の中では頭がいいが、それでもバカなので自分の中での信条や認識がコロコロ変わる。現金であるとも言える。


チルノ

能力
冷気を操る程度の能力

パワー
氷山を持ち上げる程度の腕力

スピード
霧の湖を3秒で往復

交友関係
俗に言うバカルテット+α

出会った中で一番強いと思った存在
アタイ!


霧の湖を統括する妖精のような何か。妖精という範疇からはみ出してしまった異形の存在。だけどもバカ。
大妖精と並んで初見殺しの達人。なんの準備もなくチルノと戦えば大抵負ける。初見殺しを回避しても絶対防御圏を突破することは決して容易ではない。むしろこちらの方が厄介。さらにチルノは空気中を浮遊する冷気を完全に掌握できるため武器は無限に存在するといっていい。まさに攻守ともに完璧、頭とレーザー以外に死角はない。そしてトドメの『マイナスK』である。
自称最強であるがあながち間違いでもない。チルノはこれまでに敗北を経験したことがなく、悪くて引き分けなのだ。と言うもの、元々の戦闘能力の高さもあるがチルノにとっては…というより妖精にとっては死というものは一回休みの認識でしかなく、いくら殺しても相手を認識している限り戦闘を仕掛けてくる。負けるはずがない。
また人脈も広く、数々の強力な妖怪と手を結んでいる。特にレティ・ホワイトロックと同時に出現した時はもはや手がつけられない。

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