ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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なぎさ達が訪れた瓢箪池の水深は不確かなので、オリジナル設定です。


池に潜みし悪魔

クレッセントとルナチクスの戦いから夜、河童山瓢箪池の付近で2体の怪獣が争い合っている。

その山には過去になぎさとほのかがプリズムストーンを収めるのに必要なアイテム・プリズムホーピッシュを探していた場所である。

その場所には猫のような鳴き声を発する怪獣と両腕にハサミを持つ怪獣がいる。

前者の怪獣は宇宙恐竜ヤナカーギー。

ヤナカーギーは初代ウルトラマンによって竜ヶ森湖に封印されたが、タイムスリップしてきた宇宙魔人チャリジャによって封印が解かれ、破壊を行なっていた。

そして後者の怪獣は岩石怪獣サドラ。

サドラは霧吹山で地底怪獣デットンと交戦していたことがある。

他にもサドラは自身の周りに霧を出すことができる。

ヤナカーギーはサドラを襲い掛かるが、サドラのハサミに止められる。

しかしヤナカーギーはサドラの腹を蹴り、ハサミから解放される。

サドラはハサミでヤナカーギーを殴ろうとするが、素手で止められてしまう。

更にヤナカーギーは背負い投げをし、サドラを足で踏み続ける。

そして、サドラの首を締めあげるヤナカーギー。

サドラは泡を吹き出し、絶命する。

ヤナカーギーは勝利を喜ぶように吠え続ける。

そんなヤナカーギーを他所に青色の怪光が飛翔し、瓢箪池の中に入っていく。

次の日、場所が変わって、ぴかりが丘のブルースカイ王国の大使館のテレビから河童山の瓢箪池に起きたことがニュースで映し出された。

この大使館は幻影帝国の魔の手に立ち向かった戦士・ハピネスチャージプリキュアのキュアラブリーこと愛乃めぐみ、キュアプリンセスこと白雪ひめ、キュアハニーこと大森ゆうこ、キュアフォーチュンこと氷川いおなが拠点にしている。

パートナーの妖精であるリボンとぐらさんも一緒である。

 

めぐみ「本当に本物の怪獣がこの世界にいるなんてすごいね!」

ひめ「めぐみ、何感心してんのよ!?非常事態なんだよ?ニュースでは怪獣が死んでいたって言ってたけど、みらいが言ってたウルトラマンが倒したとは限らないでしょ!?」

 

ひめは怒りながらめぐみに詰め寄る。

 

めぐみ「わ、わかってるよ。」

ひめ「とにかく、ゆうこといおなが来たらなぎさ達に連絡して、出発しよう!」

めぐみ「はい!了解しました!」

 

めぐみは敬礼しながらひめの言うことを了承する。

そして数分後、ゆうこといおなは大使館に到着し、ひめはなぎさ達に連絡した。

連絡先のなぎさは河童山付近のバス停で合流するように掛け合い、めぐみ達はバスで移動していた。

そのバスの中でひめはこう言い出す。

 

ひめ「・・・なんで誠司も付いて来てるわけ?」

 

ひめはめぐみの幼馴染の相良誠司がいることに半開きの目で見る。

しかも誠司はめぐみの隣で座っている。

 

いおな「私も危険だから家で待っててって言ったんだけど、めぐみのことが心配だから一緒に行くって・・・」

ゆうこ「マナちゃんの言葉で言うならキュンキュンだからね。」

ひめ「これからやばやばい奴と会うことになるのに万が一のことがあったらどうするのよ!?それにこの戦いに誠司まで巻き込んだことをウルトラマンが知ったら・・・」

 

ひめは河童山で怪獣と対峙する時の事を想像した。

ブラック達とラブリー達とゼロが怪獣を倒した後、ゼロは誠司が一緒にいることを知り・・・

 

ゼロ『てめぇら!変身できない無力な人間を連れて来るなんてどういうつもりだ!?もし一歩間違えればあいつに踏み潰されたかもしれねぇんだぞ!余計なことするんじゃねぇ!』

 

ラブリー達に激怒する。

 

ゼロ『てめぇらはプリキュア失格だ!』

 

ゼロはラブリー達にプリキュア失格だと告げる。

ひめはその光景を脳裏に浮かび上がる。

 

ひめ「・・・なんてことがあったら、私達の立場も人生も終わりじゃん!!」

 

ひめは頭を抱えて嘆く。

 

リボン「ひめ、落ち着いてくださいな。」

ぐらさん「相変わらずの被害妄想だぜ。」

 

リボンは苦笑いしながらひめを落ち着かせる。

数分後、めぐみ達は河童山に到着し、なぎさ達と合流し、怪獣が現れたと言う瓢箪池に向かった。

 

なぎさ「でもまたここに来るなんて・・・何も起こらなかったらいいけど・・・」

メップル「何もなかったらテレビで報道されてないメポ。」

 

なぎさは愚痴をこぼすが、メップルにツッコまれる。

 

めぐみ「ん~!空気がおいし~い!」

誠司「遊びに来たんじゃないんだぞ。」

 

めぐみは呑気そうに言い出す。

 

 

 

 

 

 

場所が変わり、瓢箪池付近には真理奈と額に赤い宝石がついている生き物、カーバンクルのくるるがいた。

真理奈達はサドラの遺体を見つめる。

 

くるる「キュゥ。」

真理奈「なんて大きさなの。こんなのが町で暴れ出したら・・・」

 

その時、真理奈の懐から淡い光が発光する。

 

真理奈「えっ!?」

 

真理奈は懐から取り出すと昨日の家の帰りの途中に拾ったオーパーツが光り出したのである。

 

真理奈「なんなの?この光・・・」

 

真理奈は今も光り続けているオーパーツを見つめる。

その時、瓢箪池の水が突然吹き上がり始めた。

 

真理奈「なに?」

 

真理奈は瓢箪池の方向に振り向く。

すると、瓢箪池から背中がトゲトゲしていた怪獣が現れた。

その怪獣の名は宇宙怪獣べムラー。

宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣と言われている宇宙怪獣である。

べムラーは以前、初代ウルトラマンから逃げ、竜ヶ森湖の湖底に潜んだことがある。

 

真理奈「なっ!?怪獣!?」

 

真理奈はべムラーの登場に驚愕する。

真理奈はくるるを抱えて逃げようとするが、べムラーの青い熱線を繰り出される。

 

真理奈「キャアァッ!!?」

 

べムラーの熱線による衝撃で真理奈は吹き飛ばされ、意識を失ってしまう。

その時に手を握っていたオーパーツは数メートル飛ばされてしまう。

べムラーは瓢箪池の中に潜る。

 

くるる「キュゥ!キュゥッ!」

 

くるるは気絶していた真理奈を起こそうと舌で顔をなめたり、肩を揺さぶったりしていた。

 

?「あっちから音が聞こえたメポ!」

?「近くに人の気配を感じるミポ!」

 

くるるは声を聞こえたのでその方向に振り向く。

くるるの視線にはなぎさ達が真理奈の元に走ってくる姿が映る。

くるるはなぎさ達を警戒しているのか身構える。

 

なぎさ「って何なのこいつ!?」

めぐみ「見たことない生き物だよ。」

ひめ「もしかして、カーバンクル!?」

誠司「知ってんのか?」

 

ひめはくるるを見てカーバンクルだと言い出す。

 

リボン「妖精の世界にあるジュエル鉱国に住んでいる生き物ですわ。人間の世界にいるなんて・・・後ろにいるあの方が連れてきたのでしょうか?」

 

くるるはずっとなぎさ達に威嚇する。

 

ひかり「大丈夫よ、危害を加えたりしないわ。」

ポルン「大丈夫ポポ。プリキュラは悪いことしないポポ。」

なぎさ「『ア』だっつーの。」

 

ひかりはくるるに危害を加えないと言い出し、くるるに手を差し出す。

くるるはひかりの行動に首を傾げつつ、差し出した手に匂いを嗅ぐ。

そしてくるるは、敵ではないと確信したのか、今度は舌でひかりの手をなめる。

 

ひかり「分かってくれたのね?よかった・・・」

 

ひかりはくるるの頭を撫でる。

 

ルルン「ルル!何か近づいて来るルル!」

 

ルルンは何かを察知し、なぎさ達に伝える。

その時、突然地面が揺れ始める。

地面からヤナカーギーが現れた。

 

ひめ「何か出てきたーっ!?」

なぎさ「でかすぎ!ありえな~い!」

ミップル「そこにいる怪獣を倒したのはあいつミポ!?」

 

ミップルはサドラの遺体を見た後、ヤナカーギーに振り向いて確信をする。

 

めぐみ「誠司!この子をお願い!」

誠司「分かった!」

 

誠司は真理奈をおんぶし、その場から離れる。

くるるもその場から離れようとするが、真理奈が持っていたオーパーツを思い出し、キョロキョロした後、そのオーパーツを見つける。

くるるはオーパーツを拾って、誠司の後を追う。

 

メップル「みんな!」

ミップル「変身するミポ!」

ポルン「ポポ!」

 

メップルとミップルはハートフルコミューンに、ポルンはタッチコミューンに変わる。

めぐみ達もプリチェンミラーとフォーチュンピアノを構える。

なぎさとほのかはハートフルコミューンにプリキュアハートをセットして手をかざした時、ハートフルコミューンが光となって天高く飛ぶ。

なぎさとほのかは互いの手を繋ぎ、「デュアル・オーロラ・ウェイブ!」と掛け声を上げた時、2人は光に包まれ、その光の中で2人の衣装が変わる。

光を弾けた後、なぎさとほのかはキュアブラックとキュアホワイトに変身した。

 

ブラック「光の使者、キュアブラック!」

ホワイト「光の使者、キュアホワイト!」

ブラック、ホワイト「ふたりはプリキュア!」

ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」

ブラック「とっととお家に帰りなさい!」

 

ひかりはタッチコミューンに手をかざし、「ルミナス・シャイニング・ストリーム!」と掛け声を上げた時、金色の光を纏い、髪留めが消え、三つ編みの髪が解かれる。

そしてひかりはピンクのコスチュームを纏った少女、シャイニールミナスに変身した。

 

ルミナス「輝く生命!シャイニールミナス!光の心と光の意志、総てをひとつにするために!」

 

めぐみ達はプリチェンミラーのフタを、いおなはフォーチュンピアノのフタを開けると、「かわルンルン!」と発声し、それぞれプリカードを挿入し、めぐみ達は「プリキュア・くるりんミラーチェンジ!」と掛け声を上げ、いおなは「プリキュア・きらりんスターシンフォニー!」と掛け声を上げ、プリチェンミラーのミラーボールを回し、フォーチュンピアノの鍵盤を低いドを3回鳴らした後、なぞるように低いドから高いドまで鳴らす。

4人は4色のハートを上から入るとピンク、空色、蜂蜜色、薄紫色の衣装となり、その後マントを外す。

よってめぐみ達はキュアラブリー、キュアプリンセス、キュアハニー、キュアフォーチュンに変身した。

 

ラブリー「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

プリンセス「天空に舞う蒼き風!キュアプリンセス!」

ハニー「大地に実る命の光!キュアハニー!」

フォーチュン「夜空にきらめく希望の星!キュアフォーチュン!」

ラブリー、プリンセス「ハピネス注入!」

ハニー、フォーチュン「幸せチャージ!」

ラブリー、プリンセス、ハニー、フォーチュン「ハピネスチャージプリキュア!」

 

ブラック達は変身を終えた後、ヤナカーギーを相手に身を構える。




次回ですが、ゼロ以外のウルトラマンを出そうと思います。

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