ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

13 / 90
前回のあとがきに書いた通り、ゼロ以外のウルトラマンが出ます。


超古代の戦士

ヤナカーギーは尻尾でブラック達を薙ぎ払おうとする。

ブラック達はヤナカーギーの尻尾を避ける。

 

ブラック「ホワイト!フォーチュン!」

ホワイト「えぇ!」

フォーチュン「はい!」

 

ブラックとホワイトとフォーチュンはヤナカーギーの腹部に辿り着く。

 

フォーチュン「フォーチュン・スターバースト!」

 

ブラックは思い切りパンチを繰り出し、ホワイトは回転を加えてキックを繰り出し、フォーチュンは衝撃波を拳に込めて掌底打ちをする。

しかし、ヤナカーギーは平気な顔をしている。

 

フォーチュン「効かない!?」

ブラック「ありえない・・・」

ホワイト「ビクともしないなんて・・・」

 

ヤナカーギーは手でブラックとフォーチュンを薙ぎ払おうとする。

 

ハニー「ハニーテレポート!」

 

ハニーはトリプルダンスハニーバトンを頭上に挙げると、ブラックとフォーチュンは瞬時にヤナカーギーと数十メートル離れた所にワープさせる。

 

プリンセス「これはどう!?」

 

プリンセスはラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

プリンセス「プリンセス・弾丸マシンガン!」

 

プリンセスは両手の拳から光の球を何発も撃ち出し、ヤナカーギーに命中させる。

しかし、ヤナカーギーは腹を埃を払うように撫でるだけだった。

 

プリンセス「うっそ~・・・」

ラブリー「プリンセス!任せて!プリキュア・くるりんミラーチェンジ!チェリーフラメンコ!」

 

ラブリーはプリチェンミラーにチェリーフラメンコのプリカードをセットし、ミラーボールを回す。

すると、ラブリーの衣装はフラメンコダンサーに変わる。

これがハピネスチャージプリキュアが得意とするフォームチェンジである。

ラブリーは今変身したチェリーフラメンコの他にロリポップヒップホップ、プリンセスはシャーベットバレエとマカダミアフラダンス、ハニーはポップコーンチアとココナッツサンバ、フォーチュンはパインアラビアンとあんみつこまちにフォームチェンジできる。

 

ラブリー「プリキュア・パッションダイナマイト!」

 

ラブリーはフラメンコのダンスを踊ると同時に周りの炎を纏わせる。

そして、ラブリーは「オ・レ!」と掛け声を上げた時、大爆発を起こす。

ヤナカーギーはその爆発を受け、仰向けに倒れる。

 

ラブリー「やったーっ!」

プリンセス「普通に効いてるし!」

 

ヤナカーギーがようやく倒れた所を見てラブリーは喜ぶ。

 

ラブリー「今だよ、ルミナス!動きを止めて!」

ルミナス「はい!光の意志よ!私に勇気を!希望の力を!」

 

ルミナスは天から飛来してきたハーティエルバトンを取り、それを弓状に変形した後、巨大化し、回転し始める。

 

ルミナス「ルミナス・ハーティエル・アンクション!」

 

ルミナスは手を前に出すと、ハーティエルバトンが回転することで現れた光を発射する。

それを受けたヤナカーギーは身動きが取れなくなる。

その様子を誠司達は木の陰から見ていた。

 

誠司「やった!」

ぐらさん「さすがラブリーだぜ。」

リボン「今ならあの怪獣を倒せますわ。」

 

プリキュア達がヤナカーギーを追い詰めた様子を見る誠司達を他所に真理奈が目を覚まし、目の前の誠司の近くにいるリボン達を目撃したことを気付いていなかった。

 

真理奈(妖精!?それにあの子ら・・・プリキュアなの!?)

 

真理奈はリボン達だけじゃなく、ヤナカーギーと戦っているプリキュアも目撃した。

 

ブラック「ブラックサンダー!」

ホワイト「ホワイトサンダー!」

 

ブラックとホワイトは互いの手を繋ぎ、もう片方の手を頭上に挙げる。

すると、ブラックの手に黒い雷が、ホワイトの手に白い雷が収束する。

 

ホワイト「プリキュアの美しき魂が!」

ブラック「邪悪な心を打ち砕く!」

ブラック、ホワイト「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス!」

 

ブラックとホワイトは雷を収束した手を引き、直ちに前へ突き出すと、黒と白の雷が合わさり、強大なエネルギーを発射する。

そのエネルギーはヤナカーギーに命中する。

しかし、ヤナカーギーは何事もなかったかのように立ち上がる。

 

ブラック「えっ!?」

ホワイト「耐えたの!?」

 

ブラック達はプリキュア・マーブル・スクリュー・マックスに耐えたヤナカーギーに驚く。

 

リボン「なんてタフな怪獣なんですの!?」

くるる「キュゥ!」

 

くるるは真理奈が気が付いたのを逸早く気づき、駆け寄る。

 

真理奈「大丈夫よ、くるる。心配かけたわね。」

 

真理奈はくるるの頭を撫でる。

くるるは真理奈にオーパーツを渡す。

リボンとぐらさんは真理奈が起きているのを気付き、ルルンを連れて誠司の後ろに隠れる。

 

誠司「気が付いたのか?」

真理奈「えぇ、寝相は最悪だけど・・・それより、後ろにいるあんたら。隠れなくても大丈夫よ。誰も言わないから。それにあんたらがこの戦いを見てる所、ちゃんとこの目で見たわよ。」

 

誠司の後ろにいるリボン達は真理奈に気付かれたことにびっくりする。

 

ぐらさん「ゲッ!?」

リボン「全部見てましたの!?」

真理奈「えぇ。そこの男子がここに下ろした後、すでに目が覚めてたの。まぁ、聞きたいことはいろいろあるけど、後にするよ。さっきも言ったようにこのことは黙っておくわ。」

 

真理奈は誠司達にリボン達の事は秘密にすると言い出す。

 

ルミナス「キャアァァァァァァッ!!!!」

 

ルミナスはヤナカーギーに薙ぎ払われ、誠司達の元に吹き飛ばされる。

 

誠司「うわっ!?」

真理奈「やばっ!?」

 

誠司達は衝突されないよう、すぐに離れる。

ルミナスは木々にぶつかり、倒れる。

 

ブラック「こんのぉ~!!」

 

ブラックはヤナカーギーに殴りかかろうとするが、ヤナカーギーに捕まり、地面に叩き落される。

ホワイトはヤナカーギーの尻尾を掴み、投げ飛ばそうとするが、振り払われてしまい、更にヤナカーギーの尻尾で吹き飛ばされてしまう。

 

ホワイト「キャアァァァァァァァッ!!!!」

ブラック「ホワイト!」

 

ホワイトはそのまま瓢箪池に入ってしまう。

 

真理奈「あっ!?」

 

真理奈はホワイトが瓢箪池に落ちた所を見て、その池にべムラーがいることを思い出す。

 

真理奈「やばい!」

 

真理奈はオーパーツをポケットにしまい、ヤナカーギーに吹き飛ばされた影響で木々の下敷きになったルミナスを助けようとする。

誠司もルミナスを助けるために真理奈と手伝う。

 

真理奈「くるる!あんたはプリキュアにあの池の事を伝えて!こっちはこっちで何とかするわ!危ないと思ったらすぐ逃げてよ!」

 

くるるは真理奈の言う通りにし、プリキュアの元に駆け寄る。

 

誠司「どういうことだよ!?」

ルミナス「あそこに何かあるんですか!?」

 

誠司とルミナスは話が読めず、真理奈に尋ねる。

 

真理奈「あの池に怪獣がもう一体いるのよ!私もそいつにやられたわ!」

 

ルミナス達は瓢箪池にもう一体怪獣がいることに驚く。

一方、くるるはプリンセスとハニーの元に辿り着く。

 

ハニー「あっ!さっきの!」

プリンセス「ここは危ないよ!なんで来たのよ!?」

 

くるるは額の宝石の色を赤から紫に変わり、目を瞑る。

すると、紫の宝石から映像が出てきて、瓢箪池にいたべムラーが真理奈に向けて青い熱線を放射し、吹き飛ばした映像を流れる。

 

ハニー「えっ!?」

プリンセス「あの怪獣の他にもう一体いたの!?」

 

プリンセスとハニーは瓢箪池に目を向ける。

 

ラブリー「もう一体!?」

フォーチュン「なんですって!?」

ブラック「ホワイトが危ない!」

メップル「ミップルもメポ!」

 

ブラックはホワイトが瓢箪池に落とされたのを見たので、焦りを露わにする。

ブラック達はすぐにホワイトを助けに行こうとするが、ヤナカーギーが踏みつけようとするのを気付き、くるるを抱えて回避する。

 

プリンセス「助けに行きたいのは山々だけど、こいつがすごごご~く強いし、行かせてくれないよ~!」

 

プリンセスはヤナカーギーの攻撃を避けながら言い出す。

ブラック達はホワイトを助けに行こうとするものの、ヤナカーギーの妨害で瓢箪池に近寄ることができない。

 

ポルン「ルミナス、待ってるポポ!今ポルンが助けるポポ!」

ルルン「ルル~!」

 

ポルン達は真理奈と誠司と一緒にルミナスを下敷きにした木を退かそうとする。

しかし、あまりの重さで、微動だにしなかった。

 

真理奈「こ、のぉ~・・・!」

 

真理奈は必死に木を退かそうとする。

その最中、真理奈のポケットに入っているオーパーツが光り始めているのを気付かないまま。

ヤナカーギーは何かを感じたのか相手をしているプリキュアとは別の方向に向ける。

その方向はルミナス達がいる方向である。

ヤナカーギーが目にしているのは真理奈のポケットから発する光だった。

ヤナカーギーは方向を上げるとともにルミナス達に襲い掛かる。

 

ブラック「あっ!?」

ラブリー「誠司!逃げて!」

 

ラブリーの声を聞いた真理奈と誠司達はヤナカーギーがこちらに向かっていることに気付く。

ヤナカーギーはジャンプし、踏み潰そうとする。

真理奈は最後まで木を退かそうとする。

 

真理奈(私は・・・諦めない。父さんがいつも言ってた。諦めるなって・・・絶対に・・・諦めない!!)

 

その時、真理奈のポケットから強い光が発する。

 

ルミナス「えっ!?」

誠司「なんだ!?」

 

ルミナス達はその光に驚く。

 

真理奈「なにこれ!?」

 

真理奈も驚きを隠せなかった。

 

真理奈「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

真理奈が光の中に包み込まれる。

その光が膨張し、ヤナカーギーを吹き飛ばす。

 

フォーチュン「なに!?」

 

ラブリー達はその光を呆然と見ているしかなかった。

そして、その光から巨人が現れ、手に持っているルミナスと誠司達をブラック達の元に下ろした。

 

ルミナス「あれは・・・?」

 

ルミナスが見たのはプロテクターを装い、赤、青紫、銀の3色を主体にした巨人である。

その巨人の名はウルトラマンティガ。

ティガは3000万年前の時を経て復活し、ゴルザとメルバを撃退させた超古代の戦士である。

他にも、『エックスの世界』では閻魔分身獣ゴーグアントラーを倒した経歴を持つ。

 

ラブリー「ウルトラマンゼロなの?」

フォーチュン「いいえ、違うわ。でも、間違いなくゼロと同じウルトラマンよ。」

ブラック「ウルトラマンって他にもいるんだ・・・」

 

ティガは親指を瓢箪池に指した。

 

ハニー「あの怪獣を止めてくれるの?」

 

ティガはハニーの言葉に頷く。

ティガの後ろからヤナカーギーの咆哮が聞こえる。

ティガはヤナカーギーを相手に身を構える。

 

ブラック「みんな!この隙にホワイトを助けよう!」

 

ブラック達はヤナカーギーをティガに任せ、ホワイトの救出に向かった。

 

くるる「キュッ!?」

 

その時、くるるは瓢箪池に向かって走っている青年を目に映った。

 

ブラック「えっ!?」

 

ブラック達もその青年に気付く。

その時に青年は瓢箪池に飛び込んだ。




橘さゆり副隊長や西条凪副隊長がメインのウルトラマンの一人ネクサスに変身したので問題ないかと思います。
あと、キュアホワイトが瓢箪池に落ちてからの話ですが、次回に書くつもりです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。