ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
ティガがヤナカーギーと戦っている間、瓢箪池に落ちたホワイトはべムラーと遭遇していた。
ホワイト(あの怪獣の他にもう一体いたなんて・・・!)
ホワイトはべムラーの突進を避け、池から浮上しようとするも、すぐにべムラーに追いつかれる。
ホワイト(このままじゃ・・・!それにもう息が・・・!)
べムラーはホワイトの前に回り込み、尻尾でホワイトを薙ぎ払う。
ホワイト(あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!)
べムラーに薙ぎ払われたホワイトは池の底に沈んでいく。
べムラーはそのままホワイトを襲おうとするが、頭上から光線が降りかかる。
べムラーは見上げると、銃を持った青年がいた。
シンである。
シンはウルトラゼロアイで再び光線を撃つ。
その光線はべムラーの目に当たり、痛みによる悶絶でシンやホワイトとは違う方向に去って行く。
シンはこの隙にホワイトを救出し、急いで浮上する。
その頃、ティガはヤナカーギーの尻尾を避け、飛び蹴りでヤナカーギーを蹴り飛ばす。
ヤナカーギーは立ち上がり、再び尻尾で攻撃する。
しかしティガはその尻尾を掴み、回転を加え、ヤナカーギーを投げ飛ばした。
一方、ブラック達は瓢箪池に辿り着く。
すると、そこにホワイトのハートフルコミューンが落ちていた。
メップル「ミップル!」
メップルはハートフルコミューンから戻り、ミップルに呼びかける。
すると、ミップルはハートフルコミューンから戻る。
ミップル「う~ん・・・」
メップル「ミップル!無事だったメポ!?」
ミップル「メップル・・・」
メップルはミップルが無事であることを確認し、ホッとした。
プリンセス「ホッとするのは早いよ!ホワイトを助けなきゃ!」
プリンセスは人魚のプリカードを出す。
その時、目の前にホワイトを抱えていたシンが池から姿を現す。
プリンセス「って何か出たし!」
シン「おい!お前ら、手を貸せ!」
ブラックとラブリーはシンが抱えていたホワイトを瓢箪池から離す。
ルミナスはシンの腕についている腕輪を気付く。
ルミナス「その腕輪・・・もしかして・・・」
シン「話は後だ!」
シンは池から上がり、ホワイトの所に向かう。
ブラック「ホワイト!ホワイト、しっかりして!」
ミップル「ホワイト!」
メップル「しっかりするメポ!」
ブラック達はホワイトに呼びかけるが、目が覚める様子はない。
シンはブラックを退かし、ホワイトの気道を確保し、鼻をつまみ、口に息を吹き込む。
その様子をメップルたちは瞬きをしながら見つめ、くるるは目が点となりながら見つめる。
ラブリー、誠司「えぇぇっ!!?(////)」
プリンセス、フォーチュン「あああぁぁぁぁ~!!(////)」
ハニー「まあ・・・!(////)」
ブラック(なにやってんの、あたし!?今この人が真剣にホワイトを助けようとしてんのに、なんでこんなに恥ずかしい気持ちになってんの!?(////))
ルミナス「うぅ・・・(////)」
ラブリーと誠司は顔を赤くしながら驚き、プリンセスとフォーチュンはラブリー達より真っ赤になって硬直し、ハニーは口を押え、ブラックとルミナスはシンがやった行為から目を逸らす。
ホワイト「う・・・ご、ごほ、ごほっ!」
ブラック「ホワイト!?」
ブラックはホワイトが息を吹き返したことに気付き、ホワイトの元に駆け寄る。
ブラック「ホワイト!無事でよかった・・・」
ホワイト「ブラック・・・」
ブラックはホワイトを涙を流しながら抱きしめる。
ホワイトも涙を流しながら、ブラックを抱きしめる。
くるるは瓢箪池から水しぶきが上がっているのを見て、ブラック達に呼びかける。
シン「どうやら感動を浸ってる暇はなさそうだな。」
シンはウルトラゼロアイをゴーグル型にして、ブラック達から離れる。
ホワイト「あっ!待って!」
ホワイトはシンの後を追おうとするが、ふらついて思うように歩けなかった。
ブラックとルミナスはホワイトを支える。
ルミナス「ホワイト、一緒に行きましょう。」
ラブリー「よし、私達はあの巨人の援護に行く。」
ラブリーはティガに視線を向け言い出す。
ハニー「そっちは任せたよ。誠司君はリボンちゃん達をお願い。」
誠司「分かった。」
ブラック「・・・で、あんたら、いつまで固まってんの!?」
ブラックは未だ硬直状態から抜け出せなかったプリンセスとフォーチュンを見て呼びかける。
プリンセス、フォーチュン「はっ!?」
プリンセスとフォーチュンはブラックの声で正気に戻る。
プリンセス「い、いけない!つい・・・(////)」
フォーチュン「わ、私としたことが・・・(////)」
プリンセスとフォーチュンは正気に戻ったものの、顔は真っ赤なままである。
その時、瓢箪池からべムラーが出てきた途端、プリンセスとフォーチュンはようやく落ち着いた。
ラブリー「みんな!あの巨人の援護に行くよ!」
プリンセス、ハニー、フォーチュン「うん!」
ラブリー達はティガの元に向かう。
そのティガはべムラーが出てきたことに気付いて、べムラーの方に振り向く。
ヤナカーギーはそのティガを捕らえる。
そしてヤナカーギーはティガのエネルギーを吸収し始める。
それによってティガのカラータイマーが点滅をし始める。
カラータイマーはウルトラ戦士が活動するエネルギーのコアの役割を持つ器官である。
もし、カラータイマーの点滅が終わったら、ウルトラマンとしての戦う力を失ってしまうのだ。
ラブリー「ラブリービーム!」
ラブリーは目からピンクの光線を発射し、ヤナカーギーの左腕に命中する。
ヤナカーギーはラブリーの攻撃によって、ティガの左腕を離し、エネルギーの吸収を中断する。
ティガは肘でヤナカーギーの腹を打ち込んだ後、ヤナカーギーの首を掴み、前に投げ飛ばす。
ラブリー「おーい!巨人さーん!私達ハピネスチャージプリキュアが援護しまーす!」
ティガはラブリーの言葉に頷く。
一方、シンはウルトラゼロアイを装着し、ウルトラマンゼロに変身する。
ゼロ「まずは池から上がってもらうぜ!」
ゼロはウルトラゼロキックでべムラーは蹴り飛ばす。
よってべムラーは地上に吹き飛ばされる。
ゼロ「エメリウムスラッシュ!」
ゼロはエメリウムスラッシュを繰り出す。
その時、べムラーは2体に分身し、エメリウムスラッシュを躱す。
ゼロ「なに!?」
2体の内1体のべムラーは姿を消し、ゼロの背後に現れる。
ゼロ「分身能力に瞬間移動だと!?」
2体のべムラーは金色の光線を発射し、ゼロの動きを止める。
ゼロ「くっ!あのゴルザと同じか!」
2体のべムラーはゼロに頭突きを食らわせる。
その後、2体のべムラーは青い熱線を発射する。
その時、ゼロの前にルミナスが介入し、バリヤーを張ってべムラーの熱線を防ぐ。
ブラック、ホワイト「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス!」
ブラックとホワイトはプリキュア・マーブル・スクリュー・マックスを放ち、1体のべムラーに命中させる。
ゼロ「お前ら!」
ホワイト「すみません。でも、まだお礼を言ってないから!」
ゼロ「なら、とっととこいつらを倒そうぜ。」
ゼロはべムラーの頭突きによって金縛りが解かれ、容易に動けるようになり、反撃を開始する。
その頃、ティガはハピネスチャージプリキュアの助力でヤナカーギーを追い詰める。
ラブリー「愛と!」
プリンセス「勇気と!」
ハニー「命と!」
フォーチュン「星の光を!」
ラブリー達「聖なる力に!」
ラブリーとプリンセスはラブプリブレスのダイヤルを回し、ハニーはハニーバトンを光らせ、フォーチュンはフォーチュンタンバリンを鳴らす。
ラブリー達「プリキュア!」
フォーチュン「スターライト!」
ハニー「スパークリング!」
プリンセス「ブルーハッピー!」
ラブリー「ピンキーラブ!」
ラブリー達「シュート!」
ラブリー達はピンクと水色と蜂蜜色と薄紫色のエネルギーを合体して発射する。
そのエネルギーはヤナカーギーに命中する。
ヤナカーギーはラブリー達の合体技に怯む。
ラブリー「今だよ!」
ラブリーはティガに攻撃のチャンスを与える。
ティガは両腕を前に交差させた後、左右に伸ばしてエネルギーを集約し、両腕をL字に組んで、ゼぺリオン光線を放つ。
ヤナカーギーはゼぺリオン光線を受け、後ろに倒れ、爆散する。
その頃、ゼロは2体のべムラーの金縛り光線を躱し、べムラーの動きを止める。
ポルン「力を合わせるポポ!」
ルミナスはハーティエルバトンから光の洪水ををブラックとホワイトに浴びせる。
ブラック「漲る勇気!」
ホワイト「溢れる希望!」
ルミナス「光り輝く絆とともに!」
ブラックとホワイトは手を繋ぐ。
ブラック、ホワイト「エキストリーム!」
ルミナス「ルミナリオ!」
ブラックとホワイトは片方の手を前に出すと、ハート型のエネルギーから金色の光を発射する。
べムラーはそれを受け、もう1体のべムラーにぶつかる。
ゼロ「今度は俺の番だ!」
ゼロはルナミラクルゼロにタイプチェンジする。
ゼロ「ミラクルゼロスラッガー!」
ゼロはゼロスラッガーから無数の刃が現れ、その刃を2体のべムラーを切り裂く。
2体のべムラーは前に倒れ、爆散する。
ゼロは元の姿に戻り、ティガの方に振り向く。
ゼロ「またティガに会うことになるとはな。」
ティガは光に包まれ、真理奈の姿に戻る。
真理奈はヤナカーギーとの戦いの時、エネルギーを吸い取られたせいか、疲労して膝をつく。
くるるはすぐに真理奈の元に駆け、額の宝石の色が紫から緑に変え、目を瞑る。
すると、真理奈に緑の光が包まれる。
真理奈「はぁ、はぁ・・・ふう・・・ありがとう、くるる。」
真理奈は上体を起こし、立ち上がる。
ラブリー「大丈夫?」
プリンセス「あのウルトラマン、あなたが?」
プリンセスは真理奈に質問すると真理奈は落ちていたオーパーツを拾う。
そのオーパーツは石の塊だったが、今のオーパーツはティガのプロテクターに似たアイテムになっている。
そのアイテムの名はスパークレンス。
GUTSの隊員マドカ・ダイゴがティガの石像と融合したことにより、生み出した変身アイテムである。
また、エックスの世界で同じアイテムを玉城ユウトも使用している。
真理奈「何が起こったのかわからないけど、そうみたい。」
真理奈はスパークレンスを裏を向けたり、逆さにしたりして見つめる。
ゼロはシンの姿になって、真理奈の元に行こうとする。
ホワイト「あの!」
ホワイトはシンを呼び止める。
ホワイトはよろよろしながらシンに近づく。
ホワイト「助けてくれて、ありがとうございました。あの怪獣に池の底に叩き落された時、もうだめかと思いました。でも、あなたが助けに来てくれなかったら、ここにはいないと思います・・・」
ホワイトは言い出す内に涙を流していた。
そして、ホワイトはシンを抱きしめ、礼を言い出す。
ホワイト「本当に・・・ありがとうございました!」
シンはホワイトの頭を撫で続けた。
ブラックとルミナスは今の光景を見て微笑む。
数時間後、プリキュア達は変身を解き、河童山から下りて、バスで帰宅するのだった。
尚、ほのかは泣き疲れて寝てしまい、シンがほのかをおんぶしてバスに乗せて、なぎさとひかりと一緒にほのかの家に行くことにした。
ちなみにそのほのかはシンの隣に座らせている。
そのバスで真理奈はシン達にスパークレンスを手に入れた経緯や、くるるとの出会い、そして真理奈が妖精の事を知っている理由を話すが、それは次のお話・・・
次回は会話シーンが多めですが、最後辺りに別のウルトラマンがちょっとだけ登場します。