ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
そしてNew Stageで活躍したあのプリキュアが登場しますが、変身はしません。
みらい、リコ、ことはは倒れていた青年を家まで運び、リコの部屋を借りて彼を寝かせおいた。
その後、しばらく様子を見ていたが、ケガはなく、顔色もよくなってきたことから安心して寝ているように見えるため、みらい達はホッとした。
みらいはお粥を作るため、ことはは洗面器の水を変えるためリコの部屋から出て行った。
部屋に残ったリコはそのまま青年の看病をしている。
リコ(モフルンが気づかなかったら大変なことになってたわね。それにしてもどうしてあそこに倒れていたのかしら・・・)
リコは青年がなぜ桜並木の木の陰に倒れていたのか考え始める。
リコ(見たことないブレスレットも魔法を使っても外れなかったし・・・気になるわね・・・)
他にも青年の腕に嵌めているブレスレットが外れなかったことも気にしていた。
実はみらい達が青年を家に運んでリコの部屋に寝かした後、ブレスレットを外そうとしていたが、全く外れなかったのだ。
リコは魔法でブレスレットを外そうと試みるも、何の反応もなかった。
なので、腕のブレスレットはそのままにしている。
言い忘れたが、彼の容姿は高等学校の生徒にいそうな美少年タイプで髪型はツーブロックショートで整えている。
リコは彼のことを考えているその時。
リコ「!?(////)」
青年の手がリコの膝の上に乗せた。
しかも眠ったままで。
リコ「え、えぇぇぇ!???(////)」
リコは今の行動に頬を赤らめながら動揺する。
ことは「リコ~!水変えといたよ~!」
ことはは洗面器をもってリコの部屋に入った。
リコはことはの声に気付いたのか、膝の上に乗っている青年の腕を戻した。
ことは「?リコ、どうしたの?」
リコ「な、何でもないし!(////)」
ことははリコにどうしたのか聞いたが、リコは何でもないと答えた。
場所が変わり・・・
あゆみ「グレル、エンエン。着いたよ。」
グレル「おっ!待ってました!」
エンエン「ここに魔法つかいプリキュアがいるんだね。」
少女が手提げバッグの中に声をかける。
その中からぬいぐるみのような姿をした生き物が顔を出す。
少女たちと生き物の名は坂上あゆみとグレルとエンエン。
彼女は横浜の学校に転校した時、他の生徒とは馴染めず孤立していたが、フュージョンの一部と呼ばれていたフーちゃんとの出会いがきっかけで友達を作れるようになった。
そして、グレルとエンエンは妖精学校の生徒であり、あゆみのパートナーである。
彼等は妖精学校で影水晶から生まれた影を目覚めさせたが、プリキュアオールスターズの助けで影と和解し、夢の世界であゆみと出会ったことで彼女のパートナーとなった。
ここまで言えばわかるだろう。
そう、あゆみは幻のプリキュアと呼ばれたキュアエコーに変身する。
彼女もプリキュアオールスターズの助けでフーちゃんの元へ駆けつける時にプリキュアへと変身を遂げた。
さらに、夢の世界でグレルとエンエンと出会い、再びキュアエコーに変身し、プリキュアオールスターズを助けることに成功する。
その彼女達が津成木町に来ていたのは、妖精学校の先生からこの町で新しいプリキュアが誕生したと聞き、そのプリキュアに会うためにここに来たのだ。
あゆみ「気持ちは分かるけどあまり大声出さないでね。」
グレル「おぉ、そうだった。」
エンエン「ごめんなさい。」
あゆみはグレルとエンエンに注意する。
さっきあゆみがキュアエコーに変身すると言ったが、この事は内緒にしている。
その時、周りの人たちがざわつき始める。
それはグレルとエンエンの存在がバレたからではなく、周りの人たちの視線の先の空間が捻じれ始めたからである。
あゆみ「なんだろう?」
グレル「なんだ?どうした?」
エンエン「どうしたの?」
あゆみとグレルとエンエンも捻じれた空間を見る。
その時、その空間から鎧のような皮膚を持つ巨大な怪獣が現れた。
名前は超古代怪獣ゴルザ。
別の世界での話だが、ティガの石像を破壊するために超古代竜メルバと共に石像を破壊した。
しかしその途中で、ウルトラマンティガが蘇り、撃退された。
ゴルザの出現で大勢の人たちがパニックになり逃げ惑う。
あゆみ「な、何なの!?」
エンエン「うわあぁぁぁぁぁっ!?」
グレル「で、でかすぎるだろ!?」
ゴルザは腕を振り上げ、建物を破壊し始めた。
グレル「あゆみ!」
エンエン「変身だよ!」
グレルとエンエンは手提げバッグから出て、あゆみに変身するよう言い出す。
あゆみ「・・・うん、止めなきゃ!」
あゆみはグレルとエンエンの手を繋ぐ。
しかし、ゴルザの超音波光線による衝撃波であゆみ達は吹き飛ばされる。
あゆみ「キャアァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
あゆみは停まっている車にぶつかり、気を失ってしまう。
グレル「イテテテ・・・あっ!あゆみ!」
エンエン「あゆみ!しっかりして!」
グレルとエンエンは呼びかけるが、目を覚まさない。
その頃・・・
ことは「なに、この鳴き声!?」
みらい「なになに!?どうしちゃったの!?」
リコ「行ってみましょう!」
リコとことはは部屋から出ていく。
みらいもお粥を青年の近くに置いてモフルンを抱えて部屋に出る。
その時に青年の手がピクリと動いていた。
みらい、リコ、ことは「キュアップ・ラパパ!ほうきよ、飛びなさい!」
みらい達はほうきに乗って鳴き声をする方向へ向かった。
数分後、その鳴き声の元に辿り着いて見たのは、ゴルザが暴れ出している所である。
みらい「なにこれ!?怪獣!?」
リコ「なんて大きさなの!?」
みらい達はゴルザを見て驚く。
グレル「みらい~!」
エンエン「リコ~!」
みらい達は声がする方向を見ると、そこにはあゆみとグレルとエンエンがいた。
みらい「グレル!エンエン!」
リコ「それにあゆみまで!」
みらい達はグレルたちの元に向かった。
みらい「あゆみちゃん!しっかり!」
ことは「まかせて!キュアップ・ラパパ!あゆみのケガよ、治して!」
ことはは魔法のタッチペンを出し、呪文を唱えた。
すると、あゆみのケガが治り始めた。
グレル「うわっ!一瞬のうちに!?」
エンエン「あゆみ?!」
グレルはその様子に驚き、エンエンはあゆみに呼びかける。
あゆみ「う、ううん・・・」
グレル「あゆみ!」
エンエン「よかった・・・」
あゆみ「グレル、エンエン・・・」
グレルとエンエンは涙目になりながら安心した。
しかし、ゴルザの咆哮でその安心はかき消された。
みらい「あゆみちゃん、ここは私たちに任せて!」
リコ「すぐに終わらせてあげるから!」
みらいとリコは手を繋ぎ、「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!」と叫び、ダイヤのリンクルストーンがモフルンのリボンに装着される。
みらい、リコ「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」
呪文を唱えた後、みらいとリコの服が変わり、魔法使いのような姿に変わる。
みらいはキュアミラクルというピンクのプリキュアに、リコはキュアマジカルという紫のプリキュアに変身する。
ミラクル「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」
マジカル「ふたりの魔法!キュアマジカル!」
ミラクル、マジカル「魔法つかいプリキュア!」
ことははリンクルスマホンにエメラルドのリンクルストーンを嵌める。
ことは「キュアップ・ラパパ!エメラルド!」
そして、魔法のタッチペンで画面にFと書くと、Fの後に小文字でeliceが浮かび上がる。
ことは「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
呪文を唱えた後、ことはの服が変わり、妖精のような姿、キュアフェリーチェに変身する。
フェリーチェ「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
ゴルザは3人が変身する光に気付いたのか、その方向に振り向く。
グレル「スッゲーッ!あれが新しいプリキュア!」
エンエン「キュアフェリーチェ!」
あゆみ「ミラクル、マジカル、フェリーチェ・・・」
あゆみ達の目の前にいるのは、ゴルザに強い視線を向ける3人のプリキュア。
キュアミラクル、キュアマジカル、キュアフェリーチェである。
今回あゆみは変身しませんでしたが、次回は変身させるつもりです。