ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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謎の女、クリシス

シンは真琴を背に隠し、クリシスと呼ぶ女性に質問する。

 

シン「さっきから俺の事、見ていたよな?何故だ?」

クリシス「ちょっと興味を持ったから観察させてもらってたの。この辺りの人達とは違う感じがしてたからね。」

シン「お前も只物じゃねぇよな。」

 

シンは警戒心を解かず、クリシスに質問する。

 

クリシス「フフッ、やっぱり普通の人とは違うみたいだね。えーっと・・・」

シン「シン。モロボシ・シンだ。」

クリシス「シンだね?どうやらお邪魔みたいだからまた後でね。」

 

クリシスはシンと真琴を通り過ぎていく。

 

真琴「シン・・・」

シン「あいつは一体何者なんだ・・・」

 

シンは去って行ったクリシスを見届ける。

次の日・・・

 

真理奈「わざわざ大貝町の公園に呼び出してどうしたのよ?」

 

真理奈は大貝町の公園に来ていた。

シンに呼ばれていたからである。

その公園に来ていたのは、シンと真理奈だけじゃない。

ドキドキ!プリキュアのメンバーも来ていた。

 

シン「あぁ、四葉スタジアムで変わった女に会ったんだ。ずっと俺の事を見ていたから。」

真理奈「女?」

シン「クリシスって女だ。お前は会ったことないのか?」

真理奈「知らないわね。名前だって初めて聞いたし。」

 

真理奈はシンの質問に対し、そう答える。

 

ありす「真琴さんも知ってたんですか?」

真琴「えぇ、その時はシンも一緒だったから。」

六花「クリシスっていったい何者なの?」

 

六花達はクリシスの事を気に掛ける。

 

マナ「まこぴーの誘拐に関わったヤマザキさんの事も気になるけど、クリシスさんって人も気になるね。」

亜久里「とにかく油断は禁物ですわね。」

?「おーい、シンさーん!」

 

シンと真理奈は振り向く。

その先にはみらいとリコとことはがやって来た。

 

シン「みらい、リコ、ことは?」

みらい「おはようございまーす!」

 

シンに挨拶するみらい。

 

真理奈「なんでここに?」

みらい「あ、真理奈ちゃん。シンさんの様子を見に来たんだ。ここに住んでるって聞いてたから。」

マナ「あ、みらいちゃん達は知らないんだっけ?」

六花「はーちゃんの好奇心でどこかに連れて行かれちゃったものね・・・」

 

六花はことはを見て苦笑いする。

 

マナ「まこぴーのライブを終わった後、みんなに話したけど、あたしの家で居候することになったんだ。そこで家事全般や料理の手伝い、それからお客さんの対応も教えたけど、適応力高いし、テキパキ動いてるし、オールオッケーだよ!」

 

マナは親指を立てて言う。

 

真理奈「確かあんたの家って洋食店だったよね?モロボシのお兄さんはそこで働くことになってんの?」

マナ「あ、仕事の事だけどね。もちろんシンさんはぶたのしっぽ亭で働くことになったけど、アルバイトでまこぴーの付き人をすることになったんだって。」

真理奈「どういうこと?」

マナ「ライブを終わった後にね、シンさんがまこぴーの控室に行った時に、プロデューサーさんがまこぴーを助け出した礼で契約してくれたの。」

真理奈(剣崎を助けてくれたからって契約する理由になるの?)

 

真理奈はシンを見て呆れた表情になる。

 

リコ(なに、この感じ・・・なんでこんなにモヤモヤしてるのよ・・・?)

 

リコはアルバイトとはいえシンが真琴のボディーガードをすると聞いて、不機嫌そうな表情をする。

 

ことは「?リコ、どうしたの?」

リコ「な、なんでもないし。」

 

リコは頬を少し赤く染めながら言う。

 

シン「?どうしたリコ、風邪でも引いたのか?」

 

シンはそう言って自分の額をリコの額に当てる。

その瞬間、リコの顔は真っ赤になった。

 

リコ「な、ななななな、なんでもないから!ホントに!大丈夫だから!(////)」

 

リコは動揺しながら後退るもなんでもないと答える。

 

真琴(なんで今のを見て、こんなに心がモヤモヤするの・・・?)

 

真琴は今の光景を見て不機嫌そうな表情で見る。

 

真理奈(雪城や美翔に剣崎だけじゃなく十六夜もなの?)

 

真理奈は呆れた表情でシンを見る。

 

亜久里「戦いの勘が鋭い割に、肝心なことは鈍いのですね・・・」

シン「え?肝心なことってなんだよ?」

亜久里「なんでもありませんわ。」

シン「なんなんだよ?」

 

亜久里はそっぽを向く。

 

シン「ん?」

 

シンは何かを見つける。

シンが見たのはクリシスである。

 

シン「あいつは!」

 

シンはクリシスを見つけ、走り出す。

 

真理奈「え?あ、ちょっと!モロボシのお兄さん!?」

 

真理奈達はシンを追う。

 

シン「おい!クリシス!」

クリシス「?あ!シンじゃん!また会ったね。」

シン「何をしてるんだ?」

 

シンはクリシスを警戒しながら聞く。

 

クリシス「何もしてないけど、お腹が空いてたから噂のレストランに行こうとしてただけ。それじゃダメ?」

シン「ダメとは言ってねぇがな・・・」

真理奈「モロボシのお兄さん!急に走らないでくれる!?」

 

真理奈達はシンを追いつく。

 

真琴「クリシス!」

マナ「えっ!?あの人が!?」

 

マナはクリシスを見て驚く。

 

クリシス「皆さん、どうも!」

真琴「あなた!」

クリシス「あ!剣崎真琴じゃん。皆、シンと真琴の友達なの?」

シン「あぁ。」

 

シンはクリシスの質問に答える。

 

クリシス「あ、そうだ!せっかくだからみんなもご飯どうかな?いいよね?もうお昼だし。」

真理奈「えっ?そりゃあ・・・かまわないけど・・・」

 

真理奈はクリシスの発言に戸惑いながら答える。

 

シン「あぁ、いろいろ聞きたいことあるしな。」

 

シンは未だ警戒心を解かないまま答える。

その時、どこからか咆哮が木霊する。

 

真理奈「えっ!?」

六花「まさか!?」

 

シン達は周囲を見渡すと今まで見てきた空間の捻じれより大きな捻じれを見つけた。

 

クリシス「・・・!」

 

クリシスは苦しそうな表情で片手で頭を押さえる。

しかし、そのクリシスを見たものはいなかった。

シン達が見た巨大な捻じれから600mを超える4本の脚を持つ怪獣が現れる。

その怪獣の名は根源破滅天使ゾグ。

天使の姿でウルトラマンガイアとウルトラマンアグルを倒したことがある。

ガイアとアグルの攻撃で本性を現したのがこの怪獣である。

 

真理奈「なにーっ!?」

六花「いくらなんでも大きすぎるでしょう!?」

ことは「今まで戦った怪獣が可愛く見えちゃう!」

 

マナ達はゾグの圧倒的な巨体に驚愕する。

 

シン「どんだけでかくなろうと、ぶっ飛ばしてやるぜ!」

 

シンはウルトラゼロアイを構える。

真理奈もスパークレンスを構える。

シンはウルトラゼロアイを目に嵌め、ウルトラマンゼロに変身する。

真理奈もスパークレンスを掲げて、ウルトラマンティガに変身する。

 

マナ「みんな、いこう!」

みらい「クリシスさんはここで待っててください!」

 

マナ達とみらい達はクリシスから離れる。

クリシスはゼロとティガに目を向ける。

 

ゼロ「いくぜ、ティガ!」

ティガ「えぇ!」

 

ゼロとティガはゾグに接近する。

ゾグは接近してきたゼロとティガを薙ぎ払う。

 

ゼロ「ぐあっ!」

ティガ「あぁっ!」

 

ゼロとティガは地面に叩き落される。

ゾグは両腕を前に出す。

すると、ゼロとティガは苦しみながら宙に浮く。

ゾグは両手を下ろすと、ゼロとティガは地面に叩きつけられる。

 

マナ、六花、ありす、真琴「プリキュア・ラブリング!」

亜久里「プリキュア・ドレスアップ!」

みらい、リコ「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」

ことは「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」

 

マナ達はプリキュアに変身する。

 

ハート「みなぎる愛!キュアハート!」

ダイヤモンド「英知の光!キュアダイヤモンド!」

ロゼッタ「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

ソード「勇気の刃!キュアソード!」

エース「愛の切り札!キュアエース!」

ハート達「響け!愛の鼓動!ドキドキ!プリキュア!」

ミラクル「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

マジカル「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

フェリーチェ「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」

ミラクル達「魔法つかいプリキュア!」

 

ハート達とミラクル達はポーズを決める。

 

ミラクル「マジカル!フェリーチェ!行くよ!」

ミラクル、マジカル、フェリーチェ「キュアップ・ラパパ!ほうきよ、飛びなさい!」

 

ミラクル達はほうきでゼロとティガの元へ向かう。

 

ハート「よーし!あたし達も!」

 

ハート達はマジカルラブリーハープを取り出し、ハープの弦を爪弾くことで背中に白い羽根が現れる。

ハート達もミラクル達の後を追う。

その時、ゾグの周りに空間が捻じれ始めた。

 

クリシス「ウッ・・・グゥ・・・」

 

クリシスは苦しみ出す。

ゾグの周りの捻じれた空間から頭に魚のような口があり、顔と膝に目玉が表れた怪獣が50体が姿を現す。

名は破滅魔虫カイザードビシ。

ワームホールから現れたドビシが合体した破滅招来体である。

数の多さでガイアとアグルを追い詰めた。

 

ダイヤモンド「また怪獣が!?」

マジカル「しかも多い!」

 

ハート達はカイザードビシの多さに驚愕する。

 

ティガ「あんなバカでかい怪獣だけでも厄介なのに!」

ゼロ「上等じゃねぇか!まとめて相手をしてやるぜ!」

ティガ「まぁ、野放しにできないのは当然だよね・・・」

 

ティガはゼロの熱意に呆れながらも身を構える。

 

?「ゼロ!」

 

ゼロとティガは振り向くと、ドキドキ!プリキュアと魔法つかいプリキュア以外のプリキュア達がいた。

 

ゼロ「お前ら!」

マリン「ものすんごいでかい鳴き声が聞こえたから駆けつけてきたよ!」

ブラック「ていうかあんなでかいのありえな~い!」

プリンセス「しかも数が多いし!」

 

ブラック達はゾグの大きさとカイザードビシの数の多さに圧倒される。

 

ゼロ「よし!お前らはキモイ連中を頼むぜ!俺と真理奈はあのデカブツをやる!」

 

ゼロとティガはゾグを相手にする。

2体のカイザードビシはゼロとティガを阻もうとする。

 

ソード「閃け!ホーリーソード!」

マジカル「リンクル・アクアマリン!」

 

ソードはホーリーソードで1体のカイザードビシに命中させる。

マジカルはカイザードビシの足に吹雪で凍らせる。

 

ソード、マジカル「邪魔はさせない!」

ゼロ「任せるぜ!」

 

ゼロとティガはカイザードビシをプリキュアに任せ、ゾグに向かって飛翔する。




次回はゼロ、ティガ、ネクサス以外の平成ウルトラマンも登場させたいと思います。

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