ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
ゾグとの戦いから3日後、真理奈は妖精の世界で真奈美と父親の新カズマの手伝いをしていた。
新カズマは真奈美と共に妖精の世界を調べている。
現在は今いる無人島で開拓作業をしている。
そして、娘の真理奈にジークンドーを習わせた。
真奈美「カズマ。開拓作業は順調なの?」
カズマ「あぁ。吉田と桑原と志摩が力仕事をするのに、ナカジマとドイガキの指示に従って開拓を進めている。」
カズマは開拓作業の進み具合を伝えた。
真理奈「この世界を研究するためのはずが、こんな風に小さな町づくりを始めるなんてね。」
真理奈は開拓した場所を見渡しながら言い出す。
真理奈「ところで母さん、ラビリンスから時空の歪みの原因のこと突き止めたの?」
真奈美「まだよ。いろいろ調べたけど手掛かりはなかったわ。」
真理奈は時空の歪みの原因について真奈美に聞いてみたが、未だ解明されていなかった。
真理奈(原因が分かればモロボシのお兄さん達も安心するんだけどな・・・)
真理奈は溜息を吐いて呟く。
そして、30分後・・・
真理奈「ふぅ・・・疲れた・・・」
真理奈は真奈美とカズマの手伝いを終えた後、家に帰った。
真理奈「まのんの奴、私が父さん達の手伝いをしている間、まだ帰ってきてないのか。」
真理奈がカズマと真奈美の手伝いに行く時、まのんも一緒だったが、まだ帰ってきてなかった。
その時、真理奈のポケットから音が鳴る。
真理奈はポケットからIpadを取り出す。
そして、Ipadのアイコンを触る。
すると、Ipadの映像から2人の男女が映し出す。
?「アロハ、真理奈。」
真理奈「レナ姉さん!それにダイゴ義兄さんまで!」
映像から出てきたのは新レナと新ダイゴ。
2人は結婚した後、ハワイで暮らしていた。
レナは海の生き物を研究し、ダイゴはホノルルにあるフォスター植物園で働いている。
真理奈がいる日本は現在10時だが、レナとダイゴが暮らしているハワイでは15時であるため、2ヵ所とも明るい。
ダイゴ「真理奈ちゃん、元気?」
真理奈「元気よ。家にはいないけどまのんも元気にしてる。そっちは?」
レナ「見ての通り。」
真理奈とレナとダイゴは賑やかに話している。
レナ「ねぇ、妖精の世界の方はどうなの?」
真理奈「今も研究を続けてるけど、開拓作業も行なってる。人どころか妖精もいない無人島だからね。」
ダイゴ「真理奈ちゃん。お義父さんとお義母さんの手伝いをするのはいいけど、君はまだ14歳。普通の女の子として過ごしててもいいんだよ。」
ダイゴは真理奈にそう言う。
真理奈「まぁ、考えておくよ。元気でね。」
レナ「お父さんとお母さんとまのんのことお願いね。」
ダイゴ「アロハ。」
レナとダイゴは真理奈との通信を切った。
真理奈「ふぅ、どいつもこいつもイチャコラして・・・でも元気そうでよかった・・・」
真理奈はレナとダイゴが元気そうな姿を見て安心した。
その時、真理奈のスマホから着信音が鳴る。
真理奈は電話を掛ける。
真理奈「はい、もしもし。」
?「よう、真理奈。」
真理奈「モロボシのお兄さん!?」
シン「シンでいいぜ。マナや真琴が相手でも名字で呼んでるみたいだな。」
真理奈にかけてきたのはシンだった。
真理奈「下の名前で呼び合う仲じゃないでしょ!それよりあんた携帯持ってなかったでしょ!?ていうかなんで私の電話番号知ってるわけ!?」
真理奈はシンが電話をかけてくるとは思わなく、驚きを隠せなかった。
シン「ありすの執事に買ってもらったんだ。お前の電話番号はありすのおかげで知ったぜ。」
真理奈(四葉財閥の情報網で知ったか・・・全くあのお嬢様め、後で説教だからね・・・!)
真理奈はシンが自分の電話番号を知ったのはありすの仕業だと分かり、ありすに対し怒りが燻ぶる。
真理奈「で?何の用なの?」
真理奈は怒りを抑えながらシンに尋ねる。
シン「あぁ。マナがな、明日みんなで遊園地に遊びに行こうって話になってよ。俺と真琴は明日と明後日休みだから一緒に行けるんだ。お前にも誘おうと思ったんだ。」
真理奈「遊園地ね・・・確かに私、祖父ちゃんが出て行ってから遊園地どころか遊びに行ったりしなかったからね・・・」
シン「どうだ?」
真理奈「仕方ないわね・・・わかった。まのんにも誘うよ。」
真理奈はシンの誘いにOKする。
シン「あぁ、よろしくな。」
真理奈「それで、どこの遊園地に行くって?」
シン「横浜コスモワールドってとこだぜ。」
真理奈「横浜コスモワールドね?分かった。じゃ、切るよ。」
シン「じゃあな。」
真理奈はシンとの通信を切った。
その頃・・・
まのん「ここに来るのって1年くらい前だね・・・」
まのんがいる場所は周りが色とりどりの宝石が埋まっている洞窟の中である。
その洞窟の中にはくるると同じカーバンクルや鉱物の塊の妖精が暮らしている。
まのん「くるる、一緒に来てくれてありがとう。」
くるる「キュゥ!」
くるるはまのんに感謝され、胸を張る。
?「まのん、お久しぶりです。」
まのんとくるるは振り向くと、下半身の鉱石が人型に伸び、額にブリリアントカットのダイヤモンドが付き、ツインテールのような髪状のダイヤがついている妖精である。
その妖精の名はディアーナ。
まのんとくるるが今いる洞窟ジュエル鉱国の王女である。
カーバンクルと共にこの国を守り続けてきた。
まのん「ディアーナ、久しぶり。」
ディアーナ「あなたがここで気を失い、私があなたを介抱して以来ですね。」
まのんは笑顔でディアーナに挨拶する。
まのんとくるるとディアーナは楽しく話しながら奥へと向かう。
ジュエル鉱国の最奥部に壁画が描かれている。
まのん「ここ、私の怪我を治した後に見せた所だよね。」
ディアーナ「はい。遠い昔、このジュエル鉱国は地底に眠りし魔獣イビロンに襲われました。」
ディアーナは右端の黒い翼をもつ8つ足のドラゴンの壁画を見る。
ディアーナ「しかし、一人の少女とカーバンクルの結びの光によりキュアエレメントとなり、イビロンを封じ、平和を取り戻しました。」
ディアーナは右端から2番目の光に包み込む少女とカーバンクルの壁画を見て、左端から2番目の7つの光を囲むプリキュアの壁画を見た後、プリキュアがイビロンに立ち向かう壁画を見た。
ディアーナ「ただ最近、このジュエル鉱国に再びイビロンが蘇ろうとしています。」
ディアーナは悲しげな表情で言い出す。
まのん「うん、ディアーナは知らないだろうけど、最近人間の世界では時空の歪みで巨大な怪獣が出てきたの。怪獣だけじゃない。別の世界から来たプリキュアとは違う戦士が出てきたのよ。」
ディアーナ「別の世界からの戦士?」
まのん「うん。ウルトラマンっていう戦士なの。今はプリキュア達と協力してる。」
ディアーナ「それほど深刻な事態なのですね・・・」
ディアーナはまのんの話を聞いて俯く。
ディアーナ「まのん。私があなたを介抱した時、この壁画の事を私とまのんだけの秘密にするようにと約束しましたが、そうは言っていられないようです。あなたが人間の世界に戻ったら、このことを伝えていただきませんか?」
ディアーナは事態が深刻になっているのを知り、まのんに壁画の事を伝えてほしいと頼む。
まのん「うん、わかった。」
まのんはディアーナの頼みを引き受ける。
その晩、場所が変わり、北海道の釧路湿原ではカミキリムシのような怪獣と左右対称の2つの頭を持つ怪獣がネクサスに押されている。
前者の怪獣は宇宙恐竜ゼットン。
地球侵略を目論んだゼットン星人が送り込んだ最強の怪獣である。
戦闘力が高く、初代ウルトラマンを倒したことがある。
後者の怪獣は双頭怪獣パンドン。
地球侵略を目論んだゴース星人が送り込んだ宇宙怪獣である。
ウルトラセブンのアイスラッガーをキャッチしたことがある。
ゼットンはネクサスに攻撃するが、ネクサスはゼットンの攻撃を全て避け、蹴りを浴びせる。
ネクサスはセービングビュートでゼットンとパンドンを拘束する。
そしてネクサスはジャンプし、真上からアローレイ・シュトロームを放つ。
ゼットンとパンドンはネクサスの技により、爆散される。
ネクサスは光に包まれた後、クリシスの姿になる。
クリシス「はぁ、はぁ・・・頭痛いな・・・なんなんだろうね・・・?」
クリシスは頭を押さえながら、どこかへ歩いて去って行く。