ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
真理奈とひかりとまのんはシン達を別れた後、バス停付近に留まった。
真理奈「はぁ・・・クリシスのお姉さんは何者なのか突き止めるつもりが、こんなことになるなんてね・・・」
真理奈はベンチに座って頭を抱えて溜息を吐く。
ひかり「大丈夫ですか、真理奈さん?」
真理奈「えぇ。あんた達はいい判断してるわ・・・」
まのん「お姉ちゃん、いいの?シンさん達より先にバス停に来て・・・」
真理奈「先に帰るわけじゃないから・・・」
真理奈は疲れた顔でまのんの問いに答える。
真理奈「モロボシのお兄さん、こういうの初めてだからお兄さんの精神持つか心配してるのは事実よ?クリシスのお姉さん、一体全体何考えてるのか・・・」
真理奈は再び溜息を吐く。
その時、まのんから腹の虫が鳴る。
まのん「あ、あははは・・・お腹空いちゃった・・・」
ひかり「もう・・・まのんったら・・・」
真理奈「まのん、あんたねぇ・・・」
真理奈とひかりはまのんの腹の虫を聞いて緊張感がなくなる。
真理奈「まぁ、もう昼だしね。考えても仕方ないし、どっかレストランを寄るか。」
真理奈達は近くのレストランに寄ることにした。
その頃、シン達はクリシスが立ち寄った店の中に入った。
その中にはゲームキャラクターやアニメキャラクターの衣装や、グッズなどが置かれていた。
なぎさ「うわぁ、私1人だったら来れないよ・・・」
咲「店員さんもすごい衣装ナリ・・・」
シン達は店の中を見て唖然とした。
クリシス「あ、3人とも!こっちだよー!」
クリシスはシン達を見つけ、手招きをする。
シン達はクリシスの元に駆け寄る。
シン「クリシス、ここは何なんだ?」
クリシス「いろんなゲームキャラクターやアニメキャラクターのコスプレがレンタルしているショップだよ。秋葉原に来ている人達はここで着替えて、街中に歩き回るんだ。今、ほのかと舞は試着室で着替えてるよ。」
クリシスはシン達に今いる店を紹介し、ほのかの舞は試着室で着替えをしていることを伝える。
なぎさ「真理奈じゃなくても嫌な予感がしてきたよ・・・」
咲「うん・・・」
なぎさと咲はひそひそと話す。
クリシス「そろそろ着替え終わる頃かな?お二人さ~ん、着替え終わった~?」
クリシスは試着室の中にいるほのかと舞を呼びかける。
ほのか「た、確かに着替え終わりましたけど・・・(////)」
舞「ほ、本当に見せるつもりなんですか?(////)」
ほのかと舞は恥ずかしそうな声でクリシスに聞く。
クリシス「モチのロンだよ。すでに着替えたんなら尚更だよ。それにシン達も二人の今の格好はどんな衣装なのか気になってるわけだし。」
クリシスは試着室にいるほのかと舞にそう言う。
クリシス「3人共もほのかと舞は何を着てるのか気になるでしょう?」
シン「まぁ・・・そうだな。」
シンはクリシスの問いに答える。
なぎさと咲も反応は薄いが、頷く。
クリシス「ほのか、舞、聞こえた?気になるだって。」
ほのか「うぅ~・・・(////)」
舞「あぅ・・・(////)」
ほのかと舞はクリシスからシン達の意見を代弁する口振りを聞いて、恥ずかしがる。
舞「わ、わかりました・・・(////)」
ほのか「お、お願いします・・・(////)」
ほのかと舞は観念してクリシスの言う通りにする。
クリシス「オッケー!それではご覧ください!カーテンオープン!」
クリシスは試着室のカーテンを開ける。
シン「おぉ・・・!」
なぎさ、咲「うわぁ・・・!」
シン達はほのかと舞の格好を見て驚く。
ほのかはファイナルファンタジーX-2のユウナの歌姫姿のコスプレを着ている。
一方、舞はファイナルファンタジーⅣのリディアのコスプレを着ている。
クリシス「はい!今も人気のファイナルファンタジーの二大キャラのコラボでーす!」
クリシスは楽しそうに言い出す。
クリシス「ほのかの衣装はファイナルファンタジーX-2のヒロイン、ユウナがドレスフィアの力でジョブチェンジした歌姫のコスプレにしました。そして舞の衣装はファイナルファンタジーⅣの召喚士リディアのコスプレに仕立て上げました」
クリシスはほのかと舞の衣装を紹介する。
シン「いや、そう言われても俺には分かんねぇぞ?」
クリシス「あぁ、そっか。シンは元々宇宙人だから知らないのも無理ないか。あとで教えてあげるね。それと怪獣退治をするのはいいけど、プライベートでゲームをやったり、このようにお友達と一緒にショッピングに付き合ったりしていろんな楽しみを体験するのもいいよ。」
シン「あ、あぁ・・・」
クリシスはシンにそう言う。
クリシス「それで?どう?2人の衣装を見て。」
シン「あぁ。ほのかはプリキュアの姿で一緒に戦った時、白ってイメージしかなかったが、その格好もいいな。多分真琴も羨ましがると思う。成績がいい分歌姫の姿がよくまとまってるな。それに紫の上着に黒のスカートのほのかって新鮮な感じがするな。」
ほのか「あうぅぅぅ・・・ま、ますます恥ずかしいよぉ・・・(////)」
ほのかはシンに感想を言われ、顔が真っ赤になる。
クリシス「舞の方は?」
シン「舞はほのかと違って露出が多いが、妖精ってイメージがあるな。舞のプリキュアの姿は鳥をイメージしてるが、この格好もいいな。緑の衣装も似合ってるし、明るさが際立ってるな。」
舞「し、シンさん、そんな風に言われると・・・は、恥ずかしいです・・・(////)」
舞もシンに感想を言われて顔が真っ赤になる。
なぎさ「ていうかシンさん、なにほのか達の格好を見て真面目に感想述べてるんですか!?」
シン「いやいやいや、待てよなぎさ!なにもやましいことなんか考えてねぇからな!?(////)」
シンは少し顔が赤くなり、なぎさに反発する。
クリシス「ふ~ん?ウルトラマンと言えどもやっぱり男なんだね?」
シン「へっ!?」
クリシス「このコスプレ以外にもいろんなものが置いてあるからゆっくり眺めてるといいよ。リクエストがあれば着せ替えさせてあげる。」
シン「え、えーっと・・・」
シンはクリシスに対し、今の話を脱却する方法を考える。
ほのか「し、シンさん!変な想像しないでください!(////)」
シン「へっ!?し、してねぇって!」
シンはほのかに誤解を疑われ、必死に否定する。
舞「嘘!じゃぁ、なんでそんなに顔が赤くなってるんですか!?」
舞はシンに詰め寄る。
シン「お、落ち着けって!その格好で詰め寄るな!」
ほのか、舞「あっ・・・!」
ほのか「も、もう!いじわる!着替えてきます!(////)」
舞「わ、私も着替えてきます!(////)」
シン「俺のせいかよ!?」
ほのかと舞は足早に試着室に入る。
シンは精神的に疲れたのか、大きい溜息を吐く。
なぎさと咲はそんなシンを見て苦笑いする。
そして十数分後、シン達はクリシスと一緒に店の外に出た。
クリシス「あぁ、楽しかった。」
シン「お前だけだろ!」
シンは楽しそうな表情をしているクリシスを見て怒る。
ほのか「うぅ・・・(////)」
舞「はぁ・・・(////)」
咲「ま、舞、ほのかさん・・・」
なぎさ「話しかけない方がいいよ?」
咲はほのかと舞を慰めようとするが、なぎさから今は話しかけるなと言い出す。
シン「ちっくしょ~、完全にクリシスのペースに乗せられたな・・・」
シンは頭を抱えて悔しがる。
クリシス「もうお昼になっちゃったね。そろそろご飯食べに行こうかな。」
クリシスは腕時計を見てそう言う。
その時、怪獣の方向が聞こえる。
なぎさ「この鳴き声!」
シン「上か!」
シン達は上を見上げると、細長い首にメタリックブルーの外骨格を覆う体を持つ怪獣が5体飛来した。
その怪獣の名は宇宙斬鉄怪獣ディノゾール。
高次元捕食体ボガールにより呼び寄せられた宇宙怪獣である。
人の目には見えない舌であらゆる物を切断する。
ほのか「怪獣!」
シン「ディノゾールか!行くぞ!」
シンはウルティメイトブレスレットからウルトラゼロアイを出し、目に装着する。
クリシスもエボルトラスターを引き抜き、頭上に掲げる。
シンとクリシスは光に包まれ、ウルトラマンゼロとウルトラマンネクサスに変身する。
ゼロとネクサスはディノゾールを追って飛翔する。
なぎさ「私達も行くよ!」
ほのか達「うん!」
メップル「みんな!」
フラッピ「変身するラピ!」
メップルとミップルはハートフルコミューンに、フラッピとチョッピはクリスタルコミューンになる。
なぎさ達は変身アイテムを手にする。
なぎさ、ほのか「デュアル・オーロラ・ウェイブ!」
咲、舞「デュアル・スピリチュアル・パワー!」
なぎさとほのかはキュアブラックとキュアホワイトに変身し、咲と舞はキュアブルームとキュアイーグレットに変身する。
ブラック「光の使者、キュアブラック!」
ホワイト「光の使者、キュアホワイト!」
ブラック、ホワイト「ふたりはプリキュア!」
ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」
ブラック「とっととお家に帰りなさい!」
ブルーム「花開け大地に!」
イーグレット「羽ばたけ空に!」
ブルーム「輝く金の花!キュアブルーム!」
イーグレット「煌く銀の翼!キュアイーグレット!」
ブルーム、イーグレット「ふたりはプリキュア!」
イーグレット「聖なる泉を汚す者よ!」
ブルーム「アコギな真似はお止めなさい!」
ブラックは変身を終えた後、ゼロとネクサスの後を追う。
ブラック「ひかりと真理奈もすぐに来るはず!私達であいつらを倒そう!」
ホワイト達「うん!」
ブラック達は急いでディノゾールの元へ急ぐ。