ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
まのんの案内で真理奈の家に訪れるシン達。
そしてその家にある『ディメンジョンゲート』で繋いでいる妖精の世界の無人島に足を踏み入れた。
そこでディアーナと出会い、カーバンクルが見せたヤマザキの行いとイビロンの復活を目の当たりにした。
その直後、Uキラーザウルスが現れ、戦闘に入る。
しかし、そこにイビロンが現れ、Uキラーザウルスを吸収し、消えて行った。
Uキラーザウルスとの戦いを終えた後、シン達はディアーナからマヤについて聞き出す。
まのん「ディアーナはマヤさんと会ったことあるの?」
ディアーナ「えぇ。マヤはジコチューの軍団がトランプ王国に攻め込まれた時、まのんのように地上から落下してジュエル鉱国に訪れたのです。ジコチューに襲われて混乱してしまったのか、彼女には恐怖を覚えました。」
ディアーナの話からすると、トランプ王国がジコチューの襲撃に遭われ、国民達がジコチューとなり、滅亡された時、マヤはその最中、トランプ王国からジュエル鉱国に繋がっている穴に落ちてしまい、まのんと同じように気を失ってしまった。
真理奈「そういやまのん、1年前に母さん達が仕事してる最中、岩陰にある穴に落ちてたっけ。」
まのん「あ、あれはくるると遊んだ時に間違って踏み外してただけだもん!」
真理奈「気張ることじゃないでしょ?」
まのん「うぅ・・・もう!私の事はどうでもいいでしょ!?」
まのんは真理奈の指摘に癪が障り、怒り出す。
ディアーナ「あの・・・お話を続けても?」
ディアーナは2人を見て話を続けていいか聞く。
まのん「あ、どうぞ。」
真理奈「いいよ、続けて。」
真理奈とまのんは話を続けるよう促す。
ディアーナ「私の国で目覚めた彼女はトランプ王国の事で酷く落ち込んでいましたが、私の案内の元でメイジャーランドに連れて行き、そこに匿わせることにしたのです。」
ディアーナはトランプ王国が滅んだことを知ったマヤをメイジャーランドで住まわせたことを話した。
つぼみ「え?メイジャーランドにも繋がっていたんですか?」
つぼみはその話を聞いて、メイジャーランドにもジュエル鉱国と繋がっていたことを知り、ディアーナに聞き出した。
ディアーナ「はい。ジュエル鉱国は世界中の大地に繋がっていますから。話を戻しますが、長い月日が経った後、トランプ王国にジコチューの脅威が失い、平和を取り戻しました。しかし、マヤの心の傷は癒されていませんでした。」
ディアーナの話の内容はキュアハートがプロトジコチューを倒し、トランプ王国に平和を取り戻し、トランプ共和国へと生まれ変わった時だった。
しかし、マヤの心は虚しいままだった。
ディアーナ「その訳はマリー・アンジュ王女だったのです。」
真琴「!」
真琴はマヤの心の傷の訳はアンジュであることを知り、動揺する。
ディアーナ「そして、そんなマヤに誘いがあったのです。」
咲「誘い?」
ディアーナ「はい。マヤを誘ったのは行方不明になっていたトランプ王国の戦士デニーズ・ポーカーだったのです。彼もジコチューの襲撃の時に生き延びてきました。」
ディアーナはその時のマヤの事を話す。
真琴「デニーズ・・・さん・・・」
真理奈「剣崎?」
シン「知ってるんだな、そのデニーズのこと。」
シンは真琴が俯いているのを見て言う。
シン「あの映像を見た後、気になっていたんだ。あの時はヤマザキがイビロンを蘇らせたからその表情になったのかと思ったが、本当はヤマザキが言っていたそいつの事で俯いてたんだな?」
シンは真琴が俯いている理由を述べる。
真琴はシンが述べた理由に頷く。
なぎさ「・・・で、どんな人なの?その・・・デニーズって?」
なぎさはデニーズについて聞き出す。
真琴「デニーズ・ポーカーさんはトランプ王国の騎士の中で強く誇り高い戦士だった。彼は国の為に力を尽くしてきた。ジコチューとの戦いにも屈することなく立ち向かってきたけど、それ以来会うことがなかった。」
真琴はデニーズ・ポーカーの事を話す。
えりか「その人がヤマザキとマヤと手を貸してたんだね。」
いつき「どうしてそんなことを?」
えりかといつきはデニーズの行いに疑問を持つ。
ディアーナ「デニーズは今のトランプ共和国の政を快く思いませんでした。真琴、今のトランプ共和国は人間界と交流を深めているそうですね?」
真琴「あ、はい。四葉財閥の飛行船が行き来する等、友好関係が築かれてました。」
真琴はディアーナの質問に答える。
ディアーナ「しかし、デニーズはその国の政では国民が堕落を生み、破滅へと向かうと考えていたのです。デニーズがヤマザキという人と会った経緯は分かりませんが、彼はメイジャーランドに訪れ、そこに匿っていたマヤに会いました。」
ディアーナはデニーズがマヤと会った経緯を話す。
真理奈「じゃぁ、マヤがショックを受けたのはそのデニーズって人からアンジュっていうお姉さんの身に何かあったことを知ったから。そういう事なの?」
ディアーナ「そうです。アンジュ王女は真琴が知っての通り、2つの心に分かれ、存在そのものが失われてしまったのです。」
真理奈、まのん「なっ!?」
真理奈とまのんはアンジュの末路に絶句する。
真琴「その2つの心は亜久里ちゃんとレジーナとして生まれ変わったの。黒く染まったプシュケーの片割れと、染まらなかったプシュケーの片割れからね。エターナルゴールデンクラウンの力で記憶が蘇った亜久里ちゃんはレジーナと決着をつけに行ったの。」
まのん「それで、どうなったんですか?」
まのんは動揺しながら亜久里とレジーナのその後の事を真琴に聞く。
真琴「マナ達が亜久里ちゃんとレジーナを止めてくれたおかげで、争い合うことはなかったの。だけど・・・プロトジコチューを倒した後も・・・王女様が戻ることはなかった・・・」
真琴は涙を流しながら話す。
まのん「真琴さん・・・」
まのんは真琴を抱き締める。
ディアーナ「ご、ごめんなさい。私が無神経なことを・・・」
ディアーナは真琴に対してバツ悪そうに言い出す。
真琴「大丈夫です・・・続けてください。」
真琴は涙を拭ってディアーナに話を続けるよう言い出す。
ディアーナは「分かりました。」と告げ、話を続ける。
ディアーナ「デニーズからその事実を知ったマヤは真理奈が仰った通り、憔悴してしまいました。そんなマヤにデニーズは愛の結晶とプリカードファイルを渡したのです。」
ディアーナの口からデニーズがマヤに愛の結晶とプリカードファイルを渡したことを告げる。
シン「愛の結晶?」
ディアーナ「はい。その結晶は少女の強い気持ちに反応し、プリチェンミラーとプリカードに変わるのです。ヒメルダ王女もその結晶の力で変身する力を得ました。」
ディアーナはシンに愛の結晶について説明する。
ディアーナ「デニーズはマヤにプリカードファイルはカードを全て埋めることで、どんな願いでも一つだけ叶うことができることを教えました。」
ディアーナは続けてプリカードファイルについて説明した。
真理奈「マヤが海外のプリキュアを倒し、プリカードを奪ったのはアンジュのお姉さんを蘇らせるためってことなのね。」
ディアーナ「はい。デニーズはアンジュ王女を蘇らせる方法もマヤに教えたのです。それだけではなく、デニーズはトランプ共和国に革命を企てていたことも教えました。」
まのん「革命・・・」
ディアーナ「そしてデニーズはアンジュ王女を蘇らせることを条件にトランプの地を取り戻すために誘ったのです。マヤはアンジュ王女の為ならばとデニーズの条件に呑みました。」
ディアーナはマヤがデニーズの誘いを受けたことを話す。
まのん「・・・そんな・・・」
ディアーナ「それからしばらくして、デニーズはトランプ共和国の政に反する者を集め、ユグドラシルという革命軍を設立したのです。」
ディアーナはデニーズが同志を集め、革命軍を集めていること告げる。
真理奈「じゃあ、デニーズはトランプ共和国を攻める準備を始めているってわけね。モロボシのお兄さんから聞いた話だと、ヤマザキが持っている怪獣を操る杖はデニーズからもらったわけだから、イビロンを操ってさっきみたいに怪獣を連れ込んで、いつでも攻撃できるように策を練っている。」
真理奈はディアーナの話とシンから聞いた話を考え、結論付ける。
シン「どうやらこの事をタロウ達に話した方がいいだろうな。」
シンはディアーナから聞いた話を他のウルトラマンに教えることにする。
真理奈「剣崎、今の話からするとキュアイージスと戦うことになるけど大丈夫なの?」
真琴「・・・えぇ。友達と戦うのは辛いけど、王女様の為にも、私達が取り戻したトランプ共和国の為にも、私はマヤの心の闇を切り開き、光を照らすわ。必ず。」
真琴は真理奈の問いに答える。
真理奈(やっぱプリキュアって強いな・・・眩しいよ。)
くるる「キュゥ。」
くるるは真理奈の肩に乗る。
真理奈「どうやら、いらぬ心配みたいだったわね。」
シン達はディアーナの話を終えた後、無人島を後にした。
その直後、ディアーナは真理奈に呼びかける。
ディアーナ「真理奈。」
真理奈はディアーナに呼びかけられ、振り向く。
すると、ディアーナは手を翳すと、光が集約し、その光から剣の形をした掌大の透明の小さな石が現れる。
ディアーナ「受け取ってください。ジュエル鉱国に伝わるお守り、『闇薙の剣』です。」
真理奈「お守りか・・・大切にするよ。」
真理奈はディアーナから『闇薙の剣』を受け取る。
その頃、アメリカのグランドキャニオンで細長い体をしたカミキリムシのような怪獣が2人のウルトラマンと戦っている。
その怪獣の名は宇宙恐竜ハイパーゼットン。
バット星人がフューチャーアースに連れ込んだゼットンの進化系である。
ゼロ、ダイナ、コスモスが相手にするも、歯が立たず、窮地に陥れた。
そのハイパーゼットンと戦っているのはマックスとメビウスである。
メビウスはメビュームブレードでハイパーゼットンを斬りかかるが、テレポートで躱した後、メビウスを薙ぎ払う。
マックスはマクシウムソードを放ち、分身させてハイパーゼットンを襲い掛かる。
しかし、ハイパーゼットンはバリヤーを張り、マクシウムソードを弾く。
最後に残った1つのマクシウムソードは地中に入る。
メビウスはハイパーゼットンにメビュームスラッシュを放つ。
ハイパーゼットンはメビュームスラッシュを吸収し、火球を放つ。
メビウスはメビウスディフェンサークルで火球を防ぐ。
その時、ハイパーゼットンの後ろからマクシウムソードが現れ、ハイパーゼットンの翼を切断される。
マックス「メビウス!」
メビウス「はい!」
マックスはマックスギャラクシーを、メビウスはメビュームブレードを構える。
その時、ハイパーゼットンの真上に黒い渦が現れるのをマックスとメビウスが気付く。
その渦からイビロンが現れる。
マックス「なんだ!?」
メビウス「!?」
イビロンは触手から赤紫色の光線をハイパーゼットンに当てる。
よってハイパーゼットンは赤紫色の球体に包まれ、イビロンの触手に吸収される。
メビウスはメビュームスラッシュを放つが、イビロンは即座に渦の中に入り、消えて行った。
マックス「あのハイパーゼットンを吸収するとは・・・」
メビウス「あの怪獣は一体・・・」
マックスとメビウスは消えた渦があった空を見上げて呟く。