ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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最近、小説の執筆に手を抜いていましたが、それでも続きを書こうを思います。


ユザレと光の巨人

ホープキングダムでガンQ、ベムスター、ゾアムルチを倒したゼロ達はその後、国に止まることになった。

真理奈は城下町に下り、町の中に歩き回ると、一軒の図書館を見つける。

その図書館で一冊の本、『ユザレと光の巨人』を見つける。

 

真理奈(光の巨人ってウルトラマンの事よね?しかも表紙の模様、どう考えてもティガの物だわ・・・とにかく見てみよう。)

 

真理奈は本の内容を見る。

 

真理奈(1万年前、このホープキングダムがまだ国が築いていなかった頃、ダイヤの民が地上に暮らしていた。)

 

『その地には7つの光を輝かせる生き物カーバンクルが住んでおり、ダイヤの民はカーバンクルと共に日々を生きていた。しかし、そこに邪の心を持った盗賊達が攻め入り、カーバンクル達を捕らえた。カーバンクルの額の宝石を手にした者は富と名声を得ると言われている。盗賊達はその宝石を目当てに次々とカーバンクルを捕らえた。』

 

真理奈(カーバンクルの事も書かれていたのか・・・ダイヤの民ってジュエル鉱国に住んでいる妖精たちの事よね・・・)

 

『ダイヤの民は盗賊達の悪行を止めようと抗った。しかし、その争いの中で闇が強くなり、この地は闇に覆われた。そして闇の中から人の邪な心によって地底に眠りし魔獣が姿を現した。その魔獣は邪な心を持った盗賊達に3つの力を与えた。1つはあらゆる獣を従わせる杖『モンスターズルーラー』、1つは聖なる力を封ずる球『イヴィルアイ』、1つは闇の巨人へと姿を変える石器『スパークレンス』である。盗賊はその3つの力を闇の秘宝と呼んだ。』

 

真理奈「なっ!?」

 

真理奈は今の文章を見て驚く。

 

真理奈(春野のお兄さんが言ってた闇の秘宝はその魔獣が作った物だったっていうの!?しかもこの絵、イビロンじゃないの!)

 

真理奈は更に絵に載っている邪な心によって地底に眠りし魔獣を見る。

その絵には黒い翼を持つ8つ足のドラゴンの姿、その姿は紛れもなくイビロンであることが分かった。

 

『ダイヤの民はその大いなる闇の力に為す術もなく、カーバンクルを連れ、逃げ惑った。盗賊達は闇の秘宝を手にし、全てを支配することができると豪語し、喝采をあげた。だが、その中に1人だけ快く思わない者がいた。その者の名はアムイ。彼は『スパークレンス』を手にしていたが、その力でダイヤの民を苦しませていたことを悔やんだ。アムイはダイヤの民と戦った戦場に立ち、思いふけていた。そんな時、彼の前に少女が現れる。少女の名はユザレ。ユザレはダイヤの民を苦しませたアムイを支えていた。長く接していく内に『スパークレンス』はアムイの心に、ユザレの想いに反応したかのように光り輝いた。』

 

真理奈(ユザレの想いでスパークレンスを?)

 

『そして、ある孤島で魔獣は盗賊達と共にダイヤの民を追い詰めた。アムイは盗賊達を裏切り、『スパークレンス』を掲げ、巨人へと変わった。その巨人は光を纏い、身に宿した闇を封じ込めた。巨人はあらゆる脅威に立ち向かい、ダイヤの民達を救った。そして、巨人は魔獣と戦うが、『スパークレンス』は元々、魔獣によって生み出された力の塊の一つ。巨人の力では魔獣には及ばなかった。』

 

真理奈(光の力を得ても、イビロンを倒すことができなかったのか・・・)

 

『その戦いの間、ユザレはダイヤの民を守ろうとした。しかし、ダイヤの民は拒んだ。カーバンクルが盗賊に襲われ、額の宝石を奪われ、そして殺されたから。それでもユザレはダイヤの民を守ろうとした。怪我をしたカーバンクルを治癒しながら。その時、カーバンクルの額の宝石が輝き、ユザレと共に光を包み込んだ。そしてユザレは光の衣を纏い、覆われた闇を消し飛ばした。ユザレとカーバンクルの絆によって闇を振り払ったのだ。ダイヤの民はその光を結びの光と呼んだ。』

 

真理奈(光の衣・・・プリキュアに変身したってことよね・・・)

 

『ユザレは巨人と共に再び魔獣と立ち向かった。そしてユザレと巨人は魔獣を追い詰める。しかし、魔獣は盗賊達の邪な心、つまり人の心の闇によって生まれた存在。結びの光によって闇を振り払っても倒すことはできなかった。そしてユザレはある行動を起こした。魔獣を封印することを。カーバンクルと一つになったユザレは7つの力を使うことができる。そしてその7つの力を1つにすることで魔獣を再び地の底に封印を始めた。しかし、魔獣は封印される寸前に最後の抵抗をした。魔獣は最後の力を振り絞り、巨人の胸に貫いた。その後、魔獣は封印された。魔獣を封印することに成功したユザレは虹のオーラとなって消えて行った。巨人になったアムイも光となって『スパークレンス』を残し、消滅された。人の心の闇によって魔獣は再び眠りから覚め、封印が解かれるだろう。しかし、光を宿した『スパークレンス』と人とカーバンクルの間に生まれる結びの光が残されている限り、再び闇を振り払うであろう。』

 

真理奈は本に書かれた文章を読み上げた。

 

真理奈(そんな過去があったなんて・・・でも、どうしてそのスパークレンスが人間の世界に・・・)

 

真理奈は妖精の世界で起きた出来事を知った。

しかし、スパークレンスが人間の世界にあった理由が分からなかった。

 

 

 

 

 

その頃・・・

 

まのん「くるる、お疲れ様。」

くるる「キュ~・・・」

 

まのんはブラシでくるるの毛を整えている。

 

まのん「まさか君と出会った無人島がホープキングダムの近くにあるなんて思わなかったよね。」

くるる「キュゥ。」

 

まのんはくるるの毛を整え終えた後、真理奈がいる部屋に向かった。

 

?「やっほー!まののん!」

 

まのんは真理奈がいる部屋に向かう途中、声をかけられる。

まのんは振り向くと、きららとみなみが来ていた。

 

まのん「みなみさん!きららちゃん!」

みなみ「元気そうね。」

まのん「はい!」

きらら「で、まののん。ダンスの練習、上手くいってる?」

まのん「うん、ミユキさんからもラブさん達についていけてるって。」

 

きららの問いに答えるまのん。

 

まのん「きららちゃんは大丈夫なの、お仕事。」

きらら「うん。夏休みの終わりまでモデル活動お休みなんだよね。ま、ちゃんとレッスンはしてるよ。だってあたしは、天ノ川きららだよ?」

 

きららはウインクしながらまのんの問いに答える。

その後、改めて真理奈がいる部屋に向かった。

その部屋のドアに到着した後、まのんはドアにノックする。

 

まのん「お姉ちゃん、いる?」

シン「その声、まのんか?」

まのん「あ、シンさん?」

シン「待ってろ、すぐ着替える。」

 

しばらく経った後、部屋からシンが出て来る。

 

シン「お、みなみときららも来てたのか。」

みなみ「えぇ。」

きらら「さっき来てたよ。」

まのん「ところでお姉ちゃんは?一緒じゃないんですか?」

シン「あぁ。筋トレしてるうちにいなくなったな。」

 

シンはまのんに真理奈が部屋にいない理由を言い出す。

 

みなみ「町の方に行ったのかしら?」

きらら「付き合い悪い奴・・・」

 

きららは真理奈に対して呆れた顔をする。

 

まのん「ごめんなさい、お姉ちゃんったら団体行動苦手だから。」

 

まのんは困った顔で言い出す。

 

?「きゃあ~~~~~ッ!!!」

 

突然、悲鳴が聞こえる。

一同はバルコニーの方に振り向くと、ほうきを跨っていた少女が無茶苦茶に飛び回りながらそのままシン達がいる部屋に突入していく。

その少女はそのままシンにぶつかる。

 

シン「のあぁっ!!」

 

シンは少女にぶつかられ、一緒に床に倒れる。

 

まのん「し、シンさん!?」

みなみ「大丈夫ですか!?」

きらら「ってよく見たらリコじゃん!」

 

きららはシンにぶつけた少女をリコだと気付く。

 

リコ「いたたた・・・ご、ごめんね・・・」

きらら「また失敗しちゃったの?」

リコ「し、失敗してないし。計算通りだし。」

 

リコは強がって今の状況を否定する。

 

きらら「今のでどこが計算通りなわけ?」

シン「いって~・・・」

 

シンはぶつかられた衝撃による痛みで悶絶していた。

 

リコ「ってシン、大丈・・・」

 

リコは下敷きにされているシンを心配しようとした時、リコの尻に違和感を感じ、振り向くと、シンの手がリコの尻を触っていたことに気付く。

 

リコ「キャアァッ!?(////)」

 

リコは即座に立ち上がってシンから離れる。

 

シン「リコ、いきなりぶつかってきて大声で悲鳴あげるなよ。驚くだろ?」

リコ「だ、黙りなさい!変な所触って何言ってるのよ!?(////)」

 

リコは顔を真っ赤にしながらシンに怒りをぶつける。

 

シン「へっ!?今の感触って・・・(////)」

リコ「変な所を見て言わない!(////)」

 

シンはリコが押さえている所を見た途端、リコが更に怒り出す。

 

まのん「シンさん・・・」

みなみ「ふう・・・」

きらら「どさくさに紛れてラッキースケベやらかすなんてね・・・」

 

まのん達は呆れた表情で呟く。

 

みらい「リコーっ!」

ことは「大丈夫ー?」

 

バルコニーからみらいとことはが入り、ほうきから降りる。

 

リコ「全然大丈夫じゃないし!(////)」

 

リコは顔を真っ赤にし、怒りながら言い出す。

その時、部屋の中が揺れ始めた。

 

みなみ「な、なに!?」

 

みなみ達は今の揺れに驚く。

 

 

 

 

 

 

数分前・・・

 

はるか「カナタ、久しぶりだね。」

カナタ「あぁ、はるかも元気そうだね。」

 

はるかは今、別のバルコニーで白い正装をしている青年と話している。

彼はプリンス・ホープ・グランド・カナタ。

ホープキングダムの王子であり、はるかとは幼い頃に出会っていた。

ホープキングダムがディスダークに占領されてから一人で戦っていたが、Go!プリンセスプリキュアと出会ってから共に戦うことになった。

夢ヶ浜で再会を果たしたものの、その時に記憶を失われた挙句、はるかを絶望させてしまう。

しかし、プリンセスを目指すことをやめなかったはるかによって記憶を取り戻す。

そしてディスピア打倒後、ホープキングダムに平和を取り戻すことができた。

 

カナタ「君達が住んでいる世界で異変が起こっているようだけど、大丈夫そうだね。」

はるか「うん。今の私達は先輩のプリキュア達と一緒に戦っているし、魔法つかいプリキュアも一緒だったから頑張れたよ。それにウルトラマンも一緒に戦ってくれてるから。」

カナタ「メフィスト様から聞いたよ。この世界にも怪獣が現れたけど、彼らのおかげで何度も助かっていた。」

はるか「せっかくディスピアを倒して平和になったと思ったのにね・・・」

 

はるかは現在の状況の事に俯く。

 

はるか「でも、みんなの夢を守る為に立ち向かうよ。」

カナタ「はるか・・・」

 

カナタは今のはるかを見て微笑む。

その時・・・

 

?「きゃあ~~~~~ッ!!!」

 

はるかとカナタは悲鳴を耳に傾ける。

2人が振り向くと、ほうきで無茶苦茶に飛び回るリコと、それを追うみらいとことはの姿を見つける。

 

はるか「えぇ~~~っ!?みらいちゃんにリコちゃん!?それにはーちゃんまで!?」

 

リコはそのまま別の部屋のバルコニーに入っていった。

みらいとことはもリコを追って部屋に入っていく。

その時、急に城が揺れ始めた。

 

はるか「うわわわっ!」

カナタ「はるか!」

 

カナタははるかを抱き止める。

 

はるか「あ、ありがとうカナタ・・・」

 

はるかはカナタに助けられ、安心する。

その時、怪獣の咆哮が木霊する。

王国の外れの陸に煙の中から赤い眼に腹が緑色をして金色の体をした怪獣が現れた。

その怪獣の名は暗殺怪獣グラール。

究極進化帝王メンシュハイトがダークマターの影響で誕生した怪獣を合成して作り上げた怪獣である。

ウルトラマンネオスからエネルギーを吸収し、瀕死まで追い詰めたことがあった。

 

はるか「怪獣!」

 

グラールはホープキングダムに向かっている。

 

カナタ「はるか!後ろ!」

はるか「!」

 

はるかはカナタの声で後ろに振り向く。

はるか達の目の前に空間が歪み始めている。

その歪みから半魚人兵士ディゴンが25体現れる。




次回も怪獣が現れます。

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