ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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相変わらず雑な文章で申し訳ありませんが、読んで頂けると嬉しいです。


ユグドラシル

ゼロとネクサスは誠司が変身したウルトラマンタロウと共にザイゴーグとゴルザとアントラーと戦闘に入る。

プリキュア達の援護でゴルザとアントラーを倒すが、イビロンが現れ、ザイゴーグを吸収し、去ってしまう。

調べの館で調辺音吉から真理奈とまのんの祖父・新光太郎の話を聞く。

その後、シンの携帯電話からマナがかけてきた。

その内容は・・・

 

シン「亜久里達がさらわれただと!?」

マナ『そうなんです!倒したはずの怪獣も現れて、前にめぐみちゃん達を追い詰めたキュアイージスも出てきて、亜久里ちゃんとアイちゃん、レジーナを連れて行ったんです!』

 

亜久里とアイちゃんとレジーナがさらわれたという内容である。

マナからの話によると、シン達がティガの関する事を調べている内に大貝町に2体の怪獣が現れた。

その2体は前にゼロとティガとネクサスがドキドキ!プリキュアとスイートプリキュアの援護の元で倒されたシルバゴンとゴルドラスだった。

ただ、そのシルバゴンとゴルドラスの体のラインが違っていた。

シルバゴンの方は体のラインの色の赤が青に変わり、ゴルドラスの方は黒色の体色が白色に変わっていた。

そのシルバゴンとゴルドラスをガイアとエックスが相手にしていた。

その間、ドキドキ!プリキュアはキュアイージスと対峙していた。

 

ハート、ダイヤモンド、ロゼッタ『キャアァァァァァァァッ!!!!』

 

ハートとダイヤモンドとロゼッタはイージスの猛攻に圧倒され、変身が解除される。

 

ソード『閃け!ホーリーソード!』

 

ソードはホーリーソードを放つ。

 

イージス『裁け!ジャッジメントソード!』

 

イージスもジャッジメントソードを放ち、相殺する。

 

エース『ハァァァッ!!』

 

エースはイージスに攻撃を仕掛ける。

イージスはエースの攻撃を躱し、建物の屋根の上に着地する。

そして、イージスはナケワメーケダイヤとエターナルボールを出して投げ飛ばす。

ナケワメーケダイヤは郵便ポストに、エターナルボールは自動車に貼り付く。

よって郵便ポストのナケワメーケと自動車のホシイナーへと変貌する。

ナケワメーケは投函口から無数の手紙をロープのように出し、ソードとエースを捕らえる。

イージスはソードとエースを捕らえたのを確認した後、黒く禍々しい球を取り出し、頭上に掲げる。

 

ソード『!その球は・・・!』

エース『まさか・・・!』

 

イージスが持つ球から瘴気が溢れ出し、イージスと共にソードとエースを飲み込む。

 

ソード『グウゥッ・・・!』

エース『うぅっ・・・!』

 

ソードとエースは球の瘴気に飲まれたことで力が失っていくような感覚を覚える。

そして、ソードとエースが変身を解かれる。

 

真琴『なっ!?変身が解かれた・・・!?』

亜久里『ま、まさか、あの球は・・・!?』

 

真琴と亜久里は強制的に変身が解かれたことに驚く。

イージスも球の瘴気によって変身が解かれ、マヤの姿に戻ってしまったが、表情を変える様子もなかった。

 

マヤ『ホシイナー!亜久里様を連れて行きなさい!』

 

マヤはホシイナーに命令する。

ホシイナーはドアを開け、亜久里とアイちゃんを捕らえる。

 

亜久里『キャアァッ!』

マナ『亜久里ちゃん!』

 

亜久里とアイちゃんはホシイナーの中に閉じ込められる。

ホシイナーは最大速度でマナ達から離れる。

 

マヤ『戻るわよ、ナケワメーケ。』

 

マヤはナケワメーケにそう命じ、その場から去る。

 

マナ『亜久里ちゃん!』

真琴『そんな・・・』

 

マナ達はその光景を見てることしかできなかった。

イージスとの戦いの後、セバスチャンからレジーナがさらわれたことを知るマナ達。

ガイアとエックスが対峙していたシルバゴンとゴルドラスもまるで転送されたかのように消えていった。

マナは今までの出来事をシン達に伝えた。

その後、シン達は四葉邸に訪れた。

 

シン「携帯から聞いてたが、そんなことがあったなんてな。」

我夢「すまない。僕達がこの町にいながら・・・」

マナ「あっ、大丈夫ですよ!亜久里ちゃん達がさらわれたのはショックだったけど、助けに行くのに変わりないですし。」

 

我夢はマナに謝るが、マナは両手を前に出して大丈夫だと言い出す。

 

まのん「けど、マナさんの話だとマヤさんが使った球、きっとイヴィルアイですよね?その力で変身が解かれた訳ですから、それをどうにかしないと・・・」

 

まのんはイヴィルアイについて考え込む。

その時、まのんのカバンから着信音が鳴り出す。

まのんのカバンからIpadを取り出す。

そして、Ipadのアイコンを触ると、ダニエルとキャサリンが映し出される。

 

キャサリン『まのん、久しぶりね。』

まのん「ダニエルさん!キャサリンさん!」

キャサリン『真理奈の事は真奈美さんから聞いたわ。』

ダニエル『真理奈は昏睡状態になっているって聞いてる。代りに君が僕達の伝言を伝えることになるけど、いいか?』

まのん「はい。」

 

まのんはダニエルの了承を得るように返事する。

 

キャサリン『まず、トランプ共和国の方だけど、エターナルゴールデンクラウンが盗まれたという情報を得たわ。』

マナ達「えっ!?」

 

マナはキャサリンの言葉に驚く。

 

キャサリン『怪獣達がこの町から去った後、その報告を聞いた。何者かがトランプ共和国に侵入して奪われたみたいなの。』

まのん「そんな!で、足取りは掴んだんですか!?」

キャサリン『いいえ、まだ見つからないわ。私達、アルケミースターズは今からトランプ共和国に向かうことにした。有力な情報を得るためにね。』

 

キャサリンはまのん達に今持っている情報を伝えた。

 

ダニエル『もう一つ報告がある。ヤマザキの事だ。』

我夢「ヤマザキの?」

 

ダニエルは頷く。

 

ダニエル『生物工学のヤマザキ・ヒロユキは三ヶ月前にオーストラリアで亡くなったことが判明した。』

まのん「亡くなった?」

きらら「でも、まこぴーの話だと誘拐犯と取引してたって聞いたよ?」

 

ダニエルから真琴誘拐の手引きやイビロン復活の企てをしたヤマザキが三ヶ月前に死んだことを聞くまのん達。

ヤマザキが怪しげな行動を起こしたのは最近だったので、ダニエルの言葉に疑問を持った。

 

ダニエル『三ヶ月前に幻影帝国の残党がオーストラリアを支配していた。ヤマザキもオーストラリアにいた。彼は自分の研究成果の為に幻影帝国の残党を相手にしたんだ。彼が使ったのはエボリュウ細胞。その細胞を移植した生物は異常な程の身体能力を身に着けることができるんだ。彼はその細胞を移植したことで怪獣へと変貌した。だが、エボリュウ細胞を移植した生物は大量の電気エネルギーを補給しなければ長く生きられないんだ。幻影帝国はその弱点を知り、エボリュウ細胞を移植したヤマザキを殺したんだ。だが、そのヤマザキが白いローブを着た何者かによって生き返らせたようだ。』

 

ダニエルはまのん達にヤマザキが起こった出来事を話す。

 

いおな「今までの事、幻影帝国まで関わっていたなんて・・・」

奏「エボリュウ細胞が怪獣に成り変わる程の力を持つなんて・・・怖い話だよ・・・」

みなみ「それで、エボリュウ細胞はその後処分されたんですか?」

 

みなみはエボリュウ細胞は今、どうなっているのか尋ねる。

 

ダニエル『いや、ヤマザキを殺してしばらく経った後、エボリュウ細胞は処分されるどころか、ヤマザキが設立した研究所で改造を行なったとその研究員から聞いた。』

まのん「・・・そんな・・・」

 

まのんはダニエルの返答を聞き、慄いた。

 

ダニエル『とにかく、真理奈から聞いたユグドラシルがヤマザキと組んでいると分かった以上、気を付けるようにしてほしい。それを伝えるために連絡したんだ。』

ありす「分かりました。どのみちユグドラシルを相手にするつもりですから、注意いたしますわ。」

ダニエル『失礼。』

 

ダニエルはまのん達との連絡を切った。

 

はるか「イビロンの復活に亜久里ちゃん達の誘拐、そしてエボリュウ細胞・・・」

きらら「なんか嫌な予感しかしないよね・・・」

六花「白いローブの人の事も気になるけど、ユグドラシルは闇の秘宝が2つも持ってるんでしょ?」

真琴「えぇ。特にイヴィルアイが厄介だわ。あれを使われたら戦うこともできないわ。」

 

真琴は先程の戦いを振り返り、悩み出す。

 

ありす「1万年前に実在した秘宝でしたら、あの方がご存知ではないですか?」

シン「あの方?」

 

シンはありすが言っていた『あの方』の事で首を傾ける。

 

?「それは、私の事ではないか?」

 

声がした方に振り向く一同。

 

マナ「あーっ!あなたは!?」

 

マナはその声の相手を見て目を見開く。

 

 

 

 

 

 

その頃、妖精の世界にある城で大勢の人達が集まっていた。

その城の周りには町が廃墟になっており、誰も住んでいないが、城の前に集まっている人達はバルコニーに見上げて待っている。

そして、バルコニーから老齢の大柄な男が現れる。

その人物はデニーズ・ポーカー。

ジョナサン・クロンダイクと同じ元トランプ王国の戦士。

ジコチューがトランプ王国に襲撃した時、行方不明になったが、ジョナサンと同じく生存していた。

だが、プロトジコチューが消えた後、トランプ共和国として再建されてからトランプ共和国の政治を快く思わなかった。

そして、彼は同志を集めて革命軍ユグドラシルを組織し、クーデターを目論んでいる。

そう、今この場にいる大勢の人達はユグドラシルの戦士である。

 

デニーズ「トランプの行く末を憂い、栄光の未来を奪還すべく集まった誇りある同志諸君!我々はついに3人の王女を見つけ、黄金の冠も取り戻すことができた!これにより明日、神聖なる王宮の奪還作戦を決行する!そして、新たなる国王の戴冠の儀を執り行うのだ!1万年の歴史を誇る偉大な、トランプ王家の統治の下、古き良き強きトランプ王国を復活させるのだ!」

 

デニーズはユグドラシルの戦士達の前に演説を始める。

彼の話からすると、亜久里達はユグドラシルが拠点としているこの城にいる。

 

デニーズ「明日こそがトランプの夜明けだ!暗黒の2年に終わりを告げ、このトランプの聖なる地に正義と世界樹の名の下に、光を齎すのだ!」

 

デニーズの演説に歓声の声をあげるユグドラシルの戦士達。

デニーズの演説を終えた後、バルコニーから去り、城の中に入る。

 

デニーズの側近「デニーズ様、アグリ王女がお目覚めです。」

デニーズ「分かった、行こう・・・」

 

デニーズは側近からの報告を受け、亜久里がいる部屋に向かう。

その部屋に着いて、ドアを開ける。

その部屋に亜久里がプリンセスベッドで座っている。

アイちゃんもいるが、まだ眠っている。

 

デニーズ「アグリ王女殿下、お目覚めはいかがですか?」

亜久里「レジーナはどこにいるのですか!?私達を帰してください!あなた方の目的は聞いています!私達はあなたの思い通りにはなりませんし、このような卑劣なやり方で民の支持が得られると思ったら大間違いですわ!」

 

亜久里は怒りの言葉をデニーズにぶつける。

 

デニーズ「クロンダイクの手から国を取り戻し、あなたを確保するため手荒な手段を採るしかなかった・・・その点、深くお詫びいたします。しかしあなたには王宮にて戴冠していただきます。エターナルゴールデンクラウンは既に私の手の中にある。あなたが女王として即位し、トランプは王国として生まれ変わるのです。」

 

デニーズは亜久里にそう言う。

 

亜久里「いいえ!私は即位などしません!国を統治する者を選ぶのは民です!一部の人間の野望ではありません!私達を捕らえても無意味です!解放してください!」

 

亜久里はデニーズに対し、反対の声をあげる。

 

デニーズ「あなたが即位されないのであれば、私が即位することになります。」

亜久里「それは残念ですわ!エターナルゴールデンクラウンは王家の者にしか、その輝きを齎しません!あなたが戴冠した所で何も起こらないでしょう!」

デニーズ「そう、王家の者でなければならない・・・だが、私が王家の人間となれば話は別です。」

亜久里「それは、どういう意味ですか?」

 

亜久里はデニーズの言葉に表情が強張る。

 

デニーズ「・・・わかりきったこと・・・私とあなたが婚姻を結ぶという事です。」

 

亜久里はデニーズの言葉を聞いて顔色が悪くなる。

 

亜久里「な・・・なん、で、す・・・って・・・?」

デニーズ「トランプの憲法では、王族の婚姻に年齢の制限はありません。歴史上でも、生誕したばかりの皇太子が婚姻を結んだ例もあります。」

亜久里「そ、そんなこと・・・」

デニーズ「悍ましいとお思いでしょう・・・そう、これは悍ましい手段です・・・トランプの輝かしい日の出には相応しくない・・・だからこそ、あなたのご意思による即位をご期待しておりますよ・・・明日までにご決断をお願いします、アグリ王女様・・・」

 

デニーズは部屋から出る。

デニーズの言葉に衝撃を受け、涙が出そうになる亜久里。


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