ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
ザイゴーグとの戦いの後、四葉邸でメランから3つの闇の神器について聞いた。
イビロンの正体はクトゥルフの闇に憑りつかれたカーバンクルであることを知った。
モンスターズルーラーとイヴィルアイはスパークレンスのエネルギーとクトゥルフの闇の力によって生み出されたことを知る。
そして、メランの口から闇薙の剣の力でイヴィルアイの力を封じ込めることができる事を知った。
イヴィルアイの対策を練ることができたことで、トランプ共和国の防衛を決するシン達。
そのシン達は真理奈のお見舞いに行くため、四葉邸を後にする。
リコ「問題はユグドラシルの本拠地はどこにあるかよね・・・」
まのん「はい。イヴィルアイの力を封じ込める方法を見つけたとしても、亜久里ちゃん達の居場所が分からなければ助けに行けないですよね・・・」
リコとまのんはユグドラシルの本拠地の事で悩んでいた。
みなみ「もしかしてそこにこの世界と妖精の世界に繋いでいる転移ゲートがあるんだとすれば・・・」
はるか「えぇ~っ!?」
まのん「でも、『ディメンジョンゲート』の事は口外してないはず・・・」
まのんの言う通り、『ディメンジョンゲート』の秘密を知っているのは真理奈の家族と真奈美の助手達とプリキュア達とウルトラマン達だけである。
シン「一度幻影帝国って奴に殺されたとはいえ、そいつは科学者だ。『ディメンジョンゲート』と同じような物を作ってても不思議じゃねぇ。」
トワ「ヤマザキという科学者の事ですわね?」
シンはトワの問いに対し、頷く。
(お姉ちゃん・・・まだ目を覚まさないのかな・・・)
まのんは今も真理奈の事を心配している。
その時、まのんに抱えられたクルルは何かを感じ取ったのかまのんの腕から跳び降りる。
まのん「あっ!くるる!?」
くるるはまのん達から数メートル離れた所で止まり、辺りを見渡したと思ったら、建物の隙間に入っていく。
まのん「くるる!?どこ行くの!?」
みなみ「とにかく追いましょう!」
はるか達はみなみの言う通りにし、くるるの後を追う。
しかし、くるるが通った隙間は人間のサイズでは通れないので遠回りすることにした。
くるるは建物の隙間から通り抜き、辺りを見渡した後、回れ右して走っていく。
しばらく走った後、すぐに止まる。
すると、くるるが見たのは苺坂の公園で真理奈と一緒に寄って行ったキラキラパティスリーである。
くるる「キュゥ!」
くるるはキラキラパティスリーを見て、笑みを浮かべる。
?「あれ?君は?」
くるるは後ろから声が聞こえたので振り向く。
そこにはくるるに指を指しながら驚いているツインテールの少女がいた。
いや、ツインテールの少女だけじゃない。
三つ編みの茶髪の少女と青い革ジャンを羽織った少女、紫のロングヘアの少女とボーイッシュな赤髪の少女、そして、柊と赤色の実のヘアバンダナを嵌めた少女もいる。
?「あーっ!この前のお客さんの!?」
くるる「!キュゥ!」
くるるはその少女達を知っているのか、ツインテールの少女の手の中に飛び込む。
まのん「くるる~ッ!」
くるると6人の少女達は振り向くと、まのんとシン達がやって来た。
まのん「すみませ~ん!その子、私のペットです~!」
まのん達はようやくくるるに追いつく。
くるる「キュゥ!」
くるるは少女の腕から飛び降り、まのんの元に駆け付ける。
まのん「もう!勝手にどこかに行ったらダメじゃない!」
まのんはくるるに叱りつける。
はるか、みらい「いちかちゃん!」
まのん「え?」
まのんははるかとみらいが目の前の少女の名前を呼んだ時に振り向く。
目の前にいる少女は宇佐美いちか。
苺坂町に暮らしており、キラキラ☆プリキュアアラモードの1人、キュアホイップに変身する女の子である。
いちかと一緒にいる少女たちもキラキラ☆プリキュアアラモードのメンバーで、キュアカスタードこと有栖川ひまり、キュアジェラートこと立神あおい、キュアマカロンこと琴爪ゆかり、キュアショコラこと剣城あきら、キュアパルフェことキラ星シエルである。
いちか「はるかちゃん!みらいちゃんも!」
いちかははるかとみらいの顔を見て嬉しそうな顔をする。
まのん「知り合い・・・ですか?」
まのんは今のやり取りを見てキョロキョロする。
みらい達はシンとまのんにいちか達の出会いを話した。
まのん「春の時期にそんなことが・・・」
ひまり「初めて会った時、私達以外にもプリキュアがいたのは驚きました。」
あおい「それ以上にこの日本で活躍しているプリキュアが50人以上もいるのはびっくりしたけどな。」
ひまりとあおいは現在日本で活躍しているプリキュアの事で苦笑いしている。
ちなみに日本で活躍しているプリキュアは総勢51人である。(キュアエコーを含めて)
ゆかり「あなたもプリキュアだったなんてね。」
あきら「うん。みらいちゃんから聞いた時は驚いたよ。」
まのん「は、はい。自分でもびっくりです・・・」
まのんは苦笑いしながらゆかりとあきらに言う。
くるるはシエルの顔を見て首を傾げる。
何故なら、くるるは前に真理奈とキラキラパティスリーに訪れた時、シエルとは会ってないからだ。
シエル「そういえばくるる、私と会うのは初めてだったわね?私はキラ星シエル。」
いちか「シエルさんは元々妖精さんなんだよ。」
まのん「えぇ~っ!?」
いちかはシエルの事をキラリンという妖精だったことを明かすと、シンやひまり達以外の皆は驚いた。
その後、和気藹々と楽しく話し合っていた。
いちか「でも、前にキラパティに来たお客さんと一緒だったくるるとまた会えるなんて。」
まのん「そのお客さんって・・・真理奈って人じゃ?」
まのんはいちかの言葉を聞いて気になって真理奈の名前を出した。
ゆかり「えぇ。そんな名前だったわ。」
いちか達は真理奈と初めて会った時の事を話す。
数日前、真理奈はキラキラパティスリーの中に入り、その時にいちか達と出会った。
尚、その時はシエルが日本に帰国していなかったので、真理奈が会ったのはいちか、ひまり、あおい、ゆかり、あきらの5人だった。
いちか『いらっしゃいませ!』
真理奈『あ、えーっと・・・どうも。』
真理奈は見たことないスイーツショップに自分と同い年位の女の子が経営しているのを見て、ぎこちない言い方で返事する。
その後、真理奈は周りを見てみると、お客様が何人かいるのを確認する。
いちか『わぁ~、可愛い!この子、あなたのお友達なの?』
真理奈『え?あー・・・まぁ、そんなとこ。くるるって言うの。』
あおい『へぇ~。可愛いじゃん!』
ひまり『この子、どんな動物なんですか?』
真理奈『へっ!?あ、えーっと・・・(カーバンクルだなんて言えないよな・・・)』
真理奈はひまりにくるるの事を聞かれて困り出す。
ゆかり『あなた達、お客様が困ってるわよ。』
ひまり『あぁ~!す、すみません!』
真理奈『あ、いや、気にしなくていいよ。』
真理奈は苦笑いしながら言う。
あきら『ごめんね、いきなりで。』
真理奈『あぁ、大丈夫、大丈夫。(私と変わらない年齢の子達がスイーツショップをやってるって・・・)』
真理奈はあきらに案内されながら、キラキラパティスリーの店員が真理奈と同じ中学生が務めている事に疑問を抱く。
ゆかりやあきらのような高校生はバイトで働いているなら納得はするが、中学生も働いているので何故スイーツショップを経営しているのか、真理奈は分からなかった。
そう考えながらも、あきらの案内で席に着く。
真理奈は聞きたいことはいろいろあったが、後で聞くことにした。
それからしばらく経った後、いちかがスイーツを真理奈のテーブルの上に置く。
そのスイーツはくるるの顔をベースにしたカップケーキである。
真理奈(く、くるるのカップケーキ!?)
真理奈はくるるのカップケーキを見て驚く。
いちか『お待たせしました!』
真理奈『あー・・・どうも・・・』
真理奈は驚きはしたものの、苦笑いしながらいちかにお礼を言う。
真理奈(アニマルスイーツ・・・ねぇ・・・)
いちか『あの?どうかしました?』
真理奈『へっ!?いや、なんでもないよ!』
真理奈はいちかに声をかけられ、戸惑うも、カップケーキを口にする。
くるる『キュッ、キュゥ。』
真理奈『ん?』
真理奈はくるるに服の裾を引っ張られたので、くるるを見ると、くるるがどこかに指を指したので振り向く。
真理奈はカウンターをよく見ると、ぽっちゃりとしたクリームのような耳をした妖精・ペコリンを見つける。
真理奈(ふぅん、なるほどね・・・)
真理奈はペコリンを見て、いちか達はなぎさ達と同じプリキュアだという事が理解した。
真理奈はカップケーキを再び口にする。
その後、いちかが紅茶を真理奈の元に届ける。
いちか『紅茶を持ってきました!お味の方はいかがですか?』
真理奈『うん、美味かったよ。見た目も上出来。』
いちか『ありがとうございます!』
いちかは真理奈に褒められてお礼を言う。
真理奈『ねぇ、美味しいついでにお土産の分もお願いしていい?できれば5人分。』
真理奈はいちかに先程食べたくるるのカップケーキをお土産として作るようにお願いする。
いちか『はい!喜んで!』
真理奈『よろしくね。えーっと・・・』
真理奈はお願いするのはいいが、いちかの名前を聞いてなかったので口籠る。
いちか『私、宇佐美いちかです!』
真理奈『宇佐美か。私は新真理奈。カップケーキを食べ終わったら店の前で待ってるから、また後でね。』
いちか『はい!』
いちかは真理奈の為に作ったくるるのカップケーキを作りにキッチンに戻る。
真理奈はカップケーキを食べ終えた後、キラキラパティスリーの前でお土産のカップケーキが出来上がるのを待った。
しばらく経った後、いちかがやってきて、真理奈にカップケーキを入れた袋を差し上げる。
真理奈はいちかからカップケーキを貰った後、キラキラパティスリーを後にした。
これが真理奈とキラキラ☆プリキュアアラモードのファーストコンタクトである。
まのん「お姉ちゃん、そんなことがあったんだ・・・」
まのんはいちか達から真理奈と出会った話を聞いて感心する。
いちか「ねぇ、まのんちゃん。真理奈ちゃんは今どうしてるの?」
いちかはまのんに真理奈の事を聞く。
まのん「あ・・・お姉ちゃんは・・・」
まのんは真理奈の現状を知ってるので、いちかに真理奈の事を聞かれると口籠る。
その時、くるるがいきなりまのんの腕から飛び降りて唸り声を上げる。
まのん「どうしたの、くるる?」
まのんはくるるにそう聞く。
その後、くるると同じ視線を見ると、空間に歪みが二ヵ所生じているのを見つける。
その空間の歪みから黄色い体をした頭の小さい怪獣と、黒い体をした角が生えている怪獣が現れる。
前者の怪獣はどくろ怪獣レッドキング。
チャンドラーやドラコ、サラマドンやパラグラー等、多くの怪獣を倒した凶暴な怪獣である。
日本アルプスでウルトラマンを苦しませたことがある。
後者の怪獣は用心棒怪獣ブラックキング。
ナックル星人が操る宇宙怪獣である。
ジャックのスペシウム光線もウルトラブレスレットも通用しなかった。
シン「レッドキング!ブラックキングも!」
シン達はレッドキングとブラックキングの登場に驚く。
その時、反対側の咆哮から別の怪獣の咆哮が響き渡る。
シン達は振り向くと、レッドギラスとブラックギラスが現れた。
シン「レッドギラス!ブラックギラス!あの時の奴らか!」
シンはレッドギラスとブラックギラスを見て、前に横浜に現れた二体だと気付く。
レッドギラスとブラックギラスの背中の角は斬られてたままだった。
シン「みんな、話してるとこ悪ぃが、付き合ってくれるか!?」
はるか達「はい!」
はるか達は変身アイテムを構える。
いちか達もスイーツパクトを構える。
雑な邂逅ですみません・・・
そこは生暖かい目で・・・