ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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真理奈の目覚め

大貝町でウルトラセブンとカプセル怪獣ミクラスとウィンダムと共にレッドキング、ブラックキング、レッドギラス、ブラックギラスと対峙するゼロとプリキュア達。

ミクラスとウィンダムの援護に回ったGo!プリンセスプリキュアと魔法つかいプリキュア、そしてキラキラ☆プリキュアアラモードによってレッドギラスとブラックギラスを倒すことができた。

レッドキングとブラックキングもゼロとセブンによって倒される。

その後、シン達は真理奈が眠っているホープキングダムに向かうため、真理奈の家へ行くことになった。

その頃・・・

 

ネクサス「やぁっ!」

 

加音町の付近ではネクサスがメロディとリズムの援護によって棘が生えた黄土色の甲殻と両腕に鞭を備わっている怪獣と戦っている。

その怪獣の名は地底怪獣グドン。

ウルトラマンジャックをツインテールと共に追い詰めた怪獣である。

グドンがツインテールを噛み殺したことでジャックに逆転された。

グドンはネクサスに鞭で叩きつけようとする。

ネクサスはグドンの鞭を後ろに下がって避ける。

 

メロディ「いくよ、リズム!」

リズム「オッケー!」

 

メロディはミラクルベルティエを、リズムはファンタスティックベルティエを構える。

 

メロディ、リズム「翔けめぐれ、トーンのリング!プリキュア・ミュージックロンド!」

 

メロディとリズムはプリキュア・ミュージックロンドを放つ。

グドンは2人の技に怯む。

ネクサスはソードレイ・シュトロームでグドンの両腕の鞭を斬り落とし、その後、グドンの腹を突き刺す。

ネクサスはソードレイ・シュトロームを引き抜く。

グドンはそのまま前に倒れ、爆散される。

ネクサスはグドンを倒した後、クリシスの姿に戻る。

メロディとリズムも変身を解いた。

 

クリシス「2人とも、ご苦労様。」

奏「クリシスさんは大丈夫なんですか?」

クリシス「うん。元気百倍だよ!」

 

クリシスは奏に言われて元気よく返事する。

 

クリシス「さてと、なにか美味しい物でも食べに行こっかな。じゃ、またねー!」

 

クリシスは響と奏と別れる。

 

響「本当に変わった人だね。」

奏「そういえば、クリシスさんはどこで住んでるのかな?」

 

響と奏はクリシスを見送りながら言う。

 

 

 

 

 

 

その頃・・・

 

いちか「うわぁ~!本当に妖精の世界に繋がってるんだ!」

 

いちか達はまのんの案内で『ディメンジョンゲート』を潜り、無人島に入った。

 

ひまり「広いし、いい眺めです!」

ゆかり「シエルはこの世界は初めてだったわね?」

シエル「ウィ。私とピカリオはいちご山で暮らしてたからね。」

あおい「風が気持ちいい!」

あきら「いい場所だね。」

 

いちか達はまのんが案内した無人島を見渡す。

 

いちか「はるかちゃんから聞いたけど、この島の近くにホープキングダムがあるんだよね。」

はるか「うん。その時はびっくりしたよ。」

まのん「私もびっくりしました。」

 

まのんとはるかは今いる無人島がホープキングダムの近くにあることを当時驚いていた。

 

ゆかり「けど、そこまでどうやって行くの?」

まのん「あぁ、カナタさんからもらったんですけど・・・」

 

まのんはカバンから手紙を取り出す。

 

あおい「手紙?」

 

あおいはまのんが取り出した手紙を見て目を疑う。

その時、まのんが持っている手紙が光り出し、どんどん大きくなったと思ったら、巨大な絨毯となった。

しかも20人程乗れるぐらいの大きさに。

 

いちか「なんですとーっ!?」

ひまり「お手紙が絨毯に変わりました!?」

 

いちか達は手紙が絨毯に変わったことに驚く。

 

きらら「今みたいに手紙が乗り物になるっていうの、ハルモニアからの招待状と同じ仕組みなんだよね。」

トワ「えぇ、ホープキングダムはハルモニアとの交流もありますの。お兄様が渡した手紙はミス・シャムールが作ってくれました。」

まのん「最初に使った時驚きましたよ・・・」

 

トワは手紙が絨毯に変わった理由を話した。

まのんはその手紙を初めて使った時、驚いたのだった。

 

シン「俺もみらい達に乗せてもらうのかと思った。」

リコ「乗せられないし。1人しか乗れないし。」

 

リコはシンの発言に苦笑いしながらツッコむ。

シン達は絨毯に乗り、ホープキングダムに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのホープキングダムで眠っている真理奈は不思議な夢を見た。

その夢は目の前にリュックサックを背負った少年と先住民族のような服装をした青年が立っていることである。

 

真理奈「えっ!?ダイゴ義兄さん!?何、その格好?」

ダイゴ「あぁ、ごめん!僕は君のお義兄さんとは違う人間なんだ。名前は同じだけどね。」

 

真理奈は先住民族のような服装の青年の事をダイゴと呼ぶ。

真理奈の兄じゃないと告げた青年はマドカ・ダイゴ。

ネオフロンティアスペースでは地球平和連合TPC直属の防衛組織GUTSの隊員として戦っていた。

現在は火星でマドカ・レナと共に過ごしている。

彼はGUTSで活躍していた頃、ウルトラマンティガに変身したことがある。

 

真理奈「え?えーっと・・・つまり、私の義兄さんとは別人ってこと?」

ダイゴ「うん、そういうこと。」

 

真理奈はダイゴが言ってたことを解釈する。

 

真理奈「じゃ、あんたは?」

 

真理奈はリュックサックを背負っている少年に目を向けて名前を尋ねる。

 

?「僕は玉城ユウトだよ、お姉ちゃん!」

 

リュックサックを背負う少年は玉城ユウトと名乗る。

彼は東都大学の教授玉城ツカサの息子である。

芭羅慈遺跡で大空大地と出会い、それをきっかけにザイゴーグの襲撃に関わる。

ユウトが拾ったスパークレンスによってウルトラマンティガに変身したことがある。

 

真理奈「天国にしては変な感じね・・・」

ユウト「だからまだ死んでないって!」

ダイゴ「君は怪獣に負けて気絶していただけだよ。」

 

ダイゴとユウトは真理奈にまだ生きてると告げる。

 

真理奈「あ~、そうだったわね。さっきあの怪獣にやられたって思ってたわけだし・・・ホープキングダムはどうなってるの!?」

ダイゴ「大丈夫、心配いらないよ。」

ユウト「ゼロが守ってくれたよ。」

 

ユウトは真理奈にホープキングダムの無事を伝える。

そして、ダイゴとユウトは自分がウルトラマンティガとして戦っていたことを話した。

 

真理奈「そっか・・・あんた達も大変な目に遭ってたんだね・・・私なんか今も大変だよ。ティガの過去を知ったんだ。ティガは闇の巨人だったけど、大昔の人間が一心同体となって光になったことを。その人間が戦いに勝った後、光となって消えていったことを。私もその人と同じ末路になるのかなって不安になったんだよね。そう考えるとアスカのお兄さんが言ってた人としてできる事って何だろうねって無意識に考えちゃった・・・」

 

真理奈は雲も青空も太陽もない真っ白な空間に見上げながら言う。

 

真理奈「2人が羨ましいよ。地球の平和を脅かす強敵に立ち向かえたんだから・・・」

 

真理奈は言ってる自分自身が情けなく感じる。

 

ユウト「そんなことないよ!」

真理奈「え?」

 

真理奈はユウトに声をかけられて振り向く。

 

ユウト「僕はお姉ちゃんが思ってるほど強くないよ!芭羅慈遺跡でザイゴーグを見た時、怖かったんだ。でも、大地お兄ちゃんのおかげでお母さんを助けたんだ。」

ダイゴ「僕も君が思ってるほど強くないよ。あの時、邪神を倒すことができたのは、その本質が光だったからなんだ。」

真理奈「光?」

 

真理奈はダイゴが言っていたことに首を傾ける。

 

ダイゴ「それは誰の中にでもある。君の中にも。」

真理奈「・・・」

ダイゴ「たくさんの人達を輝かせる力があるんだ。だからどんな強敵にも立ち向かえたんだ。」

 

その時、真っ白だった空間が変わり始めた。

真理奈が見たのは、石像になったティガに多くの光が集まっていた事を。

強大な闇に敗れたティガが石像となった巨人たちに光を与えた事を。

地獄のような存在に追い詰められたティガ達に声援を贈った人達を。

 

真理奈「こんなにたくさんの人達がティガを・・・」

 

真理奈はこの風景を見て、今までティガとなって戦った日々を思い出す。

真理奈は強い怪獣と戦う時、ゼロ達やプリキュア達に助けられながら一緒に戦ってきた。

 

真理奈「言われてみれば、私も支えられてたわね・・・」

 

真理奈は頬を掻きながら呟く。

 

ダイゴ「アスカにも言ったことだけど、何故戦うのか、自分は何者なのか。誰かにその答えを教えてもらいたかった。でも、最後は自分で出さなきゃならない答えもある。君が考えている、人としてできる事、それは自分自身で決めるしかないんだ。」

真理奈「!」

 

真理奈はダイゴの言葉を聞いて、前にアスカが言った言葉を思い出す。

 

アスカ『君と同じようにティガに変身して巨大な闇を打ち払った後、人間として生きてきた人がいる。その人は言ったんだ。人としてできること、それは自分自身で決めるしかないんだと。』

 

真理奈は確信した。

目の前にいるダイゴがアスカが言っていた、巨大な闇を打ち払った後、人間として生きてきた人だと。

 

真理奈(アスカのお兄さん・・・いや、アスカ兄さんに感謝しないとね・・・)

 

真理奈は六本木でアドバイスを送ったアスカに感謝しないとと思いだした。

 

真理奈「ユウト、励ましてくれてありがとう。」

ユウト「どういたしまして!」

真理奈「ダイゴ兄さんも・・・って兄さん呼びすると私の義兄さんとややこしくなるわね・・・」

ダイゴ「あっはは、なんて呼んでもいいよ。」

真理奈「あはは、ダイゴ兄さんって呼ぶよ。定着しちゃったからね。」

 

真理奈は苦笑いしながら言う。

 

真理奈「ダイゴ兄さんもありがとう。アスカ兄さんもそうだけど、アドバイスありがとう。」

ダイゴ「がんばれよ。」

真理奈「うん。あ、そういえばまだ名前聞かせてなかったね?私は新真理奈。」

ユウト「真理奈お姉ちゃん、がんばれ!」

ダイゴ「頼んだよ。」

真理奈「うん!」

 

真理奈はダイゴとユウトに親指を立てるジェスチャーをする。

すると、ダイゴとユウトは真理奈に笑顔で見送るように下半身から消えていく。

 

 

 

 

 

真理奈がダイゴとユウトと話し合っている間、シン達は・・・

 

いちか「真理奈ちゃん、この部屋に?」

まのん「はい。」

シン「シエルは会うのは初めてだったな?」

シエル「ウィ。その時はまだ苺坂に帰ってなかったから。」

 

真理奈が寝ている部屋の前にいる。

ちなみにいちかの手には前に真理奈がお土産として作らせたクルルのカップケーキが入っている袋が持っている。

シン達はいろいろと話をした後、シンは真理奈が寝ている部屋のドアを開ける。

 

シン「あ、お前ら。」

 

シンが見たのはふたりはプリキュアMAX HEARTとふたりはプリキュアSPLASH STARとYESプリキュア5GOGOが真理奈を看取っている所である。

 

ほのか、舞「シンさん!」

はるか「あーっ!みんな!」

なぎさ「あ、お邪魔してまーす!」

 

はるか達はなぎさ達がいることに驚く。

 

ひまり「この方たちは?」

みらい「あ、この人達はね・・・」

 

みらいはキラキラ☆プリキュアアラモードになぎさ達を紹介する。

その後、みらいはなぎさ達にキラキラ☆プリキュアアラモードを紹介する。

 

いちか「というわけで、よろしくお願いします!」

咲「こちらこそよろしくナリ!」

りん「しかし、ついに50人超えたね・・・」

くるみ「名前を覚えるだけでも大変だわ・・・」

 

りんとくるみは度々に増えていくプリキュアに頭を抱える。

 

まのん「みんなもお姉ちゃんのお見舞いに?」

ほのか「うん。アロマから事情を聞いたよ。」

なぎさ「真奈美さんがゲートを開けてくれたんだよ。」

うらら「シロップのおかげでここに来ました。」

 

まのんはなぎさ達から話を聞く。

クルルはまのんの腕から真理奈の隣に飛び移る。

 

まのん「お姉ちゃん・・・」

 

まのんは心配そうに真理奈を見る。

 

真理奈「・・・う・・・うぅ・・・」

まのん「!お姉ちゃん!?」

 

まのんは真理奈の呻き声を聞き、真理奈の顔に近付く。

 

まのん「お姉ちゃん!」

真理奈「う・・・うん・・・あ、まのん・・・」

まのん「お姉ちゃん!」

 

まのんは真理奈が目を覚めて涙を流しながら抱きつく。

 

真理奈「ちょ、まのん、半病人相手にいきなり抱きつく奴いるか!?」

 

まのんは真理奈に言われて慌てて抱きついた手を離す。

 

いちか「真理奈ちゃん、無事だったんだね?」

 

真理奈はいちかの声を聞いていちかの方に振り向く。

 

真理奈「なんか聞き覚えのある声がすると思ったら、あのスイーツショップの子達か。」

あおい「起きて一言目がそれかよ?」

あきら「でも、無事でよかったよ。」

ひまり「心配しましたよ。」

ゆかり「元気そうで何よりね。」

 

いちか達は真理奈が目覚めて安心する。

その後、いちかがシエルを紹介したり、お見舞いの品としてクルルのカップケーキを贈ったりで、真理奈が寝ていた部屋が賑やかになる。




ややこしいようですが、真理奈の夢の中で出てきたダイゴはネオフロンティアスペースにいるマドカ・ダイゴで、真理奈の義兄であるダイゴは新ダイゴなので間違わないように。

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