ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
マリー・アンジュ王女の話を聞き、決心をついた次の日、シン、真理奈、まのん、ミライ、ヒカル、そしてふたりはプリキュアMAX HEART、ふたりはプリキュアSPLASH STAR、YES!プリキュア5GoGoは亜久里達の救出、イヴィルアイの破壊、マヤとの再会をするため、ユグドラシルの本拠地に乗り出す。
だが、そのマヤはデニーズを率いるユグドラシル軍と真琴とありす、フレッシュプリキュア、スマイルプリキュア、ハピネスチャージプリキュアと対峙していた。
真琴はキュアソードに変身し、キュアイージスに変身したマヤと亜空間で決着をつける。
ちょうどその頃、マナ達は魔法つかいプリキュアと一緒にハートキャッチプリキュア、スイートプリキュア、プリンセスプリキュア、そしてキラキラ☆プリキュアアラモードが来るのを待っている。
そして数分後、ハートキャッチプリキュアとスイートプリキュアが到着した。
つぼみ「お待たせしました!」
えりか「つぼみが途中で道迷ったんだよ。」
つぼみ「うぅ~!そういうえりかこそ行く道を間違えたんじゃないですか!」
えりか「うぐっ!」
つぼみはえりかに言われて顔を赤らめるが、その仕返しなのか、つぼみはえりかに文句を言うと、えりかはギクリと反応する。
奏「響も途中で寄り道してメンチカツを食べるから!」
響「なによ~!」
響と奏は口喧嘩する。
エレン「もう!喧嘩は後!」
エレンはつぼみとえりか、響と奏の喧嘩を止める。
はるか「みんな!お待たせ!」
いちか「遅くなりました!」
響と奏の喧嘩が中止したと同時にプリンセスプリキュアとキラキラ☆プリキュアアラモードが到着した。
みらい「いちかちゃん!わざわざ呼び出してごめんね?」
いちか「お気になさらず!」
みらいといちかはお互いに両手を握る。
つぼみ「この人達が新しく誕生した?」
みらい「うん。キラキラ☆プリキュアアラモードの宇佐美いちかちゃん、有栖川ひまりちゃん、立神あおいちゃん、琴爪ゆかりさん、剣城あきらさんにキラ星シエルちゃん。」
いちか「初めまして!」
みらいに紹介され、プリンセスプリキュアと魔法つかいプリキュア以外のプリキュア達に挨拶するいちか。
えりか「ねぇ、いつき。高校生のプリキュアってゆりさん以来だよね?」
いつき「うん。ゆりさんと仲良くなれそうだと思うけど・・・」
えりかといつきはゆりとゆかりとあきらを見てひそひそと話す。
ゆり「!皆、賑やかに和んでいる場合じゃないみたいよ。」
ゆりは表情が鋭くなり、マナ達とは違う方向に目を向ける。
そこにはヤマザキとチョイアークの団体が集まっていた。
ヤマザキ「いけないなぁ?勝手に上がり込むのは。」
ヤマザキは卑しい表情でプリキュア達に言う。
マナ「あなたがヤマザキさんだね?まこぴーを攫う手伝いをしていたのは?!」
ヤマザキ?「半分正解と言わせてもらおう。キュアソードを誘拐した奴らにエネルギー変換装置を渡したのは私。しかし、私はヤマザキ・ヒロユキではない。」
ヤマザキは真琴を誘拐した犯罪者集団にエネルギー変換装置を渡したのは自分だと告げるが、同時にヤマザキではないと言い出す。
あおい「どういうことだよ?」
ヤマザキ?「フフフ・・・挨拶といこうか。」
ヤマザキの姿をした人物の周りに闇のオーラが纏い、姿が変わった。
白衣を纏っている点は変わらないが、背中にはリュックサック並みの大きさを持つ装置を背負っている。
ドクトル・ゴース「私はドクトル・ゴース。幻影帝国がこの地球に現れてから、オーストラリアを制圧していたのだ。尤も、その時のオーストラリアで活動していたプリキュア達はプリキュアハンター・ファントムに片づけられたがね。当時のファントムはクイーン・ミラージュの命令で、私と行動を共にしたのだ。」
ヤマザキを装った人物は正体を明かし、自らをドクトル・ゴースと名乗る。
六花「ドクトル・ゴース・・・」
マナ「ファンファンと関わっていたなんて・・・」
ゴース「昔話はここまでにしよう。君達はここに不法侵入してきたからね。チョイアーク、相手をしてやれ。」
ゴースはチョイアークにプリキュア達を倒せと命令する。
マナ達はプリキュアに変身し、チョイアークと戦った。
ゴースはその隙に小屋の中に入り、ゲートを潜って行った。
その頃、ソードはイージスと一騎打ちしていた。
ソードは連続でイージスを殴りこむが、悉く防がれる。
イージス「この程度の攻撃!」
イージスはイージス・ジャスティスソードでソードを切りかかる。
ソードはイージスの斬撃を躱し、後退する。
ソード「閃け!ホーリーソード!」
ソードはホーリーソードを繰り出す。
そのままイージスに直撃する。
ホーリーソードによって生じた煙が晴れると、全くの無傷の状態のイージスが立っていた。
イージス「こんなの、効かない!」
ソード「傷一つつかない!でも、負けられない!」
ソードは再びイージスに殴りかかる。
イージス「無駄よ!」
イージスはソードの攻撃を受け流す。
イージス「次はこっちの番よ!イージス・サウザンドソード!」
イージスはイージス・サウザンドソードを発射する。
ソード「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ソードはイージスの技を受け、ダメージを負う。
イージス「これで!イージス・ソードトルネード!」
イージスはイージス・ソードトルネードを放つ。
ソード「!!」
ソードはイージスの技に飲み込まれる。
イージス・ソードトルネードが消えた時、ソードが倒れていた。
イージス「勝負あったわね。この技はキュアフォーチュンを失神させる程強力よ。そのまま寝てて。目が覚めた時は・・・」
ソード「目が・・・覚めた時・・・ど、どうなるっていうの・・・?」
イージス「!」
イージスはソードの声を聞き、ソードの方を見ると、ソードは紫の光のオーラを纏い、ふらつきながらも起き上がっていた。
ソード「・・・はぁ、はぁ・・・私は決して倒れない!あなたに勝って、この世界を守る!」
ソードはラブハートアローを召喚し、キュアラビーズをセットする。
ソード「プリキュア・スパークルソード!」
ソードはプリキュア・スパークルソードを放つ。
イージス「こんなの!イージス・ソードシールド!」
イージスは大きな6つの光剣の剣先を重ね合って盾になるように防ぐ。
しかし、光剣の盾はソードの技が当たれば当たる程、罅が生じる。
イージス「なっ!?」
罅が入った光剣の盾は砕け散る。
イージスはソードの技が命中する前に腕をクロスして耐えるが、ソードの技が強力なのか、吹き飛ばされる。
イージス「キャアァァァァァァァッ!!!!」
ソード「マジカルラブリーパッド!」
ソードはマジカルラブリーパッドを出す。
ソード「ソードハリケーン!」
ソードはソードハリケーンを繰り出す。
イージス「くっ!イージス・ソードトルネード!」
イージスはソードの技に対抗し、イージス・ソードトルネードを放つ。
2人の技がぶつかり合うが、イージスの技がソードの技に破られ、そのままイージスに直撃される。
イージスはソードの技に倒れる。
イージス(ぐぅっ・・・今までいろんなプリキュアと戦ってきた・・・どのプリキュアも私の守りを破れなかった・・・けど、ソードのこの桁外れの力は一体・・・!?)
イージスはソードの戦いぶりに圧倒される。
ソード「イージス・・・いいえ、マヤ。もうやめましょう・・・こんなことをしても王女様は喜ばない・・・そもそもあなたは地球のプリキュア達からプリカードを奪ってきた。そして今のあなたはそれを収めるファイルを持っている。それなのにどうして、亜久里ちゃんやアイちゃん、そしてレジーナを連れて行くような事をするの?」
ソードはイージスの行為に疑問を持ち、質問した。
確かにイージスはプリカードファイルを持っている。
そしてイージスはハピネスチャージプリキュアを含めた幻影帝国の脅威に立ち向かっていったプリキュア達からプリカードを奪って行った。
すでにマリー・アンジュ王女を蘇らせる条件は整っていたが、プリカードの力を使わず、今度は亜久里、アイちゃん、レジーナを捕らえた。
ソードはイージスの行為が分からなかったのだ。
イージス「亜久里様達をユグドラシルに連れて行ったのはヤマザキの提案だからよ。」
ソード「ヤマザキの?」
ソードはイージスの口から亜久里達を連れて行った理由はヤマザキの提案だからだと聞く。
イージス「プリカードを集めている途中にそいつと会った。ヤマザキはプリカードの力で蘇らせる必要はないと言った。どうしてかと聞いてみたら、奴は新しい生き物を作る技術を持っている。その技術を使えばプリカードの力を使わなくても、王女様を蘇らせることは容易いと言っていた。」
イージスはプリカードファイルに願いを叶おうとしなかった理由を話す。
イージス「その為には王女様から分かれた3つの命、つまり亜久里様達を捕らえなければならない。ヤマザキは亜久里様達を使って王女様を蘇らせようとしている。その方法は亜久里様達をホルマリン漬けにし、3人の遺伝子を組み合わせる事。」
ソード「!!?」
ソードはイージスが語ったヤマザキがやろうとしたアンジュ王女蘇生に絶句する。
ソード「あ・・・亜久里ちゃん達をホルマリン漬けに・・・?」
イージス「えぇ。時間はかかるけど3人の遺伝子を組み合わせることで王女様が復活すると言ったわ。私は王女様がこの世に存在するのなら、それでも構わない!」
ソード「そんな・・・じゃぁ、亜久里ちゃん達はどうなるの!?」
イージス「ホルマリン漬けにされながら死んでいくでしょうね・・・」
イージスはソードに亜久里達の末路を告げる。
ソード「だ、だめ・・・だめぇっ!絶対にダメ!そんなのおかしいわよ!王女様がどんな思いで亜久里ちゃんやアイちゃん、レジーナに自らの存在を委ねたと思ってるの!?」
ソードはイージスから亜久里達の末路を聞いて全否定する。
ソード「王女様がそんなことを絶対に望むはずがない!あなたがやろうとしていることは冒涜よ!私がそんなことを絶対にさせない!王女様が託した3つの命、そして愛する人たち・・・このキュアソードが必ず守る!」
イージス「例え冒涜でも王女様を蘇らせる!イージス・ジャスティスソード!」
ソード「煌け!アルティマソード!」
ソードはイージスを、イージスはソードを切りかかる。
お互いはしばらく沈黙する。
先に沈黙を破ったのはイージスの方だった。
イージスはそのまま前に倒れる。
イージス「お・・・う・・・じょさ、ま・・・」
ソード「マヤ・・・ごめんなさい・・・でも、もう少し待ってて・・・真理奈達があなたを後押ししてくれる・・・」
ソードは涙を流しながらイージスに言う。
ソードは今の戦いで力を使い果たしたのか、変身が解かれて真琴の姿に戻る。
イージスが倒れたことで、イージス・フィールドが消えていく。
その頃・・・
真理奈「むう~・・・中の兵士達に見つからないようになんとかここまで来たのはいいけど・・・」
のぞみ「なぎささん達とはぐれちゃった・・・」
くるみ「はぐれたというよりなぎさ達が落とし穴に落ちて今はこれだけどね・・・」
ユグドラシルの本拠地内部ではイヴィルアイの破壊、亜久里達の救出、マヤの説得、そしてイビロンの討伐の為に入ってきたシン達だったが、今隠れているのは真理奈とミライとヒカル、そしてYES!プリキュア5GOGOだけである。
シンとまのんとふたりはプリキュアMAX HEARTとふたりはプリキュアSPLASH STARは真理奈達の所にはいなかった。
どうなっているのかは次のお話。