ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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ユグドラシルのアジトに潜入!

ユグドラシルの本拠地に入ったシン達を待つマナ達はゲートが置かれてある小屋の外でヤマザキ・ヒロユキの姿を装った幻影帝国の幹部・ドクトル・ゴースと対面した。

ゴースは引き連れたチョイアークをマナ達に戦わせ、ユグドラシルの本拠地に入っていった。

その頃、ソードはイージスと戦い、勝利を収めるが、イージスから亜久里、アイちゃん、レジーナを攫った理由を知る。

それはヤマザキがマリー・アンジュ王女を蘇らせるために3人をホルマリン漬けにして、3人の遺伝子を組み合わせてクローンを作ろうとしたことだった。

その3人がいるユグドラシルの本拠地内部に潜入したシン達だが、その途中でトラブルが起きる。

少し時間を遡る。

 

シン「へっ、チョロいもんだぜ。」

真理奈「門番を殴り飛ばすなんて・・・中の兵士にバレても知らないわよ?」

 

真理奈は倒れている門番を見てシンに言う。

 

まのん「シンさん、容赦ないね・・・」

ひかり「アハハハ・・・」

 

まのんとひかりはシンを見て苦笑いする。

シン達はそのまま内部に入って行った。

途中で兵士が見かけることもあったが、バレないように身を隠しながら進み続けた。

真理奈を先頭に慎重に探索している。

そして、真理奈達は広間の手前まで辿り着く。

 

真理奈「広間か。しかも隠れられる場所もない。」

りん「どうすんの?」

真理奈「この古城、兵士は見かけるけど、人間界と違って監視カメラやセキュリティはないわ。大声を出したり、兵士に見つかったりしない限りは捕まえられることはない。この広間に隠れられる場所はないのは心許ないけどね。」

 

真理奈は広間の先を見る。

その先には上り階段と下り階段がある。

 

真理奈「先に行くわよ?」

のぞみ「なんで?」

真理奈「向こうに兵士がいないか確かめに行ってくる。」

ヒカル「俺も行くぜ。そこで兵士に会ったらお前が捕まるからな。」

真理奈「分かった。」

 

真理奈とヒカルはそう話し合って、シン達より先に広間の先に走り出す。

階段の所まで着いたら上から足音が聞こえ、視界に入らないように壁に隠れる。

下りてきたのは兵士が3人で2人はヒカルに倒され、もう1人は真理奈が伸してやった。

 

真理奈「ふぅ~、焦った・・・」

ヒカル「やるな、真理奈?ジークンドーができるのか。」

真理奈「父さんから教わってね。武術の1つくらいは覚えとけって。」

 

真理奈はヒカルにカズマからジークンドーを習った事を教える。

 

真理奈「それより。」

 

真理奈はシン達の方に手を振る。

シン達は真理奈と合流する。

その間、真理奈とヒカルは倒れていた兵士を他の兵士に見られないように近くに置いてあった木箱に入れる。

 

シン「どうやら問題なかったようだな?」

真理奈「えぇ。あいつらが来た時は一瞬焦ったけどね。とはいえ、まだ油断できないけど・・・」

 

真理奈はホッとしながら壁に手を置く。

その時、真理奈の手が何かを押したような感覚が起きた。

 

真理奈「うわっ!?」

シン「なっ!?」

まのん達「キャアッ!?」

 

その瞬間、シン、まのん、くるる、なぎさ、ほのか、ひかり、咲、舞の足元の床が開き、シン達は下に落ちて行った。

 

真理奈「なに!?」

ミライ「シン!」

のぞみ「みんな!」

 

真理奈達はシン達が落ちて行った穴に覗き込む。

しかし、そこにはシン達の姿はなかった。

 

真理奈「まのん!下に下りて助けに行かなきゃ!」

 

真理奈は下り階段の方に向かうが、ヒカルに止められる。

 

ヒカル「待て、真理奈!落ち着け!」

真理奈「でも!」

ヒカル「まのん達の事ならシンに任せておけ!今はイヴィルアイをどうにかするのが先だ!」

 

ヒカルは真剣な面持ちで真理奈に言う。

 

ミライ「真理奈ちゃん。僕は以前、敵の策略で追い詰められたことがあります。けど、エース兄さんは教えてくれました。独りじゃないと。離れ離れになっても一緒に戦えると。まのんちゃんが心配なのはわかります。でも、まのんちゃんにも仲間がいます。真理奈ちゃんもその仲間の1人なんです!シン達を信じてください!」

 

ミライは過去にヤプールの策略で追い詰められたこと、エースから離れ離れになっても一緒に戦えることを真理奈に伝える。

 

真理奈「・・・わかったよ。まのんもシン兄さんも・・・あとで合流すればいいもんね?」

 

真理奈の言葉にミライ達は頷く。

 

のぞみ「よし!それじゃあ、イヴィルアイと亜久里ちゃん達を探しに行くこと、けって~い!」

真理奈「決定はいいけど、あんまり声出さないでよね?」

 

真理奈達はイヴィルアイと亜久里達を探すため、上り階段に上る。

 

 

 

 

 

 

 

ちょうどその頃・・・

 

まのん「フゥ~・・・くるる、ありがとう・・・」

くるる「キュゥ!」

 

まのんはくるるにお礼を言う。

くるるの額の宝石は青に変わっていた。

 

まのん「くるるのバリアがクッションにしたおかげで怪我せずに済んだよ。皆さん、大丈夫ですか?」

咲「大丈夫だけど、絶不調ナリ~・・・」

なぎさ「魔女達にあの世界に飛ばされた時を思い出すわ・・・」

 

なぎさ達はぐったりとしていた。

 

ほのか「シンさん、大丈夫ですか?」

シン「あぁ、大丈夫だ・・・ん?」

ほのか「へ?」

 

ほのかはシンに乗っかっていた。

ほのかはシンの反応が気になり、シンが見た所を見ると、シンの手にはほのかの胸に触れられていた。(しかも鷲掴みに。)

 

シン、ほのか「あ・・・(////)」

 

シンとほのかはその事に気付いて顔が赤くなる。

 

ほのか「す、す、す、すみません!シンさん!(////)」

シン「い、いや!こっちこそ悪ぃ!(////)」

 

ほのかは顔を赤くなりながらシンから降りる。

 

舞「ムゥ・・・」

ひかり「えっと・・・舞さん?」

舞「・・・なんでもない・・・」

 

舞はその光景を見て不機嫌になる。

シン達は上から落ちて行った時の怪我がない事を確認し、真理奈と合流するため、上り階段を探した。

 

まのん「お姉ちゃん、先に上へ行ったんでしょうか?」

ほのか「間違いないでしょうね。」

咲「私達も追いかけないとね。」

 

その時、どこからか咆哮が響き渡る。

 

まのん「この鳴き声・・・」

シン「間違いねぇ、イビロンだ。奴はこの地下にいる。皆、気をつけろ。」

 

シン達はイビロンを注意しながら階段を探す。

 

 

 

 

 

 

その頃、真琴はマヤに打ち勝った後、イージス・フィールドが解け、トランプ共和国に戻れた。

マヤはデニーズの後ろに控えていた兵士の術で、その兵士と一緒にどこかに去って行った。

 

デニーズ「まさかマヤを倒すとはな。戦いの最中、マヤの想いを聞いたはずだが、その思いは束の間の虚像ということか・・・」

真琴「マヤの想いは虚像じゃなかった。あなたが何と言おうと揺らぐものじゃない。でも、マヤの想いを己の野望の為に利用したあなたを私は許さない!」

デニーズ「フン・・・私もお前に構っている暇等ないのだ。王宮を手に入れなければならん。この伝統あるトランプの未来のためにな。お前に理解してもらおうとも思わん。」

 

デニーズは真琴の言葉に揺らぐことなく言う。

 

デニーズ「戦士達よ!クローン怪獣を出せ!」

ユグドラシル兵「ハッ!」

 

兵士達は呪文を唱えると、魔法陣が現れ、そこからクローンシルバゴン、クローンゴルドラスと倒されたはずのダイゲルンとシルドロンが現れる。

そのダイゲルンとシルドロンもクローン怪獣である。

 

ラブリー「怪獣が!」

プリンセス「うっそ~ん!」

 

ラブリー達はクローンシルバゴン達を見て苦虫を噛む。

 

パッション「目の前にいるホシイナーとナケワメーケだけでも苦しいのに・・・」

 

ラブリー達は未だホシイナーとナケワメーケに苦戦していた。

 

デニーズ「ヤマザキが作ったクローン怪獣だ。ユグドラシルの戦士達よ!我らが同志マヤの意思を継ぎ、神聖なる王宮を取り戻すのだ!」

 

デニーズは兵士達に号令をかける。

 

ユグドラシル兵達「うおぉ~~~~~~っ!!」

 

ユグドラシル兵は前進を始める。

 

デニーズ「キュアソード、お前の相手は私がしよう。マヤほどの力は持ち合わせてはいないが、老いたりとは言え、トランプ王国の騎士の端くれ。せめて足掻いてみせよう。」

 

デニーズは呪文を唱えると、自分の身に金色の鎧を纏い、剣を抜く。

 

?「待つんだ!」

デニーズ「ムッ!?」

真琴「この声は?」

 

デニーズは真琴の後ろの方に目を見る。

真琴も後ろに振り向く。

その先には馬に乗って駆けつけてきた鎧を纏ったジョナサンがやって来た。

 

ジョナサン「デニーズ・ポーカー!あなたの相手は僕だ!」

 

ジョナサンは馬から降りて、真琴の所に行く。

 

真琴「ジョナサン!」

ジョナサン「遅れてすまない。ダニエル君から連絡が入ってね。君は少し休んでいてくれ。彼は僕が引き受ける。」

真琴「・・・わかったわ。」

 

真琴はロゼッタに運ばれ、安全な場所に移動した。

 

ジョナサン「ポーカーさん・・・お久しぶりだね。あなたがここまでするとは思わなかったよ。誇り高い騎士であったはずのあなたが・・・」

デニーズ「貴様が来ようと状況は変わらん。地球のプリキュア共は未だホシイナーとナケワメーケに苦戦している。ヤマザキが作ったクローン怪獣もいる。この圧倒的な力には適うまい。」

ジョナサン「確かに状況は悪いね。でも、あなたは少し見落としがあるようだよ。」

デニーズ「なに?」

 

ジョナサンはデニーズに飄々とした言い方をする。

その時、クローン怪獣の前にジャック、A、ガイア、エックスが現れる。

 

デニーズ「これは!?」

ジョナサン「彼らは別の世界から来た戦士だそうだよ。今は訳あって一緒に戦ってくれている。それに、他にも一緒に戦ってくれる人達もいる。」

 

今度はクローンシルバゴンとクローンゴルドラスの頭部に火花を散らす。

クローン怪獣は見上げると、赤、青、黄色の配色をした戦闘機が飛翔していた。

その戦闘機に青い字でS、その中央に黄色い字でGUTSと書かれていた。

今挙げている戦闘機はガッツイーグルα、β、γである。

ネオフロンティアスペースで活動していた地球防衛組織である。

メンバーは隊長のヒビキ・ゴウスケ、副隊長のコウダ・トシユキ、そしてユミムラ・リョウ、カリヤ・コウヘイ、ナカジマ・ツトム、ミドリカワ・マイ。

アスカ・シンもスーパーGUTSのメンバーである。

ただ、ネオフロンティアスペースのスーパーGUTSとは違い、メンバーは多少違っていた。

 

ヒュウガ「みんな、初めての怪獣との戦闘だ。気を抜くな。」

リョウ、ハルナ、カリヤ、クマノ、オキ、レイ「了解!」

 

α号にはヒュウガ・ヒロシ、ミクラ・レイ、β号にはユミムラ・リョウ、カリヤ・コウヘイ、クマノ・マサヒコ、そして、γ号にはハルナ・ジュン、オキ・コウイチが搭乗している。

 

オキ「シルバゴンにゴルドラス、ダイゲルンにシルドロン。どの怪獣も強力なのばっかりです。」

ハルナ「あら、その怪獣オタク、精が出てるわね?」

オキ「えぇ!?それ、どういうことですか!?」

 

オキはハルナに言われて慌てて言う。

ガッツイーグルα、β、γはクローンシルバゴンに砲撃する。

クローンシルバゴンはガッツイーグルを追うが、ガイアに阻止される。

そして、ジャックはクローンダイゲルンを、Aはクローンゴルドラスを、エックスはクローンシルドロンを相手する。

その光景を目の当たりにしたデニーズは驚きを隠せなかった。

 

デニーズ「馬鹿な!こんなことが!」

ジョナサン「それともう一つ教えてあげよう。彼らの他に仲間がいる。その仲間はユグドラシルが根城にしている場所にお立入りしているそうだ。」

 

ジョナサンはデニーズにシン達がユグドラシルのアジトに潜入していることを教える。

 

デニーズ「なに!?くっ!王女が危ない!」

 

デニーズはジョナサンの言葉を聞き、振り向いて走り出す。

しかし、ジョナサンはデニーズが走り出すより早く、回り込む。

 

ジョナサン「おっと!あなたの相手は僕がすると言ったはずだ!トランプ王国の騎士デニーズ・ポーカーの類い稀なるその実力、とくと見せてもらおう!」

デニーズ「よかろう・・・トランプ王国の騎士ジョナサン・クロンダイク!貴様を排除し、この国は私が貰い受ける!トランプの栄光を貴様などに踏みにじられてたまるか!この私の革命の邪魔はさせん!」

ジョナサン「この国をあなたの自由にはさせない!いくぞ!」

 

ジョナサンとデニーズは剣を交わる。

 

 

 

 

 

 

同刻、太平洋上にイビロンが到着する。

イビロンは翼蛇態から鎧殻態へと変わる。

そしてイビロンは翼から黒い雷を放ち、海に降り注ぐ。

その時、海の中からスパークが発生し、海からも電気が迸る。

それと同時に海から大きな影が浮き上がる。

だんだん影が大きくなり、海から島が出現した。その島は古代の建造物が所々建てられていた。

イビロンはその島の中心に降り立ち、天に向かって咆哮をあげた。




スーパーGUTSの隊員にZAPメンバーを入れたのは、ウルトラ銀河伝説でクマノがネオマキシマオーバードライブの事を口にしていたので、ZAPメンバーをスーパーGUTSに入れることにしました。
主役はウルトラマンとプリキュアなのでジョナサンとデニーズの戦闘はありません。

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