ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
シン達がユグドラシルの罠によって地下に落とされてる間、真理奈とヒカルは亜久里とアイちゃんを救いに、ミライとYES!プリキュア5GOGOはレジーナを救いに行くため、二手に分かれる。
亜久里とアイちゃんを助けに行った真理奈は亜久里とアイちゃんをヒカルに任せ、マヤと対面する。
マヤはデニーズとヤマザキに利用された事を知り、絶望したが、マリー・アンジュ王女の説得により再び立ち上がる。
そして、マヤはプリカードの力でアンジュを蘇らせることを成功する。
亜久里とアイちゃんを世話をしたアリアとライラとも出会い、協力してくれた。
アンジュとアリアはトランプ共和国に、真理奈とヒカルはライラの案内でイヴィルアイが置かれているダンスホールに向かい、そして亜久里とマヤはミライとYES!プリキュア5GOGOと合流しに向かった。
その頃、地下にいるシン達は上に戻る階段を探していた。
まのん「この城の地下、思ったより広いですね・・・」
なぎさ「城の中とは思えないね・・・」
ほのか「ずっと前からあったのかしら・・・」
なぎさ達は地下の空間を見て、改めて圧巻する。
シン「あぁ。怪獣がウロチョロするには十分なスペースだぜ。」
シンも地下空間の広さに圧巻する。
ひかり「あっ!」
咲「うわっ!?ひかり!?」
舞「大声出さないでね。イビロンにバレるから。」
ひかり「す、すみません・・・」
シン「で、どうした?」
シンはひかりに尋ねると、ひかりは上の方に指を指す。
咲「えっ!?」
ほのか「あれは!?」
なぎさ達はひかりが指した方向に見ると、巨大な像が立っていた。
シン「!ウルトラマンノア!」
シン達が見たのはウルトラマンノアの石像である。
ウルトラマンノアは太古より全宇宙の平和を守り続けてきた光の巨人である。
ダークザギとの戦いで別の宇宙に飛ばされ、ネクスト、ネクサスとして戦っていた。
ダークザギが蘇り、ネクサスがザギと戦う最中、ノアに戻り、ザギを倒すことに成功する。
シン「この世界にも来ていたなんてな・・・」
舞「知ってるんですか?」
シン「あぁ。べリアルとの戦いの時に力を使い果たした俺に語り掛けてくれた奴だ。バラージの盾と呼ばれていたウルティメイトイージスもノアから授かった。」
シンはアナザースペースでの出来事を話した。
ほのか「そのウルトラマンが私達の世界にも来ていたなんて。」
なぎさ「ぶっちゃけ、ありえない・・・」
なぎさとほのかはノアの石像を見て言う。
シン「?これは・・・」
シンは目の前にある台座に近寄る。
その台座にはエボルトラスターによく似た窪みがあり、その上にネクサスのエナジーコアによく似た模様が描かれていた。
シン「この窪み・・・クリシスが持っていたエボルトラスターと同じ形だ・・・」
シンは台座の窪みをなぞるように触る。
その時、どこからかイビロンの鳴き声が聞こえる。
なぎさ「また!」
ほのか「まだ遠いけど、イビロンの声が・・・」
シン「現場調査は終わりだ。急いでミライとヒカルたちのトコへ行くぞ。」
まのん達「はい!」
シン達は真理奈達の元に合流に向かう。
その頃、ミライとYES!プリキュア5GOGOは5階に到達し、レジーナを探していた。
ミライ「ここにレジーナちゃんが?」
かれん「そのはずです!」
ミライとYES!プリキュア5GOGOはくまなく探し続ける。
うらら「あ!あそこです!」
うららが指した方向にミライ達は見る。
うららが示した窓の向こう側にレジーナを担いでいたユグドラシルの兵士がいた。
他にも数人の兵士がいる。
のぞみ「急がないと!」
りん「ちょっと!のぞみ!」
りんがのぞみを止めようとしたその時、ユグドラシルの兵士達の近くに魔法陣が現れ、その魔法陣からマヤと亜久里とアイちゃんが現れる。
マヤは兵士達を次々と薙ぎ倒し、レジーナを担いでいた兵士の腹に一発殴った。
兵士が倒れていったと同時に、マヤはレジーナを抱き止め、壁に寝かせる。
のぞみ「亜久里ちゃん!アイちゃん!」
のぞみ達は亜久里の元へ駆けつける。
亜久里「皆さん!」
うらら「無事でよかったです。」
のぞみ達は亜久里とアイちゃんとレジーナの無事に安心した。
レジーナ「う~ん・・・」
こまち「レジーナさん、気が付いた?」
こまちはレジーナが目を覚ましたのを見て、一安心した。
レジーナは周囲を見ると、YES!プリキュア5GOGOとミライ、亜久里とアイちゃんが目に映り、最後にマヤの姿も目に映る。
レジーナ「あーっ!あなた!」
マヤ「レジーナ様・・・」
くるみ「ちょ、何よいきなり!?」
レジーナはマヤを見た途端、怒りの形相になる。
レジーナ「白服の奴と一緒にいた子よ!」
亜久里「レジーナ、落ち着きなさい!マヤは自分の罪を償うためにあなたを助けたのです!アンジュ王女も彼女のおかげで蘇りました!」
亜久里はレジーナを制止する。
うらら「じゃぁ、その人がマヤさん?」
マヤ「えぇ・・・」
マヤの返事はぎこちなかった。
?「外が騒がしいと思ったら、まさかマヤ君が3人を助けるとはね。」
のぞみ達は声がした方に振り向く。
そこにはヤマザキが立っていた。
マヤ「ヤマザキ・・・!」
ヤマザキ「いけないな、マヤ君。アンジュ王女の復活は私に任せたはずだが?」
ヤマザキは卑しい表情でマヤに言う。
亜久里「私のお友達がアンジュ王女の魂をお連れして、マヤの心をお救いしました!もうあなたの研究は必要ありません!」
ヤマザキ「それはそれは非論理的な・・・」
ヤマザキは亜久里に言われるも飄々とした素振りをする。
ヤマザキ「とは言え、マヤ君がやってきた数々の行い、今でも拭え切れないはずだ。他国のプリキュアからプリカードを奪ったのも、亜久里君やレジーナ君、アイ君をここに連れてきたのも、挙句にトランプ共和国を制圧しようとしたのも彼女なのだからね。」
ヤマザキはマヤに事実を突きつける。
マヤ「確かに私は多くの人達に酷いことをした。利用されたと気付いた今でも・・・でも、アン王女様や亜久里様達に言われてやるべきことができた。私にはまだ罪を償える機会がある。私は一緒に戦ってくれる者達と大切なものを守るために戦いたい!私は私の正義を持って守り続ける!」
マヤはヤマザキに自分の心意気を伝える。
ヤマザキ「ふっふっふっふっ・・・その威勢、いつまで続くかな?」
ヤマザキはポケットから小さなリモコンを取り出し、そのスイッチを押す。
マヤ「!それはなんなの!?」
ヤマザキ「ふっはっはっはっはっ!エボリュウ細胞が投入したミサイルを起動させた!15分後には大貝町にいる住民達は怪獣となる!」
のぞみ達はヤマザキの言葉に驚く。
ヤマザキ「加えて・・・」
ヤマザキは片方のポケットから別のスイッチを取り出して押した。
その時、クレーンのような音が聞こえた。
ミライは外に顔を出す。
中庭にはクレーンが2台配置されており、フックには2つのカプセルが引っかかっていた。
ミライ「あのカプセルは!?」
ミライはそのカプセルを知っている。
クレーンから電流が2つのカプセルに流れる。
よって2つのカプセルが爆発した。
その時、その場所に赤い体をした怪獣と青い体をした怪獣が現れた。
前者の怪獣は赤色火炎怪獣バニラ。
3億5千年前に大暴れした赤い悪魔と恐れられた怪獣である。
オリンピック競技場で後者の怪獣によって倒された。
その後者の怪獣は青色発泡怪獣アボラス。
バニラと同じく3億5千年前に大暴れした青い悪魔として恐れられた怪獣である。
オリンピック競技場でバニラを倒した後、初代ウルトラマンと戦うが、スぺシウム光線で撃破された。
ミライ「アボラス!バニラ!あのカプセルをどこで!?」
ミライはバニラとアボラスが誕生させたカプセルをヤマザキに聞く。
ヤマザキ「マヤ君がハピネスチャージプリキュアとの戦いを終えた後、柚が浜海岸で一休みした時、空間が歪んだ後にそのカプセルが現れたのだ。私はそれを分析し、2つのカプセルは怪獣が液化して閉じ込めたものだったことを突き止めた。この城に現れたウルトラマンと戦わせるために用意したものだが、私が起動したミサイルを止めようとするはずなので、計画を少し変更することにしよう。」
ヤマザキは白衣の内側からモンスターズルーラーを取り出し、杖の先の宝石を怪しく光らせる。
ヤマザキ「大貝町にいるウルトラマンを倒しに行け!」
ヤマザキはバニラとアボラスに命令する。
バニラとアボラスはヤマザキの命令に従った。
この瞬間、2体の怪獣の足元から巨大な魔法陣が現れ、消えていった。
ヤマザキ「さて、後は君達だ。せっかくの研究を台無しにしてくれた報いを受けてもらおう。」
ヤマザキはモンスターズルーラーを頭上に掲げる。
すると、天井を破って何かが落ちてきた。
いや、落ちてきたというより、降りてきたと言う方が正解か。
その正体はディゴンの軍団である。
りん「また!?」
くるみ「何回戦わせるわけ!?」
うらら「しかも私達、変身できません!」
今ののぞみ達はプリキュアに変身できないままである。
ミライ「僕がやります!」
ヤマザキ「フフフフ、どうやってだね?」
ヤマザキはミライに質問する。
ミライはメビウスブレスを出す。
ミライ「メビウ~ス!」
ミライはメビウスブレスを頭上に掲げる。
よってミライはウルトラマンメビウスに変身した。
ヤマザキ「なに!?」
ヤマザキはミライがメビウスに変身した光景を見て驚く。
のぞみ「ウルトラマンに変身した!」
かれん「ウルトラマンはイヴィルアイの力を受け付けないのね。」
ディゴンの軍団はメビウスを襲い掛かる。
メビウスもディゴンに対し、迎え撃つ。
その頃、真理奈とヒカルはライラの案内でイヴィルアイがあるダンスホールに向かっていた。
ライラ「この突き当りの右にダンスホールへ行く部屋があります。」
真理奈達は一旦走るのを中止し、真理奈がダンスホール前の様子を見る。
ダンスホールの扉の前には三十数人程の兵士が配置されていた。
真理奈「うわぁ、すごい人数・・・あんなにいると一溜りもないわね・・・」
真理奈は多くの兵士を見て呆気をとられる。
ライラ「ちょっと待っててくださいね。」
ライラは壁についてある洋灯をレバーのように引く。
すると壁が忍者が使う隠し扉のように開いた。
真理奈「隠し扉!?」
ヒカル「すげぇ。」
ライラ「ここを通ればダンスホールに着きます。行きましょう。」
ライラを先頭に真理奈とヒカルは隠し扉に入って行く。
ヒカル「ライラ、この城の事詳しいな?」
ライラ「私とアリアがトランプ王国に住む前はここバラージ王国で暮らしてました。私達の両親はこの国のお世話役をしておりました。」
真理奈「そうだったの!?」
真理奈とヒカルはライラとアリアはユグドラシルがアジトにしているバラージ王国の民だったことを初めて知った。
ライラ「はい。しかし、私とアリアが5歳の時、魔王獣と呼ばれていた7体の魔獣によってバラージ王国が滅ぼされました。私達はその生き残りです。今まで魔王獣が現れなかったのは、ノアの神様の手でジュラン諸島に封印したからなのです。」
ヒカル「あー・・・いやの事聞いたか?」
ライラ「あ、いいえ!お気になさらず!」
真理奈「しかし、いろんな伝説があるんだね・・・」
真理奈はノアの神の事を聞いて「ふ~ん」と言いたげなリアクションを取る。
一方、シン達は距離は大分あるものの、ようやく上へあがる階段を見つける。
シン「見つけたな。」
なぎさ「イビロンに会わなくてよかった・・・」
咲「ちょっと拍子抜けしたナリ・・・」
なぎさ達はイビロンが現れなかったことにホッとする。
しかしその時、イビロンの咆哮が響き渡る。
ほのか「またこの鳴き声!」
舞「それも結構近い!」
シン達は周囲を見渡す。
その時、シン達の近くに火の玉が落ちていき、爆発する。
シン達は爆風に飛ばされないように地面にしがみつく。
まのん「まさか!?」
シン達は上を見上げると、翼蛇態のイビロンが姿を現した。
ひかり「イビロン!」
なぎさ「うっそーっ!?ありえな~い!」
シン「ちっ!ここに来るまで泳がせてたのか!」
咲「えぇ~っ!?後をつけられてたってこと!?」
シンは今までイビロンの鳴き声を聞いていたが、姿を現すことなかったことに違和感を感じていたが、階段に来るまで攻撃をしなかったことから、わざと泳がせていたことを今気づいた。
シン「お前ら、下がってろ。」
シンはプリキュアに変身できないなぎさ達を下げらせて、ウルトラゼロアイを出し、ウルトラマンゼロに変身する。
シン「いくぜ、イビロン。てめぇの実力を見せてもらうぜ!」
シンはイビロンと対峙する。