ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
大貝町にヤマザキが操ったアボラスとバニラが現れ、エボリュウ細胞が積載したミサイルの阻止を任せたダイナとコスモスを阻む。
ハートキャッチプリキュアとスイートプリキュアがダイナとコスモスに援護に回るが、再生能力を持ったアボラスとバニラに苦戦する。
しかし、コスモスはアボラスとバニラを倒し、ダイナはエボリュウ細胞入りのミサイルを阻止し、大貝町の住民が怪獣にする計画を阻止することに成功した。
真理奈とヒカルもライラの案内のおかげで、イヴィルアイを発見し、破壊を成功した。これによってバラージ王国の城内にいるプリキュアは変身できるようになった。
その真理奈達はライラの術によってダンスホールから瞬時に別の場所に移動した。
その場所は・・・
真理奈「あぶねぇ~・・・兵士達に捕まるトコだったわ・・・」
?「真理奈!」
真理奈「え?」
真理奈は振り向くと、そこにはYES!プリキュア5GOGOと亜久里とアイちゃんとレジーナとマヤとミライ、そして一番奥にヤマザキがいた。
真理奈「ミライ兄さん!みんな!」
かれん「あなたがここに来たという事はイヴィルアイを破壊したのね?」
真理奈「えぇ。これであんた達も地下にいるまのん達もプリキュアに変身できるわ。」
ヒカル「エボリュウ細胞もアスカ先輩からのテレパシーで聞いた。ミサイルは消滅した。」
真理奈の言葉を聞いたのぞみ達は喜んでいた。
亜久里「ヤマザキ・ヒロユキ!ユグドラシルの計画は潰えましたわ!トランプ共和国もすでにアンジュ王女が出向いています!デニーズ・ポーカーの革命もここまでです!あなたが持っているモンスターズルーラーをこちらに渡しなさい!」
亜久里はヤマザキにモンスターズルーラーを手渡すよう言い出す。
ヤマザキ「フフフフ・・・、まさかここまで追い詰めるとは・・・普通なら手渡すだろうが、素直に渡す私じゃない。仮に渡すことになるとしても、このアイテムが持つ怪獣を操る技術があれば十分だ。その技術を欲している妙な奴がいてね。モンスターズルーラーを解析した後、データをそいつにあげた。」
真理奈「何ですって?」
くるみ「誰に渡したっていうのよ?」
くるみはヤマザキに質問する。
ヤマザキ「私にも知らないのさ。名前も教えてもらわなかったしね。とにかく怪獣を操るためのデータを渡した以上、このアイテムは必要ない。だが、最後の抵抗はしないとね。」
ヤマザキは内ポケットから銃型の注射器を取り出す。
ヤマザキ「この注射器はエボリュウ細胞が入っている。」
真理奈「なっ!?」
ヤマザキ「改良に改良を施した特製品だ。こいつを打った後でも自我を保てる。」
ヤマザキは手に持っていたエボリュウ細胞入りの注射器を自分の腹に打ちこむ。
ヤマザキ「はっはっはっはっ!ハーッハッハッハッハッハッ!!!!」
ヤマザキの体に電流が走り、緑色の電気となり外に出る。
そして電気が広がり、形になっていく。
そこに現れたのは超異形進化怪獣ゾンボーグ。
フロンティアスペースのアステロイドベルトのロックランドでエボリュウ細胞によって変貌した怪獣である。
地球に放ったエボリュウ細胞積載のロケットをウルトラマンダイナから守ったが、ダイナに倒され、ロケットも消滅された。
真理奈「あいつ!」
こまち「自分の体に!?」
りん「うそでしょ!?」
真理奈達はヤマザキが本当にエボリュウ細胞を自身に注入したことに驚く。
真理奈(シン兄さんの事も気になるけど、ヤマザキを放っとく訳にもいかない・・・ヒカル兄さんかミライ兄さんに任せて、のぞみ達と一緒にシン兄さんの所に行くべきか・・・)
真理奈は地下にいるシンの事が気になるが、目の前にいるゾンボーグも野放しにできなかった。
真理奈はどうするか決断できなかった。
その時、真理奈のポケットから黒く怪しく光り出した。
真理奈はポケットから黒いスパークレンスを取り出すと、黒いスパークレンスが何かに呼応するように点滅する。
のぞみ「スパークレンスが光ってる!」
かれん「見て!ヤマザキが持っているモンスターズルーラーも光ってるわ!」
のぞみ達はかれんの視線の先を見ると、確かにゾンボーグが持っているモンスターズルーラーも黒く怪しく光り出した。
黒いスパークレンスと互いに呼応するように。
ゾンボーグはそれに気づいた。
真理奈「みんな、ごめん!また一人で行くことになるけど、みんなはシン兄さんの所へ行って!」
真理奈はのぞみ達に謝りながら言う。
のぞみ「大丈夫!こっちは任せて!」
くるみ「何謝ってんのよ?あんな奴、ギャフンと言わせなさい!」
マヤ「私とライラは王女様の元へ行く!死んじゃダメだからね!」
真理奈「言ってくれるわね?」
真理奈はマヤに死ぬなと言われて苦笑いする。
ライラ「皆さん!私の力で1階の階段へ送ります!一ヵ所に集まってください!」
ヒカルとミライとYES!プリキュア5GOGOはライラに言われた通り、一ヵ所に集まる。
ライラは呪文を詠唱して魔法陣を生成し、ヒカルたちを1階へ転送する。
その後、ライラは再び呪文を詠唱し、亜久里達の足元に魔法陣が生成した後、トランプ共和国に転送される。
今、この場にいるのは真理奈1人だけとなった。
真理奈「私ができる事・・・人としてできること・・・!」
真理奈は目を瞑って自分に言い聞かせる。
その後、真理奈は黒いスパークレンスを頭上に掲げる。
よって真理奈はティガダークに変身する。
その時、ティガダークの体全体が光り出す。
光が治まると、黒い姿だったティガダークが、赤、紫、銀の配色を持った元のウルトラマンティガに戻った。
ゾンボーグ「なんだと・・・!?」
ゾンボーグはその光景に驚く。
ティガ「!戻ってる・・・あいつに吸われたはずだったのに・・・」
ティガは自身の体を見て驚く。
ゾンボーグ「何が起こったのか知らないが、貴様を殺す!」
ティガ「!やれるもんならやってみなさい!」
ティガはゾンボーグにそう言う。
その時、ティガの後ろからサルのような怪獣が地面から現れる。
その怪獣の名は異形進化怪獣メタモルガ。
サナダ・リョウスケのペットのサルがエボリュウ細胞によって突然変異した怪獣である。
高純度エネルギーを吸収したことで生きた爆弾となったが、ネオフロンティアスペースで活躍したティガに宇宙まで運ばれて倒された。
ティガ「怪獣がもう1体!?」
ゾンボーグ「フッハハハハハッ!エボリュウ細胞で怪獣化してやったのだ!」
ティガ「何から何まで卑怯な手を使ってくれるわね!?」
ゾンボーグ「どうとでも言え!どっちみち貴様は終わりだ!」
ゾンボーグはモンスターズルーラーから黒い雷を放つ。
?「待て!」
上空からブーメランのような刃が出てきて、黒い雷を切り裂いた。
ゾンボーグ「何!?」
ゾンボーグは何事かと上空に見上げる。
上空からセブンが現れ、着地する。
先程ゾンボーグの攻撃を切り裂いたのはセブンのアイスラッガーである。
アイスラッガーはセブンの頭部に戻る。
ティガ「セブン!」
セブン「遅くなった。ゼロはまだ城内か?」
ティガ「えぇ、どうやら罠にはまって地下に落とされたみたい。でも、ヒカル兄さんとミライ兄さんが向かってる!」
セブン「そうか・・・なら、私達がやるべきはこいつらだな?」
ティガ「えぇ!」
ティガはゾンボーグを、セブンはメタモルガを対峙する。
その頃、バラージ王国の城の地下でイビロンと戦いを繰り広げるゼロ。
ゼロ「エメリウムスラッシュ!」
ゼロはエメリウムスラッシュを繰り出すが、イビロンはゼロの技を避け、触手から水のエネルギーを噴射する。
ゼロはイビロンの攻撃を避ける。
ゼロ「チッ!すばしっこい野郎だぜ!」
ゼロはイビロンに舌打ちする。
なぎさ達はイヴィルアイが破壊された事を知らないため、ゼロとイビロンの戦いを見ることしかできなかった。
ひかり「こんな時に見てるだけだなんて・・・」
なぎさ「もう!真理奈は何やってんのよ!?」
なぎさは上を見上げて真理奈に叫ぶ。
その時、階段の上から足音が聞こえる。
?「なぎさちゃ~ん!」
なぎさ「その声は!」
なぎさ達は階段を見上げる。
のぞみ「お待たせしました!」
なぎさ「のぞみちゃん!みんな!」
のぞみ達はようやくなぎさ達と合流した。
ヒカル「イヴィルアイはすでに破壊した。」
なぎさ「やった!」
咲「これで戦えるナリ!」
なぎさ達はイヴィルアイが破壊された事を聞いて喜ぶ。
まのん「お姉ちゃんは?」
まのんは真理奈がいないことに気付き、ミライに真理奈の事を尋ねる。
ミライ「真理奈ちゃんは怪獣と戦っています。でも、ここに来る途中、ティガから光を感じました。光を取り戻したんだと思います。」
まのん「お姉ちゃん・・・」
まのんはミライから真理奈の事を聞いて安心した。
くるる「キュゥ!」
まのん「うん、分かってる。」
まのんはくるるを抱き上げる。
なぎさ「みんな!行くよ!」
ほのか達はなぎさに言われて頷き、変身アイテムを手に取る。
なぎさ、ほのか「デュアル・オーロラ・ウェイブ!」
ひかり「ルミナス・シャイニング・ストリーム!」
咲、舞「デュアル・スピリチュアル・パワー!」
のぞみ、りん、うらら、こまち、かれん「プリキュア・メタモルフォーゼ!」
くるみ「スカイローズ・トランスレイト!」
なぎさはキュアブラックに、ほのかはキュアホワイトに、ひかりはシャイニールミナスに、咲はキュアブルームに、舞はキュアイーグレットに、のぞみはキュアドリームに、りんはキュアルージュに、うららはキュアレモネードに、こまちはキュアミントに、かれんはキュアアクアに、くるみはミルキィローズに、まのんはキュアエレメントに変身する。
ブラック「光の使者!キュアブラック!」
ホワイト「光の使者!キュアホワイト!」
ルミナス「輝く命!シャイニールミナス!」
ブルーム「輝く金の花!キュアブルーム!」
イーグレット「煌く銀の翼!キュアイーグレット!」
ドリーム「大いなる希望の力!キュアドリーム!」
ルージュ「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」
レモネード「はじけるレモンの香り!キュアレモネード!」
ミント「安らぎの緑の大地!キュアミント!」
アクア「知性の青き泉!キュアアクア!」
ドリーム、ルージュ、レモネード、ミント、アクア「希望の力と未来の光!華麗に羽ばたく5つの心!YES!プリキュア5!」
ローズ「青いバラは秘密のしるし!ミルキィローズ!」
エレメント「繋ぎ合う7つの光!キュアエレメント!」
ヒカルはギンガスパークを、ミライはメビウスブレスを出す。
ヒカル「俺達も行くぜ、ミライ!」
ミライ「はい!」
ヒカルはギンガスパークのスパークブレードを展開し、ギンガのスパークドールズを召喚する。
その後、ギンガのスパークドールズの足の裏をギンガスパークの先端に付けると、「ウルトライブ!ウルトラマンギンガ!」と音声が出る。
ミライはメビウスブレスのクリスタルサークルを回転させる。
そしてミライはメビウスブレスを頭上に掲げる。
ヒカル「ギンガーっ!」
メビウス「メビウース!」
2人がそう叫ぶと、ヒカルはウルトラマンギンガに、ミライはウルトラマンメビウスに変身する。
ギンガとメビウスはゼロの所まで飛翔する。
ゼロ「お前ら。」
メビウス「ゼロ、遅くなってごめん。」
ギンガ「イヴィルアイは真理奈が壊した。真理奈は今、外で怪獣と戦ってるぜ。」
ギンガはゼロに真理奈とイヴィルアイの事を伝える。
ゼロ「そのようだな。あいつの光が感じるぜ。それに親父も来てるみてぇだ。」
ゼロはプリキュア達がいる場所に振り向く。
ゼロ「今まで通り、援護頼むぜ!」
ブラック達「はい!」
ゼロとメビウスとギンガはイビロンに向かって飛翔する。
ブラック達もゼロ達を追うように走り出す。
イビロンはゼロ達に向かって咆哮をあげながら襲い掛かる。