ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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反逆のウルトラマン

バラージ王国の地下でシン達が倒したイビロンが偽物だと発覚する。

本物のイビロンがいる場所は大昔に太平洋の海底に沈んでいた超古代都市・ルルイエだった。

そのルルイエでイビロンはUキラーザウルス、グラール、ザイゴーグ、EXゴモラ、ジェロニモン、バランガス、ガクゾム、ガーゴルゴンを召喚した。

イビロンはルルイエで闇の支配者を復活させるため、怪獣軍団を作り上げた。

真理奈は今、シンとマヤと一緒に真琴がいる部屋に訪問している。

 

真理奈「真琴、これからルルイエに行くことになるけど、無理しなくてもいいのよ?」

真琴「大丈夫よ。傷はもう治ったし、戦いに支障はないわ。」

真理奈「そっか・・・」

 

真理奈は真琴の体調を聞いて、頬を掻きながら返事する。

 

シン「心配すんな、真理奈。」

真理奈「え?」

シン「真琴は俺が守るからな。」

真琴「なっ!?(////)」

マヤ「えっ!?真琴!?」

 

真琴はシンに「守る」と言われて顔が赤くなる。

 

マヤ「いつの間にそういう関係に!?」

真琴「ちょっ!そ、それは!(////)」

真理奈「シン兄さん、一応聞くけど、その言葉はどういう意味なの?」

 

真理奈はシンが言っていた「真琴は守る」という意味を聞く。

 

シン「え?大切なダチを守るのは当たり前だろ?」

真理奈「ダヨネー・・・」

 

真理奈はシンが言った言葉に呆れながらそう言う。

真琴も呆れた表情で溜息を吐く。

 

シン「どうした、真琴?」

真琴「なんでもないわよ・・・この鈍感!」

シン「ど、鈍感?」

 

そっぽを向く真琴。

 

真理奈「ねぇ。デニーズは逮捕したって話だけど、アンジュ姉さんが生き返ったから考えが変わったの?」

 

真理奈はマヤにデニーズについて聞いてみた。

 

マヤ「ううん。デニーズさんの思想は変わらなかった。」

 

マヤは真理奈にトランプ共和国で起きたユグドラシルの進攻の終結の時について話した。

先程、デニーズを率いるユグドラシル軍が全員拘束されたという話だが、デニーズを捕らえたのはマヤとアリアとライラだったのだ。

その現場にはアンジュとエースも一緒だった。

 

ジョナサン『アン!?』

アンジュ『ジョナサン!お久しぶりです!』

デニーズ『アンジュ王女!?復活なされたのですか!?しかし、何故アグリ殿下が!?』

 

デニーズはアンジュの近くにエースがいることに信じられないと言いたげな表情をする。

何故ならアンジュが復活したのなら、エースはここにはいないと思ったからだ。

ヤマザキの化学で亜久里とアイちゃんとレジーナの遺伝子を組み合わされば、アンジュは蘇る手筈だった。

しかし、エースこと亜久里は目の前にいる。

 

エース『あなたの野望は潰えました。アン王女はマヤが持っていたプリカードファイルの力で蘇りました。あなたと行動を共にしていたヤマザキ博士もドクトル・ゴースもバラージ王国に残っていたプリキュアとウルトラマンの手でいなくなりました。先程ライラの力でバラージ王国の現状を知りました。もう遺伝子工学は使えません!』

 

エースはデニーズにバラージ王国で起きた出来事を伝えた。

 

デニーズ『な、なに!?あそこにはイヴィルアイがあったはず!?なぜヤマザキとゴースが!?』

ジョナサン『あぁ。プリキュアの力を無力化にすることができる球の事かい?ユグドラシルの情報網が雑だったのかな?マイスイートハートから聞いたよ。『闇薙の剣』は闇の力を振り払うことができると。恐らくそれでイヴィルアイを破壊したことでプリキュアは変身できるようになったんじゃないかな?』

ライラ『はい。真理奈様をイヴィルアイが置かれていた場所に案内しました。』

 

ジョナサンは自分が考えた推理をライラに言うと、ライラは肯定を取った。

 

デニーズ『おのれ・・・!裏切者が!』

マヤ『デニーズさん、私は自分自身の愚かさを知りました。しかし、王女様のお言葉で目が覚めたのです。人は自らの過ちを償うことができる。まだやり直せることができる。あなたももう一度考え直さないと。』

デニーズ『黙れ!人は力がなければ世界を守れんのだ!』

 

マヤはデニーズに説得するが、聞く耳を持たないデニーズ。

 

デニーズ『この国に絶対的な権威がなければ未来はないのだ!』

 

デニーズはアンジュの目の前にも関わらず、自身の思想を曲げることはなかった。

よってデニーズは国家反逆罪で拘束された。

 

真理奈「どの国にもいるのね、自分が正しいって主張するの・・・」

マヤ「デニーズさんは誇り高い戦士だけど、トランプの国がジコチューに滅ぼされたからか、彼の正義が行き過ぎたみたい・・・」

 

マヤはショックを受けたかのように言う。

 

真理奈「ま、今の妖精の世界はホープキングダムのような国もあるし、プリキュアの手によって救われた国もたくさんある。その国と外交すればこのトランプ共和国も強い国でいられるさ。」

マヤ「そう信じたいわね・・・」

 

マヤは俯き加減で頷く。

 

シン「お前のように罪を償ってきたプリキュアがいるんだ。そいつらからアドバイスを貰ったらどうだ?いい勉強になるぜ。」

マヤ「・・・えぇ。そうするわ。」

シン「よし、まずはルルイエだな。」

まのん「お姉ちゃん!」

 

突然、まのんが部屋に入ってくる。

 

真理奈「どうしたのよ?そんな大慌てで?」

まのん「黒いウルトラマンがこの城に向かってるの!」

真理奈「黒いウルトラマン?」

シン「!まさか・・・!」

 

シンは血相を変えて部屋の外に出る。

 

真理奈「ちょっ!シン兄さん!?」

真琴「私達も行こう!」

 

真理奈達はシンの後を追う。

 

 

 

 

 

 

その頃、クリシスはネクサスとなって、横浜に現れた4体の怪獣と相手をしていた。

その4体の怪獣はゲスラ、パンドン、シルバゴン、ゴルドラスによく似た怪獣である。

最初の怪獣は海獣キングゲスラ。

ウルトラマンがいない世界の赤レンガ倉庫に現れた怪獣である。

全身の毒棘でメビウスを苦しめた。

続いての怪獣は双頭怪獣キングパンドン。

ウルトラマンのいない世界で横浜の町を破壊してきた怪獣である。

ダブルレイ・インパクトと双頭撃炎弾でメビウスを苦しませ、町を破壊し続けた。

そして、超剛力怪獣キングシルバゴンと超力怪獣キングゴルドラス。

この2体の怪獣は横浜の町でスーパーヒッポリト星人と共に現れた。

ウルトラマンのいない世界でティガとダイナとガイアと交戦したことがある。

 

ネクサス「一気に4体か。でも、シンと真理奈達が戻ってくるまで頑張らないとだね!」

 

ネクサスはシュトロームソードを構える。

キングゲスラはべノムショットを放つが、ネクサスはシュトロームソードで全て叩き落す。

その直後、ネクサスはキングゲスラの胴体に斬りつける。

キングパンドンはダブルレイ・インパクトを放射する。

ネクサスはキングパンドンの攻撃をジャンプで避け、そのまま真っ二つに切り裂く。

キングゲスラとキングパンドンは爆散される。

キングシルバゴンはデモリッション・フレイムを、キングゴルドラスはゴルドニック・サンダーを放つ。

ネクサスはサークルシールドを展開し、2体の攻撃を防ぐ。

2体の攻撃が終わった後、ネクサスはマッハムーブでキングシルバゴンとキングゴルドラスの背後を取る。

ネクサスはアローレイ・シュトロームを横にして発射する。

ネクサスの技がキングシルバゴンとキングゴルドラスに命中し、2体の怪獣を爆散させた。

ネクサスは変身を解き、クリシスの姿に戻る。

 

クリシス「ふぅ~・・・頭痛起きてからの戦闘は辛いね・・・」

 

クリシスは頭痛と戦闘による疲労に伴って膝をつき、頭を押さえてそう言う。

 

?「クリシスさん!」

 

クリシスは振り向くと、あゆみが駆けつけてきた。

 

クリシス「あ!あゆみじゃん!てっきりシン達と一緒に行ったのかと思ったよ。」

あゆみ「響ちゃんにクリシスさんの事を頼まれてたんです。それよりも、あなたは最近頭痛がよく起きますから、やっぱり病院に診てもらった方が・・・」

クリシス「だいじょぶ、だいじょぶ♪もう頭痛は治まったから。それに、この世界が危ない時に、1人だけ大人しく休むわけにはいかないよ。それはプリキュア達も同じでしょ?」

あゆみ「それはそうですけど・・・」

クリシス「私が休む時は皆と一緒に休む時だよ。今の私達はこの空の下にいるんだから。だから私は皆と一緒にこの世界を守りたいんだよ。」

 

クリシスはあゆみにそう言う。

あゆみはクリシスの想いを聞いて同感するが、クリシスが心配でならなかった。

クリシスは頭痛薬を飲んで、立ち上がる。

 

クリシス「一休みしたら、みんなと合流しようかな。あゆみも一緒にどう?どうせならみんなと一緒の方がいいでしょ?」

あゆみ「・・・うん・・・」

 

あゆみはクリシスに言われて、ただ頷くしかできなかった。

クリシスは山下公園のベンチに座って休む。

 

あゆみ(目の前に苦しんでいる人がいるのに言い返せない・・・フーちゃんならこんな時どうしてたのかな・・・?)

 

あゆみはフーちゃんと呼ぶ者を思い浮かべながら俯く。

あゆみが言っていたフーちゃんとは、前にここ横浜に襲撃した元々はフュージョンという怪物の一部だった。

フーちゃんはあゆみを守る一心で、スマイルプリキュアにフュージョンの欠片を倒させた後、あゆみ達の前から消えた。

 

あゆみ(弱気になっちゃ駄目!そんなんじゃフーちゃんが悲しむ!私がしっかりしないと!)

 

あゆみは先程まで俯いていたが、木をしっかり持った。

 

 

 

 

 

 

その頃、シンはまのんから黒いウルトラマンが現れたと聞き、城から出ていった。

 

シン「!やっぱりてめぇか・・・」

 

シンが見たのは、まのんが言った通り体黑く、鋭利な爪を備えている。

 

シン「べリアル!!」

 

シンは目の前にいる黒いウルトラマンの事をべリアルと呼ぶ。

 

べリアル「フッフハハハハハハ・・・」

 

べリアルは首を回して骨を鳴らしながらシンを見る。

 

シン「この野郎・・・しぶとく生き返りやがって・・・今度こそ地獄に送り返してやるぜ!」

 

シンはウルティメイトブレスレットからウルトラゼロアイを出し、目に装着する。

よってシンはゼロに変身する。

 

ゼロ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

ゼロはべリアルの頬に一発殴る。

べリアルの口からゼロのパンチによって唾を吐き出す。

べリアルは負けじとゼロに攻撃する。

ゼロはべリアルの爪を避け、べリアルの足を払うように蹴りを入れる。

しかし、べリアルはゼロの蹴りを避け、ゼロの胸に蹴りを入れる。

それによって距離が離れ、べリアルは自身の爪を伸ばし、ゼロに襲い掛かる。

ゼロはゼロスラッガーを構え、べリアルに立ち向かう。

ゼロとべリアルはゼロスラッガーとカイザーベリアルクローと打ち合う。

 

まのん「あのウルトラマンです!」

真琴「黒いウルトラマン・・・」

マヤ「なんて禍々しい・・・」

 

真琴とマヤはべリアルを見て感想を漏らす。

 

真理奈「そんな事よりゼロを助けるよ!」

 

真理奈はスパークレンスを取り出す。

 

ゼロ「手ぇ出すな!」

真理奈「えっ!?」

ゼロ「すぐに決着付けてやる!」

 

ゼロはべリアルの腹に蹴りを入れて距離を取る。

そしてゼロはゼロスラッガーをカラータイマーに装着する。

べリアルも右掌にエネルギーを込める。

 

ゼロ「これで・・・フィニッシュだ!」

 

ゼロはゼロツインシュートを放つ。

べリアルもデスシウム光線を放つ。

ゼロの光線がべリアルの光線に押し負ける。

 

ゼロ「あの時とは違うんだよぉっ!!」

 

ゼロはゼロツインシュートを更に力を込める。

すると、べリアルの光線がゼロの光線に押し負け始めた。

ゼロの光線がべリアルに喰らわせ、爆散させた。

 

ゼロ「決まったぜ!」

 

ゼロは爆炎に指を指して言う。

 

真理奈「マジか?今まで互角だったのに・・・」

真琴「今のゼロはそれほど強く・・・!ゼロ、後ろ!」

 

真琴は何かに気付いたのか、ゼロに呼びかける。

ゼロは何事かと後ろに振り向くと、そこには、今倒したはずのべリアルがいた。

べリアルはゼロに回し蹴りを喰らわす。

 

ゼロ「グアァッ!な、なに!?」

 

ゼロはたった今倒したはずのべリアルが生き返って背後にとられた事に驚いた。

 

ゼロ「バカな・・・!あの光線の打ち合いからどうやって躱した!?」

 

べリアルはカイザーベリアルリッパーを放つが、ゼロはそれを避ける。

 

真理奈「どういうこと!?」

マヤ「確かに命中されたはずなのに!?」

 

ゼロはワイドゼロショットを放つ。

べリアルは素手で受け止め、ゼロの光線を破る。

しかしゼロは即座にエメリウムスラッシュを放つ。

今度は避けられず、べリアルはゼロの光線を喰らい、爆散される。

 

ゼロ「!?」

 

ゼロはこの時、違和感を覚えた。

べリアル程の強敵がエメリウムスラッシュで倒されるはずがない事を。

その時、ゼロの背中から衝撃が走った。

ゼロは後ろに振り向くと、べリアルがいたのだ。

 

真理奈「また!?」

 

真理奈達はゼロが感じていた違和感に気付かなかった。

べリアルが立て続けに蘇り、ゼロの背後に取っていたことを。


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